見つけた 犬としあわせ

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2017/05/26

アジア初の同性婚認可

◇「同性婚を認めないのは違憲」台湾で歴史的な判断
HuffPost Japan 2017年5月24日

台湾の司法最高機関にあたる司法院大法官会議は5月24日、「同性同士での結婚を認めない民法は憲法に反する」という判断を下した。BBCやテレグラフ紙などが報じた。

アジア初の同性婚認可に向けて台湾は大きな一歩を踏み出したことになる。

異性間だけ結婚を認めている現行法について大法官会議は「憲法が保障する法の下の平等や結婚の自由に反する」との見解を示した。

判決を受け、台湾政府は2年以内に民法を改正するか、新法を作らなければならない。

2015年の世論調査で、「婚姻の平等化」を支持すると回答した人が約70%に上るなど、台湾ではLGBTへの理解が進んでいる。LGBTらが街頭で人権を訴えるイベントも2016年には8万人が参加するなど、アジア最大級だ。

2015年には同性のカップルを結婚に準ずる関係と公的に認める「パートナーシップ制度」も始まり、現在1000組以上のカップルがこの制度を利用しているが、今回法律を改正することでより結婚を平等化するよう求めていた。

日本でも同様の制度があるのは6月1日にスタートする札幌市を入れて6自治体にとどまる。今回の判決が日本を含め他国にどう影響を及ぼすか、注目される。

http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/24/taiwan-same-sex-marriage_n_16780436.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000002

永遠の母


◇New York Today: A Forever Mother
NY Times MAY 12, 2017

Rebecca Baptisteには実の子ども2人と養子が2人、里子が3人いる。

日曜の母の日に先立って、異なる背景や異なる母親から生じた子どもと共にどうやって家族を一体として育てたのか、私たちは彼女に尋ねた。

「子どもは子ども」とMs. Baptisteはブルックリン、クラウンハイツの自宅で言った。「わたしの子よ。」

グレナダで育ち、10年以上のあいだベネズエラで暮らしたMs. Baptisteは、1986年に彼女の子ども、アルベルト(現在39歳)とヤズミン(現在35歳)と一緒にニューヨークに移住した。2人の子どもが成長して引っ越したあと、Ms. Baptisteは結腸ガンに罹っていることを知った。

「2度目のチャンスをわたしにくださいと神に頼みました、すると神はそれをわたしにお与えになった」とMs. Baptiste は彼女の回復について述べて、「だから、わたしのコミュニティにお返ししなければならないと思いました。わたしの選択はこの事でした。」

「この事」とは彼女が18年間してきた驚くべきこと、里親になることだ。

Children’s Aid Societyを通じて、彼女は後に養子にする兄弟分、ジェイミとシャイアンに出会った。

虐待的な家で成長したジェイミは2歳で里子システムの一員になった。里子の養育の中で生まれた妹のシャイアンにはアスペルガー症候群がある。

「誰も2人を里子にしたくなかったので、わたしは2人がくつろげる所に行くのを思い描くことができませんでした」と12年前にその兄弟分を受け入れたMs. Baptisteは述べた。

ジェイミ(現在24歳)とシャイアン(現在21歳)はプライバシーを理由にここでは名前が省略されている3人の里子と一緒に彼らの母の家を共同で使う。

「ぼくは5つの家庭に行ったことがあって、ぼくがなりたい人でいられるのでここが一番だと思う」と2年間そこに住んでいた年上の18歳の里子の息子は言った。「ぼくはゲイでいられた。ぼくはぼくでいられた。他の家庭ではなんというか窮屈なところに閉じ込められたみたいだった。」

ミッドタウンの収容施設で暮らす母親を月に一度訪ねようと努力していると彼は言い、昨年の春、母親が息子のハイスクールの卒業式に出席したと言った。

Ms. Baptisteの18歳の里子の娘も1年間彼女と一緒に暮らした。彼女の母親は4月に亡くなった。そして年下の17歳の里子の息子は母親が刑務所を出たり入ったりで6歳から転々と家を変えていた。

異なる背景にもかかわらず、「彼らはまるで本当の兄弟分みたい」とMs. Baptisteは言って、「わたしは永遠に母」と付け加えた。

彼らは一家の夕食を共にし、一緒に教会に出席して同じ規則を守る。「一切ののしりお断り、ドラッグお断り、アルコールお断り、けんかお断り」と年上の里子の息子は言った。「そして犯罪に関係ないと念を押せ。」

Ms. Baptisteは母の日を教会で過ごす。

「すべての子が自由にわたしと一緒にそこにいられる、でも実の両親の方へ行かなければならないとしたら、わたしは行かせます」と彼女は言った。

「もしも彼らが戻ってきたいなら、わたしは彼らを出迎えます。何をしたいにせよ、母の日に彼らが本来の自分でいるのをかまわないでおきます。」

https://www.nytimes.com/2017/05/12/nyregion/new-york-today-a-forever-mother.html?smid=tw-share&_r=0


◇1948年5月14日のイスラエル「独立」によってそれまでパレスチナで暮らしていた70万~80万人のアラブ人が住む家と生活を奪われて難民となって以後、5月15日はパレスチナの人々にとってナクバ(Nakba:大破局)の日と呼ばれてきた。今日は69回目のナクバの日です。