メルケルとニナ・ハーゲン
久々に聞く名前、ニナ・ハーゲン
彼女の曲はなんと先日退任したメルケル首相の“青春時代のハイライト”だったとか
確かにティーンエイジャーのアンゲラ・メルケルにはニナ・ハーゲンのファンといっても通じる雰囲気があった
△BBCニュース 2021年12月4日
在任16年を経て来週退任する予定のアンゲラ・メルケル独首相の退任式が2日夜、独国防省で行われた。
首相や大統領などが退任する際、本人が選んだ曲を軍の音楽隊が演奏するのが慣例。
旧東ドイツで育ち、牧師の娘でもあるメルケル氏は、18世紀のキリスト教の聖歌のほか、戦後ドイツの人気女優・歌手ヒルデガルト・クネフの「私には赤いバラが雨のように」、さらには東ドイツ出身の人気パンクロック歌手ニナ・ハーゲンが東独時代にヒットさせたポップスの曲を選んだ。
ニナ・ハーゲンの曲は1974年の「カラーフィルムを忘れたのね(あんたがカラーフィルムを忘れたから)」。恋人がカメラにカラーフィルムを入れるのを忘れたため、旅行の記念写真が白黒になってしまったと怒る若い女性のアップテンポの曲は、当時の東ドイツの(灰色の)物不足の状況を描いたとされる。多くの東独出身者には、「この国がどれほど美しかったか誰も信じてくれない」という歌詞が、特に印象に深く残っているという。
式典前の記者会見でこの曲を選んだ理由を質問されたメルケル氏は、「この曲は青春時代のハイライトだった」と答えた。さらに「自分の選挙区だった地域が曲の舞台になっている」ため、「すべてがぴったりはまる」のだと説明した。
https://www.bbc.com/japanese/video-59529860
画像は学友だったドイツのメルケルとイギリスの元首相テリーザ・メイ、リトアニアの大統領ダリア・グリバウスカイテ