見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2008/05/02

ミサイルは無人偵察機からやってくる


◇AP通信によると、イスラエルによる急襲がふたたび繰り返されているパレスチナ自治区では警戒感を強めているガザの武装勢力が双眼鏡を使って常に無人偵察機を見張っている。
「Glouchester Daily Times」紙に掲載されたAP通信の記事「パイロット不要の飛行機がイスラエルの主要兵器として登場」から引用するーー。

上空に無人偵察機を見つけると武装勢力の兵士たちは、携帯電話の電源を切ってバッテリーを外すようにトランシーバーを通じて仲間たちに警告する。イスラエルのハイテク装備によって自分たちの居場所を突き止められるのを恐れてのことだ。
ガザ地区南部の出身でイスラム聖戦グループに属する兵士によると、無人偵察機は主に個人を標的にする場合に使われ、建物は狙わない。
無人はたいてい有人よりはるかに高い上空を旋回飛行する。発射されるミサイルの多くは破壊力が非常に高いもので、着弾地点には深い溝ができる。
無人偵察機が標的とするのはたいてい歩いている人や道にできた穴を避けるために減速しているクルマなどの低速で動く対象物だとこの兵士は語った。
「無人偵察機は上空に小さな円を描いて飛んでるように見えるが、ミサイルを発射する直前になると減速する。他のとはまったく違う。ミサイルが発射された形跡も見えないし、音もほとんどしない」と兵士は述べた。

米国でも同様の目的で同じ戦術を幾度となく採用してきている。聖戦を行なうテロリストと疑われる人物を密かに狙い撃ちすることを目的にした、パキスタンで飛行している無人偵察機「プレデター」もその一例だ。2年前にパキスタン国境近くで行なわれ、女性や子供たちが巻き込まれた爆撃が「プレデター」によるものだったのをニューヨークタイムズ紙が記事にした。
(WIRED NEWSより)

写真は、イスラエルの無人偵察機から発射されたミサイルが近くに命中した瞬間のガザの人びとのリアクションだ。この普通の人びとの動きを見ても、交戦中のミサイル攻撃などというのでないことがわかる。仮にここで犠牲者が出ても、マスコミは戦闘中の死者と書くのだろうか。

写真はクリックすると拡大版で見ることができます。

グアンタナモ6周年 拷問モデル完成



◇カメラマンがグアンタナモから釈放される
アルジャジーラTV局のカメラマンがグアンタナモ湾での米国の拘留から釈放されたとアルジャジーラ放送は伝える。
サミ・アル=ハジは 6年以上におよび米国に収監されていた。彼は2001年アフガニスタンで拘留された。
彼はいま故国スーダンに戻っているとアルジャジーラは伝える。
「私たちは待望で盛り上がった興奮状態におり、喜びに感極まっている」とアルジャジーラのアラブ向け放送の常務取締役Wadah Khanfarは述べた。
米国の直接のコメントはなかった。
不特定の筋のことばを引用して、ハジ氏がグアンタナモから釈放され、スーダン行きの飛行機に乗ったと告げた。
彼はまもなくスーダンの首都ハルトゥームに到着すると思われるとアルジャジーラ放送は言った。
2001年12月、アフガンに接するパキスタン軍によって逮捕されたのちに米軍に引き渡されたとき、ハジ氏はアルジャジーラのカメラマンとして職務を遂行していた。
当時38歳だったサミ・アル=ハジは民兵組織との結びつきで訴えられたが告訴はされなかった。
彼が1990年代にボスニアとチェチェンでモスリム戦闘員への資金提供にかかわり合ったと米軍は申し立てた。
2007年はじめにハジ氏はハンガーストライキを開始した。彼は折に触れて幾度か強制的に食べ物を流し込まれたと彼の弁護士が言った。
彼に対する申し立てを彼は否定し、告発は政治的に誘導されているとアルジャジーラでの彼の雇い主は述べる。
(BBC NEWS 1 May 2008)

◇グアンタナモ米軍基地 テロ容疑者収容開始から6年目
米国がキューバのグアンタナモ基地に、「テロとの戦い」と称するもので捕らえた人びとを違法に拘束し始めたのは、2002年1月11日のことだ。この6年間に「敵性戦闘員」とされる800人以上の男性(未成年者も含む)が訴追手続きなしに収監されてきた。グアンタナモ収容所には米国の法律もキューバの法律も適用されずに、収容者は戦争捕虜としても扱われない。さらに、法による保護を奪われた収容者たちには、情報を引き出す手段として心理学や医療の力を借りた拷問が加えられている。
ロンドン在住のイエメン出身のライター、モギブ・ハッサンのいとこのファワズ・マフディは5年以上にわたってグアンタナモに収監されていた。彼は2007年6月に釈放されたが、心理的に重篤なトラウマを負っており、何度も自殺を図っている。イエメン人はグアンタナモ収容者の3分の1を占めるといわれる。かつては最大の収監者を出していたサウジアラビアが大幅に数を減らしたのに対し、イエメン政府はなんら有効な手段を講じてきていないとマフディは批判する。
従軍牧師の証言によって、グアンタナモでは囚人の精神をくじくために宗教が武器として使われていることが明らかになっている。また、グアンタナモにおいてCIAの拷問モデル(感覚器官、文化的感受性の攻撃、個人的な恐怖対象)が完成されたと歴史学者は述べる。
(デモクラシーナウ!2008年1月11日の放送より)

写真は、2008年2月のスーダンでの抗議。サミ・アル=ハジのポスターの前でグアンタナモ収監者に抗議して2人が黒い袋をかぶりオレンジ色の服を着て立つ。
スーダンではハジ氏の拘留に対する抗議がずっとあった。

2008/05/01

yellow dust


◇中国の殺し屋 イエローダスト
東アジアの黄砂嵐のシーズンが始まった。先週中国北東部で観測された黄砂によって、現在韓国や日本の一部で、学校が閉鎖されたり、工場が操業不能になったり、毒性の物質が蓄積したりしている。
この砂嵐は毎年3月から5月まで続くもので、モンゴルや中国の砂漠から風で吹き上げられた砂が、中国の工業地帯で汚染物質を吸着し、最終的に東部地域に到達する。
これによって生じる損害がどれだけになるか定かではないが、控えめな数字でも、製造業における損失は数十億ドルにのぼり、特にハイテク製品のメーカーに被害が大きいとされている。汚染物質は肺や免疫系疾患を引き起こす可能性もあり、影響はさらに大きくなる。(ロイターの記事によると、韓国政府の支援を受けている韓国環境研究所は、黄砂による1年あたりの経済的被害を58億ドル、死者は165人、病人は180万人と推定している。)
家畜を過剰に繁殖させることに起因する森林の減少や砂漠化によって、黄砂はますますひどくなりつつあるようだ。だが、確実なことを知るのは難しい。中国が黄砂について沈黙を守っているからだ。
中国は、モンゴル、日本、韓国との間で計画されていた監視プログラムを開始する予定だったが、最近これから離脱した。自国の設備を他国が気象データの収集に使用することを中国は拒否し、今後収集する情報を「国家機密」であるとし、共有しないと述べている。
この決定は、昨年制定された、国家の安全に重要であるとして気象観測データを外国と共有することを禁じた法律に沿うものだ。
このような秘密主義は理解に苦しむ。気まぐれな権力の誇示としての価値を除けば、外交的にも科学的にもなんの意味もないように思えるからだ。あるいは、中国の天候制御体制に、何か問題が起きているのかもしれない。
<以前ここで紹介したように、中国には中国全土で天候制御プロジェクトを展開する「人工影響天気事務室」がある。彼らは大砲を撃って人工雨を降らせ、北京オリンピックを晴天にするそうだ。>
(wiredvision 2008年3月5日)

今日知ったぎょっとする現実に、とてもわかりやすい環境破壊の報道があった。この地球上では、毎秒の速さでテニスコート48面分の広さの森林が破壊されており、砂漠化が進んでいる。
このあいだ見た映画「長江エレジー」の現場は山峡ダムで消えてなくなった村落と隣り合った町だった。中国は2009年に完成する山峡ダムの大プロジェクトでも、地球の環境破壊の加速化に貢献したはずだ。

写真は、NASA撮影の風に乗って移動する黄砂 
写真はクリックすると拡大版で見ることができます。

中国の約束


北京オリンピックの開催が決定した2001年、中国はこれに向けて国内の人権状況の改善を約束した。
ところがこれがまったく果たされないばかりか、オリンピックが近づくにつれ中国当局の取っている措置はチベットなどへの締め付け強化と言論の自由、開放への弾圧の強化だ。
昨日、CNNなどのアメリカのニュースはこの「中国の約束」について何度も繰り返し報じていた。「なぜ中国でオリンピックが開催できるのか」といえば、人権問題の改善と環境問題の改善を実行すると中国が約束したからだ。なのに、改善するどころか悪化しているではないか。「中国はウソつき」だ、欧米などで聖火リレーの妨害があってもしかたないことだと言っている。
以下、ニュースからーー。

◇人権問題に敏感な欧米諸国にとって、中国の約束は舌先三寸のでまかせで「裏切り」だと映ったとしても無理はない。その上、聖火リレーを「調和の旅」と言葉で飾られたのでは「悪いジョーク」か「大いなる皮肉」と言うしかあるまい。
「人間存在の最も初歩的な尊重と結び付くヒューマニズムを欠いて、五輪精神に何の価値が残るのか。この精神を侵害するのは、中国の指導者たちである」(仏ルモンド紙より)

◇オリンピックの遺産を汚す人権侵害
「北京オリンピックまで残すところ1年。中国政府は人権促進を約束したが、時間切れになりつつある。中国政府が今後1年で人権侵害をなくすための緊急措置をとらなければ、中国のイメージダウンとなり、北京オリンピックの遺産に汚点を残すことになるだろう」とアムネスティインターナショナル事務総長アイリーン・カーンは述べた。
北京オリンピックを前に人権状況を改善するという中国の約束がどの程度履行されているかに関するアムネスティの最新の評価報告書で、北京を拠点に活動する人びとの一部がいまだに「自宅軟禁」や警察の厳しい監視を受けていることがわかった。オリンピックを前に人びとの関心が北京に集中するにつれ、他の地域の活動家たちが受ける人権侵害もひどくなっている。また、ジャーナリストへの弾圧も続き、中国社会と開発に関する本を出版する出版社が閉鎖される事態になっている。
「人権擁護活動家や国内メディアに対する弾圧が続き、死刑問題や外国メディアの取材といった分野での改革がなかなか進まない。オリンピックが中国の人権状況を改善する一助となるという約束が果たされていないばかりか、警察はオリンピックを口実に、より多くの人びとを裁判なしで拘禁している」とアイリーン・カーンは語った。
アムネスティの評価報告書「中国:オリンピックのカウントダウン、人権の約束を果たすのに残された時間はあと1年」では、オリンピックに関連する4つの主要な人権分野(死刑、裁判なしの拘禁、人権擁護活動家、メディアの自由)に焦点をあてている。
最新の評価結果の主要部分は以下の通りであるーー。
死刑:2007年1月1日以降、最高人民法院が死刑事件の見直しを再開したことで、死刑の適用は10%減少したと政府は主張しているが、非暴力犯罪に対する死刑判決と執行は続いており、死刑に関する統計もいまだに公表されていない。すべての裁判所でより透明性を高めるという政府の約束は実行されておらず、弁護人や家族は相変わらず死刑囚と面会できないし、死刑囚の置かれている状況も知らされない。地域によって死刑の適用基準が違うため、死刑判決は恣意的であることが多いということを、国は最近になって公式に認めた。
裁判なしの拘禁:オリンピックに先立って北京を「きれいにする」ために、裁判なしで人びとを拘禁することがますます増えている。この中には、「薬物中毒の強制的なリハビリ」や、「労働を通じての再教育」を適用できるような微罪の範囲を拡大するといったことも含まれる。
人権擁護活動家:北京以外の地域で人権擁護活動家に対する人権侵害が強まっている。居住の権利に関する活動家、陳小明は医療恩赦で釈放された直後の7月1日に上海で死亡した。陳小明が拘禁中に拷問を受けたという報告があった。
人権侵害の被害者のために活動する弁護士や法律アドバイザーらが標的となった。6月16日、盲目の法律アドバイザー、陳光誠が獄中で別の囚人に殴られたが、こうした事件もその一環である。囚人に陳光誠を殴るよう命令したのは刑務官だった。陳光誠は山東省で投獄されたが、理由は、産児制限のために当局が地元の女性たちに強制中絶および不妊手術を受けさせたとして地元当局を告発しようとしたことだった。
オリンピック関連施設の建設計画によって住居を追われた人びとに対する関心を高めようとした活動家たちも標的となった。葉国柱もその一人で、昨年末には電気ショック棒で殴られたと伝えられている。
メディアの自由:国内メディアに対する弾圧が続き、ジャーナリストや作家は引き続き投獄され、メディアで働く人びとは強制解雇され、出版社は閉鎖されている。
インターネットは広範囲に検閲されウェブサイトが閉鎖されてもいる。最近、厦門ではインターネットユーザーの登録を本名にすることを義務付ける新法に反対する人びとを弾圧する動きがあった。
アムネスティは最新の評価報告書を中国当局とIOC国際オリンピック委員会に送り、これらは北京でのオリンピック開催およびオリンピック憲章の根本原則に直接関係がある問題だと指摘した。
「中国で深刻な人権侵害が続いていることは、<人間の尊厳保持>や<普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重>といったオリンピック憲章の根本原則を傷つけることである。IOCは人権の尊重と法の支配に基づいてオリンピックの正の遺産を奨励すべきだ。北京オリンピックまで、時間がない。中国が人権を尊重しなければ、オリンピックに取り返しのつかない汚点をつけることになる。中国当局は、人権状況を改善するという約束を実行し、2008年8月に中国の人びとがあらゆる意味で自国を誇りに思うようにすべきである」とアイリーン・カーンは述べた。
(アムネスティインターナショナル・ジャパン2007年8月7日の報告より)
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=348

◇取材の環境悪化、殺害脅迫も=外国人記者クラブが声明
北京の中国外国人記者クラブ(メリンダ・リウ会長)は北京五輪開幕まで100日となった30日、西側記者への殺害の脅迫が行われるなど取材環境が悪化しているとし、中国政府に改善策を求める声明を出した。
中国当局はチベット問題などをめぐり、海外の「偏向報道」批判キャンペーンを展開。国民の西側報道への反発が強まる中、中国駐在の外国人記者少なくとも10人が匿名の殺害脅迫を受けたという。また、3月14日のラサ暴動以来、チベット問題取材に対する干渉が50件以上あった。 
声明は、「取材妨害や敵対的キャンペーンは五輪前の雰囲気を害する」と指摘。チベット自治区と周辺のチベット族居住区の取材容認など、規制緩和を中国当局に要求した。
(時事通信2008年4月30日)

写真は今日のニュース、9歳から16歳の子どもたちが中国南部の省の工場に過去5年にわたり労働奴隷として売られていて、その工場から救出された子どもたち。
農業の担い手が不足する日本でも相手は大人とはいえ、まるで奴隷のような人権上認められないひどい扱いをしているところがあるのを朝日新聞が報じていた。
研修生として中国人労働者を雇っているのだが、労働条件は過酷で安い上に生活環境は監禁状態に近く、パソコンを持つことも禁じられている。悪辣な労働が行われているのを知られたくないからなのか。これは栃木のいちご生産者農家の話で、人手が要らなくなり突然の解雇で強制送還になった中国人の話が語られている。

2008/04/29

韓国人とインド人コンビ


◇平和な映画を楽しもう。今回はこの映画でマリファナを一服。今週末、観客どもは「ハロルド&クマー グアンタナモベイからの脱出」に向かう。これは1460万ドル得た、人を笑わせるしびれる(ストーナー)映画だ。2004年に公開された最初の映画「ハロルド&クマー ホワイトキャッスルに行く」はやっと550万ドルいぶしだすことができた。DVDの力だ。自宅で何度も繰り返し見ることで、ハロルド&クマー(H&K)はイコンになっている。
H&Kの続編はひどく下品でアホで補う社会的価値はないと批評家たちは不平を言った。考えてもごらん?銀行家になりたいハロルド・リー(ジョン・チョー)と自分の考えでは医学の天才のクマー・パーテル(カル・ペン)は米国に帰化した韓国人とインド人を象徴することになっている。最初の映画で、ハロルド&クマーが全面にわたって望んだのは、むしゃむしゃ食うことに甘んじる東部のバーガーショップ「ホワイトキャッスル」のカップルだった。続編では、そもそも彼らにむしゃむしゃ食うことをもたらした守護神のマリファナをもっと吸いたがる。機内で振り返ったクマーを見た老婦人は普段すり込まれた恐怖のイメージから彼がアラブ人テロリストだと思う。トラブルは機内のトイレでクマーがデカいマリファナ用水パイプ(bong)に火をつけたときに始まる。機内の乗客たちは彼が「bongボン」と言うのを「bombバム(爆弾)」と聞き違える。それで2人はグアンタナモ行きとなる。そこで彼らはテロリストとして監禁されて、護衛(看守)たちが力づくで「man sandwich」男と男の間にはさんで、しゃぶらせることができる寸前に脱走する。
どういう映画か私の言ってることが意味をなしてないとすれば、映画もまたそうなのだ。私が気に入っているのは、ニール・パトリック・ハリスがセックス狂で病的な自己ちゅうーとして彼本人を演じているところと、ジェームズ・アドミアンがマリファナの煙だけでハイな気分になっているジョージ・W・ブッシュのまねを演じているところだ。
(Peter Travers RollingStone 28 April 2008)

◇日本公開などあるわけがない、ハロルド&クマー・シリーズの新作「グアンタナモベイからの脱出」
このシリーズの主役はアメリカ映画ではめったに主役になれないアジア系コンビ。
証券会社に勤める大マジメな韓国系アメリカ人青年ハロルド・リーと、父の後を継いで医者になるはずが落ちこぼれたインド系アメリカ人クマー・パーテル。
前作「ハロルド&クマー ホワイトキャッスルに行く」では、マリファナのせいで腹が減ったハロルド&クマーが東部ローカルのファストフードチェーン「ホワイトキャッスル」のハンバーガーを求めて、人種差別と戦いながら一晩の大冒険をするというコメディだった。
新作ではクマーはインド系なのにアラブ系テロリスト、ハロルドは韓国系なのに北朝鮮のテロリストだと思われて、アメリカ政府がテロ容疑者を拷問するグアンタナモ収容所に送られる。
最後の山場で2人が空から降ってきた先はなんとジョージ・ブッシュの家だとわかる。その家の主はマリファナのニオイだけでハイ!になり、二人が「テロリストだとー!」と笑い飛ばすシーンも。
イキのいい頃のチーチ&チョン映画みたいに、メッセージは、「マリファナをやるやつに悪人はいないのだ」だ。人種差別だと責めるやりとりや、KKKもでてくる。
これに同調できるか、ぜんぜん近づけないか、最高!も最低!も、映画は見る人次第ってとこか。

予告編はここ↓で見れます。
http://www.youtube.com/watch?v=ONMoVMMnR_U&feature=related

2008/04/27

今日はとてもブラックな日、とても悲しい日




◇国際人権団体「ヒューマンライツ・ウオッチ」は20日、パレスチナ自治区ガザ地区でロイター通信のカメラマン1人を含むパレスチナ市民5人が死亡した16日のイスラエル軍による戦車攻撃について、意図的に行われた可能性があるとの現場検証結果を発表した。
ヒューマンライツ・ウオッチの中東地域担当ジョー・ストークは声明で、「イスラエル軍の兵士らは砲撃前に攻撃対象の確認をしていなかった。意図的に報道記者を狙った攻撃だった可能性を示す証拠もある」と指摘。状況証拠から、イスラエル兵が「非情かつ意図的に」ロイターのカメラマンだったファデル・シャナらを砲撃した可能性があると述べた。
シャナ氏に同行していた音響技師のワファ・アブ・メジッドの証言によると、2人が乗ったSUVは丘の上でイスラエル軍の戦車を追い越した後、撮影のために停止した。カメラと三脚を設置した後、シャナは集まってきた子どもたちを遠ざけるようメジッドに頼んだ。その直後、轟音がとどろき、メジッドが振り返るとシャナが地面に倒れていて、イスラム教の祈りのことばを唱えていた。
当時、シャナは「報道記者(Press)」と大きく明記された防弾チョッキを身に着けていた。また、周囲は戦闘状態ではなかったという。
シャナのビデオカメラには、ブラックアウトする寸前に戦車が砲撃する様子が映されていた。後から駆けつけた別の記者らも、シャナらが砲撃されたのを目撃している。このときの砲撃ではシャナの他に、自転車で通りかかった少年2人ら一般市民3人が死亡。重傷の少年2人も翌20日に死亡した。
ヒューマンライツのストークは、シャナらが乗っていたSUVにもはっきりと「TV」「Press」と記されていたこと、2人がイスラエル軍の戦車と2度すれ違っていることを指摘し、「イスラエル軍がSUVに乗っているのがジャーナリストだということを知らなかったとは思えない」と述べた。 
イスラエル軍は、故意の砲撃を強く否定。シャナらが戦闘地域にいたため巻き込まれたとの見方を示すとともに、事件の調査を行うとしている。
(AFP NEWS)

この日の殺戮について詳しくはメールマガジンNewsFanzine「No.200 イスラエル軍がロイターのカメラマンを故意に殺害」をお読みください。
写真は、この日殺されたロイターのカメラマン、23歳の有望視されたファデル・シャナと、彼を殺したイスラエルのフレシェット弾についての図解とその無差別なダーツ兵器です。