見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2025/01/25

アメリカの恐怖の日々


⌘イスラエルとガザを実効支配するイスラム組織ハマスが6週間の停戦期間に入る中、イスラエル軍は占領下に置くヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区で新たな軍事作戦を開始した。現地の人権問題に携わる国連の担当者は「強制的にやめさせなければイスラエルによる虐殺はガザ地区だけにとどまらなくなる」として懸念を示した。(1月22日NHKニュース)

 

#スペインの欧州委員会議員イレーネ・モンテロ:「ジェノサイドは10月7日に始まったものではないし、停戦で終わるものでもない。」
「イスラエルは、絶滅、パレスチナ領土の完全占領、アパルトヘイトというシオニスト計画を続けている。」
「今こそ世界はこれまで以上にパレスチナと共に立ちがらなければならない。」 

 

#ガザのカマル・アドワン病院の英雄的な医師であり院長はまだイスラエル軍の人質のままだ。「世界で最も行いの正しい軍隊」によって血も涙もない拷問を受けた後、彼は極めて危険な状態にあると家族は話している。(ヤニス・ヴァルファキス)
フサーム・アブーサフィーヤの息子、エリアス・アブーサフィーヤーが父親に関する最新情報をシェアーした。カマル・アドワン病院の院長は血も涙もない拷問のせいで重篤状態にある。正式な告訴は申し立てられていないにもかかわらず、彼の拘留は2月13日まで延長されている、そして1月22日までは弁護士との面会が禁じられる。家族には逮捕の理由についてまったく情報がないままだ。彼の釈放を求める国際的な呼びかけが高まっている。彼は拷問、レイプで悪名高いセディ・ティマン刑務所に10日間拘留された後、最近アシュケロン裁判所に移送された。#FreeHossamAbuSafieh


#トップの画像は瓦礫のなかで確認されるフサーム・アブーサフィーヤ医師の最後の姿

 

⌘ジェノサイド扇動の罪でネタニヤフ首相とヘルツォグ大統領を含む8名のイスラエル当局者がイスラエ人弁護士Omer ShatzによりICC国際刑事裁判所に提訴された。170ページの提出物は彼が講師を務めるパリ政治学院国際法実践クリニックで学生たちと一年かけて準備したという。「ガザ地区のパレスチナ人に対して公然とじかにジェノサイドを扇動したと告発される8人にはガラント元国防相も含まれる。他に告発されるのは、カッツ現国防相、アイランド退役少将、スモトリッチ財務相、イタマール・ベン・グヴィル国家安全保障相、ジャーナリストのZvi Yehezkeliである。

#1月17日、イスラエルは「停戦」にもかかわらず、真夜中に南レバノンの一般市民のアパートを丸ごと爆破して吹き飛ばした。理由なく。正当性なく。まったくのテロと絶滅。戦争犯罪である。もちろん、国際社会からは一語もない。

#イスラエルはレバノンの非武装地帯の内外で毎日「停戦」を破っている。3日前には5人の一般市民が殺害された。(1月16日、CraigMurrayOrg

 

#イスラエルの歴史家イラン・パペは、トランプの大統領就任から国際的な孤立まで、シオニズムが崩壊前の「最終段階」に入っていることを示す多くの要因があると考えているとアルジャジーラに語った。

#ガザのパレスチナ人ジャーナリストAbubaker Abed:しあわせは文字通り永遠です。ガザの街(通り)は急に沸き立っている。みんなの涙、喜び。ボクは言葉を失いました。

↑この若いパレスチナ人ジャーナリストはガザで起こっていることを伝えるために全戦争を命を危険にさらしながら路上で過ごした。記録的な数のジャーナリストが死の標的になり殺害されたにもかかわらず、彼や同僚の多くがそうしてきた、ところが一方、西側諸国ではほとんど声を上げなかった。(グレン・グリンウォルド)

#
ジュリアン・アサンジ:「ガザにおけるジェノサイドに人工知能が使われている。」
「ガザの標的の大半は人工知能による標的設定の結果、爆撃されている。」
大量虐殺の初期の数週間、Google がイスラエル軍にAIツールを提供していたことが明らかになる。

 

さてさて、災難なトランプの大統領令 

#ユダヤ人億万長者ミリアム・アデルソンから1億2000万ドルを受け取ったあとトランプは占領地ヨルダン川西岸の不法入植者への制裁すべてを撤回している… この大統領令はパレスチナ人に対する全面的な民族浄化の最終段階を確実にするだろう

#バイデン政権によってアフガニスタンに置き去りにされた70億相当の米軍装備を返還せよとのトランプ大統領の要求をタリバンが拒否した。

#ニューヨーク市警NYPD)は、「合法的な許可なしにアメリカに滞在しているという事実は犯罪ではなく、民事問題である」として、連邦の移民捜査員による移民拘束などを手伝わないよう警官に指示した。

#22日、性的マイノリティや移民に対してトランプに「慈悲」を求めたワシントン大聖堂のマリアン・エドガー・バディ主教にトランプが強く反発 国民への謝罪を要求 「危険」と非難(AFP=時事通信)
21日トランプ大統領の就任礼拝でトランプが最大のターゲットにしているトランスジェンダーや滞在資格を持たない移民について主教が勇気ある説教をした。「民主党、共和党、無所属の家庭にはゲイ、レズビアン、トランスジェンダーの子どもたちがいます。命の危険を感じる人います。
「農場で収穫をし、オフィスビルを清掃し、養鶏場や食肉加工工場で働き、レストランでわたしたちが食べた後に皿洗いをし、病院で夜勤をする人々は、市民権を持っていないかもしれないし、適切な書類を持っていないかもしれません。」
「移民の大半は犯罪者ではありません。彼らは税金を納め、良き隣人です。わたしたちの教会やモスク、シナゴーグの誠実なメンバーでもあります。」

↑トランプは自身のSNSで主教の名前を出さずに「21日朝の礼拝で話をした主教とやらは急進左派のトランプ嫌いだ」と主張。「彼女は非常に無礼なやり方で自分の教会を政治の世界に引き込んだ。彼女はあの仕事に向いていない!教会は国民に謝罪すべきだ!」とこき下ろした。(afpbb.com

#トランプ政権はDEI(多様性・公平性・包括性)政策を終わらせる大統領令に署名したが、その皮切りに女性初の沿岸警備隊司令官リンダ・フェーガンを解任した。フェーガンは警備隊の士官学校での女性に対するレイプやセクハラを調査、改善したことで評価されていた。

#速報:外国による選挙介入の罪で、フランスはイーロン・マスクの金融資産を凍結し、彼を投獄することもできた。



2025/01/21

レナード・ペルティエに恩赦

 


#1月20日、ピンクフロイドのロジャーウォーターズがSNSに投稿している:
「バイデンの恐怖を覚えさせる最後の日、そしてトランプの恐怖を覚えさせる最初の日、2025年1月20日に喜ばしいことがひとつある。レナード・ペルティエが自由になった。Love R.

#
レイジ アゲインスト ザ マシーンが活動の最初から望んでいたその日がやってきた… 

ジョー・バイデンはドナルド・トランプに政権を移譲する直前に収監中の先住民活動家レナード・ペルティエの終身刑を減刑。これにより半世紀を連邦刑務所で過ごしてきたペルティエは自宅軟禁で残りの刑期を務められるようになる。

レナード・ペルティエは1975年にサウスダコタ州でFBI捜査官2人を殺害した罪で終身刑を宣告された。ペルティエは長年にわたり無実を主張してきている。
レイジ アゲインスト ザ マシーンは、デビューアルバムに収録されている「Freedom」のミュージックビデオでペルティエの事件に焦点を当てている。
ビデオの中で彼らは、FBIがアメリカインディアン運動(AIM)に対して抱く懸念が次第に高まっていたこと、そして1975年に2人の捜査官が逮捕状を執行しようとして銃撃戦となり、そのFBI捜査官と1人の先住民男性が死亡したという重要な瞬間について詳しく説明した。その後、大規模な捜索が行われ、AIMのメンバー3人が逮捕された。3人のうち2人は無罪となったがペルティエは事件への関与の容疑で有罪判決を受けた。ビデオによると、目撃者たちはFBIに証言を強要されたと主張、FBIの事件には複数の矛盾点があることが明らかになるが、ペルティエの無実を示す証拠と見られるものは国家安全保障を理由に無視または隠蔽されたと主張している。
半世紀を連邦刑務所で過ごしてきたペルティエは健康状態がよくないと言われており、ホワイトハウスは声明で、バイデンはペルティエの終身刑を減刑し、自宅軟禁で残りの刑期を務められるようにしたと述べる。

メンバーのブラッド・ウィルクは自身のInstagramで以下のコメントを発表:
「不当な投獄から約50年を経て、ついにレナード・ペルティエに恩赦が与えられた! 彼の物語とオグララでの事件を示す最初のRATMビデオから、クリントン政権の終わりにニューヨークで街頭デモしたとき、そしてそれ以降もボクたちはこの恩赦の日とペルティエに正義が訪れることをずっと待ち望んできた。スライド (7枚目のネックレスは刑務所でレナードがボクのために作ってくれたもの。“Freedom”のビデオを公開した後、彼はボクたち4人のために作ってくれた。信じられない…複雑な気持ちだが、レナード・ペルティエについに恩赦が与えられる」

https://amass.jp/180433/


レナード・ペルティエを自由に!

レナード・ペルティエはアメリカの先住民だ。2人のFBI捜査官を射殺したというアメリカ政府のでっち上げた罪により終身刑を言い渡される。彼はラコタ=チペア族でAIM(アメリカインディアンムーブメント)のリーダーの一人だった。彼が有罪判決を受けた本当の理由は、殺人犯としてではなく、政治犯としてであり、母なる大地と共存していく精神的生活やアメリカ先住民の文化を未来の子どもたちに伝え、守るという彼のポリシー、AIMの運動に対してのものだった。

AIM1960年代、政府による種族的、文化的な先住民族絶滅政策が進められるなかで生まれた。彼らは伝統派の人々の精神的、霊的な教えのもと、居留区での差別、貧困、アル中、絶望の中に埋もれる同胞の状況を訴え、様々な抗議行動を通して改善を求めた。

当時、ラコタ族のパインリッジ居留区でのウランをはじめとする鉱物採掘の計画が企業や政府の間で進められていた。伝統的なラコタ族は大地を切り開き、自然生態系を崩し、原発や核兵器の原料となるウランを採掘、母なる大地を売買することに反対していた。鉱物発掘で利益を得る部族会議(反伝統派)議長ディック・ウイルソンはアメリカ政府の資金を使い、“グーンズ・スクアッズ”と呼ばれる暴力集団を雇っていた。グーンズ・スクアッズはFBIから支給された高性能の武器で発砲、暴力行為による伝統派の人々への脅迫を行っていた。この伝統派ラコタ族と、アメリカ社会に適合し自らの伝統的民族を管理する政府の操り人形である部族会議との対立は1世紀の年月を遡る。

1868年ラコタ族酋長レッド・クラウドとアメリカ政府との間にフォート・ララミー条約がかわされた。だが、金鉱の発見と共にこの和平条約は破られる。

AIMを壊滅させるために、メディアはAIMを暴力的なテロリスト集団として取り上げた。撲滅キャンペーンの標的となったAIMのメンバーたちは投獄され、殺された。73年から75年の間に342人のAIMメンバー、その支援者と伝統派の人々が殺害された。だがその殺人事件はまったく正当な捜査が行われてこなかった。パインリッジの居留区でグーンズ・スクアッズによる発砲、殺人事件が頻繁に行われるなか、1975626日、2人のFBI捜査官と1人のアメリカインディアンが射殺される事件が起こる。この同じ日に反伝統派の議長ディック・ウィルソンは、ワシントンDCでウランをはじめとする鉱物資源の埋まっている居留区の土地の8分の1を譲り渡す段取りを行なっていた。

射殺されたアメリカインディアン、ジョー・スタンツの捜査取り調べは行なわれなかったが、2人のFBI捜査官ジャック・コラーとロナルド・ウィリアムスの死はFBI始まって以来の総動員数200人を超える人間狩りを引き起こすことになる。

FBIの記録書類によれば、レナード・ペルティエはこの事件以前からAIM活動家としてその標的になっていた。ペルティエはアメリカ先住民に対してまったく正当な法的処置がとられないアメリカを離れ、カナダに亡命するが、ペルティエのガールフレンドを名乗る女性の偽りの証言によってアメリカに連れ戻された。(ふたりは面識すらなく、脅迫による偽証であったことを後に彼女自身が告白している)アメリカにおける裁判でポール・ベンソン判事は居留区における政府側の暴力、殺人の証言、証拠は一切受け入れず、ペルティエは殺人の有罪判決を受ける。その後、情報公開の訴訟を通してペルティエの弁護団はFBI12千ページにおよぶドキュメントを入手する。残りの6千ページは「国家安全保障」という理由のもとに公開を保留された。だが、入手した資料から、レナード・ペルティエに対する殺人容疑は反証された。

さらにまた、FBIによる偽証、証人の強要、殺人に使われた凶器および他の証拠捏造という捜査手続きの乱用、違法行為が明らかとなり、政府の検察官は「誰がFBI捜査官を殺害したかは証明できない」と認めざるをえなくなる。だが、裁判所は事件の主犯格としてペルティエを連邦刑務所に拘置し、正当な再審への上訴を却下し続けている。

この間、レナード・ペルティエはアメリカ先住民族運動のシンボルとして、ネルソン・マンデラやリゴベルタ・メンチューを始めとする2千万人を超える世界中の人々や団体から注目と支持を得ている。上訴が受け入れられたなら、彼が釈放される可能性は高いはずだ。

ピーター・マシェッセン著のペルティエについて書かれた物語『イン ザ スピリット オブ クレージーホース』は8年間発禁となっていたが最近再刊され、ベスト・セラーとなっている。ロバート・レッドフォード制作の「インシデント・アット・オグララ」というオグララ事件とペルティエ裁判を追ったドキュメンタリー映画、70年代のAIM運動を元に制作されたフィクション映画「サンダー・ハート」が公開されるなど、ペルティエの裁判が続いていることを証明している。

http://www.walkinbeauty.net/peltier.html

これはヴィヴィアン・ウエストウッドのバッジ:「ペルティエはイノセント」