見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2017/03/27

ヤング アメリカンズ

◇若いアメリカ人の大多数がトランプを“違法”な大統領とみなすのを世論調査は見いだす
truthdig Mar 18, 2017 by Emma Niles

アメリカの若者の大多数がトランプ大統領のふるまいに不賛成であることを新しい世論調査が見いだした、またその大多数が彼を“違法”な大統領と見ることもわかった。

公共問題研究をめざすAP-NORCセンターと共にシカゴ大学のブラック・ユース・プロジェクトによって実行される“GenForward”調査は、トランプ就任最初の50日についてアメリカの若者に尋ねて報告書のなかで結果を公表した。報告書によると、その世論調査は「年齢18から30のヤングアダルト1750人以上の全国民的に典型的な調査が隔月に行われた。」

調査結果は「ドナルド・トランプと彼の政権について若者があまねく不賛成であることや、新しい大統領の下に国の指揮について若者がかなりの懸念を表していることを示す」、とはいえ、これらの意見は人種や民族性のすべてにわたって大きく異なる。

たとえば、ここまでのトランプの履行の是認に至るとき報告書は以下のように述べる:

 ドナルド・トランプが大統領として遂行している仕事について若者はたいてい不賛成である。アフリカ系アメリカ人(71%)、アジア系アメリカ人(69%)、ラテン系アメリカ人(72%)、白人(55%)の大多数がこれまでは大統領としてドナルド・トランプの履行、ふるまいに不賛成。しかし… これらの否定的評価は白人の若者の中でより、大統領としての彼の仕事に最も強く不賛成の意見を表す有色人種の若者の中でのほうがはるかに表明される。…

あらゆる人種や民族グループの大多数が大統領としてトランプの政策と態度の両方が下品で不適当と言うことをデータは明らかにする。上記の調査結果をそのまま繰り返して、これらの否定的な認知は白人の若者より有色人種の若者の中で普通によくある。

そしてそれが大統領としてのトランプの“正当性”に至るとき、調査は、ヤングアダルトの57%がトランプの任期を“違法”と見ることを見いだす。しかしながら、報告書は民族や人種のラインの中でこの数がはなはだしく異なることについて特に言及する:

 白人の大多数(53%)はトランプが正当な大統領だと言う、しかるに、アフリカ系アメリカ人の25%、アジア系アメリカ人の36%、ラテン系アメリカ人の28%がわずかに同意するだけだ。対照してみると、アフリカ系アメリカ人の74%、アジア系アメリカ人の60%、ラテン系アメリカ人の71%を含む有色人種の大多数がトランプは違法な大統領と言う。この程度まで有色人種の若者がドナルド・トランプに抱く懸念が広く行きわたって、彼の大統領職の正当性について最低レベルの考慮すべき事柄に及ぶ。

調査はまた、国は“誤った方に向かう”と考えるか、または“正しい方向に進む”と考えるかどうかアメリカの若者に尋ねた。

「アフリカ系アメリカ人とアジア系アメリカ人の68%、ラテン系アメリカ人の64%、そして白人の61%が、この国のなりゆきは誤った方に進むと言っている」と報告書にはある。「対照してみると、アフリカ系アメリカ人の11%、アジア系アメリカ人とラテン系アメリカ人の15%、白人の21%が国は正しい方向に進むと言っている。」

この悲観的な展望は、政党とこれ以外のトランプ政権のものどちらも、議会に属する問題に関して結果で繰り返される。また、多くのアメリカの若者がトランプのロシアとの関係に対して懸念を表明した。

どうも不幸中での明るい希望はトランプ政権に反対の結果として多くのミレニアム世代が政治的な行動主義に従事していることのようだ。

「たとえば、役所に連絡した人々のさらに多くがトランプを支持するよりもむしろ、まさにトランプ大統領に反対した」と報告書にはある。たとえこの反対の多くがオンラインで起こっているといえども、アメリカの若者の間で抗議に対する広く行きわたった支持があることにそれは特に言及する。

終わりにあたって、世論調査は若いアメリカ人にとってどの問題が目下あまねく最重要であるかを分析する、そして結果はまったくまちまちだ。全報告書はここ↓で読むように。
http://genforwardsurvey.com/assets/uploads/2017/03/March-Report__Trump-memo-Final-Draft.pdf

http://www.truthdig.com/eartotheground/item/majority_of_young_americans_see_trump_as_illegitimate_poll_finds_20170318

2017/03/23

ボクのDNA

“DAVID BOWIE IS”に行ってきた

ベルリンに移ってからイーノと作った3部作
「Low」「Heroes」「Lodger」は、
“ボクのDNA”だとボウイは言っている…

ベルリンのトルコ人街、クロイツベルグの
オーストリアレストランの名前の絵と文章による描写の展示があり
ボウイが住んでいた頃から10年後の80年代ではあるが、
クロイツベルグの街の夜に迷い込んだことがあって、
偶然その街を案内してくれることになったベルリンっ子のアパートで
ボウイの曲を聴いたことを想いだした…





わが家にボウイ缶がやってきた…


2017/03/19

だれもが監視されている

◇ああ、あの裏切り的なWikiTrump

私たち全員が監視されている科学的証拠は、既成の語り部分に微妙な陰翳を加えるかまたは脅威ならしめることができるように少しも些細でない

Asia Times March 09, 2017 by Pepe Escobar

ウィキリークスの7日の保管室大量公開はきわめて重要な公益事業である。iOS(アップル)からアンドロイド(グーグル)まで、ウインドウズからサムスンのスマートTVまで、デバイスどれでもに対する暗号化の保護を出し抜くことができるマルウエア(悪意のあるソフトウエア)を使うことで全地球を標的にするも同様の秘密のCIAハッキングプログラムにかかわっていないだれかにはそれは見つけにくい。エドワード・スノーデンはそのCIAプログラムを確かめて文書のコードネームは実在すると一連のツイートで言った。それは、“機密を任せるに足る人物であると認められるインサイダー(cleared insider)”によってのみ識別できる。FBIとCIAはデジタルの抜け穴についてすっかり知っていたが、スパイするためにそれらを無防備にしておいた。そしてアメリカ政府がひそかにアメリカのソフトウエアを危険な状態にしておいたことに償いをする、“最初の世間周知の証拠”をリークは提供した。

たとえそれが十分に深刻でないとしても、フェイスブックを動かすのに用いられるより多い数億の並びのコード、「ハッキング兵力の大部分をCIAは制しきれなくなった」とウィキリークスは強く主張する。

アメリカ政府の元ハッカーや請負人の中にまじるひとかどの人物は最後にCIAのアーカイブ部分をリークすることになる(スノーデン二世?)。ウィキリークスはまた、結果において、いかにしてCIAが“独自のNSA”を創り出したか、最大限度の不可解なことを含めて力説した。

専門的な詳細の外で、iPhoneまたはサムソン4Kテレビによってひそかに探られていたことをすでに数百万人が知っていたとしても、保管室大公開はプーチンの操り人形とトランプ大統領を指し示すヒステリーよりはるかに平均的な市民に直接的に関連するも同然だ。諜報機関の情報源は、まだ未踏の保管室の貴重な発掘物はスノーデン自身が明らかにしたことより重要だと進んでことにあたっている。

さらに、ネオコン・新自由主義者のはなやかな集まりの一員として抱き込むように取り囲まれる巨大な企業メディア・セクターは、アメリカ大統領選にロシアがハッキングして介入したと言われていることやオバマ政権がトランプ・チームの通信をハッキングするよう命じたかもしれないことから話題を変えることによって7日の保管室大公開はトランプが得をすると話を引き延ばしている。

まさにだれも意味を了解しなかったとすれば、歌は同じままだ。WikiLeaks + Snowden + Russia + Trump = the bad guys(悪党)。CIAは世界中で独自のNSAを展開している = the good guys(いいやつ)。結局、CIAスポークスマンのジョナサン・リウは否認しない否認を順当に発した。いかれた主流派の徒党は、“ロシア人”がCIA情報をウィキリークスにリークしたとまさに事を進捗させている、かくして、来たるべきフランスやドイツの選挙にロシアが干渉するといっそう疑惑をあおる。

願わくは私にジョージ・オーウェ風のiPhoneを持たせてくれたまえ?

私たちがオーウェルに属する完全なスクリーン環境で深く泥沼に陥れられるとき、すでに急成長の1980年代にジャン・ボードリヤール(ボードリヤールの哲学は芸術の分野に影響を与え、1980年代のニューヨークで台頭したシミュレーショニズムの精神的支柱になっており、映画「マトリックス」のもとにもなった。)によって概念化され、私たち全員がひそかに監視されている科学的証拠は均衡(不均衡)を改めることができるように少しも些細なことではない。アメリカはすでに悪徳の社会政治的な戦争によってそこなわれ、既成の語り部分に対する“脅威”が繊細な差異をまったく考慮に入れない。現状では、アイスランド、フィンランドまたはスロベニアからの招待に群がるにもかかわらず、言外の意味は、どんな時にもわけなく米露のリセットはないということだ;ネオコン・新自由主義者のはなやかな集まりはそれを否定することに最善を尽くす。

トランプが断じて戦争をしたくないというのはまずないことだ:アメリカの国内経済くまなくリセットはとてもそれを許すはずがない。ペンタゴンは現在、どうしても拡張特別作戦部隊である:それはとても地上戦を戦えない(イラン?北朝鮮?ウクライナ?)

これに反してロシアはもし必要ならいつでも戦争の準備ができている。S-500ミサイル防衛システムが配置されている:それがすでにロシアの全大陸を防衛していると一部のアナリスト(防衛省ではない)は確信する。2021年までに中国は1000以上のきわめて機動性をもった弾道を持つ、というか南シナ海上の島、海南(Hainan)でのんびり過ごす潜水艦にかくす。その頃までには、イランとパキスタンは上海協力機構を経由して彼ら自身のS-400とS-500防衛システムで保護されるロシア・中国との戦略防衛ネットワークに深くのめり込む。

プーチンはチェスのコマを動かして遊んでいない。彼は進行中の事に基づいて行動している、そして私たちがチェス盤を見るときはいつでも、現実は実のところ全く痛ましい。

アスタナでモスクワはほとんどシリアの将来を決めているも同然だ。ロシアはごく普通にキエフ(ウクライナ)によって破られるベラルーシの首都ミンスクにおいて調印されたミンスク合意を書いたも同然だ。クリミアがロシアの一部なのは既成事実である。全く実質的な意味でのNovorossiya(文字通りニューロシアだが時々南ロシアと呼ばれる)はすでにすっかり自治権のあるルーブルで経済を動かす地域だ。幾つかのロシアのメディア情報筋によると、ロシアが前もって軍事クーデターについて警告したとして大統領になるイスラム教国君主?トルコのエルドアンは逆にプーチンに切迫した政権交代の借りがある。強硬派のOPEC交渉の間、モスクワはイランのエネルギー産業を保護した。プーチンはロシア・中国の戦略的パートバーシップをほとんど立案したも同然だ。

ワン・ベルト(1つの地帯、環状線)、ワン・ロード(1つの環状道路)、ユーラシア経済連盟はウィンウィンの(どちらにとっても有利な)ユーラシア統合プロセスとしてつながれ、併合されて取り組まなければならないと、北京はどうにかモスクワを納得させた。結局、ロシアがたとえ中央アジア諸国(「~スタン」が付くアジアの中央部)全体で経済的な傑出を失うとしても、ロシアは主権を有する軍事上・安全保障の地位を維持する。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、「我々の中国との関係は2国の歴史においていちばん最高レベルにある」と強調することを決してやめない。

それに先手をとる地理学上の経済作戦(優位に立つための策略)を加算してください;世界的な供給回路の崩壊を止めるための北京の命令に結びつけて考えられる、のろいが確実に増大する中国の金融・財政的な影響力に便乗しようと準備をするヨーロッパのビジネス・エリートの重要な徒党の気配。ダボス会議で発表される習近平の「包括的グローバリゼーション」はますます用意がされている現実のように聞こえる。

中国・ロシアが例外論者の幻想なしに彼らの戦略を拡大する現実と対照的に、ネオコン・新自由主義者のヒステリーは絶えず続く子供じみたどうしようもない爆発の集中砲火を提供する。モスクワはワシントンとの取引のために中国やイランを裏切らないと外交政策の自己欺瞞派が認めようとしないとき、悪党の最後の収容所は二つの矛盾する信念や態度を同時に取ることによる心理的葛藤だ;ロシアを恐れて冷戦をけしかける。

では、全世界の市民よ、緊張を解いてください:CIAはあなた方をじっと観察しているときでも、優しくて善を行おうとする。ロシアを恐れること以外は、あなたに恐れることは何もない。

http://www.atimes.com/article/wikileaks-trove-fails-shift-dial-trump-putin-narrative//
△3月8日 AFP:
内部告発サイト「ウィキリークス」は7日、米中央情報局(CIA)から入手したとする大量の文書を公開した。CIAがテレビなどを盗聴器に使ったり、人気メッセージアプリの暗号を回避したり、車を遠隔操作したりできるハッキングツールを多数作成していることが明らかになったとしている。
ウィキリークスはこれらの文書を基にCIAは米政府最大の電子スパイ組織・国家安全保障局(NSA)に比べて監視活動の面では劣るが、サイバー戦争に関してはそれに匹敵することが分かったと指摘している。
ウィキリークスは今回、CIAのものとする9000点近い文書を公開。機密情報資料の公開としては史上最大規模だという。
CIAの報道官は「文書の信ぴょう性や内容についてはコメントしない」としている。
ウィキリークスは公開した文書から、CIAがウイルスやトロイの木馬をはじめ、標的とする電子機器に侵入して乗っ取るマルウエア(悪意のあるソフトウエア)を1000以上作成してきたことが判明したと説明。
これらのハッキングツールは米アップルの「iPhone」や、米グーグルのアンドロイドを搭載した携帯端末、米マイクロソフトのソフトウエア、韓国サムスン電子のスマートテレビなどを標的としており、こうした機器を隠しマイク代わりにできるとしている。ドナルド・トランプ大統領は現在もアンドロイドの私用電話を使っているとされる。
CIAはさらに乗用車やトラックの電子制御システムに対するハッキング実験も行っており、こうした車載システムの乗っ取りもできる可能性があるという。

http://www.afpbb.com/articles/-/3120540
 

2017/03/09

外交官がいきなり死に続ける

◇ロシアの外交官がいきなり続けて死んでいる
Ivan Sekretarev / AP

前副首相の補佐官に加えて、11月以降、6人のロシア人外交官が死んでいる。ひとりを除いてはすべてが異国で死んだ。他の死因は不明であると同時に幾人かは射殺された。数人の死が「心臓発作」または「短時間の疾患」と決めつけられたことに注目してください。あなたが知らなければならないことがここにある:

    ✓    ロシアの駐トルコ大使アンドレイ・カルロフは、たぶんあなたの記憶にあるだろう、彼は昨年12月19日にトルコの首都アンカラの写真展会場で警官によって暗殺された。

    ✓    同日、別の外交官Peter Polshikovがモスクワの自宅で頭部を撃たれて死亡した。銃がバスルームの洗面台の下で見つかったが、死亡状況は調査中である。Polshikovは外務省ラテンアメリカ部署の上級外交官として働いた。

    ✓    今年2月20日にロシアの国連大使ヴィタリー・チュルキンがニューヨークで死んだ。チュルキンはロシアの国連任務で執務中に倒れ病院に急搬送された。当初の報道には彼が心臓発作に遇ったとある、そしてCBSによると、検死官が死を調査している。(チュルキン国連大使は40年以上ロシア外交に関わり、2006年に国連大使に任命されてから国連安保障理事会では最も長い任期を務める大使だった。2016年12月31日には国連安保障理事会でロシアが提出したシリアの停戦合意案の決議が採択された。)

    ✓    ロシアの駐インド大使Alexander Kadakinが1月27日、「短時間の疾患」の後に死んだ、The Hinduは数週間のあいだ彼が苦しんでいたと言った。

    ✓    ギリシャに首都アテネのロシア総領事アンドレイ・マラニンが1月9日、自宅アパートで死体で発見された。ギリシャ警察は公式に「部屋に侵入された形跡はなかった」と述べた。だが、マラニンはひどく監視される通りに住んでいた。AFPの報道によれば、死因にはさらなる調査が必要とされる。ギリシャがEUとNATOによってますます批判されたとき、ギリシャとロシアの関係がゆるむ期間を通じてずっとマラニンは働いた。

    ✓    アメリカ大統領選(11月8日)の朝、ロシア外交官のSergei Krivovがニューヨークのロシア領事館で意識不明で発見され、その場で死亡した。当初の報告ではKrivovは屋根から落ちて鈍い力による怪我があったとされる、しかしロシア当局は彼の死因が心臓発作だと言った。BuzzFeedはKrivovが領事館の当番指揮官だったかもしれないと報じる、それは破壊工作またはスパイ活動を防止する職務を彼に預ける。

    ✓    テレグラフによると、トランプに関する書類一式を起草する手助けをするのではないかと推測されたKGBの元上官、Oleg Erovinkinが昨年12月26日に彼のクルマの後部で死体で発見された。Erovinkinもまた前副首相Igor Sechinの補佐官だった、前副首相は現在ロシア政府が所有する統合した石油会社Rosneftの頭となる。

ある過去のできごと:ニューヨークタイムズによると、2015年11月にプーチンの上級顧問Mikhail Lesinがワシントンのホテルの部屋で死体で発見された、彼はメディア会社RTの創設者でもあった。ロシアのメディアではそれが「心臓発作」ということだったが、検死官は「鈍い力による怪我」だと言った。

少し明白である2つの事件:2006年にKGBの元職員で内部告発者のアレクサンドル・リトビネンコが放射性ポロニウムを盛られて毒殺された。6年後、ニューヨークタイムズによると内部告発者のAlexander Perepilichnyがイギリスでジョギング中に毒薬で死亡した。

https://www.axios.com/four-russian-diplomats-died-in-the-last-three-months-2281281560.html

2017/03/07

お茶目で猛烈に政治的

◇“世界最悪の眺め”:バンクシーがベツレヘムの壁を見下ろすホテルをオープン

特ダネ:イスラエル人観光客(そして対話)をヨルダン川西岸にもってくることを期待してイギリス人アーティストが Walled Off ホテルを始める

Walled Off(隔てられる)ホテルは単に実用的でもの悲しくさえ聞こえるかもしれない。「世界のどんなホテルより眺めが最悪」、おまけに10室あるホテルの客室には一日わずか25分しか直射日光が当たらないとホテルのオーナーは言う。

だが、イスラエルをパレスチナ自治領から隔離する論争の的となる分離壁になかば埋もれるようにして寄り添うヨルダン川西岸のWaldorf(豪奢なウォルドルフ・ホテル)に対する応酬は、どんな贅沢な目的地より手に入れにくい驚くべきものを旅行者に提供する。

ベツレヘムのロッジは、ひとつでホテル、ミュージアム、抗議、ギャラリーみなを兼ね、オーナーのイギリス人ストリートアーティスト、バンクシー(Banksy)の芸術的製作活動と社会に抗議するすぐれた才能で圧縮される。

ホテルはおちゃめで猛烈に政治的だ。

全室がコンクリート舗装の壁に面して、幾つかの部屋は壁の向こうの丘陵の斜面に建設される国際法の下に違法なイスラエル入植地やうっとおしい詰所の眺めを得られる。

「目下、壁はセンセーショナルな話題だけど、トランプが壁を流行にするずっと前にボクは壁に興味を持っていた」と声明でバンクシーは言っている。猛烈に匿名性を守るアーティストは今から10年以上前に初めてベツレヘムに来て通行を妨げる障壁に一連の絵を残す、それが独自に観光の目的地になった。

その後ずっと、街の巡礼者と観光がベースの経済はイスラエルとパレスチナ自治領間の往来に関してこれまで以上に厳しいイスラエルの規制によってそこなわれてきた、まさに新しいホテルは雇用と訪問客の数において喜ばしい後押しを提供するものと思われる。

バンクシーの評判はずっと全室を予約済みにしておきそうだが、彼は客にはまさに自撮り(selfie)より多くのものを身につけて帰ってもらいたいと望む。「限定駐車場付、3階の狂信的行為治療法」と彼は声明で付け加えた。

ホテルはウェブサイト経由の予約で3月20日に開業を始める。たとえ訪問が法を破ることを意味するとしても、壁でふさがれる障壁をめったに見ないかまたはパレスチナの街をめったに訪れないイスラエル人が客のなかに加わることをチームは期待する。

「だれでも皆ここに来るように勧める、イスラエルの一般市民にここに滞在しに来るように勧める」とマネージャーのWisam Salsaaは言っている。「彼らに私たちについてもっと学んでほしい、なぜなら彼らが私たちを知るときステレオタイプを乗り越えてものごとが変わるからだ。」

イスラエル人はベツレヘムやそこの有名な遺跡を訪ねるのを禁止される。そしてバンクシーが公式にはイスラエル軍の支配下にある遺跡(イスラエル人にとってそこに滞在するのは合法を意味する)を選んだとはいえ、そこに至るすべての道にはパレスチナ人が支配する自治領の中を通る違法な道程が含まれる。

前は陶器製造所だったホテルには暗黒卿の植民地のテーマ、領域の歴史におけるイギリスの役割に対する承諾のしるし、レセプションとティールームがある。

空襲現場の火炎のように、コンクリートの瓦礫の山の下で暖炉の火格子のまっ赤な輝きにゆらめく火、壁のくぼみの古典的な胸像は催涙ガス弾からくねりつつ進むガスの煙に包まれる、そして伝統的な海の風景のビーチは難民が捨てたライフジャケットで散らかる。

「混沌とした結果にもかかわらず、イギリスがパレスチナを支配して家具を配置転換しだした時からちょうど100年」とバンクシーは言った。「なぜかはわからないが、イギリスが結果を完全に理解することなく政治的大決断をするとどうなるかについて反省するのにちょうどよい時の気がする。」

対話を促進するホテルの計画の一部にはパレスチナ人アーティストの作品を展示するギャラリーがある。それはベツレヘムで最初のギャラリーであり、たいてい容易に旅行できないとわかるアーティストにとってより広範囲の観衆に達する手段だとキュレーターのHousni Alkateeb Shehadaは言う。

彼はわずか5メートル離れたところに立つ障壁と接触してアートを生きいきと伝えたかった、だが結局はあまりにリスキーだと思い至った、戦闘と制限を思い出させるものがベツレヘムに住むすべての人に気味悪く迫る。「私たちは非常にこわがっている」とShehadaは言った。「兵士のせいでそこでいったい何が起こるか私たちにはわからないし、知ることは許されない。」

安全上の懸念が人々を遠ざけるとの心配をバンクシーは念頭から捨て去り、彼が数週間のあいだ魅力のないイギリスの海辺の町で“困惑した公園”を満員にしたことを指摘する。

「ボクの会計士は、かなりの人があまりにこわがってヨルダン川西岸に旅行しないと心配したが、そのとき彼に、この前の展覧会でウェストンスーパーメア(イングランド南西部ブリストル海峡に臨む町の保養地)でまる一日過ごしたことを思い出させたよ。」

https://www.theguardian.com/world/2017/mar/03/banksy-opens-bethlehem-barrier-wall-hotel?CMP=share_btn_tw

http://www.banksy.co.uk/index.html
⇧その他、ホテルの部屋の写真や窓からの眺めの写真がたくさんあります


◇これについて考慮してください:バンクシーの廃墟となったガザのためのツアー

以前にヨルダン川西岸の壁に絵を描いたストリートアーティストがパレスチナの廃墟のあちこちに一連の新しい絵を描いている(上の写真はその作品のひとつ)



2017/03/02

ふたりの共通点

◇われわれのプーチン

トランプとロシアの指導者がいっしょに動いているかどうかについてあまり心配しないでください。ふたりに共通点があることを心配してください。

NY TIMES(2017/02/18)の記事より抜粋

ロシアの大統領のタフガイ気取りのイメージを賞賛しないまでも、大統領選挙戦の間に言ったようにバラク・オバマ大統領以上の“指導者”とみなすことを何ヶ月ものあいだトランプ氏は明白にしてきました。最近は今月のフォックスTVとのスーパーボウル前のインタビューでトランプはプーチン氏の抑圧的政府を非難するのを拒みました。そのあと、ロシアのタフガイについてトランプ氏の見苦しい抱擁が非常に多数の陰謀説を生じさせたのは意外なことではありません。

だが、私たちは、もはや陰謀について推測する必要もなければ、理論だけの精神分析に従事する必要もありません。しかも、大統領としてトランプ氏のレトリックと行動の両方がプーチン氏が権力を強化する最初の数年間のそれとたまたま似ている以上であるという、就任以来、私たちはかなりの厳しい事実を蓄積してきています。海外特派員としてモスクワであの数年を過ごし、残りの経歴を先の4人の大統領の任期にワシントンでジャナーリストとして過ごした私には、その類似点が簡単に片づけられるべきでない印象を与えるだけの見分けがつきます。

もちろん、このふたりの性格は非常に異なります:プーチン氏がコントロールされるところでトランプ氏は衝動的で一時の感情に流されやすい、ロシア人の冷静な計算と暗記される要約した報告書とよい対照をなす不機嫌のかんしゃくと誰もが知っているわめき声です。だが、ふたりの奇妙にも類似した政治上の見解や非常に異なる国を運営するアプローチが、結局のところ現在トランプ氏を取り巻いて吹き出るロシア関連のスキャンダルと同様に重要であることがわかるかもしれません。彼が私たちを落胆させている行動を心配するにつけ、彼がある種のロシアの手先だと考える必要はありません。

メディア・バッシングと常軌を逸した声明。協力を拒否する不屈な連邦判事かまたは会社、ライバルの権力中枢への攻撃。警告、その一部はこの国は安全ではない、われわれの生き方を脅かしているのでイスラム過激派と戦争を始めなければならないという紛れもないパニックの誘導。これらはプーチン氏が政権を握った最初の数年に大きな効果を得られたテクニックで、それらは現在トランプ氏によって展開される文明の衝突イデオロギーで、ほとんど同じ戦術です。

初期のプーチンは全くトランプに属する人でした、ボリス・エリツィンの酔っぱらいの酩酊状態と1990年代後半の経済の不透明感の後、前進中の指導者のイメージを彷彿させる彼の大統領任期、国際協定を平然と無視する電撃作戦。彼は堂々とした様子で最初の独立系国営TVネットワークを接収し、ロシア連邦議会下院をばらばらの議会に変えて、思い上がった寡頭政治を追い求めました。彼は政治家が普通は言わないことを言いました、チェチェンの対抗勢力を“屋外便所”で消し去ると断言し、気に入らない質問をしたフランス人記者を“去勢する”と脅したりするようなことです。

証拠にもかかわらず、2000年代初期のクレムリン問題専門家はプーチン氏を彼がなる独裁者とみなすことに長い時間かかりました。その時はソビエト連邦崩壊の混乱後、ロシアが最終的に安定の数十年に向かって進むと多くの人が考えました。ある人々が穏当に強い国家を復活させる決心である強硬な元KGBスパイを思い浮かべた点で、他の人々は西洋式の改革者気取りの者を思い浮かべることに固執しました。彼の在任期間の初期に海外記者が「プーチン氏はどんな人?」と尋ねたのは有名な話です。

振り返ってみると、彼の行動について一番の案内人は彼の声明でした。プーチン氏はまさしく彼がやると言ったことをやりました。昨年を通して私はそれについてずいぶん考えました、たとえばアメリカ人はトランプ氏の驚くべき高まりに戸惑いました、そしてあのまったく法外なことを彼は本気で言っているのかまたは彼が約束する政策転換をやり遂げるつもりかどうか。

現在のトランプ氏のアメリカを再び偉大な国にするというスローガンのように、ロシアを再び偉大な国にするというプーチン氏の見解は特にこれという観念形態ではありませんでしたが、その薄く透き通る愛国的国家主義は要するに弱くなり士気をくじかれた超大国に自分の存在を印象づけることになるプーチン計画を要約しました。プーチン氏は1991年のソビエト連邦崩壊を20世紀“最大の地政学上の大災害”とみなしました、そしてたとえ私たちアメリカ人が彼がなにをしているか必ずしも理解しなかったとしても、彼の本当のゴール、クレムリンでの権限強化から決してそれませんでした。

まさにその通り、これはトランプ氏がプーチン氏について賞賛する最高のものかもしれません。1990年3月プレイボーイ誌とのインタビューでモスクワに高級ホテルを建てたいと望んでいたトランプ氏はミハイル・ゴルバチョフ政権下のソビエト連邦の最後の時代について印象をことばで述べました。「ロシアは制止きれない、また指導部はそれをわかっている」と未来のアメリカ大統領は言いました。「これがゴルバチョフのことで私の問題だ。安定に足る手腕ではない。」

プーチン氏の手腕は明らかにずっと断固とし冷酷なまでに現実的です。ロシアでのはっきりと理解できる一切の敗北、混乱、腐敗、ウソ、経済後退にもかかわらず、KGBの無名の大佐からロシアの大統領まで信じがたいほど見込みのない昇進の後、彼は17年間支配したままです。そしてそれはまた、選挙を堅実にホワイトハウスまで連れていった出世について今もなおこのように不確かな、もうひとり見込みのない大統領、トランプ氏がプーチン氏や彼のような権威(独裁)主義者について学ぶことの一部かもしれません。彼は彼らのことを自由以上に強さについて話すタフガイとして見て、彼らの成功を多くの場合、政権にとどまる彼らの能力で判断するようです。

最近、私は上院外交委員会の議長Bob Corkerにトランプ氏がプーチン氏に対してそのようにはっきりと理解できる好感を持つのはなぜだと思うか尋ねました。彼は頭を振りました。「よくわかりませんが、独裁者に対するある程度の賞賛があると思う」と彼は述べました。彼の別の推測は、トランプ氏が“だれも他の大統領ができないことをする能力が自分にあることを示す”ためにプーチン氏との強いきずなをでっちあげる一種のスーパーヒーローと自分自身を見ているということでした。そして、この人はトランプ政権と取引したいと望む共和党員です。

ロシアに取りつく専制政治や全体主義の歴史にアメリカは苦しんでいません。トランプ時代より長く続いて当然の立憲民主主義で成功した229年の記録が私たちにはあります。現在トランプ氏が行使する“尊大な大統領の職”に帰する権力の飾りは、ニクソン時代の間に歴史家アーサーM.シュレジンジャーJrがそのフレーズを大衆化して以来ずっと増大してきたと同時に、私たちには自由で独立した報道機関や連邦裁判所制度のような勢力を相殺する確固とした機関があって、プーチン氏がロシアでそれほど効果的に展開したいわば政治的な圧力で圧倒するテクニックに対してすでに強度の抵抗を示しています。

それでもやはり、私が現在ワシントンから報告するように、心配しないではいられません。プーチン氏が大統領になった年に私がモスクワに移ったとき、ソビエト連邦の崩壊からわずか10年でした。彼らの国が、実際最近に彼らが訪れることからさえ締め出される西欧諸国のようになるとまだ多くのロシア国民が期待しました。1990年代の混沌としたフリーダムと彼が過小評価したものに抵抗するプーチン氏の戦いのうけのよさ全部の代わりに、私はロシアで彼らの立場を“標準”の安定した民主主義の席に身を置く時代を慕う多くの人に出会いました。

17年後、問題がもはや存在しないロシアの民主主義についてではなくアメリカの民主主義だったことを、一体だれが考えたでしょうか?

△ポリティコ紙の主要な国際問題コラムニストSusan B. Glasserは2001年から2004年までワシントンポスト紙のモスクワ支局共同支局長で、
“Kremlin Rising: Vladimir Putin’s Russia and the End of Revolution.(クレムリン復活:ウラジミール・プーチンのロシアと革命の終焉)”の共著者。

https://www.nytimes.com/2017/02/18/opinion/sunday/our-putin.html?emc=edit_th_20170219&nl=todaysheadlines&nlid=39586144&_r=0