見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2013/09/28

イスラエルの核兵器

◇イランの「核兵器ノー」要求はアメリカのメディアがイスラエルの核政策にメスを入れるきっかけになるか?
ネーション by グレッグ・ミッチェル 26 September 2013

核兵器庫を放棄するとのイランのハサン・ロウハニ新大統領による新たな申し出について、これまで、イスラエルの指導者らが冷静にふるまっているのは秘密ではない。

昨日、アンドリュー・サリヴァンのこれに対する取材はうまかった、そして申し立てによると彼らの心配の大部分を解消するために、むしろイランに対するイスラエルとアメリカの空爆の可能性を勢いづかせる現行のあいまいさのほうをある人たちは疑いなく好むと示唆する。

だが、最新の専門家の分析によると、今までめったに触れて探られなかった別の理由は、イランによる反核兵器の主張が結局はイスラエルにすでに少なくとも80基の核兵器を有する最高機密の核兵器庫があるとの事実に目を向けさせることにもなるのをイスラエルはわかっているということ。

つまりそれがイランがいま決して核兵器を作らないと言う一つの理由。(ロウハニが今日求めたように)彼らが非核地域を求めるとき、それがまた一つの理由である。

核兵器のない世界または世界的な廃止の要求は常に壮大で非現実的に聞こえる。しかし地域となると?その地域の唯一の核国家はイスラエル。何十年もイスラエルは核兵器を保有しており、すでに中東の戦闘で抑止力とハンマーとしてそれらを使っているとの誰もが知っていることをイスラエルもアメリカも公式に認めようとしない。

イスラエルの核計画によってその存在と問題が持ち上がるのをアメリカのメディアは長いこと触れないかまたは少なくとも目立たせてこなかった。アーカイヴをちょっと検索してみたが、これまで「イスラエルは核兵器を保有しますか?」とアメリカ市民に聞く簡単な世論調査ひとつ私には見つけられない。だいたい20%くらいの人が"はい(保有する)"と答えるだろうと私は思う。残念ながら議会やメディアの多くもまたこれについて知識に欠けているか確信がないと思う。

しかし私たちはもっと多くのメディアの問題に対する留意を読みだしているかもしれない。そして、2人のアメリカ人専門家によって書かれた"イスラエルの核兵器について正直に言おう"というタイトルの核兵器拡散に関する特集ページを数日前にニューヨークタイムズ紙が載せた。

以下、その抜粋:
アメリカが原因となる障害が中東の大量破壊兵器をめぐる広範囲の交渉を長いこと妨げてきている。イランの核保有能力と核兵器保有量の開発に成功する見込みを世界が果てしなく議論する間、アメリカの誰もほとんどイスラエルの核兵器に言及していない。

前任者のように、オバマ氏はそれについて何も知らないふりをする。このタブーがワシントン内および国際的に議論を妨げる。アメリカがエジプトとシリアに対し生物化学兵器協定を批准するようせきたてるのをそれが引き留めている。確かにそれをすればイスラエル核兵器のアメリカの容認についてただちに異議申し立てが起こるだろう。

そして彼らはこう結論づける:
この主題に関するイスラエルの政策が本当のことを言うことができないほど不動のものならば、アメリカとイスラエルの利益両方のために、オバマ氏はイスラエルの兵器についてアメリカ政府を正直にさせ、事実に基づいて行動すべきである。

△グレッグ・ミッチェルの著書「Atomic Cover-up」は新刊と電子ブック版で入手可能。

http://www.thenation.com/blog/176362/will-irans-call-no-nukes-inspire-us-media-probe-israels-nuclear-policy#

◇「イスラエルは核兵器を保有していると認めるべき」とイラン大統領

イランのハサン・ロウハニ大統領は26日、核軍縮に関する国連総会ハイレベル会合で演説し、イスラエルは核兵器を保有していることを認めるべきだと述べた。

ロウハニ氏はまた、自国に向けられている核兵器開発疑惑に関して3~6カ月以内に国際社会と何らかの取り決めを結べるはずだという考えを示した。

これに対しイスラエル側は、自国の核開発疑惑から諸外国の注意をそらせようとしているとしてロウハニ大統領を非難した。

国連総会へのイスラエル使節団の代表を務めるユバル・シュタイニッツ戦略担当相はAFPに対し、「(ロウハニ氏は)策士だ」として、「イランが最終的には国連安全保障理事会決議に従うと言う代わりに、イスラエルに注目が集まるようにしようとしている」と述べた。
(引用元:AFP 2013年9月27日)

2013/09/26

露骨なアメリカの傲慢


写真はチャベスの後任、ベネズエラのマドゥロ大統領
80年代はバスの運転手、そのあとカラカス地下鉄の労働組合員になって政治活動に入るきっかけになる
インドのスピリチュアル指導者サイババの信奉者だとか

◇ニコラス・マドゥロがアメリカの領空を通過して飛行するのをアメリカが禁じたとベネズエラは言う
ICH 20 September 2013 by ロイター通信

ニコラス・マドゥロ大統領機が中国を公式訪問する途中でプエルトリコ上空のアメリカ領空を通過飛行するのをアメリカが禁じたとベネズエラは言っている。

マドゥロ大統領は今週末、北京で二者会談の予定である。中国は彼の政府にとって主要な貸し主になっている。そして中国の会社はOPEC(石油輸出国機構)諸国の石油業に重くからみこんでいる。

だが、プエルトリコ上空の飛行経路を定めたベネズエラが正式に提出したフライトプランがアメリカ当局によって拒否されたとエリアス・ハウア外相は言っている。

「私どもは彼らがアメリカの領空飛行を私どもに与えていないと言う情報をアメリカ当局から受け取った」とハウアは記者らに語った。「今までのところでは、ベネズエラのボリバル(南米の独立運動指導者)信奉者政府に対するさらなる攻撃としてそれを非難する。」


ワシントンにはどんな大統領機に対しても領空を認めない権利はなかったが、その処置がマドゥロの中国訪問を止めることはないとハウアは述べた。


「この領空飛行を拒否する有効な論拠はない」と彼は言った。政府は他の飛行ルートを調べてみているが、「アメリカ政府と航空当局がこのベネズエラの主権に対する新たな攻撃を訂正しないときはいつでも私たちがしなければならない措置をなんであれ講じる権利を留保する」と付け加えた。

http://www.informationclearinghouse.info/article36287.htm

◇米国が領空通過を拒否 ベネズエラは「侮辱」と猛反発

南米ベネズエラのハウア外相は19日、週末に予定されるマドゥロ大統領の中国訪問のため、政府専用機の大西洋上の領空通過許可を求めたところ、米国側が拒否したと発表した。「帝国主義による侮辱だ」と強く反発している。
ハウア外相は「海外を公式訪問する大統領を乗せた飛行機の飛行を拒否することは、どの国にもできない」と主張。米国の現場レベルの担当者による過ちだとして、判断を改めるよう求めた。
(引用元:時事通信 2013年9月20日)

◇ボリビアのエヴォ・モラレス大統領はラテンアメリカおよびカリブ海諸国に対して駐米大使を召還し、米国がベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に領空通過を認めなかったことに抗議して、国連総会を欠席するよう呼びかけた。
モラレス大統領は、「ラテンアメリカ・カリブ海諸国共同体の一員として、米国の傲慢さを真剣に検討するために大統領レベルでの首脳会談の開催を要請するものであり、駐米大使を即刻召還することを呼びかける」と語った。
モラレス大統領は、「我々はオバマ大統領とその政府が人間性に対する罪で裁かれるよう、国際訴訟を準備する」としている。
(The Voice of Russia 2013年9月20日)
http://japanese.ruvr.ru/2013_09_20/121651158/

◇ボリビア大統領が人道に対する犯罪でアメリカ政府を訴える
ロシアトゥデイ

ボリビア大統領エヴォ・モラレスがアメリカ政府に対し人道に反する罪で訴訟を起こすつもりだ。ベネズエラ大統領専用機がアメリカの領空に入るのを妨害されたあとに、彼は威嚇戦術や恐怖を売るとしてアメリカを激しく非難した。

ベネズエラと団結するボリビアは、国際法廷ざたにするアメリカの国家元首に対する訴訟の準備を開始する。さらにまたモラレスは、"北米帝国主義による威嚇行為"としてベネズエラによって非難されていることを話し合うため、ラテンアメリカとカリブ海諸国(CELAC)共同体の緊急会合を召集している。

追加措置としてモラレス大統領はボリバル信奉者同盟国のメンバー国に次の国連総会をボイコットするように求める。同盟提携国にはアンティグア、バーブーダー、キューバ、ドミニカ、エクアドル、ニカラグア、ベネズエラ、セントルシアが入る。

(中略)

ベネズエラ大統領機に対し領空を閉鎖したことに関してアメリカ政府はまだどのような声明も出していない。プエルトリコは合併されていないアメリカ領土である。

破綻する関係

ワシントンのラテンアメリカとの関係は今年に入ってから悪化してきており、7月にボリビアのモラレス大統領機がオーストリアに強制着陸させられた領空封鎖が後に続く。EU数カ国は、アメリカがスパイ活動容疑で指名手配するCIAの元職員エドワード・スノーデンが搭乗していると疑ったために、大統領機に対して領空を閉鎖した。アメリカが領空封鎖を支持したとボリビアは強く主張した。

事件に応じて、ラテンアメリカの指導者らは、彼らが"ネオ植民地のおどし"と形容したことを非難することでひとつになった。

エドワード・スノーデンによって公表されたアメリカの世界的なスパイネットワークのすっぱ抜きは、ほとんど関係を改善しなかった。リークされた公電は、NSA(国家安全保障局)がブラジルとメキシコの両大統領の個人的な通信を傍受し盗聴していたことを明らかにした。

"許されないし受け入れがたい"、そしてブラジルの主権の侵害とブラジル政府はNSAの監視を糾弾した。アメリカのスパイ行為の結果としてブラジル大統領は10月のワシントン公式訪問を延期している。

http://www.informationclearinghouse.info/article36286.htm

CNN:
アメリカ国務省幹部は、ベネズエラ側の主張は間違いで領空通過は許可されたと語った。
マドゥロ大統領は国営テレビを通じて、「重大な違反」があったとして行動を起こすことを表明した。さらに、ニューヨークで開かれる国連総会に出席予定のベネズエラ代表団の数人についても米政府がビザ発給を拒んだと訴え、「アメリカ政府に対する外交措置を取らざるを得ない。必要であれば最も強硬な手段を講じる。だが敵対行為は一切受け入れない」と強調した。
http://www.cnn.co.jp/world/35037473.html

国務省のマリー・ハーフ副報道官は、今回米国とベネズエラの間で行き違いが生じた理由について、通常、外交上の飛行許可を求める場合、飛行の3日前に通知する必要があるが、ベネズエラの許可申請はその前になされ、さらに問題の飛行機は外交上の許可が必要な政府専用機ではなかったためとしている。
http://www.cnn.co.jp/world/35037508.html

2013/09/23

世界の総力を福島に


◇福島第1原発4号機の危機は世界的な引き受けを必要とする
ICH 20 September 2013 by Harvey Wasserman

私たち人類はいま、2カ月以内にキューバ・ミサイル危機以降もっとも危険な時期となるかもしれないところにいる。

行動しない理由はない。人類に奮い起こせるすべての力量を福島の4号機の燃料プールに集中させなくてはならない。

福島原発を所有する東京電力(Tepco)は、60日以内に100フィートの高さに位置するひどく損傷を受けたプールから1300以上の使用済み燃料棒を取り出す試みを始めるかもしれないと言う。燃料プールはひどく損傷を受けた建屋にある、それはかたむき、沈んでいて、助けを借りなければ次の地震で簡単に落下する可能性がある。

プールにある400トンの燃料はヒロシマに放出された放射能の1万5000倍より多い量をどっとはき出すことができた。

この危機に関してひとつ確かなのは、東電には処理するためのうまい工学技術がなければ財源もないことだ。日本政府にもまたない。状況は人類が奮い起こせる最高の科学者とエンジニアの共同作用できる世界的な行動を必要とする。

これがなぜそれほど深刻なのか?

私たちはすでに数千トンものかなりの汚染水が福島の敷地から流れ出ていて、長期有害の同位元素の実にひどい混合を太平洋に運ぶのを知っている。福島にさかのぼる放射性降下物にさらされるマグロがすでにカリフォルニア沿岸で見つかっている。私たちは、はるかに最悪を予期できる。

東電は、ともかくも冷却しておかねばならない溶けた炉心の最も近い現場の上に水を注ぎ続ける。だが、その炉心が実際にどこにあるのか、誰もはっきりわかっていない。

放射能に汚染された水の多くは急いで組み立てられ敷地のまわりに散らばっているおよそ一千個のもろいタンクの中にある。多くはすでに漏れている。すべてが次の地震で粉々になって、数千トンの永遠の汚染水が太平洋に放出される可能性がある。

敷地のあちこちを流れる水は、また、4号機の燃料プールを支える建屋を含む、福島の残存する建造物を徐々にむしばんでいる。

6000以上の燃料組み立てが、現在、4号機からちょうど50メートルの普通のプールにある。一部はプルトニウムを含む。

全体として1万1000以上の燃料組み立てが福島の現場周囲に散らばる。エネルギー省の元官僚で積年の専門家のロバート・アルバレスによると、チェルノブイリで放出された死のセシウムの量の85倍以上が敷地にある。

直近の最重要事項は、その燃料棒ができる限り早く安全に4号機燃料プールからなんとかして出てこなければならないということ。

被いのない燃料棒はそれぞれ、近くに立っている人をほんの数分で殺せるほどの放射線を発する。大火災はすべての人員を敷地から逃げざるを得なくさせ、電子機械類を役に立たなくさせる。

かつて燃料棒を製造したことのある業界で40年歴の核エンジニア、アーニー・グンダーセンによると、4号機炉心の燃料棒は曲がって損傷を受け、砕けると言ってもよい程度までもろくなっている。カメラは燃料プールそのものが損傷を受けていることを示していた。

4号機燃料プールを空にすることで、工学技術と科学的な障壁は無類で気が遠くなるとグンダーセンは言う。しかし100%完ぺきに成し遂げられないといけない。

試みが失敗すると燃料棒は空気にさらされて燃え出すことがあり、大気中にものすごい量の放射線を出す可能性があった。プールが地面にぶつかって棒を一緒に山のようにどっさり落とすと核分裂することがあり、おそらく爆発する。結果として生じる放射能雲は私たちみんなの健康と安全をおびやかすことになる。

1986年チェルノブイリの最初の放射性降下物は10日以内にカリフォルニアに到達した。2011年福島のものは一週間未満で達した。4号機の新たな燃料の試練は、何世紀にもおよび死の放射能毒性の絶え間ない流れを出すことになる。

村田光平 元大使は、福島からの全面的な放出は「世界の環境と私たちの文明を滅ぼすことになります。これはロケットサイエンスでなければ、原子力発電所をめぐるボクシング論戦でもありません。これは人間の生存に関する緊急の問題です」と述べる。

東電も日本政府も他から援助を受けずに自力で行うことはできない。地球上の最高の科学者とエンジニアの調整されたチームとほとんど同じものを展開させるのに、言いわけはいらない。

行動するのに私たちには2カ月かそこらしかない。

さしあたり、私たちは、福島で安全に燃料棒を移す仕事を引き受けるにあたり、世界の科学と工学技術のコミュニティを動員することを国連とオバマ大統領に請願している。

あなたはこの請願に署名できます:
http://www.nukefree.org/crisis-fukushima-4-petition-un-us-global-response

もっとよいアイディアがあれば、どうかフォローをお願いする。だが、いますぐになにかしてください。

時間がない。

△Harvey Wasserman:
The Columbus Free Pressとwww.frepress.orgの上級編集者で、これは元々ここで発表された。福島に世界的な介入を求める請願がリンクされているサイト、www.nukefree.org. は彼が編集する。

◇東京電力は、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールに保管している1533体の燃料を取り出すため、プールや隣接する圧力容器周辺に落下したがれきの撤去を始めた。原子炉建屋上部を覆うように燃料取り出し用カバーの工事がほぼ完了し、11月中旬の取り出し開始に向け、準備は最終段階に入った。

4号機の原子炉建屋は水素爆発で大破、東電はプールを支える補強工事をしたが、地元などから大地震でプールが倒壊する恐れがあると不安視する声があり、早期の取り出しが求められている。

事故発生時、4号機は定期検査中でシュラウド(炉心隔壁)という巨大設備の交換作業をしていた。水素爆発で重さ約200キロの台車用階段や長さ約10メートルの金属板、無数のコンクリート片などがプール内に落下した。

原子炉内に燃料がなかったため、炉心溶融した1~3号機と比べ建屋周辺の放射線量は低い。8月27日に始まったがれき撤去作業は遠隔操作ではなく、作業員が専用の装置を使って進めている。それでも作業による被ばく線量は1日2ミリシーベルトとなる見込み。

10月初めには、プール内で保管されていた制御棒などを圧力容器内の新設ラックに移す。その後、燃料ラックの上のがれきを撤去しながら、燃料を専用の輸送容器に入れて別棟の共用プールに移送する。

燃料取り出し作業は来年末まで続く予定。隣の3号機プールでは来年3月以降に建屋カバーを設置した上で、2015年9月ごろの使用済み燃料の取り出しを目指す。

http://www.47news.jp/47topics/e/245207.php