見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2025/06/03

世界の沈黙の方がずっと危険


 6月1日、グレタ・トゥンベリが、パレスチナの飛地ガザ地区に支援物資を届けるため、船でシチリア島を出発した

5月初めにガザを目指したものの、彼女が乗り込む前に船が地中海マルタ島沖でイスラエルによるものと思われる無人機の攻撃を受け、断念した経緯がある
今回、出発前の記者会見でグレタは訴えた
「ジェノサイド(パレスチナ民族に対する意図的な大量虐殺)を止める努力を諦めた瞬間にわたしたちは人間性を失うのです。これがどんなに危険な任務だとしても、ライブで実行されているジェノサイドに対する世界の沈黙の方が、ずっと危険です。」(共同通信)

イスラエルによるガザへの不法な封鎖を打ち破り、人々のための「海上回廊」を確立するという自由船団連盟の揺るぎない使命のもと、世界各地から集まった12人のボランティアがMadleen号に乗り込んだ

#ALLEyesOnDeck
自由船団連盟に人々の関心を集めましょう。彼らは人間性(人道)のためにすべてをかけています。彼らの生存はわたしたちの警戒、寝ずの番をすることにかかっています。

 

下記、あまりにも「悪魔のしわざ」すぎる
必死で食べ物をとりにきた人びとを攻撃、230人も、死傷
アメリカ主導のガザ人道基金 
住民を南部におびきよせ、挙句、ガザから追放する計画の一環
警備はアメリカの悪名高き民間軍事会社、ブラック・ウォーター

中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は6月1日、パレスチナ自治区ガザの支援物資の配布拠点付近でイスラエル軍の攻撃があり、少なくとも31人が死亡し、200人が負傷したと報じた。
物資配布はアメリカとイスラエルが後押しする非営利組織が担っており、ガザの広報当局は「人道支援ではなく、死の罠だ」と非難。アメリカが仲介するイスラエルとガザ地区のイスラム組織ハマスの停戦協議にも影を落としそうだ。

報道によると、GHFガザ人道財団がガザ南部ラファに設けた物資配布拠点近くで攻撃があった。AP通信はイスラエル軍が発砲したとの目撃情報を伝えた。イスラエル軍は「状況を確認中だ」としている。

イスラエル軍は3月上旬ガザ地区を封鎖、すべての支援物資の搬入を止めた。5月中旬に封鎖は解かれたが、国連などの既存組織による支援を制約。イスラエルとアメリカが後押しするGHFの主導で物資配布を始めていた。
ただ、GHFの実態は不透明だ。報道によると、スイスとアメリカで非営利組織として登録され、 EU加盟国から資金援助を受けているとしているが、詳しい拠出元は明らかにしていない。
国連がガザ全体で約400ヶ所の食料配布拠点を設けていたのに対して、GHFの拠点はわずか4ヶ所、そのうちの3ヶ所は南部にある。イスラエル軍は南部に住民を強制移住させる計画だと報じられており、GHFが意図的に南部に拠点を集中させ、支援を必要とする住民を南部に追いやるのを側面支援しているとの見方もある。
今回の攻撃はこうした状況で南部に集まった住民を標的にしており、悪質性が際立つ。拠点の警備はアメリカの民間軍事会社が担っているが、いずれもイスラエル軍が退避勧告を出した地域内にあり、安全確保の真剣味にも疑問符がついている。(
毎日新聞2025/6/1 エルサレム松岡大地、カイロ金子淳)

https://mainichi.jp/articles/20250601/k00/00m/030/128000c

環境関連の報告書によれば、イスラエルのガザ大虐殺による二酸化炭素の排出量は100カ国の量を上回る
イスラエルによるパレスチナ地区の大規模破壊は地球にとっても大惨事、グレタ・
トゥンベリの行動は正しい



2025/06/02

変化のきっかけとなる起動音

 


5月24日東京新聞、本音のコラムで諸岡カリーマさんが書いていた
「唯一の希望は、希望」
イスラエル建国で多くのパレスチナ人が故郷を追われ難民となる大惨事ナクバから77年の今月中旬、ロンドンでは約60万人がガザ市民の殺戮に抗議し政府にイスラエル支援の停止を求めるデモに参加。
もちろんその中にいた、イギリスの著名な俳優ジュリエット・スティーブンソンは、「潮流は変わりつつある」と投稿した。
でもその声を、手段を選ばず抑圧する力もまた、強大だ。
警官は抗議する市民を暴力的に排除してはばからない。IT大手マイクロソフト社は、イスラエル首相らに対し逮捕状を出した国際刑事裁判所主任検察官のメールアドレスを凍結。ニューヨーク大学は卒業式の演説でガザの惨状を非難した卒業生の学位を保留にした。「プロジェクト2025」で知られ、トランプ政権に近いとされる保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」は米国の大学や政界から「
親パレスチナ」を一掃する政策を立ち上げた。潮流の変化に立ちはだかる巨大な暴風雨。暗雲の向こうに霞む一筋の光を掴むには、スティブンソンが抱くような「希望」が必要だ。

トランプのガザに関するコメントはイスラエルの増大する孤立を反映している
何ヶ月もの間、イスラエルの最強の同盟国は戦争に対する世界的な非難の波に加わることを躊躇してきた。今ではトランプ政権でさえイライラをつのらせているようだ。

イタリーの右翼政権はガザでの戦争を終わらせるようしきりに促す同盟国の仲間に加わる
THE TIMES OF ISRAEL May 22 2025

イタリーのアントニオ・タヤーニ外相は、10月7日のハマス攻撃に対するイスラエルの「妥当な反応」は今や「容認できない形」を取っていると述べ、「国際人道法の重視を回復しなけれなばらない」と付け加える。https://www.timesofisrael.com/italys-right-wing-government-joins-allies-in-urging-israel-to-end-war-in-gaza/

 

ブライアン・イーノ、ウィンドウズ95の起動音を手掛けたマイクロソフトに宛てた公開書簡を発表

2025.5.22 

ブライアン・イーノはマイクロソフトにイスラエルとの関係を断ち切るよう求め、その中でマイクロソフトのために作曲したウィンドウズ95の起動音の報酬をパレスチナ支援に寄付することを明らかにしている。

イーノはウィンドウズ95を立ち上げた際の約6秒の起動音の音源を手掛けていた。

彼は公開書簡で、かつて有望なテクノロジーの未来を象徴していた会社が「抑圧と戦争の機械」に加担することになるとは考えられなかったと述べている。

先週、マイクロソフトはガザの紛争が続く中でイスラエル軍に人工知能とクラウド・コンピューティング・サービスを販売し、イスラエル人の人質の居場所を突き止め、救出する活動を支援したことを明らかにしていた。「ボイコット、投資撤収、制裁(BDS)」運動は、このことについて「イスラエルの違法なアパルトヘイト体制に最も加担しているテクノロジー企業」と評している。

イーノは公開書簡で次のように述べている。「1990年代中盤、マイクロソフトのウィンドウズ95というオペレーション・システムに短い音源を作曲してほしいと依頼されました。それから数百万人、もしかしたら数十億人があの短い起動音を聴くことになっています。それは有望なテクノロジーの未来への入口を象徴するものでした。クリエイティヴ面での挑戦として喜んでプロジェクトに参加し、企業の担当者とのやりとりは楽しいものでした。同じ企業がある日、抑圧と戦争の機械になるなんて考えることはできませんでした」

「今日は作曲家としてではなく、作曲したものとはまったく違う形でマイクロソフトが果たしている役割に警鐘を鳴らす一市民として語らざるを得ません。それはパレスチナでの監視、暴力、破壊につながるものです」

2025515日に投稿されたブログでマイクロソフトはイスラエル国防省に『翻訳機能を含むソフトウェア、プロフェッショナル・サービス、アズール・クラウド・サービス、アズール・AIサービス』を提供したことを明らかにしました。ブログでは『顧客がわたしたちのソフトウェアやサーバー、デバイスをどう使っているか、マイクロソフト側では把握していないということが重要です』と述べています。これらの『サービス』は、一流の法学者や人権団体、国連の専門家、そして世界各国の政府が大量虐殺と評する行為に従事している体制を支援するものです。マイクロソフトとイスラエル政府・軍による協力関係は秘密裏のものではなく、『パパはどこ?(パレスチナ人を追跡し、自宅を空爆するための誘導システム)』といった愉快な名前と共に死に至らしめるテクノロジーに同社のソフトウェアが使われています」

「システマティックな民族浄化を行っている政府に、高度なAIやクラウドサービスを販売して支援することは『通常のビジネス』ではありません。共犯です。戦争犯罪ができるようにするシステムを、わかっていながら構築したのであれば、そうした犯罪に加担したことになります」

「私たちはマイクロソフトのような企業が政府よりも大きな影響力を行使する時代に暮らしています。そのような権力には絶対的な倫理的責任が伴うものだと考えています。従って、私はマイクロソフトに国際法違反に加担する業務を支援するすべてのサービスを停止するよう求めます」

「私の新たな起動音とはこういうものになります。破壊的なことを行い、沈黙することを拒否した勇敢なマイクロソフトの社員と団結するのです。そうした人たちはこれまでに命を失った人びと、これからも命を失い続ける人びとのために自分の生活を危険にさらしています」

「アーティストや技術者、ミュージシャン、良心を持つすべての人々に参加してもらえるよう、この呼びかけに招待します」

「また、当時ウィンドウズ95の起動音で受け取った報酬はガザで攻撃を受けた犠牲者の支援にあてることを誓います。一つの音が現実の変化のきっかけになるのだとすれば、こういうものであるように」

ブライアン・イーノはかねてからパレスチナ支持を表明しており、マッシヴ・アタックらと共にフェスティバル「フィールド・デイ」に対しても世界的投資企業であるKKRと距離を置くように求める公開書簡も発表している。KKRはフェスティバルの親会社であるスーパーストラクト・エンタテインメントを所有しており、「イスラエルの地下データセンターを開発し、ヨルダン川西岸のイスラエル入植地の不法占拠地に不動産広告を出す企業に多額の投資を行っている。」

昨年10月、ブライアン・イーノは国際刑事裁判所に対して「戦争犯罪を訴追するために与えられた権限を行使する」よう求める公開書簡も公開している。

https://nme-jp.com/news/155865/

ブライアン・イーノ、マッシヴ・アタック、プライマル・スクリーム、アニー・レノックス、ウルフ・アリスなどのミュージシャンをはじめ、俳優、映画監督、サッカー選手、テレビ司会者、物理学者など、300人以上の著名人がイギリスのキア・スターマー首相宛てに連名で署名し、「ガザで起きている惨事にイギリスが加担していることを終わらせるため、直ちに行動を起こす」ことを要請している。

難民支援団体「Choose Love」が企画したこの書簡には俳優のベネディクト・カンバーバッチ、リズ・アーメド、マキシン・ピーク、映画監督のダニー・ボイル、アシフ・カパディア、『ブラック・ミラー』のクリエイターであるチャーリー・ブルッカー、元イングランド代表サッカー選手のゲイリー・リネカー、テレビ司会者のダーモット・オリアリー、ローラ・ウィットモア、物理学者ブライアン・コックスなどのほか、医師、学者、支援団体、ホロコースト生存者のスティーブン・カポスも署名している。

書簡の本文は次のように始まる。

「キア・スターマー首相へ

私たちは、ガザで起きている惨事にイギリスが加担していることを終わらせるため、直ちに行動を起こすことを強く求めます。

現在、ガザの子どもたちが飢えに苦しむ一方で、食料や医薬品がわずか数分先の国境で止められています。言葉だけではパレスチナの子どもたちを救うことはできません。私たちには行動が必要です」

この書簡は、以下の3つの具体的な行動を求めている。

1. 
イスラエルへのイギリス製武器販売の即時停止
2. 
経験豊富な援助機関による人道支援のアクセスの即時許可
3. 
イギリス政府が停戦仲介に尽力することを約束すること

「武器供給が行われるたびに、わが国は直接的に彼らの死に加担していることになります。

すでに1万5000人以上の子どもが殺害され、その中には少なくとも4000人の4歳未満の子どもが含まれています。子どもたちが眠っていた寝室、家族で食事を共にした台所、学びの場だった学校――そのすべてがイギリスが傍観している間に瓦礫と化しています。

容認できないと言いながら武器供給を続けることは許されません。

この状況が続く限り、また新たな子どもの命が私たちの目の前で失われます。この共犯関係は不可避なものではありません――選択の問題です。首相、あなたはどちらを選びますか?

歴史は道義的な明確性が問われる瞬間に刻まれます。今がまさにその時です。世界は見ており、歴史は決してこのことを忘れないでしょう」

書簡はこう締めくくられる。

「首相、あなたはどちらを選びますか? 戦争犯罪への共犯ですか、それとも行動する勇気ですか?」

https://chooselove.org/news/our-open-letter-to-keir-starmer/