見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2007/02/02

スパイク・リーとリンチの映画がくるよ




<2006年に見た映画で特に印象的だった10本>
=North Country スタンドアップ by ニキ・カーロ
=ミュンヘン by スピルバーグ
=Walk the Line by ジェームズ・マンゴールド
=ヒストリー・オブ・バイオレンス by クローネンバーグ
=ブロークバック・マウンテン by アン・リー 
=ナイロビの蜂 by フェルナンド・メイレレス
=Good Night & Good Luck by ジョージ・クルーニー 
=AMEN by コスタ・ガブラス
=ホテル・ルワンダ by テリー・ジョージ
=メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 byトミー・リー・ジョーンズ

この他にも、ギリシャの<A Touch of Spice>や <カポーティ>、ヴェンダースの<アメリカ、家族のいる風景>、<ユナイテッド93>、<ヴェラ・ドレイク>、<ハッカビーズ>、<シリアナ>、<ウイスキー>などがあがります。
ちなみに、以下はニューヨークのVillage Voice紙の映画評担当者のTop10です。
グリニッジヴィレッジにある映画館でメルビルの「影の軍隊」が再上映されたそうなんです。拷問の映画ですが、いまでも衝撃的であると同時に、まさにいま的な題材ということで、特にアメリカ人の心境としては2006年のナンバーワンに入れてもよいほどだとの評価でした。日本ではまだ公開されてない映画がほとんどですが、参考までに紹介しておきます。
DVDで見た2004年の作品「She Hate Me」は要素が多すぎてファンではあっても評価しがたいできだったスパイク・リーは、ドキュメンタリーにおいてもアカデミーで評価された作品がある監督で、堤防が崩壊し悲惨なカオス情況にあるニューオーリンズの映画があがっています。これはすごく見たい映画です。また久々のデイヴィッド・リンチもあがっています。これはとっても楽しみ。ミッシェル・ゴンドリーにも注目ですし、UKのフリアーズ監督の「The Queen」があるのがなんともうれしい2007年です。

Village Voice 2006 The Movie Top 10
-1 The Death of Mr.Lazarescu by Cristi Puiu ルーマニア映画
-2 Borat by ラリー・チャールズ
-3 The Decay of Fiction by Pat O'Neill 2002
-4 暗闇のスキャナーby リチャード・リンクレーター
-5 The Science of Sleep by Michel Gondry フランス映画
-6 Climates by Nuri Bilge Ceylan トルコ映画
-7 L' Enfant ある子供by ダルデンヌ兄弟 ベルギー映画
-8 When the Levees Broke: A Requiem in Four Acts by Spike Lee
( 堤防が崩壊するとき:ニューオーリンズのカオス)
-9 InLand Empire by David Lynch
10 Battle in Heaven by Carlos Reygadas メキシコ映画
11+Children of Men by アルフォンソ・キュアロン
11+影の軍隊 by ジャン・ピエール・メルビル(拷問の映画)
11+The Queen by スティーヴン・フリアーズ UK 映画
11+Gabriella フランス映画
11+United 93
11+硫黄島からの手紙 byクリント・イーストウッド

写真はハリケーンカトリーナの結果です。2006年1月1日ルイジアナのアッパーミドルクラスの郊外Slidell の姿です。写真家David Metrauxのサイトより
http://www.davidmetraux.com/news/2006/hurricane_katrina.html

2007/01/31

66は人でなしの数字



「66は人でなしの数字」 by AtomFilms スタッフ一同の代理
2007年1月30日、
今日はディック・チェイニーの66歳の誕生日。でもさ、実際には毎日がディック・チェイニーの誕生日なんじゃないの?
なんであれしたいことをさせてもらえるのが誕生日、頑固者でなんてバカな行いとわかっていても誰もがフリーパスをくれる。
チェイニーの副大統領任期全体が、友人に飲み代を払わせただけでなしにホンダシビックの後部座席のいたるところに吐いたゲロの始末までさせた、21歳の誕生日をボクに想い起こさせる。
ああ、でもさ、誕生パーティは、ものすごい音のするかの有名なパーティクラッシャーなしなんだろう?
なーディック、君のパーティをだいなしにするのに、ヒラリー・クリントンより適任なのは誰かな?
彼女は君のために歌うって請け負っているけど、「ハッピーバースデイ」のジングルではないよ。
上の写真はAtomFilms からいただきました。
パン!パカ!パン!ぶっ放すのが大好きな人でなしディック
動いた!と言ってお友達も撃っちゃうからね

もっと虚飾が必要



昨日、アル・ゴアの「不都合な真実」、見てきました。
大量の票のカウント操作を目撃した最初の大統領選で、フロリダを制したとのニュースが飛び込み、一瞬だけ大統領になったアル・ゴアです、と彼は自己紹介します。ゴア自身の痛手がそれは大きかったことがよくわかりましたが、実は、アメリカにとって大打撃だったことをなにより実感する映画でした。
この映画を見て、「ああ、なんてこった、この人こそアメリカ合衆国大統領、彼が大統領だったらな〜」と思わずため息ついたアメリカ人は多かったはずです。
ひとりの人間としてモラル的にも政治家としての実力でも潜在する能力でもブッシュとの違いは誰の目にも明々白々です。
いまの政権はその他大勢のピープルに冷酷な、悪魔の政権です。単に保守政権というのとは違います。人々が長い時間をかけて達成してきたピープルの基本的権利、尊重すべき決まりや法律などなどを、ここまで無視してねじ曲げてしまう無礼な政権は前代未聞なのではないでしょうか。迷惑なのは他国を巻き込み、ずたずたにすることです。
以下のディック・チェイニー副大統領の発言にはおったまげます。ブッシュというよりこのチェイニーが始めた戦争でしょうに。国民と議会のノーの声などいっさい聞かないで、増派の次はイランですか。イラクの人々が荒れるのも無理はないです。抵抗勢力に油を注いでいるのはイランから持ち込まれるとかの武器の類ではなくて、こういうあまりにも身勝手で理不尽な発言なんだと思いますけど。
<イラク戦争は数代後まで チェイニー氏>
チェイニー副大統領は29日発売のニューズウィーク誌に掲載されたインタビューで、イラクでの戦いは4代後の米政権まで引き継がれるだろうと述べ、ブッシュ政権の時代には解決しないとの見方を明らかにした。
チェイニー氏は、イラクでの戦争は国際テロ組織アルカイダやイスラム教過激派との戦いでもあると指摘。この戦いに決定的な終結はなく「将来の2つ、3つ、あるいは4つの米政権をも忙殺させるだろう」と述べた。(共同通信)
<イラク引き継ぎ「無責任」 ヒラリー氏、大統領に圧力>
次期米大統領選への出馬の意向を明らかにしている民主党のヒラリー・クリントン上院議員は28日、アイオワ州ダベンポートで記者会見し、情勢が泥沼化しているイラク問題をブッシュ大統領が次期大統領に引き継ぐのは「無責任の極み」だと指摘、残り2年の任期内に大統領自身が問題解決への道筋を付けるべきだとの考えを示した。
ヒラリー氏は、ブッシュ氏がイラク問題は次の大統領にも残るとしているとし、イラク戦争は「ブッシュ大統領が始めた戦争」であり、ブッシュ氏が最後まで責任を取るべきだとの考えを強調。大統領に圧力をかけていく考えを示した。
02年のイラク武力行使決議にヒラリー氏が賛成したことへの批判が度々出されていることについては「深く後悔している」と述べ、ブッシュ政権が当時イラクに関する情報を正確に提示していれば賛成には回らなかったとの考えをあらためて示した。(2007年1月29日共同通信)
上の写真はもうおなじみのワード・サットンの作品です。
追いつめられたブッシュ大統領が「虚飾がいる」とわめいています。
by このカラー(レッドをペイントするというのは飾り立てた記事をかくとなります)が広がる Ward Sutton