見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2020/01/08

日本の“人質司法”制度


2018年12月、ミスター・ゴーンへの支持を表明するベイルートのビルボード


カルロス・ゴーン:「私はレバノンにいる」
「もはや不正な日本の司法制度によって人質にされることはない」

△ニューヨーク・タイムズ紙:「ゴーンは日本の政治的迫害から逃れた」

△タイムズ紙:
カルロス・ゴーンが日本から逃げ去ったのは正しかったと大英帝国勲章受章のイギリス人実業家マイケル・ウッドフォードは言う

2012年にその国を動揺させたスキャンダルを暴露した後、殺されるのではないかと恐れて東京から逃げ去ったイギリスのビジネスマンによると、カルロス・ゴーンが保釈中に失踪するのは正しかった。

オリンパスの元最高経営責任者マイケル・ウッドフォード59歳は「カルロス・ゴーンがそれをした理由を完全に理解できる」とタイムズ紙に語った。「公正な裁判を迎えていたかどうかには重大な疑念があり、それに対してわたしは非常に同情している。」
 
(ウッドフォードは2011年4月にオリンパス初の外国人社長に就任したが、同年10月に社長職を解任された。彼はオリンパス社による巨額の不正会計と長年にわたる損失隠しを暴いた後、日本から逃げ去った。)

https://www.thetimes.co.uk/edition/news/carlos-ghosn-was-right-to-flee-japan-says-british-boss-michael-woodford-bgvkptprn?utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1577925868

△保釈中の日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告がベイルートに向けて東京を離れる1週間前にレバノン当局が同被告の同国への送還を日本側に強く申し入れていた。英紙フィナンシャルタイムズが詳細を知る複数の関係者を引用して報じた。

2019年12月20日にベイルートで行われた鈴木馨祐外務副大臣とレバノンのアウン大統領との会談の最後にゴーン被告のことが話し合われたという。

レバノン当局者がフィナンシャルタイムズに明らかにしたところによれば、それより1年前に同国法務省は日本側に対し、ゴーン被告がレバノン国内で裁判を受けられるよう身柄の引き渡しを要求したが日本は応じなかった。

レバノン外務省の政治担当部門責任者ガディ・コーリー氏は同国としてゴーン被告の引き渡しを求めてきたが同被告の逃亡計画に政府は関与していないと述べたという。

フィナンシャルタイムズによれば、ゴーン被告は民間組織の支援を得て数カ月間にわたって逃亡計画を練っていた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-01/Q3G2HJT0AFB401

△カルロス・ゴーンと日本の“人質司法”システム
BBC News by Rupert Wingfield-Hayes

逃亡を企てる日産の元会長カルロス・ゴーンは、司法から逃れたのではなくて「不当な処置と政治的迫害から逃れた」と言う。

レバノンへの彼のあわただしい出航は、またしても日本の“人質司法”システムと言われているものに世間の関心を向けさせた。

今に至るまで日本を除いてほとんど聞いたことがない言葉だが、どういう意味なのか?

日本に住んでいると、犯罪について無頓着になるのは簡単だ。日本の信じられないほど低い犯罪率は多くの場合、均質の文化、少ない所得格差、完全雇用に起因するが、多くの人びとがただ逮捕されることを畏れているだけというのもまた事実である。

2014年にわたしの知り合いのろくでなし子(マンガ家、美術家、フェミニスト、日本性器のアート協会会長)五十嵐めぐみが「わいせつぶつ」分散の罪で逮捕されたとき理由についてわたしは最初に手がかりを得た。五十嵐めぐみは自分の性器をデジタルスキャンしてそのモデルを使って大きな黄色のカヤックなどの重要なアイテムを作成した。

ほとんど人はそれを笑いを誘いおもしろいと思い、彼女は“ヴァギナアーティスト”と呼ばれた。だが、東京の検察官はおもしろがっていなかった。彼らは3週間のあいだ外部との連絡を絶たれた独房に彼女を監禁した。

「一体全体なぜ、そんなばかげたことで3週間も彼女を監禁するのか?」とわたしは友人に聞いた。
友人は、彼らに「できるから」と答えた。

イギリスでは、テロリスト容疑者のみが起訴なしに14日間拘留できる、しかもそれは議論の的となる。日本では万引き容疑者が23日間拘留される可能性がある。

圧力をかけて自供させる

「日本の刑事司法制度は尋問に集中させる。その目的は自供を得ることにある」と辞任する前に検察で23年間過ごした郷原信郎は説明する。彼は現在個人の実務と日本の司法制度改革のためのキャンペーンに取り組んでいる。

「犯罪を認める容疑者は監禁から解放されます」と郷原はわたしに教える。「けれども犯罪を認めるのを拒む場合、検察庁は容疑者が自白するまで釈放に強く反対します。」

それは石川知裕に起こったことだ。2010年、当時現職の衆院議員は逮捕され、賄賂を受け取ったとして起訴された。3週間、彼は暖房のない小さな独房に拘留された。弁護士の立ち会いなしに彼は毎日12時間尋問された。結局、彼はつまらない軽犯罪を認め、ほぼ10年後、彼はいまだに悔しい思いでいる。

https://www.bbc.com/news/world-asia-47113189

△ろくでなし子の事件:
3Dプリンターで自らの女性器を造形できるデータを頒布したとして、わいせつ電磁的記録頒布の容疑で東京都在住のアーティストが逮捕されたことについて、支持者たちの間では表現の自由に対する攻撃だとの抗議の声が上がっている。
“ろくでなし子”の名前で活動している五十嵐めぐみ容疑者(42)は、自らの女性器をかたどったカヤックを3Dプリンターで製作する費用に充てるため、インターネット上で不特定多数から資金を募るクラウドファンディングの手法で約100万円を集め、寄付の見返りに問題の3Dプリンター用データを提供していた。
日本はポルノ産業が盛んなことで知られているが、実際の性器の表現は法律で禁止されており、画像やビデオでは通常は検閲で削除されるか、モザイクがかけられる。
五十嵐容疑者の支持者たちは警察が法律を異常なほど拡大解釈して適用したと主張して、衝撃を受けたと話している。同容疑者は12日に逮捕され、15日現在も勾留されている。 AFP2014年7月16日
https://www.afpbb.com/articles/-/3020722

石川知裕の事件:
小沢一郎の資金管理団体「陸山会をめぐる土地取引事件」:東京地検特捜部は2010年1月、衆院議員の石川知裕、大久保隆規、池田光智の3元秘書を政治資金規正法違反容疑で逮捕し、2月に起訴。小沢氏については市民団体の告発も受けて捜査したが、不起訴(嫌疑不十分)とした。