見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2009/10/24

U2 360° TOURをYouTubeで放映



◇米国をはじめとする世界16カ国のU2ファンたちは、YouTubeのサイトでコンサートを丸ごとライブで、しかも無料で、見ることができる。

対象となるのは、「U2 360° TOUR」の一環として、10月25日(米国時間)にロサンゼルスのローズボウルスタジアムで行なわれるコンサートだ。YouTubeでコンサート全体がライブ放映されるのは初めてのことだ。

ファンたちは、ページに統合されているTwitterのフィードを使って、ライブを見ながら互いにチャットを楽しむことができる。15日(米国時間)にYouTubeで映画「タクシードライバー」が放映されたときにも同じことが試みられた。

U2の無料コンサートにはもうひとつ、心のこもった機能が追加されている。アフリカでのAIDS撲滅を目標に掲げるボノが創立に加わった慈善事業、「RED」キャンペーンにリンクする「今すぐ募金」ボタンだ。

ライブは、<http://www.u2.com/tour/index/tour/id/72>で見ることができ、10月25日の日曜日、午後8時30分(米国太平洋時間)に始まる。対象となる国はアメリカ、イギリス、フランス、カナダ、イタリア、スペイ ン、日本、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、メキシコ、インド、イスラエル、韓国、オランダ。番組終了後は、YouTube.com/U2officialでアーカイブ版を見ることができる。

YouTubeではこれまでもライブコンテンツを使った実験として、独自の番組YouTube Liveを2008年11月に放映したり、「Outside Lands」音楽祭の一部をライブで公開したりしているが、これからも、今回実施したU2と同様のウェブキャストを提供していく計画だと話している。

▲バルセロナで行なわれたU2 360° TOURコンサート、舞台裏の風景はここで見ることができます。↓
http://www.wired.com/video/u2-360-tour-preview/27992581001

CIAがサイト監視会社に投資



◇ブログやTwitterを監視するソフト会社にCIAが投資する

Wired誌は、ブログ、Flickr(フリッカー)、YouTube、Twitter、Amazonを含めるソーシャルメディアサイトの監視を専門とするヴィジブル・テクノロジーというソフトウェア会社に、米中央情報局(CIA)の投資部門が投資していることを明らかにしています。Wired誌の記者、ノア・シャクトマンは、「アメリカの諜報機関は君たちのブログの投稿を読んだり、Twitterのアップデートの跡をつけたがる、Amazonに投稿した書評だってじっくり見て確かめたがる。」と書きます。

(デモクラシーナウ!22 October 2009)

◇アメリカのスパイがブログやTwitterを監視する企業に利害関係を得る

アメリカの諜報機関は、君たちのブログの投稿を見たり、Twitterのアップデートの跡をつけたがる、Amazonでの君の書評さえじっくり見て確かめたがる。

CIAの投資部門でより範囲の広い情報共同体、In-Q-Telは、社会的なメディアの監視を専門とするソフトウェア会社、ヴィジブル・テクノロジーに金を投じている。それは、スパイサービスが「オープンソースインテリジェンス(公開情報源情報)」の利用でよりよくなることを超えない広範な活動の一環だ。オープンソースインテリジェンスは、公然と入手できても、どっと押し寄せる毎日生じるTV番組や新聞記事やブログの投稿、オンラインヴィデオ、ラジオ報道では、たいてい隠されている情報だ。

ヴィジブル社は、一日に50万以上のウェブサイトをこそこそと調べては、ブログ、オンラインフォーラム、Flickr、YouTube、Twitter、Amazon上で起こる100万件以上の投稿や会話をかき集める。(現時点では、Facebookのような非公開のソーシャルネットワークには接近しない。)一連のキーワードをベースに、取引先はこれらのサイトで語られているリアルタイムの原材料をニーズに合わせてカスタマイズされる。

「中に入って監視する、これがまあ基本のステップ」と会社の上級副社長ブレイク・カヒルは言う。

そうしてヴィジブル社は各投稿を「採点」して、肯定的か否定的か、相容れない要素が混じっているか中立的かを分類する。会話あるいは作者がどれほど大きな影響を及ぼすかを吟味する。(カヒルが説明するように「誰が実際に問題かを裁定しようとしている」)最終的に、ヴィジブル社はユーザーにタグを投稿するチャンスを与える、それらを同僚に転送してウェブのインターフェースからそれらに返答させる。

In-Q-Telは、ヴィジブル社に海外の社会的メディアの跡をつけてもらいと言う、そして「論点がどれほど国際的に受け入れられているかについて早期の警告発見」を秘密工作員らにもたらしたいと、会社のスポークスパーソンがDanger Roomに伝える。

もちろん、そのような刃先は国内のブロガーやTwitterユーザーなど、内部に注意を向けさせることもできる。ヴィジブル社はすでにDell社やAT&TやVerizonのためにウェブサイトのあらゆる動きを追って監視する。マイクロソフトのためには、Windows7についてのうわさを監視している。スパムメーカーHormelのために、ヴィジブル社は、会社に反対する動物の権利活動家のオンラインキャンペーンの跡を追っている。

「公開されているどれもが収集のかっこうの的」と、アメリカ科学者連盟で情報問題を追跡するスティーヴン・アフターグッドは言う。だが、「たとえ情報機関によって情報があからさまに集められていても、権限のない自国の調査や作戦に使われていたなら、依然として問題を含むことになる。情報機関や従業員は、政治的人物や批評家、ジャーナリストなどに関する情報を一定目的のために集めるために、そして政治的に優位に立つための情報を活用するために、彼らの自由になる道具を使いたい誘惑にかられるかもしれない。たとえ疑問をなげかける情報のすべてが、建前上<オープンソース>であっても、それは許されない。」

(ヴィジブル社は従業員90人の会社。2010年の利益が約2000億ドルになると見られている。In-Q-Telによるヴィジブルへの投資額については双方ともコメントを避けているが、双方の契約に詳しい関係筋によると、投資はヴィジブルの対象言語力を高めるために使われることになっている。すでにヴィジブルは、アラビア語、フランス語、スペイン語、その他9つの言語に対応している。)
・ヴィジブルは人の感情をグラフ化して、誰が最も発言しているか、どこの発言が最も多いか、などをリスト化している。

(19 October 2009 WIRED DANGER ROOM)
http://wiredvision.jp/news/200910/2009102123.html

2009/10/23

ジャーナリズムの危機を嘆くオバマ



◇無人機が襲って希望がしだいに減っていく

写真は、2月アメリカのミサイル急襲だったと考えられたパキスタンのミラムシャーの攻撃の犠牲者の葬儀。
タリバンによって誘拐されたニューヨークタイムズ紙の記者デイヴィッド・ローデは、彼が3月に拘束されていたところからそう遠くないところにミサイルが命中したと言った。

(NY Times 21 October 2009)

◇国連:アフガンの得票集計職員を首にする

国連はアフガニスタンの選挙に掛かり合うトップの職員の半数以上を入れ替えたいとバン・キムン国連事務総長は言っている。

(CNN 20 October 2009)

◇オバマ政権下でパキスタンにおけるアメリカの無人機攻撃が劇的に高まる

オバマが就任して以降、パキスタンのアメリカ無人機攻撃の回数が劇的に増えてきているのを雑誌ニューヨーカーの調査報道記者ジェーン・マイヤーが明らかにします。最初の9カ月半にオバマは、ブッシュ大統領が任期最後の3年に行ったと同数のパキスタンでのCIAの空爆を認可しました。いつでもCIAには、パキスタン上空を飛んで標的を探し出す多様な無人機があります。「目標に向けて進める殺しが公式の米国の政策になってきているのに、もはやどんな疑いもない。」とマイヤーは書きます。ペトレイアス司令官の元顧問、デイヴィッド・キルカレンは、一般市民に対する無人機攻撃のプロパガンダ費用が惨憺たる高値になってきていると言います。彼は最近、「これら戦闘員でない死者の各人が皆、疎外された家族、新たな報復の確執、そして無人機攻撃が増えてきていても急激に発達している戦闘的運動のさらなる新兵採用に相当する。」と書きました。

◇誘拐されたニューヨークタイムズ紙の記者:米国の政策によってタリバンは駆りたてられた

ニューヨークタイムズ紙は、7カ月間アフガニスタンとパキスタンのタリバンによって人質として捕らえられた自社の特派員デイヴィッド・ローデによる5回連続の記事の発行を開始しています。彼の記事で、ワシントンの反テロリズム政策がタリバンをにわか景気づけてきているとローデは言います。「告発されずに何年も捕らえられていたイスラム教徒の捕虜のアメリカの拘留はもちろん、軍の空爆でのアフガン、イラク、そしてパレスチナの一般市民の死者に司令官たちはべったりだった。」とローデは書きます。

◇新通貨を考案するラテンアメリカの指導者たち

ラテンアメリカとカリブ諸国がボリビアでの首脳会議の中で、ラテンアメリカをドルへの依存をいっそう少なくするために地域通貨を創設することで合意してきています。コチャバンバでの米州サミットのための二日間のボリーバルを信奉する人々のオルタナティヴに、ベネズエラ、ボリビア、ニカラグア、キューバ、他の国々からの首脳たちが集まりました。新通貨はスクレとして知られることになります。同時に、ベネズエラのチャベス大統領を含めるラテンアメリカの指導者たちが追い出されたホンジュラスのマヌエル・セラヤ大統領の支援を表明しました。
ウゴ・チャベス:「もしクーデター政府が権力を引き渡さないで関係を絶つため選挙を施行しようとするなら、どんなことがあっても、私たちはクーデターによって支配された選挙から出てくる政府を認めるつもりはない。クーデターに対し、もっときびしい措置をALBAは見つけねばならない。」

◇イランがニューズウィーク誌の記者Maziar Bahariを釈放する

ニューズウィーク誌の記者Maziar Bahariがイランの刑務所から釈放されています。彼は6月21日から拘留されていました。

(以上、デモクラシーナウ!19 October 2009 ヘッドラインより)

◇エリック・ホルダー司法長官:医療用マリファナの犯罪訴追手続きは重要なことではない

エリック・ホルダー司法長官が医療用マリファナ患者に対する問題を追求することから撤退するよう連邦検察官に指図してきています。ブッシュ政権のスタンスを一変させて、「医療用マリファナに関する州法に従っている重病患者または彼らの介護人を訴追するのに連邦の財源を使うことは優先事項ではない。」とホルダーは言いました。14の州がマリファナの医療使用を認める法律を採択してきています。

◇米国の科学者がイスラエルのためにスパイ行為をしようとしたかどで告訴される

メリーランドの科学者が、彼がイスラエルのスパイだと信じた連邦捜査局のおとり捜査官に軍の機密を売ることを申し出た後、スパイ行為未遂罪で逮捕されてきています。科学者のスチュアート・ノゼッテはエネルギー省のために働くのが常で、彼には最高機密の使用許可があり、核兵器設計情報を入手する手段がありました。ノゼッテはまた、イスラエルの航空宇宙会社のコンサルタントとして1998年から昨年まで働いていたと言われています。

◇ニューヨークタイムズ紙が100のニュース編集室の職を削る

メディアのニュースでは、新聞のニュース・スタッフの約8%にあたる、100のニュース編集室の職を削るとニューヨークタイムズ紙が発表してきています。

(以上、デモクラシーナウ!20 October 2009 ヘッドラインより)

◇権力を監視するジャーナリズムの危機を権力が心配

オバマ大統領がジャーナリズムの危機を嘆いている。
「ニュースと情報への需要は高まっているのに、逆に、取材・報道の現場は閉鎖されつつある。そして、その穴を、ハードなニュースや調査報道ではなく、即席の評論や著名人のゴシップ、ソフトな物語で埋めている。」

(The Asahi Shinbun GLOBE、10月19日付メディア最前線より)

2009/10/20

自爆テロは米国の行状の結末



◇イランが戦闘員の攻撃で殺された多数の喪に服す
自爆攻撃は「米国の行状の結末」だとイラン議会アリ・ラリジャニ報道官が呼びかける
(CNN 19 October 2009)

◇あなた方には核爆弾があるが、私たちには自爆攻撃者がいる
(NYTimes 19 October 2009)

◇テロリストの新兵採用は上げ潮
成功した米国の空襲にもかかわらず、西側諸国の人間がパキスタンのキャンプに行く
(WashingtonPost 19 October 2009)

上のヴィデオはアメリカ人の戦闘員採用を示すのを目的とするプロパガンダだとある(washingtonpost.com)

◇イラン南部シスタンバルチスタン州で起こった同国の革命防衛隊を狙った自爆攻撃について、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は、攻撃への米国情報機関の関与を指摘した。国営イラン学生通信(ISNA)が19日報じた。また、軍高官の1人も、パキスタン、英国、米国が自爆攻撃を行ったイスラム教スンニ派武装組織ジュンダラ(Jundallah、「神の兵士たち」)を支援していたと非難した。

イランのマフムード・アフマディネジャド大統領は、パキスタンのアシフ・アリ・ザルダリ大統領と電話会談を行い、攻撃の首謀者がパキスタン国内にいると指摘し、ザルダリ大統領に対し「ただちに対処する」必要があると語った。アフマディネジャド大統領はまた、計画はパキスタン国内で計画されと主張している。

スンニ派が多数を占めるシスタンバルチスタン州ピシンの体育館で18日に起きた自爆攻撃では、革命防衛隊幹部を含む42人が死亡した。イラン政府によると、イランのシーア派支配に武装闘争を行ってきたジュンダラを率いるアブドルマーレク・リーギ氏が犯行声明を出したという。ジュンダラはここ数年、革命防衛隊に対する攻撃をくり返している。

革命防衛隊は、1979年のイラン革命後、イスラム体制を国内外の脅威から防衛するために設立された精鋭部隊。

(AFP 2009年10月20日)

2009/10/18

米の中等学校で新兵採用計画



◇報道:オバマが4万5000の軍勢を再増派

もしかして来週には発表されるかもしれない4万5000の増派をオバマ大統領がすでに決めているとBBCは報じています。ホワイトハウスはこの報道を否定してきています。その間、オバマ大統領はアフガニスタンの駐留を論議するため、14日水曜に5度目の戦略協議を召集しました。政権は目下、結局6万人の追加軍勢となる、アフガン駐留米軍司令官スタンリー・マクリスタルからの提案を熟考しています。火曜日、「来週」には決定が下されるだろうとオバマは言い、米国の戦争目的を擁護しました。
オバマ大統領:「私たちの第一のゴールは、相変わらず、米国とその同盟国への攻撃に着手できるアルカイダとその過激派同盟者らを根絶することである。それが私たちの第一の任務(派遣目的)である。私たちは、もちろん、その地域の安定化にも興味がある。」

◇ペンタゴンがアフガン戦争の死者の写真を禁ずる

別のアフガン戦争のニュースでは戦闘で殺された米兵を撮影することからメディアを締め出す新たな方針をペンタゴンが押しつけてきています。致命傷を負ったアメリカ海兵隊員の写真をAP通信社が公表した先月、ルールの変更が持ち込まれました。

◇報道:ウォール街が記録的なボーナス1400億ドルを支給

米国の大手銀行と証券会社が今年記録的なボーナス1400億ドルを社員に支給する歩調であるとウォールストリートジャーナル紙は報じています。これと同じ銀行と証券会社の多くを納税者が救済して一年も経たずに、この記録的支給額が到来します。(一方、一般市民のあいだでは不動産差し押さえが史上最高を記録し、失業率が10%に達する見込み。)

◇ガイトナー長官の補佐官がウォール街の企業から何百万ともうける

一方、新たに公表された暴露が、ティモシー・ガイトナー財務長官の側近の補佐官らが救済されたウォール街の企業から何百万ドルと稼いでいたのを示します。昨年、ガイトナーの顧問ジーン・スパーリングはゴールドマンサックスから88万7000ドル以上稼ぎ、他にも大部分が金融会社からの講演料で15万8000ドル稼ぎました。別の補佐官リー・サックスは、ニューヨークのヘッジファンド、マリナー・インベストメント・グループから300万ドル以上を稼ぎました。

◇イスラエルは東エルサレムの家屋取り壊しを続ける

中東のニュースでは、占領された東エルサレムのパレスチナ人家屋の取り壊しをイスラエルは続けます。12日月曜、東エルサレムの3人の子どもの父親であるAmjadの家をイスラエル軍が破壊しました。
Amjad:「私が家の中で寝ていた朝。兵士たちがやってきて私を連れ出します。彼らは犬を連れてきます。何が望みか?と私は彼に問いました。本当のところは問題がある。私の問題ではない、と彼が言います。外に出ろ。でも私は出たくありません。5人の兵士が私を外に連れ出します。彼らは私の電話と(聞き取れない)を奪います。彼女は私に、私たちはしたくない、と言います。そしてあとで彼らが家を破壊したのを私たちは知ります。いま私には2つの問題があります、どこにも座る場所がない、3人の子どもがいる。」
東エルサレムと西岸では今年、200戸以上のパレスチナ人の家が取り壊されてきており、少なくとも520人のパレスチナ人が退去させられています。

◇人権団体:335人のパレスチナ人が不法に投獄される

同時にイスラエルでは、2つの人権団体がイスラエルの刑務所にいる335人のパレスチナ人の非合法の投獄と彼らが呼ぶものを詳細に記録する報告書を公表してきています。起訴や裁判なしに何年も引き続いて囚人を拘束することで、イスラエルは国際法に違反していると団体B’TselemとHaMokedは言います。もしかして335人は十分控えめな数字かもしれません。イスラエルの刑務所には推定1万人のパレスチナ人がいます。

◇軍は中等学校(小学校高学年と中学:普通は教育制度の5学年~8学年に当たる)に新兵募集プログラムを巧みに導く

話変わって軍が新兵の採用を全米の中等学校にあてる計画を調べています。カンザス学区は青年予備役将校訓練特殊兵科カリキュラムに基づいた中等学校プログラムに手段を与えてきています。全米に拡大することができるかどうか判断しようと、プログラムは苦心されています。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 15 October 2009 より抜粋)

写真は、2009年8月22日パキスタンのタリバン運動(TTP)の新司令官に任命されたハキムラ・メスード司令官