見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2020/04/29

世界のコロナ対策を同期させる

公園で見つけた藤棚です
陽だまりで遊ぶ!日光浴!
これに限りトランプの思いつき通りだったらいいのに
『B面の岩波新書』に掲載された“藤原辰史:パンデミックを生きる指針”には、いま、わたしたち日本人が知っておくべきことが書かれている。https://www.iwanamishinsho80.com/post/pandemic
AC(アフターコロナの世界)/ BC(ビフォーコロナの世界)
ニューヨークタイムズ紙のコラムニスト、トーマス・フリードマンの記事は世界が「B.C.」と「A.C.」で完全に変化したと指摘する。
「B.C.」は世界史の教科書に出てくる「紀元前」の略だが、フリードマンは「Before Corona(コロナ前)」と「After Corona(コロナ後)」と言い換えて、コロナウイルスがもたらした大きな変化について論じている。
この未知の感染症がもたらした社会の変化は大きく、たとえウイルスの脅威が去ったとしても世界が完全に元どおりに戻ることはないと指摘した。

「世界のコロナ対策を同期させる。」
これ誰が言ったか忘れたが、どこかのマヌケが思いついた対策のせいで世界中にツケがまわるパンデミックでは、うまく対処できた国の対策から学び、これに同期させてあたるのが人類の知恵だと思うし、まちがったとわかったらすぐに修正しそれを公表すること、それぞれの立場で個々がどれくらい抗うことができるかが、コロナ後の社会を決めると思うのだけれど…


◇「100人切った」で喜ぶな!感染者数が日曜に下がるのは「途上国並み」「日本の恥」と大学長が問題提起
2020年4月27日 by 水島宏明(上智大学教授、日本テレビ「NNNドキュメント」元ディレクター)

山梨大学・島田眞路学長ら山梨大学医学部附属病院の医療チームは1月下旬からPCR検査の体制を構築してきた。

山梨大学病院といえば3月末に心肺停止状態で緊急搬送された生後8か月の乳児から新型コロナウイルスを検出したことで一躍話題になった病院だが、島田学長以下、大学のホームページなどを通じて日本国内のPCR検査数をもっと増やすべきだとをさかんに発信している。

島田学長はこれまでの発信で様々な医療データを分析しながら「日本の検査のレベルは途上国並み」などとかなり強い表現で国内のPCR検査体制を充実させるように提言してきた。「PCR検査の不十分な体制は日本の恥である」とまで発言している。これは尋常なことではない。

注目すべきなのは、島田学長ら山梨大学のチームの発信が厚生労働省や諸外国などのデータを学術的に分析した上でのアカデミックな研究者としてのものであることだ。さらにその発信が、現在、日本政府の新型コロナウイルス対策の様々な政策を事実上推し進めている「専門家会議」のやり方には大きな不備があると警鐘を鳴らすものであることも注目される。

政府が進めている新型コロナの政策に対して、地方の大学病院が実際に患者を検査して治療にあたってる立場から、大学長以下、真っ向から「それは間違っている!」と主張し続けているのだ。大学病院を抱えて研究も行っている地方の大学がデータに裏づけされた批判を続けている。そのことはマスコミはもっと注目していいはずだ。

山梨大学の島田学長らの主張はテレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』の出演者である岡田晴恵・白鴎大学教授やコメンテーターの玉川徹とほとんど同じ主張だ。岡田晴恵教授らは島田学長らの発信も分析して参考にした上で日々の発言を行っている。

4月26日(日)、東京都の新たな感染者の数が減った。
13日ぶりに100人を下回ったことでニュース番組でキャスターたちがやや安堵した様子で伝えている。
東京都 新たに72人感染確認 13日ぶり100人下回る 新型コロナ(NHKニュース)

日曜日に新たな感染者の数が下がる。そもそも日曜日はPCR検査の数が少ないからだ。

島田学長らは発表した原稿で、日曜日など週末に下がるPCR検査検査件数は結果として「途上国並み」の検査体制になっていると解説する。
 
島田学長らは「土日はPCR検査が進まない」ことをなんとなく無批判に受け入れてしまっているような厚生労働省や専門家会議、そしてメディアのあり方に疑問を投げかけている。

日本のPCR検査件数が途上国レベルに低迷してきた最大の理由がここに明確に示されている。すなわち 3 月下旬までは、地方衛生研究所・保健所がPCR 検査をほぼ独占してきたのである。

PCR検査体制を増強していた世界の潮流を尻目に、PCR検査を地方衛生研究所・保健所にほぼ独占させ続けた結果、PCR検査上限を世界水準からかけ離れた低値にとどまり続けさせることとなり、途上国レベルのPCR実施件数という大失態を招来したのである。

大学に期待される蜂起 直ちに地方衛生研究所・保健所を救え!

PCR検体の採取が進めば、同時にPCR検査の体制強化が急務となる。その担い手として期待されるのは民間検査会社と大学である。3月下旬以降、大幅にPCR検査数を伸ばしてきた民間検査会社に対して、大学の伸びは鈍い。「1月29日 に開催された一般社団法人国立大学協会総会会議で私(島田)は感染拡大への懸念について警鐘を鳴らし来るべき危機に対しての備えを訴えたが、当時は反応がほとんどなかった。特に地方では国立大学がこれらの役割を担うことなしに他にどこが担えるというのだろうか。大都市圏で新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の問題が顕在化した今では遅きに失した感は否めないが諦めるにはまだ早い。一刻も早く事の重大性を認識し、地方の国立大学こそ蜂起すべきと考える。」

第一種感染症指定医療機関の大学病院は全国に16施設、第二種感染症指定医療機関の大学病院は分院等も含めて28施設存在している。まずはこれらの大学は責任を持ってPCR検査の体制強化への貢献を強く望みたい。

新型コロナは未曾有の国難である。こうした国難の時期にはそれぞれの立場で声を上げること、そして現場を変えていく努力が必要だ。