見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2010/02/12

チャーリー・ウィルソンの戦争



◇1980年代の旧ソ連によるアフガニスタン侵攻時、CIA(米中央情報局)の秘密作戦に協力し、ソ連軍の撤退に功績を残したとされ、映画「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」のモデルともなったチャーリー・ウィルソン元米下院議員が10日、米テキサス州の病院で心不全により亡くなった。76歳だった。



テキサス州選出の下院議員(民主党)だったウィルソン氏は、パーティー好きで陽気な人柄で知られ、地元の新聞からは「グッドタイム・チャーリー」のニックネームをちょうだいしたが、こうしたプレーボーイ的なイメージの一方で、冷戦時代の英雄のひとりとなった。



80年代、ウィルソン氏は下院の国防歳出委員会メンバーとして動き、当時アフガニスタンを侵攻していた旧ソ連軍に対するCIAの極秘作戦のための予算を大幅に増額、数十億ドルという多額の資金を調達し、旧ソ連軍と交戦していたイスラム武装勢力に武器を供給するなど大規模な支援を実現した。



このアフガニスタン支援における業績は2007年に「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」として映画化もされ、主演のトム・ハンクスがウィルソン氏を、ジュリア・ロバーツがウィルソン氏を支援する地元テキサス州ヒューストンの富豪女性を演じた。



しかし、アフガニスタンのイスラム武装勢力に行った軍事支援は、旧ソ連軍のアフガニスタン撤退当時は米政府周辺で勝利とみなされたものの、それ以降は意図せずして米国につきまとう災いの種となっていった。



ウィルソン氏が支持し、CIAから100万ドル単位の支援を受けたアフガニスタンの軍閥たちは現在、国際テロ組織アルカイダなどとのつながりをもつ危険なイスラム原理主義者とみなされている。中にはグルブディン・ヘクマティアル元首相や、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンのジャラルディン・ハッカニ司令官も含まれている。



しかし、2001年9月11日の米国同時多発テロ以後も、ウィルソン氏は「われわれは悪の帝国(旧ソ連)と戦っていたのだ。(支援しないとすれば)それは第2次世界大戦中にヒトラーと戦うソビエト軍に供給支援を行わないのと同様だ。当時、タリバンなんていう名前を知っていた人間なんていただろうか?」(2007年、タイム誌)などと述べ、アフガニスタンの「戦士」たちの軍事強化に荷担したことを悔いる発言は一切なかった。



CIAはそれまでCIA要員にしか贈ったことのなかった功労賞を文民として初めてウィルソン氏に贈っている。

(AFP 2010年2月11日)

◇1980年代、民主党のウィルソン下院議員はアフガニスタンからソ連を追い払うことでムジャヒディン(イスラム戦士)勢力を助ける手段として米国の内密の支援を確保するため、軍事予算小委員会での自分の立場を利用した。

CIAが自分の国を通って武器を輸送するのを許していたパキスタンのジア・ウル・ハク大統領は、ウィルソンが敵をまかすと信じた。

映画「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」は、番組60ミニッツの元プロデューサー、ジョージ・クリルによる2003年の本に基づいた。クリルによると、ウィルソンはエジプトの防衛大臣を喜ばすため、テキサスからベリーダンサーをカイロまで連れて行ったことがあった。その防衛大臣はアフガン人に弾薬を供給していた。

反対分子を武装させること、そして脇役で保守的なイスラム教国家を利用することで、パーティアニマル(パーティに興味のある人)としてのウィルソンの評判が彼の仕事の完ぺきな架空の身分を与えたと、ウィルソンが一緒に仕事したCIA職員らはジョークを飛ばした。その工作は結局一年で約7億5000万ドルにまで膨らんだ。当時の情報機関の歴史で最も多額の秘密工作となる。

国民には、下院の議場でめったに口をきかないでその日の主要な政策論争に加わらないでいるウィルソンはまるで平議員のように見えた。だが、クリルによると、連邦議会議事堂の非公開の会議室のドアの後ろではウィルソンは彼の同僚たちの選挙区の軍の契約を支持することで同僚のムジャヒディンのための支援を確保するため秘密に働いた。

ウィルソンの努力が冷戦の極めて破壊的な代理戦争のひとつで勝利するのを助ける一方、その勝利が後にタリバンによって占められる力の空白状態を残した。タリバンの多くはウィルソンによって調達され、CIAによって提供される武器で重装備された。

米国海軍士官学校の卒業生、ウィルソンは材木事業に参加する前、大尉として務めた。彼は1973年に下院に当選して1996年に引退した。

(ガーディアン紙 10 February 2010)
http://www.guardian.co.uk/world/2010/feb/10/texas-congressman-charlie-wilson-dies

▲写真の中央、白い馬に乗るのがウィルソン下院議員(イギリス、ガーディアン紙より)

2010/02/11

陰謀の徒党に乗っ取られる

 

◇私の国はハイジャックされています
ミュンヘンの平和集会でスピーチ by Cynthia McKinney
 
アメリカ合衆国からやって来てこの平和集会に参加するのを許してくれてありがとう。

やっと働いて得たアメリカ国民のドルを戦争、占領、帝国のために使うことで、私の国はけしからぬ陰謀の意図にハイジャックされてきています。
 
結果として、民主党、共和党双方の私の国の指導部は、戦争犯罪、拷問、人道に反する犯罪、平和を破る犯罪に共謀するようになりました。
 
民主党の下院議員として私はジョージ・ブッシュ、ディック・チェイニー、コンドリーザ・ライスに対する弾劾の条項を起草しました。後に、民主党が国民のニーズを大事にするよりも戦争を支援するのを可決したとき、私は民主党とすべての国の指導部からの独立を宣言しました。緑の党が私を大統領候補に指名しました、その綱領に私は真実、正義、平和、尊厳を置きました。

バラク・オバマ候補が演説するためドイツに来たとき、私はじっと注視しました。ようやく、もう一度信じるに足るものがあると思った群衆の多くの顔に涙があるのを私は見ました。世界をそれは憤慨させ落胆させてきたアメリカがその凶悪な極秘作戦ファイルブックのページをめくったと。善は最後には悪に打ち勝つものなのだと。

残酷な軍と経済や帝国政策の犠牲者、世界中の包囲された人々が、ようやく希望と変化を信じることができたのを私は知っています。そして、もしかするとアメリカはもう一度信じられるかもしれない。

私が行った世界中いたるところどこにもバラク・オバマの写真がありました。「Yes, We Can」のスローガンと「Hope」と「Change」の言葉がそこら中に貼り付けられていました。

そしてジョージ・W・ブッシュの8年後、バラク・オバマは世界が期待していた男であるようでした。
 
ですから、候補者が大統領になったとき、私たちは将来をあてこみ、固唾を飲みました。
 
例の拷問とレンディション(引き渡し)、無実の異議を唱えるアメリカ人に対するスパイ行為、戦争と占領、米国憲法に反する犯罪、平和を破る犯罪は終わるはず、合衆国はついに全人類の共同体に仲間入りするはずだと。

不幸にも、バラク・オバマの大統領職1年の事実はそうではありません。 

まっとうな手段で私たちは、ホンジュラスのセラヤ大統領打倒における米国の共謀と、打ちのめされた人々が食料、医師、重いものを持ち上げる装置を必要としたとき、そこに送られた銃を持った2万の軍勢による敵対的なハイチの支配権乗っ取りを、目撃してきています。
 
オバマ大統領はコロンビアにおける米軍の存在を拡大しており、ベネズエラ、ボリビア、エクアドル、キューバ、ニカラグアの人民の利益をおどすおそれがあります。
 
オバマ大統領にはパキスタン、アフガニスタン、イエメン、ソマリアで無実の人々を殺す無人機があります。そして政権の弁護士らは合法的に米国市民を殺す方法をなんとか考えだそうと努めています。あなた方にもドイツの国に米国の暗殺チームがいるのです!
 
不幸にも、オバマ大統領にはブッシュ大統領に対する弾劾の条項で私が挙げたすべてのアイテムの欠点があります。
 
9月11日のニューヨークとペンタゴンへの攻撃の悲劇を挙げることでトニー・ブレアとオバマ大統領の双方がアフガニスタンの戦争を正当化します。でも、あの日本当に起こったことについて私たちの政府は真実を伝えてきていません。まさにイラク戦争を始めるために彼らがウソをついたようにです。

では、私たちは何をするか?真実、正義、平和、そして尊厳に代わって、さあ一緒に働きましょう。私は米国でどうにかやっていきますし、私はあなた方と一緒に骨折ります。

戦争のためにもう10セントたりともありません。

私たちは論議をやめることもあきらめることもできません。私たちの国を取り戻さなければなりません。

(10 February 2010)


2010/02/08

破綻したアメリカ議会



◇スーパーボウルの中継で中絶反対の広告を流すCBSに批判

スーパーボウルまであと2日、試合を中継するCBSがキリスト教右派団体フォーカス・オン・ザ・ファミリーが広告主の中絶反対広告を容認することで批判を浴びています。長年、CBSと他のTV局はスーパーボウルの間に特定の見解を擁護する広告を拒んできています。

◇「米国の民衆のスポーツ史」の著者でスポーツライターのデイヴ・ザイリンがニューオーリンズのスーパーボウル・フィーバーとスポーツ最大の祭典の軍事化について語る

ニューオーリンズ・セインツのスーパーボウル出場が、少なくとも当座、ハリケーンカトリーナ以降のニューオーリンズの気分を即席レベルで押し上げているとスポーツライターのデイヴ・ザイリンは言います。ザイリンはまたプロのスポーツ選手たちがゲイの権利を擁護してきていること、スーパーボウルの祭典がいかに米国の軍事化を推進してきているかについても論じます。

(以上、デモクラシーナウ!5 February 2010)

◇スーパーボウル:オバマ大統領の予想はコルツ

オバマ米大統領は、試合直前に行われたテレビのインタヴューで、「コルツは史上最高といえるQBがいるし、強い」と話し、スターQBマニングを擁するコルツの優位を予想した。一方で、2005年に大型ハリケーンで被災したニューオーリンズを本拠地にするセインツに対しては「ここ数年の苦難を思えば(応援したくなる)ね」と、複雑な表情を浮かべた。

(共同通信 2010年2月8日)

◇どうしたら民主主義を取り戻せるか
「もし変えたいのなら、議会を変える必要がある」とローレンス・レッシグは言う

ネーション誌のカバーストーリーで、ハーバード大法律学教授ローレンス・レッシグが、「私たちの政府の中心に破綻したおなじみのもの、議会、が存在する。少なくとも今のところ、財政破綻ではなく、政治的破綻だ」と書きます。彼はこう続けます、「今日、議会がアメリカの民主主義にとって問題のコアである。ひとくだりでは、私たちが議会を変えるまで変化はないとなる。」

◇イエメン人ジャーナリスト、ナセル・アラビー:アメリカの関与はイエメン拠点の戦闘的活動家への健全な反応を徐々に害する

治安の悪さとイスラム過激主義によりイエメンが増大する国際的懸念の焦点となってきています。失敗したクリスマスの爆破の容疑者がいま、オバマ政権が暗殺を是認してきている米国生まれのイエメン人聖職者アンワル・アル・アウラキの捜索で貴重な情報を提供していると米国当局は言います。

(デモクラシーナウ! 5 February 2010)

2010/02/07

ティーパーティとはなんぞや



◇米国が海外でアメリカ人を暗殺できることを情報長官が追認

米軍は海外で米国市民を殺害する権限を授与されるとデニス・ブレア国家情報長官が追認してきています。下院情報特別委員会の前で証言することでブレアは、もし米国市民が合衆国にとってテロリストの脅威とみなされるなら、彼らの殺害を正当と認めるブッシュ時代の政策をオバマ大統領が継続していると白状しました。反応して、Salon.comのブロガー、グレン・グリーンウォルドが、暗殺政策は「訴追も裁判もなしに自分の市民に死刑判決を下すパワー」をオバマ大統領に与えると書きました。
(太平洋部隊司令官だった当時、デニス・ブレア海軍大将はインドネシア軍とその手先の民兵の1999年東ティモール虐殺と焦土作戦に深くかかわった。ネーション誌の「ティモール虐殺:米国の共謀 デニス・ブレア米軍太平洋部隊司令官にして犯罪者・テロ支援者」より)

◇追放されたドミニカ共和国からセラヤが敵対者を非難

先週ドミニカ共和国で亡命生活を始めて以降、マヌエル・セラヤ前ホンジュラス大統領が木曜に初の記者会見を行いました。セラヤは彼の後継者、ポルフィリオ・ロボ大統領が就任したと同じ日にホンジュラスを去りました。セラヤの支援者たちはセラヤを打倒したクーデター政権に抗議して、ロボの選挙をボイコットしました。ホンジュラス議会はセラヤに政治的特赦を与えましたが、彼が故国に戻るとなればやはり刑事訴追に直面します。木曜、セラヤは、裁判にかけられるべきなのは彼の告発者であると言いました。
マヌエル・セラヤ:「私を裁判にかけたい人たちは私の敵対者です。彼らは裁判官ではありません。ホンジュラス人を拷問し、彼らと私に拷問を継続する人たち、外交の立場で攻撃された人たち、殺人者や犯罪人に反対して労をとる訴訟手続きを始めたがらない人たち、彼らは誰も裁くことなどできません。」

◇パキスタンの集会で数百人がSiddiquiの有罪判決に抗議

パキスタンでは、米国で訓練を積んだパキスタン人の神経科医Aafia Siddiquiの有罪判決に抗議するため、木曜、カラチで数百人が結集しました。2008年アフガニスタンで投獄される間にSiddiquiが米軍に発砲したため、今週、ニューヨークの陪審は彼を殺人未遂で有罪にしました。アメリカ人は誰も傷つきませんでしたが、Siddiquiは米国拘留中に撃たれて負傷しました。パキスタンと米軍に拘留される間にSiddiquiが尋問されて拷問されたとの憶測がありました。抗議を組織するMeraj ul Huda Siddiqui博士は、有罪を非難しました。
Meraj ul Huda Siddiqui博士:「米国の帝国主義を知れ!イスラム教徒を抑制するための、イスラム教徒の団結の人員を削減するための、合衆国のこれらすべての活動を知れ!そしてすべてのイスラム教徒は、アメリカの人質からAafiaを釈放するため団結すると決めている。」

◇ルーマニア 米国のミサイルの宿主に

ルーマニアの国にミサイル迎撃機を常駐させることでオバマ政権はルーマニアと合意に達してきています。当初ポーランドとチェコ共和国にするつもりだったブッシュ政権のミサイル防衛システムとやらを、この取り決めが蘇らせます。オバマ・ホワイトハウスは昨年、海軍ベースのミサイルシステムに賛成してシステムを交換するつもりだと言っていました。

◇バンクオブアメリカ、元幹部らが市民的詐欺容疑で起訴される

バンクオブアメリカとそこの2人の元幹部がボーナス支払いと2008年投資銀行メリルリンチの買収について調査官にウソを言ったとの申し立てにより起訴されてきています。木曜、元CEO(最高経営責任者)ケン・ルイスとCFO(最高財務責任者)ジョセフ・プライスはもちろん、バンクオブアメリカに対する市民的詐欺容疑を連邦および州の監視委員が申請しました。銀行はまた、数十億ドルの追加救済措置なしにメリルリンチ取引を断念するおそれがあることで政府高官を欺いたと非難されています。国の金融危機に連座する主要銀行に対し、さかのぼる最もあからさまな訴訟をこの行動が記録しました。バンクオブアメリカはすでに1億5000万ドルの罰金で幾つか責任の片を付けてきています。

◇グーグルとNSAの協力がプライバシー擁護団体の怒りを招く

サイバーセキュリティの権威を持って明記されていない協力で、インターネットの巨人グーグルが国家安全保障省(NSA)と協力しています。先月中国で始まったというグーグルのコンピュータネットワークへの攻撃を分析するのをNSAが手伝うものとグーグルは言います。詳細が明らかになっていないこの取り決めについてプライバシー擁護者たちが懐疑論を唱えてきています。電子プライバシー情報センターはサイバーセキュリティとEメール暗号化でグーグルとNSAとのあいだの通信、文書の情報公開法請求を正式に提出しています。

◇チャータースクール(教師、親、地域が地方自治体や国の特許状を得て設立し、公的資金によって運営される独立学校)が教室の人種隔離を増大させている

教育のニュースでは、チャータースクールの増加が教室の人種分離を増大させているのを新たな研究調査が示します。UCLAの公民権プロジェクトによると、チャータースクールの黒人生徒の10人に7人が白人生徒の極端に少ない学校に行きます。黒人生徒は全米のチャータースクール登録数の32%を占めます、公立学校に登録される割合の2倍です。

◇右翼の活動家が就任のティーパーティ大会に出席

本日就任の全米ティーパーティ大会のため、右翼の活動家らがテネシー州ナッシュビルに集まっています。大会組織者による暴利むさぼりの申し立てを通して集会は論争に直面してきています。旅費と3日間のイベントの宿泊費に加えて、出席者はチケット一枚500ドル以上を支払っています。前アラスカ知事サラ・ペイリンは大会の基調演説をすることで10万ドルもらいます。

◇バンクーバーの活動家たちが反オリンピックの抗議を準備する

カナダでは、バンクーバー市の活動家たちが今月のオリンピックに対して抗議を準備しています。オリンピック・レジスタンス・ネットワークは来週の開会式と同時に起こる人民のサミットを組織してきています。バンクーバーオリンピックは先住民の権利と社会的サービスを徐々にむしばんでいるとオリンピック・レジスタンス・ネットワークのHarsha Waliaは言いました。
Harsha Walia:「冬季大会は予算70億ドル以上を用いて度を超してきていると私たちは判断します。ブリティッシュコロンビア全域のスキーリゾート開発で先住民の土地が搾取され盗まれ続けます。ダウンタウン・イーストサイドに拡大する貧困と貧民の犯罪者。ここバンクーバーでの公的支出の大規模削減と増大する治安維持と軍事配備の予算。結局はオリンピックとなる憲兵隊国家に10億ドルが注ぎ込まれているのです。」

(以上、デモクラシーナウ!5 February 2010 ヘッドラインより)