見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2009/10/03

アメリカのホロコーストに謝罪



◇アメリカのホロコースト
「私は死者に謝罪したい」
by アラン・グレイソン下院議員

健康保険がないために毎年4万4789人の米国住民が死んでいる。

昨夜、私はスピーチを行いました、私が言ったことすべてを詳しく述べるつもりはありません、だが、スピーチ後に幾人かの共和党員が私に謝罪を求めました。私は謝罪したいと思います。

なぜここで謝罪したいか、2週間のこの「健康保険と大人の死亡数」の研究発表によると、健康保険がないために4万4000人のアメリカ人が毎年死にます。ハーバードの研究によると4万4789人のアメリカ人が毎年死にます、そしてgrayson.house.gov.にある私たちのウェブサイトに行くことでそれを見ることができます。

その数は、イラクで死んできているアメリカ人の数、911で死んだアメリカ人の数の10倍以上です。 しかもそれらは一回限りだった。これは一年ごとです。そのとおり、一年ごとです。

これを見てください。読んで嘆き悲しみなさい。それを読んで健康保険がなくて死んでいるこのアメリカ人全員のために嘆き悲しめということです。さて、そのことで私たちはなにかするべきだと考えます、そして民主党のヘルスケア(健康管理)計画はそれに従事します。余裕がなくて保険費用を負担できない人々のためにそれは健康管理を入手可能にさせ、この人々の生活を確かにします。

さあ、生まれた後も国民の面倒を見るべきであることを思い出しましょう。私は議会の民主党議員を召集します、私は議会の共和党議員を召集します、アメリカのために、死にかけている人々とその家族のために、私たちの仕事をしようと私たち全員に召集をかけます。

このアメリカのホロコーストを終わりにすることでわれわれが速やかに票決してきてないことを、私は死者とその家族に謝罪します。私のあとの発言権を譲ります。

(01 October 2009)

写真は、2016年夏のオリンピック開催地に決定して歓喜するブラジル人たち 単純にどこに行きたいか、どこの街と人々を見たいかと問われれば、マドリードも魅力ではあるが、やはりブラジル!ルラ大統領と感極まったペレが抱き合うシーンはなかなかでした

2009/09/30

親権を持つ父親が逮捕される



◇家庭を大切にする男の苦境は日本ではニュースにならない
CNN 30 September 2009

クリストファー・サヴォアの事例は放送とブログ圏域で劇的に長々と繰り出されている。幼い子どもたちの唯一の法的親権を持つアメリカ人男性が、誘拐された子どもたちをなんとか米国に連れ戻そうとしたために日本で投獄された。

だが、あなたが日本人なら、サヴォアのことを耳にしていなかった、なぜなら、その顛末はニュース放送あるいは新聞に載らなかったからだ。

東京をベースとする私たちの最初の電話の中に福岡の地方新聞があった。その新聞は「これはニュースではない」と私たちに伝えた。増大する国際的関心のためにそれを報道するかどうか尋ねたとき、その新聞はにべもなく「ノー」と言った。

その返答が家庭のプライバシーという日本人の考え方を知る手段であり、サヴォアが困難な立場に追い込まれた文化と法的不一致の説明の助けとなる。

住居に侵入することがタブーとみなされるところでは、依然として家庭内暴力と児童虐待のような問題が文化的に内輪の秘密ごとのまま残る。

日本の家族法は、家族に(離婚した両親による)共同親権を認める命令に躊躇する先例に従う。それはむしろ女性に唯一の親権がある文化的規範に従うのを選ぶ。それは多くの場合、父親には子どもたちとのどんな接触も決してないことを意味する。それは米国の裁判所では考えられないことだ、米国の裁判所は共同親権を離婚で当然のこととしてみなす。

この記事で私がインタヴューしているアメリカ人は、日本の古めかしくて堅い法律にびっくり仰天させられると言う。だがこの文化には、それについて議論はない。彼らはそれをニュースとは考えもしない。

(他のCNNの記事から抜粋:この親権争い劇が起きたのがアメリカだったなら、法に背いて子供を連れて逃げた元妻から子供たちを無事奪い返した父親は英雄扱いされただろう。だが、この争いは1万キロ以上も離れた日本の福岡で繰り広げられていて、そこではアメリカの法律は通用しない。そのため父親は未成年者略奪誘拐の容疑で拘束された。そして逆に、アメリカでは子供たちを誘拐した容疑者として手配されている妻が、日本では被害者ということになっている。... また、国際間の離婚紛争に関する1980年のハーグ国際協定に日本は署名してきていないので、子供の連れ去りについても日本の法律とアメリカの法律の整合性がとれていない。日本ではこの問題は民法に基づき、子供の利益を最優先にして解決されるが、外国人の親が親権を守ろうとしてもなかなか成功できていない。「日本はアメリカにとって大事なパートナーであり友好国だが、この点について両国の視点は異なる。離婚と子育てに対する両国の態度は違う。日本では、親による子供誘拐は犯罪と見なされないのだ。」とのアメリカ大使館のコメントを伝えている。)

◇米CNNテレビは29日、テネシー州在住の米国人男性が福岡市内で28日、日本人の元妻が無断で日本に連れ帰った子供2人を奪い返し、米総領事館に駆け込もうとしたところを未成年者略取の容疑で福岡県警に逮捕されたと報じた。

米国では近年、日米の国際結婚の夫婦が離婚した後、日本人親が無断で子供を連れ帰るケースが「拉致事件」として、社会問題となっている。今回も米国内で反響が広がれば、外交問題に発展する可能性がある。

CNNによると、男性は今年1月の離婚後、元妻が夏休みに長男(8)と長女(6)を日本に連れて行くことを禁じる命令を裁判所に申し立てた。裁判所は、夏休み後に米国に戻らなければ、離婚手当や養育費を受ける権利を失うとの条件で日本行きを認めた。

女性は夏休み後、一度はテネシーに戻ったものの、無断で子供を連れて再び日本へ。男性は全面的な親権を得た上で自ら福岡に飛び、登校途中の子供を女性から奪い去った。男性は保護を求めようとした米総領事館の前で、女性の連絡を受けた警察に逮捕されたという。

(時事通信 2009年9月30日)

写真は津波に襲われたアメリカ領サモア、ファガトガのダウンタウン

◇南太平洋のサモア近海で発生したマグニチュード8.0の強い地震と津波による死者数は、当局者によるとこれまでに113人が確認された。
当局者らによると、確認された死者数は、震源地に近いサモア独立国と米領サモアでそれぞれ84人と22人となっている。また、トンガでも少なくとも7人が死亡した。
(AFP 2009年9月30日)

2009/09/29

ここでも土足でずかずか



◇ポランスキー逮捕をフランスが非難

フランスの市民権を持つロマン・ポランスキー映画監督がスイスで逮捕されたのをフランスが非難してきている。

フレデリック・ミッテラン文化大臣は逮捕を聞いて度肝を抜かれたと言い、サルゴジ大統領が真相を追っていた。

ポランスキー氏(76歳)は、1977年ロサンジェルスで13歳の少女とセックスしたことで米国への逃亡犯罪人引渡しに直面する。

映画祭へ行った土曜日、パリ生まれのポーランド人映画監督はチューリッヒで拘束された。

米国によって発行された2005年国際警戒態勢を受けて彼は拘留されている。米国は今、正式の(国際間の)逃亡犯罪人引渡しを懇願する必要があるとスイスのスポークスマンは語った。

米国との協定のために、「ポランスキー氏が到着したとき、彼を逮捕することを除いて私たちに法律上の見地から選択権はなかった」とスイスの司法大臣Eveline Widmer-Schlumpfは述べた。

「彼には明らかに抗議する権利がありますし、私は彼がそうするだろうと思います」と彼女は付け加えた。

彼の逮捕と彼を引き渡すための試みに挑むつもりだと、ポランスキー氏の代理人として職務を果たす弁護士たちは言う。

・決して顔を見せなかった

文化大臣は「新たな試練がすでにそれは多くの苦しい試練を体験してきている人に負わされているのを強く残念に思う」とミッテラン氏の官庁は言った。

未成年の少女との違法な性交渉で有罪を認めた後、1978年ポランスキー氏は米国から逃れ去った。

◇真相のスケジュール表
1977年:ロサンジェルスでポランスキーは13歳のサマンサ・ゲイマーとの違法なセックスを認める
1978年:米国で逮捕状が発行されたのちに英国に逃れる
1978年:市民権を有するフランスにただちに移る
1978年:フランスに定住、ここで彼はフランスの制限された米国との逃亡犯罪人引渡しによって保護される
2008年:訴訟事件が却下されて審問がLAの裁判所から移されることをポランスキーの弁護士が要求する
2009年:LAの外で審問を行うとのポランスキーの要望が却下される

当初、彼は6つの訴因で起訴されて終身刑の現実を認識した。映画監督は30年以上のあいだ米国に足を踏み入れていない。

近年、彼はなんとかレイプの訴訟事件が却下されるよう努めてきており、すでに亡くなっている、もともとの判事が司法取引による合意事項の手はずを整えたが後で背いたと主張する。

ポランスキー氏は以前にもスイスには行っていたが、今回、米国当局は明らかに彼の移動を事前に知っていた。

彼の逮捕のための根拠を準備する時間を彼らに与えて、スイス当局に暫定的な逮捕状を送ったと司法官らは言った。

従来、ポランスキー氏は計画する移動上の逮捕要請について事前に聞いてきており、計画を変更してきたと、ロサンジェルス地方検察局報道官のサンディ・ギボンズは言った。

「彼はいることになっていた国で決して顔を見せなかった、そして彼は一度も逮捕されなかった」と彼女は言った。

事件の中心にある犠牲者のサマンサ・ゲイマーは、訴えが取り下げられるように以前に求めてきている。

(BBC NEWS 28 September 2009)
http://news.bbc.co.uk/go/pr/fr/-/2/hi/europe/8277886.stm

◇映画「戦場のピアニスト」などで知られるロマン・ポランスキー監督が、32年前の13歳少女への淫行(いんこう)事件で、スイス当局に拘束された。

ポランスキー監督は、チューリヒ映画祭で27日に賞を受け取るため、スイスに到着していた。米ロサンゼルス郡検察当局の報道官は「先週、ポランスキー監督の渡航情報を入手し、スイス当局に逮捕状を送っていた」と明かしている。

同監督は、米カリフォルニア州ハリウッドにある俳優ジャック・ニコルソンの邸宅で、13歳の少女に薬物とアルコールを摂取させ淫行したとし て、1977年に米国で逮捕された。罪を認め1978年には訴追されたが、国外に逃亡。フランスで市民権を獲得し、米国と犯罪人引き渡し条約を結んでいる国への旅行は避けていた。

また、2008年にはポランスキー監督を検察の職権乱用による被害者でもあるとして描いたドキュメンタリー映画「Roman Polanski: Wanted and Desired(原題)」が制作され、同映画に登場した被害者の少女のインタビューなどを元に、同監督の弁護士が米ロサンゼルス地裁に訴追を取り下げるよう請求したが、依然逃亡中であることを理由に却下されていた。

(ロイター通信 2009年9月28日)

◇ポランスキー監督拘束で嘆願書 釈放求め、文化人ら

映画「戦場のピアニスト」などで知られるロマン・ポランスキー監督が、約30年前の米国での少女淫行事件でスイス警察当局に拘束された問題で、欧州の文化人ら約90人は28日、監督の釈放を求める連名の嘆願書を発表した。

監督は26日、チューリヒ映画祭での受賞のため入国する際に拘束された。嘆願書は「最も偉大な映画人の一人が栄誉を受けるべき舞台が、警察のワナであったという事実は受け入れがたい」と強く非難している。

署名者には、映画監督のビム・ベンダース、アンジェイ・ワイダの両氏のほか、女優のイザベル・アジャーニ、作家のミラン・クンデラ氏らが名を連ねている。

一方、フランスのクシュネル外相は28日、ポーランドのシコルスキ外相と連名で、ポランスキー監督の逮捕状を発行した米国のクリントン国務長官に書簡を送り、フランス、ポーランド両国の市民権を持つ同監督の釈放を求めた。

(共同通信 2009年9月29日)

写真はポランスキーのしびれるクラシック映画「チャイナタウン」