見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2009/03/23

イタリーのゴモラ


◇ナポリで反マフィア10万人集会 イタリア、過去最大規模

イタリア南部ナポリで21日、マフィアなどの犯罪組織の犯行による犠牲者を追悼し、政府に対策強化を求める市民団体主催の集会が行われた。警察発表によると、10万人以上の市民が参加、同国の反マフィア集会では過去最大規模となった。

イタリアの犯罪組織としては南部シチリアのマフィアのほか、ナポリのカモッラなどが大きな勢力を持ち、麻薬の密売などで得られる年間収入は計1300億ユーロ(約17兆円)と「イタリア最大企業の売り上げに匹敵する」との報告もある。

集会では、犠牲者の遺族が遺影を持ちながら行進、犠牲者計約900人の名前が読み上げられた。カモッラの暗部を描いた世界的ベストセラー「ゴモラ(邦題・死都ゴモラ)」の作者で、摘発により打撃を受けたカモッラから「暗殺予告」を受けている作家サビアーノ氏(29)も参加した。

(共同通信 2009年3月22日)

◇広がる影響力

行進に参加した人たちの中に悪事を徹底的に調査し追求するジャーナリスト、ロベルト・サビアーノがいた。彼はマフィアを暴く本「ゴモラ」の著者、ゴモラは今では国際的に賞賛される映画だ。

29歳の著者は、ナポリのカモッラに焦点を合わせる本を出版して以降、死の脅迫を受けてきている、そして今は警察の保護下で暮らす。

全国規模のマフィアへの関心が映画「ゴモラ」の公開でもって再燃した、映画は若干の映画祭で多数の賞を受賞した。

映画は大部分フィクションだが、イタリーの現実をそっくり再現する、無慈悲で融通のきく組織の物語を伝える。

イタリーの組織犯罪は4つのマフィア一味によって支配される。シシリーのコーザノストラ、ナポリを中心とするカモッラ、カラブリアの'Ndrangheta、そしてプーグリアのSacra Corona Unita。

イタリー当局は近年、コーザノストラに打撃を加えてきているが、他の組織は支配力を維持し、彼らの影響力が広がるのを確かめてきていると、BBCのミラノ特派員マーク・ダフは言う。

グローバルな経済不況もまた、クレジットを奪われて苦しむビジネスマンに現金を貸すといった、斬新な金儲けの好機をマフィアにもたらしてきている。

(BBC NEWS 22 March 2009)

写真はロイター=共同