見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2019/12/28

シュレッダー内閣


◇日本の首相、公文書、非常に大きなシュレッダーについての奇妙な話
ワシントンポスト紙 by Simon Denyer and Akiko Kashiwagi 
November 27, 2019 

論争の的となる国費で賄われる会の招待者名簿? シュレッダーで破棄。
首相官邸への訪問者名簿? シュレッダーで破棄。
スーダン、イラクで任務につく日本の自衛隊がでくわす脅威を示す日報?
たとえ後に再発見されたとはいえ、最初はシュレッダーで破棄されたとのことだった。
政権を倒すおそれのある安倍晋三首相の森友学園スキャンダルに関連する重要な文書(記録)? 一部は偽造、一部は細かく刻まれて処分される。

政府の記録文書への安倍政権の隠したがるはたらきがけ、そしてまた一回の仕事量で1000ページの公文書を破棄できる工業用サイズのシュレッダーは野党とメディアが大声で攻撃する今週、日本の新聞雑誌の見出しの優位を占めた。

先週、安倍は日本の最も長くつとめる首相になったが、彼の支持率は支持者や旧友を招待するために毎年国費で開催される桜を見る会を使ったという非難のせいで下がっている。

月曜日、野党政治家のグループがすごいシュレッダーを見るために内閣府に接近しようとして失敗した、うわさではNakabayashi NSC-7510 Mark IIIというシュレッダーで日本では政府の隠蔽のシンボルとなった。

最初は追い払われたが機械をテストするために彼らは戻ってきてわずか30秒ほどで800ページの招待客名簿を処分できることを発見した。そのシュレッダーの会社Nakabayashiは1時間で550キログラムの紙を処分できることを自社のウェブサイトで自慢する。

内閣府の各省にはもっと小さなシュレッダーが存在すると役人は言う。
「日本の官僚機構の中心地、霞ヶ関で毎日どれほどの公文書がこれらの機械に送られているかだれもが知りたがっている」と朝日新聞は一面の痛烈な論評で書いている。「スキャンダルが表面化するたびにすべての関連文書が“破棄された”、または“確認することができない”というのが官僚の逃げ口上だ。おそらくこれは安倍政権下で生き残るために彼らが言わなければならないことなのだろう。」

4月に東京の新宿御苑で桜を眺めるために首相が開催する例年の会の招待客名簿は持続不可能な範囲まで増えた、総費用5500万円で1万5000人が招待され、与党自民党議員はアクセスする手段を与えられていると野党政治家は主張している。

桜の木の下で政治家、外交官、セレブ、他の公人と交わるため、非現実的な投資計画により高齢者からだまし取ったと非難されている元ジャパンライフの社長に加えて組織犯罪グループの仲間と言われている人物が招待されたと彼らは主張した。野外の会の前夜に東京のホテルで催された夕食会についてもまた懸念が高まっている。

5月9日、共産党の宮本徹(衆議院)議員が桜を見る会の招待客名簿を公表するよう要求した(5月9日宮本議員は「委員会質問を念頭に置いた勉強用資料」として内閣府などに桜を見る会の参加人数や選考基準、 費用などに関する資料を要求している)が、招待者のプライバシーを保護するためにすでに廃棄したとだけ告げられる。

現在、宮本議員が要求したのと同じ5月9日に800ページの文書がシュレッダーで廃棄され、電子記録が削除されたことが明らかになっている。

米国では大統領に及ぶ文書はすべて歴史的記録として保存され国立公文書館に送られなければならないと大統領記録法が規定してする。だがワシントンには別の問題がある。ポリティコ紙によると、トランプ大統領には文書を一方的に無視してそれをゴミ箱に投げ捨てるという永続する習慣があり、部下のチームが文書の破片をつなぎ合わせる作業をしていると報じた。

日本は長いあいだ情報の自由に関してたとえば米国など他の西側民主主義の国におくれをとっていた、だが1999年に行政機関が保有する情報へのアクセスに関する法律、情報公開法が成立、国の行政機関が保有する資料を原則公開することを定めた法律が2001年から施行されている。

問題は安倍政権が2012年に就任して以来これらの規則を意図的に破り、法の規定を後退させてきたことだと批評家は言う。

「都合の悪い事実を隠すために文書を改ざんし破壊する、繰り返し発生するパターンのように思える」と東京上智大学政治学教授、中野浩一は述べた。

これは部分的に安倍が7年以上政権を握ったあと影響力をふるうことができる個人化された政府と官僚のコントールの結果だと中野浩一は言った。だがそれは首相の人格に相関するものでもあり、彼が政権にとどまるのが長くなるほどだれの目にもはっきり見えてくると彼は言った。

「それは首相のうぬぼれの徴候」であると桜を見る会の問題を調査している野党チームの一員、立憲民主党の黒岩Takahiroは言った。

原則として日本の法律は政府文書は少なくとも1年間は保管することを規定しているが、適切であると思われる場合、官僚の裁量でその日付以前に文書を破棄することができる。

11月13日、安倍は(招待基準を明確化するなど)見直しの間、来年度は桜を見る会は中止することを突然発表した。だが、この発表が国民の信頼を回復していないのは明らかだ。

https://www.washingtonpost.com/world/asia-pacific/the-strange-tale-of-japans-prime-minister-official-documents-and-a-very-large-shredder/2019/11/27/f5cf5276-10e8-11ea-924c-b34d09bbc948_story.html

上の写真はクリスマス前に橫浜大桟橋を出航するロイヤルウィングの中から撮影したものです。