見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2020/01/24

跪いても拳をあげてもダメ


◇2020年のオリンピックで競技選手がひざまずくこと、拳をあげることを禁じた
NY Post January 9, 2020 by Jorge Fitz Gibbon

2020年オリンピックの競技選手はスニーカーの紐を結んでいるほかは膝をつくことを許されない。

IOC(国際オリンピック委員会)は1月9日、来たるべき第32回東京オリンピックに参加する競技選手が政治的抗議のために世界の舞台を使うことを禁じるきびしいガイドラインを発表した。

3ページの文書は、サイン(標識)やアームバンド(腕に巻き付ける腕章)のような政治的誇示はダメ、ひざまずいたり拳をあげるような手のそぶりを含む「政治的性質」のジェスチャーはダメということ、そしてオリンピックの式典または競技場の儀礼に従うことを拒否するのはダメだと書いている。

ガイドラインは禁止を軽視する選手らへの罰則がなにかについて明記しておらず、ただ「ケースバイケースで懲戒措置を講じる」とだけ書いている。

最も記憶に残る抗議のひとつはアフリカ系アメリカ人のスプリンター、トミー・スミスとジョン・カルロスによる1968年メキシコシティ大会のデモンストレーションだった。公民権運動への叫び声でふたりはそれぞれ国歌が流れる間、表彰台の上で拳をあげた。

アメリカでは国の人種差別に抗議するため2016年に多くのアスリーツがひざまずきだしたあと、2018年にNFL(ナショナルフットボールリーグ)が国歌が流れる間、選手たちに立つことを要求し始めた。

だが、IOCの新ガイドラインは国際的な競技で抗議がより痛いところをついてきたあとに出てくる。

2019年8月、ペルーで開催されたパンアメリカン競技大会で(トランプ大統領への)抗議を示した後、ふたりのアメリカ人アスリーツが1年間の保護観察処分を受けた。フェンシングの選手レース・インボーデン(Race Imboden)は膝をついたとして、ハンマー投げのグウェン・ベリー(Gwen Berry)は拳をあげたとして。

また昨年、中国の金メダリスト、サン・ヤン(Sun Yang)に対するドーピング疑惑を理由にアメリカとイギリスの水泳選手がヤンと一緒にメダルの表彰台に身を置くのを拒んだ。

そして2016年にエチオピアのマラソン選手フェイサ・リレサ(Feyisa Lilesa)が彼の母国での(政治弾圧に抗議する)デモ参加者と連帯してフィニッシュラインで両手首を交差させた(手錠をかけられることを意味する)。

「わたしたちは透明さを必要とし彼らはルール上の透明さを欲しがった」とIOCアスリーツ委員会の議長をつとめるKirsty Coventryは述べた。「アスリーツとしてお互いを尊重することが非常に重要だと大半のアスリーツが感じている。」

https://nypost.com/2020/01/09/athletes-barred-from-taking-a-knee-raising-fists-at-2020-olympics/?utm_source=twitter_sitebuttons&utm_medium=site%20buttons&utm_campaign=site%20buttons

写真:1968年メキシコシティ大会の200メートル競技の金メダリストと銅メダリスト、トミー・スミスとジョン・カルロスが表彰台で拳を高くかかげることで抗議した。


NFLサンフランシスコ49ersのクォーターバック、コリン・キャパニックは人種の不平等と警察の暴力に抗議してアメリカ国歌斉唱中に起立することを拒否して両腕を組んでひざまずいた。彼のこの行動は「taking aknee」ムーブメントを広げることとなり、賞賛を呼ぶ一方で批判も呼んだ。
2013年に49ersをスーパーボウルに導いたスーパースターのキャパニックは警察の暴力に言及し、黒人を虐げる国の国旗に対する誇りを示せないと語った。キャパニックは人種的な不平等に抗議するためスタジアムを利用するスポーツ選手だ。ミズーリ州ファーガソンやボルチモア、ニューヨークなどの都市での警察の黒人への武力行使は断続的で、時には破壊的な抗議に拍車をかけ、“Black Lives Matter(黒人の命だって大切だ)”運動が盛り上がるきっかけとなった。