見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2016/10/20

トランプランド


◇マイケル・ムーアが奇襲するドナルド・トランプのドキュメンタリー映画を公開

オスカー受賞映画制作者がオハイオの共和党員らがなんとしても妨げようとした映画、「Michael Moore in Trumpland」の公開を発表した

オスカー受賞制作者は入場無料となる最初のニューヨーク上映で「Michael Moore in Trumpland」を大スクリーンに持ち出す。映画はそのうえ、10月19日に公式に公開される。

公式の解説には次のとおり書いてある:「オハイオの共和党員がなんとしても妨げようとした映画をご覧なさい。2016年大統領選の数週間前にオスカー受賞者のマイケル・ムーアがまさに彼の大胆不敵でおもしろいワンマンショーで、敵地、トランプランドの本質の深みに突進します。」

ニュースは17日月曜、ムーアと共有する追随者のツイートでツイッター上に突然現れた。

先月、オハイオの劇場でショーを上演して撮影することから締め出されたことをムーアはフェイスブックで伝えた。「あっさりと事実を認めて彼らの決断力を誇りに思う代わりに、人々がほんとうに明白なウソのほうを選ぶというときには常に驚かされる」と彼は書いた。「この劇場を経営する善人が、本当のところは、彼らがしたことを誇りに思っていないのは確かだ、そして検閲という彼らの卑劣な行為が誰にも知られないことを望んでいたのは確かだ。彼らはたぶん、僕たちがわざわざこれほどおおっぴらに暴露するとは思わなかっただろう。このようにして、小さな町はこのようなまずい話から逃れる。そして、こういう町で大人になったとすれば、あなたには僕が言ってることがわかる。」

彼のすぐ前の映画「Where to Invade Next(次はどこを侵略するか)」は興行面で期待はずれで売り上げはほんの380万ドルだった。彼はすでにトランプのやかましい敵対者で、彼はトランプの大統領選挙戦まるごとがまったくNBCでもっとよい給料を交渉するために組み立てられていると思うと言っている。

https://www.theguardian.com/film/2016/oct/18/michael-moore-surprise-donald-trump-documentary?utm_term=Autofeed&CMP=twt_b-gdnnews#link_time=1476807915


◇ショーン・ペン:トランプに投票するのは“地獄への道をひたすらマスターベーションしながら進む”ようなもの

火曜の夜、スティーブン・コルバートのレイトショーに立ち寄る間、俳優で活動家のショーン・ペンが共和党大統領候補ドナルド・トランプに投票することを“地獄への道をひたすらマスターベーションしながら進む”ことになぞらえた。

月曜のトランプとヒラリー・クリントンの討論会は“人と人との間の討論”以上のものだったので見なかったとペンは言った。「そこで国家に関する討論がまくしたてられているとは思わない」と彼は言った。

ペンは言った:「2つの選択肢がある:愛する子どもたちと絶縁するときっぱり決意ができて、木にひどいことをして、木にひどいことをする力があることを示すか。または、ヒラリー・クリントンのようなひとかどの人物にうってつけの非常に大きな前途に投票しに行くことができるか、次にはどのような大統領でもなんであれ出世を受け取ることができる唯一の道に挑戦して支えることができる、そして4年間我慢する、さもなければ、唯一の金髪のマジシャンのように見える男と地獄への道をひたすらマスターベーションしながら進むことができるだけだ。」

ところで、ペンの最新の監督作「The Last Face」は5月のカンヌ映画祭でデビューし、こっぴどくこきおろされた(ガーディアン紙のベンジャミン・リーは映画を「関係する全員にとって仰天するような期待はずれ」と呼んだ)。

https://www.theguardian.com/film/2016/sep/28/sean-penn-donald-trump-masturbating-hell

2016/10/19

沈黙の合意を破る

写真はドキュメンタリー映画制作者Deia Schlosberg


◇10月17日、油田パイプラインの抗議に関してジャーナリスト、エイミー・グッドマンへの騒乱罪の告発を判事が却下する

番組デモクラシーナウ!の司会者が抗議者に向かって犬と刺激性スプレーを使用するダコタ・アクセス・パイプラインの警備員を撮影したあと、当局は彼女に令状を発行した

https://www.theguardian.com/us-news/2016/oct/17/amy-goodman-north-dakota-oil-access-pipeline-protest-arrest-riot?utm_term=Autofeed&CMP=twt_b-gdnnews#link_time=1476736828


◇エイミー・グッドマンが「スタンディング・ロックの膠着状態」と呼ぶダコタ・アクセス・パイプラインに反対する数千人のアメリカ先住民による数カ月続く抗議をノース・ダコタでニュースとして報道していた9月3日、グッドマンにはこのジャーナリズムにコミットする大胆さがあった。38億ドルの石油パイプラインはスタンディング・ロック・スー族の聖地や埋葬地の中を通って、Bakken原油を何バレルとたくさん運ぶ予定だ、そして種族の仲間はパイプがいつか破裂して、それが彼らの水のみならず他の何百万人もの水源であるミズーリー川を汚染することになるのを恐れる。4月に始まり夏の数カ月を通して急増した抗議は、40年以上で最大規模のアメリカ先住民活動家の動員になり、そしてことによると環境志向の正義として最も死活に関わる社会運動になる。

グッドマンが主な抗議の現場である神聖なストーン・スピリット・キャンプに到着したのは意義深かった。その時は、大手放送ネットワークのただの一つもスタンディング・ロックの動員を報道するために記者を送っていなかった;だれも面倒がって放送中にそれに言及しようとさえしなかった。だが、激しくかき回して泥の溝を作ることが進行中だった草原の端に立ち、その日最も意義深いニュースを報道するグッドマンがいた。ブルドーザーの作業員が誰のものでもないと彼らが言った大地を、地球を、ずたずたに引き裂くのを何百人もの抗議者が必死に止めようとして、もっぱら猛然と襲いかかる犬と刺激性スプレーを振り回す民間警備請負人の暴行に直面する時、彼女は大きなマイクをしっかりつかんで、現場の実情を記録した。

「人々がフェンスを通り抜けます、男性、女性、子ども、」グッドマンが伝えた、彼女の声は緊張している、それから大きくなり、もっと大きくもっと激しくなる。「ブルドーザーはそれでもまだ進んでいます、彼らはヘルメットをかぶった男たちに大声で叫んでいます。ヘルメットの男が抗議者のひとりを打ち倒しました…!」

グッドマンが語るとき、青いシャツのたくましい警備請負人が男性を腹からバタリとうつぶせに地面に倒すのが見えます。現場は波乱な動きでいっぱいだった。頭上にヘリコプターが空中停止する、旋回して地上に戻る間、抗議者たちが激しい目つき、そして犬の接近を知らせる、抗議者に急に傾く犬、鎖を引っぱる犬、口を開ける犬、動物が噛みつく。

背後で女性が悲鳴を上げたとき、「なぜ犬に抗議者たちを追わせておくのですか?」とグッドマンが警備請負人に大声をあげるのが聞こえた。「血まみれになってます!」

攻撃の数時間のうちに番組デモクラシーナウ!はその場面を放送網の特ダネとして公開した7分のビデオにした。3日後、グッドマンは彼女の番組でライブで放送した徹底的な報道、「ダコタ・アクセス・パイプライン社が犬と刺激性スプレーでアメリカ先住民を攻撃」を続けた。ビデオはすぐにツイッター、フェイスブックの全域にわたって飛びかった(1400万回以上見られた)、ついに、その瞬間まで面倒がって抗議を報道しなかった同業の大手ニュースチャンネル、CNN、CBS、NBC、MSNBC、NPRに着艦する。

グッドマンの報道は、沈黙のコンセンサスにめったにないひび割れをもたらした。そして、ローリングストーン誌のMatt Taibbiが書くように、それが起こした非道行為が数日後パイプラインに従事する工事を停止するとのオバマ政権の決定に首尾よく影響したとしても無理からぬこと。これは価値ありとみなされるジャーナリズムだった。

*****

数週間前に、彼女のファン(賞賛者)が逮捕に直面するグッドマンを支えるために社会(国民)は何ができるか尋ねるのを偶然聞いた。グッドマンはすぐに答えた:ノース・ダコタの抗議に留意を続けてください、彼らの戦いをずっと気にかけていてください。

もちろん、グッドマンは正しかった。スタンディング・ロック・スー族の長い苦闘、破られた取り決め、環境の不当な行為、政府認可の盗癖、に抵抗する苦闘はこの国より年数を経ており、過去に対してと同じくらい未来にとって欠くことのできない要素である。しかしそれでも、活動家の口元にマイクを押し当てるかまたは彼らの抗議にカメラを向ける誰かがいなければ、ニュースはたいていうせる。私たちはデモクラシーナウ!のウイルス性の広がりを見せたビデオの終わり近くでありのままの声と心痛した顔の男が発したメッセージを聞き漏らすリスクを冒す:「この土地は誰のものでもない。この土地は地球に属する。私たちはただの管理人。私たちは地球の管理人だ。」

https://www.thenation.com/article/amy-goodman-is-facing-prison-for-reporting-on-the-dakota-access-pipeline-that-should-scare-us
◇ダコタ・パイプラインを報道するジャーナリストと映画制作者の逮捕は民主主義に対するおどしであり、地球に対するおどし
ネーション誌  14 October by Josh Fox

Deia Schlosberg、エイミー・グッドマン、Shailene Woodleyは、ダコタ・アクセス・パイプラインに反対する示威運動を報道する間に逮捕された人々の中にいた。

2016年10月11日、Shailene Woodleyはダコタ・アクセス・パイプラインに対する抗議を放送している間に逮捕された。(モートン郡保安官課)

10月11日、私の新しい映画「How to Let Go of the World and Love All the Things Climate Can’t Change」のプロデューサー、Deia Schlosbergが気候変動の抗議を報道する間、ノース・ダコタのWalhallaで逮捕された。彼女は弁護士と話すことが許されるより前に48時間拘束された。当局は彼女の映画の一続きの場面を没収した。彼女は現在3件の重罪陰謀の訴因で告発されて、最高45年の可能性のある刑に向き合う。

ジャーナリストにとって。

この場合、修正第一条と憲法が賭けられている。もしも私たちがそれを保てなくなるとすれば、私たちはアメリカも保てなくなる。

Deiaはひとりではない。気候変動のまっ最中に化石燃料のインフラに反対する市民の抗議に注目して報道するジャーナリスト、映画制作者、他の人々の逮捕は、気にかかる増大する行動様式の一部である。先月、ノース・ダコタでエイミー・グッドマンを逮捕するために令状が発行された。彼女は告発に向き合うために今週ノース・ダコタに戻ることを選んだ。今週、ダコタ・アクセス・パイプラインの建設現場の抗議を去る間、俳優のShailene Woodleyは逮捕され投獄された。彼女は選抜された、というのも彼女が有名で彼女のフェイスブックに期待してたよって暮らす人が4万人いたためと、警察が彼女に話した。パイプラインづたいに抗議行動を撮影する他の映画制作者もまた逮捕された。

このどれもが、すべてのドキュメンタリー映画制作者とジャーナリストに背筋の凍る思いをさせるのは当然だ。

Deiaや他の人たちが報道しようと試みた気候変動の抗議に全米のマスコミはほとんど留意を払わなかった、それは顕著だった。

4つの州で小さな活動家グループが、カナダのアルバータからアメリカにタールサンド(粘度の高い石油を天然に含む砂)石油を運びこむすべてのパイプラインを閉鎖した。抗議はスタンディング・ロック・スー族からの国際的な祈りと増大する気候非常事態から生じる行動の求めに応じたものだった。
活動家たちはパイプラインづたいに非常用の弁を閉じた、彼らのメッセージは「私たちは現在、気候非常事態にある」だ。

たとえそれが主流メディアに及んでいたとしても、私たちはこれを知らない。私がくそったれのニュースを伝えたから、私にはわかる。長い間それは危機だったが、メディアは無視してきた、それが映画「Gasland」を私が作ることにした理由だ。

ドキュメンタリー映画制作には比較的初心者ながらも、私はドキュメンタリー映画制作の勇敢さを畏れうやまう。ドキュメンタリー映画制作者はたいてい重要なニュース(顛末)を報道して、彼らの身の危険と安全にそれを行う危険を冒す。ドキュメンタリー映画「Citizen Four(シティズン4)」のローラ・ポイトラスのエドワード・スノーデンに関する報道、ヨシュア・オッペンハイマーの「The Act of Killing」、セバスチャン・ユンガーとティム・ヘザーリントンの「Restrepo」、Alexandria Bombachの「Frame by Frame」は、ほんの数例である。

https://www.thenation.com/article/the-arrest-of-journalists-and-filmmakers-covering-the-dakota-pipeline-is-a-threat-to-democracy-and-the-planet/

写真は俳優のShailene Woodley


2016/10/16

ジャーナリズムが犯罪になる

◇憲法修正第1条に関してノース・ダコタの戦争はますます悪化する

ノースダコタ州の代理人ラッド・エリクソンはデモクラシーナウ!のエイミー・グッドマンに対する不法侵入の刑事告発を取り下げた、そしてその代わりに暴動に参加したことで彼女を告発しようと努めていると本日(2016年10月16日)デモクラシーナウ!が報じた。

どちらの型どおりの告発も、ダコタ・アクセス・パイプライン事業に反対する抗議についてのグッドマンの報道に関連性がある、事業はインディアンの不可侵の歴史的な敷地とノース・ダコタの水源、地球の気候に対する脅威について案じるアメリカ先住民が率いる連合体によって反対される。きわめて重大な国民一般の関心のニュース速報を報道するためにジャーナリストを不法侵入で訴えるのが報道の自由に対する紛れもないおどしであるのに、暴動の告発はもっと悪い、なぜなら報道記者としてグッドマンの問題の主眼点を犯罪行為としようと企てるからだ。

デモクラシーナウ!によって引き合いに出されるグッドマンの弁護士へのEメールの中でエリクソンは不法侵入でグッドマンに有罪判決を下すのは難しいことを認めた。だが、警備員が抗議者に刺激性スプレーを使用することや犬に攻撃をけしかけるのを詳細に記録する間、グッドマンはジャーナリストとしてふるまっていなかったので、彼女はもしかすると暴動を起こすことで告発されるとエリクソンはほのめかした。エリクソンはビスマルクトリビューン紙に、グッドマンは「要するに、抗議者だった。彼女が報道したすべてのことが抗議行動を正当化する立場からのものだった」と断言した。

憲法修正第1条が検察官に彼らの見解に基づく犯罪で人々を告発することを許さないとエリクソンのロースクールの教授はむろん彼に説明した。グッドマンが重要なニュースだと思ったから顛末を報道していたか、彼女が抗議者たちに共鳴したからか、または単に骨折りがいのある仕事をしていたからか、いずれにせよ彼女が報道記者としてふるまっていた事実に影響を及ばさない。エリクソンの法律上の理論の下に、もしかするとブル・コナーの公民権行進者の扱い方が不当だと示すつもりだったことが証明されたとすれば、1960年代のバーミンガムの抗議を報道する記者たちは権利憲章(憲法修正第1-10条)の保護を剥奪されていただろう。ジャーナリストの動機のこの種の審問は不採用とされなければならない、そして10月17日月曜、グッドマンを告訴するとのエリクソンの要請が地方裁判所John Grinsteiner判事の眼前に行く時にうまくいけばと期待される。

憲法上の権利センターのキャサリン・フランケがエリクソンの訴追者のおどしに答えて言ったように、アメリカ先住民が彼らの土地を守っている時、激しく攻撃されるのを撮影することは暴動を起こしていない、それはジャーナリズムと呼ばれ、修正第1条によって保護されている、それどころか、民主主義の社会において欠くことのできない最も重要な職務である。

Deia Schlosberg

その間、ドキュメンタリー映画制作者Deia Schlosbergが、ダコタ・アクセス抗議運動の撮影と関連して3件の重罪訴因でノース・ダコタのPembina郡で告発された:所有地の窃盗につき共謀罪、公共事業の窃盗につき共謀罪、公共事業の買収または公共事業に損害を与えることで共謀罪(ハフィントンポスト紙10月14日)。これらの告発もまた、Schlosbergが抗議に共鳴したとの検察官の推定に基づくようだ。州の検事Ryan Bialasは「抗議」ではなくて「犯罪行為」であると考えた。どうもノース・ダコタではジャーナリストが政治的意見を持つことは違法のようだ。

http://fair.org/home/north-dakotas-war-on-1st-amendment-goes-from-bad-to-worse/
写真はエイミー・グッドマン