見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2010/06/26

要塞都市トロント




◇要塞都市トロント:カナダの歴史で最も費用のかかるG8/G20主要国首脳会議に備える強力な治安取締り

カナダ史上最も費用のかかる3日間を記録するであろう強力な治安取締りのまっ最中に、G8(先進8カ国)とG20のため世界のリーダーたちが到着し始めています。前年ピッツバーグでのG20の5倍ちかい数にあたる推定1万9000人余りの警備人員を配備してトロントの商業地区中心部の大きい帯状区画は警察国家の様相を経験します。警備の値札はおよそ10億ドル、サミット(首脳会議)費用の総計は20億ドルを越えるだろうと一部は見通します。

◇カナダ入国を拒否されたあとにCODEPINKの活動家がカナダ国境で48時間余り拘留される

アメリカの社会フォーラムに関係する団体CODEPINKの活動家2人がデトロイトから国境を越えようと試みた23日水曜、カナダに入るのを封じられて拘留されました。ひとりはCODEPINKの共同設立者、メデイア・ベンジャミンです。

◇トロントのG8/G20会議に抗議する先住民活動家たち

24日木曜、トロントの先住民グループは、G8とG20主要国首脳会議に異議を唱えるためデモを開催しました。

(以上、デモクラシーナウ!25 June 2010)

◇テキサス・メキシコ国境に沿って米国が無人偵察機プレデターを配備

国家安全保障省ジャネット・ナポリターノ長官は、テキサス州のメキシコ国境をパトロールするため、無人偵察機プレデターを展開するとのアメリカ合衆国の計画を正式に承認してきています。アメリカ合衆国は最近、アリゾナのメキシコ国境をパトロールするため偵察機4機とノースダコタ州の北方カナダ国境に1機を蓄えます。戦略国際研究センターでスピーチの間にナポリターノはこう表明しました。
ジャネット・ナポリターノ:「私はまた、テキサス州国境とメキシコ湾領域に沿ってCBP遠隔操作機体制飛行の採用を米連邦航空局が認可していると本日発表するのを誇りに思います. . .このタイプの飛行はどこでも有能というわけではありませんが、ふさわしい場所では、それらは国境警備を向上させるインフラ、人的資源、テクノロジーの正しい組み合せの一部です。」
国家安全保障省ジャネット・ナポ リターノ長官はまた、あらゆる乗り物のナンバープレートを撮影しだす体制を展開することで国境に沿った政府の監視を強める新しい計画を明らかにしました。

ジャネット・ナポリターノ:「自動化するナンバープレート識別システム、Roadrunner計画を実行することでは、私たちは全米薬物統制政策局と組んでいます。Roadrunner計画は、北へ向かうも南へ向かうも麻薬密売を標的にすることをはらんでおり、南西部国境沿いの不法行為に結びつけて考えられています。」

◇一時的停止に穴をあける上でオバマはまた一つ頓挫に直面する

メキシコ湾の深海原油掘削の6カ月禁止を続行するため、オバマ政府による最新の試みを連邦判事が却下してきています。BPの原油流出が米国史上最悪の環境災害と多数が非難してきていることに急降下した先月、ホワイトハウスは禁止を課しました。木曜日、地方裁判所裁判官マーティン・フェルドマンは、一時的停止を6月22日解除する彼の命令を待つのを突っぱねました。レーガン任命のフェルドマンは、トランスオーシャンやハリバートンを初めとするエネルギー会社に大量の株式持分を蓄えます。トランスオーシャンは爆発が起こった油田掘削施設「Deepwater Horizon」を所有し、ハリバートンもその場所で役割を演じました(掘削施設建設)。またフェルドマンは、BPの最大株主BlackRockとJPMorgan Chaseの2社にも株式を所有します。

◇最高裁はエンロンCEOのために裁定する

汚職事件で検察官に罪状を堤出しにくくさせる判決で、最高裁は元エンロンCEOジェフリー・スキリングのために裁定してきています。さらに「公正な貢献の無形の権利をはばむため」、裁判官はそれを犯罪にする法律を投げ出しました。裁判所の決定は、エンロンのジェフリー・スキリングと新聞社幹部コンラッド・ブラックの言い渡しに影響を及ぼす可能性がありました。

◇モロッコで開催の捕鯨年次総会が決裂

南極海でクジラを殺すのを少しづつやめる議長案を日本が拒絶したあと、捕鯨を減らす国際総会(IWC 加盟88カ国)が決裂してきています。新たな合意なしで、日本、ノルウェー、アイスランドは現在の協定の狭間を切り抜けて捕鯨を続けられることになります。

◇デトロイトが77の都市公園を閉鎖

デトロイトでは、市議会が公園を維持する資金920万ドルをカットした翌週、デイヴ・ビング市長が77の都市公園を閉鎖する計画を発表してきています。駐車場はふさがれ、ゴミ置き場は片づけられ、草地は刈られず、整備は維持されなくなると、デトロイト・フリー・プレスは報じます。公園でのイベントは一つも許可されません。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 25 June 2010)

写真はトロントのG8サミットの各国リーダーと、これに抗議するデモ(NYTimes)

◇G8首脳、W杯に気もそぞろ

トロント:サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で16強が出そろい、盛り上がりを見せる中、カナダ・トロント近郊のムスコカで会議中の主要8カ国(G8)首脳らも自国の勝敗に気もそぞろのようだ。

日本代表の決勝トーナメント進出に気をよくした菅直人首相は、25日行われたメルケル独首相との首脳会談で、強豪ドイツとの対戦を熱望した。

20カ国・地域 (G20)首脳会合の最終日27日には、ドイツ対イングランド戦が行われる。メルケル首相は「当日はサッカーを見る」と明言した上で、キャメロン英首相と一緒にテレビ観戦する考えがあることを明らかにした。

メルケル首相によると、首脳会議の場でもW杯は話題になった。ロスタイムで劇的な決勝点を挙げ、予選突破した米国のオバマ大統領はその話題を「繰り返した」(同首相)ほど喜んでいたという。

一方でG8メンバーには、「もちろん少し悲しげな面々」(同)も。前回優勝ながら予選を突破できなかったイタリアのベルルスコーニ首相や、チームの内紛ばかりが注目され、無残に敗退したフランスのサルコジ大統領らはこの話題に心穏やかでなかったようだ。 

(時事通信 2010年6月26日)

2010/06/24

意味のない封鎖解除



◇英国のアフガニスタン使節が職を辞す

英国のアフガニスタン特別代表、Sherard Cowper-Colesが辞職したとのニュースが入ります。もと英国のアフガニスタン大使のCowper-Colesは、アフガン政策で米国の片割れとしょっちゅう衝突してきています。タリバンや別の反乱者集団との交渉を含めて、彼は融和尽力の提案者でした、そしてアフガニスタンで軍事的解決をしきりに要求する米国に異議を唱えてきています。2008年、アフガニスタンでの米国の戦略は「失敗する運命」であるとの言い分と、占領は「解決ではなくて問題の一部」と呼ぶのを引用されました。

◇トロイ・アンソニー・デイヴィスの申し立てで、証拠となる審問が始まる

ジョージア州死刑囚監房棟の囚人、トロイ・アンソニー・デイヴィスが、彼の大いに論争となっている非番の警察官殺害の有罪判決のあと、今日、ほぼ20年ぶりにサバンナ法廷に出廷しています。彼の潔白を確証できた証拠を提出するのを被告側に認めるため、昨年、最高裁はデイヴィスの事件で新たな審問を命じました。最初の裁判での非警察官9人の参考人(目撃者)のうち7人が以後彼らの証言を撤回してきています。デイヴィスを犯罪場所に結びつける直接の物的証拠は1つもありません。

◇ルワンダ収監後、Erlinderが米国に帰国

ミネソタに活動の本拠を置く弁護士Peter Erlinderが、ルワンダ刑務所でほぼ3週間過ごした後、帰国してきています。ルワンダ国際刑事法廷の弁護士で全米弁護士組合の前任議長のErlinderは、野党大統領候補の法的弁護で手助けするため先月ルワンダに到着後すぐに投獄されました。彼はルワンダ大虐殺の打ち消しを抗弁によって妨害しルールを破るといって告訴されました。ルールは野党を黙らせる手段に使われてきているとルワンダ政府を批判する人々は言います。逮捕以来4回入院させられて、全世界の応援の発露を受けた後、先週、健康上の根拠に基づいて開放されました。

◇モンサント農作物で最高裁判決に両方が勝利を主張

農業関連産業の巨人モンサントの遺伝子組み換えアルファルファ種子は最高裁判決の後に勝利を主張しています。7対1の評決で最高裁判所は、農作物の危険を米国政府がさらに続けて分析するまでモンサントのアルファルファを差し止める禁止令をひっくり返しました。けれども、法廷は、農業省が規制を廃止するまで種子は違法のままでよいとも裁決しました。国民の異議によって阻止されることがある一手です。モンサントに抗議するグループを率いる、「食の安全センター(Center for Food Safety)」は、陳述で、「遺伝子組み換え作物により引き起こされる自然植物の遺伝子汚染の脅威が、現在と将来は重要な環境の懸念事項であるのを法廷の判決は認めた」と言いました。

◇グリーンピース活動家がBPの弁論を中断させる

ロンドンの国際石油資本会議で火曜日、環境保護団体グリーンピースに賛同する活動家たちが最高位のBP経営陣による演説を中断させました。活動家たちが演壇の不意を襲ったとき、BPのスティーヴ・ウエストウェルは、ワールドナショナル石油会社会議に群がる石油会社の幹部とエネルギー大臣に語りかけていました。
抗議する人:「きみらみんなは、これ以上石油について物を言うのを許されるべきではない。私たちは石油時代を終わらせる必要がある!私たちはグローバルな気候を保護する必要がある!」
BPの絶えず悩まされるCEO、トニー・ヘイワードは、あいさつを伝える予定にありましたが、出席を取り消しました。

◇スリランカ闘争で言い立てられた虐待を国連が突きとめる

昨年のタミルタイガー(タミル・イーラム解放の虎)の反乱で、スリランカ軍の粉砕の最も厳しい数カ月に従事する申し立ての人権侵害を突き詰めることに国連が着手してきています。3人の委員団が両方の側の言い立てられた違反行為を取り調べるつもりです。スリランカ政府は威勢よく摘発調査に逆らってきています。インターナショナル・クライシス(国際危機)グループからの最近の報告が、スリランカの内戦のこの前の数カ月に、幾万もタミル族の民間人が死んだと言っています。ほとんどがスリランカ軍の砲撃のためにです。

◇ジャマイカは麻薬王と言い立てられた人物を逮捕

先月何十人もの人を死なせた捜索のあとに、ジャマイカ当局は真偽の疑わしい麻薬王クリストファー・コークを逮捕してきています。コークに忠実な貧しい居住地区への襲撃にジャマイカ軍勢が乗り出したとき、少なくとも76人が死んでからもう少しでひと月という火曜日、コークが降服しました。米国は、麻薬と麻薬経営の罪状でコークの引き渡しを要求しています。

◇イスラエルは東エルサレム解体を早め、4人のパレスチナ人政治家の追放処分を言い渡す

イスラエルと占領下の自治領で、イスラエル政府は、Silwanの東エルサレム居住地区のパレスチナ人住宅20戸以上を取り壊す計画を進めています。イスラエルはパレスチナ人の場所に考古学の遺物公園を建てたがります。イスラエルのベニヤミン・ネタニヤフ首相がホワイトハウスでオバマ大統領と会見する予定にあったちょうど2週間前にこの動き(提案)が生まれます。そうした中でイスラエルは、ハマス傘下の4人のパレスチナ人政治家の追放処分を言い渡してきてもいます。彼らがイスラエル国家に「忠実でない」と見なされた後、政治家の資格身分が取り消されてきています。パレスチナ当局の報道官Ghassan Khatibは、イスラエルの措置を非難しました。
Ghassan Khatib:「パレスチナ政府は直近のイスラエルの、東エルサレムのパレスチナ人の利権侵害、とりわけイスラエル国家に忠実ではないと言い立てられた4人のパレスチナ立法府の上院議員の国外追放を、厳しく非難しとがめました。」

◇道路の輸送貨物がガザ入に取りかかる

この間、ガザでは、支援必需品の輸送積み荷が封鎖を改めるイスラエルの決定に引き続いて沿岸の飛び地に入り始めています。ガザ居住者は、引き続き不可欠な建材を禁じるとしてイスラエル非難しました。
ガザ居住者:「彼らが包囲を解いたのは、ほんのメディア用プロパガンダにすぎませんが、事実上、私たちはどのような変化も見ていません。住民は完ぺきに破壊された家屋を建てたがっています、なのに建材がありません、電子機器とか機械工の資材もありません。彼らがこれらの資材をガザに許さないとしたら、包囲解除に意味はありません。」

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 23 June 2010)

◇ジャマイカの「麻薬王」拘束、米国に引き渡しへ

ジャマイカ・キングストン:カリブ海の島国ジャマイカで22日、麻薬密輸の罪などで米当局が起訴し、身柄引き渡しを求めているクリストファー・ コーク被告(41)が警察に拘束された。

警察責任者が地元メディアに語ったところによると、コーク被告は首都キングストン市内の米大使館に向かっていたが、事前に情報をつかんだ警察が検問所で制止し、身柄を拘束した。

警察はただちに米国への引き渡しに向けた手続きを開始するとしている。同責任者は「拘束中の本人の安全確保に全力を尽くす」と表明し、市民らに平静を呼び掛けた。

米司法省は2009年、コーク被告が国際犯罪組織の指導者として麻薬と銃器の流通を共謀したとの罪で起訴していた。5月には、同被告を拘束しようとした治安部隊と被告の支持者らがキングストン市内で4日間にわたり衝突し、数十人の死者が出ていた。

(CNN 2010年6月23日)
△写真はロビン・フッドやパブロ・エスコバルに似かよるキングストンの麻薬王(アメリカがそう申し立てる)、クリストファー・コーク

2010/06/21

第二のジダン出さないコーチ



◇サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会中にFWアネルカがチームから追放されたフランスの選手が20日、練習をボイコットした。選手たちは「アネルカを追放したフランス・サッカー連盟の決定に、全員一致で反対する」との抗議声明を出した。
アネルカは監督へ暴言を吐いたとして、19日に代表チームを離れた。これを受け、主将のDFエブラは報道陣に対し、チーム内の「裏切り者」がアネルカの暴言内容を口外したと話していた。

(共同通信 2010年6月21日)

◇1次リーグA組のフランスは17日のメキシコ戦のハーフタイム中にドメネク監督を侮辱する発言をしたFWアネルカが19日、チームから追放された。この措置にチームメートたちが不服を唱え、文書で抗議。練習を拒否する事態に発展した。
この日は練習前の準備運動の際、主将のDFエブラとフィジカル担当のコーチが言い争い、ドメネク監督が割って入る場面があった。不協和音でフランス連盟の役員が辞任するなど内紛が拡大し、チームは危機的状況となった。
フランスは2試合を終え1敗1分けとなり、1次リーグ敗退の危機に直面している。

(時時通信 2010年6月21日)

◇アネルカを追放した後フランスの選手たちが反抗

フランスのワールドカップ選手団が20日、スター・ストライカー、ニコラ・アネルカの追放の決定に抗議して練習をボイコットした。

奇々怪々な展開でドメネク・コーチは彼らの結論を説明するためチームからの声明を読みあげなければならなかった。

「例外なしに全部の選手がニコラ・アネルカをチームから除名するFFF(フランスフットボール連盟)の決定に対して異議申立を表明したい」と彼は言った。

「ただ単に報道機関によって知らされる”事項”に基づくだけで、その役割として、FFFはチーム全体を決して守ろうと努めてきていない。」

「従って、そして相手チームにフランスフットボールの最高レベルを示すために、練習試合に選手全員が加わらないと決めた。」

ドメネクをののしった後、アネルカは追放

練習拒否にもかかわらず、選手たちは「個々にそして結集した気骨で、火曜の南アフリカ戦で面子を取り戻すために何でもするつもり」だと付け加えた。

フランスは16強に残るにはホスト国を負かしてグループAの他の試合、メキシコ対ウルグアイ戦の結果に期待するしかない。

彼らの望みは、木曜メキシコに2-0で敗れたことで致命的にちかいダメージを加えられた、その後に、ハーフタイムでチェルシーのスター選手アネルカと砲火を浴びるドメネク・コーチに大口論があったのが持ち上がった。

アネルカは交替させられたが、ドメネクに対する非難・攻撃の大演説の報告をメディアが拾い上げた、それがFFFを刺激して彼をチームから追放する決定をさせる。

キャプテン(主将)エブラはこのリークに怒り、フランス陣営に「裏切者」がいたと主張する。

日曜日、選手団がKnysnaの練習場に行くとき、ドメネクとエブラは選手団のバスでまだ話し合いを続けていた。

2人は遂に姿を現したが、エブラはその時、カッカして自分の公認バッジを投げ捨てて逆襲したフィットネスコーチとの激しい口論に関わり合うことになった。

ファンにあいさつするためだけに集まったと言った選手団は早々立去って、バスのドメネクと合流する、その後、ドメネクは声明を読みあげるため姿を現した。

大混乱に加えて、心を取り乱したフランスのチームディレクター、ジャン・ルイス・バレンティンがメディアに対して公然と辞任を発表した。

「選手に頼むと、もう掛かり合いたがらない。容認できない」と彼はAFPに伝えた。

 「彼らは練習したがらない。フランスにとって醜聞だ、連盟とフランス選手団にとって醜聞だ。」

 「面汚しだ。私としては終わりだ。私は連盟を出ていく。飽き飽きしてむかついている。」

メキシコはフランスにすまないとしょげる

2006年Wカップ2位のチーム、フランスが、2戦でありついたのはわずか1ゴール、ウルグアイとの一戦はさえない得点なしのドローだった。

そのほとんどがドメネクに向けられる、批判の猛攻撃を引き起したメキシコ戦では、精彩に欠けるのを見せつけた。ドメネクはワールドカップ優勝決定戦後に身を引いている。

ローレン・ブランによって復職しているドメネクは、フランスフットボール連盟のオフィシャルウェブサイトに、ハーフタイムの言い草を詫びたとわかればアネルカはとどまることができたともらした。

 「翌日、彼(アネルカ)ともう一つチャットをして、彼に詫びるための可能性の余地を残してやった、それは何やら彼がしてもらいたくなかったこと」と、彼は言った。

「彼を締め出す決定は当然の決定だった。彼にはあんなひどいことを言う権利はない。」

(CNN 21 June 2010)

写真はアネルカ(左)と、2試合アネルカを出場させることにしたドメネク・コーチ(BBC SPORT 20 June 2010)

2010/06/20

イスラエルは船団の全員を把握



17日木曜夜ブルックリンの教会で(無事)開かれたガザ・フリー船団生還者の証言を聞く集会に参加した日本人の報告メールが昨夜転送されてきた。
「転送・転載歓迎」とあるのでうんと広めよう。

以下転載ーー

昨日、この集会にいってきました。

教会は、日ごろからブルックリンのこの地域でさまざまな社会運動を積極的に行ってきた場所でした。

約150人くらいの人たちが参加していました。教会自体がそれほど大きな建物ではないので、一階と二階の席がほぼ満席という感じでした。それでも取材が多かったのが目立ってました。

教会に入る前から二つくらいのカメラクルーがいましたし、中には10台ほどのカメラが稼動していました。

パレスチナ系英国人のケビンさん(フリーガザの一員)のお話しはとても力強いものでした。印象に残っているのは、暴力に反対する人たちは、どこの国籍であれみな協力し合っていること、それがとても大きな力になること、イスラエルがガザの包囲を強行しても、ガザの人々への支援に暴力で襲い掛かっても、何度でも何度でも物資をもってガザに行き、人々への支援を続けるということが、「支配」という暴力に勝つ道なのだ、と語られたことでした。

そのあと、リーさん(映画作家)が編集された、船のなかでのビデオの上映がありました。映像では、銃の音などが聞こえ、ヘリコプターで乗り込んでくる兵士、負傷した人々、イスラエルへ拿捕されていく様子などがありました。生々しい場面はなかったものの、一緒にいった娘はたいへんショックを受けたようでした。

会場になった教会のあるブルックリンは、少し離れたところに大きなユダヤ人コミュニティがあるところで、昨日、一番最初にお話しされた教会の代表者のDaughtryさんは、「憎むべきは暴力であって、人々ではない。イスラエル政府の暴力は許しがたいが、このことでユダヤ人を憎むべきではないし、また、イスラエルへの抗議が反ユダヤ人になると考え、政府の暴力に口をつぐむことがあってはならない。この教会は地域の人々のためにあるもので、そのためにこういう会もここで行うのだし、イスラエルの人々にも、パレスチナの人々にも、黒人にも、白人にも、ヒスパニックにも、アジア人にも、誰にも門戸をひらいている」と話されて、会場はスタンディングオベーションで応えていました。

とにかく、支援を絶えずつづけていくことが、大きな力になるということを実行に移している人たちがいることを知るのは、とても勇気付けられることでした。

多くの人には届きにくい声を伝えようというTUP速報(平和をめざす翻訳者集団)の活動にも、大きなエールをもらったような気持ちになりました。

最後に、現地にはいけないけれど、ウェブなどから参加の表明をした署名は2000人以上にのぼると報告され、そのことにみな元気をえていました。

ーー転載終わり

◇マル・マルマラ号へのイスラエル攻撃の目撃者証言からわかったこと

マビ・マルマラ号の第2デッキに乗っていたケビン・ネイシュ(カナダ国防相の民間人技師でもあったカナダ人教師)は、イスラエル兵士が落としたバックパックの中に小冊子を見つける。それには英語とヘブライ語で船団の全船に乗っている人物の写真と名前が書いてあった。さらに、マビ・マルマラ号のデッキを詳しく描いた図もあった。

ケビンは最初、マル・マルマラ号より小型(70フィート)のチャレンジャーⅡ号に乗船していたのだが、途中キプロスに立ち寄った際、イスラエル工作員がチャレンジャーⅡ号に細工をして(イスラエル政府は後にこれを認めた)操縦不能になったため、マル・マルマラに乗り移った経緯があった。

マビ・マルマラ号に乗るときには身体検査を受けたが、検査員はケビンが持っていたポケットナイフも取り上げて海に捨てた。今回の航海では乗客がどんな武器も持たないことで、細心の注意を払っていた。

当初、乗っていた16人が殺されたという報道があった。船の診療所は16人と言っていた。海に投げ捨てられた遺体がある恐れもある。けれど、今では、行方のわからない7人については家族からも何の連絡もないので、イスラエルのスパイではなかったかと思い始めている。

写真はカナダ人のケヴィン・ネイシュ

元ネタの記事は以下でお読みください。
http://www.thiscantbehappening.net/node/101