見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2014/03/29

イーノが愛した James


ブライアン・イーノが愛したマンチェスターのロックバンド「James」

70年代後半のパンクとニューウェイヴからインスピレーションを受け、81年に結成された。ハシエンダにも出ていた。
83年Factoryレーベルと契約し、デビューシングルをリリース。しばらくは不遇の時代を送る。89年金を借りて自分たちのレーベルから出したライブアルバムがUKインディアルバムチャートでナンバーワンを獲得。
時代はマッドチェスタームーブメントが追い風となり、90年リリースのシングル「シットダウン」がUKシングルチャートナンバー2の大ヒット曲になる。92年秋にはニール・ヤングのツアーのサポートアクトを務めた。
そこで演奏されたアコースティックサウンドはブライアン・イーノと一緒に6週間で48曲をレコーディングしたという次のアルバム「Laid」に反映されることになる。イーノがプロデュースしたアルバムはUKでナンバー3となり、より実験的なアプローチをとった曲を集めたアルバム「WAH WAH」も生まれる。この頃にはUKだけでなくアメリカでも評価が高まり、96年には「ツイン・ピークス」の作曲家アンジェロ・バダラメンティとのコラボレーション「ブース&ザ・バッド・エンジェル」をリリース。
2001年ボーカルのティム・ブースが抜けてバンドは活動停止状態に陥るが、2007年彼の復帰により活動を再開した。

まさに、30年以上がたった こちらファンにとってもすこぶる感慨深い





2014/03/28

ダメだろ、エジプト


◇火曜日、エジプトで683人の被告に対して新たなモスリム同胞団集団裁判が始まる
審理はモハメド・モルシ前大統領のほぼ支持者530人が同じ法廷で死刑を宣告された翌日に起こる(Associated Press in Minya) 
theguardian.com 25 March 2014 
エジプトは殺人と破壊活動の嫌疑を受ける683人の被告に対してイスラム教徒の注意人物の次の集団裁判を開いている。被告にはモスリム同胞団の最上位の指導者が含まれる。

告訴は、治安部隊がカイロのモスリム同胞団の2つの座り込みを襲撃したとき誘発されて600人以上の命を奪う、昨年8月の暴動に由来する。
火曜の法的手続きは南部の都市Minyaで開かれた、月曜にはそこの同じ法廷が警察署への惨事に至る攻撃によってほぼ530人のモルシ大統領支持者に死刑を宣告した。
その評決は、一般的な市民と世界的な批判を引きつけた急いで行われた2日間の裁判に引き続いて起こった。
火曜日被告席にいたのは683人の被告のうち60人だけだった。残りは不在状態で審理されている。
モスリム同胞団の精神的ガイド、モハメド・バディは当局が安全上の懸念を引き合いに出すために出廷しなかった。
http://www.theguardian.com/world/2014/mar/25/egypt-new-muslim-brotherhood-mass-trial-683-defendants?CMP=twt_gu
 写真は、大統領選に出馬するためエジプト軍を辞めるシシ国防相

◇エジプト軍のトップ、シシ国防相は24日、軍の最高評議会の会合の場で、大統領選挙に立候補するため国防相を辞任すると表明しました。
エジプトでは、去年7月に軍が事実上のクーデターでイスラム組織・ムスリム同胞団出身の大統領を解任したあとも、軍主導の暫定政府とムスリム同胞団との対立が続いていて、各地で治安部隊とデモ隊の衝突やイスラム過激派によるとみられるテロが相次いでいます。
こうした混乱によって経済の低迷が続くなか、国民の間には安定の実現のために強い指導者を求める声が高まっていて、ことし春以降に予定される大統領選挙ではシシ国防相は最も有力な候補者となる見通しです。
一方で、暫定政権の下ではすでに表現や集会の自由への締めつけが強まっていて、シシ国防相が大統領に就任すれば、軍を後ろ盾とした強権的な政治に逆戻りするとの懸念も出ています。(NHK NEWS WEB)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140327/k10013274571000.html

◇エジプトの検察官がイスラム教徒919人に3回目の集団裁判を命じる
一度に数百という人に死刑宣告を公布する前の裁判に対して人権保護団体の非難にもかかわらず、集団裁判が命じられた
 

2014/03/27

グロテスクな判決


◇エジプトでモスリム同胞団の仲間500人以上が死刑を宣告される
ロイター通信 24 March 2014

活動への取締りの激しい段階的拡大で、月曜、エジプトの法廷は殺人を含む罪でモスリム同胞団のメンバー529人に死刑を宣告したと弁護士は言っている。
判決は上告することができる。

◇エジプト:500人以上の死刑宣告は "グロテスク"な判決

「これは世界のどこであれ私たちが経験する同時死刑宣告の最大の一回分」
アムネスティ・中東・北アフリカ局長 Hassiba Hadj Sahraoui

今回の死刑の数はこの3年間のエジプトの死刑を全部合わせた数より多い
本日エジプトの法廷による大量死刑宣告の言い渡しはアムネスティインターナショナルによってグロテスクと非難されてきている。エジプトの国営メディア報道によると、今朝、たった一度の審理でMinya刑事裁判所はモハメド・モルシ前大統領の支持者529人に対して昨年7月大統領の地位を追われたことに続く暴力における彼らの役割の嫌疑で処刑される判決を下した。

アムネスティインターナショナル中東・北アフリカ局長のHassiba Hadj Sahraouiはこう言っている:

「これは不正当な大々的権限でこの死刑宣告は破棄されなければならない。ひとつのケースでこの規模の死刑宣告を強要することは、エジプトに他の大部分の国の1年における死刑行使の限度を超えさせる。」
「これはエジプトばかりでなく世界のどこでも私たちが近年経験してきている同時死刑宣告の最大の一回分だ。」
 「エジプトの法廷はモハメド・モルシの支持者を急いで罰するが、治安部隊による著しい人権侵害を無視する。」

「何千人ものモルシ支持者が刑務所で生気がなくなる一方、数百人の抗議者の死に十分な調査は行われてきていない。わずか一人の警察官が拘留者37人の死によって禁固刑に直面している。」

度重なるアムネスティの要請にもかかわらず、エジプト当局は死刑宣告と処刑の数を公表しない。しかしながら、エジプトの法廷が2013年に少なくとも109件の死刑宣告を言い渡したことをアムネスティは承知している。2012年には少なくとも91件の死刑宣告があり、2011年には少なくとも123件あった。公表するエジプトの最新の処刑は2011年10月に行われて、2010年に走行中のクルマからの射撃でコプト教徒(ローマカトリック教会から離脱したエジプト教会)6人とイスラム教徒の警察看守一人を殺害したことで男が絞首刑になった。

http://www.amnesty.org.uk/press-releases/egypt-sentencing-death-more-500-people-grotesque-ruling

2014/03/25

まれにみる勝利

◇福島の漁師らが地下水を発電所から海に放出する計画をよしとする
ロイター通信 24 March 2014
日本の破壊された福島原子力発電所の沖で操業する漁師らが、施設を取り巻く汚染されてない地下水の海への放出を許すことに同意してきている。火曜日、時事通信は、現場運営者にはめったにない最高の勝利と報じた。

2011年3月の地震と津波のあと、3重のメルトダウンを被った福島原子力発電所を運営する東京電力(Tepco)は、ほぼ2年のあいだ"地下水バイパス"計画を承認するよう地元漁師に圧力をかけてきた。
原発事故後の漁禁止は、安全だと考えられる特定の種類の魚を捕まえる臨時の仕事を除いて、福島の大部分の漁師を失業に追いやった。
東電のバイパスは破壊された発電所に向かって流れ落ちる1日100トンの地下水を放出する。水は大破した原子炉の地階に流れ込むことで汚染される前に、狭いところを通り抜けて海に集められる。1日あたり約400トンの地下水が原子炉建屋に流れ込む。
昨年提案される地下水配水管のちょうど高いところにあったタンクから放射線に曝された水が漏れ出たあと、地元漁業協同組合連合会(県漁連)は公益企業のバイパスにひどく反対してきた。汚染水漏れは国際的懸念をスパークさせて、韓国による福島の魚のボイコットにつながった。
先月、原子力発電所のあわてて作ったタンクのひとつからまた新たに高濃度汚染水が漏れ出ているのに東電は気づいた。
漏れに答えて、原子力発電所を囲む氷の壁を建設して東電のつまづく水処置システムをアップグレードするために日本は5億ドルを与える約束をした。福島原子力発電所には、431,000トン以上の放射能汚染水を保管するおよそ1000個のタンクがある。

ところで25日の読売新聞によると、福島県漁連は条件付きでこの東電のバイパス計画を承認した。容認するにあたり、県下漁業協同組合長会で全会一致で決まった条件は、(1)地下水の排出基準の明確化(2)第三者機関による運用の監視(3)排出後の風評被害対策
政府と東電は(もちろん)県漁連の条件を受け入れる方針とある。

海に地下水を放出したあとの風評被害対策って?!
基準値を大きく下回ると触れ回って、みんなに食べさせることか

写真は、カイロで育つ(革命ではなく)アートの現場からチョイス