見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2008/07/05

身代金2000万ドルのやらせ?


コロンビアのウリベ大統領に大手柄を与えた、イスラエル・米軍の先鋭部隊による流血なしの人質解放劇が、実は身代金21億円?という報道がスイスからーー。
 
◇スイスの公共放送局「ラジオ・スイス・ロマンド」は4日、信頼できる筋の情報として、コロンビアの元大統領候補イングリッド・ベタンクールさんらの解放に当たり、犯人側の左翼武装組織、コロンビア革命軍(FARC)に身代金約2000万ドル(約21億3000万円)が支払われていたと報じた。
同放送によると、身代金をめぐる取引には米国が関与。人質の見張り番の妻が連絡役になった。コロンビア政府軍がFARCを欺いて救出劇に成功したという発表は、「作り話」だとしている。
スイスはフランス、スペインと共に、コロンビア政府とFARCの仲介役を務めていたことがある。
(時事通信 2008年7月4日)

◇「われわれは1セントも払ってきていない」
ホアン・マヌエル・サントス国防相が人質解放でコロンビアは2000万ドル支払ったとのスイスの報道を否定する。
(BBC NEWS 5 July 2008)

写真は、決勝進出を決めたナダル、ウインブルドン決勝はナダル対フェデラー、女子はウィリアムズ姉妹対決となりました。ヴィーナスのサーブはすごい!208キロを記録。

2008/07/04

ローリングストーン誌の顔



◇イラクFM:民間の請負人の訴追免除を取り除くことを米国が受け入れる
イラクで軍事行動を取る民間の請負人の訴追免除を取り除くことにブッシュ政権が同意しているとイラクの外相が主張している。誓約は米軍との長期地位協定に関する進行中の協議での幾つかの米国の譲歩のなかに含まれるとゼバリ外相は言う。一方、米国の交渉人らは伝えられるところでは米軍の免除もまた取り除くイラクの要求を拒んでいる。交渉の詳細についてコメントするのをホワイトハウスは拒否してきている。民間の軍事会社に断固たる措置を取るための先のイラクの試みは失敗してきている。昨年9月バグダッドでの17人のイラク人一般市民の大虐殺の当然の結果として、イラクの禁止令にもかかわらず、ブラックウォーターワイルドワイドは依然としてイラクで軍事行動を取っている。

◇ペンタゴンがイラク軍の行状をスパイする
イラク軍の行状を広範囲にわたりスパイすることをペンタゴンが行っているとロサンジェルスタイムズが報じるとき、真偽はともかく真実らしい米国譲歩の話が届く。伝えられるところでは、イラク軍隊の動きを監視するために米軍は先進の衛星を含める米軍の最も洗練されたスパイテクノロジーの幾つかを配備してきている。そのテクノロジーは通常、米国の敵と思われる軍勢をスパイするためだけに使われる。伝えられるところでは、今年初頭、バスラに配備のイラク兵によって米国職員らが油断につけこまれた後、スパイ活動が増してきていた。

◇グアンタナモのコーチは尋問を中国のテクニックに基づかせる
グアンタナモベイの軍のコーチらが尋問の全クラスを朝鮮戦争中に米国人捕虜に使われた中国人のテクニックに基づかせるのを、ニューヨークタイムズが暴露している。「睡眠剥奪」、「束縛の延長」、「人前にさらす」、「餓死半ば」、「傷の活用」などを含めるそのテクニックは、たっぷり拷問の形態とみなされてきている。もくろんだ効果には、「尋問官次第でえじきにする」、「抵抗する気持ちと肉体の能力を弱める」、「捕虜への配慮を動物レベルに引き下げる」などが含まれる。その手法はまた、はなはだしく効果がないともみなされており、たいていウソの自供を手に入れてきている。「共産主義者が戦争の空軍捕虜からウソの自白を引き出すための試み」と表題が付く1957年の空軍の研究からの1章でテクニックはあらまし描かれた。ある手法は、2005年に議会が強制の濫用を禁じるまでグアンタナモの捕虜たちに使われた。

◇米軍基地なるものでペルーとボリビアが口論
ボリビアのエボ・モラレス大統領が秘密の米軍基地を主催すると非難した後、ペルー政府が大使をボリビアに召還している。記者会見でペルーのアラン・ガルシア大統領はモラレスのコメントを退けて、ペルーの主権に干渉すると彼を非難した。
ペルーのアラン・ガルシア大統領:「ペルーは主権国家、重要な国である。世界でも大きな国であるから、ボリビアの大統領はもちろんのこと、われわれの国を挑発することでアウトサイダーが勝手なことをするのをのらくらと辛抱してられない。ペルーに米国の基地がある、このこと全体がべらぼうなウソと操作に基づいている。」
ガルシアはモラレスに「黙れ」と続けて求めた。モラレスはガルシアのコメントを公然と非難して、米軍基地についての彼の批判を擁護した。
ボリビアのエボ・モラレス大統領:「米軍基地と共に生きるとはどのようなことか、私は個人的に体験してきている。私たちの軍隊に命令する、鎮圧に参加し大虐殺に参加する国家警察に命令する、戦闘服を着て武装した北米兵士。私はこの体験をラテンアメリカの兄弟たちと共有する必要があります。それは威厳を守る人びとの義務である。」
昨年ペルーがいわゆる米国との「自由貿易」協定とやらに調印して以来、ペルーとボリビア間の緊張はエスカレートしてきている。

(以上、デモクラシーナウ!2008年7月2日ヘッドライン)

写真は、7月10日付ローリングストーン誌のカヴァーストーリー「バラク・オバマとの会話」から
by ヤン・ウェナー

2008/07/03

拡大する対イラン秘密工作


◇対イラン秘密工作の規模大拡大に財源を繰り入れることで民主党が同意
対イラン秘密工作の大拡大に資金を繰り入れることで昨年ブッシュ大統領からの要請に民主党主導の議会が同意したのを、ニューヨーカー誌のベテラン調査報道記者シーモア・ハーシュが暴いています。イランの核プログラムをスパイすることからイラン政府を転覆するためのスカウトで反乱グループを支援することまで、その隠密活動に4億ドルを費やすのを議会は承認しました。
作戦は、法律によって民主党と共和党の議会指導部と情報委員会の幹部に知らせなくてはならないことになっているブッシュによって署名された高度に機密扱いされた大統領所見のなかで提示されました。
ハーシュによると、昨年来、米国特殊部隊がイラク南部から越境作戦を行ってきています。これにはイラン革命防衛隊のメンバーを捕らえることや、彼らを尋問のためにイラクに連れてくること、逮捕されるか殺されかねない、いわゆる評価される「貴重な標的」の追跡が含まれています。
対イラン秘密工作は新しくないとはいえ、CIAと合同特殊作戦司令部がかかわり合うイランにおける作戦の規模と対象範囲はいまや意味ありげに拡大されてきているとハーシュは書きます。
シーモア・ハーシュはピューリッツァー賞を受賞するジャーナリストです。
(彼のニューヨーカー誌の記事は後日全文翻訳したものをメールマガジンにて配信するつもりです。)

◇国連:アフガニスタンにおける一般市民の死者数が60%急上昇
今年上半期、アフガニスタンで殺された一般市民の数が60%急上昇していることを国連が明らかにしています。1月以降、700人近くの一般市民が殺されてきています。大多数はタリバンか他の戦闘員グループによって殺されたが、かなりの数が多国籍軍によって殺されたと国連のジョン・ホルムズは言いました。
タリバンは「立ち直りの速い反乱行為と合体している」のでタリバン攻撃と爆撃は増し続けるとペンタゴンが予測しているときにこれが出ます。パキスタン軍が推測のタリバン陣地への急襲を開始して3日目、戦闘はパキスタン領内でも激しさを増してきています。これは国境のカイバル部族地域でのタリバン戦闘員に対するパキスタンの初の大攻勢なのを特徴づけます。

◇ペンタゴンがパキスタン国内の任務に着手する秘密計画を立案
一方、パキスタン内でアルカイダに対する任務に着手するペンタゴンの特殊作戦を容易にするため、秘密計画をペンタゴンが立案したとニューヨークタイムズが報じます。でも、キャノンボール(砲弾)作戦として知られる計画は、パキスタンのムシャラフ大統領を冷ややかな気持ちにさせる恐れがあるせいで、一度も実行されずにきています。また、イラク戦争が一貫して部族エリアから力量とハイレベルの注意をそらしたとタイムズ紙は報じます。アメリカの軍隊と情報機関が部族エリアを詳しく調べるために追加の無人探査機プレデターを要請したとき、イラクに送られたので無人探査機は求めに応じられないと言われました。

◇イスラエルへの追加予算1億7000万ドルを議会が承認
米連邦議会からのニュースでは、来年度の援助予算から追加支援金1億7000万ドルをイスラエルに与えることに議会が承認しています。これは来年度米国がイスラエルに総額25億ドル以上を与えるということを意味します。イスラエルは相変わらず米国の対外援助の最大の受取人のままです。今後10年間に米国は300億ドルをイスラエルに与えるつもりでいます。

◇国境検問所でイスラエル当局者らがパレスチナ人ジャーナリストをぶち負かす
その間に、ヨルダンとパレスチナ自治領西岸地区との国境検問所でイスラエル当局者らによって裸にされて調べられ暴行された後、著名なジャーナリストが入院する事態になっています。ジャーナリストのモハメッド・オメルは、ジャーナリストにとって名誉あるマーサ・ゲルホーン賞を受賞したロンドン訪問後ガザに戻る途中でした。オメルはIPS(インタープレスサービス)のガザ特派員で当番組デモクラシーナウ!のゲストでした。オメルによると、シン・ベト(=シャバク、諜報機関、主に対アラブ国内保安機関)当局者らが彼を尋問しました、顔にM16を突きつけて、彼の衣類をすべて力づくで脱がせました。それから当局者らはクギなどで彼を床に留めて彼の体の穴という穴をすべて調べました。彼は嘔吐し出して気を失いました。それから地面にガンガンぶつかる頭を持って床を引きずられました。彼はパレスチナの病院で目を覚ましました。
(シャバク=シェルト・ベタホン・クラリとしても知られるシン・ベトは、イスラエルの特務機関システムに属し、対諜報活動並びに国内保安に責任を負う。シン・ベトの主な任務は、敵対・友好を問わず外国諜報部に関する情報の収集、イスラエルの公職者および国外施設の警備、イスラエル国内外でのサボタージュとテロリズムを含む国内と外部勢力により操られる全形態の破壊活動の捜査。シャバクの長官はイスラエル内務相の直属だが、その権限内において、支配下にある局の指導を独自に実施する。イスラエルの情報・治安機関より)

写真は、イスラエル当局がエルサレムに住むパレスチナ男性(射殺された)によるテロ攻撃とラベル付けしている、エルサレムで建設作業中のブルドーザーが水曜、突然交通量の多い通りでクルマ数台とバスに突っ込んだ事件で横転するバス。バスの後ろに見えるのが事件を起こしたブルドーザー。

イングリッド・ベタンクールが自由に


◇コロンビアのフアン・マヌエル・サントス国防相は7月2日、左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)の人質となっていたフランス国籍も持つコロンビア人政治家イングリッド・ベタンクール元大統領候補と米国人3人、コロンビア国軍兵士11人を救出したと発表した。
人質らは、コロンビア南東部のジャングルの中での救出作戦で救出されたという。ベタンクール元大統領候補は2002年から、米国人3人は2003年からFARCの人質になっていた。
(AFP 2008年7月3日)

2008/06/30

オールナイトパーティ


◇ユーロ2008の優勝に夢中のスペイン
決勝戦でドイツを1−0で負かし、彼らのフットボールチームがユーロ2008で一番になった後、何千人もの勝利に酔いしれるスペインファンがマドリッドで陽気に浮かれ騒いでいる。
フェルナンド・トーレスのゴールが44年ぶり2度目の主要タイトルをスペインにもたらした。
旗をまとったファンたちがストリートで踊って歌うとき、首都は赤とゴールドのナショナルカラーに酔う。
マドリッドのBBCのスティーヴ・キングストンが、何千人もの群衆が集まっているプラザコロンの騒々しい歓喜の場面を説明する。
・オールナイトパーティ
ボクたち特派員は、勝利が若いスペインチームにとって大成功、大手柄と考えられていること、そして政治的・地域的に分裂する国で、ヨーロッパ選手権は多くの点で国をひとつにするイベントだったことを、付け加えておきます。
これまでは、カタルーニャやバスク地方といった自治権のある地方は伝統的に国の代表チームを支援するのに気が進まなかった。
不朽のトーナメントのイメージは、スペインのゴールキーパーでキャプテンのカシージャスがウィーンでトロフィーを受け取ったとき、ホアン・カルロス国王が彼を抱き締めるシーンになるだろうと彼は言う。
マドリッドでは、街の主な広場からファンたちが夜のパーティをやるためにレストランやバーへとあふれ出るとき、数百人の警官が交通の流れを保つのに苦闘した。
「準々決勝を突破したんだってうんと前なのに、いまボクらは一番になっている。信じられないよ」とマドリッド出身の19歳の学生ダニはAFP通信社に語った。
「私たちは最高なんだ、それならワールドカップで一番になる用意ができている」と48歳のホアキンは言った。彼と家族は西部の街サラマンカから来ていた。
巨大TVスクリーンでウィーンからの試合の生放送を見るため、ファンたちがプラザコロンに集まって温度を急上昇させたその日、興奮は一晩中さめなかった。
スペインの優勝は1964年のヨーロッパ選手権で元ソ連に勝って以来、それがこれまでの主要トーナメントでの唯一の功績だ。
(BBC NEWS 29 June 2008)

写真は、スペインのファンがマドリッドで勝利を祝う光景。優勝は国を団結させる一つの方法とみなされている。

マンデラがテロ監視リストの大恥


◇米上院がテロ監視リストからマンデラを取り除く法案を可決
妨げのない米国への旅を排除していた潜在的テロリストのリストからアパルトヘイト政策を終わらせるのに尽力した南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラを取り除くための法案を木曜、米上院が可決した。
上院での立法措置の共同発起人であるジョン・ケリー上院議員(民主党)は金曜、上院の決定を称賛した。
「今年夏の彼の90歳の誕生日の返礼に、ネルソン・マンデラは、人間の気高さと弾圧をものともしない勇気のゆえに、世界で最も影響力のある発言のひとりとしてもう一度名誉を与えられる。彼をわが政府のテロ監視リストに含めることで、この偉大な指導者の名誉をおとしめるという大恥をついに取り除くことすれすれに(あとはブッシュのサインのみ)米国は進んだ」とケリーは言った。
金曜日、マンデラは90歳になった。
南アフリカの白人アパルトヘイト(人種隔離政策)政権に反対して、今から何十年も前に現政権であるアフリカ民族会議(ANC)と共に着手した活動のせいで活動家は監視リストに載せられた。1990年に釈放されるまで、マンデラは27年間刑務所に閉じこめられた。初めて南アフリカの黒人が投票できた1994年に彼は南アフリカの大統領になった。
マンデラの名がいまだに監視リストにあることが、「決まり悪い思いをさせる」と最近コンドリーザ・ライス国務長官は言った。彼をリストから除外する法案はいまブッシュ大統領のデスクに進む。
「ネルソン・マンデラは、南アフリカの歴史の暗黒時代において自由と民主主義で指針となる人として力を尽くした。彼と他のANCのメンバーに押しつけた不名誉な入国規制を取り除くことで彼の投獄と犠牲的行為に名誉を与えることになる立法措置をついによく可決したと私は満足だ」と上院の法案の共同発起人ボブ・コーカー上院議員(共和党)は言った。「私たちが今日行っているのは、正しいことでまさにやるべきことなのだ。」
(the raw story 27 June 2008 by Nick Juliano)

◇南アフリカ初の黒人大統領で、ノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラ氏らへの入国規制を解除するとともに、同氏を「テロリスト」と位置付ける情報を米政府のデータベースから抹消するよう定める法案が27日、米議会を通過し、ブッシュ大統領に送られた。
マンデラ氏は白人支配下の南アで、アフリカ民族会議(ANC)議長としてアパルトヘイト打倒に尽力した。だが、ANCは南ア国内で1990年2月まで「テロ組織」として非合法化されていたため、米政府はANC指導者たちの入国を規制、これまで解除措置が取られていなかった。
このため、米下院のバーマン外交委員長(民主党)が4月、今回の法案を提出。5月に下院で可決されたのに続き、上院でも27日、全会一致で承認された。
(共同通信 2008年5月28日)

◇マンデラ氏、ジンバブエ情勢で初発言 ムガベ大統領を非難 
大統領選の決選投票を前に、ムガベ政権が野党勢力の弾圧を強めているジンバブエ情勢について、ノーベル平和賞受賞者である南アフリカのネルソン・マンデラ前大統領は25日、「ジンバブエの指導者の悲劇的過ち」だとコメントした。同氏がジンバブエ情勢について公の場で語ったのは初めて。
マンデラ氏はロンドンで開かれた90歳の誕生日記念の夕食会で、スーダン西部のダルフール危機とともに、南アの隣国であるジンバブエの混迷を憂慮していることを明らかにしたうえで、慎重に言葉を選びながら、ジンバブエのムガベ大統領を暗に非難した。
マンデラ氏は、ムベキ南ア大統領がジンバブエ情勢改善に向けた仲介を主導している点を踏まえ、この問題についての発言をこれまで控えていたもよう。夕食会にはブラウン英首相や、クリントン前米大統領らが出席していた。
大統領退任後も大きな影響力を持ち、尊敬を集めているマンデラ氏の発言は、アフリカを代表する指導者を自称するムガベ大統領にとって大きな打撃とみられている。また、ムベキ大統領の仲介能力について各国が厳しい目を向け始めているため、今回のマンデラ氏のコメントは大きな反響を呼ぶと予想される。
(CNN 2008年6月26日)

写真は彼の90歳の誕生日を祝う、ロンドン、ハイドパークでのギグでステージに上るネルソン・マンデラ氏。会場にはマンデラの囚人番号だった46664に合わせた数(実際には50000人以上)が詰めかけた。写真のウィル・スミス、アニー・レノックスの他に、エイミー・ワインハウス、クィーンなどがギグで歌った。

2008/06/29

アニー・レノックスのSING



アニー・レノックスの歌「SING」とそのプロジェクトのことご存じですか。
ウィル・スミス夫妻ばかりではありません。マンデラの90歳の誕生日を祝うロンドンでのコンサートには、大勢の南アの子どもたちといっしょに輝いている彼女の姿がありました。

◇「SING」ってなに?
ユーリズミックスで知られるミュージシャン、アニー・レノックスが、HIV/AIDS組織、治療活動キャンペーン(TAC)のために金を調達し自覚を呼び覚ますため、チャリティレコード「SING」で世界で最も喝采して迎えられる女性スーパースター23人のボイスと協力している。オリジナルトラックはすでにすべてのオンライン小売店からダウンロードすることで利用できる。これには昨年12月1日の世界エイズデーから利用可能のスペシャルリミックスが付随する。「SING」は昨年10月初めに発売されたアニー・レノックスの4枚目のソロアルバム「Songs Of Mass Destruction(大量破壊の歌)」から選ばれる。

アニー・レノックスは最近、TACと共に南アフリカで2週間過ごした。そして何百万という人びとが毎日直面している現実の生々しい情況を記録する、それゆえ、世界的流行病に疎い人びとがなにがしか理解にたどりつく。苦しむ患者たちの医療の足しになるとか、HIV/AIDSの予防について人びとを教育するための、財源がほとんどない。南アへのトリップはアニー・レノックス自身によってプロデュースされるTVや印刷メディア、オンラインのあちこちで詳細に記録・報道される。

スーパースター軍団のボイスの中には、「The Generics」として知られるTACの地元活動家メンバーのボーカルグループが含まれる。彼女たちのCDの社会・政治活動家の歌がアニーに生命を吹き込み「SING」を真実にさせる。アニーは手紙によって各女性アーティストに個人的にアプローチをかけた。そしてレコーディングは2007年の春を通して、世界中の各アーティストの地元スタジオで行われた。

TACは1998年12月10日、南アフリカのケープタウンで設立された。彼らはHIVに感染した人びとの治療のためと、新たなHIV感染を減らすため、キャンペーンを行う。全国的な母から子への感染防止の実行と抗レトロウィルス治療プログラムが含まれる、彼らの奮闘の結果は多くの命を救う介入になっている。TACはまた治療読み書き能力キャンペーンも運営する。これはHIV治療と防止学に関する訓練プログラムだ。

◇数年前、私は一個の人間として、ロベン島の彼の元独房の前に立って世界のプレスに向けて話しかけるネルソン・マンデラを目撃した。アフリカでの世界的流行病HIV/AIDSは、それどころか現実はジェノサイド(大虐殺)だというのが彼のメッセージだった。それ以来、私はできるかぎりHIV/AIDSの危機に目に留めようと決心した。
(アニー・レノックスの「SING」のウェブサイトより)
◇世界的流行病HIV/AIDSが南アフリカでどのように女性たちと子どもたちを襲っているかについて、なんとか人に知らせようと、私は「SING」を書いてレコーディングしました。この最初の「SING」プロジェクトに23人の国際的によく知られた女性レコーディングアーティストが私の仲間に加わってくれました。オンラインやロンドンのボディショップで販売するこのTシャツは倫理にかなってよりどころとされます、そして南アフリカ全体におよぶ草の根ネットワークの治療活動キャンペーンに私はこの販売から利益を寄付することになっています。
(アニー・レノックスのオフィシャルオンラインショップより)

写真はネルソン・マンデラとアニー・レノックス、2007年の南アの46664コンサート。そしてマンデラの手と彼の囚人ナンバーだった「46664」
「SING」は破滅的と言われる南アのHIV蔓延を抑えようとのマンデラのキャンペーン「46664」に鼓舞されている。(Billboard.com)
23人の女性アーティストには、マドンナ、セリーヌ・ディオン、ピンク、シャキーラ、KTタンストール、ダイド、フェイス・ヒル、ファーギー、シュガーベイブ、ベス・オートン、ボニー・レイト、マーサ・ウェインライト、ジョス・ストーン、KDラング、グラディス・ナイト、サラ・マクラクラン、などがいる。
以下でアニーのボイスとマンデラの声を聞いてください。ダンスする南アの男の子かわいいです。
http://www.annielennoxsing.com/sing.php

次の911で共和党が勝つシナリオ


◇アラスカ沖の原油漏れでエクソンに課せられた損害賠償金を米最高裁が減らす
1989年アラスカ沖でのエクソンの原油タンカー、ヴァルデス号の原油流出のためエクソンモービルが支払わねばならない刑罰の損害賠償金の額を最高裁が大幅に減らしている。プリンスウィリアム海峡の漁場海域に1100万ガロンの原油を漏らした事故で、エクソンは刑罰の損害賠償金50億ドルを支払うべきだと当初アラスカ州地裁は裁定していた。2006年、刑罰の損害賠償金は半分に減額された。水曜、最高裁がまた刑罰の損害賠償金を減額して、当初の地裁の判決の10分の一、5億ドルだけ支払うようエクソンモービルに命じた。
(利益をむさぼるエクソンには50億ドルの支払い能力があるうえ、漁場海域への原油漏れは計り知れない痛みを人類を含め多種多様の生物にもたらすものだろう。
・米石油大手エクソンモービルが5月1日発表した1ー3月期・第1四半期の決算は、純利益が前年同期比17%増の109億ドル=約1兆1300億円だった。記録的な原油価格の高騰で探査・生産の上流部門の利益が押し上げられた。ibtimesより)

◇子どもをレイプした罪での死刑判決を最高裁が終わらせる
もうひとつの判決で最高裁は子どものレイプの罪で死刑判決を取り除いた。5対4の判断で、囚人を死刑にできるのは殺人かまたは国家犯罪のみだと判事らは言った。この裁定は、子どものレイプで有罪とされた後に死刑判決を受けているルイジアナの2人の男性を含め、6州で裁判をくつがえす。
(以上、デモクラシーナウ!6月26日ヘッドライン)

◇NASAの科学者が人類に対する犯罪に努めると石油幹部を喝采
月曜、NASAの気象科学者のトップ、ジェームズ・ハンセンは、世界が大気圏での温室ガスで危険レベルをとうに超えてきており、地球は警告を発する時に近づいていると警告した。「非常に異なった進路にどんどん進まないと、私たちはトーストにされる。これが最後のチャンスだ。」とハンセンは言った。彼はまた新たな石炭火力発電所の建設を妨げろと政府に求めた。全米公共ラジオ(NPR)でのインタヴュー中にハンセンは、気候変動について間違った情報を広めることで彼らの役割に努めていると石油会社の最高経営幹部を喝采した。
ジェームズ・ハンセン:「科学的に理解されていることに異議を唱え続けて相反することに資金を供給し続けるなら、そして結果、地球の多数の種を破壊して人類自身に莫大な悪影響を与えることになる、警告を発する時を通りすぎるのを私たちに押しつけるなら、これら最大手のエネルギー会社のCEOは人類に対する犯罪で有罪である。」
地球温暖化はすでに始まっていたと警告するためにジェームズ・ハンセンが初めて議会の前に登場したのが今から20年前だった。ハンセンの最初の証言の年、1988年は、世界が記録的な暑さに見舞われた年だった。それ以来14年、世界はもっと暑くなっている。

◇マケインの顧問:米国に対するテロ攻撃はマケインのためになる
大統領選のニュースでは、米国本土での新たなテロ攻撃はマケインの立候補のためになるだろうと雑誌で語った後、ジョン・マケインの主要な政治戦略家が謝罪している。チャールズ・ブラックはフォーチュン誌に「彼にとって確かにそれは大きな強みになるだろう。」と語った。同インタヴューの中でブラックは、パキスタンのベナジール・ブット元首相の暗殺がマケインを助けたと言った。

◇TV局のニュースがイラク戦争の報道規模を縮小する
主要TV局が週日夜のニュースキャストの中でイラクとアフガニスタンの戦争の報道規模を徹底的に削減してきている。今年に関して言えば、イラク報道規模について3大ネットワークの夜のニュースキャストがウィークデイ合計181分なのを明らかにしている。ネットワークあたり週あたりのイラク報道規模は約2分ということになる。3大ネットワークのアフガニスタン戦争の報道規模には、ほんの46分が費やされている。

◇イラク評議会メンバーが米兵2人を殺す
話変わって、イラクからのニュースでは、サルマンパクの町出身の地元のイラク評議会メンバーが月曜、2人の米軍兵士を殺害した。他に4人が負傷した。この狙撃は町の評議会集会の外で起こった。

◇清涼飲料水のためのハイチへの金に米国が障害となる
ハイチの政権交代を押しすすめるためのてことして、ハイチに清涼飲料水を提供するつもりの金を米国政府が差し控えていると人権団体の連合は非難している。1998年にハイチ政府が国の水と公衆衛生システムを改造するのを助けるためアメリカ大陸間開発銀行は5400万ドルを承認した。10年後、水プロジェクトはまだ手つかずのままである、米国政府がずぶといほど積極的にローンの支払いを妨げようと試みたからだ。報告によると、米国政府は民主的に選ばれたハイチの大統領ジャン・ベルトランド・アリスティードの放逐を盛んに要求していた2001年にプロジェクトを狂わせた。アリスティードは結局、2004年に米国が支援するクーデターで転覆させられた。
(以上、デモクラシーナウ!2008年6月24日ヘッドライン)