見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2009/01/31

EUがハマスを受け入れるきざし


◇ヨルダン川西岸のイスラエル入植地2008年に57%増

ミッチェル中東特使が到着する何時間も前、占領されたヨルダン川西岸におけるイスラエル入植地の活発な動きがまた連続して増えていることを示す報告書をイスラエルの団体ピースナウが発表しました。57%増の1200以上の新築が2008年に建てられました。

ピースナウのヤリーヴ・オッペンハイマー:「目下の入植地の拡大、目下の違法な辺境の植民地(前哨地点)の拡大を、私たちは検分できます。入植地街区ばかりか西岸の中心にある小さな孤立した入植地と、建造物が西岸全域なのを私たちは検分できます。」

国際法廷はイスラエルの入植地全部が違法であると裁定してきています。2001年ミッチェルは、イスラエルの全入植地拡大に対して凍結を求める、「ロードマップ」の基礎となった米国の委員会を率いました。

◇EUはハマスを容認する用意ができてると信号を送る

この間、欧州連合当局はアメリカ支援のハマスに対するボイコットをEUが破るかもしれないのを初めて示してきています。もしハマスが二つの国家の解決策を受け入れるのであれば、ハマスを含めるパレスチナ統一政府とEUは交渉すると、エルサレムでの演説でハビエル・ソラナEU外交政策議長は言いました。

ハビエル・ソラナ:「アラブの平和発議権であるアラブ連合によって率先して行われる非常に重要な発議権の関係において共存できる、あれほど多くの人びとにとって死に物狂いの二つの国家、同時にいっしょに生きられる二つの国家を、なんとか手に入れようと努力し続ける人たちのチームでなければなりません。もちろん、それに向かって働くことのできる人たちは助けられ支援される必要があります。」

新たなスタンスはイスラエルとアメリカから分離することになり、ハマスにもイスラエルの存在権を認め、暴力による脅しと縁を切るよう要求しています。けれど、イスラエルはパレスチナ人のために同じ条件を採用するのを拒否してきています。

◇ハマス当局:「私たちは1967年の境界の状態を受け入れる」

1967年の境界内のパレスチナ国家を受け入れるつもりだとハマス当局者が繰り返し続けるとき、ソラナのコメントが出ます。AP通信とのインタヴューでハマスのスポークスマン、ガージ・ハマドは「私たちは国際社会の一員になりたい。ハマスには目下、ガザの危機の数を増やすことや世界を刺激することに関心はないと考える」と言いました。ハマドは続けました、「1967年の境界の状態を私たちは受け入れます。私たちはイスラエルを破壊しようなどと考えていません。」

◇スリランカの戦闘で25万人が困難な立場に追い込まれる

スリランカではスリランカ軍とタミール人反政府勢力との衝突で25万人の一般市民が困難な立場に追い込まれると国連が警告しています。先週を通じて300人が殺されてきているエスカレーションする戦闘の真っ最中に一般市民が身を逃れています。他に1000人が負傷すると報告されてきています。政府の宣言する「安全地帯」に対する攻撃を含め、国連は週末にわたる無差別爆撃でスリランカ政府を非難してきています。

◇イラクが地方選を行う

イラクでは、今週末の地方選挙より早く数万人が期日前の票を投じてきています。2005年以来、初のイラクの全国参政権です。

◇イラクはブラックウォーター社の認可を更新しない

もうひとつイラクのニュースで、民間軍事会社ブラックウォーターワイルドワイドの軍事行動を取る認可を更新するのを拒否するとイラク政府は発表してきています。また悪行で起訴されるブラックウォーターの護衛が他の会社で働くのを許すつもりもないとイラクは言います。イラクとアメリカの当局者が民間の請負人に適用される新たな規約ひとそろいを終えしだい、ブラックウォーターはイラクを出るよう命じられると内務省のスポークスマンは言いました。国務省はアメリカの職員と軍事施設を護衛するためブラックウォーターを雇います。2007年、ブラックウォーターの護衛はバグダッドの二スール広場で挑発されたわけでない正統な理由のない皆殺しで17人のイラク人一般市民を殺しました。

◇政権がイランに書簡を起草する

オバマ政権がイラン政府に関係改善を申し出る書簡を起草しているとロンドンのガーディアン紙が報じています。手紙には、アメリカは彼らの政権を転覆しようとしていないのをイラン指導者らに請け合うとありました。

◇1953年のクーデター、旅客機攻撃についてイランがアメリカの謝罪を要求

過去の行動を謝罪するなら、イランはアメリカとの会談を快く受け入れるつもりだとイランのマフムード・アフマディネジャドが言ったときニュースが届きます。アフマディネジャドはイランの国家主義的な政権を転覆する1953年のアメリカ支援のクーデターと、1988年のイラン旅客機撃墜について謝罪するようホワイトハウスに求めました。

◇CIAのアルジェリア支局長が2人の女性のレイプで起訴される

アルジェリアのCIA支局長が2人のモスリム女性を飲み物にクスリを混ぜて飲ませレイプしたかどで調査中です。ABCニュースによると、レイプとやらが生じる前に彼女たちの飲み物に気絶させられる強烈なクスリを加えたと二人のアルジェリア人女性が自主的にアンドリュー・ウォーレンを訴えました。10月に申し立てがあった後、ウォーレンはアメリカに呼び戻されました。

◇拷問の犯罪訴追手続きはないとの断言をホルダーは否定する

エリック・ホルダーの司法長官指名を上院司法委員会が承認しており、上院本会議の採決に送られます。拷問に関連づけられるブッシュ政権の当局者らを訴追しないと共和党議員に告げたとの報道をホルダーが否定するとき、票決に付されました。ミズーリーのクリストファー・ボンド上院議員はホルダーが彼に確約を与えたとワシントンタイムズに語りました。またボンドは、アメリカ市民をスパイする無線電話に掛かり合う遠距離通信会社のために効力がさかのぼる責任免除を無効にしようと努力はしないとホルダーが彼に告げたと言いました。ホルダーの補佐官はボンドの主張を否定しています。

◇2008年は組合員が増加した

労働者階級のニュースでは、組合に属するアメリカ人労働者の割合が何年ものあいだで初めて上昇しています。労働統計局は、労働者の数1610万人に対し、組合に加入する労働者の数が42万8千人にまで増えたと言います。

(以上、デモクラシーナウ!2009年1月29日ヘッドライン)

◇イラク北部ティクリートでブッシュに投げた靴の像の除幕式

イラクの首都バグダッドでブッシュ前米大統領が昨年12月14日開いた記者会見でイラク人のテレビ記者が暴言を浴びせ、靴を投げて逮捕された事件に関連し、同国北部ティクリートで29日、この記者の行動をたたえ、彼が用いた「靴の像」の除幕式が催された。

像は故フセイン元大統領の故郷でもあるティクリートの孤児施設に飾られたもで、コンクリートの土台があり、全体の高さは3.5メートル。靴は長さ2.5メートル、幅1.5メートルとなっている。材料はファイバーグラスに銅。

イラクの彫刻家が制作、孤児たちも手伝った。制作費は5000米ドル(約45万円)。孤児施設の責任者は「像はジャーナリストによる英雄行為を思い出すための次世代への贈り物」、「孤児たちはブッシュ(前大統領)の戦争の犠牲者だ」などと語った。

靴を投げて、外国賓客に対する暴行の罪などで起訴されたたムンタゼル・ザイディ記者の裁判は中断したまま。ただ、同記者への同情論はブッシュ前大統領への反発がくすぶる中東諸国で根強い。記者は、有罪が確定した場合、最長で15年の禁固刑が科される可能性もある。

他人に対し靴を投げるのは、イスラム世界では最大の侮辱行為とされる。

(CNN 2009年1月30日)

チェが命名「イネジロウ・アサヌマ工場」


◇キューバ:「浅沼稲次郎工場」健在 英雄ゲバラが命名

カリブ海の島国キューバの田舎町に、1960年に刺殺された浅沼稲次郎・社会党委員長(当時)の名前を冠した紡績工場がある。キューバ革命の英雄チェ・ゲバラ(28~67年)が、浅沼氏を追悼して48年前に命名した。長い歳月が過ぎ、日本で工場の存在を知る人はほとんどいないが、工場はいまも順調に操業を続けている。(キューバ東部の町ヒバラで庭田学)

東部オルギン県ヒバラは人口約2万人。カリブ海に面した風光明媚な町だ。住民は誰もが「イネジロウ・アサヌマ工場」を知っている。工場の正面玄関には浅沼氏の横顔のレリーフがある。「65年8月、(浅沼氏の)妻が送る」と記されていた。

今年はキューバ革命50周年。キューバ工業相だったゲバラの顧問を務めたフアン・グラバロサ氏は、「チェはキューバが日本のように発展することを願って、新工場にアサヌマの名前をつけた」と語った。グラバロサ氏自身は浅沼氏を知らなかったが「殺された日本の社会党党首だとチェが教えてくれた」と回想する。

現在の従業員は305人。2年前、大幅な経費節約で政府に表彰された。アイダ・オロ工場長は「昨年のハリケーン襲来時には400人以上が工場に避難し、2000人分の炊き出しもした。ここはヒバラ住民みんなの工場です」という。

工場には昨年、ゲバラの娘アレイダさんが訪問したほか、数年前にはラウル・カストロ国家評議会議長も訪れた。浅沼氏の秘書だった酒井良知さん(77)=横浜市=は、「工場はどうなっているのかと思っていた。工場のことを知っている人は、社民党にももういないでしょう。浅沼さんの名前を今もなお残していただき感謝感激です」と話している。

(毎日新聞 2009年1月31日)

写真は、昨年キューバを襲った2つのハリケーン被害の復興支援のため製作された「レボリューションTシャツ」のウェブサイトにあったものです。
チェ・ゲバラの言葉、「HASTARA VICTORIA SIEMPRE(勝利の日まで)」が表面にプリントされたTシャツは、チェのスピリットを広めるため、キューバ大使館の全面協力を得て完成させたものだそうです。この「レボリューションT」の売上の一部がハリケーン被害の復興支援に寄付されます。
http://www.authentic-revolution.jp/

写真はクリックすると拡大版でご覧になれます。

2009/01/30

メディアの最低の礼儀を問う


◇IAEA(国際原子力機関)事務局長がガザに関してBBCをボイコット

ガザに対する慈善事業の世論への訴えを放送しないと決めたことで、国際原子力機関のトップがBBCとのインタヴューをキャンセルしている。

BBCの決定は「人間の基本的礼儀の規定」を破るものだとモハメド・エルバライダイは考えたと彼のスポークスマンは言った。

BBCの会長マーク・トンプソンは世論への訴えの放映はBBCの公平性を汚すものだと述べていた。

声明で、BBCはエルバラダイの処置は遺憾なことだと述べた。

IAEA事務局長はダボスの世界経済フォーラムでBBCとのインタヴューに加わることが予定されていた。

だが、ガザの人道援助資金をつのるための、UKの主要慈善団体の傘下グループ、災害緊急委員会による3分の訴えを放映しないと会社が決めたことで、エルバラダイ氏はそれをキャンセルした。

「正しいとか誤りに関係なく、脆弱な人びとを助けるためにある人間の基本的な礼儀(適切さ)の規定をこの決定は破ると彼は信じる」とスポークスマンは言った。

イギリスの他の衛星放送3局、ITV、チャンネル4、チャンネル5は、月曜にその訴え(哀願)を放映した。

だが、スカイニュースもまた客観的役割に「矛盾する」と言って、それを放映しないことを選んでいる。

(BBC NEWS 29 January 2009)

◇今月初めのベネズエラのイスラエル外交使節の追放と外交関係の断裂に答えて、イスラエルがベネズエラの大使を追放してきている。

ベネズエラはイスラエルのガザ攻撃に抗議して、1月6日イスラエル大使シュロモ・コーエンとスタッフを追放し、1月14日外交関係を絶った。ボリビアもまたその日、外交関係を絶った。

イスラエルは軍事行動で基本的人権を侵害したと言って、ベネズエラの外務大臣ニコラス・マドゥーロは自国の行動を擁護した。

「国際平和を求めることに権限を委譲する私たちの憲法の精神に順応し、緊密に提携する私たちの決定はもっともで、正しかった」と外務大臣のウェブサイト上の声明でマドゥーロは述べた。

ベネズエラの行動はパレスチナ国家設立のための支援に矛盾しないとマドゥーロは言った。

今週のベネズエラ外交官の追放に関してイスラエル当局者とは誰とも話してきていないと彼は言った。

「イスラエル国家の返答は説得力がなく優柔不断で遅い、どんな場合にも私たちには名誉なことだ」とマドゥーロはカタールの衛星TV局アルジャジーラに語った。「この犯罪者どもによって率いられる、今日あるイスラエル国家がこの決定を下したのを私たちは誇りとする。」

イスラエルとベネズエラには以前、外交上の緊張があった。2006年8月イスラエルがベネズエラ大使を召還したとき、外務大臣は「イスラエル国家に対する法外な名誉毀損発言に照らし、そしてイスラエル駐在ベネズエラ大使の召還に反発して、イスラエルはベネズエラの大統領ウゴ・チャベスの一方に偏した政策に抗議するものだ」と述べた。

(CNN 28 January 2009)

写真は、ベネズエラの首都カラカスのパレスチナ賛成の壁画

2009/01/29

別の世界は可能がテーマの会議


◇ガザの下水設備が大規模な損害をこうむる

イスラエル急襲による損害のせいで危機的な下水設備の修復について、パレスチナ水道当局の職員らは、2カ月遅れていると述べます。数回の空爆がひどく水道管に損害を与え、イスラエル軍のブルドーザーが5区画の水ため池を「故意に破壊した」と当局者たちは言います。水があふれ出て1万人を危険にさらすのを防ぐため設備は緊急修繕中でした。修理は今週終えることになっていましたがイスラエルの攻撃による損害は、少なくとも3月まで終わらないことを意味します。設備の修理は事実上この18カ月でイスラエルによって許可された唯一の開発援助プログラムも同然だと、ロンドンのインディペンデント紙は報じます。

◇ゲーツはラテンアメリカにおけるイランの役割について警告する

ロバート・ゲーツ国防長官は彼がラテンアメリカにおけるイランの「破壊活動」と呼ぶものについて警告しています。ゲーツは火曜日、上院軍事委員会の眼前で話しました。

ロバート・ゲーツ国防長官:「率直に言って、ラテンアメリカ、特に南米と中米の多くの場所でイラン人らが行っている破壊活動のレベルについて私は案じている。彼らは多くの事務所と多くの活動領域を開拓しており、それに隠れてこれらのある国々で起こっていることに口出しする。正直言って、私はロシア人よりもこの地域でのイラン人の干渉のほうを案じている。」

◇第9回世界社会フォーラム(反グローバリズムを訴える有識者やNGOが集う反ダボス会議)がブラジルで開幕

ブラジルでは、10万人以上の人たちが第9回世界社会フォーラムのために集まっています。火曜日、5万人の群衆がアマゾン川河口の街ベレンを練り歩いて、このイベントが始まりました。世界社会フォーラムは、「別の世界は可能」というテーマのもと、世界中から社会運動を集めます。スイスの街ダボスに企業リーダーたちが集う世界経済フォーラムの年次総会、ダボス会議に対抗して同時に行われます。
(6日間のフォーラムではアマゾンの熱帯雨林の違法伐採問題や世界各地に不況をもたらしている金融危機などをテーマに討論が行われる。ブラジルのルラ大統領やベネズエラのチャベス大統領も出席する。同フォーラムは2001年にブラジルで始まり、これまでにインドなどで開かれた。共同通信)

◇投票日夜の教会放火で3人が起訴される

マサチューセッツでは、投票日夜の黒人が優位を占める教会を燃やしたとして3人の白人男性が公民権罪で起訴されてきています。オバマ大統領の勝利の仕返しとして故意に火が付けられたと法の執行官らは言います。全焼したとき教会は高価な修復で完成間近でした。

◇投票日夜の攻撃で男が罪を認める

同時に、ニューヨークでの投票日夜の連続ヘイトクライムで責任を問われる3人の容疑者のひとりが有罪を認めてきています。ブライアン・カランザ被告は10年の実刑を承認します。他の容疑者2人は無罪を申し立てており、保釈金で自由の身です。警察によると、投票日の夜、3人は襲撃するための犠牲者を求めてスタッテンアイランドの黒人居住地区全域をクルマで走っていました。イスラム教徒の10代の黒人の男の子は野球のバットでぶちのめされ、病院に搬送されます。彼らは別の黒人男性、ヒスパニックの男性も攻撃しました、そして3人がアフリカ系アメリカ人だと思った白人男性を轢きました。その男性はひと月以上コーマ状態でいます。

(デモクラシーナウ!2009年1月28日ヘッドライン)

写真は開幕した反ダボス会議に合わせてパフォーマンスする女性たち(AP通信)

生きる糧と次世代を消去


◇イスラエル軍は28日未明、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファのエジプトとの境界に掘られた密輸用トンネルを空爆した。(毎日新聞)

◇報道によると、イスラエル軍兵士はガザ地区南部に越境して農家に向けて発砲したところが目撃されているほか、また、同地区北部でも、越境して建物を砲撃するイスラエル軍部隊が目撃されている。一連の攻撃はイスラエルとハマス双方が停戦に入った18日以来最大規模のもの。(AFP通信)

ガザに住む、ガザ・アルアズハル大学教養人文学部英語学科のアブデルワーヘド教授は、今回のイスラエルの急襲開始以来、途絶えた電気をなんとかディーゼル自家発電に切り替えながら断続的に電子メールで世界に発信してきた。世界の激怒の抗議を支えたのは、命がけのこういうガザの人びとの奮闘だったのだと、あらためてその勇気とがんばりに驚嘆させられる。
できるだけ多くの人に伝えたいと「転送自由」として翻訳し公開している岡真理さんに感謝して、21日のアブデルワーヘド教授のメールを下記にコピーします。これまでのすべての教授のメールは反戦翻訳家集団TUPのウェブサイトにある。

◇ガザ侵攻25日目 (2009年1月21日)
皮肉なことだ。侵攻が終わったのだという。イスラエルの戦車が持ち場から引き揚げていった。言っておくが、侵攻は終わってなどいない。侵略者は今もガザ地区のなかにいるのだから。再配備は撤退を意味しない!

私がとにかく気にかかっているのは民間人犠牲者であり、人命の損失だ!あいにくどの国王も、大統領も、首長も、スルタン(イスラム教国の君主)も、国家の代表使節も、誰一人としてイスラエルによる人権侵害をあえて口にしようとしない。民間人や住宅に対してイスラエルが白リン弾を無差別に用いたことも彼らには「見えなかった」のだ!

最大の損害のひとつが農業の営みが破壊されたことだ!イスラエルは実に広範囲に農業地帯を破壊した。ガザ地区全体でそれは広大な比率だ。軍事用ブルドーザーで木々を根こそぎにし、温室、作物、収穫物、井戸、灌漑網、電線、そして農地にある他のありとあらゆるものを破壊した。文字通り、その周りにあるありとあらゆるものだ!彼らは家畜や食肉の動物やニワトリまで殺した!土地の姿が変わってしまった!小さな土地を仕切る垣根も破壊された!農家の家も粉々にされた!農地は私の掌のようにまったいらにされた!イスラエルはガザ地区で暮らすパレスチナ人ことごとくを罰したのだ!全体の損害のおよそ50%が農地におけるものだと推定されている。

すなわち、イスラエルのガザ戦争は、ガザ地区のありとあらゆる人びとに対する無差別懲罰であったことがはっきりした!それは、次世代を殺害する措置だった。何百人もの幼児や子どもたちが殺されて瓦礫の下に埋まった。また、何百人もの女性が民家への狂気の爆撃で殺された!イスラエルによる正当化や弁解はまったくもってばかげている。国連事務総長がガザを訪問した。事務総長は UNRWAの学校で罪もない市民が非人道的な生活をしている状況を視察し、ジャバリーヤ難民キャンプにあるアルファフーラの学校へも足を運んだ。イスラエルの戦車の砲撃によって避難していたパレスチナ人67人が殺され何十人もが負傷した場所だ!事務総長は彼自身の言葉でもってイスラエルを非難した?だからどうした?私は本気で言っている。国連事務総長の訪問が何だという?3つの首脳会談が中東地域で開かれたが、イスラエルによる人権侵害と戦争犯罪を非難する言葉は一言も発せられなかった!

侵攻から25日が経過して戦闘行為が中断され停戦になったというのに、イスラエルの戦車がガザ地区の中央部に進攻して2人を殺害した!その間、昨日と今朝、イスラエルの軍艦から砲撃があった!言うまでもないことだが、イスラエルの偵察機が複数、依然として頭の上を低空飛行していていらだたしい。そしてイスラエルの戦車も依然としてガザ地区の境界内に展開している!

写真は、27日復旧してすぐに空爆されたガザのトンネル

2009/01/27

ハマスの兵器はどこから来る


イスラエルの標的のひとつとされるカッサムロケット弾はハマス製造らしいが、今回あまりにも不釣り合いな戦力に抵抗するのにハマスが使ったのはカッサムの4倍の飛距離を有する中国製のロケット砲だったと、wired visionが伝えている。

イスラエルの封鎖でガザの人びとが頼るのは「命綱のトンネル網」、あれだけ立派なアメリカ製兵器(新型バンカーバスター)で叩かれたのに、命がけの復旧作業で1月27日再開された。
写真はさっそく運ばれるヤギ、生活必需品の他にもiPod、バイアグラまで運ばれるそうだ。(写真wired vision)

日本人にも若手のこんなジャーナリストがいる。以下は彼が書いた本の推薦文からーー。
「ロシア 語られない戦争—チェチェンゲリラ従軍記」常岡浩介著
暗殺された元FSB中佐アレクサンドル・リトビネンコの盟友によるルポルタージュ。東洋人でありながら、ロシアから「テロリスト」扱いを受けている彼は、暗殺の対象となっている可能性もある。そんな自身の危険を顧みず、ロシア秘密警察による拘束などの実体験をもとに、同国の闇を暴く。
政府側の発表でしか語られないチェチェン戦争の内幕、プーチン政権に対抗するジャーナリスト、政治家たちの不審な死とFSBの関係や実態、メドベージェフ政権の今後と充実した内容だ。

イスラム教徒のジャーナリスト、常岡浩介のブログ「さるさる日記ーThe Chicken Reports」は、1月22日ガザに入った彼の目に映る実態を伝えます。全文は下記のブログからお読みください。彼は、朝日ニュースター「ニュースの深層」で電話によるガザ報告をやっている。
http://www2.diary.ne.jp/user/61383/

◇1月23日
昨日の夜、ガザ地区内に入って、車の中で嗅いだいやな臭いは死臭でした。
中心都市のガザ市でも、今現在、市の半分が全く電気がないままで、昨日、ラファからガザまで車で走る途中の大半は真っ暗でした。
ガザは2000年以来2回目、パレスチナは3回目ですが、今回の攻撃は今までの2回とは桁が違うデタラメさです。今までイスラエル軍というのは、国際社会の批判を回避しようと、いろいろ手を尽くして「人道的」であるように装っていたと思うのです。今回も、彼らなりの努力の跡は認めます。たとえば、空爆前に目標の家屋にわざわざ電話をかけて、住人に非難を促したり。しかし、そういう取り繕いをもってしても、今回の攻撃のデタラメさを人道的に装うことは無理だったようです。モスクも病院もむちゃくちゃに破壊されていましたし、国連施設も壊されていました。病院は女性や子どもの被害者で溢れています。
今日数時間、取材で回っただけで、まだほとんど観ることができていませんが、仰天の連続です。
イスラエルは、「ハマスを弱体化させた」としていますが、どうもまったくそうではないようです。ハマスは大して傷つかず、無関係の市民ばかりが殺されています。イスラエルが「武器密輸トンネル」と呼んでいるのは、その用途の大半は武器の運搬ではなく、イスラエルのガザ封鎖によって欠乏した生活物資の運搬なんですよね。何年にもわたってイスラエルがガザを兵糧攻めにしたにも関わらず、ガザの市民生活が破綻寸前のままギリギリ持ちこたえたのはトンネルからの物資があったからです。
◇1月24日
今日、イスラエルがエレズ検問所を報道関係者に開放し、一気に150人ものジャーナリストがガザ入りしました。おかげで賑やかになりました。
今日は地上部隊が侵攻したガザ市東部、ゼイトゥーン地区、ジャバリア地区などを見て回りました。
昨日見たのはオフィス・官庁街でしたが、こちらは郊外で、市民の生活圏です。
昨日の日記で、イスラエルはハマスの弱体化に成功していない、と書いたところですが、今日は全く次元の違う事実に気づきました。
イスラエルはそもそも、ハマスの弱体化など目指してはいなかったのです。
ゼイトゥーン地区でも東部でも、侵攻した地上部隊は、初めから、そこにハマスがいるかどうかを捜索しさえしませんでした。
彼らはただ、民家であるとか、店であるとか、工場であるとかの別に全く構わず、目に付くものすべてを丁寧に破壊しながら進んでいました。アイスクリーム工場も跡形もなくなっていましたし、製粉場もばらばらでした。
誰が住んでいるかにも全く構わず、民家は破壊され、わざわざ丁寧に破壊した跡に土をかけて埋めたりもしていました。
果樹園の木々を、丹念に一本一本切り倒して、農場をブルドーザーで破壊したりしていました。もちろん、軍事的な意味などないはずです。モスクを破壊した跡には落書きが残されていました。
過去2回の取材で、イスラエル軍という組織は感情のない、システマチックな組織ではないかと感じていました。すべての行動が合理的で、無駄がないようにみえたのです。しかし、今回のイスラエル軍は明らかに、無駄としかみえない行動をむやみにしています。というより、作戦目的が全くみえません。去年12月下旬の最初の空爆については、治安・防衛・警察関係の施設を一気に破壊するというスタイルで、傍目にも目的がよく分かりました。しかし、地上戦は作戦自体、全く無意味な破壊行動に徹しています。
市民を拘束して下着だけにして並べて座らせ、脅迫した、などの証言もありましたし、兵士たちが民家に入ってきて、屋内の家具を楽しみで破壊して回ったという証言もありました。
どうやら彼らは、ハマスになど関心がなかったようなのです。
◇1月25日
イスラエルがそもそもハマスの弱体化など目指していなかったのでは、というぼく自身の疑念は、ますます強くなっています。今日は空爆で破壊されたガザ・イスラム大学を訪ねましたが、学長も同じ意見でした。しかし、「では、本当の作戦目的は?」となると、どうも納得できるコメントが聴けません。「ガザ市民の生活基盤破壊が目的だ」という人が多く、実際、ガザ市民の生活基盤は壊滅させられているのですが、なんのために生活基盤を破壊したのか、やっぱり分かりません。見た感じはヘイトクライムみたいですが、国家レベルでヘイトクライムをやってなんになるのか?あるいは、産経新聞が書いていたように、自分たちへの憎悪を煽って市民のハマス支持を強め、ファタハとの分断を深めて、パレスチナ全体をより混迷させたいというのも考えられると思いますが、それってイスラエルの利益になると確信できるのでしょうか?
謎ばかり深まります。教えてえらいひと!
◇1月27日
ガザでエジプトの話をするのもなんですが、ガザの人たちのエジプトに対する感情はひどく悪いです。イスラエルの攻撃の中、国境へ逃げてきた一般市民をエジプト当局は救助するどころか、銃を向けて追い払ったのです。
そもそも、ここ何年も続いているイスラエルのガザ封鎖はエジプトの全面的な協力があって初めて成立しました。つまり、ラファの国境をエジプトが完全閉鎖したので、ガザ市民は飢えと欠乏に苦しんだのです。
エジプトに越境できたパレスチナ人は救急車に乗った重傷者か、秘密トンネルをくぐり抜けた密入国者だけでしたが、イスラエル人の方はその頃、タバの国境から歓迎されつつエジプトに入国し、ダハブだのシャルムシェイクだのといったリゾート地で観光を楽しんでいたのです。
もちろん、そんな矛盾はエジプト国民にも分かっており、新聞には「軍隊はどこだ?」「青年たちはガザへ国軍を送れと要求」などといった見出しが躍っていました。ラファに近いアリーシュの金曜デモでは、数十人のデモ隊を数百人の盾と棍棒、銃で武装した警官隊ががっちり取り囲んでいました。
つまり、エジプト当局はどこか外国の軍隊だとか、パレスチナ人だとかではなく、自国民を恐れ、暴動を警戒しているのです。
ハマスの出身母体「ムスリム同胞団」はエジプトで非合法ですが、もし、民主的で自由な選挙があったら、間違いなく与党となるであろうといわれています。ハマス支配のガザがエジプトの同胞団を刺激し、エジプトの貧困と停滞の元凶といわれる、腐敗したムバラク独裁政権を打倒することを、彼らは恐れているのです。
そんなしょうもないエジプトに、明日はガザから戻ろうと思います。

写真はクリックすると拡大版でご覧になれます。

2009/01/26

BBCはポイントをはずす


◇広告は公平という公共放送のキャスターの体面を傷つけるものだと言って、イギリスのBBCがガザ救済のための英国の第一級の慈善団体からの嘆願を放送するのを拒否している。
土曜日、放送キャスターの決定に対し、デモ参加者らがロンドン中央のBBC放送局で抗議する。
決定が人を刺激してイギリスとスコットランドで週末の抗議を促した。あるグループなどは、スコットランドのグラスゴーにあるBBCビルの玄関ロビーを100人が占拠して、BBCがその広告を流すまで動くつもりはないと言っている。
(CNN 25 January 2009 の記事から一部抜粋)

◇英BBC放送が報道機関の「中立性」を盾に、パレスチナ自治区ガザへの支援金要請運動をニュース番組などで取り上げない方針を決めたことに批判が集中、市民による抗議デモのほか、現職閣僚が再考を促す異例の事態になっている。
支援金要請運動は、イスラエル軍に破壊されたガザの家屋再建費用などを募るため英国の13の慈善団体が共同で計画した。
BBCはイスラエルとパレスチナという2つの当事者がある中、パレスチナ側への支援金要請だけを取り上げれば、報道機関としての中立性が損なわれるとして放映しないことを決定。
これに対して「人道支援と政治問題をはき違えている」との批判が起こり、アレグザンダー国際開発相がBBCトップに見直しを求める書簡を送付。英ITVなどTV各局も放映を決め、BBCの孤立ぶりが目立つ。
BBC側は「戦争と自然災害による被害は違う」と正当性を主張しているが、25日付の英各紙は「ガザの子どもたちにはわれわれの支援が必要だ」(サンデーテレグラフ)、「もし今後放映を決めれば政治圧力に屈したとみなされる」(オブザーバー)と批判のトーンを一段と強めている。
(大分合同新聞・共同通信 2009年1月26日)

◇南米ボリビアで25日、先住民の権利拡大などを盛り込んだ憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、地元2大TVによる出口調査によると、賛成票が8%以上の差で反対票を上回り、新憲法は承認される見通しとなった。
これまでの憲法は大統領の再選を禁じていたが、新憲法承認により、エボ・モラレス大統領の二期目(5年)就任に向けた再選への道が開かれることとなる。
さらに新憲法は、36の先住民コミュニティーについて、自治権や独自の言語の公用語化、司法の権利を認め、農地改革として個人の土地所有面積に上限を設けることも定めている。
一方、左派のモラレス大統領への反発が強いサンタクルス、タリハ、ベニ、パンドなど資源豊富な東部県での出口調査では、改憲反対が多数となっているほか、サビナ・クエジャル知事が憲法改正反対運動を展開したチュキサカ県でも、賛成票と反対票の差はわずかだった。
(AFP 2009年1月26日)

◇天然ガス企業の国有化発表、改憲の国民投票前に

左派系政権を率いる南米ボリビアのモラレス大統領は23日、全国向けのTV演説で、英BP系の子会社が保有する天然ガス開発企業チャコの国有化を発表した。同大統領が進めるエネルギー資源の国家管理策の一環。
チャコの株式を取得する形で国有化する。同社従業員の解雇などは実施しないと約束した。大統領は2007年、08年、石油関連産業の国有化を推進すると発表している。
(CNN 2009年1月24日)

◇南米ボリビアで22日、新たに国営紙「変革」が発刊された。既存メディアを反政府寄りと批判する先住民出身の急進左派モラレス大統領の肝いり。大統領は就任以降、天然ガス資源やエネルギー、通信企業の国有化を進めており、国家管理強化の動きがメディアにも及ぶことになる。
同紙の綱領は「真実はわれわれを解放する」。全国で日刊3000部が発行されるが、創刊号は5000部が市民に無料で配られたという。大統領は「メディアの歪曲(わいきょく)に対し、より多くの情報と教育のためのメディアが必要だ」などと語った。
(時事通信 2009年1月23日)

写真はロンドン中央のBBC放送局で抗議する人びと