著しい悪影響を被るのは国民
◇米ニューヨーク州のクオモ司法長官は11日、メリルリンチは年末にボーナスを支給する計画としておきながら、実際には支給時期を前倒ししたとして、同社が前年11月に議会で虚偽の説明をした可能性があるとの見解を示した。
ニューヨーク州地裁に提出された書類で明らかになった。
またメリルリンチの元トレーダーは、総額36億2000万ドルに上るボーナスの支給が決定されるまで、巨額の損失計上を遅らせた可能性があると指摘した。
さらに司法長官は、メリルリンチの買収を1月1日付けで完了したバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が要請していたボーナスを受け取ったメリル元社員名を非公開とするよう求めていることについて、拒否するよう再び裁判所に求めた。バンカメのケネス・ルイス最高経営責任者(CEO)から、これまで一度も公表を取り止めるよう要求したことはないとの証言が得られたという。
ボーナス支給の詳細を非公開とすべきかどうかをめぐっては13日に公聴会が開催される予定。
バンカメの広報担当、スコット・シルベストリ氏は、同行は「非公開情報として適切に対応されることを条件に」これまでクオモ司法長官にボーナスに関する情報を提供してきたと述べた。
バンカメは先に、プライバシーおよび同業他社への人材流出に対する懸念を理由に、司法長官の要求にすべて応えれば「著しい悪影響」を被ると主張していた。
司法長官は、メリルリンチが支給したボーナスが証券法に抵触するか、またバンカメはメリルの状況について情報開示をより早い段階で行うべきだったかについて調査している。
(ロイター 2009年3月12日)
写真はキューバ、グアンタナモの別の顔
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