見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2008/06/28

アメリカ国民は規律ある民兵


◇米連邦最高裁判所は26日、銃所持の権利の是非をめぐる裁判で、個人が銃を持つ権利は憲法が保障しているとして、自宅での銃所持を禁止した首都ワシントンDCの銃規制を違憲とする判断を示した。銃規制に関する最高裁の初の憲法判断となった。
(AFP 2008年6月27日)

◇判事9人の判断は5─4の小差だった。保守派のスカリア判事は多数意見の中で、修正2条について「軍と警察が整備された現代には時代遅れ」との批判があることを認める一方、「修正2条を無効と宣言するのが当裁判所の役目でないことに、議論の余地はない」と述べた。
一方、リベラル派のブレイヤー判事は少数意見で、「修正2条は民兵の武装を認めたもので、一般市民の自衛が主目的ではない」と主張した。
ワシントンでは76年から、個人が自宅でけん銃を持つことを禁止する規制法が施行された。近年、銃犯罪の増加などを背景に、「自衛のためにけん銃所持を認めるべき」との声が高まり、07年にはワシントン連邦高裁が、この規制法を違憲と判断。当局が上訴していた。
焦点となった修正2条には「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保持する権利は、侵してはならない」とある。これを民兵、つまり現在の州兵を組織する権利と解釈するか、一般市民が武装する権利まで認められているのかをめぐり、長年論争が続いてきた。
ワシントンのフェンティ市長は最高裁判決を受けて「残念だが、最高裁の権威を尊重し、素早く対応することが重要だ」と述べ、ただちに警察にけん銃の登録制度導入を指示すると表明した。
一方、銃規制に消極姿勢を示してきたブッシュ大統領は、判決を「歴史的な判断」と歓迎した。
判決は今後、ワシントンと同様の規制法を持つイリノイ州シカゴをはじめ、全米各地での議論に影響を与えるとみられる。
(CNN 2008年6月27日)

写真は最高裁の憲法判断に喜ぶ銃推進派の人たち 5対4の小差、最高裁判事を入れ替えたタカ派の勝利

2008/06/27

世界初の動くビルディング


◇2007年度の世界の富裕層は、前年比6.0%増加して1010万人となり、発展著しいインドや中国、ブラジルなどでは過去最高の伸びを示しているという。米証券大手メリルリンチと仏ITサービス企業キャップジェミニが24日に発表した、第12回「World Wealth Report」で明らかになった。
同報告書によると、2007年度の世界の富裕層全体が保有する総資産は40兆7000億ドル(約4400兆円)に上り、平均資産も400万ドル(約4億3000万円)を初めて突破した。また少なくとも3000万ドル(約32億円)の資産を保有する人の数も8.8%上昇し、10万3320人に上った。
国際金融市場における新興国の影響力拡大が強調されているが、インドでは前年比22.7%、中国では同20.3%、ブラジルでは同19.1%の割合で富裕層が増加している。
地域別にみると、富裕層が最も増加しているのは中東地域(前年比15.6%増)で、東欧(同14.3%)、中南米(同12.2%)と続いている。
(AFP 2008年6月25日)

◇形が変わる革命的な420メートルのスカイスクレーパー(超高層ビル)をドバイに建設するための大がかりな計画が建築家によって公開されている。
タワーの各階が独立して回転して絶えず変動する形を創り出すと建築家たちは主張する。
ニューヨークが活動基盤の建築家、デイヴィッド・フィッシャーのダイナミックグループが発表した広報声明によると、「世界初の動いているビルディング」と説明される80階のダイナミックタワーはまた、組み立て式工法で作られたユニットで建てられる最初のスカイスクレーパーになる。
階と階とのあいだにはめ込まれる風力タービンによって動力を供給されて、階は各々独立して回転することにうまく耐えられる。
「あなたは刻々と与えられる好きな状態に形を調整できる」とフィッシャーは言った。「今日誰かがデザインしたひとつの建築なるものではない、それだけのこと。それは永遠に存続する。生命・この世の暮らし・活力によってデザインされ、時間によって形が作られる。」
アパートメントは1平方フィートあたり約3000ドルで売り出され、各ユニットの価格の幅は約400万ドルから4000万ドルまでになる。ダイナミックのウェブサイトによると、タワーは2010年までに完成される。
2つ目の回転するスカイスクレーパーをモスクワに建てる計画が進んだ段階にあり、グループは3つ目のタワーをニューヨークに建てるつもりだとフィッシャーは言った。カナダ、ヨーロッパ、韓国のデベロッパーと役人もまたプロジェクトに関心を表明していると彼は言った。
だが、懐疑の気持ちを表している人がいる。以前にフィッシャーはひとつも超高層ビルを建てたことがない。英国とインドの有名な建築家やエンジニアと協力していると彼は言う。
アラブ首長国連邦のドバイで彼は建設のための開発ライセンスをもらっているが、ビルの建設地を彼は明らかにしていない。モスクワの市長執務室は、プロジェクトにざっと目を通しており、決定はされていなかったと言った。
フィッシャーは組み立て式工法で建設するテクニックを「建築の未来」と呼んでおり、それは4000年の「レンガ造り」建築メソッドを根本的に変容させると言う。
「世界経済のすぐれたセクターである不動産と建設工事が最も原始的であることが信じられない」とフィッシャーはダイナミックのウェブサイトで言ってることを引用した。
「世界中のほとんどの建設労働者がいまだに<こて>を本式に使う、最初にエジプト人によって使われてからローマ人によって使われた<こて>をだ。建物は他のどんな製品とも異なるべきではないし、これからは生産の便宜をはかるところで製造されることになる。」
2009年にそれが完成すると世界で最も高い建物とそのタイトルを要求しだす、Burjタワーを有するドバイは、建設ブームを経験してきている。すでに世界最大のモールを構え、中東にありながら、世界最大の室内スノーパークを誇りとして持つ。

写真は、絶えず変動するダイナミックタワー、各階が風力タービンの力で独自に回転することで、全体の外観が刻々とこんなふうに変わります。ビルの中で生活する人にとってこの回転はどんな感じなんだろう。

2008/06/25

ベックのModern Guilt 予告編


◇ベックの「Modern Guilt」は7月8日まで到着しないことになっている、でもそんなに長く待てないとか、リークまでじっと我慢できないというなら、アマゾンが新しいLPからクリップを宣伝のため特別公開している。モノクロのウォーホール風モンタージュで、「Walls」や「Youthless」やアルバムタイトル曲などからの抜粋が、まんまと予告となるものを見せてくれる。もし2分の「Modern Guilt」予告編が君を飽きさせるなら、Play.comでもアルバムの各10曲からそれぞれ30秒の前菜をストリーミングしている。
(Rollingstone 23 June 2008)

◇昨日、ベックは「Modern Guilt」から予告編ヴィデオと30秒のクリップをボクたちに提供してくれた。今日、彼はまるまる2曲をボクらにタダで聞かせてくれている。「iLike」のベックのページから、先に発売される「Chemtrails」といっしょに、Danger Mouseプロデュースのアルバムのトラックリストから「Orphans」と「Gamma Ray」の2曲を初めてストリーミングする。
「Modern Guilt」は7月8日に発売予定になっている。7月1日にスタートする全米のTouchtoneジュークボックスでも全曲入手可能となる。
(Rollingstone 24 June 2008)

◇http://www.ilike.com/artist/Beck/songs
◇http://www.rollingstone.com/rockdaily/index.php/2008/06/23/becks-modern-guilt-teaser-trailer/

イスラエルがヒズボラとスワップ取引


◇オバマ氏、原油高対策で投機筋の監視強化を主張
ワシントン(AP):米大統領選で民主党候補指名を確定させたオバマ上院議員は6月22日、原油高対策として、投機筋による取引への監視強化を打ち出した。
オバマ氏は、原油市場では巨額の投機資金が価格高騰の主要な原因になっていると指摘。特に、2000年に成立した法令に、一部の原油先物取引は連邦当局の監視を受けないとの条項が含まれていたことが、投機筋に「抜け穴」を与えていると強調、「この抜け穴を完全にふさぐのが私の計画だ」としている。
オバマ陣営はさらに、同条項の起源について、共和党マケイン陣営の経済顧問を務めるフィル・グラム元上院議員が、当時のエネルギー大手エンロンの圧力で盛り込んだと主張した。
これに対し、マケイン陣営の報道担当者は、「抜け穴をふさぐための対策はマケイン氏も支持しているし、問題の法令が成立したのは民主党のクリントン政権下だった」と反論。グラム氏も民主党議員からの質問に対する回答状で、条項が盛り込まれた経緯への関与を否定している。
(CNN 2008年6月23日)

◇フランスのニコラ・サルコジ大統領は6月23日、イスラエル国会(クネセト)で演説し、イスラエルへの強い支持を表明する一方で、イスラエルがパレスチナ自治区ヨルダン川西岸で続けている入植活動について停止するよう呼びかけた。
サルコジ大統領は、議員や来賓を前に「入植の停止なくして、和平はない」と訴えた。
イスラエル政府は過去数カ月間に、ヨルダン川西岸への数百戸の住宅建設を発表していた。これに対しパレスチナ人からは強い反発が起こり、また、パレスチナ自治区内への入植をすべて違法とする国際社会からは非難が巻き起っていた。
また、サルコジ大統領は、ヨルダン川西岸内にイスラエル軍が数百の検問所を設置していることについて、移動規制の緩和を呼びかけた。検問所については、世界銀行が経済成長における主要な障壁であると非難してきたが、イスラエル側は治安上必要不可欠だと主張している。
一方、サルコジ大統領はパレスチナについても、和平実現のためにさらなる努力が必要だとし、「パレスチナ側がテロと戦わないのであれば、和平の実現はない」と述べた。
また、フランスがイスラエルの安全保障に最大の努力を払ってきたことをサルコジ大統領は強調した。
そして、恒久平和のためには、存続可能なパレスチナ国家が樹立され、エルサレムをパレスチナとイスラエルの2国家の首都とする必要があると訴えた。
(AFP 2008年6月24日)

◇イランへの軍事攻撃で中東は「火の玉」にと、IAEA事務局長

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ:イランの核開発問題に触れ、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は6月21日、イランに対するいかなる武力行使も中東地域を「火の玉」にし、同国の核政策を一層硬化させる可能性があるとの考えを示した。
UAEの衛星テレビ、アルアラビーヤとの会見で述べた。事務局長はこの中で、私的意見としながら、「軍事攻撃は最悪の手段」とし、「制裁よりさらに悪く、イランの核兵器保持のペースを早めるだろう」と述べた。
イランの核開発では、同国のウラン濃縮活動の停止を求め国連安全保障理事会が再三決議を採択しているが、イランはこれを無視している。安保理とドイツは現在、新たな制裁決議も模索している。ブッシュ米大統領はイランの核問題解決で武力行使を含むすべての選択肢があるとの立場を再三強調している。
中東情勢では、イスラエル空軍が6月2日、地中海東部で大規模な演習を実施したと米国防総省が確認。イランの核関連施設への空爆能力を同国へ誇示することが狙いと受け止めている。イラン政府当局者は21日、国際平和を乱すものと演習を非難している。
イスラエルでは、イランの核開発問題に絡み、空爆必要論がくすぶっている。モファズ副首相兼運輸相は6月初旬、「イランの核計画を中断させるためには攻撃しか選択肢がない」との考えを示していた。イスラエルのオルメルト政権の閣僚がイランへの攻撃の必要性をこれほど直截な表現で示したのは初めてだった。
同国は昨年9月、シリアが北朝鮮の支援を得て建設していた核施設を空爆で破壊。1981年には、当時のイラク・フセイン政権が建設していた原子炉を空爆したことがある。
(CNN 2008年6月22日)

◇サウジアラムコと仏トタル、サウジで大型製油所建設
ジッダ(サウジアラビア):サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコと仏石油大手トタルは6月22日、サウジ東岸のジュベイルに日量40万バレルの大型製油所を共同で建設すると発表した。同日に合弁会社の設立契約書に調印した。合弁会社は今年7—9月期に設立し、2012年末に稼働する予定だ。サウジが本格化する設備投資事業の一環で、同国の精製能力が大幅に向上する。
当初の合弁会社の出資比率はアラムコが62.5%、トタルが37.5%。うちアラムコの25%の株式はサウジで公開する予定だ。製油所の投資額は明らかにしていないが、15億ドル(約1600億円)前後になるとみられる。
サウジは22日に開催した産油国と消費国の緊急会合で、将来の生産や精製能力拡大のため、積極投資を約束していた。
(日経新聞 2008年6月23日)

◇イラン、イラクに製油所建設へ
ドバイ:イラン政府は6月9日までテヘランに滞在していたマリキ首相などイラクからの訪問団に対し、イラクに複数の製油所を建設すると約束した。イランのダバーディ副大統領が同日、明らかにした。イラク戦争以来の混乱で石油製品の供給が不足するイラクを支援するのが狙いで、イランを敵視する米国が警戒を強めそうだ。
副大統領によると、両国政府は2005年に合意した原油と石油製品の「スワップ取引」の実現でも一致した。
(日経新聞 2008年6月10日)

写真はイスラエル内閣がヒズボラとの「スワップ取引」を考慮(CNN.com 24 June 2008)のニュースからーー。
イスラエルのオルメルト首相が日曜、捕虜とぶんどられる2人のイスラエル兵士の交換を伴うヒズボラとの取引を是認するよう彼の内閣に求めるつもりだ。
2007年ヒズボラ戦闘員たちが誘拐された2人のイスラエル兵士の旗をレバノンのビルボードにはりつける様子。ヒズボラはブッシュが事あるごとに「テロリストとは取引しない」と繰り返す、彼のリストに挙がるテロリストなんだが?

2008/06/24

イラン攻撃は中東を火の玉にする


◇ジンバブエの野党指導者ツァンギライ議長が大統領選から撤退
ジンバブエでは、何週間と続いているツァンギライの民主変革運動(MDC)の党員らに向けられた暴力の結果として、大統領選投票で第一位の最有力野党候補モーガン・ツァンギライが第2位の現職ロバート・ムガベとの今週27日の決選投票から撤退している。少なくとも野党支持者86人が殺されてきており、数千人以上が負傷してきている。日曜、ツァンギライは彼の撤退を発表した。
モーガン・ツァンギライ:「現在の功を奏する周囲の状況は信頼できる投票を行うことを許さない。民兵組織、戦争のつわもの、ムガベ自身にも、現実に非常に殺される可能性に面と向かわせる来たる決選投票で私に投票するのはぼんくらだとわかっている。」
ジンバブエの選管当局は、6月27日の大統領選決選投票はツァンギライの撤退にもかかわらず進められると言っている。

◇国際原子力機関IAEAのエルバラダイ事務局長がイランが攻撃されるなら辞めるとおどす
IAEAのトップのエルバラダイはもしイランが軍事攻撃されるなら辞職するとおどしている。
エルバラダイ事務局長:「この時期に結局イランに対する軍事行動となるなら、私の仕事を続けられなくなる。」
イランは重大で差し迫った危険を呈さないし、イラン攻撃は中東地域を火の玉にしてしまうとエルバラダイは言った。エルバラダイのコメントは、イスラエルが大規模な軍事演習を行ったことをニューヨークタイムズが暴いて数日後に起こった、これはイランの核関連施設への爆撃を想定したリハーサルであると思われると米国当局(ペンタゴン)は述べる。国連でロシア大使 Vitaly Churkinは、イスラエルの攻撃に対し警告した。
Vitaly Churkin:「記事が事実かどうか私にはわからないが、原則問題として、もちろん私たちはこの情況での力の行使へのいかなる骨折りや企ても、きわめて逆効果となると考える。いま私たちには、まもなく初めて、サラナ氏のテヘラン旅行のすぐ後に続いて何らかの外交のはずみがあり、6カ国によってテヘランに提案された新たに拡大されたパッケージがある、そのカウンターレスポンス、希望に満ちた外交サインがあると私は信じる。」
米国大使Zalmay Khalilzadは、イランが国際社会を無視すると、さらなる処置が講じられることになると言ってイランをおどした。
Zalmay Khalilzad:「国際社会がこの問題を非常に深刻に取り扱うこと、そして国際社会を無視し続けるとさらなる処置が必要となることを、イラン、イラン政府は明確に理解する必要がある。」

◇ハリド・シェイク・モハメッド 水責め100回
非難されるべき現場、秘密の刑務所をCIAがポーランドで稼働したとニューヨークタイムズは報じている。彼らは911の首謀者と申し立てられるハリド・シェイク・モハメッドと他の捕虜(囚人)をそこに拘留した。秘密の刑務所で拘留される間にモハメッドは2週間の期間に100回水責めの拷問を受けた。モハメッドの尋問を監督したのは正式な尋問スキルもなければアラビア語も話さない長いこと麻薬捜査官のデュース・マルティネスだった。マルティネスはそのあとでCIAを離れている。彼はいま、尋問に関してCIAにアドヴァイスした2人の元軍の心理学者によって運営される会社、Mitchell Jessen & Associatesで働く。マルティネスはまたタイの秘密の刑務所に拘留されたAbu Zubaydahも尋問した。

◇NATO軍がパキスタンのゲリラに集中攻撃を浴びせる
アフガンとパキスタンの国境で緊張がエスカレートしている。伝えられるところではロケット弾と火砲攻撃の報復として、日曜、アフガンのNATO軍がパキスタンのゲリラに集中攻撃を浴びせた。先週、パキスタン内の民兵組織を攻撃するため国境に軍隊を送るとアフガンのハミド・カルザイ大統領は威嚇した。これより前に今月、パキスタンの国境駐屯部隊へのアメリカの空爆が11人のパキスタン兵を殺した。

◇告発が却下されたことでハディサの居住者たちを踏みにじる
イラクからのニュースで、ハディサの24人の一般市民を殺した2005年の大量虐殺にかかわり合う海兵隊員のほとんど全員が自由の身になることでハディサの居住者たちは米軍に踏みにじられると報じられる。8人の海兵隊員は当初から罪を問われたが6人に対しては刑事告発が取り下げられた。7人の海兵隊員が無罪放免にされた。Yousef Aid Ahmedは新聞McClatchyに語った、「私たちは法律と法廷に期待をかけたのに、次々に無実とわかる。これは組織犯罪です。」

◇ダルフールに部隊を展開させろとミア・ファローがブラックウォーター社をせきたてる
女優で活動家のミア・ファローが民間軍事請負会社ブラックウォーターに部隊をダルフールに送れとせきたてている。スーダンでできる役割を議論しようとブラックウォーターにアプローチをかけていると彼女はフィナンシャルタイムズ紙に語った。ミア・ファローは人権団体Dream for Darfurと共に働きかけを行う。スーダンにブラックウォーターを展開することで多くの人々が留保するかもしれないのを彼女は認めたが、難民に対する暴力の脅威がすべてのオプションを探らねばならないことを意味すると彼女は言った。一方、米国に支持されるソマリア連邦移行政権はソマリアの沿岸をパトロールするのにフランスの民間軍事会社Secopexを雇っている。

◇コロンビアのエクアドル攻撃の生存者たちをニカラグアが庇護する
20人以上を殺した3月のエクアドル領土内FARCのキャンプ地へのコロンビア軍の攻撃で生き残った3人のコロンビア人女性をニカラグアが庇護している。ルチア・モレットは、コロンビアのウリベ大統領が裁判にかけられるのを見たいと言った。
ルチア・モレット:「どこに行こうが、私たちは彼を糾弾するつもりです、でも私たちの命は危険な状態です。私たちがしゃべるのではとウリベはこわがっています、彼に対して始められることになる裁判で私たちは告発の目撃者になりうるからです。彼が行ったすべてのせいで、3月1日の大量殺戮のせいで、いつか彼が被告の席につくことになるからです。」
ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領は国家テロを遂行するとしてウリベを非難した。
ダニエル・オルテガ:「テロと戦っていると彼は言う、それどころかテロリストは彼だ、コロンビア国民に対してテロを犯すのみならず、隣国に対しても犯すからだ、そしてこの場合はエクアドルだ、エクアドルではこの3人の女性が殺されかけ、他の同僚たちが殺された、そして彼らは死体をボゴタに運んだ。」
(以上、デモクラシーナウ!6月23日ヘッドライン)

写真はアフガンのオピウム(ケシの花)、タリバーンがケシ畑の農夫に課税。2007年タリバーンがオピウム売買のためアフガンのケシ栽培の農夫から推定1億ドル稼いだと、国連は言う。(BBC NEWS 24 June 2008)

16歳の妊娠協定


◇米東部マサチューセッツ州グロスター市の高校で女子生徒のグループが一緒に妊娠、出産し、育てようとの「協定」を結び、17人が妊娠した。今年に入ってから発覚し、市当局が20日までに調査を始めた。米国では17歳の人気タレントが出産するなど10代の妊娠が増加しており、「トレンド化」を危ぐする声も上がっている。
「妊娠協定」を結んだのは、人口約3万人の漁師町にあるグロスター高校の女子生徒たち。「1年以内に一緒に赤ちゃんを産んで育てよう」と約束し、少なくとも17人が妊娠、夏休みが始まる頃に続々と出産予定という。
米メディアによると、昨年10月頃から、高校の保健室に妊娠検査を受けにくる女子生徒が増え、前年と比較して妊娠する生徒の数が4倍に激増したことを担当者が不審に思い、校長らが調査したところ、女子生徒の1人が協定の存在を告白。妊娠した17人は全員が16歳以下で、約半数が15歳か14歳。検査で妊娠していないことが判明した生徒は、がっかりした様子を見せていたという。
グロスター市のファーマー教育長は「彼女たちには(子育ての)目的も方向性もなかった」と述べ、仲間内の遊びがエスカレートした可能性を示唆した。
女子生徒らが妊娠するための相手として選んだのは同級生や20代半ばの男性ら。中には24歳のホームレス男性もおり、米社会に衝撃を与えている。
米国では一昨年、10代の妊娠が増加に転じた。今月19日には人気歌手ブリトニー・スピアーズの妹で女優のジェイミー・リン・スピアーズが17歳で女児を出産し話題になったばかり。
また、ジェイミーが妊娠を発表した昨年12月には、16歳の女子高生が同級生との子供を妊娠し出産する映画「JUNO/ジュノ」が全米で公開。当初は7館での封切りだったが、同年代の若者を中心に口コミで評判が広がり、最終的には2500館まで拡大。今年2月の第80回アカデミー賞では脚本賞を受賞するなど旋風を巻き起こした。
一部メディアは「彼女たちは、赤ちゃんは自分たちに愛とステータスを与えてくれると思っている」と指摘した。
(スポニチ 2008年6月22日)

◇グロスターは同州州都ボストンから約50キロ北に位置する人口3万人の街。史上最大規模の嵐と死闘を繰り広げた漁師たちの実話をもとにした映画「パーフェクト・ストーム」(2000年)の舞台として知られている。

ところで、「ジュノ」は全米で1億ドル突破の超ヒット作となっているが、監督のジェイソン・ライトマンは、パパがあの「ゴーストバスターズ」を作ったアイヴァン・ライトマン。生後11カ月ですでにジェイソンは映画制作の現場にいた。短編や数々のコマーシャルフィルムを作り、長編一作目の「サンキュースモーキング」がスマッシュヒット。ひねりが効いてるところ、「小気味よさ」が、親譲りでしょうか。
話変わって、先日、クローネンバーグの「イースタンプロミス」見ました。すごい!クローネンバーグの作品は初期の「ラビッド」「ブルード(怒りのメタファー)」あたりから見ていますが、人間の暴力性とネガティヴな創造性、そのエネルギーの産物を彼はずっとぶれずに描いてきています。ヴィゴ・モーテンセンというアーティストにも惹きつけられます。彼は写真や絵を発表していて、アートや詩、評論といったジャンルを扱う独立系出版社を自分で立ち上げている。まだ無名のアーティストたちに彼はチャンスの場を与えている。

写真はジンバブエからーー。
◇大統領選の決選投票が27日に予定されていたアフリカ南部ジンバブエで、最大野党・民主変革運動(MDC)のツァンギライ議長が22日、ムガベ政権による暴力を理由に、選挙戦からの撤退を表明した。これを受け、国際社会からは政権への非難が集中している。
MDCは20日、決選投票をボイコットすれば「暴力的独裁者に屈することになる」として、撤退の憶測をいったん否定していた。しかしその後も、22日に首都ハラレで開いた集会がムガベ大統領派の襲撃を受けるなど、弾圧が続いたとされ、党内で撤退を主張する声が強まったとみられる。
一方、ムガベ政権のチナマサ法相はCNNとのインタビューで、「国内法の規定により、一方の候補が正式に不参加の手続きを取った場合は、残る候補者が大統領となる」と述べ、ムガベ大統領が自動的に5選されるとの認識を示した。
◇23日ツァンギライ議長が身の危険を理由にオランダ大使館に逃れたことが明らかになった。国連の潘基文事務総長はジンバブエ政府に対し、現状で投票が実施された場合は「全面的に正当性に欠ける」として、投票を延期するべきだとの認識を明らかにした。
ライス米国務長官も声明で、「自国民に対して暴力を振るい続けている」とジンバブエ政府を非難。野党勢力の集会や言論の自由に対する弾圧強化で、自由で公平、平和的な決選投票の実施が不可能になっていると指摘した。
ツァンギライ議長は、続投に向けて強硬姿勢を変えようとしない現職・ムガベ大統領について国連の調査を求め、ジンバブエ国民が「絶望を深めているのではないかと懸念している」とコメントした。(CNN.co.jp6月24日)