見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2022/08/27

free free palestine

 


平和を求めるユダヤ人の声(jewish voice for peace)からメールがきています


◇ドアが溶接されふさがれました。ファイルが盗まれました。スタッフが尋問されています。


8月18日の夜明け前の攻撃のなか、イスラエル軍は7つのすぐれたパレスチナの人権および市民社会組織の事務所をくまなくあさりまわりました、そのうち6つは2021年にベニー・ガンツ国防相によって非合法化されて人々を社会的運動#StandWithThe6へと駆りたてました。軍は、イスラエルの人権侵害を証明するデータの入ったコンピュータに加えて、イスラエルの暴力の犠牲者に関する依頼人ファイルを盗み、ドアを鉄の板で溶接してふさぎました。


イスラエルは再び、パレスチナの人権擁護者が占領下の日々の暴力と抑圧の経験をあばくのを防ごうとしています。たとえば、Defense for Children International Palestineは、イスラエル軍の最近のガザ爆撃で殺された子どもたちに関する証拠を集めている最中に閉鎖されました。イスラエルの引き続きの人権侵害のこの記録は、国際刑事裁判所を含め、イスラエル政府に責任を負わせるための手がかりでした。

 

翌日、Shin Bet(イスラエルの“秘密警察”)は、標的にした組織の管理者を尋問のために召還しました。イスラエルの警察署は尋問のための事実上の秘密情報作戦の現場として機能しており、弁護士や報道機関のアクセスは厳しく制限されています。これから先、これらの尋問は彼らの仕事をさらに妨害するために標的となる組織のスタッフを不法に拘束するのに使われるかもしれません。


だれであれ、イスラエルの犯罪について真実を記録するものに対するこの最新のエスカレーションは、わたしたち全員に関係します。そしてバイデン政権と国際社会からの徹底的な黙殺は、これらの犯罪を続ける上でもっぱら青信号(ゴーサイン)として機能します。


https://www.jewishvoiceforpeace.org/





アパルトヘイト国家イスラエルとのパートナーシップを破棄するまで、すべてのアーティストは#PopKulturBerlinをボイコットすべき


翌日、下記のメールが届きました


◇Pop Kultur Berlinにアパルトヘイト国家イスラエルと関係を絶つように告げるアーティストの仲間に加わってください!


親愛なる友人、


アパルトヘイト国家イスラエルとのパートナーシップに抗議して今年4人のアーティストがPop Kultur Berlinから脱退しました!彼らは、2017年以降、人権擁護者からの私的および公的抗議に応じてそのミュージックフェスティバルをボイコットする他の少なくとも15人の仲間に加わりました。
 
「インクルージョン(両性を含む関係)、多様性、寛容を宣伝する巧妙なマーケティングことばにもかかわらず、フェスティバルのスタンスは人種差別や植民地の残虐行為、殺人の後援を事実上示すことです。」とパリのアーティストLafawndahが人を動かす力のある声明の中で書きました。

 

でも、いまだにPop Kultur Berlinはイスラエルのアパルトヘイト政権をアートウォッシュ(アートで洗浄)することでガザの大虐殺は“よくある慣行(日常茶飯事)”と主張し、アパルトヘイト国家イスラエルとのパートナーシップを続けるとあくまでも言い張っています。フェスティバルは、イスラエルに関して文化的ボイコットを支持した何千もの多くのアーティストをきっと逃したに違いありません。


現在でも、フェスティバルと同盟しているドイツの著名な政治家はこのキャンペーンとキャンペーンを支持した理にかなったアーティストを非難していて、彼らをこてんぱんにやっつける意地悪な中傷に乗り出しています。わたしたちの集合したインパクトがこのやけっぱちな反パレスチナ攻撃よりも重要で大きいことを、もう一度示しましょう。


PACBI(イスラエルに関するアカデミックおよび文化的ボイコットのためのキャンペーン)



2022/08/25

モグラはだれなのか

 


◇司法省はマールアラーゴの捜索の影に隠れる宣誓供述書を開示しないよう求めている

文書を開封すると、ドナルド・トランプに対する公式の取調べの射程が明らかになる可能性がある、トランプのチームは最近のできごとにあわてふためいている

ガーディアン紙 2022年8月15日


アメリカ司法省はドナルド・トランプのマールアラーゴを捜索するほぼ確実な理由をFBIに与えた宣誓供述書を開示しないよう判事に求めた、そして前大統領を包囲する強まる犯罪捜査への洞察と運命を共にするトランプの助けとなる最上位の人たちの間で不信感を悪化させる。


マールアラーゴの捜査令状がスパイ行為法違反など3件の犯罪的違反の現状の可能性に言及していることを示した数日後、司法省はトランプの政府機密の無断保持への調査の射程を明かしかねないので宣誓供述書は開示されるべきでないと主張した。


FBI捜査官は一週間前(8月8日)、米国に損害を与えたり敵を支援する可能性のある国家安全保障情報の権限のない(許可されていない)保有を禁止するスパイ行為法に言及した捜査令状を実行し、トップシークレットと記された文書を含む、約20箱分の資料を押収した。


宣誓供述書の開示の反証となる中で、開示はまたマールアラーゴの調査だけでなく、前大統領に近いと思われる追加の証人から協力を得る能力を損なう可能性があると司法省は述べた。


トランプに対する多数の捜査にまだ協力できる可能性のある目撃者、見たところでは前大統領の行動を熟知している人物の存在が再び側近をあわてさせて、トランプの権力中枢部の側近グループ内の不信をいっそう深刻にした。


トランプのソーシャルメディア・アプリ、Truth Socialでトランプが反撃した。トランプは「マールアラーゴの予告されていない急襲を正当化するのはダメだ」と投稿した。「わたしは、この実にひどい、衝撃的な侵入に関係する完全に編集されてない宣誓供述書の即時公開を求める。」


トランプの政府文書の許可されていない保持への取調べで司法省がいったい何をしようとしているかを見抜く眼識の欠如は、前大統領にとって危険な時期の一週間にトランプの法律チームと補佐官を深刻に挫折させた。


元連邦検事補でトランプの最上位の戦略家スティーヴ・バノンの弁護士としてもふるまう、エヴァン・コーコランが率いるトランプの法律チームの少なくともひとりの弁護士は、司法省が次にどんな手続きを取るかもしれないか眼識を求めてこの記事を取材する記者に電話をかけている。


FBIがマールアラーゴを去った直後に勃発し、前大統領に近い人物がFBIの情報提供者になったという疑惑を突然起こさせたことが、すでにトランプのまわりで日々の役割がある降格された顧問団内の緊張した雰囲気に加わった。


これらの憶測はおもに、FBIが最新の情報を使ってマールアラーゴで犯された犯罪があったとのまず確実な根拠をどうやって確立したかについて情報が広まるなかで出てきた。


トランプに近い複数の情報筋によると、疑惑は当初は3月頃に職務を辞任した長年のトランプの付き人のニコラス・ルナと、ホワイトハウス大統領執務室の元運営責任者モリー・マイケルに集中した。


ルナは1月6日連邦議会議事堂襲撃事件への議会調査によって召喚されたがこの事件についてFBIに話さなかったと情報筋のひとりは言った。そしてマイケルもまたトランプの勢力圏を離れる予定だが、彼女の離脱はルナのように辛辣なものではなかったと情報筋は言った。


週の半ばの焦点は、フロリダ、パームビーチの会員制リゾートのマールアラーゴの従業員と他のスタッフに転じたと情報筋は言った。その一因は、どの部屋を捜索する必要があるか、部屋のどこを捜索する必要があるか、FBIが正確に知っていたからだと思われる。


だが、週末にかけて、FBIが所有物から革張りの箱を移し、トランプの金庫の場所をすでに知っていたというすっぱ抜きに続いて、詮索は再びまだ疑われていない他のだれかに移ったと情報筋は言った。そのだれかにはトランプの家族も入るという。


https://www.theguardian.com/us-news/2022/aug/15/donald-trump-mar-a-lago-search-justice-department


今、アメリカの国民の関心事はトランプの機密文書隠匿の事実を誰がFBIにリークしたかだ。

そんな矢先に、それは「クシュナーだ」という強烈な推測が飛び出した。つまり、自分の容疑を逃れるために義父を売ったというのだ。

言い出したのは、ドナルド・トランプの唯一の姪、臨床心理学博士のメアリー・トランプ。

トランプ前大統領を専門分野の心理学から分析した著書を出し、その中で彼のことを「自己陶酔性臨床的障害」と診断して一躍脚光を浴びた人物だ。

博士は、クシュナーをリーク犯とした理由としてサウジアラビアとの関係を挙げる。

上級顧問在任中、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と親密になり、退任後、自分の企業に20億ドル投資を受けた「怪しげな取引」で訴追されるのを免れるために機密文書のありかを教えた、事実上の「司法取引」との見立てだ。


◇おそらくジャレッド・クシュナーがマールアラーゴ通報者であるとメアリー・トランプは推測している

クシュナーが20億ドルのすごいサウジのビジネス取引に関連する疑惑や面倒な事態のために情報を引き渡したかもしれないと彼女はほのめかす。

ハフィントンポスト紙 Aug 14, 2022 by Mary Papenfuss


ドナルド・トランプの姪は、金曜の“The Dean Obeidallah Show”のラジオインタビューでモグラ(たれこみ屋)の正体についていちばんの推測を尋ねられたとき、イバンカ・トランプの夫で前ホワイトハウス特別顧問のクシュナーを特に選んだ。ウォールストリートジャーナルとニューズウィークによると、情報提供者はマールアラーゴの機密文書の存在のみならず、それらが保管されている場所を特定して知っていたとされる。


「とにかく、いったい誰がこの盗品に接触できたかから始める必要があります」とメアリー・トランプは述べた。


彼女はまた、ドナルド・トランプからますます冷ややかに離れているように見えるクシュナーがホワイトハウスを去った後、サウジとの巨大ビジネス取引に関連する疑惑または面倒な事態のために連邦当局者を手助けしたかもしれないとほのめかしもした。


以前にそのような事業を動かした経験がまったくないにもかかわらず、「ジャレッドがなぜ20億ドルを手に入れたか、わたしたちはしっかりと調べてみる必要があると考えます」とトランプは特に言及し、サウジアラビア政府系基金からのクシュナーの新しい未公開持株会社(private equity firm)への驚くべき投資を引き合いに出す。


基金はサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が議長を務める、サルマン皇太子はアメリカの諜報機関がワシントンポスト紙のサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギの殺害を命じたと断定している人物だ。


「なぜクシュナーが何ヶ月もこんなに長い間おもてに出なかったのかしっかりと調べてみる必要があります。面倒な事態を抜け出すために、あるいは少なくとも彼らが抱えている面倒な事態を軽減するために、ドナルドを追い込むのと同じくらい大ばくちを必要とするこれへの関与が示唆されるのは誰かについても考える必要があります」と彼女は続けた。「ジャレッドの立場にいる誰かのように思われます。」


彼女はあいまいな返事をした:「ジャレッドだと言っているのではありません、でも、そうかもしれない。」


前大統領は目下、スパイ行為法違反の可能性、捜査妨害、記録の削除または破棄の疑いで取調べられている。


TVのトーク番組の司会者トム・ハートマンはTwitterで、サウジ、またはロシアのウラジーミル・プーチン大統領が貴重なアメリカの情報に“数十億”払うだろうと特に言及した。


元弁護士のラジオの司会者ディーン・オベイダラー(Dean Obeidallah)はクシュナー、ドナルド・トランプ(息子)、サウジ、そしてハンター・バイデンを疑っている。


トランプの前弁護士でフィクサーのマイケル・コーエンは先週、彼もまたクシュナーかトランプの子どものひとりが、もしかして情報提供者だと思うとビジネス・インサイダーに語った。


「まちがいなく、彼の権力中枢部の側近グループの仲間だよ」とコーエンは言った。


クシュナーはただちにコメントしようとしなかった。


https://www.huffpost.com/entry/mary-trump-jared-kushner-trump-mar-a-lago-documents-snitch_n_62f98100e4b045e6f6ae8d5e


◇ハーバード卒、ジャレッド・クシュナー前大統領特別顧問

祖父はホロコーストを生き延び、アメリカの地を踏んだユダヤ人移民。

△クシュナー家の醜聞

Mashup Reporter 2020-12-26


1990年代から不動産開発業で成功を収めた父親のチャールズ・クシュナーは、 2005年に脱税と証人買収、違法な政治献金など18件の罪で有罪を認め、2年間の実刑判決を受けた。


捜査を担ったのは、当時連邦検察官で後にニュージャージー州知事となったクリス・クリスティーだった。


ワシントンポスト紙によると、チャールズは民主党に多額の政治献金をするために自分以外の名前を使用。この中には当時学生だったジャレッドも含まれていた。ジャレッドがハーバード大学を卒業するまでに息子の名前で9万ドルを寄付していたという。


チャールズの政治献金は兄弟間の確執に発展。兄のマレー・クシュナーは事業資金を献金に流用したとしてチャールズを提訴。当時担当していた会計士も、証拠を提出したところ不当に解雇されたとして訴訟を提起した。


チャールズは、自分を裏切った家族に警告するため、売春婦に1万ドルを支払って、実の妹エスターの夫、ビル・シュルダーを誘惑させたうえ、ホテルに設置したビデオカメラでセックスの様子を盗撮。ビデオと写真をエスターに送りつけた。


チャールズは、テープを送りつけるために私立探偵を雇い、妹家族がパーティを開く直前に送るよう指示した。だが、エスターがテープをFBIに持ち込み、チャールズの逮捕へとつながる。


チャールズさらに、会計士を陥れるために売春婦に支払いをしようとしたが会計士は女性を拒んだ。


クリス・クリスティーは昨年、PBSのインタビューで、チャールズの身内に対する報復について、検察官の経験の中で「最も胸糞の悪い犯罪」だったと話している。


父親が有罪判決を受けたことで、クシュナーは検察官になる計画を断念。家族の事業を引き継ぎ、2008年にクシュナー・カンパニーズ(Kushner Companies)の最高経営者に就任した。イバンカとは2005年にビジネスランチで知り合ったことをきっかけにデートを始めた。クシュナーが厳しい戒律を守る正統派ユダヤ教徒であるため、2人の関係は一時破綻したが、イバンカが最終的にユダヤ教徒に改宗。2009年に結婚し、3人の子供をもうけた。


夫婦は、ごくわずかな著名人が住むフロリダ州マイアミのプライベートアイランド、インディアンクリーク島(Indian Creek)に土地を購入したと報じられている。


なお、トランプが父親のチャールズに恩赦を与えた際、ホワイトハウスは声明で「チャールズ・クシュナーは重要な慈善団体や活動に身を捧げてきた」として、「この慈善活動の記録は彼の虚偽の納税申告の準備と証人への報復、連邦選挙委員会に対する虚偽申告による有罪と2年の実刑を小さくするものだ」と発表している。


https://www.mashupreporter.com/who-is-charles-kushner/


△メディアを避け、その「素顔」はほとんど知られていない。

そのジャレッド・クシュナーが8月23日、ホワイトハウスでの4年間を振り返った回顧録(写真)を発売した。

執筆中、彼が「トランプ政権の業績を横取りしている」との噂を聞きつけてトランプが激怒したとの報道もあった。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71482?page=4

2022/08/21

マールアラーゴではなんでも手に入る

 


おもしろい展開になってきました

トランプ所有の豪邸マールアラーゴの家宅捜索では、FBI捜査官が金庫の場所をあらかじめ知っていたことなどから、内通者がいる、しかも「身内のだれか」に疑いの目が向けられているとのことです


◇スパイ法違反の罪に直面するとき、FBIに対するトランプの“暴力の呼びかけ”は1月6日の暴動、連邦議会襲撃の“再演”です

デモクラシーナウ!AUGUST 15, 2022


8月12日金曜に公開された捜索令状は、先週、前大統領ドナルド・トランプのマールアラーゴを家宅捜査した時に最高機密文書を移した後、FBIが3件の連邦犯罪でドナルド・トランプ前大統領を捜査していることを明らかにします。それにはスパイ行為法(Espionage Act)違反、司法妨害、政府記録の犯罪的な取扱いが含まれます。一方、トランプは調査をでっちあげと呼んでおり、共和党員のFBIに対するおどしが増大しています。フォーダム大学ロースクールの国家安全保障センター所長、カレン・グリンバーグ(Karen Greenberg)に話を聞きます。カレン・グリンバーグは、FBIの捜査に対するトランプの反発を「暴力の呼びかけ」、1月6日の“再演”の舞台を整えているとみなします。反発をものともせず、「トランプ前大統領がこのデータでなにをするつもりだったか、わたしたちは本当に理解しようとつとめる必要がある」とグリンバーグは言います。


エイミー:グッドマン(番組の司会者):デモクラシーナウ!democracynow.org、The War and Peace Reportです。

上院情報委員会で民主党と共和党のトップはFBIによって押収された機密文書を議員が検討することを許可するよう共同で要請しました。日曜、民主党のマーク・ワーナーと共和党のマルコ・ルビオが司法省と国家情報長官室に要請しました。


伝えられるところでは、FBIは捜索の中で11組の機密文書を押収しました。それには最高レベルの機密のひとつ、要注意事項の情報を表す、“top secret/SCI”と記された文書が含まれます。先週、ワシントンポスト紙はFBIの捜査の一部は核兵器に関連する機密文書に焦点をあてたものだと報じました。

 

エイミー・グッドマン:マールアラーゴ邸のFBI捜査に対するドナルド・トランプの反応はさらなる情報が明らかになるにつれ日々変化してきています。彼はその調査をでっち上げと呼びました。マールアラーゴの文書はすべて機密解除したと主張しています。さらに、彼はFBIに幾つかの文書を返還するように要求しており、それらはクライアント代理人と管理職の特権によって守られていると主張します。

その間に、特にオンラインで、捜索のあとに続いて全米でFBIへの反発が高まっています。FBIが過去一週間におよび、FBIの捜査官とその資産に対する前例のない数のおどしを調査しているとCNNは報じます。FBIと国土安全保障省はまた、連邦捜査官、裁判所職員、政府の施設に対する暴力の脅威について警告する共同の情報速報を発布します。先週、FBIのシンシナティ局が攻撃されました。

詳細については、カレン・グリンバーグが加わります。著書に、『油断のならないツール:対テロ戦争からドナルド・トランプ、欠陥のある正義まで、アメリカ民主主義の解体:セキュリティ国家成功の手段。(Subtle Tools: The Dismantling of American Democracy from the War on Terror to Donald Trump and Rogue Justice: The Making of the Security State.)』があります。


ようこそ、デモクラシーナウ!へ

このトランプ前大統領に対するスパイ行為の捜査について話すことで始めてくださいますか、それはどれほど重要ですか?


カレン・グリンバーグ:法的に加えて象徴的にも、それは非常に重要だと考えます。今、スパイ行為法はアメリカの国防に対する犯罪の亡霊を生き返らせます。令状のなかで言及されているスパイ行為法のこの部分はスパイをはたらくことに関する部分ではなく、国防情報の取扱いに関するものです。要するに、防衛情報の収集、送信または紛失です。国家安全保障に脅威を与える可能性がある場合、国家安全保障に関連する文書を適切な場所、ご存じのように国立公文書館から動かすことは違法です。ですから、これはあらゆるメディアの見出しが大統領に無差別にねらいをつけるものになるすごい告発です。でも、大統領に疑いをかけることでもあります。


ここには他にも2つの問題があります、そしてそれらはより高度の告発を伴い、非常に重要です。1つは政府の記録の犯罪的取扱い、政府の記録または調査の文書の破棄、改ざんまたは偽造です。また、それは最高20年になるかもしれない懲役です。これが言及されている司法妨害罪です。そして最後に政府のいかなる文書の破棄、窃盗も違法となる可能性のある告発があります。過去に、これが使われた例をわたしたちはペトレイアスで見ています(2015年にCIAの元長官、デービッド・ペトレイアス退役陸軍大将が機密文書を不適切に扱った罪を認めた。ペトレイアスは自身のスケジュールや個人的なメモを含む「ブラックブック」を不倫関係にあった伝記作家と共有していたこを認める。判事は10万ドル、約1350万円の罰金を科した)。

したがって、これらはスパイ活動の領域だけでなく、他のありうる告訴でも非常に深刻です。現在、トランプは告訴されていません。わたしたちはどうなるか見ていきます。彼は起訴されていませんが、家宅捜査で持ち帰った文書で彼らが何を捜しているかです。その文書の幾つかは機密扱いだと報じられたことを思い出してください。


エイミー・グッドマン:スパイ行為法について話しましょう。エドワード・スノーデン、ジュリアン・アサンジ、トーマス・ドレイク、現実の勝者に対してそれが引き合いに出されたのをわたしたちは見てきました。オバマ政権下でスパイ行為法が内部告発者による異議表示(不同意)を鎮圧するために用いられたようでした。そして現在、右派の立場の人々がこれらの問題を提起しているのを目にしています。


カレン・グリンバーグ:その通りです。これは歴史の逆転のようなものです。オバマはアメリカ史上ほかのどの大統領よりうまく内部告発者に対してスパイ行為法をそのやり方で使いました。しかし、ご存じのようにスパイ行為法は第一次世界大戦で突然見えてきたものです、当時、戦争に反対した人々、戦争に積極的に参加することに反対した人々を首尾よく起訴するために第一に使われたものです。そしてマッカーシー時代の間に使われてきました。それは、ペンタゴン・ペーパーズでダニエル・エルズバーグに対して使おうと努力されました。いまそれが使われているのは、わたしたちが言及した先の例とはまったく異なった、権力の濫用(これは疑惑です)、国を傷つけるための政府の絶対最高レベルでの権力の濫用です。これまでは彼らが考えたこと、他の人の考えたことを明らかにするために情報をリークしようと試みている人々に対するもので、政府がするはずもないことです。


国への異議表示(不同意)と、異議表示を訴追するためにスパイ行為を利用することの違い、そして潜在的に国家安全保障を損ないかねない手法での権力の濫用との違い、わたしは2つが非常に異なるものであることを立証します。国はこれについて議論する必要があると思います、でも、たった今は、なにが起こったか、正体を見破ることができるとすれば、あの文書が何についてのものだったか、そしてこれらの文書を保持することによって前大統領が意図していたことは何だったか、わたしたちはたくみに対処する必要があります。


エイミー・グッドマン:文書が核の秘密に関連しているかもしれないという問題、これは何を意味するのでしょうか?


カレン・グリンバーグ:そうですね、それは多くのことを意味します。ひとつは、機密情報を保持するという点で懸念される可能性のあるかなりこわいことのひとつです。とはいっても、前大統領がしたことの有罪を意味することにもなります、彼が情報の機密を解除できると主張したことです、そしてこれは彼の弁護団が言っていることの一部だとわたしたちは考えています。彼は魔法の杖のようなものを使い、機密解除できたんだと。


でも、核問題になると、実際に異なる基準で、まさに彼が主張しているようにこれを行う権限は大統領にはありません、そしてこれは原子力法によって規制されています。ですから、これが何かの核問題に属するかもしれないと言及され、報じられていることは、かなり重要だと考えます。


エイミー・グッドマン:では、トランプと彼の支持者が主張していることに進みましょう。トランプは公職を辞す前に問題のすべての文書を機密解除するために大統領権限を行使したと主張しています。


エイミー・グッドマン:国家安全保障担当補佐官のジョン・ボルトンは彼が国家安全保障担当補佐官だったとき、それらが一律に機密解除されたとは一度も知らされなかったと言いました。でも、大統領がそれらを持っていることは、機密解除され、マールアラーゴに移されたということですか?


カレン・グリーンバーグ:前大統領の観点からすれば、ある程度まで理解できます。なぜ彼がそう言いたがるか、機密文書の誤った取扱いに関してより深刻な告訴から自分を解放するからです。とても重い罪で告発されます。身を守る観点からは理解できたと思います。でもそれは正確ではありません。あなたが大統領で文書を機密解除したい場合、手順があり、決まりがあり、会話があります。この大統領任期内の故意の記録の悪用について、要点に至るまで、その記録があるはずです。


エイミー・グッドマン:FBI、司法省、トランプと彼の盟友に対することばによる攻撃について話してもらえますか?内部告発者の代理人、弁護士のマーク・ザイドは次のようにツイートしました。「Breitbart(オンラインニュースサイト)経由でトランプはFBI捜査官の名前を入れている資産受領高の未編集のコピーを公開した。彼の過去の経歴に基づくと、これらの特別捜査官とその家族を不幸に落とし入れ、起こりうる脅威を得ることを条件として、これはもっぱら意図的なものと解釈できる」とマーク・ザイドは述べました。カレン・グリンバーグ、あなたの返答は?


カレン・グリンバーグ:これは、別のレベル、別の活動の領域での1月6日の再演であるというのがわたしの返答です。これは、前大統領と今回の法の下での彼の待遇に代わって、暴力の要求です。そして長い間この国で続いてきた多くのことの収束です。ですから、わたしたちはそのできごとを知っています。わたしたちはいま、それがどう終わるのか見ています。そしてそれは非常に深刻ですし、非常に危険です。


エイミー・グッドマン:実際には引き渡されてないのは明らかなとき、トランプの弁護士が機密文書のすべては引き渡されたという手紙を司法省に送ったと今週末にニューヨークタイムズが報じたことについては?


カレン・グリンバーグ:繰り返しになりますが、これは1月6日の調査や他の場合で見てきたことに進みます。これは、ニセ情報、嘘、記録の歪曲と呼びたいものの、一種の故意の使用です。マールアラーゴに保管された文書で実際に何が起こったのか、この顛末をまとめるには長い時間がかかります。トランプ政権内で起こったこと、なにが事実で、なにがフィクションか、そしてそれが意味することはなにか。前大統領の有罪か無罪は最小限。この国でなにが起こったかを知り、歴史的記録を残し、前進する方法を知るためにも保存して、二度と起こらないように法的措置を講じることです。


エイミー・グッドマン:最も知りたいと思っていることはなんですか?全体的な激しい反動、巻き返しについて懸念していますか?


カレン・グリーンバーグ:全体的な激しい反動についてわたしは常に心配しています。わたしたちは前進しなければならないし、何があったか突きとめる必要があります。

なにを最も懸念するかについは、文書が何であったかを知る必要があります。本質的にはこれらの文書が何であったか、何を扱った文書か、何と名づけられた文書か、他国が関与している場合、どこの国々か。

そして、わたしたちが本当に理解しなければならないのは、このマテリアルで前大統領が何をしようと思ったか理解しようと努めることです。彼がなぜ保管していたのか?過去の犯罪または疑惑についての懸念を隠蔽するためだったのか、あるいは他の目的のために防御の手段であった可能性のある情報だったのか?わかりません。でも、これは今後数日のうちにわたしたちが知る必要があることです。


https://www.democracynow.org/2022/8/15/donald_trump_fbi_investigation_espionage_act?utm_source=Democracy+Now%21&utm_campaign=25fa4c6a58-Daily_Digest_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_fa2346a853-25fa4c6a58-190327541


△マールアラーゴは、1973年に大富豪のマージョリー・メリウェザー・ポスト(1887-1973)が自身の邸宅を冬のホワイトハウスとして使用してもらうため米国政府に寄贈したことに始まる。当時の部屋数は128室!

マージョリー・メリウェザー・ポストは旧ゼネラルフーズの創業者一族。
彼女は1927年に700万ドルをかけてマールアラーゴを完成させた世界で最もリッチな女性の1人だった。邸宅はアメリカ人建築家マリオン・シムズ・ワイエス(Marion Sims Wyeth)によるものだ。

マールアラーゴは17エーカーの敷地面積を誇り、いっぽうは大西洋に臨み、もう一方はフロリダの沿岸内水路に接している。