戦争の泥沼にはまる
◇アフガニスタンで同じ日にイギリス兵がそれぞれ別の攻撃で死んだと8日金曜、英国防省が発表した。南部ヘルマンド州の3つの事件で死は起きたと国防省は言った。
パトロール中の木曜午後に起きた自爆で2人の兵士が殺されたと国防省は言った。
写真は4人の兵士が殺されたヘルマンド州でオピウムの収穫といっしょのイギリス海兵隊員
(CNN 08 May 2009)
◇米国防総省は11日、イラクのバグダッドにある駐留米軍基地内のクリニックで、1人の米兵が同僚兵士に発砲し、5人が死亡したことを明らかにした。米軍のスポークスマンによると、発砲した兵士は身柄を拘束されている。
事件が起きたのは、バグダッド空港の北西に位置するキャンプリバティ内。捜査中であることを理由に匿名で取材に応じた米軍関係者によると、発砲した兵士は同クリニックに歩いて入り、銃を乱射した。被害者5人の身元については、同施設に治療を受けに来ていたのか施設で働いていたのかは、まだ明らかになっていないという。
今回の銃撃事件ついてオバマ米大統領は、声明で「最悪の悲劇」が起きたことに衝撃を受けたと述べ、遺憾の意を表明した。
(ロイター通信 2009年5月11日)
◇アフガニスタン西部ファラー州で4〜5日に米軍主導部隊が村を空爆し、住民100人以上が死亡したとされる問題で、米ニューヨークタイムズ紙とCNN TVは6日、米軍の初期調査の結果、空爆を行ったのは米軍であることが明らかになったと報じた。
アフガニスタン駐留米軍は報道を確認していない。正式な調査結果は8日に発表される予定。
ファラー州バラブルク地区では、4〜5日にかけて、空爆と地上戦が行われた。地元警察当局は一連の攻撃で、子どもや高齢者など民間人約70人を含む100人以上が死亡したと主張。6日には、数百人が集まって攻撃に抗議し、「米国に死を」などと叫んで駐留米軍の撤退を求めたという。
(AFP 2009年5月8日)
◇スリランカ、政府軍攻撃で250人超死亡
AP通信によると、スリランカの反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)寄りのニュースサイト「タミルネット」は10日、同国政府軍が9日夜から10日にかけて北部ムライティブ周辺の非戦闘地域で重火器などによる無差別攻撃を行い、市民257人が死亡したと伝えた。
政府軍のナナヤカラ報道官は「攻撃はしていない」と報道を否定したが、同国保健当局は事実と認めた。250人以上もの市民が一度に犠牲になるのはスリランカの内戦でも極めて異例で、市民の安全の最優先を求めている国際社会からは批判の声が上がりそうだ。
政府軍はムライティブ周辺の4平方キロ内にLTTEを追い詰め、約25年にわたる内戦は最終局面にあるが、今回の事態を受けた国際社会の圧力で政府軍が攻勢を緩め、結果的に内戦終結が遠のく可能性もある。
(共同通信 2009年5月10日)
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