見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2022/11/22

フロリダマン TOXIC TRUMP

 


トランプがマールアラーゴで次の大統領選に出馬することを発表した際に背後でデヴィッド・ボウイのヒーローズが流れていたことに気づきましたか?

ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズがTwitterでこれに怒ってます

2016年の大統領選の時にも同じトラックが使われたんですが、ダンカンは「ボクたちにはなすすべがないと言われた」とぼやきます

Duncan Jones @ManMadeMoon

We've been though this before.  He used the same track 6 years ago.  Ive been told there is little we can do about it.


下記は、NME japanの記事より

ホワイト・ハウスへの3度目の出馬を発表したドナルド・トランプ元大統領は次のように語っている。「これを観ている人たちが世界の歴史においても驚くべきムーヴメントの核心にして魂となる。アメリカのカムバックは今から始まる」

イーロン・マスクはツイッター上で投票を行った結果、ドナルド・トランプ元大統領のアカウントを復活させている。ドナルド・トランプ元大統領のアカウントは連邦議会襲撃事件のあった後に凍結されていた。

投票結果で51.8%の人が賛成したことを受けてイーロン・マスクは「人々は意見を表明した。トランプは復活することになるだろう」と述べている。「人民の声が神の声だ」

https://nme-jp.com/news/123089/


トランプの出馬宣言について2022年11月16日ニューヨークポスト紙の扱いは、Page26に“FLORIDA MAN MAKES ANNOUNSEMENT:フロリダマンが公表する”とあるのみ



11月9日の一面は、“Here’s how Donald Trump sabotaged the Republican midterms:このようにしてドナルド・トランプは共和党の中間選挙を妨害した”とある

https://nypost.com/2022/11/09/heres-how-donald-trump-sabotaged-the-republican-midterms/?utm_source=NYPTwitter&utm_medium=SocialFlow&utm_campaign=SocialFlow


◇トランプ氏出馬表明も 保守紙「フロリダマン」呼ばわりでスルー

By Mashup Reporter 編集部 

2022-11-16


満を持して2024年大統領選への出馬を表明したトランプ前大統領だが、メディア王ルパート・マードック率いるニューズコープ傘下のニューヨークポスト紙は、ギャングの発砲事件を一面トップで扱い、出馬表明については下部に「フロリダマンが発表した」と名前も示さずに掲載した。


中間選挙からちょうど一週間が経過した15日、トランプはフロリダの邸宅マールアラーゴのボールルームに数百人のゲストを招き、出馬発表を盛大に行った。トランプ陣営の元顧問、ジェイソン・ミラーによると、イベントには250台のカメラの申し入れがあったという。


1時間を超えるスピーチの冒頭、「アメリカのカムバックは今ここで始まる」と宣言。その後「アメリカを再び偉大で輝かしい国にするため、私は今夜、アメリカ合衆国大統領への立候補を宣言する」と再びホワイトハウスを目指す意向を表明した。


「レッドウェーブ」が起きるとの主張もあった中間選挙だが、共和党は予想外の苦戦を強いられ、上院で多数派の奪還に失敗した。下院では多数党に返り咲くことが確定したが、圧勝とはほど遠い結果となっている。トランプが推薦した候補者らは勝利する者が多かったものの、接戦州で負け越し、保守派の一部では不振の原因をトランプ氏に求める声も上がっている。上院選ではジョージア州が決選投票にもつれこんだことから、トランプ氏は出馬表明を見送るべきといった論調もあった。


そうしたなか、マードック氏の媒体はいち早く、再選を賭けたフロリダ州知事選で大勝したロン・デサンティス知事(43)を“新たな共和党のリーダー”と持ち上げる報道を展開していた。


ニューヨーク・ポストでは投開票から一夜明けた9日、朝刊の一面にデサンティス氏の名前をもじった「DeFUTURE」という見出しとともに同氏が家族と再選を祝う写真を掲載し大々的に報じた。


翌10日の一面では、「Trumpty Dumpty」と見出しを打ち、卵の姿で有名なキャラクター「ハンプティ・ダンプティ」とトランプ氏の顔を掛け合わせた加工画像に「ドンは(壁は立てられなかったが)大きく転落した――共和党を再びまとめ上げることができるのか?」とコメントを添えて掲載。ウェブ版ではさらにこの紙面の画像に「TOXIC TRUMP(有害なトランプ)」とキャプションを添えるなど、露骨なトランプ叩きを展開した。


出馬表明について、もう一つのマードック氏の主要メディアで全米最大の発行部数を誇るウォール・ストリート・ジャーナルは、一面で「Trump Enters 2024 Campaign after Tough Midterms for GOP(共和党にとって厳しい中間選挙の後にトランプが2024年キャンペーンに突入した)」と報じた。


ニューヨークタイムズは「Declaring Run, Trump Ignores Party Setbacks(出馬宣言、トランプが党の挫折を無視)」、ワシントンポスト紙は「Trump ignores party’s pleas, launches his bid(トランプ、党の嘆願を無視して勝ち取ろうと宣言を発進)」と、党の意向に反する点を強調した。USAトゥデイは一面で扱わず、ロサンゼルスタイムズは「Trump Runs Again Uphill(トランプが再び困難な頂上に立候補)」と前途多難な道のりを予想した。

https://www.mashupreporter.com/ny-post-florida-man-makes-announcement/


◇マードックのメディアがトランプを一斉射撃-「共和党最大の敗者」

ブルームバーグ 2022年11月11日 Mark Niquette


ルパート・マードック傘下の複数のメディアが米中間選挙での共和党の予想外の苦戦を巡り、責任はトランプ前米大統領にあるとして批判の一斉射撃を浴びせた。


ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は10日の論説で、トランプが政敵を中傷する際に使う「loser(敗者)」という単語を用い、「共和党最大の敗者」とトランプを揶揄。ニューヨークポスト紙は表紙にトランプ氏を英国の童謡「ハンプティ・ダンプティ」になぞらえた風刺画を掲載し、「(壁を建てられなかった)ボスは大転落-共和党の部下全員は党を元に戻せるか?」との見出しを付けた。


トランプは党への影響力を誇示しようと今回の中間選挙で全米各地の候補者を推薦した。上下両院の多数派の行方はまだ不透明なものの、共和党が予想より伸び悩んだことはすでに明白となっている。選挙前には共和党が「レッドウエーブ」に乗って大勝するとの見方が強まっていたが、レッドウエーブは起きなかった。


マードック傘下のメディアとトランプの関係はかつては良好だったものの、2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件とその2週間後のトランプ退任以来、悪化している。


一方、トランプはこの日の声明で、マードックのニューズ・コーポレーションと、24年大統領選の共和党候補指名争いで対抗馬になる可能性があると目されるフロリダ州のデサンティス知事を批判。ニューズがデサンティスを全面的に推していると主張した。


ニューヨークポストはデサンティスが州知事選で圧勝し再選を果たしたことを一面で報じていた。


https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-11/RL5KTOT0AFB601

2022/11/11

イーロン・マスクが破壊したもの


 

7日のロイター配信ニュースによると、Twitterを買収した実業家イーロン・マスクがまもなく投票が始まるアメリカの中間選挙で共和党の議員候補に投票するよう呼びかけたそうだ

イーロン・マスクのTwitterのフォロワー数は1億1000万人以上

主要ソーシャルメディアプラットフォームのトップが明確に特定の政党への支持や投票を呼びかけるのはこれが初めてのことだとか

市民団体フリープレスのCEOが、マスクのコメントは彼が「広告主の信頼を得られるバランスの取れたCEOだということを証明していない」と述べている...



◇イーロン・マスクは、人権、利用しやすさ、AIの倫理性、キュレーションのようなTwitterの基幹チームをほんとに解雇した

TechCrunch November 5, 2022 by Taylor Hatmaker


イーロン・マスクはTwitterで極度の削減をするのに時間をムダにしていない。その過程で会社で欠かせない仕事をする多くのチームを分離する。金曜(11月4日)レイオフのニュースがプラットフォームを一掃し、チームを半分に削減することが突然心に浮かぶとき、Twitterの億万長者のオーナーがあからさまな手腕を仕上げていることが明らかになった。


Twitterの広告収入に有害な影響を与えると思われている活動家についてマスクがぼやいたのと同じ日に彼は幾つかの部門を即座に放棄した。大胆な決断を必要とする行いが、必要最小限の基幹定員で船を操縦するマスクの能力について広告主をますます用心深くさせるのは間違いない。


この削減は深刻であると同じく幅が広いように思える、そしてコンテンツのモデレーションを処理するTwitterの信頼および安全性のチームからそのマーケティング部門まで、あらゆることに影響を及ぼす。以下は、レイオフによって即座に排除されるか大きな打撃を受けたチームの一部とTwitterの新しい具体化がその過程で失うものだ。


Human Rights(人権)

Twitterの元人権顧問(コンサルタント)Shannon Raj Singhは、金曜に会社の人権チームが削除されたというニュースを伝えた。チームは、ウクライナ戦争のような戦闘によって影響を受けた人々、活動家、ジャーナリストを含め、世界中の人権侵害に直面しているユーザーを保護することに取り組んでいた。


Accessibility Experience(利用しやすさの経験知識)

Twitterのアクセシビリティの元責任者は会社がアクセシビリティ・エクスペリエンス・チームを削減したことを確認した。チームは障害のある人たちがうまく利用できるように製品を向上させた。解散される前にチームにはまだまだやることがたくさんあったようだ。


Communications(情報伝達)

Twitterのコミュニケーション・チームのどの役目が即座に排除されたかはまだ明らかではないが、排除は十分深刻だ。TechCrunchが何年にもわたって相談してきた多くの人との触れあいを含め、会社の多くの傑出したコミュニケーション従業員が影響を受けた。マスクは会社を引き継いだ直後に内部情報伝達をいやがる合図を送り、変更についてTwitterの従業員にほとんど情報を伝えなかった、だから内部情報伝達の責任者を含め、内部コミュニケーション・チームも同様に影響を受けるのは驚くことではない。


Machine learning ethics, transparency and accountability(倫理、透明性、説明責任を学ぶ仕組み)

社内ではMETAとして知られているチームをマスクは解散させた、チームはAIの倫理性やアルゴリズムの透明性に関する調査研究で高く評価されていた。チームのディレクター、Rumman Chowdhuryはチームのエンジニアや他のメンバーと共に排除された。


Curation(キュレーション)

レイオフのなかには理に適っているものもあるが、人権や利用しやすさ、警戒感を抱かせることにマスクがほとんど考慮していない成り行きを考えると、Twitterの新しいオーナーがすぐにも会社からもっと多くの価値を導き出す用意をしていると思われるチームを削減してしまったのは明らかだ。キュレーション・チームはモーメントタブ(Twitterの便利機能)の管理者をつとめ、トレンドのトピックセクションをプログラムし、それらのトピックスに関するコンテクスト(文脈)を提供してライブ・イベントも処理した。その多くはTwitterが最も得意とすることだ。チームはまたプラットフォーム上の誤った情報と戦うために働いた。CEOに就任して7日を経ずしてすでにマスクがいっそう悪くしているという深刻で結果として当然のこと。


Public policy(公共政策)

会社の公共政策チームの半数が解雇されたとアメリカのニュースメディアPoliticoが報じている。それには、アメリカの中間選挙について積極的に取り組んでいたカナダとアメリカの公共政策および選挙に関する元ディレクターMichele Austinが含まれる。これらの削減には政治家のアカウントの真実性を証明することに取り組むTwitterチームのメンバーも含まれると伝えられている。


https://techcrunch.com/2022/11/04/elon-musk-twitter-layoffs/


スウェーデンの調査期間によると、“民主主義国”と認定できる国の数は3年前に“権威主義国”の数に抜かれ、世界的に民主主義の退潮が言われている。

そして、権威主義の権力の得意技のひとつが『歴史の修正』。(東京新聞)


◇イスラエル政権 極右の暴走は止めねば

東京新聞社説 2022年11月8日


イスラエルの総選挙で極右勢力が躍進し、返り咲きが確実なネタニヤフ元首相の政権に加わる見通しになった。1948年の建国以来、最右派の政権が樹立されることにより、地域の緊張の高まりが懸念される。


イスラエル国会(定数120)は完全比例代表の一院制。連立組み合わせが常に焦点となるが、今回はネタニヤフ氏率いる第一党の右派「リクード」に宗教政党、極右が協力して過半数を確保し、政権を発足させる見通しだ。


通算15年間、首相を務めたネタニヤフ氏は2019年、収賄罪などで起訴(現在も被告)されたことに右派内部でも反発が起きた。


昨年6月、アラブ政党まで加わった連立政権の発足に伴い、首相の座を追われたが、「呉越同舟」の政権はロシアのウクライナ侵攻による経済混乱もあって約一年で崩壊し、総選挙となった。


選挙結果で衝撃的だったのは極右の「宗教シオニズム」が議席を倍増させ、第三党に躍進したことだ。極右は国会が裁判所の決定を無効化できる法案提出を公約。ネタニヤフ氏は自己保身からこれを歓迎し、連立の意向だという。


イスラエルはこの20年間、和平停滞と暴力喚起の悪循環の中、右傾化した。左派の弱体化は著しく、パレスチナ和平を推進した労働党は4議席にまで凋落(ちょうらく)した。


極右を代表するベングビール氏はかつてイスラエル、米国双方が人種差別主義の危険団体と見なした「カハ」出身で差別扇動で有罪判決を受けたこともある。パレスチナ自治区のヨルダン川西岸での入植地建設推進やイスラエルへの併合すら訴えるが、入植地建設は国際法違反で併合など論外だ。


国際社会の総意はパレスチナ国家の樹立を前提とした「二国家共存」だが、ネタニヤフ氏は和平に否定的で、新政権が緊張を危険水域に引き上げかねない。イランとの緊張を高める可能性もある。


国際社会は一致して新政権の暴走を食い止める必要がある。特にイスラエルと親密な米国のバイデン政権の責務は重い。地域の緊張緩和に向け、新政権には毅然(きぜん)とした態度を貫くべきである。


https://www.tokyo-np.co.jp/article/212599


2022/11/04

ジャーナリストのトオル クボタ

 


◇ミャンマーは日本人ジャーナリストの懲役をさらに3年延長

刑は非公開の軍事裁判所が権利を剥奪した指導者アウン・サン・スーチーに汚職の罪でさらに6年の懲役を言い渡したのと同じ日に下された。

NDTV(AFP)October 16, 2022 


トオル・クボタ(26歳)は7月に拘留された。


10月12日水曜日、ミャンマーの軍事政権は反クーデターの抗議行動を撮影中に逮捕された日本人ジャーナリストを入国管理法に違反した罪でさらに3年収監したと外交筋がAFPに語った。


刑は非公開の軍事裁判所が地位を追われたアウン・サン・スーチーに汚職の罪でさらに6年の懲役を言い渡したのと同じ日に下された。事件をよく知る情報筋によると、ノーベル受賞者の刑期は26年になる。


7月に拘留され7年刑務所に入れられるトオル・クボタ(26歳)は追加の「懲役3年」を言い渡されたと日本大使館の外交筋がジャーナリストの弁護士の名を挙げて語った。


ミャンマーの軍事政権は昨年権力を掌握して以来、反対意見に対する弾圧の間中ずっと、放送免許を取り消すことに加えて記者や報道写真家を逮捕することで報道の自由を弾圧してきた。


2人のミャンマー市民と共に商業中心地であるヤンゴンの反政府集会の近くで逮捕されたクボタは水曜の公聴会で健康そうに見えたと、弁護士の言葉を引用して情報筋は言った。


FilmFreewayのプロフィールによると、クボタはミャンマーのイスラム教徒、少数民族ロヒンギャと、「ミャンマーの難民と民族問題」についてドキュメンタリー映画を制作している。


クボタはミャンマーで拘束されたアメリカ市民ネイサン・マウンとダニー・フェンスター、ポーランドのロバート・ボシアガ、日本のユキ・キタズミの後に続く5人目の外国人ジャーナリストだ、前の4人はその後全員が釈放されて国外追放されている。


刑が発表される前、軍事政権のスポークスマンZaw Min TunはAFP(フランス通信社)にクボタは「現時点では強制送還されない」と伝えたが、詳細は明らかにしなかった。


国際的な人権監視組織ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア副局長フィル・ロバートソンは、軍事政権によってクボタは「政治上の人質」として使われていると述べた。


「クボタを投獄することで、軍事政権は危険は自己負担で入国しろと外国のメディアに身の毛もよだつメッセージを送っている」と彼は言った。


“でっちあげ裁判”


昨年2月に軍がクーデターで彼女の政府を打倒し、東南アジアの国の短期の民主主義を終わらせて以降、アウン・サン・スーチー(77歳)は拘留されている。


その後ずっと、彼女は職務上の秘密法違反、不正選挙、トランシーバー不法所持を含める一連の罪で有罪判決を受けている。


最近の事例では、スーチーは「ビジネスマンから賄賂を受け取ったとして告発された2件の汚職事件でそれぞれ3年の禁固刑を言い渡された」と情報筋は言っている。


これらの懲役刑は同時に執行されると情報筋は付け加えた。


彼女に対する起訴のすべてを否定するスーチーは健康状態は良好に見え、控訴することになると情報筋は付け加えた。


彼女は目下、他の5件の汚職容疑で裁判にかけられている。それぞれが最高15年の投獄を伴う。


アムネスティ・インターナショナルの代弁者は、最新の裁判を「真剣に受け止められない」でっちあげとはねつけた。


軍事政権のスポークスマンはコメントの要請に答えなかった。


ジャーナリストは法廷審問に出席することを禁じられており、スーチーの弁護士はメディアと話しをすることを禁じられている。


6月、彼女は自宅軟禁から首都ネピドーの刑務所に移送され、彼女の裁判は刑務所敷地内の裁判所で行われている。


軍が権力を掌握して以来、ミャンマーは混迷状態にあり、広く行きわたった武力による抵抗を誘発している。


軍事政権は、村々の完全破壊、超法規的な大量殺戮、民間人への空爆を含むと人権団体が言う、断固たる措置で応じている。


ユニセフによると、クーデター以降、100万人以上が退去させられ流民となっている。

地元の監視グループによると、軍が権力を掌握して以来、2300人以上が殺害され、1万5000人以上が逮捕されている。


https://www.ndtv.com/world-news/myanmar-extends-jail-term-of-japanese-journalist-by-3-more-years-3437253


2022/11/02

シェインの展覧会

 


昨日、渋谷で音楽ものの映画、『SONGS FOR DRELLA』を見てきました

今年見た映画でも、これは出だしからジョン・ケールとルー・リード、ふたりの緊張感がはんぱなく、すごかったー

1990年の観客なしのふたりのライブ!ですが、歌詞はウォーホルを丸裸にしています

『シェイン』と『SONGS FOR DRELLA』と、今年見た映画の一番、二番を競います



◇ポーグスのハードな生きざまの元フロントマンがアーティストとして成功を見いだす

ガーディアン紙 2022年10月23日


シェイン・マガウアンにはスタジオはなく、妻の口紅で“sick bags(嘔吐袋)”に絵を描くのだが、ケイト・モスが彼のアートを購入している。


彼の初めてのロンドンの展覧会への肯定的な反応にシェインは困惑し、仰天している。「あらゆることにまったく圧倒されちまった」と彼はオブザーバー紙に語った。


彼の名はハードな生きざまの代名詞だが、今月、ポーグスの有名な元フロントマンは隠された絵の才能を現した。シェイン、現在64歳はナイツブリッジギャラリーに展示されたほぼすべての作品が売却済みとなり、展覧会が延長されたことを知る。


シェインはアート界では新人かもしれないが、ギャラリーのオープニングを催すことになったとき、その詩人は本拠地に戻ってきた。「ロンドンでは笑いが止まらなかったよ、でもまともな朝食みたいな一番シンプルなものを手に入れるのに骨が折れた。長いこと経験しなかった、たくさんの人に会ったよ。」シェインの車いすと虚弱な健康状態にもかかわらず、ケイト・モスと一緒の夜は遅くに終了したと妻であり作家のビクトリア(Victoria Mary Clarke)は語る。「シェインはフレンドリーでない状態でいることで逃げられるけど、実際に心から愉しんでいた。彼は普通はじょうずとかうまいと言われるのが好きではない、でも彼のアートはいい感じという考え方が好きになりだしている。」


アイルランドのフラット(集合住宅)では、シェインは幼少期の彼を取り巻く暴力や、彼のアートのなかのその場所について率直だ。目で見た影響にはカラヴァッジオや印象派の学校が入るが、自分のことを「うまく描けない現実主義者」と考えていると彼は述べる。「オレはほんとうに素朴なアーティストなんだよ。退屈な旅でおもしろがるために紙切れや嘔吐袋やなんかに絵を描いた。ただ創造的だとは思う。みんなそうだと言ってくれている。」

めったにないほどおおらかなムードでシェインは、アイリッシュバンド、Croninと一緒に作ったアルバムの完成がやっと近づいていることに喜びを漏らしてもいる。


妻のビクトリアによると、アンディパギャラリーの展覧会の最初の数日という速さで絵は売れた、それにはケイト・モスが購入したグレース・ジョーンズの一枚が含まれる。「ケイトはいつもとてもクールなアートを家に飾っているので、彼女がその絵を気に入ってくれてとてもうれしかった」と彼女は言う。「それにバンドのFontaines DCがシェインのとても力強くて攻撃的と言えるほどのボノの肖像画を買ってくれたの、だから彼らはみんないっしょにアイリッシュバンドよ。」


展覧会『The Eternal Buzz and the Crock of Gold(果てしのない熱狂と金の壺』の来客は多くの絵がすでになくなっていることに気づく。「複製はいっさい作らないので作品を所有できるのは1人だけ。シェインは同じことを繰り返すのが好きではない。」


夫のスタジオの規律は存在しないとビクトリアは言う。「彼にはスタジオもなければ規律もない。水彩とアクリル、たいがいはインクで描くけど、また口紅のような自然にあるものを利用しても描く。彼の気分のようにまちまちなの。」


夫婦は突如として供給の問題を抱える。シェインの絵の大部分は彼が移動中の80年代に描いたもので、たとえそれらが現在2000ポンドから2万8000ポンドまでの価格帯といえども、在庫がなくなりつつある。


「当時、彼はどこにでも絵を描いていた」とビクトリアは言う。「レストランのメニュー、ホテルのルームサービスのカード、またはわたしのレシートや銀行の明細書に。壁にだって描いた、キャンバスに描いたことは一度もないのよ。」


1957年のクリスマスの日にケントで生まれたシェイン・マガウアンは、『Fairytale of New York(ニューヨークの夢):ポーグスの代表曲』をうらさびれてデュエットする手に負えない腕白小僧としてよく知られている。また、彼は伝統的なアイリッシュ・バラードのパワフルなカヴァーバージョンのクリエータであるのはもちろん、すごいソングライターとしても認められている。ポーグスで彼は影響力のあるアルバムを5枚作り、 酔っ払って民衆を扇動することで音楽界のレジェンドとしての地位を確立した。「でもオレは神話上の生きものじゃない」と彼は言う。「オレはもてあますほどの人間だ。霊長類の動物。オレは動物で動物には魂がある。オレたちはみんなビッグな魂を持っていると信じるよ。この地球上のだれもかれもだ。」


シェインは幼児期の頃から絵を描き始めた、そしてその後すぐに酒を飲むようになったと彼は言う。初期のスケッチはホッケーと比較される強健なアイルランドのスポーツ、ハーリングの試合のものだった。「ハーリングは極端に熟練したゲームで、アイルランドとイングランドの道路で働いているか農夫だったことを除けば、オレの家族の多くがハーリングをやっていた。それはまったく格闘技なんだよ。」


シェインがいじめられたと妻が言うロンドンの神聖化されたウエストミンスター学校での短い期間は精神的な問題で引きこもりの期間が引き続いて起こった。どちらの期間も傷跡を残したとビクトリアは考えている。もっと最近にはシェインが動けなくなった転倒の後、抑鬱的な“意気消沈”と妻が形容するものに陥った。そのすぐ後、母の突然の死が続いた。「彼はリスクを冒し続けても得るものは何もないと考えていた。人と話したり会ったりすることを望まなかったし、それが何年も続いた。」


Mullingar出身のファミリーバンド、Croninとの音楽制作にゆっくりと復帰することで人生への関心を取り戻した。絵を描くのは、自分を芸術的に表現するという彼の絶えず続く必要性のさらなる証拠だと妻は示唆する。「それは相伴う。創造性を発揮させると、それは止められない強い力です。」


シェインの友人、ジョニー・デップが展覧会に伴う高価な本のなかで指摘するように、彼の絵の多くは暴力的だ。本はミュージシャンのウエブサイトで販売されている。


宗教的なモチーフは心の中に埋め込まれているとシェインは語る。「今はミサの儀式に行くのにうんざりしているけど、聖体拝領には行く。自分の罪を告白する必要性なんて感じないよ。」


かつては衝動的に絵を描いていたかもしれないが、現在、彼をせきたてているのは常に頭の中で旋律をつくる音楽だ。「オレはいつも歌を書いている。絵を描くのはもっと努力する。今は新しいバンドと一緒にアルバムをレコーディングする後期の段階にあり、オレたちにはびっくりするような相性(共感)がある。」


https://www.theguardian.com/music/2022/oct/23/pogues-hard-living-former-frontman-finds-success-as-an-artist?utm_term=Autofeed&CMP=twt_b-gdnnews&utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1666517314