見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2009/01/24

人種差別を無視した過去の報道を謝罪


◇大統領就任式に1億7000万ドル要する

就任式の全費用は少なくとも1億7000万ドルになるだろうとABCニュースが報じます。金の一部は、就任式のため大口寄付を争った、シティグループ、リーマンブラザーズ、UBSアメリカ、ゴールドマンサックス、ワコビア(米銀)からのウォール街の著名な重役から出ています。

◇パレスチナ人4000人の家が破壊される

ガザのインフラのダメージは数十億ドルと推定されます。4000件以上の家屋が破壊されてきています。少なくとも40万人が依然として水道なしでいます。

パレスチナ人女性:「私たちの家すべてが破壊されてきています。このほんの少年にも家がありません。彼に一体なんの罪があるのです?彼を見てください。彼らは私たちから一体なにを期待するのか?私たちの家?なぜ彼らは民家を破壊したがるのか?」

◇イスラエルがまた国連の学校を爆撃、少年2人が殺される

土曜夜、イスラエル内閣が停戦を発表する数時間前、パレスチナ人一般市民の避難所として使用される国連の学校をイスラエル軍がまた爆撃しました。二人の少年が殺されました。少年たちの母親はその攻撃で両脚が吹き飛ばされて重症を負っています。3週間の急襲で国連の学校へのイスラエルの爆撃はこれが4度目でした。

◇医師:イスラエルは医療品の倉庫を破壊した

この週末を通じ、ガザのKostas Konstantinidisというギリシャ人医師が、医療品の倉庫を破壊したとしてイスラエルを非難しました。

Kostas Konstantinidis 医師:「人道的救援もイスラエルの空軍によって爆撃されます。私たちが医療用とあらゆる薬剤の入ったコンテナを保管する倉庫を彼らは破壊しています。ああいうものも彼らは爆撃しています。彼らは病院を爆撃しています。彼らはすべてを砲撃しています。この種のトンネルがある境界でも、十中八九私たちが人道救援物資をそこから通すことができると疑って、彼らは地震を起こす特別の爆弾で爆撃しています。」

◇ブッシュが国境警備隊員の刑期を減刑する

在職する最後の丸一日、ブッシュ大統領は丸腰のメキシコ人麻薬密売人を撃った後にその狙撃を隠蔽しようとした二人の元国境警備隊職員の刑期を減刑しました。イグナシオ・ラモスとホセ・コンピーンは狙撃を一度も報告せずに証拠をいじくりました。二人は刑務所で2年服役していました。ブッシュは厳密な法解釈に従った場合にその日昼までに恩赦を発行しなければなりませんが、それ以上はないと言った大統領の顧問たちがやがて現れます。CIAのスパイ、ヴァレリー・プライムの正体を記者にリークした事件での役割で有罪になったチェイニー副大統領の元主席補佐官スクーター・リビーを恩赦にしないせいで多くの保守主義者がブッシュを非難しています。共和党のアラスカ州元上院議員テッド・スティーヴンスもまた恩赦を求めていました。昨年スティーヴンスは汚職の告発で有罪を宣告されました。

◇アメリカのメキシコ人死刑執行は国際法に違反すると国際法廷が裁定

昨年テキサスでのメキシコ国民の死刑執行は国際法に定めるアメリカの責務を破ったと国際司法裁判所は裁定しています。メキシコとアメリカ間の論争は、領事館の力添えの権利について死刑監房にいる51人のメキシコ市民に知らせなかったことでメキシコがアメリカを非難した2004年にまでさかのぼります。昨年、死刑執行を停止せよとの国際法廷による命令にもかかわらず、テキサス州はメキシコ国民に死刑を執行しました。

◇エルサルバドルのFMLNが法律で定められた投票で勝利を宣言

エルサルバドルでは、左派ファラブンド・マルティ民族解放戦線またはFMLNが法律で定められた投票で勝利を宣言してきており、数十年の右翼のサルバドール議会支配を終わりにします。左派の元ゲリラたちは右翼与党の国民共和同盟アリーナ党を上回る46%の得票率で勝利しました。エルサルバドルの大統領選は3月15日に行われます。FMLNの候補者Mauricio Funesが勝つと予想されます。
(1981年に武装闘争を開始したFMLNは、オリヴァー・ストーン監督の映画「サルバドル」で描かれており、一般に知られるようになった。)

◇著名なロシアの人権弁護士が暗殺される

ロシアでは、月曜、チェチェン戦争におけるひどく野蛮な残虐行為で有罪を宣告された最高位のロシア人大佐の釈放に抗議して数日後に著名な人権弁護士が暗殺されました。スタニスラフ・マルケーロフ弁護士は、市民的自由グループ、Rule of Law(法の定則)協会の理事でした。2006年に暗殺されたアンナ・ポリトコフスカヤを含め、彼は多くの労働組合員、環境団体、ジャーナリストたちの代理人でした。マルケーロフといっしょだった25歳のジャーナリストもまた射殺されました。

◇ミシシッピーの新聞が公民権報道を謝罪する

ミシシッピーでは、メリディアンスター紙が公民権問題での過去の報道に対する謝罪を公表しています。社説の一部には「この新聞と南部全域の他の多くの新聞が、特定人種の学校、バス、レストラン、洗面所、劇場、他の公共の場所の不公平をたいてい無視することによって、はなはだしい怠慢を演じた時代があった。抗議や座り込みを含め、私たちの中に起こった最も重要な公民権運動に関して読者のために記録しないことによる怠慢から私たちはそれを演じた。それは間違いだった。私たちは大声で人種隔離と東部ミシシッピーの黒人居住者の有権者登録を妨害する努力の成果に抗議しているべきだった」とあります。社説はマーチン・ルーサー・キングの祝日の前日、アメリカ初の黒人大統領としてバラク・オバマの就任式の二日前の日曜に掲載されました。

◇ユタ州の国有地10万エーカーの賃貸契約を判事が一時停止する

石油とガスの掘削のため、ユタ州にある国立公園近くの土地10万エーカー以上をリースするブッシュ政権の土壇場の試みを連邦判事が保留しています。アーチとキャニオンランド自然公園とダイナソー国定記念物の近くを掘削することでその衝撃の影響について土地管理局が十分な調査を行ってこなかったとリカルド・ウルビナ判事は裁定しました。環境保護論者たちは競売を非難してきました。ユタ大学の学生のひとり、ティム・デクリストファーが入札者のふりをして競売を混乱させました。結局、彼は合計2万2000エーカーとなる土地の12区分の権利を買うことになりました。

(以上、デモクラシーナウ!2009年1月20日のヘッドライン)

◇イスラエルはガザ攻撃数日前にハマスの提案を無視、攻撃と封鎖で停戦に違反したとカーター政権の元高官が証言

昨年12月14日、カーターセンターの上級顧問でアメリカン大学の教授、ロバート・パスターはジミー・カーター元米大統領と共にハマスの政治的指導者ハレード・マシャアルと追放先のダマスカスで会見しました。パスターによれば、イスラエルがガザ包囲攻撃を停止するなら、ハマスは停戦状態に戻る用意があるとマシャアルは提案しました。パスターは声明をイスラエル軍に伝えましたが、返事はありませんでした。2週間後、イスラエルは3週間に及ぶ攻撃を開始し、1300人を超えるパレスチナ人を殺害しました。死者の大半は一般市民で、最低でもその3分の1が子どもでした。

(デモクラシーナウ!2009年1月22日のヘッドライン)

写真は国連が運営する学校に逃げ込むホームレスになったパレスチナ人家族。この学校にもイスラエルが爆撃しているとしたら、この二人の兄弟と家族はどうなったでしょうか。

政策はシーソー論争


◇オバマが妊娠中絶ファンドを解禁
アメリカのバラク・オバマ大統領が妊娠中絶を容易にする外国の家族計画団体への連邦のファンド準備の禁止を解禁してきている。
アメリカは世界的に家族計画プログラムの最大の支援国のひとつだが、ジョージ・W・ブッシュ元大統領が妊娠中絶の便宜のためのファンドを封鎖した。
アメリカの有力な反妊娠中絶団体はこの解禁を酷評してきている。
政策は前政権と現政権間の追いつ追われつのシーソー論争になってきている。
(BBC NEWS 24 January 2009)

◇ノーム・チョムスキー:ガザ危機に関してオバマの姿勢はブッシュの立場を取る

木曜、国務省を訪れたオバマ大統領はイスラエルのガザ攻撃以来初めて中東紛争について実体を示す意見を述べました。オバマはパレスチナ人の安全保障の確約を断言することなしに、まず第一にイスラエルの安全保障の確約に言及しました。彼はイスラエル南部の町に対するパレスチナのロケット弾攻撃を非難しましたが、アメリカが後援する人口が密集するガザのイスラエルの爆撃を非難しませんでした。ですが、ブッシュ政権からの離脱で、オバマはパレスチナ人の受難を認めていましたし、ガザの境界は救援のため開かれるべきだと言いました。MITの教授、ノーム・チョムスキーは、ガザの危機に関してオバマの姿勢はブッシュの立場を取ると言います。「ほぼ、ブッシュの姿勢です。どの民主国家もそうであるようにイスラエルには自衛権があると彼は言い出しています。それは真実ですが、論拠に欠陥があります。」
▲ノーム・チョムスキーとの対談の続きは後ほどメールマガジン「NewsFanzine」でお伝えします。
(デモクラシーナウ!2009年1月23日の番組の冒頭のみ)

◇国連と人道支援団体ケアはイスラエルの爆撃後、援助を届けるのを停止した

木曜、国連のガザ本部へのイスラエルの爆撃後、また国連は援助受け渡しを停止しました。攻撃は至急必要とされる救援物資を保管する倉庫に火を付けました。当時、数百人のパレスチナ人がそこを避難所にしていました。国連の使用人3人が負傷しています。イスラエルの攻撃が国連の働き手や施設に向けられるため、国連がガザ支援を停止するのはこれが二度目でした。UNRWAの職員ジュディ・クラークはこの最新の爆撃で機関の食糧と医薬品のすべてが破壊されていると言いました。

ジュディ・クラーク:「ガザのここ国連敷地内は非常に悲惨な情況です。私たちの倉庫はあるタイプの爆発物が命中して火が付いています。炎は油によって作業場から燃え広がっていて、倉庫まで燃え広がってきています。次から次へ倉庫が焼き尽くされています。目下私たちはなんとか倉庫と事務所のあいだに緩衡地帯を築こうとしていて、事務所が燃えるのを止めようとしています。この炎上で私たちはすべての食糧とすべての医薬品を消失してきています。」

別の人道支援団体、ケアインターナショナルもまた、ガザ市にある団体の敷地近くへのイスラエルの爆撃に続いて、援助受け渡しの停止を発表しました。

◇クシニッチ下院議員が議場でイスラエルの攻撃を糾弾する

「ガザと呼ばれる窮屈な囲いに閉じこめられた大部分が子どもの負傷して飢え渇いた一般市民の住民を攻撃するため、アメリカの飛行機、ヘリコプター、弾薬(軍需品)を使うのが容認できることになってきています、ことによると、そのわけは私たちがウソに基づく戦争でイラクの100万人以上の罪のない一般市民の死をすでに容認してきているからです、ガザの人道的大災難を私たちが認めるとき、両方の側が苦しみをこうむる現実をわかってそれにこつこつと取り組むとき、私たちもまた私たち自身を救う方法を見つけるかもしれません。」と言って、議場で演説する民主党のデニス・クシニッチ下院議員は国連敷地内への攻撃を非難しました。クシニッチは公然とイスラエルのガザ攻撃に反対する数少ない議員のひとりです。

◇イスラエルの人権団体がガザ封鎖を解くよう促す

同時にイスラエルでは、イスラエル政府がガザの人道危機を悪化させるのを止めるようにと、二つの人権団体が最高裁に促しました。

人権弁護士ヤディーン・イラーム:「20日前に戦争が始まって以降、25万人が電気なしでいるのを、そして50万人がまともな水なしでいるのを、私たちは事実として知っています。下水が通りにあふれ出ています、そして私たちは流行病寸前にあります。この戦争の一部ではないガザの市民にちゃんとした水と電気とクスリと他のなんであれ彼らが必要としているものを供給するよう軍隊に命じることを、ここで私たちは最高裁に求めています。」

◇イスラエルに脅された後、「フリーガザ号」がキプロスに戻る

この間に、ガザに人道支援を届けようとする船がイスラエル海軍に船上の民間人乗客たちを撃つと脅された後、キプロスに戻ってきています。医師と医療品を届けようと努めるフリーガザ号は水曜にキプロスを出港していました。先月フリーガザの別の船にイスラエル海軍の船がわざと激しくぶつかって沈没寸前にさせて以来、初のグループのガザに到達する試みでした。フリーガザ運動のHuwaida Arrafは彼女の船が戻るのを余儀なくされた脅威をこう説明しました。

Huwaida Arraf:「私たちがまだガザ沿岸から約100マイルの公海で申し分なかった真夜中の2時半頃、イスラエル軍が私たちに通信してきました。私たちは何者でどこへ行こうとしているか彼らに正確に伝えました、すると彼らは引き返せと私たちに命じました。そして私たちは人道援助を運んでいる、それを必要としている人びとに援助の受け取りを容易にするのが占領軍として交戦中の軍として彼らに課せられた義務であり、私たちはガザに入港するつもりだと伝えました。彼らは4隻の戦艦で私たちを包囲しました、そして明るいライトを私たちに放ちます、そしてある意味で衝突するといって脅す、ひらりと身をかわす行動を目の前でとっていました、なぜなら私たちの単純な船は彼らがしている技術を必要とする作戦的行動をとれませんでしたから。そして私は彼らに言いました、あなた方の戦艦のひらりと身をかわす行動はこの船の安全と船上の21人の乗客の生命を脅かしています。離れなさいと。すると彼らは、ただちに向きを変えないなら私たちに向かって発砲すると脅したのです。」

◇ロスとサンフランシスコのイスラエル領事館を抗議者たちが妨害する

アメリカの全域で抗議者たちがイスラエルの急襲を糾弾し続けます。木曜、サンフランシスコのイスラエル領事館を妨害しようと、からだを鎖でつないだ9人が逮捕されました。ロスのイスラエル領事館で6人のユダヤ人たちが同様の行動をとった翌日この抗議が起こりました。他に数十人が領事館の外に集まって「アメリカのユダヤ人は私たちの名義ではないと言う」とシュプレヒコールをあげます。反シオニストユダヤ人国際ネットワークのエリック・ロマンが抗議に参加しました。

エリック・ロマン:「ユダヤ人として私たちは非難します。ひとりの人間としてそれは私たちの遺産の裏切り行為だと私たちは考えます。アメリカ市民として、政府が軍事、経済の両方と政治的支援を提供し続けることに、そして国際社会でイスラエルを擁護し続けることに、憤激させられます。ロサンゼルス市長Antonio Villaraigosaが、イスラエルによるガザに対する弁解のできない犯罪的包囲であるものを擁護する声明を繰り返すせいで私たちは非常に狼狽させられる。」

◇アメリカの爆弾がガザに打撃を加えるとき、ブッシュはアメリカの「モラルの透明さ」について話す

アメリカが後援するガザへのイスラエル攻撃が続くとき、木曜、国民への別れの挨拶にブッシュ大統領が放送電波に訴えました。その三分の一が子どもの1000人以上のパレスチナ人がアメリカが供給した兵器によって殺されたにもかかわらず、ブッシュは彼が「アメリカのモラルの透明さ」と呼ぶことと、反対の「罪なき者を殺すこと」について話しました。

ブッシュ大統領:「アメリカはモラルの透明さを維持しなければならない。私は善と悪についてあなた方によく話してきた。そしてこれがある人たちを不愉快にさせた。だが、この世界には善と悪が存在し、この二つのあいだに妥協などあるはずがない。イデオロギーを促進するために罪のない人を殺すことはいつでもどこでも間違いだ。」

ブッシュはまた彼のスピーチを使って彼の遺産を擁護しました、そして彼の大統領職は9.11の攻撃に対する返答によって意味を明確にされると言います。

◇CIA長官:オバマはブッシュ政権の拷問の真相を突きとめたりしない

辞職するCIA長官マイケル・ヘイデンは、水責めを含め、オバマにはCIAの拷問実施の徹底的調査に着手する気は少しもないと主張しています。お別れの記者会見で話すヘイデンは、先月の諜報ブリーフィングの彼の計画をオバマが共有すると言いました。「彼は前方を見ており、それは非常に適切だ。」とヘイデンは言いました。ヘイデンのコメントは、オバマが検事総長に指名するエリック・ホルダーが上院司法委員会で水責めは拷問の形態だと考えると話したとき出てきました。

◇靴を投げたイラク人ジャーナリストの健康について懸念が高まる

イラクでは、ブッシュ大統領めがけて靴を投げたイラク人ジャーナリストの家族と弁護士が彼の身の安全について由々しき懸念を表明しています。ムンタザル・アル・ザイディは逮捕以降二人の面会を許されただけで、ほぼ1カ月間、誰とも面会してきていません。どこにザイディが拘留されているか知らないし、電話で彼と話すことができないでいると親類は言います。ザイディの顔と身体にさんざんなぐられた打撲傷があること、歯がないこと、鼻の深い裂け目と、耳には明らかなやけどの痕跡があるのをカルテが説明するとザイディの弁護士は言います。

◇政府批判のスリランカ人編集者が暗殺される

スリランカでは、政府のタミール人反乱軍との戦争批判で知られる有力紙の編集者が暗殺されてきています。Lasantha Wickramatungaは、Sunday Leader紙に出社する途中ガンマンらによって銃撃されました。彼はもっと前の暗殺の企てをものともせず生き延びてきていました。結果としてきたるべき殺人を見越して書かれた遺作のエッセーで、「あらゆるケースにおいて、攻撃が政府によって鼓舞されたと信じる理由が私にはある。いよいよ私が殺されたとき、私を殺すのは政府であるはずだ。」

◇アメリカの学校で増加する人種差別(隔離)

教育のニュースでは、アメリカの学校で黒人とラテン系の学生が増加する人種隔離を経験していると新たな報告にあります。公民権時代以降、黒人とヒスパニックの学生がどの時期より白人から分けられているとカリフォルニア大学の公民権プロジェクトは言います。研究論文の著者は、公民権と教育改革の軽視、その上、住宅供給市場での平等を促進するため制定された住宅供給公正法の是認不履行を責めます。

(以上、デモクラシーナウ!2009年1月16日ヘッドライン)

写真は「ガザの破壊に衝撃を受ける国連」の記事から、目下少なくとも5万人のガザ市民がホームレスだと国連は言います。(BBC NEWS 23 January 2009より)

2009/01/23

オバマにセイ・サンクス


今朝届けられた「テイク・アクション」はいつもと違った。TrueMajority.orgも言っている、「何年も政府を動かすためメッセージをTrueMajorityのメンバーに送ってきていて 今までにこの文章を書いたのは一度もなかった」と。
それが以下にある「今日、この国のために彼がしたことで大統領に謝意を表そう」である。テイク・アクション!
http://act.truemajorityaction.org/p/7002/tell_obama

◇バラク・オバマ米大統領は22日、キューバのグアンタナモの米海軍基地にあるテロ容疑者収容施設の1年以内の閉鎖と、テロ容疑者の尋問に拷問のような方法を用いることを禁止する大統領令に署名した。これらの決定は、ジョージ・W・ブッシュ前大統領の政策を明確に拒絶したものといえる。

オバマ大統領が署名した大統領令では、米国の捜査当局に対し、拷問だとの批判も出ている虐待的な方法を用いた尋問を止めるよう命じているほか、米本土で拘束されている唯一の「敵性戦闘員」である、カタール国籍のAli Saleh Kahlah al-Marri被収容者の問題についても、見直しを命じた。

一方で、オバマ大統領は、これまで数年間にわたってグアンタナモの収容施設に収容されてきたテロ容疑者を今後どう扱っていくのかという問題については解決策を示さなかった。グアンタナモには、起訴されないまま拘束されている収容者や裁判中の収容者などもいるが、最終的に何人が起訴もしくは解放されるのかは明らかにされなかった。

グアンタナモの収容施設には、2002年1月11日の開設以来、800人以上のテロ容疑者が収容され、現在も約245人が収容されている。ブッシュ前政権に批判的な人びとからは、テロとの戦いの下で行われた虐待と憲法違反の象徴とされている。

(AFP 2009年1月23日)

◇カストロ前議長「オバマ氏は歴代大統領で最も誠実」

キューバの共産党機関紙「グランマ」は22日、フィデル・カストロ前国家評議会議長の寄稿を掲載した。原稿の中で米国のオバマ大統領について「(キューバの革命政権が成立した)1959年元日以降の11人の米国大統領の中で、個人的には最も誠実と思われる」と期待を示した。カストロ前議長の寄稿は先月16日付以来で、1カ月以上の中断は異例だったことから健康状態が注目されていた。

(日経新聞 2009年1月23日)

写真は、前回にも紹介したイスラエルのガザ虐殺に抗議するブラジルの漫画家、カルロス・ラトゥフの作品

2009/01/19

メイア元首相:パレスチナ人は存在しない


◇カタールとモーリタニア、イスラエルと関係断絶 ガザ侵攻で

中東カタールとアフリカ北西部のモーリタニア両国政府は16日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻を受け、同国との関係を断絶すると発表した。
カタールはイスラエルと外交関係を樹立していないが、貿易事務所の開設を認めるなどの接触は続けてきた。アラブ連盟参加のモーリタニアは1999年、イスラエルと国交を樹立。しかし、ガザ情勢を受け今月初旬にはイスラエル駐在大使を引き揚げさせていた。
ガザ情勢を受け、アラブ諸国では親米派とパレスチナ寄り国家の亀裂が表面化。ドーハでは16日、ガザ情勢協議のアラブ首脳緊急会合が開かれたが、エジプトとサウジアラビアが参加しない事態ともなっていた。
ガザ侵攻に絡むイスラエルに対する外交制裁としては、南米ベネズエラとボリビアが14日、断交を打ち出している。

(CNN.co.jp 2009年1月17日)

日本語で放送されるイランのラジオIRIBのライヴ放送というのがある。
最新の話題となる解説「シオニストとシオニスト政権」は今回のイスラエルの一方的ガザ猛攻を理解するのに役立つし、ニュースも、伝え方次第で同じできごとがこうも変わるか!という見本のようでおもしろい。そこにこうある:

イスラエルのゴルダ・メイア元首相は1969年6月15日に「われわれの見解では、パレスチナ人など存在しない。パレスチナの土地にはひとりのパレスチナ人の存在も見られない」と発表した。
だが、実際にはパレスチナ人は存在しており、祖先の土地への占領に対して全力で抵抗している。
真実により、今日シオニストの本質は世界の人々に明らかになっている。現在シオニズムとシオニストは自由を求める見識のある人間の思考には、強奪、占領、人種差別、テロリズム、圧制のイメージを連想させる。
全文は以下からどうぞ。↓
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&task=view&id=5633&Itemid=87

▼以下はイランのラジオJapanese IRIB Radioのウェブサイトから転載したニュース。私たちが毎日当たり前に耳にする、ほとんどがアメリカ経由で入ってくる主流メディアのニュースと比べると、イラン経由のほうが事実を正確に伝えているように思えてくる。たとえば、ハマスの扱い、アメリカとイスラエルは彼らの抵抗運動を平気でテロとくくり、まるで無法にガザを支配しているように言うが、彼らは正規の民主的選挙で国民によって選ばれた政権勢力だ。当時、選挙監視団を率いたカーター・アメリカ元大統領も選挙に不正はなかったと言明している。そのハマスの議員を殺しているのがイスラエル。このひとつをとっても、英米経由の偉そうな世界の報道は公平さを示す天秤の針がまん中にないことがわかる。


◇イラン最高指導者、パレスチナ首相にメッセージ

イランイスラム革命最高指導者ハーメネイ師が16日金曜、パレスチナのハマス合法政権のハニヤ首相にメッセージを寄せ、「歴史上、最も悲劇的な戦争犯罪に対するガザの人々の抵抗と信仰は、アメリカをはじめとするシオニスト政権イスラエルの支持者、イスラム共同体の偽善者と反逆者たちを辱めている」と語った。
「世界の戦争犯罪史上、最も悲劇的なできごとに対する、ガザの人々、そして献身的で勇敢な聖戦士たちの20日間の忍耐は、イスラム共同体の前に名誉の旗をはためかせている。」
さらに、「今日イスラム教徒のみならず、ヨーロッパやアメリカの多くの国民が、あなた方が正しいことを認めている。あなた方は今すでに勝利している。この誇り高い抵抗を続けることにより、非人道的で卑しむべき敵は、これまで以上に、辱められ、敗北を喫するだろう」と語った。

(Japanese Radio 2009年1月17日)

◇イスラエルの律法学者、「殺害は合法」

シオニスト政権イスラエルのある律法学者が、同政権のオルメルト首相に対してガザ地区での民間人、女性や子どもの殺害を続けるよう要請したことが明らかになった。
フランス通信の報道によると、ユダヤ教の一宗派「イスラエル国民派」の権威者のひとり、モルドハーイ・エリヤーフは、イスラエル軍の首脳陣のひとり、同政権のオルメルト首相と同政権の軍高官らに宛てた書簡の中で、ある地域の住民が集団殺害されたできごとがユダヤ教の聖典トーラーで述べられていることに触れ、「ガザ地区の大量殺害もトーラーに出てくるできごとに匹敵するもので、トーラーによれば、女性や子どもの殺害は宗教法に反するものではない」と伝えた。
ユダヤ教会で毎週配布される冊子に掲載されたこの書簡には「ロケット弾発射を阻止しなかったガザ地区住民は集団で処罰されるべきだ」とある。

(Japanese Radio 2009年1月17日)

◇欧州議会の議員がイスラエルへの制裁を要求

シオニスト政権イスラエル軍によるガザ地区への軍事侵攻の継続に抗議し、欧州議会の議員がイスラエルへの制裁を求めた。
フランス通信によると、欧州議会の議員はEUに対し、イスラエルとの関係を深める幾つかの計画をガザへの軍事侵攻に対する抗議として停止するよう求めた。
これ以前にも、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムでイスラエルの欧州委員会代表団の団長が「両者の関係改善は中断されるべきだ」と述べている。
また、今期EU議長国を勤めるチェコの外務大臣は「イスラエルとの関係を深めるために下された決定は、欧州27カ国の合意により変更される」と述べている。
報告によると、欧州議会の多くの議員が14日水曜、EUはイスラエルに対し制裁を行うと強調した。

(Japanese Radio 2009年1月15日)

◇ピースボートのガザ殺害非難

日本の平和団体「ピースボート」の客船が世界各地の港への旅を終え、東京港に帰ってきた。船は「ガザでの殺害停止」と書かれたバナーを掲げ、ガザ地区の罪のないパレスチナ人に対するシオニスト政権イスラエル軍の攻撃を非難する。
日本の報道各社によれば、この客船は583名の日本の平和活動家を乗せ、世界各地の港を旅する間に、ガザに住む人々、特に女性や子どもの殺害に抗議する旗を掲げてイスラエル軍の攻撃を非難した。彼らはさらにガザのパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスに対するイスラエル軍の攻撃を非難する。
今回の旅に参加した団体の中には広島と長崎の原爆被害者78名も含まれた。
この船のNGOメンバーは世界各地を旅する間に20カ国、23の港に寄港してイスラエル軍のガザ攻撃に対する非難とパレスチナの人々への支援を訴えた。
ガザの女性や子どもに対するイスラエル軍の侵略に対し、世界各国の国民や政府の抗議は依然として続いている。
また、国際人権団体ヒューマンライツウォッチはイスラエルによるガザ地区での白リン弾の使用を非難している。
ガザ地区は世界で最も人口密度の高い地域のひとつで、この種の爆弾の使用は多大な被害をもたらす。人道的に民間人が住む地域での白リン弾の使用は禁止されている。「ガザで核爆弾を使用する」とのイスラエル強硬派議員の脅迫を考慮すると、ガザの住民に対するイスラエルの白リン弾の使用はパレスチナ人に対するイスラエルのアパルトヘイト、民族浄化思想を示すのと、第二次世界大戦での広島・長崎へのアメリカによる原爆投下を想起させるものだ。

(Japanese Radio 2009年1月15日)

◇世界のイスラエルに対する抗議デモ継続

シオニスト政権イスラエルによるガザでの攻撃拡大にともない、世界各国でシオニストに対する抗議デモが広がりを見せている。
イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、ギリシャ、オーストリア、ポーランド、スウェーデン、デンマーク、ベルギー、ノルウェー、ボスニア・ヘルツェゴビナの人々は、イスラエルによるガザ攻撃の継続に抗議し、反戦デモを行った。
アメリカ国民も10日土曜、ワシントンのホワイトハウス前に集まり、パレスチナの人々に対する支持を表明した。なかでも際だつのが、フランスとイギリスの国民の抗議である。フランス通信によると、首都パリをはじめとする様々な都市で数万人規模の人がガザ住民に対する殺害の継続に抗議した。
パリのデモ参加者は政府に対しイスラエルとの貿易・経済関係の断絶を求めた。さらに、国連に対してもガザでの戦争犯罪を理由にイスラエル首脳を処罰するよう要請している。ファールス通信によると、イギリスのデモ参加者はロンドンのイスラエル大使館を襲撃しようとして警官隊に妨げられた。このデモではイスラエル大使の国外追放が要求された。
またイギリスのガーディアン紙は、イギリスの国会議員数名がブラウン政権に対してイスラエルへの各種兵器の売却を停止するよう求めたと伝えている。
カナダ各都市でも数千人の人々が10日土曜、ガザのパレスチナ人への支持を表明し、通りに出て、ガザ地区に対するイスラエルの犯罪終結を求めた。
メキシコ、南アフリカ、ヨルダン、インドの人々も大規模なデモ行進を行い、パレスチナの虐げられた人々に対するシオニストの犯罪を非難した。
トルコの多くの都市でも再度「イスラエルに死を」のスローガンが声高に叫ばれた。
ヨルダン川西岸各地のパレスチナ人もイスラエル軍のガザ攻撃に抗議し、デモを行った。
イスラエルの犯罪に対し、イスラエルの首都テルアビブの数10万人も立ち上がり、デモを行い停戦を求めた。
カリブ海沿岸の15カ国は声明を発表し、ガザでのイスラエルの犯罪を非難すると共に、イスラエルに対し国連安保理の決議、さらには人道的・道徳的な原則や法規を尊重することでパレスチナ人の領土から自国軍を即時撤退させ、停戦を促すよう求めた。

(Japanese Radio 2009年1月12日)

写真は、前にも紹介したイスラエルのガザ虐殺に抗議するブラジルの漫画家、カルロス・ラトゥフの一連の作品のひとつです。
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2009/01/18

種をまいたのは誰か


◇2006年1月1日、何度も予告された通り、マルコス副司令官が率いるメキシコ全土をめぐる旅「もうひとつのキャンペーン」が始まった。サパティスタ支援グループはサンクリストバル市のウエストエンドに集結していた。日が傾き出すと集会はダウンタウンに出発した。

マルコス副司令官はその日午後早くにサパティスタの自治権のある自治体のひとつガルーチャの村を出発した。ジャーナリストやオブザーバー、興味津々の見物人を驚かせたのは、彼が護衛のエスコートなしに、たったひとりでモーターバイクでサンクリストバルまでやってきたことだった。

ジャーナリストと旅の同行者たちは置き去りにされた。誰もがよく承知する通り、モーターバイクは他のどの乗物より速かった。

以下は、約2万人がいる中央広場に乗りつけたマルコス副司令官のスピーチ:

「サパティスタの苦闘を農村や都会の労働者の苦闘と連帯する目的で、私たちみなが移動することになる道路がどんなかを検分すること、危険があるかどうかを調べるため最初に出発するのが私の義務になる。もし私の身になにかまずいことが起こっても、あなた方といっしょに闘ったことで私は誇りに満ちているのをわかってくれ。あなた方はずっと最高の教師であり最高のリーダーであった、そしてあなた方はまともに私たちの苦闘を遂行していくものと確信する、そして尊厳という言葉をすべての人にもっと適切に教えるものと私は確信する。」

「私たちは風である。私たちは苦闘で死ぬことはない。目下、言葉は肥沃な土に種子をまかれてきている。この肥沃な土はあなた方の心であり、目下それはサパティスタの尊厳を開花させる。」

写真は2006年当時のマルコス副司令官
http://www.narconews.com/Issue40/article1533.html

1月6日、彼がイスラエルのガザに対する猛攻について発言しています。
サパティスタには、プロの軍隊が無防備な全住民を殺しているようにしか見えないと言います。そして報いを受けることになる「種をまいたのは誰なのか!」誰も問おうとしていないと声を上げます。
全文は右サイドのリンク「NewsFanzine No-239」から読むことができます。