見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2010/06/29

犯罪場所はG20サミット内部



◇ナオミ・クライン: 本当の犯罪場所はG20サミット内部

トロントの街頭で数千人が抗議するとき、G20サミット内部で世界の指導者らは、2013年までに政府の赤字を半減するという異論の多い目標に承諾を与えます。私たちはジャーナリストのナオミ・クラインと話をします。「まあ、サミットで実際に持ち上がったものは、全世界のエリートが彼らのべろんべろんの酒池肉林(享楽的な大騒ぎ)のための代金を世の中の貧しい人々、最も脆弱な人々に押しつけたってことです」とクラインは言います。


◇G20の抗議を取材する間にカナダ警察によって激しく叩かれ逮捕されるのをジャーナリストが説明する

トロントでのG20抗議で逮捕された数百人の中に、いくらかのジャーナリストがいました。Jesse Rosenfeldは、ロンドンのガーディアン紙の仕事にすすんで参加するフリーランスの記者です。彼はまたオルタナティヴ・メディア・センターに雇われるジャーナリストでもあります。ノヴォテルホテルの前の抗議を報道する26日夕刻、彼はカナダ警察によって逮捕され、拘留されました。

(以上、デモクラシーナウ!28 June 2010)

◇トロントG20抗議で600人以上が逮捕される

G20世界経済サミットに反対してデモに関係する600人以上をトロントの警察は逮捕しました。抗議する人に場所を与える建物、トロント大学を警察官が急襲した日曜に多数の逮捕が持ち上がりました。国際アムネスティは警察当局の手入れに独自調査を要求してきています。その声明で人権団体は、「穏やかな抗議に関連する重要な権利が、週末を通じて、市中でかなり損害を被ってきている」と言いました。抗議は大部分が穏やかでした、けれども、いくつかの警察車両は威勢よくけしかけて、商店の窓が粉々にされました。

◇G20の指導者らは2013年までに政府の赤字を半分に減らすことで一致

G20サミット内部で世界の指導者らは、2013年までに政府の赤字を半分に減らす異論の多い目標に承諾を与えました。そんな措置はかなり大きい増税と、社会保障制度や医療保障計画の恩恵を含めて政府の計画にどっしりと削除を迎え入れる可能性もあるとエコノミストらは言います。ノーベル賞受賞者の経済学者、ジョゼフ・スティグリッツは、「一種の経済的業績悪化を抜け出すやり方として国家が国の支出を縮小することでほとんどうまく行ったケースはない」と言って、G20の一致を非難しました。そうした中でG20の世界の指導者らは、巨大銀行に初めての包括的規律を置くことも、初めての世界的銀行税を全面的に負わせることも、折れ合うのに失敗しました。

◇カルザイが主要な反乱者の首領と会見する

アフガンのハミド・カルザイ大統領がアフガニスタンの反米暴動の主要統率者、Sirajuddin Haqqaniに会っていると、アルジャジーラが報じています。Haqqaniはその会合にパキスタン軍指導者とパキスタン諜報機関統率者に付き添われてきていると報道されます。Haqqaniネットワークはカブールと至る所の最も世慣れた攻撃を引き受けると思われます。会合は、カルザイがアメリカ合衆国で信頼を失ってきていてパキスタンにますます助力を求めているとの報道の後、何週間かで生じます。27日、CIA長官レオン・パネッタは、Haqqaniネットワーク指導部が喜んで交渉した「証拠は一つもない」と言いました。
レオン・パネッタ:「彼らが調停に心から関心がある証拠は私たちには一つも見えてきていない。調停は彼らが武装放棄するつもりの場合、アルカイダをこき下ろすつもりである場合、全くあの社会の一部になろうと努めるつもりである場合だ。」
ABCの番組「This Week」でのCIAパネッタ長官の談話です。

◇CIAパネッタ長官がパキスタンでの無人機攻撃を擁護

パネッタはまた、パキスタンの疑わしい活動家を暗殺するため無人機の使用をめぐって国連からの非難を一蹴しました。
レオン・パネッタ:「私たちはこの国を防衛する責任がある。私たちがしているのはそれだ。それで、どうもそれを匂わす誰にでも、ご存じでしょうが、私たちはどうしても国際法を破るのは絶対的な誤りという点で、ほかの戦法を雇い入れている。私たちがしているのはこの国を防衛することだ。私たちの事業は全部それに従事する。」

◇イスラエルの軍事飛行に対してトルコが上空領域を閉鎖

数百とトルコ人を運ぶガザ行きの援助船団への先月のイスラエルの生命を奪う急襲の後に、トルコは、いくつかのイスラエルの軍事飛行に対して上空領域を使用停止にしてきています。トルコ人8人とトルコ系アメリカ人一人が急襲で殺されました。

◇ブラックウォーターはスーダンでの契約で罪状を受けない

米国の経済制裁を受けている国なのに南スーダンで金になる警備商売を獲得しようとすることで、オバマ政府は、ブラックウォーターに対して刑事上の容疑を持ち出さないことに決めてきていると、McClatchy Newspapersは報じます。

◇コンゴの人権活動家の葬儀が執り行われる

コンゴ民主共和国で土曜日、コンゴの最高の人権活動家のひとり、Floribert Chebeyaの葬儀に、数百人がキンシャサの端から端までどんどん進みました。Chebeyaは2週間前に公安のボスと面会するため召喚された後、彼のクルマのなかで死んでいるのを発見されました。Chebeyaの支持者たちは彼の死の独立調査を要求してきています。
Therese Mwuzinga:「私たちは立ち止まるつもりはありません。私たちは正義を手に入れるためここにいます。私たちはただ命を無駄にするためにここにいるのではなくて、当然の報いを手に入れるためここにいます。Chebeyaの人生の道は正義の道のりです。」

◇原油分散剤の製造業者がロビー活動効果に多くの金を使う

BP原油流出に関するニュースでは、問題の多い化学物質分散剤Corexitの製造業者がワシントンのロビー活動スタッフに金をつぎ込んでいます。製造業者Nalcoが近ごろ会社のワシントンでのロビー活動の取り組みを推進するためにRamola Musanteを雇ったとウェブサイトGreenwireが報じます。Musanteは先に、EPA(環境保護庁)と資源エネルギー省の両方を動かしました。Nalcoはまた、政府関連Ogilvy を雇ってきています。

◇沖合掘削に反対する600の集会が開催される

26日、沖合原油掘削に抗議するため600以上の集会が開催されました。抗議はテーマ「Hands across the Sand」を中心にして組織化されました。BP原油流出に抗議するため、キャロル・ニューカムはフロリダ州ナバーラのビーチに家族を連れて来ます。
キャロル・ニューカム: 「終わりがないのが見えるのは、私たちをうんざりさせますね?これがいつか止まる前に、もしかしたら幾年もかかるかもしれないし、彼らがじかに現場で収集していることについて有りのままを教えているかどうか、私たちはわかっていません。」

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン28 June 2010)

△写真は1962年に36歳で死んだマリリン・モンロー
1954年病院を訪れた間に撮られたモンローの胸のレントゲン写真3枚組がラスベガスのオークション、プラネットハリウッドで、4万5000ドルで売られた(BBC News 28 June 2010)
いくらモンローフェチといってもねえ...
わたしも旅の途中でやむを得ず撮ったX線写真をずっと一年ちかく旅に同行させていたことがある、あるとき気づいて見てみると、パラパラと、ばらばらに崩壊していた。言いたいのは、保存は大変だということ...

2010/06/27

オバマ対モラレス




今年4月23日の「デモクラシーナウ!」の番組にボリビアのエボ・モラレス大統領が出演した。彼はオバマ大統領について、「黒人大統領がインディオ大統領に対してこれほど復讐の念を抱けるとは信じられない」と語った。

以下は、6月号のル・モンド・ディプロマティーク日本語電子版、「ボリビア政情不安についての但し書き」という記事。常にアメリカの政治的・経済的利権がらみ、思惑通りに流血のワナが仕掛けられてきている南米の実態を知る手がかりになる。

△写真はデモクラシーナウ!に出演したときのエボ・モラレス大統領

◇ボリビア政情不安についての但し書き
 by エルナンド・カルボ・オスピーナ特派員(Hernando Calvo Ospina)
   訳:土田修

2009年4月、米国のオバマ大統領は中南米の大統領を前に、「平和を増進するには歴史の教訓から学ぶべきだ」と表明した。だが、先のホンジュラスのクーデタのときに米国政府が示した態度からすると、中南米への介入の時代はまだ閉じられていない。しかも、それは時として予想外の形で現れる。[フランス語版編集部]

南方の近隣諸国の自立解放志向を抑え付けるために、米国は経済という「アメ」と軍事介入という「太いムチ」を使ってきた(このムチはホンジュラスのクーデタの際に思いがけず新調された)。だが、それだけにはとどまらない。これらの諸国では、進歩派政府の進める再分配政策によって「アイデンティティ」を脅かされているとする地方エリート層が、独立を要求する動きが見られる。そうした要求を支持することが、米国の手法の一つをなす。この戦略は1980年代初頭にニカラグアで、最近ではボリビアで使われている。

ボリビアでは、2005年12月にエボ・モラレスが大統領に選ばれた。社会主義運動(MAS)を率いるモラレスは、都市部のプチ・ブル層の支持を受け、アイデンティティを前面に出した選挙運動で先住民組織をも引き付けた。しかし、MASが推進した多民族国家という枠組みは、やがて思いがけない要求を呼び起こした。地方エリート層が「社会的『分離主義』」を唱えるようになったのだ。「先住民、市町村、地方といった様々な自治レベルを認め、それら相互の連携については定義していない」新憲法草案の下で、分離主義運動の道が開かれたというのが彼らの言い分だ。抑圧されたマイノリティの擁護を唱え、ボリビア政府に揺さぶりをかけるチャンスというわけで、米国が彼らの支援に乗り出したことは言うまでもない。

米国の戦略はすぐさまサンタ・クルス県に狙いを定めた。ボリビア経済は同県の天然資源(特に石油・ガス資源、金、鉄)に依存している。同様に天然ガスと肥沃な土地に恵まれ、サンタ・クルスとともにメディア・ルーナ(半月)と呼ばれる地域を成しているタリハ、パンド、ベニ各県が、間もなくサンタ・クルスの主張に同調した。同県の県都サンタ・クルスは、反大統領派の中心地と化した。

米国の駐ボリビア大使フィリップ・ゴールドバーグは、信任状を捧呈してから2カ月後の2006年10月13日に、メディア・ルーナ地域の反政府派と協議を始めた。この外交官は、バルカン戦争中の1994年から96年まで国務省でボスニア担当室長、2004年から2006年にはコソヴォの在プリシュチナ「米代表団長」を務めている。モラレスによれば、ゴールドバーグはプリシュチナで「分離主義を支援することで、多数の死者を出す結果を招いた」という(4)。彼のこうした経歴は、ボリビアに対する米国の姿勢が、「分離主義」を掲げる反政府政治団体への肩入れだけでは済まされないことを告げていた。

ボリビアでは「彼の仕事を知らぬ者はなかった」と、弁護士でラ・エポカ誌の発行人ウーゴ・モルディスは言う。「彼は隠しもしなかった。準備された計画の目標は、軍や警察も巻き込んで流血の暴力行為を引き起こし、統治不能な状態を生み出すことだった。そして大統領を辞任させ、選挙を実施させ、大使館お墨付きの候補者を勝たせることだった」

2008年9月、民兵グループが30人近くの無防備な農民を殺害し、タリハとサンタ・クルスの油田、それにベニ空港を占拠した。退役将校のセルヒオ・エスピナルはこう断言している。「彼らの行動様式は、外国の専門家の助言やコロンビア民兵の関与を窺わせる」。さらにひどいのは「油田に駐屯していた国軍部隊が武装解除に無抵抗で応じたことだ。その中に、陰謀に加担する者がいたということだ」

メディア・ルーナ地域のエリート層寄りの民間メディアも、手をこまねいてはいなかった。コカ栽培者から代議士となったサビーノ・メンドーサは当時のことをこう語る。「こうした事件をプレスは逐一報道した。それは、事件を糾弾するためではなく、不安と恐怖のムードを助長するためだ。プレスが流したメッセージは、『エボ』が辞任しないのなら戦争が起き、米軍の介入を招くかもしれないというものだ。私のような大統領支持者を動揺させる目的で、流言、嘘、誇張がまき散らされた」

「民主主義擁護」から暗殺計画へ

既に2007年7月、米国国際開発庁(USAID)は反政府派グループに資金を提供したかどで非難を浴びた。「民主的政府の回復」計画への資金提供が必要だと説いた文書をボリビア政府が押さえたのだ。周知の婉曲表現だと、社会学者のクリスチナ・グスマンは解説する。いわゆる「市民社会」の諸機構や、諸政党など、数々の非政府組織(NGO)に資金提供していた。それらの団体が、人権や報道の自由、事業の自由という旗印の下で、政府に対する敵意を助長するようにすることが目的だ」

この間ずっと、モラレス大統領の執務室には奇妙きわまりない隣人がいた。大統領府のただ中に、米国中央情報局(CIA)の出先機関があったのだ(ボリビア政府が自国の主権よりも米国との関係を懸念した時代の残存物だ)。「特殊警察活動センター(COPES)と呼ばれる部署で、警察の将官の管理下にあり、米国大使館に直属していた」と国営ボリビア通信(ABI)の総局長、ホルヘ・クーバは明言する。

右翼国際主義の風が国内の地方分離主義の熾き火を掻き立てていると見たモラレス大統領は、CIAの出先機関を解体した。大統領は2008年11月3日、「国家の威信」を理由として、最早ボリビアではCIAは招かれざる客だと宣言し、その直前には米国麻薬取締局(DEA)を追放している。DEAの職務が、分離独立を要求するメディア・ルーナ地域の反政府派の支援にまで拡大されていると察したからであり、そのようなことがDEAの公式任務のうちに入るとは言いがたい。加えて2008年9月11日、政府と反政府派の間が極端に張り詰めていた時期、大統領は米国大使をペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)であると宣言している。

大使が追放され、USAIDに制約が課され、CIAとDEAも退去させられると、奇妙なことに分離運動の高揚は鎮静化の兆しを示した。大統領が選挙で圧勝を続けたことは言うまでもない。反政府派のうち最も急進的な勢力は、あらゆる政治的要求をあっさりと放棄した。そして、いわゆる「民主主義擁護」から暗殺計画へと平然と移行した。彼らにとっての選択はただ一つ、あの「インディオ」大統領、およびアルバロ・ガルシア・リネラ副大統領にけりを付けることだ。

作戦の先頭に立つのは、実業家のブランコ・マリンコヴィッチだ。ボリビアに亡命したウスタシャ(クロアチアのファシスト勢力)の息子であるマリンコヴィッチは、サンタ・クルス市民委員会(5)の委員長を務め、メディア・ルーナ地域の「独立」を求めるカンバ国民解放運動(MNCL)を率いている。MNCLのインターネット・サイトにはこう書かれている。「血が川となって流れる前に、それぞれの民族が自分たちの資源を管理し、自分たち固有の問題を解決することができるよう、穏便に袂を分かつ方がよいのではないか」。先のクーバによれば、マリンコヴィッチの企図は柔和な言葉と裏腹に、「バルカン戦争の際の人種差別、宗教、分離主義のシナリオをボリビアに移植すること」にある。

マリンコヴィッチが呼び寄せたエドゥアルド・ロージャは、まさしくバルカン半島で活動していた。紛争時にはクロアチア民族主義者の部隊に加わっていたロージャは、マイケル・ドワイヤー(アイルランド人)、アールパード・マジャロシ(ハンガリー系ルーマニア人)、エレード・トーアーショー(ハンガリー人)、マリオ・タディッチ(クロアチア人)を連れて来た。そのほとんどはかつてバルカン戦争に加担していた。クーバは語る。「計画は完璧に進められていたが、グループ内部に1人の警官が潜り込んだ(そこでは『インディオ小僧』と呼ばれていたらしい)。2009年4月16日、彼らが滞在していたホテルに警察が突入し、ロージャを含めて投降を拒否した3人が撃ち殺された。ボリビア分割を狙った最新の計画もまた、この夜に息の根を止められた」。マリンコヴィッチは逃亡を選び、米国に高飛びした。

張り巡らされた財団とNGOのネットワークが、「市民社会」の堂々たるメンバーというイメージを利用して、政権に揺さぶりをかけようとしてきたと言えるだろう。エクアドル人歴史学者のアドリアーナ・ビジェガスはこう確信している。「それらが世界中の様々な状況の中で、NATO軍より効果を発揮できることは、十二分に立証されている」

ボリビアで試された方式は、エクアドルやベネズエラでも採用されているようだ。ビジェガスは次のように分析している。「ボリビアのメディア・ルーナ地域だけではない。ベネズエラではスリア州の独立を求める人たち、エクアドルではグアヤス州について同様の構想を描く人たちが鼓舞されている。スリア州には世界最大級の石油産業の一つがあり、グアヤス州は主要港を擁する経済の中心地だ。その上、サンタ・クルスが他の3県(ベニ、パンド、タリハ)を味方に付けたのと同様に、スリア州はタチラ州とメリダ州、グアヤス州はマナビ州の支持を取り付けるに至った」

(ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版2010年6月号)
http://www.diplo.jp/

2010/06/26

要塞都市トロント




◇要塞都市トロント:カナダの歴史で最も費用のかかるG8/G20主要国首脳会議に備える強力な治安取締り

カナダ史上最も費用のかかる3日間を記録するであろう強力な治安取締りのまっ最中に、G8(先進8カ国)とG20のため世界のリーダーたちが到着し始めています。前年ピッツバーグでのG20の5倍ちかい数にあたる推定1万9000人余りの警備人員を配備してトロントの商業地区中心部の大きい帯状区画は警察国家の様相を経験します。警備の値札はおよそ10億ドル、サミット(首脳会議)費用の総計は20億ドルを越えるだろうと一部は見通します。

◇カナダ入国を拒否されたあとにCODEPINKの活動家がカナダ国境で48時間余り拘留される

アメリカの社会フォーラムに関係する団体CODEPINKの活動家2人がデトロイトから国境を越えようと試みた23日水曜、カナダに入るのを封じられて拘留されました。ひとりはCODEPINKの共同設立者、メデイア・ベンジャミンです。

◇トロントのG8/G20会議に抗議する先住民活動家たち

24日木曜、トロントの先住民グループは、G8とG20主要国首脳会議に異議を唱えるためデモを開催しました。

(以上、デモクラシーナウ!25 June 2010)

◇テキサス・メキシコ国境に沿って米国が無人偵察機プレデターを配備

国家安全保障省ジャネット・ナポリターノ長官は、テキサス州のメキシコ国境をパトロールするため、無人偵察機プレデターを展開するとのアメリカ合衆国の計画を正式に承認してきています。アメリカ合衆国は最近、アリゾナのメキシコ国境をパトロールするため偵察機4機とノースダコタ州の北方カナダ国境に1機を蓄えます。戦略国際研究センターでスピーチの間にナポリターノはこう表明しました。
ジャネット・ナポリターノ:「私はまた、テキサス州国境とメキシコ湾領域に沿ってCBP遠隔操作機体制飛行の採用を米連邦航空局が認可していると本日発表するのを誇りに思います. . .このタイプの飛行はどこでも有能というわけではありませんが、ふさわしい場所では、それらは国境警備を向上させるインフラ、人的資源、テクノロジーの正しい組み合せの一部です。」
国家安全保障省ジャネット・ナポ リターノ長官はまた、あらゆる乗り物のナンバープレートを撮影しだす体制を展開することで国境に沿った政府の監視を強める新しい計画を明らかにしました。

ジャネット・ナポリターノ:「自動化するナンバープレート識別システム、Roadrunner計画を実行することでは、私たちは全米薬物統制政策局と組んでいます。Roadrunner計画は、北へ向かうも南へ向かうも麻薬密売を標的にすることをはらんでおり、南西部国境沿いの不法行為に結びつけて考えられています。」

◇一時的停止に穴をあける上でオバマはまた一つ頓挫に直面する

メキシコ湾の深海原油掘削の6カ月禁止を続行するため、オバマ政府による最新の試みを連邦判事が却下してきています。BPの原油流出が米国史上最悪の環境災害と多数が非難してきていることに急降下した先月、ホワイトハウスは禁止を課しました。木曜日、地方裁判所裁判官マーティン・フェルドマンは、一時的停止を6月22日解除する彼の命令を待つのを突っぱねました。レーガン任命のフェルドマンは、トランスオーシャンやハリバートンを初めとするエネルギー会社に大量の株式持分を蓄えます。トランスオーシャンは爆発が起こった油田掘削施設「Deepwater Horizon」を所有し、ハリバートンもその場所で役割を演じました(掘削施設建設)。またフェルドマンは、BPの最大株主BlackRockとJPMorgan Chaseの2社にも株式を所有します。

◇最高裁はエンロンCEOのために裁定する

汚職事件で検察官に罪状を堤出しにくくさせる判決で、最高裁は元エンロンCEOジェフリー・スキリングのために裁定してきています。さらに「公正な貢献の無形の権利をはばむため」、裁判官はそれを犯罪にする法律を投げ出しました。裁判所の決定は、エンロンのジェフリー・スキリングと新聞社幹部コンラッド・ブラックの言い渡しに影響を及ぼす可能性がありました。

◇モロッコで開催の捕鯨年次総会が決裂

南極海でクジラを殺すのを少しづつやめる議長案を日本が拒絶したあと、捕鯨を減らす国際総会(IWC 加盟88カ国)が決裂してきています。新たな合意なしで、日本、ノルウェー、アイスランドは現在の協定の狭間を切り抜けて捕鯨を続けられることになります。

◇デトロイトが77の都市公園を閉鎖

デトロイトでは、市議会が公園を維持する資金920万ドルをカットした翌週、デイヴ・ビング市長が77の都市公園を閉鎖する計画を発表してきています。駐車場はふさがれ、ゴミ置き場は片づけられ、草地は刈られず、整備は維持されなくなると、デトロイト・フリー・プレスは報じます。公園でのイベントは一つも許可されません。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 25 June 2010)

写真はトロントのG8サミットの各国リーダーと、これに抗議するデモ(NYTimes)

◇G8首脳、W杯に気もそぞろ

トロント:サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で16強が出そろい、盛り上がりを見せる中、カナダ・トロント近郊のムスコカで会議中の主要8カ国(G8)首脳らも自国の勝敗に気もそぞろのようだ。

日本代表の決勝トーナメント進出に気をよくした菅直人首相は、25日行われたメルケル独首相との首脳会談で、強豪ドイツとの対戦を熱望した。

20カ国・地域 (G20)首脳会合の最終日27日には、ドイツ対イングランド戦が行われる。メルケル首相は「当日はサッカーを見る」と明言した上で、キャメロン英首相と一緒にテレビ観戦する考えがあることを明らかにした。

メルケル首相によると、首脳会議の場でもW杯は話題になった。ロスタイムで劇的な決勝点を挙げ、予選突破した米国のオバマ大統領はその話題を「繰り返した」(同首相)ほど喜んでいたという。

一方でG8メンバーには、「もちろん少し悲しげな面々」(同)も。前回優勝ながら予選を突破できなかったイタリアのベルルスコーニ首相や、チームの内紛ばかりが注目され、無残に敗退したフランスのサルコジ大統領らはこの話題に心穏やかでなかったようだ。 

(時事通信 2010年6月26日)

2010/06/24

意味のない封鎖解除



◇英国のアフガニスタン使節が職を辞す

英国のアフガニスタン特別代表、Sherard Cowper-Colesが辞職したとのニュースが入ります。もと英国のアフガニスタン大使のCowper-Colesは、アフガン政策で米国の片割れとしょっちゅう衝突してきています。タリバンや別の反乱者集団との交渉を含めて、彼は融和尽力の提案者でした、そしてアフガニスタンで軍事的解決をしきりに要求する米国に異議を唱えてきています。2008年、アフガニスタンでの米国の戦略は「失敗する運命」であるとの言い分と、占領は「解決ではなくて問題の一部」と呼ぶのを引用されました。

◇トロイ・アンソニー・デイヴィスの申し立てで、証拠となる審問が始まる

ジョージア州死刑囚監房棟の囚人、トロイ・アンソニー・デイヴィスが、彼の大いに論争となっている非番の警察官殺害の有罪判決のあと、今日、ほぼ20年ぶりにサバンナ法廷に出廷しています。彼の潔白を確証できた証拠を提出するのを被告側に認めるため、昨年、最高裁はデイヴィスの事件で新たな審問を命じました。最初の裁判での非警察官9人の参考人(目撃者)のうち7人が以後彼らの証言を撤回してきています。デイヴィスを犯罪場所に結びつける直接の物的証拠は1つもありません。

◇ルワンダ収監後、Erlinderが米国に帰国

ミネソタに活動の本拠を置く弁護士Peter Erlinderが、ルワンダ刑務所でほぼ3週間過ごした後、帰国してきています。ルワンダ国際刑事法廷の弁護士で全米弁護士組合の前任議長のErlinderは、野党大統領候補の法的弁護で手助けするため先月ルワンダに到着後すぐに投獄されました。彼はルワンダ大虐殺の打ち消しを抗弁によって妨害しルールを破るといって告訴されました。ルールは野党を黙らせる手段に使われてきているとルワンダ政府を批判する人々は言います。逮捕以来4回入院させられて、全世界の応援の発露を受けた後、先週、健康上の根拠に基づいて開放されました。

◇モンサント農作物で最高裁判決に両方が勝利を主張

農業関連産業の巨人モンサントの遺伝子組み換えアルファルファ種子は最高裁判決の後に勝利を主張しています。7対1の評決で最高裁判所は、農作物の危険を米国政府がさらに続けて分析するまでモンサントのアルファルファを差し止める禁止令をひっくり返しました。けれども、法廷は、農業省が規制を廃止するまで種子は違法のままでよいとも裁決しました。国民の異議によって阻止されることがある一手です。モンサントに抗議するグループを率いる、「食の安全センター(Center for Food Safety)」は、陳述で、「遺伝子組み換え作物により引き起こされる自然植物の遺伝子汚染の脅威が、現在と将来は重要な環境の懸念事項であるのを法廷の判決は認めた」と言いました。

◇グリーンピース活動家がBPの弁論を中断させる

ロンドンの国際石油資本会議で火曜日、環境保護団体グリーンピースに賛同する活動家たちが最高位のBP経営陣による演説を中断させました。活動家たちが演壇の不意を襲ったとき、BPのスティーヴ・ウエストウェルは、ワールドナショナル石油会社会議に群がる石油会社の幹部とエネルギー大臣に語りかけていました。
抗議する人:「きみらみんなは、これ以上石油について物を言うのを許されるべきではない。私たちは石油時代を終わらせる必要がある!私たちはグローバルな気候を保護する必要がある!」
BPの絶えず悩まされるCEO、トニー・ヘイワードは、あいさつを伝える予定にありましたが、出席を取り消しました。

◇スリランカ闘争で言い立てられた虐待を国連が突きとめる

昨年のタミルタイガー(タミル・イーラム解放の虎)の反乱で、スリランカ軍の粉砕の最も厳しい数カ月に従事する申し立ての人権侵害を突き詰めることに国連が着手してきています。3人の委員団が両方の側の言い立てられた違反行為を取り調べるつもりです。スリランカ政府は威勢よく摘発調査に逆らってきています。インターナショナル・クライシス(国際危機)グループからの最近の報告が、スリランカの内戦のこの前の数カ月に、幾万もタミル族の民間人が死んだと言っています。ほとんどがスリランカ軍の砲撃のためにです。

◇ジャマイカは麻薬王と言い立てられた人物を逮捕

先月何十人もの人を死なせた捜索のあとに、ジャマイカ当局は真偽の疑わしい麻薬王クリストファー・コークを逮捕してきています。コークに忠実な貧しい居住地区への襲撃にジャマイカ軍勢が乗り出したとき、少なくとも76人が死んでからもう少しでひと月という火曜日、コークが降服しました。米国は、麻薬と麻薬経営の罪状でコークの引き渡しを要求しています。

◇イスラエルは東エルサレム解体を早め、4人のパレスチナ人政治家の追放処分を言い渡す

イスラエルと占領下の自治領で、イスラエル政府は、Silwanの東エルサレム居住地区のパレスチナ人住宅20戸以上を取り壊す計画を進めています。イスラエルはパレスチナ人の場所に考古学の遺物公園を建てたがります。イスラエルのベニヤミン・ネタニヤフ首相がホワイトハウスでオバマ大統領と会見する予定にあったちょうど2週間前にこの動き(提案)が生まれます。そうした中でイスラエルは、ハマス傘下の4人のパレスチナ人政治家の追放処分を言い渡してきてもいます。彼らがイスラエル国家に「忠実でない」と見なされた後、政治家の資格身分が取り消されてきています。パレスチナ当局の報道官Ghassan Khatibは、イスラエルの措置を非難しました。
Ghassan Khatib:「パレスチナ政府は直近のイスラエルの、東エルサレムのパレスチナ人の利権侵害、とりわけイスラエル国家に忠実ではないと言い立てられた4人のパレスチナ立法府の上院議員の国外追放を、厳しく非難しとがめました。」

◇道路の輸送貨物がガザ入に取りかかる

この間、ガザでは、支援必需品の輸送積み荷が封鎖を改めるイスラエルの決定に引き続いて沿岸の飛び地に入り始めています。ガザ居住者は、引き続き不可欠な建材を禁じるとしてイスラエル非難しました。
ガザ居住者:「彼らが包囲を解いたのは、ほんのメディア用プロパガンダにすぎませんが、事実上、私たちはどのような変化も見ていません。住民は完ぺきに破壊された家屋を建てたがっています、なのに建材がありません、電子機器とか機械工の資材もありません。彼らがこれらの資材をガザに許さないとしたら、包囲解除に意味はありません。」

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 23 June 2010)

◇ジャマイカの「麻薬王」拘束、米国に引き渡しへ

ジャマイカ・キングストン:カリブ海の島国ジャマイカで22日、麻薬密輸の罪などで米当局が起訴し、身柄引き渡しを求めているクリストファー・ コーク被告(41)が警察に拘束された。

警察責任者が地元メディアに語ったところによると、コーク被告は首都キングストン市内の米大使館に向かっていたが、事前に情報をつかんだ警察が検問所で制止し、身柄を拘束した。

警察はただちに米国への引き渡しに向けた手続きを開始するとしている。同責任者は「拘束中の本人の安全確保に全力を尽くす」と表明し、市民らに平静を呼び掛けた。

米司法省は2009年、コーク被告が国際犯罪組織の指導者として麻薬と銃器の流通を共謀したとの罪で起訴していた。5月には、同被告を拘束しようとした治安部隊と被告の支持者らがキングストン市内で4日間にわたり衝突し、数十人の死者が出ていた。

(CNN 2010年6月23日)
△写真はロビン・フッドやパブロ・エスコバルに似かよるキングストンの麻薬王(アメリカがそう申し立てる)、クリストファー・コーク

2010/06/21

第二のジダン出さないコーチ



◇サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会中にFWアネルカがチームから追放されたフランスの選手が20日、練習をボイコットした。選手たちは「アネルカを追放したフランス・サッカー連盟の決定に、全員一致で反対する」との抗議声明を出した。
アネルカは監督へ暴言を吐いたとして、19日に代表チームを離れた。これを受け、主将のDFエブラは報道陣に対し、チーム内の「裏切り者」がアネルカの暴言内容を口外したと話していた。

(共同通信 2010年6月21日)

◇1次リーグA組のフランスは17日のメキシコ戦のハーフタイム中にドメネク監督を侮辱する発言をしたFWアネルカが19日、チームから追放された。この措置にチームメートたちが不服を唱え、文書で抗議。練習を拒否する事態に発展した。
この日は練習前の準備運動の際、主将のDFエブラとフィジカル担当のコーチが言い争い、ドメネク監督が割って入る場面があった。不協和音でフランス連盟の役員が辞任するなど内紛が拡大し、チームは危機的状況となった。
フランスは2試合を終え1敗1分けとなり、1次リーグ敗退の危機に直面している。

(時時通信 2010年6月21日)

◇アネルカを追放した後フランスの選手たちが反抗

フランスのワールドカップ選手団が20日、スター・ストライカー、ニコラ・アネルカの追放の決定に抗議して練習をボイコットした。

奇々怪々な展開でドメネク・コーチは彼らの結論を説明するためチームからの声明を読みあげなければならなかった。

「例外なしに全部の選手がニコラ・アネルカをチームから除名するFFF(フランスフットボール連盟)の決定に対して異議申立を表明したい」と彼は言った。

「ただ単に報道機関によって知らされる”事項”に基づくだけで、その役割として、FFFはチーム全体を決して守ろうと努めてきていない。」

「従って、そして相手チームにフランスフットボールの最高レベルを示すために、練習試合に選手全員が加わらないと決めた。」

ドメネクをののしった後、アネルカは追放

練習拒否にもかかわらず、選手たちは「個々にそして結集した気骨で、火曜の南アフリカ戦で面子を取り戻すために何でもするつもり」だと付け加えた。

フランスは16強に残るにはホスト国を負かしてグループAの他の試合、メキシコ対ウルグアイ戦の結果に期待するしかない。

彼らの望みは、木曜メキシコに2-0で敗れたことで致命的にちかいダメージを加えられた、その後に、ハーフタイムでチェルシーのスター選手アネルカと砲火を浴びるドメネク・コーチに大口論があったのが持ち上がった。

アネルカは交替させられたが、ドメネクに対する非難・攻撃の大演説の報告をメディアが拾い上げた、それがFFFを刺激して彼をチームから追放する決定をさせる。

キャプテン(主将)エブラはこのリークに怒り、フランス陣営に「裏切者」がいたと主張する。

日曜日、選手団がKnysnaの練習場に行くとき、ドメネクとエブラは選手団のバスでまだ話し合いを続けていた。

2人は遂に姿を現したが、エブラはその時、カッカして自分の公認バッジを投げ捨てて逆襲したフィットネスコーチとの激しい口論に関わり合うことになった。

ファンにあいさつするためだけに集まったと言った選手団は早々立去って、バスのドメネクと合流する、その後、ドメネクは声明を読みあげるため姿を現した。

大混乱に加えて、心を取り乱したフランスのチームディレクター、ジャン・ルイス・バレンティンがメディアに対して公然と辞任を発表した。

「選手に頼むと、もう掛かり合いたがらない。容認できない」と彼はAFPに伝えた。

 「彼らは練習したがらない。フランスにとって醜聞だ、連盟とフランス選手団にとって醜聞だ。」

 「面汚しだ。私としては終わりだ。私は連盟を出ていく。飽き飽きしてむかついている。」

メキシコはフランスにすまないとしょげる

2006年Wカップ2位のチーム、フランスが、2戦でありついたのはわずか1ゴール、ウルグアイとの一戦はさえない得点なしのドローだった。

そのほとんどがドメネクに向けられる、批判の猛攻撃を引き起したメキシコ戦では、精彩に欠けるのを見せつけた。ドメネクはワールドカップ優勝決定戦後に身を引いている。

ローレン・ブランによって復職しているドメネクは、フランスフットボール連盟のオフィシャルウェブサイトに、ハーフタイムの言い草を詫びたとわかればアネルカはとどまることができたともらした。

 「翌日、彼(アネルカ)ともう一つチャットをして、彼に詫びるための可能性の余地を残してやった、それは何やら彼がしてもらいたくなかったこと」と、彼は言った。

「彼を締め出す決定は当然の決定だった。彼にはあんなひどいことを言う権利はない。」

(CNN 21 June 2010)

写真はアネルカ(左)と、2試合アネルカを出場させることにしたドメネク・コーチ(BBC SPORT 20 June 2010)

2010/06/20

イスラエルは船団の全員を把握



17日木曜夜ブルックリンの教会で(無事)開かれたガザ・フリー船団生還者の証言を聞く集会に参加した日本人の報告メールが昨夜転送されてきた。
「転送・転載歓迎」とあるのでうんと広めよう。

以下転載ーー

昨日、この集会にいってきました。

教会は、日ごろからブルックリンのこの地域でさまざまな社会運動を積極的に行ってきた場所でした。

約150人くらいの人たちが参加していました。教会自体がそれほど大きな建物ではないので、一階と二階の席がほぼ満席という感じでした。それでも取材が多かったのが目立ってました。

教会に入る前から二つくらいのカメラクルーがいましたし、中には10台ほどのカメラが稼動していました。

パレスチナ系英国人のケビンさん(フリーガザの一員)のお話しはとても力強いものでした。印象に残っているのは、暴力に反対する人たちは、どこの国籍であれみな協力し合っていること、それがとても大きな力になること、イスラエルがガザの包囲を強行しても、ガザの人々への支援に暴力で襲い掛かっても、何度でも何度でも物資をもってガザに行き、人々への支援を続けるということが、「支配」という暴力に勝つ道なのだ、と語られたことでした。

そのあと、リーさん(映画作家)が編集された、船のなかでのビデオの上映がありました。映像では、銃の音などが聞こえ、ヘリコプターで乗り込んでくる兵士、負傷した人々、イスラエルへ拿捕されていく様子などがありました。生々しい場面はなかったものの、一緒にいった娘はたいへんショックを受けたようでした。

会場になった教会のあるブルックリンは、少し離れたところに大きなユダヤ人コミュニティがあるところで、昨日、一番最初にお話しされた教会の代表者のDaughtryさんは、「憎むべきは暴力であって、人々ではない。イスラエル政府の暴力は許しがたいが、このことでユダヤ人を憎むべきではないし、また、イスラエルへの抗議が反ユダヤ人になると考え、政府の暴力に口をつぐむことがあってはならない。この教会は地域の人々のためにあるもので、そのためにこういう会もここで行うのだし、イスラエルの人々にも、パレスチナの人々にも、黒人にも、白人にも、ヒスパニックにも、アジア人にも、誰にも門戸をひらいている」と話されて、会場はスタンディングオベーションで応えていました。

とにかく、支援を絶えずつづけていくことが、大きな力になるということを実行に移している人たちがいることを知るのは、とても勇気付けられることでした。

多くの人には届きにくい声を伝えようというTUP速報(平和をめざす翻訳者集団)の活動にも、大きなエールをもらったような気持ちになりました。

最後に、現地にはいけないけれど、ウェブなどから参加の表明をした署名は2000人以上にのぼると報告され、そのことにみな元気をえていました。

ーー転載終わり

◇マル・マルマラ号へのイスラエル攻撃の目撃者証言からわかったこと

マビ・マルマラ号の第2デッキに乗っていたケビン・ネイシュ(カナダ国防相の民間人技師でもあったカナダ人教師)は、イスラエル兵士が落としたバックパックの中に小冊子を見つける。それには英語とヘブライ語で船団の全船に乗っている人物の写真と名前が書いてあった。さらに、マビ・マルマラ号のデッキを詳しく描いた図もあった。

ケビンは最初、マル・マルマラ号より小型(70フィート)のチャレンジャーⅡ号に乗船していたのだが、途中キプロスに立ち寄った際、イスラエル工作員がチャレンジャーⅡ号に細工をして(イスラエル政府は後にこれを認めた)操縦不能になったため、マル・マルマラに乗り移った経緯があった。

マビ・マルマラ号に乗るときには身体検査を受けたが、検査員はケビンが持っていたポケットナイフも取り上げて海に捨てた。今回の航海では乗客がどんな武器も持たないことで、細心の注意を払っていた。

当初、乗っていた16人が殺されたという報道があった。船の診療所は16人と言っていた。海に投げ捨てられた遺体がある恐れもある。けれど、今では、行方のわからない7人については家族からも何の連絡もないので、イスラエルのスパイではなかったかと思い始めている。

写真はカナダ人のケヴィン・ネイシュ

元ネタの記事は以下でお読みください。
http://www.thiscantbehappening.net/node/101

2010/06/18

デイヴィッド・バーンの激怒



◇選挙キャンペーンの広告にトーキングヘッズの曲「Road to Nowhere」を無断で使用したため、先週、デイヴィッド・バーンがフロリダ州知事チャーリー・クリスト(Charlie Crist)を訴えた。100万ドルの損害賠償金を要求するバーンは、コマーシャルに自分の曲を許可したことは一度もなく、その番組間に入れるコマーシャルはバーンがクリスト候補を支持すると匂わすものだと考える。

フーファイターズ、ヴァンヘイレン、ジョン・メレンキャンプ、ジャクソン・ブラウン、政治家の無断使用によってロックミュージシャンが訴追を求めることでこの告訴は最新のものだ。本日もっと早くにローリング・ストーン誌は、ドン・ヘンリーの利権がカリフォルニアの共和党上院議員候補チャック・デヴォア(Chuck DeVore)によって侵害されたと判事が裁決したのを報じた。(バーンの弁護士Lawrence Iserは2008年の大統領選出馬でジャクソン・ブラウンのシングル「Running on Empty)の使用に絡みジョン・マケインを訴えたときにもブラウンの代理をした。申し立ては以前に解決済み。) ローリングストーン誌は今日、訴訟について話すことと、なぜ評判が大金を手にいれた日以上に価値があるのか?バーンと確かめた。

・なぜあなたはクリストを告訴したいと思ったのか?

ボクが何者でボクが何を支持するかによる、ボク自身の整合性とボクの聴衆の感性の両方にとって、ボクの歌またはトーキングヘッズの歌を広告に使用するのを許可しないことが有意義だと、良かれ悪しかれ決め込んできている。広告に使用されると、歌とのボク個人のかかわりが何だかちょっと切れる。少なくともそれがボクの信念だ。それで、この歌が無断で用いられたのを知ったとき、収入(今までは自制してきた収入)を奪われたというのと、ボクの歌を象徴するものが傷つけられたというのと両方だった。選挙広告を見てボクが歌うのを聞いたら、誰だって当然、ボクがクリストを支持すると思うだろう。 ねえ、この人たちみんなとその友人、家族に出会うことがあって、それは事実ではないと釈明するなんてまっぴらだ!

・前もってあなたの歌のコマーシャルでの使用を認可したくないと思ってきているのはなぜか?

それが時代遅れなのは理解している。ほかの音楽ファンのように、ボクは歌に対して個人的な愛着を心に抱く。ボクは他人が歌に認可を与えるのを注意して見てきている、その結果、多少整合性を見失うのに用心する。同様に、他の部分で彼らに疑いを抱きだす、彼らの歌の究極の真実味を信じなくなるまでに。

・あなたは過去のあなたの歌のライセンスに差し出された金額に基づいて同じ総額100万ドルの訴訟を起こした。誰に手引きされてきているのか?

ボクのビジネス界の人間がボクの前にぶら下げる広告で、ボクの歌の年間使用権に若干のオファーをもらった。ボクはいつもそれを断わった。ボクには曲目のセンスはあってもまったく会社の名前を記憶しない。記録に関して弁護士は実に恵まれている。

・クリストと和解することで少しは協議はあったのか?

ボクらは訴えを提出する前にぎりぎりまで出さずに済ませようとやってみた。ボクたちの法律制度には、たいてい金が、誰かが訴えを起こすかどうかを決定するという問題がある。間違いなく、強い者に対して、なけなしの平凡な男は法廷に至るまで金を使えないと決め込む。今はこの訴えを提出するまでだ。きっとボクたちは保険金支払い方法の選択を探し続ける。

・どれくらいで我慢するのか?

ボクの評判にどれくらい価値があると考える?ああ、おそらくそれには答えない。でもボクにとって、ボクの評判は、何か生涯を通じて証明しようと奮闘するもので、クリストはボクとボクの評判を許可なく遊説に関連づけてきている。やはり、単に無許可、無報酬でボクの音楽を使用する、それ以上のことだよ。

・あなたが支持する候補が仮に無断であなたの音楽を使用しても候補を訴えるのか?

政略も、共和党員か民主党員か無党派かもこれには関係ない。この訴えは、ボクのアイデンティティとボクの音楽の使われ方をめぐって統制を守ることに従事している。

(ローリングストーン誌 2 June 2010 by Patrick Doyle)
http://www.rollingstone.com/music/news/17386/104614

△共和党のクリスト知事は上院選に立候補するが、共和党の保守派とティーパーティ運動の支持を受ける他の共和党候補の下院議長に大差を付けられている。無所属で出馬の意向らしい。
(4月29日付ウォールストリートジャーナルより)

写真はNBAファイナル第7戦を苦戦ながら勝ち取って今季優勝のレイカーズのヒーロー、コービー・ブライアント!
今日の第7戦、第3クォーターまで宿敵セルティクスにリードされっぱなしで、スター、コービーは苦戦した。それでもさすがコービー、「生きるか死ぬか」の雪辱をはたす。フィル・ジャクソンがこれ(ヘッドコーチとして11回目の優勝)で引退するのかどうか?ジャック・ニコルソンはいつもの特等席でそれはもうご満悦...

▽続いて、昨日のニュースに追加

◇「ペンタゴンペーパーズ」を暴いたダニエル・エルズバーグがWikileaksの創立者ジュリアン・アサンジの暗殺を心配する

ベトナム戦争終了を期待して1971年に「ペンタゴンペーパーズ」をリークして有名になったダニエル・エルズバーグが金曜、MSNBCのディラン・ラティガン(Dylan Ratigan)に、最近イラク民間人への米軍の襲撃ビデオをリークした人物と彼自身との間に類似したものを見るのみならず、ビデオを発表したWikileaksの創立者ジュリアン・アサンジの無事を心配すると語った。

陸軍専属ブラッドリー・マニングが最近、万一に備えて逮捕され、フィリップ・シェノン(Philip Shenon)記者によれば、ペンタゴン(国防省)が、この上有害な秘密の暴露を未然に防ぐのを期待して、Wikileaksの創立者ジュリアン・アサンジを「必死になって」捜している。

ほとんど40年前の「アメリカの国民に対して情報を漏らす」スパイ法令のもと、エルズバーグ自身の起訴以来、現在の政府より先に2件ほかの類似の告発があることに注目するエルズバーグは、「政府の透明性と過度の秘密厳守を終わらせることを約束して当選したオバマ大統領が、その誓約をすっかり破ってきている... それは全く、私が彼に投票したとき、そのために投票した、変化のたぐいではない」とぷりぷりして述べた。

("Rawstory" 11 June 2010 by Muriel Kane)

ジュリアン・アサンジはいまどこに




◇Wikileaks創立者に対するウワサされている捜索とイラク人殺しを申し立てるビデオの真偽の疑わしいリーク元の逮捕で、オバマ政権は極秘情報の告発者への取締りをエスカレートする

ペンタゴン捜査官らは、報道によれば、Wikileaks共同設立者のジュリアン・アサンジ(Julian Assange)を今もって検索しています。彼は、アメリカ合衆国の武装ヘリコプターが見境なしにイラク人民間人を射撃するのを明らかにする米軍の機密ビデオを公表するのを手伝いました。米軍はこの前、たぶんWikileaksにこのビデオを渡していただろう陸軍専属ブラッドリー・マニング(Bradley Manning)を逮捕しました。マニングの逮捕とアサンジの探索は、不都合なことを公表する通報者と極秘情報のリークに対抗するオバマ行政府のキャンペーンに世間の注目を向かわせます。もしかすると全米で最も有名な通報者にしてきている「ペンタゴンペーパーズ」をリークしたダニエル・エルズバーグに話を伺います。

▽詳細は以下の番組をご覧ください
http://www.democracynow.org/2010/6/17/wikileaks_whistleblowers

◇「Blackwater(イラク戦争の傭兵請負会社)」所有者、エリック・プリンスのウワサされるUAE(アラブ首長国連邦)への移動とオバマ政権の海外特殊部隊事業についてジェレミー・スケヒル(Jeremy Scahill)に聞く

バグダッドの2007年二スール (Nisoor)広場で5人のブラックウォーター・ワールドワイドの警備員が関係した裁判を正当化する十二分に汚点のない証拠があったと、司法省は連邦控訴裁判所に命じてきています。昨年却下された刑事上の罪状を差し戻すことを求める公判文書の中で、司法省は、裁判官は「称賛に値する検察当局に弁解できないほどカーテンを引いておしまいにした」と言いました。札付きの民間警備会社の所有者で創立者、エリック・プリンスがおそらくアラブ首長国連邦に移動するつもりだとの報道のまっ最中に、この法的な新事実がわかります。アラブ首長国連邦にはアメリカ合衆国との(身柄)引渡し条約はありません。私たちは無所属のジャーナリスト、ジェレミー・スケヒルに話を伺います。
ジェレミー・スケヒル:無所属のジャーナリスト、デモクラシーナウ!の通信員、「Blackwater:世界最大の強大傭兵大集団」の執筆者。

▽詳細は以下の番組をご覧ください
http://www.democracynow.org/2010/6/17/blackwater_special_ops

写真はWikileaks設立者の片割れ、ジュリアン・アサンジと、自主独立系ジャーナリストのジェレミー・スケヒル(デモクラシーナウ!17 June 2010)

2010/06/17

生還者には話す権利がある



▽ラムゼー・クラーク元米司法長官が創始者の
International Action Center(IAC:国際行動センター)からのメール
16 June 2010

ガザ・フリーダム小艦隊の生還者の発言権を守ろう!
あなたの支持を知らせるために署名してください!
すぐに署名を→ http :// www.iacenter.org/ palestine/ mavimarmara

政治家集団とシオニスト組織が、今週6月17日木曜午後7時ブルックリンのハウス オブ ザ ロード チャーチで予定されるNYC大集会の演説者と、トルコの下院議員、アメリカ合衆国の映像作家、トルコの支援船マビ・マルマラ号への極端なイスラエル襲撃のほかの生還者による演説ツアー(巡業)を、なんとか差し止めようとしています。
マビ・マルマラ号の生還者には話す権利があります。

▽イスラエル閣議はガザ封鎖を緩めることを考慮に入れる
ガザ地区封鎖のまあまあの緩和を吟味するためイスラエル安全保障閣議が開かれている。
(BBC 16 June 2010)

写真はガザ、破壊された建物のコンクリートの瓦礫はとても貴重だ
イスラエルはパレスチナ活動家によって使われるのを危ぶむとしてセメントを禁じる

▽CODEPINKからのメール
16 June 2010

Dear Vamos,
ガザの残酷な包囲を解くのに自分の命を賭ける42カ国から700人以上のみなさんといっしょに、ガザ・フリーダム艇隊はあっと言わせる全世界の試みでした。この試みで9人の命を失ったのは悲劇です、けれども、艇隊のおかげで世界の注目がガザに集中しています。今ではオバマ大統領がガザ閉鎖を「支持できない」と宣言するにつれて、アメリカ合衆国の政策にも影響を及ぼしてきています。艇隊乗船者で世界的に有名な平和活動家のアン・ライト大佐は、彼女の体験のことを話すため、国際的ツアーに出ています。アンをあなたの町に連れて来るか、もしくは彼女が艇隊の無差別殺人について真相を広めるのに役立つ寄付をしてください。

▽いつもタイムリーなメールをくれる「appeal2005」から
 ガザ自由船団攻撃 最新ニュース3号

・世界からぞくぞくとガザ解放船団出航!!

イスラエルがどれほどプロパガンダを使いアメリカの支援を受けて取り繕っても、今回の40カ国を超える国籍の世界市民が乗船したガザ民間支援船団“自由船団”への、9名もの死者を出したイスラエルの攻撃が引き金となり、ガザを目指してのさらなる支援船、ボイコット運動の盛り上がりなど、世界的連帯はより高まりを見せています。

今回のイスラエルによる自由船団への虐殺、そしてレイチェル・コリー号の拿捕直後にも、イスラエル政府がパレスティナ・ガザ地区への“集団的懲罰”である封鎖を止めるまでは、幾らでも船団を送り続けると発表していたFree Gaza Movement( http://www.freegaza.org/ )に始まり、イスラエルによる無差別攻撃により多数の死傷者を出したにも関わらず、アメリカを中心とする大国の無関心に支えられたイスラエルの非道なる封鎖を打ち破り、できうる限りの緊急物資をガザ地区の人々へ直接に届けるために結成されイギリスを始点にヨーロッパを南下し、北アフリカ地中海諸国を走破しながら、ガザ入域を果たしたViva Palestineの創始者である前イギリス国会議員ジョージ・ギャロウェイが、先週末にイスラエルの抗議行動でラマダン明けの9月に新たに海と陸からの支援団派遣を発表したりと( http://www.vivapalestina.org/ )、ガザ開放を目指す船団の勢いはとどまるところを知りません。

その他にも、地中海のどこからかドイツのユダヤ協会がガザ開放を目指して近日中に小型船にてガザへ向かうとの発表もありました、またイランからも2隻の船が今週中にガザを目指しますし( http://mathaba.net/news/?x=623636 )、隣国レバノンからも支援船を出航させるとの発表もありました。
( http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3905607,00.html )

できれば、早急に世界市民の一員として、私も含めて日本から、近隣諸国のアジアの国々に呼びかけながら支援船団を結成してガザへと向かいたいものです。

2010/06/15

キルギスすさまじい暴力




◇キルギスタンでは最低でも117人が殺された:概算8万人のウズベク人が逃れる

今月後期の計画された憲法の国民投票に先んじて国を不安定にするため暴力を誘発する前大統領バキエフを暫定政府は非難してきています。バキエフは今年4月の反乱で権力を取り上げられました。6月13日、彼は追放先のベラルーシから、すさまじい暴挙で役回りを果たしてきていないという声明を出しました。

(デモクラシーナウ!14 June 2010)

◇中央アジア・キルギス南部オシで10日始まったキルギス系とウズベク系住民間の衝突は14日も続き、キルギス保険当局によると、14日までの死者は124人、負傷者は1600人を超えたという。

インタファクス通信によると、南部ジャララバードのウズベク人団体は、同市で約700人のウズベク系住民がキルギス人の銃撃で死亡したと主張している。

AP通信によると、南部のウズベク系住民約10万人がウズベク側に越境した。このほかにも多くのウズベク系住民がウズベクとの国境に押し寄せ、超境を求めているという。

同国の暫定政府は同日、キルギス系とウズベク系住民間の衝突を主導した著名な政治家を拘束したと発表した。暫定政府は4月の政変で国外追放されたバキエフ前大統領一派が復権のために衝突を扇動したと主張しているが、ベラルーシ滞在中のバキエフ前大統領側は13日、関与を否定する声明を出した。また、14日の記者会見でも「政界に戻る意図はない」と述べ、改めて関与を否定した。

一方、ロシア、キルギス、ウズベキスタンなど旧ソ連7カ国で構成する集団安全保障条約機構(CSTO)は14日、モスクワで緊急会合を開き、平和維持部隊の派遣について協議した。加盟国はその後の共同声明で、事態に「深刻な憂慮」を表明したものの、平和維持軍の派遣については言及しなかった。国連と欧州安保協力機構(OSCE)は特別代表を派遣することを決定している。

(IBTimes 2010年6月15日)

△写真はキルギスのすさまじい衝突から逃れようと国境検問所に殺到する、ほとんどが女性と子どものウズベク人たち(BBC 13 June 2010)

◇6月12日に一隻がガザに向かって出発しており、残る2隻も来週出発を始めるとイランの通信社は言い、船は、9人が死んだガザ行きのトルコの船がイスラエルの軍勢によって乗り込まれた5月31日の人道支援物資を積載するとイランは説明するとのことだ。

 テヘラン(CNN):援助品を積載するイランの船がガザに向かって出港しており、他にも2隻が来週出発するつもりだと、イランの半官半民の通信社が月曜報じた。

人道支援物資を積載するイランの船が土曜日ガザに向けてKhorramshahrの港を出港したとイランのMehr通信社は言った。

 「本船はガザに到着するより先にオマーン、イエメン、エジプトの領海を通過する。船に含まれるのは人道支援物資のみで、船には平和活動家は乗っていないと言った」と通信社は言った。

イランのファールス(Fars)通信社もまた、最高位のイラン当局者が残り2隻が出発するのを認める、だが、イラン海軍は付き添わないと報じた。

 「ガザへの人道支援船を論じる、IRGC(イスラム革命護衛隊)副司令官のサラミ(salami)少将は、これらの艦船を保護することはIRGCの協議事項に載っていないと言った」とファールス通信社は伝えた。

1隻の船の名は「toward Gaza(ガザのために)」であると、イランのパレスチナ擁護ソサエティの副会長が記者会見で言った。

 船は港町バンダルアッバース(Bandar Abbas)から出港すると彼は言った。

(CNN 14 June 2010)

2010/06/11

メキシコ人も投石で射殺



◇10代の少年 メキシコ領内で射殺される

15歳のセルジオ・エイドリアン・ヘルナンデス・グエレカは米国とメキシコの国境検問所で2人を拘束しようとしていた国境パトロール隊員に石を投げる少年グループの一味だったとアメリカ当局は言ってきています。ところが、スペイン語放送局Univisionが入手した携帯電話のヴィデオはそれとは別のことを示します。不鮮明な画像は国境パトロール隊員がひとりの男性を銃で脅して拘束するのを見せます。男性をその場で捕らえながら隊員は国境のメキシコ側にいる第二の人物に銃を向けます。隊員が数発撃ったとき、その人物が逃げるのをヴィデオは示します。ヴィデオはその後、橋桁の柱部分の隣の死体を見せます。

△事実は番組をご覧ください↓
http://www.democracynow.org/2010/6/10/mexican_teenager_shot_dead_on_mexican
△写真はセルジオの家族

◇イスラエルは拿捕した船の乗組員と平和活動家すべてから、ありとあらゆるものを没収しました。そして没収した映像の類から、自分に都合のよいところだけを切り取り、うまく編集して、世界に向けて捏造ストーリーを流出していることがわかりました。

独占:ガザ支援船団へのイスラエルの致命的襲撃の新たなヴィデオがマビ・マルマラ号からそっと持ち出された

デモクラシーナウ!特番に私たちは10日国連での記者会見で正式に公表されることになるマビ・マルマラ号から持ち出された未公開・未編集フィルムの試写会をもってきます。映像は攻撃に先立つマビ・マルマラ号に乗船する活動家とそのムード、そして攻撃の最中の乗客の即座の反応を示します。映像作家で活動家のイアラ・リーに加わってもらいます。彼女はマビ・マルマラ号に乗船するほんの少数のアメリカ人のひとりです。彼女の機材は没収されましたが、彼女は1時間の価値あるフィルムをなんとか持ち出すことに成功しました。

http://www.democracynow.org/2010/6/10/exclusive_journalist_smuggles_out_video_of

(以上、デモクラシーナウ!10 June 2010)

◇平和活動家キャシー・ケリー パキスタンでの米国の秘密戦争について語る

宣戦布告されない米国の戦争が拡大を続けるパキスタンでは、武装した闘士がアフガニスタンのNATO軍に向けて軍用車両を運ぶ輸送車隊を攻撃しました。50台のトラックに放火して、7人を殺害、他に7人に傷を負わせます。先週、国連の高官が公式にオバマ政権に、パキスタンの戦闘員容疑者とやらへのCIA無人機爆撃をやめるか縮小するよう求めました。アフガニスタンとパキスタンに向けた米国の政策が現地ではどのように見えるか、バランスのよい見地のために、長年にわたる活動家キャシー・ケリーにニューヨークの私たちに加わってもらいます。彼女はパキスタンとアフガニスタンへの短い旅から戻ってきたばかりです。パキスタンとアフガンで彼女は「貧困と戦争に疲れ果てた」と描写する人たちに会いました。

http://www.democracynow.org/2010/6/10/peace_activist_kathy_kelly_on_the

◇オバマはガザの封鎖をゆるめるようイスラエルに迫る

9日水曜、バラク・オバマ大統領はパレスチナのアッバス議長と会いました。会合はガザ行きの人道支援船に乗る9人の活動家をイスラエル奇襲部隊が殺害して9日後に出てきました。オバマはイスラエル政府にガザ封鎖をゆるめるよう迫りました。

オバマ大統領:「イスラエル領地に攻撃を行うのに使われかねない武器がガザに入るのを妨げる権利がイスラエルにあることに私たちは同感です。けれども、商品やサービスや経済成長、自分のビジネスを始めて経済を成長させガザ内に好機をもたらす人々の能力を経験できるように、私たちには新たなメカニズムを探ることが重要であるとも考えます。」

オバマ大統領はまた、パレスチナ人への援助に4億ドルを発表しましたが、誓約には新たな支援金7000万ドルだけが含まれるとニューヨークタイムズ紙は報じます。パレスチナのアッバス議長はイスラエルにガザ封鎖を解くよう要求しました。
マフムード・アッバス:「そしてまた私たちは、パレスチナ住民のイスラエル包囲を解くこと、すべての検問所を開けること、建材や人道物資やあらゆる必需品をパレスチナ住民に通じさせることが必要と考えます。そしてまた、最新のできごと、自由の小型船団または自由の艦隊と呼ぶところのできごとで、なにがあったかを調査する調査委員会の構成に与えられる配慮を私たちはありがたく評価します。」

◇イスラエル文書:ガザ封鎖は「経済戦争」の枠組

McClatchy Newspapersは、ガザの封鎖を治安対策としてではなく、「経済戦争」の枠組として説明するイスラエル政府の文書を入手してきています。イスラエルの団体Gishaの管理者、サリー・バシー(Sari Bashi)は、イスラエルが公式の理由で封鎖を押しつけているのではなくて、むしろガザのパレスチナ人全住民の集団懲罰として封鎖を強要しているのを文書が証明すると言いました。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 10 June 2010)

2010/06/08

アメリカもまたおかしな国



◇89歳の名物記者が引退、イスラエルめぐる発言で非難集中

ワシントン:メディア大手の米ハースト・コーポレーションは7日、長年ホワイトハウスを取材してきた名物記者ヘレン・トーマス氏(89)の即日引退を発表した。

トーマス氏はJ・F・ケネディ大統領が選出された1960年からホワイトハウスを取材してきた最長老記者で、最近ではハーストと契約して系列の新聞向けにコラムを執筆していた。しかし先週、取材に答えて「(イスラエルは)パレスチナから出て行け」と述べた発言が動画共有サイトのユーチューブに掲載され、批判を浴びていた。

トーマス氏は4日には自身のウェブサイトでこの発言について謝罪した。しかしその後も批判は収まらず、ハーストに対してトーマス氏を辞めさせるべきだとの圧力が高まっていた。

引退発表に先立ち、ギブズ大統領報道官も7日午前、「あの発言は不快であり、非難されてしかるべきだ」と批判。ホワイトハウス記者会も非難声明を発表していた。

問題にされた発言は、トーマス氏が情報サイトのラビライブ・ドット・コムのインタビューで述べたもので、イスラエルのユダヤ人はどこへ行けばいいのかと質問されたトーマス氏は「ポーランドでもドイツでもアメリカでも、どこへでも帰ればいい」と発言。これが反ユダヤ的とみなされた。

(CNN 2010年6月8日)

◇金曜、ヘレン・トーマスは彼女のウェブサイトの投稿で、彼女のコメントについて謝罪した。「コメントは、あらゆる側が相互の尊敬と寛容の必要性を認識するときにだけ中東に平和が来るという、私の心からの信念(heart-felt belief)を反映していません。その日が近いうちに来るのを祈ります」と彼女は書いた。
だが謝罪は十分ではなかった。

(CNN.com 7 June 2010)

◇これらの人びとは占領されているの、そしてドイツやポーランドではなくて、彼らの土地(国土)だというのを忘れないようにして
ヘレン・トーマス

(BBC News 7 June 2010)

写真はヘレンの著書

2010/06/07

クレイコートのキング



フレンチオープンでナダル優勝!
ストレート勝ちで王者復活
勝った瞬間、全身で喜びをあらわした彼
膝のケガからふっきれてほんとよかった!
わたしはナダルの大ファン
でも、そうじゃない人も、
「現実を受け入れるよ、彼はクレーのキングだ」
と言っている(BBC NEWS 6 June 2010)



◇アラブ首長国のアブダビに世界で最も傾斜したビルが登場した。アブダビ国営展示公社(ADNEC)は6日、「最近、ギネス協会が国際展示場の隣に建てられた"キャピタルゲート"を最も傾斜している人工タワーに公式認定した」と発表した。高さ160メートルに35階のこのビルは、傾斜角が18度で、イタリアのピサの斜塔(5.5度)よりもっと傾斜している。(東亜日報)

◇ピサの斜塔の4倍になるという。(AFP)

写真は、クレーの王様"ナダル"と、傾いたビルの王様"キャピタルゲート"

2010/06/06

政治家だけが黙っている




◇世界のあちこちでイスラエルのガザ小型船団襲撃に抗議のデモ

スウェーデンの港湾労働者組合によって一週間にわたる禁止が手ほどきされる。行動は「平和の船団に対する先例のない犯罪的攻撃」へのリアクションと言う

パレスチナ人との連帯を示してガザ行きのトルコ援助船へのイスラエルの襲撃を糾弾するため、イスラム教徒といっしょに参加するユダヤ人を加えて、6月5日土曜日、パリでは数千人がデモをした。

抗議者たちはバスチーユ地区に集合し、ラリーにはパレスチナの旗と約100人のユダヤ系フランス人が後に続く「French Jewish Union For Peace」とあるバナーが含まれる。全部でどれくらいの数かは不明確だった。

「イスラエルにとってガザの封鎖は逆効果だと思う」と、ユダヤ系フランス人Michel BontempsはロイターTVに語った。

「パレスチナ人との連帯を示すことは少しもテロリストを意味しない」と、イスラエル軍に襲われたトルコの支援船にいたフランス国民ユセフ・ベン・ダーバルが付け加えた。

イスラエルに対するなおいっそうの抗議で、フランス映画オペレーターのユートピアは、映画がラブストーリーでヘビーな政治面はないにしても、イスラエルの作品「Five Hours From Paris」の上映を拒否するつもりだと言った。

ダブリンでは、アイルランド人と他の活動家を運ぶレイチェル・コリー号のイスラエルによる差押えに抗議のデモのため数百人が街のセンターを練り歩いた。抗議者たちは船への乱入についてコメントしてきていない外務省をめざした。

「イスラエル政府が私たちの市民の誘拐でしてきていることに、完全に愛想が尽きたと表明するために私は来た」と抗議に参加した大学講師ジョン・バックリーは言った。

「イスラエルには海のまんなかで船を横取りする権利はないし、そもそも封鎖の条件を満たしそれを実行する権限が彼らにはない、完ぺきに違法である」と彼は言った。

ロンドンでは、「フリー・ガザ」のようなスローガンが描かれたTシャツを着た数千人の抗議者が、イスラエル大使館まで騒々しい行進を計画的に実行する前、ダウニング通りの首相官邸の外に集まった。

ガザをめざす小型船団へのイスラエルの致命的襲撃に抗議するため、土曜日、オーストラリアの数千人のデモ隊が世界的な抗議の高まりに加わって、シドニーの市庁舎に群がった。

主としてシドニーの大きなトルコ人とレバノン人コミュニティからのデモ隊がユダヤ国家に毒づいたとき、イスラエル国旗が燃やされた。

イスラエルはガザの封鎖とそのパレスチナ人への影響の故に国際的な非難を受けるのは当然と、フセイン・エルビス28歳はオーストラリアのAAP通信社に語った。

「彼らはイスラム教徒を非難するが、実は私たちの予言者は常にユダヤ人に親切だった」と彼は言った。

シドニーの抗議行動はオーストラリア各地の都市で繰り返された。

パレスチナ支持の抗議者がイスラエルと合衆国の国旗に火を付けるような、反米、反イスラエルのデモは、ニュージーランドの幾つかの都市でも行われていた。

2008年12月、記者会見の最中に当時の大統領ジョージ・W・ブッシュに靴を投げたイラク人ジャーナリストの例に続いて、中東では靴を投げることが米国とイスラエル政策への抵抗のシンボルになってきている。

もっと早くに、スウェーデンの港湾労働者たちは月曜の攻撃に抗議して、北欧諸国に到着するイスラエル船舶と貨物の一週間にわたる封鎖を開始する。

スウェーデン港湾労働者組合のスポークスマン、ピーター・アンナバックは、6月15日から24日の封鎖期間中、労働者たちはイスラエルの貨物と船舶を処理するのを拒否すると述べる。組合には約1500人の組合員がおり、支援船団に参加したガザ行きの船を支援する。

封鎖の理由は、「平和の船団に対する先例のない犯罪的攻撃」だと言う。

組合がさらにイスラエル生まれのカーゴを確認する必要がある上は、2国家間の貿易に封鎖がどれほどの影響をもたらすことになるか、土曜日は不明瞭だった。

「靴底がきたなくて、人または場所に対して踏みとどまるのは無礼だ」と、世界平和と公正(the Global Peace and Justice)という組織の抗議リーダー、ジョン・ミントンが記者に語った。

(イスラエルの新聞ハーアレツ 5 June 2010)

写真は6月2日のインド、6月5日土曜のトロント(ハーアレツ紙)

2010/06/05

リバティ号襲撃と911




◇オバマが小型船団襲撃を非難するのを拒むとき、射撃とMavi Marmara号に乗船して無情な扱いをするのを生存者たちが詳しく述べる

イスラエル小型船団襲撃をオバマ政権はおおっぴらに非難するのを拒んできていますが、急襲の生存者たちは、先導船のMavi Marmara号に懸垂下降した後、兵士らが自衛で行動したとの、イスラエル軍の主張に異議を申し立て続けます。

Listen/Watch/Read
http://www.democracynow.org/2010/6/4/as_obama_refuses_to_condemn_flotilla

◇アメリカ海軍の軍艦リバティ号(USS Liberty)に対するイスラエルの攻撃を生き延びて43年後、退役軍人ジョー・メドウズは、ガザ支援船団でイスラエル軍によって逮捕された

ジョー・メドウズは、月曜早朝に差し押さえられた他のガザ支援船のひとつに乗っていました。メドウズとしては、国際海域でイスラエル軍によって攻撃された船に乗船していたのは二度目になります。1967年、メドウズはUS軍艦リバティ号に乗る通信隊員でした。アメリカ海軍の電子情報が集積するその船は1967年にイスラエルの戦闘機と魚雷艇によって攻撃されました。その攻撃で34人のアメリカ人が殺されて170人以上が負傷しました。

Listen/Watch/Read
http://www.democracynow.org/2010/6/4/43_years_after_surviving_israeli_attack

(以上、デモクラシーナウ!4 June 2010)

△US軍艦リバティ号(USS Liberty)のイスラエル攻撃については、2002年に「35年経ったいまも隠蔽が続く(The USS Liberty: still covered up after 35 years)」という記事が記録に残る。真相はいまだ解明にはほど遠くても、被害者とその遺族の追求が続いていることがわかる。
以下は、オルタナティブメディアで紹介するロジェ・ガロディ著「偽イスラエル政治神話」(れんが書房新社1998年9月30日発行)から抜粋 
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-26.html


第3章:神話の政治的利用

第1節:アメリカのイスラエル=シオニスト・ロビー

「13年間も極秘扱いされたアメリカ軍艦への攻撃」

1967年6月8日、イスラエルの空軍と海軍は、精巧な電波探知機を備えたアメリカの軍艦、“リバティ”を攻撃した。その目的は、ゴラン高原への侵略計画を察知させないためだった(訳注1)。
38人の乗組員が死に、171人が負傷した。イスラエルの飛行機は、“リバティ”の上空を6時間に渡って飛び、爆撃は70分も続いた。イスラエル政府は、これを“間違い”だったと謝罪し、事件は一定期間の極秘扱いとなった。真相が初めて公式の場で復元されたのは、13年後の1980年である。当時の状況を調査するための委員会が、アイザック・キッド提督を議長として開かれた。そこで確認された目撃証人の一人、“リバティ”の甲板将校、エネスの証言によって、“間違い”だったという公式の説明は崩壊した。エネスは、攻撃が周到な計画の下に行われたものであり、殺人であることを立証した。トマス・L・ムーラー提督は、エネスの報告書がシオニストの画策によって封じ込まれたと証言し、この犯罪行為がなぜ見逃されたのかを説明した。「ジョンソン大統領は選挙に際してのユダヤ人の反応を恐れた。……」。提督は、さらに、こう付け加えた。
「アメリカ人は真相を知ったら怒り狂っただろう」(中略)

訳注1:巻末紹介の「ユダヤ人に対する秘密の戦争」によると、当時のアメリカ国防総省安全保障局(NSA)はエジプトのナセル大統領に肩入れし、ゴラン高原向けに兵力をさこうとするイスラエル軍の動きを電波探知で分析してキプロス島のイギリス軍基地に送る過程で、実質的にアラブ軍にリークしていた。イスラエルは、その事実経過をNSAに潜入していたモグラ情報によって逐一知っており、いざとなればアラブ荷担を暴露する構えで“リバティ”を攻撃したため、アメリカは沈黙せざるを得なかった。

ーー引用終わり。

「当時の状況を調査するための委員会」が開かれたのは1980年。それ以後も、ずっと今日まで、事実のほとんどについて隠蔽が続いていることになる。

◇フリーガザ船団の共同代表グレタ・ベーリンからの連絡
現在、レイチェル・コリー号は、ガザの沖合150マイルを航行しており、予定された針路を進んでいる。基本的には土曜の朝、ガザに到着する。

レイチェル・コリー号の乗船者には以下の方々が含まれるーー。

○北アイルランドのベルファストからマレード・マグアイア(1976年ノーベル平和賞受賞):彼女は北アイルランド紛争を非暴力的方法で解決しようとした功績を認められて受賞した。彼女は21人の人道支援者が公海上でイスラエル軍に拉致された時の心の支えだった。

○アイルランドからデニス・ホリディ:1994年ー98年、ガリ国連事務総局のスタッフ。ニューヨークで国連の人材管理をした後、97ー98年にイラクの人道支援計画に携わり、議会ブリーフィング、大学などで、イラク、人権、国連改革について講演、レクチャーする。

○中国系マレーシア人のマティアス・チャン・ウェン・シエ:弁護士歴32年。マレーシアの4番目の首相マハティール・モハマドの政治秘書を務めた。幾つかのベストセラー「FutureFast Forward」、「Brainwashed for War, Programmed to Kill」、「The Shadow Money-Lenders and the Global Financial Tsunami」の著者。

○マレーシアの国会議員モフド・ニザール・ビン・ザカリア

○マレーシアTV3の取材班とジャーナリスト、サムスル・ビン・ムサ・カマル

イスラエル港アシュドッドに船は向かっているとのイスラエル当局によるウワサが流されているが、私たちはガザを目指している。

ーー引用終わり。

写真はレイチェルとそのイメージ
世界の人びとがレイチェルのことを思い出し、彼女の顔がTVのニュースで流れるのはすごくうれしい。キャタピラ社のブルドーザーに押し潰されてストレッチャーに乗るレイチェルの最後の顔は蒼白でも、赤く燃えるあとに続く勇気と尊厳を山ほどくれた。
もう一枚は1967年6月8日の軍艦リバティ

2010/06/04

ガザっ子にはラブボート



「これはlove boatではなく、hate boat(いやがらせの船)だった」
 ーーイスラエルのネタニヤフ首相(BBC 3 June 2010)

◇殺害される小型船団の犠牲者全員が銃弾を受けた:死者のひとりは19歳のアメリカ市民

ガザ支援小型船団への攻撃でイスラエル軍によって殺された9人の活動家の遺体がトルコに帰ってきています。科学捜査の専門家は、9人全員が銃で撃たれたのを確認してきています。犠牲者の8人がトルコ国民で、ひとりがトルコ生まれのアメリカ市民でした。アメリカ市民は19歳のFurkan Doganであると身元が確認されています。伝えられるところでは彼は頭に4発、胸に1発の銃弾を受けました。残る活動家の約450人も、イスラエルの拘束から解放された後、今日早くにトルコに到着しました。負傷した多数の活動家が治療のため、ただちにトルコの病院に急送されました。兵士らが船に懸垂下降する前に船に射撃を開始したことで、襲撃の生還者たちはイスラエルを非難し続けます。水曜、アルジャジーラ放送のカメラマン、Issam Zatariはベルギーに帰国した後、はっきりしゃべりました。
Issam Zatari:「船の地表にチョッパーからジャンプし始めたイスラエル兵士は射撃を開始していた、空中から無差別に射撃を開始した、そして次には化学爆弾、音響爆弾とガス爆弾を投げた、同時にたくさんの騒々しい成り行きを聴くことができる。そして、なりゆきのすべてを撮影していたので私はラッキーだった。そしておよそ6分して彼らは私たちの船を攻撃し始める。」

(デモクラシーナウ!3 June 2010)

◇第一目撃者の証言

血も涙もない攻撃を受けて死者全員がここから出た、トルコ船籍のMavi Marmara号に、1歳になる赤ちゃんといっしょに乗船したトルコ人、ニルフェル・セティン(Nilufer Cetin)のほか、数名の平和活動家が1日の時点で解放された。以下は、イスラエルの新聞ハーアレツに掲載された2人の記者とAP電による記事が伝える目撃者証言の一部である。

Nilufer Cetin:「この計画に参加すれば危険がともなう可能性があるのは承知していました。でも、ガザにも何千人と赤ちゃんがいます。何事もなくガザに着いていれば、今ごろはその子たちと一緒に遊び、船に積んでいたものを食べてもらえたはずなんです... 」
彼女によれば、イスラエル軍の船は、前日の31日夜10時ころから2時間にわたって船団にいやがらせの行為を続けた。そして、翌1日の午前4時ごろに戻ってくると、警告の発砲を始め、船団に引き返すよう命じた。

Sfendoni号に乗船したディミトリス・ギエラリス:「Sfendoni号の船長は持ち場(舵)を離れるのを拒んだため、めちゃくちゃなぐられ、事態を撮影していたカメラマンは銃身で目を強打された。もちろん、誰もこんな戦争状態になるなんて思ってもみなかった。」

Mavi Marmara号のすぐ後ろにいたフリーメディテラニアン号(Free Mediterranean)のギリシャ人活動家とクルー:「Mavi Marmara号には空と海から兵士が襲いかかっていた。銃声も聞こえた。私たちの船では、イスラエル軍がブリッジに上がってくるのを止めようとした者が電気ショック棒とプラスティック弾の攻撃をくらった。抵抗はいっさいしていない。抵抗したいと思っても、抵抗できる手段がなかったからだ。」

http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/the-ship-turned-into-a-lake-of-blood-says-activist-on-gaza-flotilla-1.293339

Mavi Marmara号に乗船したアラブ系イスラエル人の国会議員ハニーン・ズービー(Haneen Zoubi)は、ナザレで行なわれた記者会見で次のように証言した。

イスラエル海軍の船がMavi Marmara号を取り囲み、数分間発砲を続けたのち、ヘリコプターから特殊部隊が直接、船の上に降り立った。

乗客の多くが甲板から船室に追いやられた。乗客で武器を持っている人はひとりもいなかったし、私が気づいた限りでは、乗客側からはいかなる挑発も抵抗もなかった。

イスラエル軍の急襲が始まって数分とたたないうちに、私を含むほとんどの乗客が閉じ込められていた上甲板の主船室に3人の遺体が運び込まれてきた。2人は頭に銃弾を受けていた。これは"処刑" だと思った。

ほかに2人、主船室にいた人でひどく出血している人がいた。このままでは死んでしまうと思い、窓を開けて、ヘブライ語で「医者を呼んでくれ」と叫んだが、イスラエル兵は無視した。私が確認したところでは、重傷者は少なくともほかに7人いた。

「周到に計画された作戦です。イスラエルは、何人も殺すことで、今後、いかなる支援船団もガザ包囲を突破することはできないというメッセージを送ろうとしたのです。」

イスラエル軍はMavi Marmara号を制圧したのちに、船内を捜索したが、武器はいっさい発見されなかった。

(The Electronic Intifada 2 June 2010 by Jonathan Cook)
http://electronicintifada.net/v2/article11311.shtml

Mavi Marmara号に乗船したドイツの元議員Norman Paechの証言:「月曜の早朝4時30分、周囲をイスラエルの小型攻撃艇に囲まれたと思ったら、爆発音が聞こえて、ヘリコプターから兵士が甲板に降りて来た。兵士は全員がマスクをつけ、大きな銃を携行し、非常に残忍だった。私は3人の活動家が抵抗したのを見ただけで、ナイフも斧もなく、ただ自衛として棒切れを使っただけだった。だが、船の他のところで別の武器が使われた可能性は排除できない。」

Mavi Marmara号のすぐ後ろを航行していたFree Mediterranean号は多数のギリシャ人とスウェーデン人活動家を乗せていた。
ギリシャ人活動家、Aris Papadokostopoulosの証言:「トルコの船、Mavi Marmara号は、空から、海から、そこら中から、銃撃を含むひどい急襲を受けていた。他の船では奇襲部隊が活動家たちをひどく殴打したが誰も重傷は負わなかった。車イスや建築資材、医薬品の積み荷を積んだ Free Mediterranean号では誰も抵抗しなかった。何人かは棍棒や電気ショック棒で殴られた。取調中に、多くの人が目の前で酷く殴られるのを見た。」

いまも拘束されている人の中には、多数のジャーナリスト、政治家、医者の他に、長いことパレスチナ支援を続けてきているグループの創立者などタフな活動家が含まれる。

◇31日の事件でイスラエル政府は、船団の船に乗っていた約600人を拘束し、同国内の拘置施設に収容していた。その後国際的な批判の高まりを受けて2日には外国籍の乗員をすべて出国させた。現地の活動家4人は釈放されていない。

イスラエル軍当局が2日明らかにしたところでは、だ捕された船舶が輸送していた支援物資はガザには届けられなかった。パレスチナ側の情報筋によると、イスラエルからガザ地区境界のラファにトラックが到着したが、物資の持ち込みを許可されなかったという。

こうしたなか、6月2日には救援物資を積んだ新たな船がパレスチナに向けて出港している。数年前にガザで死亡した米国人活動家にちなんで「レイチェル・コリー」と名付けられた救援船が、セメントや教材、玩具、医療物資などを積み、4日遅くに現地に到着する予定だ。これとは別に、欧州の別のガザ支援団体も2日、ガザへ向かう新たな船団の最初の3隻分の資金が集まったと発表している。

(CNN 2010年6月3日)

◇アイルランドからガザへ新たな支援船

支援船「レイチェル・コリー」に乗船しているデニス・ハリデー元国連事務次長補は3日、CNNに「航行は中止していない。イスラエルに強制されない限り、中止する予定もない」と語った。また、イスラエル側に阻止された場合は抵抗せず、乗船者が武装していないことを明確に示すつもりだと述べた。

アイルランド政府もイスラエルに対し、介入を避けるよう要請している。

支援船は同氏ら11人を乗せ、ガザで破壊された学校や民家などを再建するためのセメント550トンや教材、玩具を運んでいる。

4日夜または5日朝にガザ到着を目指していたが、船を所有する支援団体「フリーガザ・ムーブメント」の活動家がCNNに語ったところによると、予定を遅らせていったん非公開の場所に寄港した。イスラエル側が阻止を明言しているため、急襲などの事態に備えて船上の様子を撮影できるカメラや衛星通信設備を調達したという。

イスラエルは支援船に、同国のアシュドット港に入港するよう求めている。積み荷は同国当局が検査した後ガザに届けるとの案で、交渉がまとまりつつあるとしているが、乗船者らはこれを否定している。だ捕された船団も、イスラエルからの同様の提案を拒否していた。

イスラエル軍が公海上で船団を急襲、だ補したことに対し、国際調査を求める声などが高まっている。これに対し、イスラエル側は合法的な行動だったと主張。リーベルマン外相は3日、船団は多額の現金を運んでいたことが分かったと述べ、人道目的とされる活動に疑念を示した。

(CNN 2010年6月4日)

写真は、イスラエルから500人以上の活動家を乗せて飛行するトルコ航空機

突然のひらめき 核爆弾




◇メキシコ湾の原油流出事故で対応に追われる英石油大手BPが、深海探検家でもある映画監督ジェームズ・キャメロン氏からの支援の申し出を断っていたことが分かった。キャメロン氏が2日、出席したカンファレンス 「All Things Digital」で語った。

3D映画「アバター」が大ヒットしたキャメロン監督だが、深海を舞台にした映画「アビス」や、大型客船の沈没を描いた「タイタニック」も手掛けており、ロボット潜水艇を使った深海撮影のエキスパートとしても知られる。

キャメロン監督は、カンファレンスで「過去数週間、恐怖と心痛を抱いてメキシコ湾で起きていることを見てきたが、彼らは自分たちが何をしているか分かっていないのではないかと思う」とコメント。BPを名指しでは非難しなかったものの、現場の対応に苦言を呈した。

米国史上最悪となった今回の原油流出事故で、キャメロン監督はホワイトハウスとBPに支援を申し出たが、BP側からは「丁重に」断られたという。また、ホワイトハウス関係者とはまだ直接話し合っていないが、1日に開かれた米環境保護庁(EPA)との会合に参加した専門家らと、今後は関係当局に働き掛けていく予定だとしている。

(ロイター 2010年6月2日)

◇ニューヨーク共同:米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は2日、メキシコ湾で続く原油流出事故でこれまでの流出阻止策がことごとく失敗しているため、核爆発で食い止めようというアイデアまで取りざたされていると伝えた。原油掘削基地を操業していた英BPなどに提案が殺到しているという。

米政府は「検討したこともない」と否定、実現性は低そうだ。

1960年代から80年代にかけて、旧ソ連が天然ガスの採掘用井戸で火災を消し止め封鎖するのに核爆発で成功した例が複数報告されているのが提案の根拠。井戸の中で核爆発を起こせば、周囲の岩石が高熱で溶けた後に冷えて固まって栓の役目を果たすことが期待できるという。

核研究分野での権威として知られる米ロスアラモス国立研究所から専門家が今回の原油流出事故解決に向けた対策を話し合う会議に参加したが、同研究所は核爆発は「一切検討対象になっていない」とした。

(毎日新聞 2010年6月3日)

◇メキシコ湾原油流出で核の選択肢?それはダメだと米国政府は言う

メキシコ湾へのおびただしい原油流出を止める手立てで実践の伴わないエンジニアが突然のひらめきで検討している時、井戸を核攻撃(核爆弾で完全に破壊)するのはどうか?と、おしゃべりが数週間前に始まった。

(NY Times 02 June 2010)

◇ガザに対して新しいイスラエルの針路が必要とされると米国政府高官は言う

ワシントン:オバマ政権はイスラエルのガザ封鎖を擁護できないと考えて、力を失ったパレスチナ人エリアにもっと供給を認める一方、イスラエルの安全保障を保証する他のアプローチを迫るつもりであると、6月2日水曜、アメリカ高官が言った。

(NY Times 02 June 2010)

写真は船に乱入するIDFイスラエル防衛軍(デモクラシーナウ!)と、パレスチナの国旗を掲げる6月2日イスタンブールの抗議デモ(NY Times)

2010/06/03

第一目撃者の証言



◇帰還した乗船者の証言

ヘニング・マンケル(スウェーデンの有名な推理小説家):「公海とガザ領海の境界でトラブルが起こると予期していたが、間違いだった。問題はずっと手前の公海上で起こった。彼らは致命的な武器を使いながら攻撃することにまったく躊躇しなかった。...私が乗船した船には武器はなにもなかった。あるのは私のひげ剃りだけだ。そして彼らはそれを取り上げた。私たちがどんな次元にいたかわかるね。...私たちは海賊にあった、そしてさらわれた。私たちの誰一人としてイスラエルに行くつもりなどなかった。私たちはまさに拉致された。そして、イスラエル当局は、イスラエルに不法侵入したと非難している。」

(仏リベラシオン紙Liberation.fr Jeudi 3 Juin 2010)
http://www.liberation.fr/monde/0101639101-des-tirs-sans-sommation-de-pirates-en-haute-mer

△写真はHenning Mankell(リベラシオン紙)

メフメット・カプラン(スウェーデンみどりの党の国会議員):「私たちは床に乱暴に押し倒され、上からはがい締めにされて、頭を押さえつけられました。顔はひっかき傷だらけになり、両手を縛られ、連れて行かれました。」

アブデルカデール・アマラ(モロッコの国会議員):「信じられないことが起こった。イスラエル兵が私たちをなぐり、冷血にトルコの活動家たちを殺したやり方はホラー映画そのものだ。彼らは捕まえることができたはずだ。私たちはまったく武器など持ていないのにイスラエル兵は実弾を使って世界の狂気と野蛮さをみせた。イスラエル兵は、ある乗員を銃床でなぐった上に、殺害した。船を攻撃してくる前に、何ら予告しなかった。全く悪夢だった。」

アネット・グロット(ドイツの国会議員):「私たちはまったく戦争のなかにいるようでした。特殊部隊からのこれほどの暴力と粗暴さを、誰も予測していませんでした。」

ノルマン・パエチ(ドイツの国会議員):「乗組員たちは、誰も暴力を行使しませんでした。なぜって、イスラエル兵たちに勝てるわけがないからです。」

(以上、仏ルモンド紙)
http://www.lemonde.fr/proche-orient/article/2010/06/01/selon-des-rescapes-allemands-il-n-y-avait-pas-d-armes-a-bord-du-bateau-turc_1366251_3218.html#ens_id=1228030

▽Great Job People たいへんなことをしている人たち



ガザに向かう支援船団への早朝の奇襲攻撃、イスラエル特殊部隊による致命的作戦のすぐ後に、パリにいる日本人から送られてきた情報がここにも転送された...

< 昨日のイスラエル特殊部隊による海賊的行為の犠牲者の数が錯綜しています。10人〜19人? 真実は今のところ明らかではありません。

現在、アイルランドを出発して、イタリア沖をガザに向かっているカルゴ「レイチェル・コリー」号がいます。(上のyoutubeをご覧ください → http://www.youtube.com/watch?v=qkNmwohwSeE)
運ぶのは、1200トンの医療品、車イス、松葉杖、学校教材、セメントなどの建設資材です。

CCIPPPが連絡した「レイチェル・コリー」号のコーディネーターによると、ガザの領海に到着するまでに、まだ4〜5日かかるそうです。今回の事件にも関わらず、カルゴは目的地ガザに到達するまで方向を変えないと言っています。キプロスにいるフリーガザ運動の代表者のひとり、グレタ・ベーリンは、「船の目的はガザの封鎖を解くことであり、この船の後にも、フリーガザの船が封鎖が解かれるまでガザに向かうだろう」と言っています。

イスラエル軍は、「レイチェル・コリー」号も拿捕すると言明しており、みなさんに今後の進展を注視して頂きたいと思います。

この船には15人の乗客がいて、乗客にはノーベル平和賞のマーレッド・コリガン=マグワイア女史、アイルランドの元外交官デニス・ホリデイが含まれます。 >

△エジプトのムバラク大統領は、ラファの検問所を開放するよう命じたと、こちらのメディアは伝えていますが、実際どのように開放されているのかは、確認が取れていません。

船に乱入する前に射撃を開始



◇世界的ないきどおりが増大するとともに、イスラエル国連大使代理は、小型船団について「危険」を引き合いに出してガザ支援船への破壊的攻撃を擁護する。

イスラエルの国連大使代理ダニエル・カールモンがデモクラシーナウ!と話をして、国際的な領海で少なくとも9人が殺されたガザ支援小型船団へのイスラエルの攻撃を擁護します。「ある供給源から発する危険の可能性があるとき、封鎖を強化するために、イスラエルは国際法でまったく合法である処置、海上封鎖を強化しました。そして今回がまさにそのケースでした。」

Listen/Watch/Read
http://www.democracynow.org/2010/6/2/israel_deputy_un_ambassador_defends_deadly

◇破壊的ガザ支援攻撃のイスラエルの説明は「窓の網戸のように穴だらけ」ーー元アメリカ大使エドワード・ペック

元アメリカ大使エドワード・ペックが、イスラエル軍によって攻撃を受けたガザ支援小型船団に乗っていました。少なくとも9人が殺されて多数が負傷しました。攻撃についてイスラエルの説明は「真実をねじまげて」おり、「窓の網戸のように穴だらけ」だとペックは言います。

Listen/Watch
http://www.democracynow.org/2010/6/2/israels_explanation_for_deadly_gaza_aid

(以上、デモクラシーナウ!2 June 2010)

写真は、昨日イスタンブールであったイスラエルへの抗議デモ 抗議者たちはトルコとパレスチナの旗を振る(ガーディアン紙)
ガーディアン紙の6月1日の記事、「ガザ小型船団に乱入(乗り込む)する前にイスラエル人らが射撃を開始したと釈放された活動家たちは言う」は、後日メールマガジンで配信する予定

2010/06/01

イスラエルをテロリストと呼ぶ



◇トルコがイスラエルをテロリストを呼ぶ

◇イスラエル軍:ガザ支援船団攻撃 イスラエル紙「軍側のミス」

パレスチナ支援の船団がイスラエル軍に急襲された事件で、兵士の発砲は、軍側の「作戦ミス」だと指摘する声が出ている。死亡現場となった船にヘリコプターから乗り移った軍兵士も、活動家の暴力行為に対し「準備できていなかった」と証言している。

軍情報筋などによると、作戦の中心となったのは、ヘリ3機と複数の小型船舶。軍艦で船団の進路を妨げるなどの作戦をとらず、闇に乗じ、小銃で武装した特殊部隊がロープを伝い、船に降下した。死亡現場となった1隻に降りた兵士が慌てた様子で「襲われている」と叫んだ後、上官が発砲許可を出した時の音声を、軍が公開した。

軍は正当防衛を主張するために、映像をインターネットなどで積極的に公開している。しかし、イスラエル紙イディオト・アハロノト(電子版)は「予想できた大失敗」という見出しの記事を掲載。乗船せずに船団を阻止する努力や警告発砲による抑止が十分でなく、「武力の使い方を誤った」として、バラク国防相を批判。ガザ封鎖を解くよう求めた。

同じくイスラエル紙ハーレツ(電子版)も、「正当防衛だ」との主張は「現場の兵士に責任を押しつけるものだ」と指摘。「深刻な外交危機」を招いた政治決定に対する独立調査と国際社会への説明を求めた。一方、船団側は「兵士は乗船直後に一方的に発砲した」と主張している。

(毎日新聞 2010年6月1日)

写真はヘリから降りてきた特殊奇襲部隊
武器を持たない一般市民の、それもガザ市民の窮乏を救おうと生活物資と子どもたちへの絵本というほんの贈り物を届けにやってきた善意のひとたちに、なぜここまでするのか
イスラエル政府のやることはてんでおかしい
なぜ、オバマの非難声明が出てこない!