見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2020/01/26

OK Boomer 


◇OK Boomer 
ワシントンポスト紙 2020年1月15日

あなたが気づいていない場合には、世代戦争(Generation Wars)が起こっています。
ブーマーズ(ベビーブーマーズ)、ジェネレーションZ、ミレニアルズといった世代の独自性が今年かなり永続して受け継がれていくミーム(社会習慣や文化)になっています。特に気候変動、銃規制および経済に関してジェネレーションZはわたしたちその他の世代と対立し始めています。この立ち向かう心的態度は今週ニューヨークタイムズ紙やNBCニュースの非常に優れた報道の主題、“OK Boomer”という報道にまとめ上げられています。

要するにミームの仕組みはこういうこと:
ブーマー(ベビーブーマー世代):子どもたちは画面を見ることに時間を費やしすぎる・学費を払うためにパートの仕事につくべきだ・架空でなく現実の会話をする方法を知らない
ジェネレーションZ:Ok boomer(まったく。もういいよ)

ジェネレーションZの世代が、“最近の子”に属する口達者な世代は軽率で軽蔑的だと感じるのと同じように、故意に“OK Boomer”は軽率で軽蔑的です。NBCニュースが指摘したように、このフレーズを使う十代の子たちは一部のベビーブーマー世代が他のすべての人について話すやり方をまねてあざけることを意図した“スノーフレーク”だと言います。

このフレーズには独自の商品があり、独自のハッシュタグがあります。若者に向かってブーマーズの態度をばかにすることに専念するTikTokの動画の完全なジャンルがあります。全体としてミームはジェネレーションZはもう待てない世代であるという印象を与えます。

また、インターネット上の多くの事態と同様にちょっと問題を含みます。 "The Takeaway" の司会者Tanzina Vegaが"OK boomer”についてスレッドを投稿しました。ほのめかされる批判はもっぱら最も特権階級のブーマー世代に確かにあてはまるように思えることについて特に言及します。「より年配の人たちに対する非常に多くの批判は教養のある専門家など特定の種類の年配者に関するものです。もがきあがいている年配者にこれまで出会ったことがありますか?貧困で育ったのは誰ですか?」と彼女は書きました。「SnapChatであれなんであれ、理解していないことで彼らを批判したいですか?」

実際、"OK boomer" は込み入っていてわかりにくく、同時に能力を与え、笑いを誘い、限定するということです。人類全体が直面する問題について正しい懸念を表示していると思われるにもかかわらず、そのパワーは、壊滅的なキャッチフレーズを有するおよそ7000万人のアメリカ人のおとなに対する偉そうな大胆さから生まれます。"OK Boomer" はフェイスブックでブーマーズを悪者とばかにするのはさほど重要ではなく、フェイスブックでの悪者は地球を破壊しているもっと大きな世代の罪悪の徴候であると主張することです。

"OK Boomer"の主流メディアの報道は今ではミームの一部になっています。十代の若者たち、もしあなたがこのニュースレターを見たのならどうかわたしに親切にしてください、わたしは最善を尽くしています。

https://www.washingtonpost.com/politics/2020/01/15/supreme-court-ok-boomer/

△ジェネレーションZとは、アメリカではおおむね1990年代中盤(または2000年代序盤)以降に生まれた世代のこと。その前のジェネレーションY(1980年代序盤から90年代中盤までに生まれた世代)よりもさらに周囲のIT環境が進展していて幼少期からデジタルデバイスやインターネットの存在を前提とした生活をしているデジタルネイティブ世代。パソコンよりスマートフォンを日常的に使いこなし生活の一部となっているスマホ世代でもある。 
◇ニュージーランドの議会で気候変動問題について演説していた25歳の女性議員が年齢をからかうやじを飛ばした年配の議員を「OK、ブーマー」の一言で黙らせて、同世代の共感を集めている。
緑の党のクロエ・スウォーブリック議員は1月5日、2050年までに二酸化炭素排出量をゼロとする目標を掲げたゼロカーボン法について演説していた。
演説では、何十年も前から気候変動問題を認識していながら政治的駆け引きに終始してきた世界の首脳らの対応を批判。「私の世代、そして私に続く世代にはもうそんな余裕はないのです。2050年には私は56歳になります。そして今、この第52回議会の平均年齢は49歳です」と続けた。
スウォーブリック議員の年齢をからかうやじが飛んだのはこの時だった。しかし同議員は「OK、ブーマー」の一言で軽く受け流すと何事もなかったように平然と演説を続けた。議場は静まり返り、スウォーブリック議員の後ろでクスリと笑いを漏らす男性もいた。
「OK、ブーマー」の言葉は今年に入り、「ミレニアルズ」「ジェネレーションZ」と呼ばれる若者の間でソーシャルメディアの「TikTok(ティックトック)」を通じて流行した。同アプリには「ベビーブーマー」と呼ばれる年配世代の無自覚さや上から目線の態度をからかう動画が無数に投稿されている。
米紙ニューヨークタイムズはこれを「OK、ブーマー現象」と呼び、「業を煮やした何百万人もの子どもたちのスローガン」と位置付けた。ネット上ではこのフレーズをあしらったTシャツやフーディーが売り出されている。

https://www.cnn.co.jp/world/35145048.html