見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2010/09/25

大富豪コーク兄弟の正体



◇パキスタンでCIA無人機攻撃がアメリカ人を殺害

ボブ・ウッドワードの新著は、パキスタン内部の米国の秘密戦争の一部としてパキスタンのCIA無人機攻撃が多少のアメリカ市民を含めて多くの欧米人を殺してきていると報告しています。元CIA長官マイケル・ヘイデンは、北ワジリスタンの部族地域での痛烈な攻撃から数日後、2008年11月にパキスタンのザルダリ大統領にアメリカ人殺害を打ち明けました。無人機攻撃で殺されたアメリカ人の名前は決して公表されてきていません。報道によれば、会合を通じてザルダリがブッシュ政権にパキスタン内部でさらに無人機攻撃を遂行することにゴーサインを下しました。「上層部を殺しなさい。付随的被害はあなた方アメリカ人を不安にさせる。私を不安にさせない。」とザルダリは言いました。ウッドワードの新著「オバマの戦争」はまた、CIAがパキスタンで非常に注意を要する内密の軍事行動を先導する現地アフガン人3000人の秘密の準軍事的組織軍を作り出し、コントロールして支払うのを暴露します。

◇イラクとアフガニスタンで請負人の死亡者が軍人を上回る

ここ数カ月、イラクとアフガニスタンで兵士より民間請負人のほうが多く殺害されているのをProPublicaが報じます。これはアメリカの戦場で法人の死傷者数が軍人の損失にまさるのが史上初なのを記録します。米国と契約して実際に役立つ民間人250人以上が1月から6月の間に交戦地帯で死にました。同時期に235人の兵士が死にました。ジョージ・ワシントン大学法科大学院スティーヴ・スクーナー教授は「一世代前、これら請負人の死亡者各員が軍の死亡者だったのはきわめてありそうなこと。兵の死亡者が落ちるほど請負人の死亡者が高まっている。それは気持ちがいい実態ではない。」

◇アフマディネジャド:911攻撃の陰にアメリカがいる

木曜日、国連でイランのアフマディネジャド大統領は、米国政府が9月11日の攻撃の責を負うべきだったのはほとんどの人が確かだと思うと言いました。米国代表団は抗議して退場することでコメントに応酬しました。アフマディネジャドはまたイラクとアフガニスタンの侵略でもアメリカを非難しました。
アフマディネジャド:「9月11日におよそ3000人が殺されたと言われていた、それに対して我々はそれは悲しみでいっぱいである。まだその上に、今までにアフガニスタンとイラクでは数十万の人びとが殺されてきており、無数が負傷し、帰るところがないでいる、また争いは今まで通りに続き、拡大している。」

◇国連サミットでブラジルが米国のイラク侵略を責める

ブラジルの外相、Celso Amorimが国連で演説して公然と米国のイラク侵略を非難しました。
 Celso Amorim :「2003年ルラ大統領がこのホールで初めて演説したとき、世界はイラク侵略の危険にさらされて生きていました。その挿話的な事件から私たちが教訓を学んだことを願います。政治的な目標を正当化するため仕立てられる情報の盲目的な信頼はしりぞけられなければなりません。これを最後にきっぱりと私たちは国際法の元に筋の通らない武力行使を禁じるべきです。」

◇イスラム教徒の従業員がますます増える雇用差別に直面する

空前の数のイスラム教徒労働者が雇用差別を訴えているとニューヨークタイムズ紙が報じます。連邦のデータが2005年から2009年の間に提出される不満の数が60%急増したことを知らせます。そして2010年に提出される不満の数はなおさら高くなると思われます。イスラム教徒は米国住民の2%より少ない構成とは言え、現在提出される宗教差別のクレームの約四分の一を占めます。平等雇用推進委員会のメアリー・ジョー・オニールは、「ぞっとするようなレベルの憎しみと反感があります。私はこれを31年間行ってきています、イスラム教徒の労働者に向けられるこのような毛嫌いを一度も経験したことがありません」と言いました。先月、平等雇用推進委員会はソマリア人移民160人を代表して精肉業会社JBS Swiftを訴えました。監督者と勤務者がイスラム教徒であるのを理由に彼らをののしり、彼らに血や肉や骨を投げつけた、また彼らの祈りの小休憩をじゃましたとあります。

◇バージニア州がほぼ100年で初めて女性を処刑

IQ(知能指数)72で精神薄弱の境界線上だったとの主張にもかかわらず、バージニア州は昨夜41歳のテレサ・ルイスを処刑しました。ルイスはほぼ一世紀でバージニアで処刑される最初の女性であり、2005年以降アメリカ合衆国のどこでも処刑される最初の女性です。保険金目当てに彼女の年下の愛人と一緒に夫とその息子(継息子)殺害をたくらんだため有罪と宣告されました。彼女は約13歳の知的能力で精神薄弱の境界線上だったので免れると、ルイスの支援者たちは終身刑を強く主張してきました。テレサ・ルイスの弁護士Jim Rocapは処刑後こう談話しました。
Jim Rocap :「今夜、バージニアで死の組織が美しく子供らしいテレサ・ルイスの愛情のこもった人心を失わせました。彼女の家族と友人にとって、Fluvannaの仲間の収監者にとって、バージニア州とアメリカ合衆国と世界中の支援者にとって、彼女の死はどうしようもない損失です。」

◇パキスタン人科学者が合衆国の刑務所で刑期86年を言い渡される

アフガニスタンで抑留の間にアメリカ人尋問官をねらって撃ったせいで、米国の判事はパキスタン人の神経科学者Aafia Siddiquiに86年の刑を言い渡しました。彼女の有罪判決はパキスタンで広く非難されてきています。Siddiquiは無罪であり、米国の拘留で虐待されてきているとパキスタンでは信じられます。Siddiquiは2008年7月アフガン警察によって逮捕されたと米国当局は言っていましたが、多数の人権団体はSiddiquiが2003年にパキスタン当局によって力ずくで逮捕され不明となった反体制派の人々で、アメリカ合衆国の命令通りに尋問され拷問されたと主張してきています。供述でSiddiquiは、米国の秘密刑務所で拘束されてきたと主張しました。パキスタンでAafia Siddiquiの姉Fauziaが86年の判決を非難しました。
Fauzia Siddiqui :「この判事からもっとましな見込みは決してなかった。彼は証明となります、アメリカの司法制度、アメリカが以前は誇ったアメリカの司法制度がもはや存在しないと、彼は今日、全世界に証明しました。」

◇米国はメキシコ人ジャーナリストに亡命者保護を認める

死のおどしの標的だったメキシコ人ジャーナリストにアメリカ合衆国は初めて亡命者保護をかなえてやりました。Jorge Luis AguirreはメキシコのニュースサイトLaPolaka.comの編集者です。今から2年前に麻薬暴力で殺された同僚の葬式のために車を運転する間に携帯電話に応じたときAguirreは最初の死のおどしを受けました。電話の掛け手は彼に「次はおまえだ」と言いました。出入国管理拘留施設で7カ月暮らした者を含めて、他にもいくらかメキシコ人ジャーナリストが現在米国に亡命者保護を求めています。

◇コロンビアの反乱軍司令官が殺される

ラテンアメリカからの別のニュースで、コロンビア軍が報道によればFARC(コロンビア革命軍)の最高指揮官Mono Jojoyを殺害しています。Jojoyはコロンビア東部にある主要な反乱軍兵士陣地の空爆で死んだと言われています。

◇FCC(連邦通信委員会)はワイヤレスを求めてTV White Spacesを開くことで可決

テクノロジーニュースで連邦通信委員会は、ワイヤレス・ブロードバンド・サービスを含めて無免許使用を求めて、チャンネルのないTV、いわゆる「TV White Spaces」を開くルールに決着をつけることを満場一致で可決しました。この進展はステロイド中毒のwi-fiと表されてきているものに成り行くこともありました。

◇ティーパーティー後援者デイヴィッド・コークが最も裕福なニューヨーカーになる

フォーブズ・マガジンによれば、ニューヨーク市長マイク・ブルームバーグはもはや一番裕福なニューヨーカーでありません。ティーパーティーの後ろ盾、デイヴィッド・コークが、2009年彼の所得が160億ドルから215億ドルに急上昇したあとに今のナンバーワンです。デイヴィッド・コークと彼の弟チャールズが、ティーパーティー運動と他の何ダースもの右翼運動に資金を提供し、そっと助けてきていることを、ニューヨーカー誌が最近明らかにしました。ニューヨーカー誌のジェーン・マイアーは、コーク兄弟が個人と法人税をばっさり下げることに価値を認める自由論者であること、最小の貧困者のための社会福祉貢献と産業界の監視監督とりわけ環境規制をずっと少なくと主張する、昔からの自由論者であると報じました。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 24 September 2010)

写真は一番裕福なニューヨーカー、デイヴィッド・コーク

△ニューヨーカー誌によると、「コーク兄弟は医療保険改革から経済刺激政策までオバマ政権による多くの政策に反対するキャンペーンに多額の資金を提供しており、そのイデオロギー的ネットワークは政界でたこ足にひっかけてコクトパス(コークとオクトパス)と呼ばれるほどである。」
コーク・インダストリーズを経営するコーク兄弟は絶対的自由を主張する自由主義論を推進する全米トップの保守派活動家だが、あくまでも目立たないようにやっている。目下のところ全米を揺るがしているティーパーティー運動に密かに資金を提供して拡大させたのもコーク兄弟。

△フォーブス誌のアメリカ大富豪の番付表によると、
一位ビル・ゲイツ、二位投資家のウォーレン・バフェット、三位オラクルのラリー・エリソン、四位ウォールマートのクリスティ・ウォルトン、五位チャールズ・コークとデイヴィッド・コーク兄弟が並ぶ、七位ウォールマートのジム・ウォルトン、八位同じくウォールマートのアリス・ウォルトン、九位同じくウォールマートのS・ロブソン・ウォルトン、十位マイケル・ブルームバーグNY市長

△コーク・インダストリーズは60カ国に約7万人の社員を雇用する世界最大級の株式非公開の会社、基本的に家族経営企業である。
コーク・インダストリーズは株式非公開のため、財務表もその他の財務データも未公開だが、1960年創業以来、配当を再投資したと仮定して、スタンダードアンドプアーズ500種銘柄指数で企業価値は73倍になる。
コーク社の事業は、冷暖房エネルギー、製造用化学薬品、プロセス・汚染制御装置、肥料、木材・消費者向け製品、金融サービスを地域社会に供給する。
カンザス州ウィチタに本社を置き、インビスタをはじめ、多岐にわたる事業に従事するグループ会社を有する。
http://www.kochind.com/

2010/09/24

国連職員が英訳を中断



◇NATO(北大西洋条約機構)がアフガニスタンでアルジャジーラのジャーナリスト2名を逮捕する

今週アフガニスタンで、アメリカ主導のNATO軍は、アルジャジーラのカメラ技師2人を釈放せよとの要求に直面しています。火曜日、NATO軍勢が南部カンダハルのMohamed Naderの自宅を急襲したあとにMohamed Naderは逮捕されました。Naderの娘がアルジャジーラに逮捕を詳しく話しました。
娘:「深夜、発砲が聞こえました。私たちはおびえて動けなくなりました。私たちは叫び声をあげだしてパパを大声で呼びました。何があったのか見るためにパパが外に出たとき、彼らはパパをひどくぶっ飛ばして、一緒に連行して行きました。」
Naderの逮捕は、別のアルジャジーラ・ジャーナリストRahmatullah Naikzadが同じような情況の下にアフガニスタンのGhazni県(地方)で拘留された二日後に生じました。声明でアルジャジーラは、NATO逮捕は、"アフガン戦争の私たちの包括的な報道を押さえ込むために...  試みた結果"と判断しました。

◇パキスタンでアメリカの無人機攻撃が28人を殺害

報道によれば、パキスタンの南ワジリスタンの近くで3度のアメリカ無人機攻撃で少なくとも28人が殺されてきています。パキスタンのアメリカ無人機攻撃では推定80人が殺されてきている記録的な月のまっ最中に、この死亡者は生じます。

◇洪水が「聖書の規模」の危機を引き起こす


パキスタン政府は引き続き、100万人以上を立ち退かせてきている大規模な洪水に取り組むため援助を訴えます。ニューヨーク外交関係評議会の面前で演説するパキスタンの外相Shah Mehmood Qureshiは、彼の国が「聖書の規模」の危機に直面すると言っています。
Shah Mehmood Qureshi : 「 我々の歴史で最も壊滅的な季節風洪水、聖書の規模の災害に、我々は直面します。わが国の5分の一が水面下に沈みました。これはイタリアよりも英国よりも広大な土地です。挙国が一致してテロリズムや過激主義と戦うことでその莫大な犠牲に耐えられないとき、この不幸に出くわしています。テロリズムと洪水という二重の危険にもかかわらず、我々はただ切り抜けるだけでなくまた繁栄することを堅く決意しました。」

◇イランの爆弾で10人が殺される

イラン北西部の軍事パレードにおける爆弾破裂で少なくとも10人が殺され、数十人が負傷しています。そのパレードは1980年代のイラン・イラク戦争に注目するため現在イランで行われている幾つかのひとつでした。

◇アフマディネジャド:資本主義は破滅となる

攻撃は火曜日アフマディネジャド大統領が国連で新しい経済システムを呼びかける演説をしたのに続きます。アフマディネジャドは資本主義は幕を閉じると言いました。
イラン大統領アフマディネジャド:「第三のミレニアムは、世界各地と活力中心地での欠点のない公正なガバナンスに基づく新秩序の追求の手にゆだねるミレニアムでなければならない。差別扱いをする資本主義と支配するアプローチの秩序は失敗に直面しており、もう少しのところで終わりとなっているからには、公正と繁栄の連動性保持のために全力をあげての参与が不可欠である。」
アフマディネジャドの演説は国連職員が技術的な不具合のせいにして英訳を提供するのをやめたあと中断しました。木曜、彼は国連総会でも演説を準備します。

◇エルサレムの衝突でパレスチナ人ひとりが殺され5人が負傷する

イスラエル入植者との衝突で、イスラエルと占領地でひとりのパレスチナ人が殺害され5人が負傷してきています。(片や投石、片や警備員による銃撃)戦いは東エルサレムの近所のSilwanで勃発しました。そこはイスラエルが考古学パークを作るため数十のパレスチナ人の家屋を取り壊そうと努めてきているところです。

◇科学者:空前の暑さが世界のサンゴ礁を危うくする

そして科学者は、今年の記録破りの気温が世界のサンゴ礁をおびやかしていると警告しています。ニューヨークタイムズ紙によれば、生き残る手立てに従ってサンゴ礁は広範囲にわたる白化あるいは色が失せる目にあっています。白化が起こるのは史上わずか二度目です。記録された最も暑い年、1998年に、概算で世界の浅瀬暗礁の16%が消滅しました。白化は広範囲にわたる消滅の一巡りを予告して、巨万の人びとに糧を与える生態系と漁場を脅やかすこともあり得ると科学者は言っています。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 22 September 2010)
http://www.democracynow.org/2010/9/22/headlines

写真はパキスタン国内の米兵の存在(Wired誌より)
イメージのWired誌の記事は右サイドのリンク"NewsFanzine"No.320で読めます

2010/09/23

ゲッコーが帰ってきた



◇デイヴィッド・バーンからのメール

ハロー、

金曜日、映画「ウォールストリート(Wall Street : Money Never Sleeps)」が公開されて、サントラの至る所にボクの音楽が!オリヴァー ・ストーンの映画は銀行崩壊と救済措置の現場を再現する、そしてもちろん、あのゴードン・ゲッコー(一作目「ウォール街」のあくどい投資銀行家)が戻る。ストーンは、しばらく前、音楽についてボクに持ち出して、事務所で彼と合流し、たくさんのレコードを彼に提供した。最後にはおもにボクの最近のブライアン・イーノとのコラボレーション(Everything That Happens Will Happen Today)からたくさんの曲を使用することになった。 最近のソロとダンス音楽に編曲したレコードから数曲、そして最初のウォール街映画で使われたトーキングヘッズの「This Must Be The Place」の再現。ほとんどボクが音楽をつけたようなものだった。

ストーンは極めて好意的だった、どんなふうに音楽が使われたかでラフな組み立てを見るために幾度となくボクを招いてボクがオーケーなのを確かにする。これはかなり型破りだ;大部分の映画での歌のライセンシングは官僚主義的な堅苦しさでアーティストは決してそのプロセスに招かれない。例えば、場面が曲によって不適切な関連付けをこうむると仮にボクが思ったとして、ボクは感覚的な理由でほんの一、二度映画の曲の使用を没にしてきているだけだ。

もうすでにこの録音されたものを手に入れているなら、何の意味もないことになるが、もしまだなら、そして映画を見てこの音楽はなんだろう?と思うなら、ここに解決策がある。音楽は仲間のスコットランド人、クレイグ・アームストロングによる背景音楽と一緒に、今日、iTunesで入手できる。

-DB
Soho

DB & Craig Armstrong contribute music to the soundtrack for
the sequel to 1987's Wall Street
Directed by Oliver Stone / Released on 24 September 2010

TRACK LIST:
1. Prison - Craig Armstrong
2. Home - DB & Brian Eno (Everything That Happens Will Happen Today)
3. Life Is Long - DB & BE (Everything That Happens Will Happen Today)
4. Sleeping Up - DB (In Spite of Wishing and Wanting)
5. Strange Overtones - DB & BE (Everything That Happens Will Happen Today)
6. Money - CA
7. My Big Nurse - DB & BE (Everything That Happens Will Happen Today)
8. Helicopter Reveal - CA
9. Tiny Apocalypse - DB (Grown Backwards)
10. Lazy - DB & XPRESS2 (Grown Backwards)
11. I Feel My Stuff - DB & Brian Eno (Everything That Happens Will Happen Today)
12. This Must Be The Place (Naive Melody) - Talking Heads (The Best Of Talking Heads)

http://www.davidbyrne.com/music/collabs_comps/wallstreet/index.php


◇同作は「ウォール街」(1987)の続編で、米映画が少ない今年のカンヌでは最も注目されていた話題作のひとつ。前作のラストで逮捕されたダグラス演じる大物投資家ゴードン・ゲッコーが、刑期を追えて出所するところから始まり、現代の金融危機を背景にしたゲッコーの巻き返しと、絶縁状態になった娘との物語が濃密に描かれる。

ストーン監督は、「前作ではチャーリー・シーン演じる主人公が、高潔さを失ったところからそれを取り戻すまでを描いたが、今作ではシャイアとキャリー演じるカップルはモラルを象徴する存在であり、そんな彼らの道徳心が試される。アンチ・キャピタリズムを唱えたわけではないが、金、権力、家族の狭間で誰もがバランスを取ろうとするなか、最後に何が得られるかということを考えた」と語った。

同作品でゴードン・ゲッコーを演じたマイケル・ダグラスがオスカー主演男優賞に輝いている。

(映画.com 2010年5月17日)

◇ストーン監督は、本作について「ウォール街の公開から23年もたったから、別のアプローチをすることができたよ。ゴードン・ゲッコーは刑務所から出てくるが、彼を迎えに来てくれる人は誰もいないんだ」とコメント。また、ダグラスが続編を作ろうと監督に提案したのが、本作が作られることになったきっかけだが、現代の金融社会を問題視するストーン監督は、「ウォール街でお金を儲けているヤツらを褒め讃えるような映画を作りたくはない」と当初は乗り気でなかったという。そこに、2008年のリーマンショックが起こり、本作の製作が進められることに。本作の舞台は2008年。物語は金融崩壊が起こる直前からスタートする。

ストーン監督は、ウォール街について「現代の資本主義が作り出した金融システムは穴だらけだ。ゴールドマン・サックスの利益の7割は顧客のための取引ではなく、自分たちのための取引からもたらされているんだよ。そこには大きなモラルの問題がある。ウォール街は、傲慢さに満ちたところになってしまった」 とも語った。

(ぴあ映画生活より)

◇「ウォール街」(原題:Wall Street)は、米国では常識とも言えるほど知られた映画であり、経済・金融の論評や記事で引き合いに出されることも多い。

(Wikipediaより)

2010/09/21

アフガン殺人クラブ



異常?
米軍兵士らがアフガン殺人クラブを作った?

米兵らがアフガン民間人を標的にする嫌疑を受けた;陸軍は兵士の父による嘆願を無視した

Hal Berntonは、過去10年間シアトルタイムズ紙の幹部記者であり、しかもその節の大部分のあいだ軍を取材するのを手伝った。彼の海外任務には2003年後期のイラクへの刺激的なレポ経験と昨夏と秋のアフガニスタンで過ごした9週間があった。彼はその9週間のうち2週間をカンダハル県から報道することで明かした。カンダハルで彼は第五師団(Stryker合同戦闘団)第二歩兵師団からの大隊にぴたりと取り囲まれて取材した。Berntonは前にオレゴニアン(オレゴン州)紙とアンカレッジデイリーニュース紙のため働いた。

(20 September 2010)

△兵士たちはアフガンでハッシッシを吸い、おたのしみのために民間人(10代の子どもから農夫まで)を殺害して、戦利品として指や遺体の一部を自分のものとした...

▲9月9日付ブログに関連記事あり

2010/09/20

恐怖に立ち向かう行進





◇パキスタンで9月は空前の無人機空爆ながらに12人が殺される

パキスタンの北ワジリスタン一帯で最新の米国の無人機爆撃で少なくとも12人が殺害されてきています。それは24時間未満にそのエリアを襲うアメリカの3回目の攻撃でした。攻撃は、それが2004年に始まって以来、9月を最も激しい期間にします。AP通信社によれば、今月、少なくとも10回の空爆で50人以上が殺されてきています。
(パキスタンの北ワジリスタン一帯で米軍による無人機攻撃が過去最大規模にエスカレート。9月2日以来13回の出撃で60人以上の住民を殺害。米軍の標的はジャララディン・ハッカニが創設したハッカニ・テロリスト・ネットワークとの報道。
アメリカ国務省外交安全局の運営する報奨金付き指名手配テロリスト情報サイトによると、無人機攻撃のターゲットになっているハッカニの所在情報には、「最高500万ドルまでの報奨金」がかけられる。)

◇無人機に反対する抗議の裁判で評決が延期される

昨年、クリーチ空軍基地で無人機攻撃に抗議する14人の反戦活動家の裁判がネバダで始まりました。基地は、パキスタンとアフガニスタンの米軍兵力の空からの無人機計画に備えるいくつかある本拠地のひとつです。活動家たちは「無人機計画に反対」とある文字をもって基地に立ち入ったとして、刑事上の不法侵入罪で告発されました。検察官に対する痛手として火曜日、事件の判事は評決を4カ月延期することに同意しました。

◇ブラックウォーター裁判で陪審員選びが始まる

昨年2人のアフガン一般市民の殺害で告発されたブラックウォーター元社員2人の訴訟で陪審員選びが始まっています。ジャスティン・キャノンとクリストファー・ドロットレフは、連邦大陪審による起訴に引き続いて1月逮捕されました。冒頭陳述は今日始まると思われます。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 15 September 2010)

◇イマーム:あらゆる選択肢がイスラム教文化センターに見えてくる

ローアーマンハッタンの正式に提案されたイスラム教文化センターを背負うイマームは、建設延期も計画全体の移設も快く受け入れると提案してきています。外交関係評議会で演説するイマーム、Feisal Abdul Raufは、あらゆる選択肢が考慮に入れられていると言いました。
イマームFeisal Abdul Rauf :「ちょうど今、私たちはあらゆる選択肢を探っています、また、この危機を解決して拡散しなさい、私たちが経験したくない思いもよらぬ事態あるいは思い通りにならない事態を少しも引き起こすことなかれとの神のおぼしめしで、何でも解決となることを通過して、徐々に努力して進んでいます。」

◇イスラエル軍がパレスチナの青少年の性的虐待で告発される

その間に、イスラエル軍は投獄されたパレスチナの子どもたちの性的虐待を巡って新しい申し立てに直面しています。CNNとのインタビューで、姓名不詳のパレスチナ少年が、彼が拘留されてる間にイスラエル兵のグループが彼をある対象とカマを掘る試練にあわせたと言いました。
姓名不詳の少年:「ボクは手錠をかけられて両手を椅子に固定されていた。あいつらはプラスチックの棒をボクの中に挿入しようとした。あいつらはそれでボクにカマを掘ろうとした。ボクは前に倒れてなんとか移動しようとした。」
記者:「彼らのボスが現れたときやめただけで、多数の将校が彼をあざけっていたと彼は主張します。彼らは棒を挿入しそこなったと彼は言います。」
今年早い時期に国際子供弁護(Defense of Children International)の団体は、イスラエル兵が性的に彼らを虐待したか性的虐待を迫ったかどちらかを主張する14人のパレスチナの子どもたちから宣誓供述書を集めていたと言いました。申し立ての被害者は年齢13歳から16歳のあいだでした。国際子供弁護は拷問で国連特別報告者に証拠を提出してきています。

◇米国はアラブ列国に国際原子力機関のイスラエル措置を取り下げるよう求める

オバマ政権は核不拡散条約に参加することをイスラエルに求める措置を引っ込めるようアラブ列国に求めています。提案は昨年国際原子力機関の会合で是認された拘束力のない法案をもとに事を進めようというものです。イスラエルは中東で核兵器を所有する唯一の国ですが、国家は公式にその計画を一度も認めてきていません。40年の拡散防止条約を疎んじることで、イスラエルは核兵器を排さなくてもいいし、IAEAにすべての核施設に探りを入れるのを許させなくてもいいことになります。月曜、IAEAの米国大使グリン・デービスはイスラエルのNPT(核不拡散条約)拒否を擁護しました。
グリン・デービス:「イスラエルがIAEAのオリジナルメンバーだったのを忘れないように。彼らは常に国際原子力機関に対し彼らの恩義に従ってきている。従って、挑戦、難題は、見方によれば核心の役目を越えると思うIAEAの命令を拡大しようと努めているアラブ側によって挙がっている主張によって持ち出されると私は考える。主権国家が条約に自国を結びつけて考えたいと思うかどうかの問題は、IAEAの領域の範囲外だ。」
デービスはその上続けて、核査察をじゃまするとイランをとがめる最近のIAEAの報告に照らしてイラン非難します。IAEAは、すべてのイランの核活動が平和目的かどうか確認できないでいると言っています。デービスは査察官2名のイランの締め出しを「エスカレート」と呼びました。
グリン・デービス:「IAEAによって出された報告に基づき、私たちは国家が査察官を排してきていると信じる。しかも、非常に悩ましい、非常に気をもませる。引き延ばし戦術をとって腕をまっすぐに突き出してIAEAの活動を防ぐイランによる企てとして、それは事実上のエスカレートでしょう。」

◇キューバは国家公務員50万人をレイオフするという

キューバは2006年に弟のラウル・カストロ議長が舵を取って以来最大のすさまじい経済改革と評されているものを明らかにしてきています。月曜日、キューバ政府は新しい職を見つけるのを促進するため民間企業に対し規制緩和をすると同時に、少なくとも50万人の公務員をレイオフするだろうと言いました。

◇公民権時代の著名な写真家がFBIの密告者だった

そして最近明らかにする文書が、キング博士の同行取材で知られる公民権時代の最高峰の写真家のひとり、アーネスト・ウィザーズ(黒人)が、FBIに雇われた密告者(情報提供者)でもあったのを示します。
メンフィスのコマーシャル・アピールによれば、ウィザーズは1960年代を通じて公民権活動家を監視するためFBIと親密に働きました。ウィザーズはFBIのメンフィス・スパイ局の二人の捜査官に、写真、身元情報、スケジュール作成の詳細を提供してきています。ウィザーズは、いくつかの行進でマーティン・ルーサー・キング博士の写真を撮りました、また10代の黒人少年エメット・ティル殺害の被告人裁判全体を報道する唯一の写真家でした。2007年1月、彼の死より何ヶ月か先に、エイミー・グッドマンがテネシー州メンフィスの彼のスタジオでアーネスト・ウィザーズにインタビューしました。彼は最も有名な写真のひとつ、キング博士が先頭に立つ最後のデモ行進となった、「I am a man」とある標識を手に持つ、大量のスト中の清掃作業員の写真について触れました。
アーネスト・ウィザーズ:「彼、マーティン・キングの最後の行進、クリーブランド・テンプルチャーチの外、ヘルマンドに彼らは行列する、そして彼らはまさにあの「I’m a Man」の標識を持っていた。それがどれほど印象的で歴史に残ることだったか、だが最後にはそれが一般的になっていくのが、私にはわかっていなかった。しかしそれはマーティン・キングの最後の行進だった。」
ウィザーズの言い立てられた関与は、彼の協力を吟味する機密扱いを解かれた文書の彼の名前をFBIが編集し忘れたために明らかになりました。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 14 September 2010)

上の写真はどれもアーネスト・ウィザーズの写真

写真上:団結のデモ行進でクレイボーンテンプルの前に結集するスト中の清掃作業員たち
写真中:1966年テネシー州メンフィスの「March Against Fear(恐怖に立ち向かう行進)」の後にロレーヌモーテルでくつろぐマーティン・ルーサー・キング博士、Memphis Press-Scimitarを読む。
写真下:1968年4月8日、メンフィスの大通り、マーティン・ルーサー・キングの暗殺あとの追悼行進
http://www.panopticongallery.com/artist/ernest_withers/#Withers_01.jpg

2010/09/19

アホなメディア改ざん



◇エジプト紙の改ざん写真をめぐり波紋広がる

カイロ:エジプト紙が、今週開催された中東和平交渉の指揮をエジプトのホスニ・ムバラク大統領が執っているかのように改ざんした写真を掲載し、波紋を呼んでいる。



改ざん写真を最初に発見したブロガーのワエル・ハリル氏は17日、「反響の大きさに驚いた」と語った。



事の発端は、エジプトの政府系日刊紙アルアハラムが14日、ムバラク大統領が、オバマ米大統領、ヨルダンのアブドラ国王、パレスチナのアッバス自治政府議長、イスラエルのネタニヤフ首相の先頭に立ってレッドカーペットの上を歩いている写真を掲載したことだった。写真の下には、同日、シャルムエルシェイクで開催された和平交渉に関する写真であることを示す「シャルムエルシェイクへの道」という言葉が添えられていた。



しかし、9月1日に撮られたオリジナルの写真ではオバマ大統領が先頭を歩いている。ハリル氏は、改ざんされた写真では先頭にいるのがオバマ氏ではなくムバラク氏であることに気付いた。



アルアハラム紙は一般に、エジプト政府の立場を反映している。同紙のオサマ・サラヤ編集長は17日、論議を呼んでいる写真はあくまで「イメージ」であり、和平プロセスにおけるエジプトの役割を強調したものだ、と語った。



しかし、独立系新聞発行者で人権活動家でもあるヒシャム・カシム氏はアルアハラム紙を厳しく批判した。



カシム氏は、「アルアハラムの編集者たちはやりすぎた。彼らのせいで、ムバラク大統領は世界の笑い物だ」とし、さらに「マスコミがムバラク大統領をあまりに大きく取り上げていて驚いている。もはやマスコミの笑いの種になっている」と語った。

(CNN 2010年9月18日)

△写真はオリジナルで、オバマがみなの先頭を歩く(CNN)
改ざんされたエジプト紙の写真では先頭をいくオバマの前にムバラクがいる