見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2008/04/14

マサイ戦士がロンドンマラソンを走る



◇マサイ・チームがロンドンマラソンを走る 
ロンドンマラソンを走る決意のタンザニア北部出身の6人のマサイ族戦士がレースに身を捧げる公開競技を開始している。
戦士たちは、アフリカ東部の彼らの村エラウイに安全な飲料水を提供するため金を集めているのだ。
6人はクルマのタイヤで作ったサンダルはもちろん、民族衣装(シュカ)を着て13日の日曜に26マイルのルートを走るつもりだ。
また、ドックランズでのロンドンマラソン公開試合を開始した6人は、杖を持って歌いながら走る。
マサイ族は牛が価値のある財産の半遊牧民のライフスタイルを送る。
彼らは走る能力と、血とミルクを特色とする規定食をとっている伝統的な暮らしで知られる。
マサイ・チームを率いているイサヤは言った。「ライオンを殺すことと畜牛を集めることでそこらじゅう走ってきているので私たちにできると長老たちが断言した。」
「飲料水が得られることでマサイ族の人びとを助けられる、もっと楽に暮らせるようにしたいので私たち全員がいまとてもハードにトレーニングしている。」
2005年からマサイといっしょに働いてきている援助団体グリーンフォースがマラソンでの彼らの参加をとりまとめていた。
戦士たちといっしょに走るつもりでもあるグリーンフォースのポール・マーティンは言った。「走ることで金を集められるというアイディアに、マサイ族は魅了され、おもしろがった。」
「マサイ族は誇り高き人々だ、そして彼らはこれを金を集めて村に飲料水を供給する革新的な手段と見る。」
村のために水の場所を探し当てて持続できるボーリングした穴を掘るコストは2万ポンドから6万ポンドだと援助団体は見積もる。
アフリカには50万人から百万人のマサイがいる、そのほとんどがタンザニア北部とケニア南部に住む。
ロンドンマラソンには4000人が走ると予想される。
(BBC NEWS )

◇13日に開かれるロンドンマラソンに、干ばつが深刻なタンザニアのエルアイ村からマサイ族の20代の男性6人が水源確保の募金を求めて出場する。衛生的な水が不足する村の子どもは3人に2人が5歳までに命を落とすという。その惨状を42.195キロを給水せずに完走して訴える。
「村では数年間、雨がほとんど降っていない。小さなダムの水は底をつき、牛の首を切ってその血を飲んでしのいでいる。」
外国に来るのも初めてならマラソンを走るのも初めてという6人は11日に記者会見し、「歌って踊りながら4時間以内に走りきる」と目標を語った。
マサイ族はタンザニア北部からケニア南部に50万人以上が暮らし、大半が深刻な水不足に苦しんでいるという。
チャリティーの支援者は「12万ドル(約1200万円)あれば、きれいな水源から水を引ける」と訴える。同時に、口をつけただけのペットボトルをランナーが大量に捨てる都市マラソンの光景が6人にショックを与えないかと心配もしている。
(朝日新聞 2008年4月12日)

写真は、走る6人、盾にゼッケンを貼り付ける。そしてこれで走る!古タイヤから作った彼らのサンダル。

ビッグ・ブラック・ドッグ


捨て犬などを保護するアメリカのシェルターで「ビッグ・ブラック・ドッグ(大きな黒い犬)現象」が目立っているというニュースに、日頃わたしが感じている日本での体験がぴたりとはまった。黒っぽい大型犬は引き取り手が見つかりにくく、最終的に処分されてしまうケースが多いんだという。以下、ニュースからーー。

◇カリフォルニア州オークランドに住むエーロン・ジョーンズの愛犬ゴーザーは、黒いロットワイラー系の雑種。散歩に出かけると、すれ違う人は皆、道路の反対側によけたり、子どもを抱き上げたりする。「とても穏やかな性格なのに、黒くて大きいからというだけでこわがられてしまうようだ」と、ジョーンズ氏はため息をつく。シェルターでジョーンズ氏に引き取られるまで、ゴーザーには飼い主がなかなか現れなかった。
黒い大型犬が嫌われる現象について、全米規模で調べた統計は今のところ見当たらない。だがたとえば、アーカンソー州ロジャーズのシェルターでは、先月処分された引き取り手のない犬14匹のうち、13匹が黒い大型犬だった。
シェルター関係者らによれば、黒い大型犬には「こわい」というイメージがつきまとう。古くは自身のうつ病を「ブラック・ドッグ」と呼んだ英政治家ウィンストン・チャーチルや、近年のベストセラー「ハリーポッター」シリーズ、映画「オーメン」などに登場する「黒い犬」の影響を指摘する声もある。色のせいで表情がわかりにくく、さらにインターネットなどに掲載する飼い主募集の写真も、うまく写らないことが多い。また、この種の犬は一般に多産で、子犬が余ってしまう傾向にあることも、問題に拍車をかけている。
一方、この現象を専門に扱うウェブサイト「ブラックパールドッグズ・コム」では、「どんな家具や服装にもマッチします」「汚れが目立ちません」「アクセサリーが似合います」——と、黒い大型犬ならではの長所を挙げて、ペット愛好家への「売り込み」に務めている。
(CNN.co.jp 2008年4月13日)

15年前に海の近くで犬を飼い始めたとき、周囲にはまだ大型犬は少なかった。わが家の黒ラブはオスのわりに小さかったがそれでも31キロあったから、他人には大型の黒い犬に映ったのだろう。テキーラはどこまでも前に進むことが生き甲斐のずっこけたユニークな犬だった。散歩ではひたすら臭いをチェイスする。ラブラドール犬を知ってる人や他人の犬も含め、犬という生き物を知っている人は別にして、よく怖がられたものだった。兄貴分のゴールデンのケルアックのほうがずっと大型(43キロ)で大物だったが、こちらはゴールド系のなじみやすい外見だったからか、すぐに近寄られて、小さな子どもを連れた母親でも初対面で子どもになでさせたりしたものだった。まだ大型犬の洋犬がよく知られていない当時でもだ。
当時、こわがられるのは黒人と一緒で「ブラック」だからだと思った。海外でエレベーターの個室に黒人とふたりきりになるや土下座して謝ったという笑い話があるくらいに、日本人は黒人のことをよく知らないでただこわがる、これと同じことで黒い犬にも弱いんだろう。つまり偏見ということだ。
15年経っても依然として同じ現象がごく身近にある。以前と違うのは、大型犬も飼える大型マンションがばかばかできたせいもあって、何倍も犬が増えたことだ。もちろん、大型犬も、洋犬もたくさん見かける。なのに、特にビッグなブラックドッグ現象は続くのだ。白い小型犬、日本スピッツを飼っているおばあさんなどは極端な例で、近所の公園で黒いミニチュアピンシャーが駆け寄ってもあわてて自転車のカゴにスピッツをのっけて懸命に逃げる。30キロ級のチョコラブにいたっては、向こうから来るのが見えただけで、あわててフェンスにもたれて両手を広げてフリーズのポーズだ。これは極端にしても、全般的にこの「ビッグ・ブラック・ドッグ」現象はある。
わが家の二代目のイエローラブのサンバ(26キロ)は誰からも「いい子ねー」とかわいがられる。黒っぽいボクサー犬のヴァーモス(28キロ)は、やはりあの極端なおばあさんからはこわがられている。でも、不思議と初対面の他人から笑顔で迎えられるのだ。思わず「吹き出す」といったほうが適切だろうか。