見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2017/08/23

“オルト・ライト”は使わない


△バンクシーがツイート:“暮らし向きにもかかわらず、パパは今までどおり大騒ぎする。”
上の写真は、バンクシーのツイートに投稿されたものです。

◇世界で最も古い通信社が“オルト・ライト”という言い方を使用するのをやめた。しかもあなたが使用すべきでない理由がここにある。

“オルト・ライト”は、古くからの風潮(人種の至上や反ユダヤ主義、国家主義、民衆主義)の代わりの新しい言い方(用語)だ。

オルタナティブ・ライトを省略した言い方、“オルト・ライト”は、白人国家主義を評価するいろいろなグループ分けや政治的傾向の対抗勢力によって、またグループ分けそれ自体によって漠然と使われてきた。

用語“オルト・ライト”は、そのイデオロギーの前任者、例えばクー・クラックス・クラン(KKK)や“14字の標語(14 Words:世界で最も人気のある白人至上主義者のスローガン、「我々は身内の存在と白人の子どもたちの未来を確実にしなければならない。」これはザ・オーダーとして知られる白人至上主義者テロ集団の一員、2007年に刑務所で死んだデヴィッド・レーンによって造り出される。)”運動でグループ分けを解離しようともくろむ、計画的に不確かな市場をはたらかすことかもしれない。

このために、また他の理由で、世界で最も古い通信社がこの言い方をくずとして捨てている。

AP通信(米国連合通信社)は、それでもなお“オルト・ライト”と言う他者を引き合いに出すときを除いてもはやこの言い方を使用しないことに決めた。

1846年に設立されたAP通信社は世界中の何千もの他の刊行物にニュース報道を配信する。

土曜日、バージニア州シャーロッツヴィルの狂暴化した“Unite the Right:右翼結束”の抗議の結果として決定された。

“Unite the Right”のデモ行進に反対するためにそこにいた群衆の中に一台のクルマが突進したとき、抗議を阻止するひとりの活動家、ヘザー・ハイヤー(32歳)が死んだ。

通信社のウェブサイトの投稿で権威のある部門主幹John Daniszweskiは次のように書いた:
人種差別主義者のねらいを隠す婉曲語句のつもりで言うので、AP通信において私たちは、“オルト・ライト”の言い方は差し控えるべきであるという立場をとりました。それゆえ、誰かを引き合いに出すとき、または運動がそれ自体について述べることを説明するときだけにそれを用います。

DaniszweskiはまたAP通信のジャーナリストに、その傘下に該当する過激派グループを記述するとき、一般的に“オルト・ライト”を使用しないよう警告した。過激派グループについて書くとき、正確に、特徴の描写を裏づける証拠を提供しなさい。他の人が彼らをどのように見るかはもちろん、彼らの現時点の信条や哲学を明らかにするために彼らの行動、関連、過去の履歴(できごと)、立場を報告しなさい。

特に、たとえば“人種差別主義”、“白人国家主義”、“白人分離主義”、“白人至上”と同じことを表す用語を使わないように彼は警告した。過激派を説明するのに適切な用語を使うことは、単にジャーナリストにとって重要であるのみならず、私たちすべてにとって重要だ。

それは過激主義者に不正確に使用される専門語、例えば“ファシスト”であることを否定する機会を与えない、このために例えば白人国家主義または人種差別主義といった他の過激主義の見解とのどのような関連も取り除く。

この言い方を棄てるというAP通信社による決定について論評して、ジョー・マルホール博士(“Hope Not Hate:憎しみでなく希望”の上級研究者)がindy100(インディペンデント紙)に下記のように語った:

シャーロッツヴィルの悲劇的なできごとの結果として、AP通信社がオルト・ライトという言い方を差し控える決定をしたことはまったくもっともなことであり、ある人たちがそれを彼らのイメージを無菌化する婉曲語句のつもりで使おうと努めるというのはその通りである。

しかしながら、数十年遡るデータ、ファシズムという専門語の使用を取り巻く活発な修史議論のように、それを全体として捨てるというよりも、言い方の厳密な使用を確実にすることが最良であると私は主張する。

非常におおざっぱな言い方とはいえ、オルト・ライトは存在して、伝統的な極右運動と交差する広範なエリアがあるにもかかわらず、特に文化と活動の資力あたりで、それには違いがある。

彼は以下のように付け加えた:

要するに、もしもある人がナチならば、当然、彼らはナチと呼ばれるべきである。もしもある人がKKKの者ならば、同時に彼らをクランの団員と呼びなさい。だが、ある人がオルト・ライトならば、同時に彼らをオルト・ライトと呼びなさい。その言い方は他の言い方より危険または過激ほどでないと思われるという懸念があれば、次に、それが事実ではないと人々に実感させるのは研究者、学者、運動員の仕事である。

https://www.indy100.com/article/alt-right-charlottesville-associate-press-terms-white-nationalism-supremacy-seperatism-7897636

2017/08/20

抗議者をひく運転手免責法案

◇警察組合に支援される立法府議員が
抗議者を死なせる運転手を保護するために法律を準備

インターセプト August 15 2017 by Zaid Jilani, Lee Fang

バージニア州シャーロッツヴィルの活動家ヘザー・D・ハイヤー殺人事件の結果、走行中の乗物で抗議者を死なせた運転手をかばうためにあらかじめせっついていた州議会議員らがさまざまな奮闘を豊富に準備している、そして彼らの法律は今週末の攻撃に適用されないと主張する。

土曜の殺人事件の前に、国のあちこちで、主として南部で、“Black Lives Matter(黒人の命もだいじ)”とダコタ・アクセス・パイプライン《エナジー・トランスファー・パートナーズがノースダコタ州のバッケン油田からイリノイ州の石油ターミナルまでをつなぐ1172マイル(約1886キロメートル)のパイプラインをおよそ38億ドル(約4360億円)かけて建設するプロジェクト。建設ルート近くの居留地に住むアメリカ先住民スタンディングロック・スー族とその支援者たちが水源のミズーリ川が汚染されることを懸念し、“水の保護者”として抗議デモを続けてきた。》関連の抗議に応じて、一列にそろった法案が発議された。法案は、彼らの大義(運動)に眼を留めさせるために、ますます道路やハイウェーを封鎖することで交通を閉鎖した左翼のデモ参加者に向けて進められる。

発議された法律をうけて、そのような抗議者に一撃をくらわしたり死なせたマイカー運転者は、故意に行ったことが証明されない限りは、避けられない状況として特別の免責がある。ヘザー・ハイヤーは、伝えられるところでは白人民族主義者運動を支持する若者、ジェームズ・アレックス・フィールズ Jr.が運転するクルマによって一撃をくらわせられた。

6州で討議されて極右の名士と法執行機関の関係者たちによって支援される発議されたマイカー運転者免責法案のいずれも、法律になっていなかった。シャーロッツヴィルの出来事を考えて、方針から撤退するというよりはむしろ、議員らはすっかり倍増している。

テキサスでは、州の下院議員パット・ファロンが、“抗議またはデモに参加している間、通行権のある公共の通路で交通を妨げている”個人にぶつけて打撃を与えたことに責任があるマイカー運転者の負担を制限する法案を提出した。自治都市と地方の警察協会の州全体の連合体、テキサスの合同法執行協会はファロンの法案をCLEAT(スパイクシューズ)によって後援される立法措置の中に含める。

週末を通して、批判に答えてファロンはソーシャルメディアですっかり倍増した、彼の批判者が合法と違法の抗議の違いを知らないことをほのめかす(彼がリンクさせるフェイスブックの現状は削除されている)。

ノースカロライナ版の免責法案、HB 330は4月に議会下院を通過した。法案の本文には「当然(相当)の配慮を果たしていて、抗議またはデモに参加していて通行権のある公共の通路で交通を妨げている別の人を傷つける自動車を運転している人は、損害の民事責任(義務)から免除される」とある。もちろん、「当然(相当)の配慮」の定義は大いに論争の余地があるのだが。

月曜の朝、法案の共同発起人、州の下院議員ジャスティン・バーとクリス・ミリスが、彼らの法律を擁護して、それはシャーロッツヴィルの情況にあてはまらないと主張する共同声明を発表した。

「ノースカロライナの下院法案(HB)330を、今週末シャーロッツヴィルで起こった暴力行為を救うための擁護措置として描写するのは、知性に関しては不正直でひどい誤った描写である」と2人はインターセプトに差し出される声明に書いた。「今週末シャーロッツヴィルで起こったことのような計画的または故意の行為を犯した個人はどんな人も、適切に厳格な刑事責任と民事責任に向き合うことになる。」

ノースカロライナのロイ・クーパー知事(民主党)のスポークスマンは、月曜、たとえ法案が知事の机に届いたとしても、知事はそれを差し止めると述べた。

月曜、ノースカロライナの民主党議長ウェイン・グッドウィンは法案を激しく非難した。「これは、共和党がそれを持ち出したとき、ぞっとするほどいやな危険な法案のひとつでした、そして今でもそれは不必要な法案のままである」と彼はインターセプトに話した。「平和的にデモをする権利はアメリカ民主主義の基礎(かなめ石)です;しかしながら、この法案を用いてノースカロライナの共和党員は、どのような民事責任のおそれもなしに抗議者をひくことに関して一定の運転手にフリーパスを与えることでその権利を脅かしています。シャーロッツヴィルの出来事のあと、国内テロリストが彼のクルマで平和的な抗議者を殺害したとき、共和党員がそれでもやはりこれが相応の根拠であると思うのは恥知らずです。」

類似した法案は、ロードアイランド、ノースカロライナ、テネシー、ノースダコタで提案されている。法執行機関の範囲を超えて少しでも主要な利益団体がこの思いつきを支持したかどうかは不明とはいえ、警察組合の支持は独力で広告と法律を制定する影響力を提供できる。

フロリダでは州の下院議員ジョージ・ゲイナーが、交通を遮断する抗議者への故意にしたものでない傷害または死亡に責任のあるマイカー運転者に対する責任を制限する法案、SB 1096の発起人になった。2万2000人の州の法執行全職員を代表する協会、フロリダ州警察友愛共済組合はゲイナー法案を支持するために記者会見を開いた。フロリダが後援者となる立法部の会報FOPは、措置に対する支持を確約するためにゲイナーの後ろに立っている法執行官(警察官)のイメージを目玉として宣伝する。

しかしながら、フロリダの法案は投票に達する前に委員会で廃案になった。だが、幾らかの法執行の意見が問題を言い張り続けるのを、先週末の暴力はじゃましなかった。

マサチューセッツでは、週末の間、警察官がヘザー・ハイヤーの死に元気づいた、そしてフェイスブックに「アハハハハ、これはすばらしい、人々が車道をふさいではいけないと言うのはもっともだ」と投稿した。

そして極右の発言がしばしば訪れるところ、ユーチューブや他のプラットフォームでは、大多数の人びとが交通の障害となった抗議に断固たる措置をとる行動をほめたたえた。法の執行を支持して“Blue Lives Matter(警官の命もだいじ)”ビデオを投稿することで知られているユーチューブの人間、Donut Operatorがマイカー運転者の責任を制限しようと志す法律を支持してビデオを発表した。ノースカロライナの立法措置を支持するようなビデオの一本でDonut Operatorはデモ参加者の群衆に突っ込んでいるクルマの上機嫌の編集もので彼の会話の独占を終える。

https://theintercept.com/2017/08/14/backed-by-police-unions-legislators-standby-laws-to-protect-drivers-who-kill-protesters/