見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2009/02/28

クルーニー オバマ&バイデンと会談


◇平和を求めてクルーニーがダルフールから戻る

・CNNのラリー・キングがダルフール難民に会いに行く体験についてジョージ・クルーニーと話す
・クルーニーがジョー・バイデン副大統領と会談、果敢なアメリカ外交を促す
・ダルフール難民について「彼らは風前のともしび(危機に瀕している)」と俳優
・ロングランシリーズの最終回で「ER」にまた出演するとクルーニーは言う

CNNのラリー・キングが、月曜夜、争いで引き裂かれたスーダンのダルフール地方から戻り、ジョー・バイデン副大統領との会談を終えたばかりの俳優ジョージ・クルーニーとの独占インタヴューをした。

クルーニーの俳優業のキャリアで次は何かについてとっておきの話を聞き出すのに加えて、クルーニーが立ち向かわなければならないと言う人道上の危機について、ラリー・キングがホワイトハウスからのライヴでこの活動家の俳優と話した。

以下にあるのは簡潔明瞭に編集された筆記録の一部:

ラリー・キング:私たちはオスカー受賞俳優で活動家、ジョージ・クルーニーと共に始めます。彼は先週スーダンとチャドの国境に近い難民キャンプ、ダルフールに行ってきて、今日バイデン副大統領と会いました。

ご覧の通り、彼は凍てつく寒さのホワイトハウスの前に立っています。彼に感謝を申し上げます、なぜなら彼は凍えて死にそうだからです。

ジョージ・クルーニー:今夜はオーヴァーコートを着ているべきでした。

キング:ジョージ、あなたはいつもちょっと予想外ですね。とにかく、あなたはダルフールのことで今日副大統領に会いました。彼になんと言ったのですか?

クルーニー:基本的に、すぐそこがダルフールの国境のチャドから戻ってきたことについて話しました。そして割合にすみやかに、おそらく来週半ばまでには、現職の大統領ではこれまで一度もなかった国際刑事裁判所がスーダンの大統領を戦争犯罪で起訴しようという時期が迫っていることについて話しました。

そして、ことによると、これはアメリカのみならず、この地域にある種の平和をもたらそうと試みる心からの外交努力でボクたちすべてが国際社会といっしょに取り組む好機であることについて話しました。

キング:バイデンが示した関心の大きさはいかに?

クルーニー:バイデン副大統領はこの問題についてすごくずけずけと意見を述べてきています。ボクたちはまっ先に、それが一時的でないためにホワイトハウスにただちに報告するハイレベル、フルタイムの特使を任命するという考えについて長く話しました。この領域に平和を見つけるという職務一手をになって毎朝起きる、毎日これに取り組む誰かが必要であると。

キング:先週あなたが見たものは何ですか?

クルーニー:辛苦でした。むこうは常につらく荒れています。たまらなくなりますよ。彼らは風前のともしび、危機に瀕しています。

ひどい恐怖をたくさん見ました。また圧倒する量の期待もあった。これらの起訴やこの新政権が国際社会を全くの平和に向けて動かす手助けができるだろうとの多くの期待がありました。

キング:これらの人々と会ったこと、この悲劇を知ったことを、あなたはどう扱いますか?自分としてどう処理しますか?

クルーニー:自分として、実際にあなたにどう影響を及ぼすかについて100万の話を語ることができました。でもボクは人がそこに行って戻ってきていかに彼らに影響を及ぼしたか語るべきだとは思わない。ともかくも、この人たちが風前のともしびだってことを、みなが知るべきだと思います。

キング:あなた方の安全性は危うくなっていたのですか?

クルーニー:ああ、国連の話のことですか。

キング:そうです。国連があなた方を保護しなかったことです、そうなんでしょ?

クルーニー:危うくなっていたことは一度もなかった。特に安全ではなかったエリアに入っていきたがったジャーナリストらとボクはいっしょでした。そしてボクたちは行くと決めた。そしてそれは必ずしも国連が待望していたことではなかった。

そういうことなので、ボクたちは自分たちで進めた。申し分なかった。

ラリー、これも言いたかった、今日ボクがしたことで言い忘れたこと。この問題がいかに重要かをこの政権に思い起こさせる手助けをしたがった全米中の人々が署名した25万枚のポストカードを届けました。それは「ダルフールを救え」の人々から集まったものだが、全米中から集まった。今週末までにはおそらく新たに70万人分が集まるだろう。

キング:ジョージ、もっとはっきり言えば、クリントン国務長官と政権に何をしてもらいたいですか?

クルーニー:これを行うのにアメリカが軍を送ろうとなるのか、国連が送るのか明白でない。実際のところ外交が必要とされてるってことです。そして外交が果敢に押し強く始められなければならないし、すぐにも始められなければならない。ボクたちには機会があります。

キング:もう一つ迅速な事態。「ER」の最終回の公開に登場するんですか?

クルーニー:実は、ボクは「フレンズ」のリメークをやっている、この知らせを伝えたくなかった。

キング:おや、大変。

クルーニー:ボクはジェニファー・アニストンの役を演じることになっています。

キング:ジョージ、あなたにはわくわくさせられますね。

クルーニー:ありがとう。生涯の仕事としての手段です。選んだものです。

キング:「ER」には出る予定ですか?

クルーニー:出演します。スーザン・サランドンとジュリアナ・マグリーズといっしょに最終回に出ます。ですから、十分たのしめるはずです。

キング:ありがと、ジョージ。風邪引かないでね。

クルーニー:ありがとう。愉しかったです。

(CNNラリーキングライヴ 24 February 2009)

写真はホワイトハウスでバイデン副大統領と会談するクルーニー
他にダルフール問題でのクルーニーに関するABC NEWSの記事は右サイドにある「NewsFanzine」からお読みいただけます。

2009/02/26

誰にも同等の権利がある


◇アカデミー主演男優賞受賞でショーン・ペン
「誰にも同等の権利がある」

そして「スラムドッグ&ミリオネア」が最優秀作品賞を含め8個のオスカー像を家に持ち帰る本年度アカデミー賞最大の勝者だった。「The Reader 愛を読むひと」でケイト・ウィンスレットが最優秀女優賞を獲得し(これまで5回ノミネートされて逃してきた彼女「夢が叶った!」)、ショーン・ペンが映画「ミルク」でのゲイの権利のパイオニア、ハーヴェイ・ミルク役で最優秀男優賞を獲得した。これがショーン・ペンの受賞スピーチの一部だ。

ショーン・ペン:「今夜、ボクたちのクルマが乗りつけたとたんに嫌悪のそぶりを我慢した人々にとって、ゲイの結婚を禁止することに票を投じた人たちに代わって彼らの大きなつらよごし(大恥)と、支持する状態を続けるとしてその孫の目にもつらよごしになることを、着席して思案し、先手を打つのにいい機会だと思う。ボクたちには誰にも同等の権利がなくてはならない。」

(CNN.com 23 February 2009)

◇アイルランドの元大統領メアリー・ロビンソン率いる国際法律家委員会が「テロ戦争」を人権侵害と非難

元国連人権高等弁務官でアイルランドの元大統領のメアリー・ロビンソンは現在、国際法律家委員会の会長です。同委員会はブッシュ政権の「テロ戦争」とやらが世界中で人権を侵害したとの報告書を最近発表しました。ロビンソンはまた、今も続くイスラエルのガザ封鎖とヨルダン川西岸の占領、ブッシュ政権の犯罪に対する独立した機関による調査の必要性についても述べます。地球規模の経済崩壊、コンゴ民主共和国での人道危機についてもです。

(デモクラシーナウ! 2009年2月25日)

写真は映画「ミルク」でハーヴェイ・ミルクを演じるショーン・ペン

泳ぎが得意なファーストドック


◇オバマガールズにウォータードッグ

ポルトガルの泳ぎの好きな犬はそのエネルギーと知能で知られている

アメリカのファーストレディ、ミッシェル・オバマは娘たちのペットにポルトガルの泳ぎのうまい犬を見つけたがっているとピープルマガジンが報じてきている。

二人の娘たちは、父であるバラク・オバマが大統領に選ばれたとき、二人がうまく対処してきたすべてに対するごほうびとして子犬を約束された。

犬の選択はある犬種に対する長女マリアのアレルギーによって限定されたが、泳ぎの好きな犬は低アレルギーだ。

4月に子犬を飼えればと家族は期待しているとオバマ夫人はマガジンに語った。

泳ぎの好きな犬は気質的に「かなり優良」だったと彼女は言った。

「将来のサイズの見通しから、小型犬ではないが大型犬でもない、いわばその中間にあります。それに私たちが知っているこの犬の所有者たちはうんとほめています。」

そのひとりがベテラン上院議員テッド・ケネディだ、彼はスプラッシュとサニーとその犬種二匹を飼っている。

スプラッシュは、アメリカ政治に関するケネディ氏の子どもたちのガイド「わたしの上院議員とわたし:一匹の犬から見たワシントンDCの印象」の中でナレーターとして特別扱いされてもいる。

1月、ケネディ氏は「アメリカの次期ファーストドッグとしてポルトガルの泳ぎ好きの犬を支持するのを光栄とする」と言った。

「彼らにはやる気と末頼もしい元気がある。彼らは賢い。彼らは立ち直りが速い。彼らは断固としている。彼らは楽観的。そして彼らは疲れ知らず」と彼は言った。

「オバマ一家とオバマ政権にぴったりあてはまるように思われる。」

・フランクかムースか

だが、家族はまだ未来のペットの名で同意してきてないとオバマ夫人は言った。

「浮かんでる名前はあってもよくないの」と彼女は言った。

「フランクがそのひとつ。フランク!ムースもそう」と彼女は言って、「もうちょっと犬の名前を考えなさい」と娘たちに命じていると付け加えた。

オバマ夫人はまたインタヴューを使ってホワイトハウスでの家族生活についても語り、娘たちは今も雑用をしなければならないので、スタッフらに彼女たちを助けすぎないよう頼んできていると言う。

「人は生活を楽にしたがる、そして小さな子どもがいる場合、子どもたちには生活が楽にならなくていいと、私はスタッフに説明してきています。彼女たちは子どもです」と彼女は言った。

だが、どこに行くかを教える限り、少女たちは自由にホワイトハウスを走れるとオバマ夫人は言った。

「彼女たちを元気づけてこの場所全体を自分の家のように感じられるよう努めています」と彼女は言った。

(BBC NEWS 25 February 2009)

2009/02/22

ロンドン発のコンボイViva Palestine


◇ガザ救援のためアフリカの国境を開通させる

ほぼ15年間閉鎖されていたモロッコとアルジェリア間の国境が、ガザに向かって進む救援輸送車隊のために一時的に再開されている。

医薬品、食品、おもちゃ、衣類の荷を詰め込んでイギリスから出発した99台の輸送車隊がモロッコの町ウジダに近いアルジェリアに渡った。

1994年、マラケシュのホテル攻撃における関与でモロッコがアルジェリアを非難した後、国境は閉鎖された。

救援輸送車隊は3月初めにエジプトからガザに渡る予定だ。

イギリスの議員ジョージ・ギャロウェイが指揮を執るそれは先週ロンドンを出発した。その5000マイルのルートにはフランス、スペイン、チュニジア、リビアも含まれる。

ガザ地区は、イスラエルの最近の3週間の軍事行動の結果として起こる人道上の危機に直面している。

救援輸送車隊のためにモロッコ・アルジェリア間の検問所が開かれたとはいえ、普通の人びとが近いうちにいつでもモロッコ・アルジェリア間を陸路で移動できるようになる徴候はまずないと、BBCのジャームズ・コプネルがモロッコの首都ラバトから報告する。

二国間の外交関係は長いこと不十分だった、そして意見の相違、不和は、目下なわばりを争うサハラ西部に集中する。

モロッコはその地域をモロッコの領分とみなす、一方アルジェリアはポリサリオ戦線独立運動を支援する。

また国境閉鎖には経済的影響の重大性もあると、BBCの特派員は言う。

ある推計によれば、マグレブ(アフリカ北西部、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、時にリビアを含む地方)の内国取引率は世界のどの地域より低い。

モロッコは最近、国境の再開を要請したが、アルジェリアはまだ同意してない。

(BBC NEWS 21 February 2009)

▲写真は、2月19日モロッコにいるガザ行きのイギリス救援輸送車隊
彼らはエジプトからガザに入ろうと計画する

◇ハマス、オバマ大統領に書簡か ガザ視察の上院議員に託す

米国務省高官は20日、パレスチナ強硬派ハマスが実効支配するガザを19日に視察した米上院外交委員長を務める民主党のケリー上院議員に対しハマス当局がオバマ大統領あての書簡を託したことを明らかにした。

ガザに米議員が入ったのは過去8年で初めてだった。ハマスは2007年、ガザを武力制圧。昨年12月から1月にかけてはイスラエル軍が空爆、侵攻し、ハマスと軍事衝突していた。

同外交委関係者によると、ケリー議員が国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の責任者と会った際、この書簡を手渡されたという。書簡の内容は不明で、議員は開封せず、エルサレムの米国総領事館に引き渡したという。総領事館で開封したところ、ハマスからのものと判明した。書簡に対する対応は米国務省とホワイトハウスで検討しているという。

一方、ハマスの報道担当は、同議員に対する書簡の引き渡しを否定した。

ケリー議員はガザで、北部にあるアメリカンスクールを訪問、ガザ市の国連本部にも立ち寄り、ガザ衝突でハマスがロケット弾を多数撃ち込んだイスラエル南部の町も視察していた。

米総領事館によると、別の米民主党の下院議員2人も同日、ガザを視察した。イスラム教徒で初の連邦議員となったエリソン議員(ミネソタ州選出)も含まれる。これら議員3人のガザ入りは、オバマ米政権によるパレスチナ和平構築への仕切り直しへの意欲を反映しているともみられる。

ただ、議員3人はハマス当局者とは接触していなかった。米政府はハマスをテロ組織と指定している。オバマ大統領はハマスとの直接対話を否定していないが、暴力放棄、イスラエルの存続承認、パレスチナ自治政府とイスラエルとの合意事項の順守を条件にしている。

(CNN 2009年2月21日)