見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2009/01/02

スクールバスの子どもがハマス?





◇イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの空爆は2日、開始から7日目を迎え、AFP通信によるとこれまでの死者は420人に上った。1日にはガザを支配するイスラム過激派ハマスの上級幹部宅を空爆、本人と妻子ら約20人を殺害した。イスラエルのリブニ外相は同日、フランス政府提案の48時間停戦を改めて拒んだ。地上戦突入の可能性が徐々に高まっている。

空爆で殺害されたのはハマス政治部門のニザル・ラヤン氏(49)。同氏は対イスラエル強硬派で、退避を拒否していた。空爆ではこのほか、1日から2日早朝までにパレスチナ自治評議会(国会)やモスク(イスラム教礼拝所)など約50カ所が破壊された。

ガザとの境界には地上部隊が展開して侵攻に備えている。イスラエル紙ハアレツは、地上戦について「大規模だが短期間になる」との政府の見方を報じた。ガザからの情報によると、ハマス側は地雷や仕掛け爆弾などで応戦する準備を進めているという。

停戦に向けた国際社会の働きかけは成果を上げていない。イスラエルのリブニ外相は1日、パリでサルコジ仏大統領らと会談したが、「ハマスと一般住民を区別している。ガザに人道危機はない」として、仏提案の48時間停戦を拒否。攻撃を続ける考えを示した。

ハアレツ紙の世論調査によると、イスラエル国民の空爆支持は52%に上っている。

(朝日新聞 2009年1月2日)

◇イスラエルのメディアによると、軍は政府に対し、短期間ながらガザへの本格的な地上侵攻の必要性を提言した。ガザ境界に集結した部隊はほぼ戦闘態勢を整えている模様だ。軍は2日、ガザ在住の外国人にイスラエル側への通行を認め、約200人が退去した。

イスラエルは停戦条件として、ガザからのロケット弾攻撃の停止や、空爆によって弱体化したハマスの再武装化を阻止する「枠組み」(政府幹部)の構築を模索している。一方、ハマスはまずイスラエル軍が攻撃を停止し、ガザの封鎖を解除するよう主張している。

フランスのほか、トルコなども停戦の調停に動いているが、ハマスはラヤン氏殺害で態度を硬化させている。

(毎日新聞 2009年1月2日)

ガザのアル=アズハル大学の英文科教授、アブデルワーヘド教授から送られてきた写真から
この上、イスラエルは地上戦まで行うつもりか。これほどの封鎖を行っておきながら、リブニ外相はガザに人道危機は起きていないときっぱり言い切る。ノーム・チョムスキーは言います。「アメリカが止めろと言えばイスラエルは逆らえないのですよ。」

2008/12/31

イスラエルはバカではない


ロイターによると、パレスチナ人の死者は384人に達しており、負傷者は800人(1720人という報道もある)を超えた。

◇国連の広報担当は、中東和平に仲介する国連、米、ロシア、欧州連合(EU)が外相級の電話会議を開き、即時停戦を求めたことを明らかにした。
西側の外交筋によると、EU各国は陸海空路によるガザ沿岸への支援を検討しているが、支援にはイスラエルと強硬派ハマスによる停戦合意が前提となる。
フランスのクシュネル外相は、ガザ地区への支援が可能となるよう、イスラエルに対し48時間の停戦を受け入れるよう提案。イスラエルの当局者は、サルコジ仏大統領がイスラエルを訪問する可能性があると言及した。
(ロイター通信 2008年12月30日)

◇アメリカのデニス・クシニッチがガザについて国連の独立した調査を求める
イスラエル政府は国際法に違反して一般市民を攻撃

ワシントン12月29日:ガザに対するイスラエルの攻撃がイスラエルによるガザ地上侵攻が切迫する3日目に入っているところへ、アメリカのデニス・クシニッチ下院議員が本日、以下の声明を発表した。

「国連にイスラエルのガザ戦争の独立調査を設置するよう説得する書簡を本日、私は潘基文事務総長に送りました。一般市民に対する攻撃は、第4回ジュネーブ国際協定第33条に違反する集団懲罰に相当します。イスラエルに対し攻撃を犯す者たちにも処罰が提起されねばなりませんが、責任があるごく少数に罰をもたらそうとの企てのためにイスラエルはガザ住民全部に対して戦争を引き起こすことはできません。イスラエルの指導者たちはよくないことを知っています(ばかではありません)。イスラエルの安全保障の権利と生存権について非常に支えとなってきている国際社会にもまた、イスラエルと他国の存続を支えるまさにその法に厳守でイスラエルが身を処するのを期待する権利があるのです」とクシニッチは言った。

「イスラエルはハマスを攻撃するため、ガザにねらいをつけています。ヒズボラを攻撃するため、南レバノンを微塵に打ち砕いたようにです。どちらの場合にも一般市民の人口が攻撃され、無数の罪のない人々が殺されるか負傷し、生活基盤のインフラが標的にされ破壊されて、国内法(民法)執行が無効にされました。このすべては国際法に違反する不釣り合いな、無差別の、大規模暴力でしたし、ガザの場合もそうです。イスラエルは国際法から免除されていませんし、説明する責任を守らせるべきです。今こそ国連が、停戦のみならずイスラエルの行動に関して調査を求めるときです。」

発行のニュース報道によると、空襲の開始以降、300人以上のパレスチナ人が殺されてきており、推定1400人が負傷してきている。死者には16歳以下の子ども20人と女性9人が含まれ、国連によると、子どものほぼ半数はスクールバスに乗っている間に殺された。イスラエルが押しつける食糧、燃料、医薬品の封鎖によって引き起こされる人道危機を、この攻撃がいっそう重くした。人口150万のガザ地区は、世界で最も極端に多くが居住する自治領である。

2008/12/29

ブレアと米国 あまりにも無能 


◇イスラエルがガザ・シティに100トンの爆弾を投下して200人以上が殺される
ガザにイスラエルの大規模空襲

地元の医療要員によると、ガザ地区全域を標的にイスラエルのF16戦闘機が猛撃してきており、200人以上が殺される。

殺された人々の大部分はガザを統治するハマス政治運動組織の警察官だったが、また女性や子どもも死んだとガザの当局者たちは言った。他に700人あまりが負傷した。
(BBC NEWS 27 December 2008)

◇米国はハマスの暴力による威嚇を非難する

ワシントン:イスラエルとガザ地区の境界地に対する暴力による威嚇のエスカレーションでブッシュ政権はハマスを責め、ガザの人びとに対する人道主義の窮乏について特に言及した。
(JTA 27 December 2008)

◇オバマはガザ急襲を「監視する」とスポークスマン

ハワイ:ハワイで休暇中にも、次期大統領バラク・オバマはガザ地区の徹底的破壊を意図した暴力を「(聴取し)監視している」と土曜日スポークスマンは伝えた。
(AFP 27 December 2008)

◇世界の指導者らがイスラエルのガザ空襲に反応する

ワシントン:ガザ地区にあるハマス居住区域へのイスラエルの徹底的破壊(殺害)を意図した空襲は、アラブ世界で鮮明な反応と、よそではさまざまな返答を呼んでいる。

イスラエルの攻撃はアラブ指導者らから即時非難をもたらした、特に、パレスチナ民族は「流血の惨事のなかと負傷して死んだ人びとの死体のあいだでどっちつかずに生きるつもりはない」、そしてイスラエルは彼が「この正統な理由のない攻撃」と呼ぶものに「代償を払わなければならない」と言った、ハマスのスポークスマンFawzi Barhoumから。

ハマスのライバルであるファタハのマフムード・アッバス・パレスチナ議長は空襲を非難して自制を求めた。
(Voice Of America 27 December 2008 by Kent Klein)

◇アラブ連盟事務局長アムル・ムーサは彼の組織が空襲によって衝撃を受けたと言った、そして「想像を絶する、容認できない行為」とそれを非難する。

アラブ連盟は情況を討議するため日曜に緊急会議を予定してきている。ムーサはまたアラブ連盟のメンバー国リビアが、ガザの情況に対処するためできるだけ早く集まるよう国連安全保障理事会の同僚理事国に求めるつもりだと言った。

なおエジプトは空襲を非難して、ガザとの国境を開けて負傷者が連れ出されるのを認めるつもりだと言った。

ヨルダンの首都アンマンでは抗議者たちが空襲を非難した。

イスラエルのリヴニ外相は、彼女の国の戦闘行為を擁護して国際社会に支持と理解を求めた。

「イランによって支援されるハマスは中東全域にその憎悪を蔓延させる過激なイスラム教徒組織だと国際社会は理解する」と彼女は言った。「これがイスラエルの自衛権の置き換えであること、他の選択肢はないこと、わが市民を守るために私たちがしなければならないことをしているのを、国際社会は理解しなければならない。」

他の場所に、国連、イギリスのゴードン・ブラウン首相、EU外交政策ハビエル・ソラナ議長、そして特別中東使節トニー・ブレアら全員が冷静さの即時回復のため呼び出された。

ヴァチカンのスポークスマン、フェデリコ・ロンバルディ司教は、イスラエル人とパレスチナ人に「たとえそれが不可能に思えても、異なる解決の手段を探す」よう説得した。

アメリカはイスラエルに一般市民の犠牲者を回避するよう促して、ハマスはイスラエルにロケット弾を発射するのを止めねばならないと言った。

ロシアもまたロケット弾攻撃を停止することを求めた、そしてイスラエルにガザでの軍事作戦を停止するよう促した。

しかしながら、イスラエルがガザから退却の準備をする徴候はない。軍事作戦はどのくらいかかるのか、記者がイスラエルのバラク国防大臣に尋ねたとき、彼は「時間はかかる」、「必要な行動として広がるだろう」と返答した。

写真は、パレスチナ治安部隊の職員によってガザ・シティのシーファ病院の緊急治療室に運び込まれる負傷した少女

2008/12/28

ガザ殺戮



イスラエル総選挙にらみ大規模攻撃強行

◇イスラエル軍は27日、ガザ地区でのイスラム原理主義組織ハマスの拠点を狙った集中的な空爆後も散発的な攻撃を継続した。AFP通信によると、死者は少なくとも225人、負傷者は約700人に達した。

ハマス在外指導者のメシャル氏は中東の衛星テレビ局アルジャジーラに対し、「第3次インティファーダ(パレスチナ民衆蜂起)を呼び掛ける」と反発しており、衝突拡大の懸念が強まっている。

イスラエルのバラク国防相は「戦いは長く困難なものとなるだろう」と述べ、軍事作戦の長期化を示唆。ロイター通信によると、イスラエル軍高官は、ガザ地区に地上部隊を投入する可能性があると語った。
(時事通信 2008年12月28日)

◇イスラエルが大規模空爆を行ったパレスチナ自治区ガザは27日、路上に多数の遺体が放置され、子どもたちが泣き叫ぶ「地獄絵」と化した。民家も含め多くの建物ががれきとなり、救急車だけでなく市民も車に負傷者を乗せて、病院へ殺到。200人を超えたと報じられる死者数は、さらに膨れ上がる可能性がある。

ガザの学校は午前と午後の二部制で、空爆は午前の部の児童の下校時間に重なった。路上で被害に遭った子どもたちも少なくないとみられる。怒号と悲鳴が交錯する中、一般市民もがれきの下に埋まった人たちを助け出そうとする。道路は寸断され、救急車も思うように動けない。

フリーランスの記者ハミドさん(42)によると、ガザの病院では、遺体や重病人が廊下にまで横たえられた。救急治療室では、複数の医師が1人当たり7人前後の患者を同時に治療している。「この病院だけで死者は100人以上いる。みんなショックが大きすぎて、話をできる状態じゃない」とハミドさん。次々と重傷者が運びこまれ、病院の正門付近から建物まであちらこちらに血だまりができた。
(毎日新聞 2008年12月28日)