見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2010/03/06

君の下着を手放さないで



◇米デルタ機テロ未遂 爆発しても「損傷なし」

英BBC放送は4日、「昨年クリスマスの日の米デルタ機爆破テロ未遂事件で不発だった爆弾が仮に爆発しても、機体はさほど損傷しなかった」との独自の実験結果を伝えた。

この事件では、ナイジェリア人被告(23)が、下着の中にPETNと呼ばれる粉末状の高性能爆薬をしのばせ、着陸体勢に入ったところで、酸性の液体を注入。化学反応で爆発を試みたが、失敗した。

事件が起きた飛行機はエアバスA330だったが、BBCは英国内で廃棄処分となったボーイング747の胴体を使った。

爆発物の専門家の監修を受けながら、被告が座っていた左翼付け根付近の窓際席に、事件で使われたのと同量のPETNを人形に取り付けて爆発させたところ、アルミ製機体に損傷はできず、爆発が起きても着陸可能と判定された。

爆発物の量についてBBCは明らかにしていないが、米ABC放送は、約80グラムと報道していた。

BBCは悪用を避けるためとして、詳細な実験データは各国の航空当局などに限り提供する方針だ。

(東京新聞 2010年3月5日)

写真は、下着爆弾の不手際でやけどの外科治療後だんまりを続けたアブダルムタラブ(BBC)

関連記事が右枠にリンクされるメールマガジン「NewsFanzine」にあります。
どうぞ、お読みください。タイトルは「君の下着を手放さないで これは国家の非常事態ではない」

2010/03/04

マドンナとリブニ




◇「スティッキー&スウィート・ツアー」のコンサートのためイスラエルを訪れている歌手マドンナが2009年8月31日、同国テルアビブで中道右派カディマのツィピ・リブニ党首と面会した。

リブニ党首は、面会は素晴らしくマドンナには好印象を受けたと語り、夫とともにテルアビブで開催されるコンサートに招待されたことも明かした。

「スティッキー&スウィート・ツアー」のラストを飾るテルアビブでのコンサートは9月1日、2日に開催される。

(AFP 2009年9月1日)

イスラエルのツィピ・リブニ(49)前外相は2009年7月29日、ラジオのイスラエル軍放送で、同国の対外特務機関モサドのエージェント(スパイ)だったことを認めた。

リブニ前外相は、モサドに4年間務め、また訓練を受けて海外で活動したことも明らかにした。関与した活動内容については一切明らかにしなかった。

また、「結婚を機にモサドを辞めた。そのような生活を続けられないと思ったから」と語った。

イスラエル国内外のメディアは、リブニが1980ー84年の間、モサドで活動していたと報じていたが、彼女はこれについて公に認める発言はしていなかった。

(AFP 2009年7月30日)

写真中央のマドンナが肩に手を置く女性が悪名高きモサドの元スパイ、リブニ前外相
どちらも驚くべきタフな女性ではある...
イスラエルの国家テロ関連の記事をまもなくメールマガジンにて配信します
おっそろしいテログループを率いていたのが歴代の首相なのがイスラエル

2010/03/02

アメリカとイスラエルは永遠にグル



◇マグニチュード8.8のチリ地震で700人以上が殺される

チリでは土曜早朝の地震から死亡者数が700人を上回っており高まると予想されます。200万人ほどがホームレス状態にされてきています。マグニチュード8.8の地震は記録に残る過去の地震でも最強のひとつです。50万戸以上の家屋が倒壊するかひどく損壊を受けました。救助隊員らが崩壊した建物の瓦礫の下から生存者を捜していますが、一連の強い余震が救出作業の足かせになってきています。地震は病院、学校、道路、他のインフラと、広範囲の損壊を引き起こしました。日干しレンガ造りの家が最も影響をこうむってきており、先住民の全住民が最も危険であると当局は言いました。チリの南部エリアでは地震による津波が追加的なダメージを引き起こしました。地震は、チリのミッシェル・バチェレ大統領が大統領職を退く2週間未満に襲いました。日曜、彼女は一連の緊急措置を発表しました。
チリ大統領ミッシェル・バチェレ:「この国の歴史で最大の活動のひとつ、公と民と両方のセクターによる桁外れの活動が欠かせないダメージを引き起こしている大規模なカタストロフィーに私たちは直面しています。この行動は現在と今後一時期の両方に必要とされるでしょう。大至急迅速な対応が欠かせない、チリの歴史において前例のない緊急事態に私たちは直面しています。」

(デモクラシーナウ!ヘッドライン 01 March 2010)

◇チリ巨大地震の死者、700人超す 「想像を絶する」と大統領

南米チリ中部沿岸で2月27日未明に発生したマグニチュード(M)8.8の巨大地震について、バチェレ同国大統領は28日、死者数が708人に増加したことを明らかにした。大統領は「想像を絶する災害」だと述べたうえで、最も深刻な打撃を受けた地域の惨状が続くとの見解を示し、秩序回復と支援物資輸送を急ぐ考えを明らかにした。

一部被災地で略奪が発生するなか、大統領は基本的食料品の在庫分を被災者に提供することで国内大手スーパーマーケットと合意したと述べた。大統領はまた、地震発生から36時間が経過するなか、停電の復旧が依然大きな課題になっていると語った。

大統領はさらに、世界各地から多数寄せられた救援の申し入れを必要に応じて受け入れる方針を表明。同国軍が治安維持と併せて食糧輸送を支援すると述べ、現在閉鎖されている首都サンティアゴの空港の早期再開に期待感を示した。

一方、今年1月に大統領に当選し、3月に就任する予定のピニェラ次期大統領は28日午後、地元ラジオ局のインタビューで「チリは歴史上数々の逆境に見舞われ、われわれは逆境への対処を体得してきた」と述べ、国民を励ます姿勢を表明した。

チリ赤十字によると、地震で大きな被害を受けた家屋は50万戸前後。M4.9以上の余震は90回以上観測されている。28日午後現在で確認されている死者708人のうち、541人はマウレ州、64人はビオビオ州と、南中部の両州に集中している。バチェレ大統領は、死者数が今後も増加するとの見通しを 示した。

震源地に近いビオビオ州の州都コンセプシオンの市長は、最大の懸念事項が治安問題であると指摘。被害を受けたスーパーマーケットでは水や食料品の略奪が発生しており、同日午前には治安当局が催涙ガスと放水で事態を鎮圧した。小規模の商店主の中には、店を守るため銃で自衛している者もいる。ピニェラ次期大統領は夜間に略奪が増加する可能性を指摘し、秩序回復に向けて政府の支援を求める考えを明らかにした。

(CNN 2010年3月1日)

◇カンダハル襲撃の立案を米国が始める

アフガンのマルジャ(南部ヘルマンド州)エリアへの最近の米国の攻撃はもっと大規模な軍事行動への前兆であるとワシントンポスト紙は報じます。合衆国は今年もっと後にカンダハルでのより重要でより複雑な攻撃のため当初の立案を始めてきているとオバマ政権の高官は言います。マルジャでは1万1000人の米軍とアフガン軍が戦って、2001年以降最大の米国とNATOの軍事行動にしています。カンダハルの街の大きさはマルジャの10倍です。

◇オバマがパトリオット(愛国者)法の延長に署名

論議を呼ぶ法律を改正する努力を上院がやめた後、パトリオット法の幾つかの条項の一年延長にバラク・オバマ大統領が署名してきています。プライバシーの権利擁護グループは上院に法案の215項を書き直すようせき立ててきました。215項は令状なしに政府が広範囲の民間ビジネス記録に密かにアクセスするのを許します。でも、民主党上院議員は法案を書き直すのに十分な票数に達することができませんでした。その法律に残ったままのもうひとつ論議を戦わせる条項は、いわゆる「一匹狼」条項とやらの下、テロリストやスパイとどのような関連もなしに政府が人を密かに盗聴するのを許します。

◇ドバイの殺人容疑者2人が米国に入国

ハマスの幹部の暗殺とやらのためドバイ警察によって捜索される26人の容疑者のうち、少なくとも2人が彼の死の直後に米国に入国していたらしいとウォールストリートジャーナル紙が報じます。その容疑者のひとりは、ドバイホテルの部屋でアル・マブーフの死体が発見された一日後の1月21日に米国に入国しているとのことです。イスラエルの諜報機関モサドが殺害に味方しているのは99%確かとドバイの警察本部長は言っています。

◇ゴールドストーン報告のガザ戦争犯罪決議文を国連が承認

ゴールドストーン報告で詳細に文書で証明されるように、昨年イスラエルのガザ攻撃の間に犯された戦争犯罪に偏らない調査を行うことをイスラエルとパレスチナに求める決議案を金曜、国連総会が承認しました。

カナダ、ナウル、パナマ、マケドニア、ミクロネシアと共に、米国は決議文に反対票を投じることでイスラエルの仲間入りをしました。ゴールドストーンの報告は「深刻に欠陥がある」との米国の見解を、米国大使代理アレハンドロ・ヴォルフは繰り返しました。
アレハンドロ・ヴォルフ:「そのアンバランスなイスラエルへの焦点、イスラエルの意図と行動について注意を引きつけるネガティブな推論で得た結果、ガザ紛争の非対称性に相当に対処するのを怠ること、そしてわざと一般市民を標的にすることや一般市民が大量に居住する都会エリアの活動を支えとすることで適切な責任はハマスにあるとするのを怠ることを含める、欠点について、私たちはあらかじめ特に言及してきています。」
パレスチナ当局の恒久的国連オブザーバー、リヤド・マンスールは、イスラエルを批判して行動を要求しました。
リヤド・マンスール:「法律より行動です、東エルサレムを含めるパレスチナ占領地でイスラエルが40年間以上も圧迫してきているパレスチナ人にイスラエルは計り知れない苦しみと掠奪の跡を負わせてきています、そしてイスラエルの方針は国際法の適用と信頼性を深刻に陰険な手段で傷つけてきています。イスラエルによるふるまいのこの破壊的で我慢のならないパターンをもうそろそろ終わらせて転換する潮時です、そして罪のない一般市民に対する戦争犯罪の犯行に責任のある連中を罰して、あの犯罪の多数の犠牲者のために正義を保証することで説明責任を確実にすることから始めます。」

◇エルバラダイ前事務局長がエジプトで大統領選出馬を考える

エジプトからのニュースでは、IAEA(国際原子力機関)前事務局長のエルバラダイが土曜日、大統領選に出馬して1981年以来ずっとエジプトを治めるムバラクに挑むかどうかまだ決めていないと言いました。無党派の人の出馬と国際的な監視を可能にさせるため、どのような勧誘に対してもエルバラダイは憲法修正を含めるきびしい条件を設けてきています。
モハメッド・エルバラダイ:「私の最優先と基本ゴールは、エジプトを民主的なシステムに変えることです。私が出馬するか否かはそれどころか第3の問題です。そして私の周りで人々が一体化して大統領として出馬してほしいと望むなら出馬しようと私が言ったようになればです。仮に私が出馬して人々が能力について判断するとして、私が適切な大統領になるかどうかは、そうですね、あとになってみないとわからない。」

◇ハイチの洪水が11人を殺す

ハイチでは、大規模な洪水が少なくともハイチ第3の都市Les Cayesの11人を殺してきています。激しい雨がLes Cayesの街を60インチ以上も水浸しにして、街の病院と刑務所を浸水させました。その街は地震によってひどく影響を受けてはいませんでした。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 01 March 2010)

写真はバグダッドのストリート、日曜の議会選候補者のポスターが有権者の注目を競い合っている
(NYTimes 02 March 2010)

2010/03/01

"とんでもない"はお互いさま



◇イランの反逆者が「米国の関連を認める」

イラン政府と戦うイスラム教スンニ派グループのメンバーと言われている人物が、TVで放映された告白のなかで、彼のグループが米国から援助を受けたと言ってきている。

キルギスタンで「高い地位のアメリカ人」と合流する途中にイラン当局が彼を逮捕したとジュンダラのリーダー、アブドルマーレク・リーギは金曜日国営TVで言った。

伝えられるところでは、イラン軍用機がドバイからキルギスタンに向かう便をイラン空港に強制着陸させた後、リーギは逮捕された。

「私たちと共同するとアメリカ人たちは言って、私に軍事装備をタダでくれるつもりだ」と、リーギはあらかじめ録画してあるTVの声明でペルシャ語で言った。

「アメリカ人たちはまた、イランに近いアフガニスタンの国境沿いの基地を私たちに提供すると約束した。」

米国当局者は2009年3月頃にパキスタンで彼と会い、「私たちが参加した最後の大仕事の後」、また合流しようとしていたと彼は言った。

7人のイラン革命防衛隊司令官と幾人かの部族指導者を含む42人を殺害した2009年ピシンの町の攻撃に責任があるとジュンダラは主張した。

”とんでもない偽り”



もっと早くに米国当局は、リーギが彼の逮捕のちょうど24時間前に米軍基地を訪れていたとのイラン外相による主張を簡単に片づけた。

「リーギが逮捕されるより先に米国の軍事施設にいたとのイランの主張はとんでもない偽り」と、ペンタゴンの報道官ジェフ・マレルは言った。

ワシントンがジュンダラとかイランで戦う反政府グループを支援したとの非難は「イランのプロパガンダ以外の何物でもない」と彼は言った。「ジュンダラを考案するとか支援するとかで私たちが何らかの役割を演じたとの申し立てもまた、笑うべきイランの作り話の長いリストのなかのひとつにすぎない。」

イスラム共和国政府の反対勢力を支援することで不安を駆りたてると、イランは繰り返し、米国、英国、イスラエルを非難してきている。

アフガニスタンとパキスタンの国境沿い(イラン南部)シスタンバルチスタン州でかなりの人口をなすイランのスンニ派バルーチー族の権利を獲得するため戦っているとジュンダラは言う。

パキスタンは今週早い時期にリーギの逮捕を手助けしたと言ったが、提供した援助の詳細を何もくれなかった。

伝えられるところではパキスタンのバルチスタン州から活動するのをジュンダラに許すせいで、テヘランは以前にパキスタンを非難してきている。

ウラニウムの備蓄量をさらに高めるとの決定からワシントンがテヘランへのプレッシャーを増大させるとき、最新の非難が起こる。核プログラムについて膠着状態を解決する国連が支援する取り決めをイランが拒絶してきているのをそれが示すという動きだ。

プログラムは核兵器開発の口実だと信じると米国とその同盟国は言ってきているが、イランはその動機はもっぱら平和にあると強く主張する。

写真は、伝えられるところでは、彼が旅行していた便をイランが進路を変えさせた後、逮捕されたリーギ(右の男性)

(ALJAZEERA NEWS 26 February 2010)

◇イラン南部シスタンバルチスタン州で発生した同国の革命防衛隊を狙った自爆攻撃について、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は、攻撃への米情報機関の関与を指摘した。国営イラン学生通信(ISNA)が19日報じた。また、軍高官の1人も、パキスタン、英国、米国が自爆攻撃を行ったイスラム教スンニ派武装組織ジュンダラ(Jundallah、「神の兵士たち」)を支援していたと非難した。

イランのマフムード・アフマディネジャド大統領は、パキスタンのアシフ・アリ・ザルダリ大統領と電話会談を行い、攻撃の首謀者がパキスタン国内にいると指摘し、ザルダリ大統領に対し「ただちに対処する」必要があると語った。アフマディネジャド大統領はまた、計画はパキスタン国内で計画されと主張している。

スンニ派が多数を占めるシスタンバルチスタン州ピシンの体育館で18日に起きた自爆攻撃では、革命防衛隊幹部を含む42人が死亡した。イラン政府によると、イランのシーア派支配に武装闘争を行ってきたジュンダラを率いるアブドルマーレク・リーギが犯行声明を出したという。ジュンダラはここ数年、革命防衛隊に対する攻撃をくり返している。

革命防衛隊は、1979年のイラン革命後、イスラム体制を国内外の脅威から防衛するために設立された精鋭部隊。

(AFP 2009年10月20日)