見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2010/07/31

アフガンで犬死にの責任は誰に



◇アフガン・リーク:Wikileaksのアサンジュ "責任がある"とするのを否定する

アメリカの情報提供者が危害をおよぼされている証拠は何もないとジュリアン・アサンジュは言っている

ウェブサイトWikileaksの創立者は、アフガン戦争に関してリークされた9万件(実際公表したのはこのうち7万件)の機密文書を公表する結果として、人の死に対し責任があるとアメリカ政府が主張するのをしりぞけてきている。

(BBC 30 July 2010)


△写真は記者会見したときのジュリアン・アサンジュ(ロイター)

◇アフガン増派戦費の補正予算成立へ 野党の賛成票、与党上回る

米下院本会議は7月27日、オバマ政権が進める3万人規模のアフガニスタン駐留米軍増派などに伴う追加的戦費、約330億ドル(約2兆9千億円)の緊急補正予算を308対114の賛成多数で最終的に可決した。上院は既に可決済みで、法案はオバマ大統領に送られ、署名を経て成立する。

オバマ政権は昨年12月に増派を決定し、今年2月に予算要求。だが与党民主党内で戦争拡大に対する反対が強く、この日の下院採決では民主党議員102人が反対。共和党の賛成票は160で、民主党の148を上回った。

(共同通信 2010年7月28日)

◇下院の審議では、歳出委員長のデービッド・オベイ議員(民主党)らが、アフガン政府の統治能力に疑問を呈して戦費支出に反対した。オベイ議員は、米政府がこれまでにイラクで7000億ドル、アフガニスタンで3000億ドルの戦費を支出してきたと指摘。「(国際テロ組織)アルカイダ掃討のためというが、パネッタ中央情報局(CIA)長官が先月認めた通り、アフガンに残っているアルカイダ勢力は100人にも満たない。すでに他国へ移動しているのだ」と主張し た。

アフガンでの軍事作戦をめぐっては、米内部告発サイト「ウィキリークス」が25日、大量の軍事、外交資料を公開して物議を醸したが、民主党のホイヤー下院院内総務は、予算案の採決に影響はないと強調していた。

(CNN 2010年7月28日)

2010/07/29

闘牛はマドリードの文化



◇米アリゾナ州の連邦地裁は28日、同州が制定した不法移民取り締まり強化のための州法の主要部分について施行差し止めを命じ、移民問題は政府に管轄権があるとしたオバマ政権の主張を認めた。

同地裁のボルトン判事は、警官が速度違反で職務質問した相手が不法移民の疑いがある場合は、合法的な移民であるかどうかをチェックすることを義務付ける条項の施行を差し止めることに同意した。国土安全保障省によれば、アリゾナ州には46万人の不法移民が在住しているという。

同判事はまた、移民に対し米国の在住権があることを証明する文書を常時携行することを義務付ける条文や、不法移民が雇用を求めて街頭など公の場所に集まることを禁じる条文についても、施行を差し止めた。さらに、国外追放処分となりそうな罪を犯したとみられる不法移民については、逮捕状なしに身柄を拘束できるとした条文も、差し止め対象とした。

不法移民と知りながら雇用した場合の罰金強化など、その他の異論の少ない条項については、29日から施行される。

同州法については、支持者は連邦政府が不法移民を取り締まれない空白を埋めるためのものだと主張、これに対して反対派は人種差別を強めると訴えている。

(ウォールストリートジャーナル 2010年7月29日)

◇スペイン北東部カタルーニャ自治州の議会は28日、闘牛を2012年1月1日から禁じる条例を賛成68、反対55、棄権9で可決した。

可決の瞬間、議場には歓声が沸き起こった。闘牛は1991年にスペイン領カナリア諸島で禁止されているが、スペイン本土で禁止されるのは初めて。

動物愛護団体は、他州もこれに追随するよう求めている。

闘牛はスペインの国技とも言われ、闘牛士は英雄のように扱われてきた。だが近年は、若者を中心に、闘牛人気が急速な衰えを見せている。2007年のある世論調査では、国民の4人に3人が、闘牛には興味がないと回答した。

同州では人気の低下が特に顕著で、州都バルセロナで稼働している唯一の闘牛場における前年のシーズンチケット保有者数は数百人程度。首都マドリード最大の闘牛場における2万人を大きく下回った。

同州は、独自の言語と文化を持ち、スペインからの独立を求める声も多い。闘牛禁止条例は表向きは動物愛護のためとしているが、独自のアイデンティティーを強調する狙いがあるとの見方もある。

(AFP 2010年7月29日)

写真はカタルーニャでは人気が低迷するがいまだバルセロナで行われる闘牛(BBC)
昨年、議会が審議入りを小差で可決して以降、国内外を巻き込む論争が続いていた(CNN)

2010/07/27

泥沼にはまる実体をリーク



今朝のウィキリークスのトップニュースに続き、以下のメールが届いた...

◇Dear vamos、

「ペンタゴンペーパーズ」以来、アフガン戦争に関してWikiLeaksの暴露のように一触即発の世間の風潮の内に人前にすっぱ抜かれる戦争の内幕は何もない。昨夜、私たちは、ベトナム戦争を終わらせるのに役だった「ペンタゴンペーパーズ」を公表するダニエル・エルズバーグと話した。彼は言った。

「Wikileaksは、全くの再演を示すこの戦争の生き生きとした記述を私たちにもたらしてくれている。ちょうどベトナムにおいてと同様に、米国議会によって弁済され、麻薬取引によって支えられる、進んで行う意欲がめぼしい取り柄の賄賂を取る不適格なひとそろいの同盟国。私たちは疑う余地なくエスカレートする手詰まり状態の泥沼にはまる。オバマが求めてきている軍の増強は何も効果を生まないだろう。
この戦争の無益な行為を衆人に気づかせるため自分を棒に振るブラッドリー・マニングの勇気に私は感心する。米国議会にこの戦争の財源を無理やり停止させるため、この秘密の暴露を活用することによって、私たちはきっと彼の犠牲をむだにしないと駄目押ししよう。」

「リーク」は、米国議会が戦費としてさらに33億ドルをどうしても決議しようとするまさに7日間にやって来る。先月のあなた方の呼びかけや議会訪問、不退転のおかげで、行政府は彼らが要請する戦争資金手当に関して敏速な採決に持ってゆくことができないでいる。あなた方の尽力が影響を与えてきている。今度は反対する者の水門を開いて、犬死にするため私たちの兵士をさらに送るつもりである財政援助をおぼれさせないといけない。

この呼びかけの情熱をあおり立てるのに、14歳の少女を殺害してよちよち歩きの子どもに傷を負わせた道路封鎖での砲手のような出来事も、7人の子どもたちを死なせた海兵隊の空爆も含める、一般市民の死傷者に関する欄に至るリンクがほらここにある。ここで私たちのWikiLeakの話題を読むこともできる!

戦争資金手当を封じることができるかどうか、いずれにしても私たちには議会の戦争認可者と戦争反対者をはっきりと見分けることができる、つまり、彼らが8月に地元に帰ったときと11月の中間選挙の投票所で私たちは彼らを懲らしめて返報することができる。

このリークを反戦圧力の津波に変えるあなた方にありがとう、
Bonnie, Dana, Farida, Gael, Gayle, Joan, Jodie, Medea, Nancy, Rae, and Victoria

(CODEPINK 26 July 2010)

◇最新の「ペンタゴンペーパーズ」:WikiLeaksがアフガニスタン戦争の壊滅的な絵を描く9万件以上の軍機密文書を公表する

それは米軍史上最大のリークのひとつです。過去6年間のアフガニスタンにおける米軍の行動9万件以上の内部文書が不都合なことを公表する人のウェブサイト、WikiLeaksによって発表されてきています。文書はアフガニスタン戦争の手厳しい生き生きした描写を与えます。どんなふうに連合軍が報告されていない出来事で何百と一般民間人を殺してきているか、どんなふうに秘密の腹黒い特殊部隊が裁判なしに暗殺または拘留のため標的を追いつめるか、どうやってタリバン攻撃が急上昇するか、どうやってパキスタンが反乱をたきつけるか、を明らかにします。

(デモクラシーナウ!26 July 2010)

◇アフガニスタンにおける軍事作戦に関する米国防総省の機密文書約9万2000点を、内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」が25日公開した。パキスタンの情報機関がアフガニスタン反政府勢力を支援していた実態などが記されているとされ、ホワイトハウスは情報開示を非難する声明を発表した。

公表されたのは2004〜2010年に米国防総省が作成した文書で、これまで明らかにされていなかったアフガニスタン戦争に関する情報も含まれている。情報源は明らかにされていない。

情報漏えいについて最初に報じたのは、米紙ニューヨークタイムズ、英紙ガーディアン、独週刊誌シュピーゲルの3社で、数週間前にウィキリークスから機密文書を受け取り、同サイトが情報を掲載する25日に報道することで合意していた。

NYタイムズは文書について、「パキスタンが表面上は米国の同盟国でありながら、自国の情報機関員に(アフガニスタンの旧支配勢力)タリバンと直接会うことを許可している」事実を示唆していると報じた。また「秘密戦略セッション」として、パキスタン情報機関が「アフガニスタン駐留米軍と敵対する武装勢力のネットワークを組織し、アフガニスタン指導者の暗殺を企ててさえいた」と伝えた。

英紙ガーディアンは、多国籍軍の作戦で、タリバンだけでなく、ますます多くの民間人が殺害されている現状が克明に記されているとし、「アフガニスタン戦争の失敗を衝撃的に描写する内容」と伝えている。

ホワイトハウスは文書がウィキリークスのサイトに公表される直前、情報漏えいは米国民の命を脅かす危険があると非難する声明を発表した。

一方で、文書の内容に関しては、パキスタン情報機関とアフガニスタン反政府勢力のつながりは長く疑問視していたと指摘し、09年3月31日にロバート・ゲーツ国防長官が「(パキスタン情報機関)"三軍統合情報部(Inter Services Intelligence、ISI)"が(過激派グループと)接触していることはわれわれにとって大きな懸念」と述べた発言など、過去に軍幹部が懸念を表明した例を公表。驚くべき内容ではないとの見方を示した。

ウィキリークスには以前も、イラク・バグダッドで米軍ヘリコプターが市民を銃撃する極秘映像が公表され、米軍兵が情報漏えいの罪で起訴された。

(AFP 2010年7月26日)

◇ワシントン:内部告発情報を公開するウェブサイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」が、大量の軍事機密文書を暴露した問題で、米軍の捜査 当局は26日、7月初めに米軍の機密情報を不正入手したとして訴追した陸軍情報アナリストのブラッドリー・マニング容疑者が情報源ではないかとみて、捜査を行っていることを明らかにした。

マニング容疑者はイラクに駐留していたが、ウィキリークスで公開された文書はすべてアフガン戦争に関するものだった。だが、捜査当局は同容疑者が使用していたコンピューターを調べ、アクセス可能だった文書や転送した文書の特定に努めている。国防総省のスポークスマンは、マニング容疑者が捜査対象となっていることを認め、「マニング容疑者には大きな関心を寄せている」と述べた。

一方、ウィキリークスの創設者であるジュリアン・アサンジュ氏は26日ロンドンで記者会見し、機密文書の提供者の名前を明らかにすることや、同提供者がどのようにして文書をコピーし流出させたのかについては論評を拒否した。ただアサンジュ氏は、マニング容疑者の弁護士費用を負担していることを明らかにした。

(ウォールストリートジャーナル 2010年7月26日)

◇アフガニスタン戦争ログ:Wikileaks創立者ジュリアン・アサンジューー「戦争犯罪の証拠が見えてくる」

リークされる無数のアフガニスタンからの米軍ペーパーズは、切実に調査されなければならない、ありうる戦争犯罪の証拠に等しいと、ロンドンでの記者会見の席上でWikileaksの創立者ジュリアン・アサンジュは言っている。

(ガーディアン紙 26 July 2010)

http://www.guardian.co.uk/world/video/2010/jul/26/afghanistan-war-logs-wikileaks-assange
△ジュリアン・アサンジュのクールなロンドンでの約5分の記者会見がここで見れます↑

写真はアフガニスタンのアメリカ海兵隊(ガーディアン紙)

2010/07/25

地獄だった



◇少なくとも19人が死亡(BBC)

ベルリン時事:ドイツ西部のデュイスブルクで24日夕刻、世界最大級のダンス音楽イベント「ラブパレード」の観客がパニックに陥って転倒し、警察によると少なくとも18人が死亡、80人が負傷した。

現場は会場に向かうトンネル付近で、観客が殺到したため、警察が通行を制限した直後に事故が起きたという。イベントには主催者発表で140万人が参加。現場にいた観客の一人はDPA通信に対し、「呼吸もできないほどの混雑ぶりで、押し合いへし合いの状態だった」と語った。

(時事通信 2010年7月25日)

写真はダンスミュージックフェスティバル「ラヴパレード」の人が殺到するトンネル付近(BBC)