見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2007/10/19

ノーフェンス ブルースカイの下で



うちのパンク小僧どもは元気に成長しています。海に行ったり、川でサンバは泳ぎヴァーモスはサンバの取ってきた木の枝を奪い取ったり、公園でほかの仲間とはしゃいだりと、たぶん犬としてはゴキゲンな毎日をおくっているんだろうと思います。
今朝はいつも運動しに行く海岸公園でなかよしのゴールデンリトリバーUちゃんに会いました。
遊ぶのはだいたいボクサー犬のヴァーモスのほう、こうやって2匹が夢中になってレスリングをやってるときはラブラドール犬のサンバは「わが道を行く」で勝手にあたりを匂いをチェイスして走り回っています。
ヴァーモスにはUちゃんは強気でいきます。5ヵ月ほど年下なんだけど、ガーガー言ってひっくり返ったヴァーモスをはがいじめにして愉しんでいます。ヴァーモスはどんな犬にも、なんでも許す大きな気持ちの持ち主ですが、音やものごとのすばやい動きに対してはものすごく敏感に反応して警戒します。この犬種に備わった能力なんだろうと勝手に解釈しています。
どんな種類のフェンスもなしに、ただもう青い空の下で、夢中になって遊ぶ犬たちを見ているのはサイコーに「しあわせ」です。心のフェンス、国境のように見えないけど確実に存在するフェンス、具体的なフェンスと、どれもできるだけなくしていくことが、わたしがしようとしてることすべての動機につながっているように思えます。

写真は、うちのヴァーモスとUちゃん、クリックすると拡大版で見ることができます。
そうそう、ヴァーモスはごらんのように「イージーウオークハーネス」を使うことにしました。どうしても前に出たがる体型なのでこれは訓練士にも修正できなかった、でもこのハーネス、優れものです。日本のハーネスは背中にリングがついていてそこにリードをつないで連れて歩くのですが、米国製のこれは胸の前にリードをつなぐんです。前に出ようとするとどうしても飼い主側、つまり横を向くことになり、修正されます。体験者でないとわかりにくいでしょうけど、すごい威力です。

2007/10/18

オバマとチェイニーは遠い親類


◇オバマは副大統領の遠い親類だとチェイニーの妻は言う
The Guardian by ダン・グレイザー 18 October 2007

バラク・オバマは彼の多彩な遺産から多くを自分のものにする。彼の父親はケニア出身、母親はカンサス出身。だが、彼の8親等の遠い親類がディック・チェイニーだという、はっきりしないままになっている家系の一要素がある。新しいスタイルの政治力学を断言する男が、古い政治力学の権力を強化するため前例のないくわだてを持っていると信じられている副大統領と親類関係にあるとのすっぱ抜きは、チェイニーの妻によるものだ。

Blue Skies, No Fencesと題するワイオミングで大人になる回顧録を調査する間に、夫と民主党大統領指名候補者との関係を発見したとリン・チェイニーはインタヴュアーに語った、たとえ彼女が回顧録にこの事実を入れなかったといえども。2人ともメリーランドからワイオミングに移った男の子孫だと彼女は述べた。

「8世代までさかのぼってみれば共通の先祖がいるものよ」と彼女は言った。「ひとりの先祖がおそらく、ディックとバラク・オバマほど異なる多彩なあみだのルートをたどる家系での原因といったこと、これが驚くべきアメリカの歴史なんです。」オバマ氏はユグノー(16−17世紀ごろのフランス新教徒)のマリーン・デュヴァルの子孫だとチェイニー夫人のスポークスマンは述べた。彼の息子が、1650年代後期イギリスからメリーランドに到着したリチャード・チェイニー&スザンナの孫娘と結婚した。

このデュヴァル夫妻はオバマ氏の曾・曾・曾・曾・曾・曾・曾・曾・曾祖父母で、副大統領の曾・曾・曾・曾・曾・曾・曾・曾祖父母だ。

オバマ氏のスポークスマンは、「どこの家族にも厄介者はいるものだ」と見当違いの観測をした。

先月シカゴサンタイムズは、17世紀のマサチューセッツのカップル、サミュエル・ヒンクリーとサラ・スールのおかげで、オバマ氏がジョージ・ブッシュ大統領の11親等の遠い親戚だとの、同じ程度にびっくりさせるニュースを暴露した。

フムフム..... 

写真は2005年に撮影されたもの。ふーん、日本では8世代前なんて他人も同然だよ。

反体制ブロガーが狙われている


1985年の設立以来、報道の自由を守る活動を続けている国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)は、16日、毎年恒例の「2007年報道の自由度ランキング」を発表した。
ランキングの対象は世界169の国と地域。自由度トップはアイスランドとノルウェーの両国。「G8」加盟国の中ではカナダが最も高く18位、続いてドイツ20位、イギリス24位、フランス31位、イタリア35位、日本37位、アメリカ48位、そしてロシアが最も低く144位。
5年連続で最下位だった北朝鮮はワンランク上がって168位に。北朝鮮もびっくりの、最下位転落は昨年166位のエリトリア。エリトリアは報道内容を理由に多数の外国人記者を収監しているとされる。
さて、前年51位だった日本はランクを上げた。だが「国境なき記者団」は、昨年のナショナリズムの高まり、日本経済新聞社本社に火炎ビンが投げつけられたこと、外国人TVクルーに対する襲撃、政府が記者クラブ制度の改革をさえぎっていること、などを指摘している。
◇トップのアイスランドとノルウェーに続き報道の自由度上位にある国は:
エストニアとスロヴァキア(共に3位)、ベルギー、フィンランド、スウェーデン(共に5位)、デンマーク、アイルランド、ポルトガル(共に8位)、スイス(11位)、ラトビアとオランダ(共に12位)、チェコ(14位)、ニュージーランド(15位)、オーストリア、ハンガリー、カナダ(共に16位)...... ドイツ(20位)、イギリス(24位)、ジャマイカ(驚きの27位!)、フランス(31位)など。
◇最悪のエリトリアに続き報道の自由がまったくないか脅かされている国は:
168位の北朝鮮から順に、トルクメニスタン、イラン、キューバ、ビルマ(やっぱり164位!)、中国(来年オリンピックがある国が163位!)、ベトナム、ラオス、ウズベキスタン..... そして気になるイラクは157位、リビア155位、サウジアラビア148位、ベネズエラ114位、イスラエル(領土外103位、イスラエル領土は44位)、ボリビア68位となっている。
◇2007年に殺害されたジャーナリスト77人、殺害されたメディアアシスタント11人
◇刑務所に収監されたジャーナリスト128人、刑務所に収監されたサイバー反体制64人

世界のブロガーなどサイバーでの反体制64人が目下、刑務所にぶち込まれている。伝統的なメディアでのジャーナリスト同様、いまブロガーが脅されていた。
また2003年3月以降、少なくとも205人のジャーナリストとメディアアシスタントが仕事中に殺されてきている。ほかにも2人のジャーナリストがいまだ行方不明だ。

2007/10/17

セロファンはアナーキー


ミシェル・ゴンドリーの映画は外せません。「The Sience of Sleep」の邦題「恋愛睡眠のすすめ」には「?」です。むしろ「セロハンはアナーキー」のほうが、「ヒューマンネイチュア」や「エターナルサンシャイン」を創り出した監督の「へんだけどかわいい」創造性を表すのに適していると思うんだけど。映画のなかでまるで双子のステファニーとステファンが夢中になって想像する世界を形にしていく最中に「セロハン!」とひらめくように。よく知りぬいた睡眠術というのはすなわち「夢中でなにかする」術でもあるのかなーとふと思いました。
ところで監督ゴンドリーはパリでグラフィックデザインを学ぶ美術系の人、結成したバンド「Oui-Ouiウイウイ」ではドラムを担当してました。音楽でなにかやりたいと思っていたところ、93年ビョークに出会ったことで幸運をつかみます。ビョークの「ヒューマンビヘイヴィア」はすべてのアワードで受賞。ベック、ケミカルブラザーズ、ダフトパンク、ホワイトストライプスなどなどと、もりもりミュージックヴィデオクリップの傑作を生み出していきます、そしてミュージックヴィデオ界の天才と呼ばれるまでになりました。
今回の映画の上映に先立って来日した監督は、「The Sience of Sleep」についてこう語っています。
ガエル・ガルシア・ベルナル演じる主人公ステファンは「まさにボク自身のこと」「ボクが見る夢というのはとても鮮烈な部分が多くて、起きても憶えていることが多いんだ。さまざまな夢にまつわる体験が、この作品のそもそものスタートだった。夢のなかでは自信に満ちた男なんだけど、実世界ではちょっとシャイで奥手なところがある。そんな男性像を作るのと同時に、ボクの個人的な恋愛体験などいろいろのものがミックスされて仕上がった。」
また音楽は、ヒューマンネイチュアでもかかわったコンポーザー、ジャン・ミシェル・ベルナール。今回は、ピアノを弾く警官としても登場。あるオリジナルスコアではゴンドリー自身がドラムを叩いているそうです。その他、フレンチポップスのディック・アネガルン、そしてガエル、シャバたちによるルー・リードのカバーなどがある。
写真は映画のワンシーン、このぬいぐるみの馬はステファニーの宝物。これを見つけたとたん寂しげな表情に魅了されたと彼女は告白。ステファンはこの馬を機械仕掛けで動くようにする、彼はへんなテクにすぐれているのだ、あとは夢のなか.....
ステファンはイラストレーターを夢見ていて、とっておきのカレンダーの構想を売り込もうとします、これが傑作なんです。売れるわけはない!のですが、世界のディスアスター(大災難、不幸)を描いていて彼の夢のなかではこれが驚くばかりに売れるんです。受賞もしてその際のスピーチでこの大災難にあった人たちのおかげと感謝します。毎月これを見るたびに戦争など世界の災難について思い起こすというのも、さすが「セロファンはアナーキー」なのでした。

2007/10/15

隣国シリアが国境閉鎖


他に生きのびる手だてがなく重い決断の末にイラクの人々は隣国シリアにたどり着く。シリアではこうした難民が200万人を超えた。最後の生きのびる道だったところが、今月から国境を閉鎖した。では、どこへ向かえばいいのか。この地獄のような状態を生んだ米国の戦争マシーンは、なんだってこの時期にシリアを刺激する行為に出るのか。

◇イラクの治安悪化で家を追われた200万人もの難民を抱える隣国シリアが、今月から国境を閉鎖し、イラク人に対する入国ビザ制限を始めた。背景には、シリアと米国との不協和音がある。故郷に戻れず、第三国への移住もままならないイラク難民たちは、「悪夢」を引きずったまま隣国で絶望の日々を過ごしている。
倉庫のような受付場所に、イラク人家族らの行列ができていた。ダマスカス郊外にある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の難民登録センター。受付とは別に、長い廊下が30のブースに仕切られている。難民認定のための面接場所だ。
しかし、受け付けから面接までたどり着くには平均で半年待ちだ。難民登録までにビザが切れると不法滞在になる。就労はできない。イラクから持ち込んだ貯金を取り崩している人が大半だ。
そんな中、シリア政府は今月から、イラク人に対する入国ビザを商用目的などに制限し、国境を閉鎖した。ビラール情報相は「イラク難民受け入れで年間10億ドルもの負担をシリアは強いられている。軍事力でイラクを占領しながら、その結果追い出された人たちには何ら支援をしない米国へのメッセージだ」と語る。
バグダッドとダマスカスを行き来する乗り合いバスのイラク人運転手らによると、ビザ制限開始のうわさが広まった先月下旬には、通常の10倍にあたる1日約2万人が国境を越えてシリアに駆け込んだ。制限措置が始まった今月1日以降は、客のいないバスを運転している状態だという。
一方、ダマスカス周辺にはイラク難民たちが集まる「街」が出現している。最大規模の約70万人が暮らすとされるセイダ・ザイナブ地区のイスラム教徒女性アハラムさんは2年前まで、バグダッドの米政府関連事務所で英訳作業などに従事していた。通勤途中に武装勢力に拉致され、8日間監禁されたのを機に家族とともにイラクを脱出。ダマスカスで難民認定を受けた後、米国への移住を申請している。
しかし、管轄する米国土安全保障省からは「最終決定まで、どれくらい時間がかかるか分からない」と告げる紙切れが来ただけだ。
外交筋によると、シリアを「テロ支援国家」と名指しする米国とシリアとの不協和音が、米国への移住を希望するイラク難民の状況にも影を落としている。イラク難民と面接をする米政府担当者にシリア政府が入国ビザを発給しないため、手続きが進まないという。
UNHCRによると、イラクの人口の7分の1にあたる400万人以上が家を追われた。シリアには最大の150万〜200万人が滞在する。それに次ぐ50万〜75万人を受け入れるヨルダンはすでに入国制限を実施。
米国は今年初め、9月末までに7000人のイラク難民を受け入れると発表。その後、目標を2000人に下方修正した。米メディアによると、実際に受け入れたのは約900人にとどまっている。
(朝日新聞2007年10月14日)

ところで、イラクからとびきり新鮮でユニークな視点の情報を発信してくれていたブログ「バグダッドバーニング」の仮称リバーベンドの一家が9月にやはり重い決断の末に「わが心の故郷」を離れ、たどり着いた先がシリアでした。
以下、9月6日の彼女から届いた最も新しいブログから抜粋します。

◇国境を越えて最後のイラク国旗を見たとき、涙がまた流れてきた。国境を越える間、運転手が私たちに話していた彼が経験した突飛な行為の顛末のむだぐちを除いてクルマは寡黙だった。おまけに隣に座っている母をこっそり見ると涙が流れていた。私たちがイラクを離れるとき言うべきことはまったくなかった。私はしゃくり上げたかったけど、赤ちゃんみたいに思われたくなかった。過去4年半の間、地獄のような身の毛もよだつところだったものから出るチャンスに私が感謝を表さないと運転手に思われたくなかった。
シリア国境もほとんど同等に群れをなしていたが、雰囲気はイラク側よりずっとリラックスしていた。人々はクルマから出て手足を伸ばしていた。ある人たちは知り合いに気づいて互いに手を振った、またある人たちはクルマの窓越しにいたましい顛末やコメントを伝えた。最も重みがあるのは、私たち全員が同等だったことだ。スンニ派とシーア派、アラブ人とクルド人..... シリアの国境職員の前では私たちはみな等しかった。
金持ちも貧乏人も、私たちはみな難民だった。そして難民はみな同じように見えた。ほっとした安堵に悲しみが混じりどことなく不安げ、どの顔にも独特の表情があることに気づくはずだ。どの顔もほとんど同じに見える。
国境を越えて最初の数分は感極まって圧倒された。抗しがたい安堵と抗しがたい悲しみ..... たった数キロの範囲、たぶん20分くらいなのに、どうして死から生の分離がこれほど確固としているんだろう?
どうして誰も見たり触れたりできない国境がクルマ爆弾や民兵や死の部隊と平和や安全のあいだにあるんだろう?今でも信じがたいことだ。ここに座ってこれを書きながら、どうして爆弾の破裂する音が聞こえないのかしらと思う。
飛行機が頭上を通過するとき窓がガタガタいわないのはどうしてかしらと思う。黒い服の武装した人たちがドアを突破して私たちの生活に侵入する確率から、なんとか脱しようとやってみている。道路封鎖や不法逮捕やムクタダの肖像画や他の諸々.... のない通りに、自分の目を慣れさせようとやってみている。
ちょっと走った先にこのすべてが存在するというのはどうしてなんだろう?
(イラク人女性リバーベンドのブログ「バグダッドバーニング」より)

写真は、イラクの次にイランと表示されることになるのかどうか?オルタネットにあったバナーです(http://www.alternet.org/)