見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2007/10/27

ライス長官 あなたは戦争犯罪者


コードピンクのメディア・ベンジャミンとアン・ライトが非暴力の市民不服従の罪で逮捕されたのを理由にカナダへの入国を拒否されたとのニュースと共に、請願書への署名の呼びかけがうちにも配信されてきました。このピースメーカーたちをブラックリストに載せるのをやめるようカナダ政府に迫る請願書に1万5000人以上が署名したそうです。以下、コードピンクのニュースと関連記事を紹介します。

◇10月23日、私たちはあなた方の署名をサンフランシスコ、ロサンジェルス、シカゴ、ニューヨーク、そしてワシントンDCのカナダ領事館に届けました。そして非暴力の平和のための抗議者を尊重するカナダの入国方針が、FBIとブッシュ政権に左右されるのをやめるようカナダ政府に求めました。
私たちの行動の結果として、メディア・ベンジャミンとアン・ライトが本日、カナダ議会の前で意見を伝えるため招かれました。あなた方なしにはできなかったことです、言い分を聞き入れられるピースメーカー(調停団)として私たちの意見を結集させたことに感謝します。
昨日(24日)、議会聴聞会(上院外交委員会)で証言するため準備の整ったコンディー・ライスにコードピンクの活動家デザイアー・フェアルーズが血まみれの両手を掲げて近づきました。コンディが証言の席に着こうとすると彼女は「戦争犯罪者」と叫び、ただちに警官によって部屋から引きづり出されました。これがコードピンク全員を逮捕し始めた警察の極端なうねりを誘発しました。メディア・ベンジャミンはピースサインの指を掲げただけで逮捕されたのです。
他にもコードピンクの3人の女性が逮捕されました。(逮捕者は全部で5人)

以下はカナダの「TheStar.com Canada」( 25 October 2007)から:

◇血で染めた反戦抗議者、「犯罪者」とライスをまともに攻撃
昨日、議会聴聞会で警官に無理やり追い出されて拘留される前、反戦抗議者がコンドリーザ・ライス米国務長官に向かって血で染められた両手を振って「戦争犯罪者!」と叫んだ。
「何百万ものイラク人の血はあなたの責任です!」と団体コードピンクの抗議者デザイアー・アニタ・アリ・フェアルーズは叫んだ。
米中東政策に関する聴聞会で証言するため議会会議室に入ったとき生じたできごとにジョージ・ブッシュ大統領のイラク政策の設計者、ライスはあわてなかったものと思われる。
警備員と警官がその女性を乱暴に押し出したとき、上院外交委員会の議長トム・ラントス下院議員は「出て行け!」と叫んだ。カリフォルニアの民主党員もまた他の幾人かのコードピンク活動家の排除を命じた。
治安びん乱行為(軽罪)と警官への言葉による暴力で起訴されたフェアルーズを含め、5人が逮捕されたと首都ワシントン警察は報じた。
話変わって、FBIが運営するデータベースで酷評され、イラク戦争に抗議したせいの逮捕を理由に、カナダへの入国を拒否された2人のコードピンク活動家は本日再度入国を試みると話す。
幾つかの米国の都市にあるカナダ領事館で火曜日、活動家とその支援者らが請願署名を提出して、領事館が唱えるイラク戦争反対者の訪問を禁じる方針をくつがえすようカナダに要求する。
除隊した米陸軍大佐で外交官のアン・ライトは、10月3日、コードピンクの仲間メディア・ベンジャミンといっしょに国境で阻止された。カナダの新民主党議員 Alexa McDonough がまとめる公的フォーラムに出席するのを期待して、本日オタワに飛行機で行く計画だと彼女は話した。
(ロイター、AP通信)

2007/10/25

ブッシュの任期はあと452日



ブッシュの任期満了まであと452日と21時間
10万人以上が「Backwards Bush」を購入し、首から下げたり、スクリーンセイバーにしたりしてオーナーに仲間入り、さあ今日からカウントダウンだ!

これを読んでいる君ならまずブッシュがこれまでで最悪の大統領のひとりだと思っているはずだ。私たち(www.backwardsbush.com)はもちろんそう思っている。だからこの「Backwards Bushカウントダウン時計」を考え出した。ブッシュの任期満了の日、2009年1月20日まで秒読みをすることで、いや実のところ時間の経過を早めさせることができる。まだ「これまでで最高の任期」と呼ぶ人がいる、こんなひどいこの国の悪夢を他に見れるとでも?
Backwards Bushカウントダウン時計、デスク時計、壁掛け時計、あるいはスクリーンセイバーやパソコンの仕掛けと、いずれにしてもひとつを所持してブッシュの最後の日まで秒読みすることが役に立つ。なぜやってみない?まだ納得がいかないなら、以下の「Backwards Bushカウントダウン時計キーチェーンを所持する理由トップテン」をチェックアウトしてみてくれたまえ。

◇Backwards Bushカウントダウン時計キーチェーンを所持する理由トップテン
1)それを首にかけることで共和党員を寄せつけない、臭いはニンニクよりずっとましだ。
2)Backwards Bushキーチェーンを購入することでただちに「敵戦闘員」の身分に向いているとみなされる。
3)二度と共和党員には間違えられない。
4)ブッシュには裁判官席に着いている自分の裁判官たちがいる、キーチェーンはどうもじきに違法になるらしい(それ故、コレクションアイテムになるようだ)。
5)ブッシュとは違って、私たちのキーチェーンには100%賛成の評価がある。
6)真夜中に家に押し入ってグアンタナモに連行するとき、Backwards Bushキーチェーンがシークレットサービスに君の正体を割り出しやすくさせる。
7)ブッシュ弾劾の場合には、キーチェーンは新しい門出の日を表すのに簡単にリセットできる。
8)なおキーチェーンに金を使っておいたほうがいいかもしれない、なぜなら社会保障が私的利害のあること以外に関与しなくなれば、金なんか残らない!!!
9)これを読んでいるなら、NSAはすでに君のことをスパイしてるらしいので、なおいっそう買うだけの価値があるというものだ!!!
10)Backwards Bushは「ダルフールを救う」を誇りを持ってサポートする 。

2007/10/23

ニガーをフライにしてやる


昨日のカウンターパンチのコラムを書いたデイヴ・リンドルフは死刑を宣告されて以降、冤罪で闘ってきているムミア・アブ=ジャマールに関する本を出していた。
ムミアの再審については5月に口頭弁論があったそうだ。以下、デモクラシーナウのニュースから抜粋ーー。

◇黒人死刑囚ムミア・アブ=ジャマールの再審 デモクラシーナウ(日本語版)
15 May 2007

5月17日、フィラデルフィアの連邦控訴院(第3巡回裁判所)で、黒人死刑囚ムミア・アブ=ジャマールの再審をめぐる口頭弁論が開かれた。このインタヴューは弁論の直前に、ムミアの古くからの友人リン・ワシントン(テンプル大学教授)がこの裁判の意味について語ったものである。

ムミアは元ブラックパンサー党のスポークスマンで、著名なジャーナリスト。1981年末にフィラデルフィアで白人警官が殺害される事件が起きた際、不運にも現場にいあわせた。彼自身も何者かに銃で撃たれ重傷を負ったが、犯人として逮捕され人種差別的な裁判官アルバート・セイボの法廷で有罪、死刑判決を受けた。

1995年から再審請求(PCRA)を行っている。彼の闘いは、アメリカ死刑制度の人種差別主義、黒人ジャーナリストへの政治的弾圧と言論圧殺に対する闘いとして、全米ばかりか、ヨーロッパ各国でも大きな支援運動を広げている。フランスではパリ市が彼を名誉市民としているし、サンドニ市には彼の名前を付けたストリートがある。

5月17日の口頭弁論は、連邦控訴院が弁護側の主張の一部を取り入れ、以下の4点について審理を行うことを決定したもの。州の各級裁判所や連邦地裁が弁護側の憲法違反の主張をすべて退け、事実の再審理を行うことを拒否してきたことと較べ、再審に向けた一歩前進と見られている。

1)検察官が「一審で死刑になっても、被告人は上訴に上訴を重ねて、死刑を免れる可能性がある」と法廷で述べたことは、陪審員が軽々しく死刑を選択するように仕向け、公正な裁判を受ける被告人の権利を侵害した。憲法修正5条、6条、14条違反。
2)検察が意図的に黒人を陪審から排除したことは、公正で平等な法的保護を受ける被告人の権利を侵害した。憲法修正6条、14条およびバトソン判例違反。
3)原審の量刑段階における裁判官の陪審員への説示が不適切で、死刑を回避するため被告人に有利な状況を考慮する際には全員一致でなくてもよいことを正しく伝えていなかった。憲法修正8条および14条違反で、残虐で異常な刑罰に相当する。また、ミルズ判例にも違反する。
4)一審およびPCRA(再審請求審)におけるセイボ判事の人種差別的態度、なかんずく「ニガー(黒んぼ)をフライにしてやる」といった発言は、被告人の公正な裁判を受ける権利を侵害した。

これらの主張が認められれば、死刑判決を下した原審は無効とされ、まったく新しく陪審員を選定し直して裁判がやり直されることになる。

だが、連邦控訴院が弁護側主張を却下すれば、原審の死刑判決が有効とされるか、連邦地裁の決定に従って終身刑に減刑するかのいずれかとなる。 死刑の決定が出た場合、レンデル州知事はすみやかに執行命令に署名すると公言している。 弁護側主張が退けられた場合、連邦最高裁への上訴の道は残されているが、最高裁で結論がくつがえることはまず絶望的といってよい。 あと数カ月以内に出される予定の連邦控訴院の結論は、発生から25年を経たムミア冤罪(えんざい)事件の最大の山場となっている。

5月17日当日は大法廷の300の傍聴席が埋まり、入りきれなかった1000名ほどの支援者が法廷をとりまくなか、ロバート・ブライアン主任弁護士らが予定を大幅に超える2時間以上の弁論を行った。支援者は、その後、フィラデルフィア中心部をデモ行進し、再審の開始とムミアの釈放を訴えた。

▲ムミアは死刑囚監房からラジオコメンタリーを発信し続けている。彼の声は「Prison Radio」(http://www.prisonradio.org/) で聴くことができる。

◇ドイツ人ジャーナリストが冤罪の新証拠を発掘 hbjournalist 14 Jan.2007

ドイツ人ジャーナリスト、ミヒャエル・シフマンが独自取材に基づいて書いたムミア事件に関する著書「 Race Against Death Mumia Abu-Jamal: a Black Revolutionary in White America 」が2006年末、ドイツ国内で発売された。だが、2007年1月現在も英語版は未発表のままだ。ともかく、私たちには以下のサイトからシフマン同様にムミア事件を取材してきたアメリカ人フォト・ジャーナリスト、ハンス・ベネットによるシフマンへのインタヴューの全文が読める。
http://hbjournalist1.googlepages.com/schiff

ミヒャエル・シフマンとのインタヴューでわかったこと。

◇警察より先に事件現場を撮影していたカメラマンがいた!
シフマンの最大の発見は、事件当日、警察の移動犯罪捜査班よりも先に現場に到着して数十枚の写真を撮影していた報道カメラマンがいたことをつきとめたこと。そしてそのカメラマンが撮影した現場写真から、検察の話が矛盾していること、警察が現場を改ざんしたこと、検察側重要証人(ロバート・チョバート)が現場にいなかった!ことなどを実証したことだ。

◇弾道鑑定から真犯人のいた位置が特定できる!
さらに、弾道学的調査も独自に行い、殺された白人警官フォークナーを撃った銃弾は「ムミアがいた方角から撃たれたものでない」ことを論証している。

写真はミヒャエル・シフマンの本の表紙

なにかが不健全


◇米「勝利宣言」検討と報道 イラクのアルカイダ掃討
10月15日付のワシントン・ポスト紙は、イラク国内で活動する国際テロ組織アルカイダ系武装組織がこの数ヶ月で回復不能な壊滅的打撃を受けたと米軍が分析、ブッシュ政権内で「勝利宣言」を出すことも検討されていると伝えた。
同紙によると、米軍増派とイスラム教スンニ派部族との連携、武装組織幹部の尋問などが効果を発揮。自爆攻撃やシリアからの外国人民兵流入が大幅に減るなど、アルカイダ系組織の能力が今年初めと比べ60〜70%低下したと推定されている。
このため軍幹部の間では、アルカイダに対する「勝利」を宣言すべきだとの意見が台頭。しかし、ファロン中央軍司令官やペトレアス駐留多国籍軍司令官らは慎重な立場で、アルカイダが組織を立て直す能力を過小評価しているとの見方も根強いという。

◇イラク米軍、民間のイラク人女性と子供15人を殺害
イラク駐留米軍は11日、バグダッド北郊でのアルカイダ系武装勢力掃討作戦で、民間人のイラク人女性6人と子供9人の計15人が巻き添えで死亡したと発表した。米民間警備会社ブラックウオーターによる9月の市民17人殺害に続き、イラク国内での米国批判がさらに高まりそうだ。
駐留米軍によると、バグダッドの北約120キロを空爆。逃走した武装勢力を地上部隊が追跡中に銃撃を受け、空爆などで応戦。武装勢力15人のほか、民間人の遺体が見つかったという。(AFP通信10月13日)
◇イスラム教の断食月ラマダン明けの12日、イラクでは前夜の米軍による空爆で女性と子ども15人が死亡するなど、ラマダン明けを祝う祭りを一般市民の血が流されるなかで迎えることとなった。
米軍は11日夕刻にバグダッド北西部で空爆を実施。この爆撃について、シーア派指導者(大アヤトラ)アリ・シスタニ師やスンニ派の有力聖職者団体は非難の声明を出した。空爆により武装勢力の戦闘員19人も死亡した。
米軍当局は空爆により一般市民の犠牲者が出たことを認め、女性や子どもが死亡したことに対し遺憾を表明し、今回の作戦について調査を開始したことを明らかにした。
ラマダン明けの祝祭期間は伝統的に、家族が集まって親せきを訪問したり、ピクニックや休養のため公園に行って過ごしたりする。(AFP通信)
◇米軍発表によると、11日、北部ティクリート近郊で実施した国際テロ組織アルカイダ系武装組織の掃討作戦で死亡したのは、女性6人と子ども9人。また、容疑者2人と女性1人、子ども3人が負傷し、容疑者1人が拘束された。作戦は、武装組織の指導者らがこの地域で会合を開くとの情報に基づいて実施されたという。(CNN10月12日)

◇無実の人を虐殺 イラクとペンタゴンではなにかが不健全
カウンターパンチby Dave Lindorff 15 October 2007

アメリカの陸軍将校が例の空爆でメソポタミアのアルカイダの高い階級のリーダー19人と民間人15人を殺害したと主張するのはおかしくないか?民間人全員が女性(6人)と子ども(9人)だった一方、殺害されたアルカイダメンバー全員が男で、男はみんなアルカイダだった。
ちょっと考えてみてくれ。
これでは女性はアルカイダじゃないってことになる。にもかかわらず、私たちは女性も戦うのを知っている、それに爆弾をからだに巻きつけて自爆するスーサイドボンバーズとして彼女たち自身も吹き飛んでいる。さらにこの女性たちは全員民間人だった。もちろん子どもは子どもだった。
私たちは、無実の傍観者だった男はいなかったと信じるべきなのか?殺されたあの成人男性すべてが「悪人」だったと。
さらに無実の傍観者、女性と子どもがいた。無邪気に傍観している男性はひょいとうまく抜け出せたとでもいうのか、それともかわいそうなあの女性と子どもたちを殺した弾丸と爆弾の破片(生気を失わせるようなマシンガンの雨あられの発射はもちろん、使われた爆弾が破裂と同時に細かく破砕する破片爆弾だったのは確かだ)が、なんかこう魔法でもかけられたみたいに男性をはずしたかだ。
みごとだよ、えっ?
それが当然、私たちの理解力を侮辱する非常識な主張であるのを除いては。
なんといっても、敵の戦士すべてのリストを持つペンタゴンらしくない。実際に生じるのは軍には戦闘後に届く人たちがいることだ、そしてこの死んだ人たち全体に気づく。軍が男たちを見て決めなくてはならないのは、この男たちが戦士なのか民間人かだ。手に銃を持ってるかそばにあるかすればむろん戦士と決め込むかもしれないが、どの男もAK47を持つ国でそれは有効な基準だろうか?それに銃を持ってないとしたら?正直なところあの死んだ男たち19人全員が銃を持ってると思うか?私は疑わしいと思う。この人たちは米軍と爆撃機による攻撃から逃れようとする人たちだ。戦士であろうと普通の市民であろうと、彼らは奇襲攻撃に命からがら逃げていた。仮にそのとき手にする銃がなかったとして、それをつかむために止まるはずがないだろう。
だから米軍はあの戦闘現場に記者たちを自主的に行かせないし、なにがあったか調べさせない。証拠を期待してやきもきしても誰も知らない。(これは軍が仕留めた獲物すべてを「テロリスト」かアルカイダのメンバーと呼ぶ要点に触れていない、はんぱものが戦闘員にしても、テロリストでもアルカイダのメンバーでもないとき、むしろ別の反政府集団か米国を追いやるために戦うだけの別の集団なだけのこと。)
私たちが得ているのが大ウソだというのは私には明白だ。ちょうどヴェトナムで軍隊が死体を数えてヴェトコンが何人殺されたかを報告書に記録したように、イラク(そしてアフガニスタン)で、彼らは男の死体を数えてはそれを敵と呼ぶ。
これに関して誰も軍部に要求しない。政府などの検閲を受けないフリープレス(出版の自由)と呼ばれてきたもので、間違いなく誰も。
数字は簡単に事実として受け入れられ、私たちにうやうやしく報じられる。
真実:イラクでの罪なき人々の虐殺を私たちが指揮していることは、軍の東部戦線キャンペーンでナチがしたどんなこととも同様に、たちが悪い。

▲ Dave Lindorff は「キリングタイム:ムミア・アブ=ジャマール死刑囚監房の真相調査」の著者だ。彼のカウンターパンチのコラム集「This Cant's be Happning!」がCommon Courage Pressから出版される。リンドルフの最新の本はバーバラ・オルシャンスキーとの共著「The Case for Impeachment」