見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2012/11/30

almost blue

パレスチナ人が歴史的な日を祝う
写真のキャプション:投票はラマッラーの通りで歓迎された
(BBCの記事より)

◇ラマッラーのヤセル・アラファト(毒殺疑惑で遺体が掘り起こされた)広場では昔ながらのパレスチナの楽団がしつらえたステージに向かうと、民族音楽の踊り手があとに続いた、それからスカウトとガイドの行列が太鼓をたたいて行進した。

「パレスチナ人が国際連合のオブザーバメンバーになるとあって祝賀している。これは僕たちの政局を前進させるだろう」とEhab Younisは言う。

 「うれしいよ、当然だ。これはパレスチナの祝宴だ。全人口が満足しているよ。」

 一日中、国が資金を出すテレビ放送チャンネル 'Palestine' が国連総会の採決に集中する特番編成をとった。イベントを目立たせるため、ほとんどの会社と学校が早く閉じた。

"パレスチナがメンバーシップを受けるのは当然”と読める標識を掲げる15歳のKhaloudは 、「どう見ても今日は重大」と言った。

「僕らはパレスチナが勝ち取ることを願う。」

ヨルダン川西岸地区のあちこち、東エルサレム、ガザ地区でも 、同じようなラリーが行われた。

旗を掲げる群衆がライヴを送る大画面の周りにぐるり集まった現地時間23時直前に、マフムード・アッバース議長がニューヨークでスピーチした。

アラブの春によってもたらされる地域の変化のほかに、国連に生じる決断をガザ戦争がどんなに増大させたかに関連してそれは始まった。

(引用元:BBC NEWS 30 November 2012)
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-20550163

◇国連総会は29日、パレスチナの国連における地位を「オブザーバー国家」に引き上げる総会決議案を採択した。アッバス・パレスチナ自治政府議長と同議長が率いる穏健派ファタハにとって外交的な大勝利だ。

米国とイスラエルの反対にもかかわらず、過半数の国連加盟国はパレスチナを「オブザーバー国家」とする決議案に賛成した。これによってパレスチナは国連でバチカンと同じ地位になる。賛成は138カ国、反対9カ国、棄権41カ国だった。(よかった、日本は賛成したよ)

この結果、焦点は、イスラエルとの武力闘争を訴えるイスラム原理主義組織ハマスの戦略から国際的な外交に主眼を置き、アッバス議長によって独立国家への最善の道として支持されているファタハの戦術に移った。

国連加盟の138カ国は、この採決が「一方的」なものでイスラエルとパレスチナの和平交渉の進展を難しくさせるという米国とイスラエルの主張を退けて、パレスチナに「オブザーバー国家」の地位を与えた。

ネタニヤフ首相は「国連の決定は現場の状況を変えるものではない」とし、「和平はエルサレムとラマラ(パレスチナ自治政府)との合意によって達成されるものであり、国連決議によって達成されることはない。国連での拍手喝采に惑わされてはならないと忠告しておく」と強調した。

フランス、スペイン、ノルウェー、デンマーク、スイスといった欧州の国々は最近、決議案に賛成する方針を相次いで表明、パレスチナ側の主張に象徴的な重みを与えた。

今回の採決は、英国が管理していたパレスチナをアラブ国家とイスラエル国家に分割するとの提案が国連で承認された1947年から数えて65年目の記念日に行われた。当時、イスラエル指導部はこの決定を受け入れたが、アラブ諸国の政府は拒否。これがアラブ・イスラエルの戦争につながり、パレスチナ人は国家を失った。その後パレスチナ解放機構(PLO)が88年に分割を受け入れ、パレスチナ国家が正式に宣言された。ハマスはイスラエルの存在権を否定、ファタハはこれを受け入れている。

イスラエルは11月、国連の動きは「外交的なテロだ」として反発し、パレスチナ側に支払うべき税収を引き渡さない方針を示した。だが最近はガザでの武力衝突によって西側諸国の中にアッバス氏の苦境への同情が高まったことを考慮し、国連決議によってただちに制裁を科すことはしない方針を示していた。
(引用元:ウォールストリートジャーナル)
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_556367 

「決議は幻想」だと

◇バーンズ米国務副長官は28日、ニューヨークでパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、パレスチナの国連資格を「国家」に格上げする29日の国連総会決議案採決に反対することを直接伝え、採決を見送るよう最後の説得を試みた。

ヌランド国務省報道官によると、バーンズ氏は「決議で国を持てるとの幻想を抱くべきではない」と強調。アッバス氏は、採決に臨む考えを示したという。

米国は「パレスチナ国家」はイスラエルとパレスチナの和平交渉でのみ樹立できるとの考えで、クリントン国務長官も28日、記者団に同じ立場を強調し、和平交渉再開を難しくする行動は避けるべきだと主張した。

(引用元:東京新聞 2012年11月29日)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012112901000881.html

◇パレスチナの「国家」昇格をめぐる国連決議案について、イスラエル元首相エフード・オルメルト氏が「反対する理由は見当たらない」と決議案を支持。二国間解決案の基本概念に合致すると。
(引用元:ハーアレツ紙 29 November 2012)


2012/11/26

イヤーオブウーマン



(忘れないために)最初の写真は
今月15日のイスラエルによるガザ空爆
もう一枚は、
民家にミサイルが命中し殺された子どもたちの
亡骸に祈りを捧げるため集まった
パレスチナ人医師たち



ガザ空爆前のアメリカ大統領選の話:
"ケチなばかりか、潔くない敗者ロムニー"
負けが決まるとただちに、ロムニーは自分の献金者に対し、こう言い訳した
「オバマが勝ったのはギフトのおかげ」と
若い有権者には低金利の大学ローンというギフト、女性有権者には無料の避妊、ヒスパニックには未成年の違法滞在者への恩赦というギフトを与えて票を得たのだと

◇マイノリティや若い有権者へのオバマのギフトをロムニーはムダと非難

 「例えば、若い人たちには大学ローンの金利免除はビッグな贈り物だった」とロムニー氏は言う。「無料の避妊は大学へ行く年齢の若い女性に大人気だった。挙げ句の果てに、彼らにはオバマケアが重要、ご承知の理由で現年齢26歳とそれ以下の誰もが親のプランの一部になるもので、若い人たちにはこれはビッグな贈り物だった。彼らは巨大な数で、今選挙では2008年よりさらに貢献度が高かったことが判明した。」

(引用元:NYTimes 14 November 2012)

◇ミット・ロムニーが選挙運動に従事する人たちのクレジットカードを止めて、彼のために働く人たちを立ち往生させた

選挙に負けた後、ロムニーはその気前の良さで力量を示した。数千のスタッフに備えたクレジットカードへの資金手当を止めて、かなりの数の人を収入源なしの立ち往生状態にさせた。 
遊説に従事する多数が、レストランまたはタクシーの中で不安そうな業者とともに支払いを待つわが身に気づく、そうしてスタッフのクレジットカードは断られることに。

ミット・ロムニーは彼らに貧乏くじを引かせた、また彼はもはや進んで勘定を全部持つつもりはなかった。あるスタッフは、全米至るところの不慣れな都市で立ち往生させられる自分に気づいた。故郷から数百、数千マイルと離れた街で、ポケットに1ペニーもなく、次にかかる行動計画もなしに。

この転回予測全体がミット・ロムニー・タイプの男の真髄を見る窓だ。失うモノが何もないとき、そしてカメラが回っていないとき、彼は残酷な人である。ロムニー陣営のスタッフの一部はこれを冷静に扱った。クレジットカードを止められたことについて尋ねると、あるスタッフが肩をすくめてこう言ったとMsnbc.comgは報じる:「会計上、保守的な人」と。

よくある事だが、局面の見通しは状況をどう見るか次第である。

(引用元:エグザミナー 09 November 2012)

過去最高の女性議員数 アメリカ議会はイアーオブウーマン(女性の年)

大統領選と同時に行われた連邦議会選挙の結果、2013年1月からの第113議会では上下両院とも女性議員の数が過去最多になる。ニューハンプシャー州は上下両院議員がすべて女性となる史上初の州となった。

2012年の連邦議会選挙では大いに称賛された1992年の「女性の年」以来、最も多い女性議員が誕生し、女性議員全体は過去最高の100人近くまで増えた。

同時に、共和党の女性議員は下上院ともに新しい議会では減ることになる。

この両党の差は、オバマ大統領再選の一助となった政治力学と呼応している。男性よりも女性のほうが多く投票しただけでなく、女性のなかでは共和党の対立候補ロムニー氏よりオバマ氏へ投票する割合がはるかに多かった。出口調査の結果によると、女性有権者は平均55%対45%でオバマ氏に投票した。

(引用元:ブルームバーグ 2012年11月12日)

ウォールストリートジャーナルによると、民主党の女性議員が増えていることは、黒人とヒスパニック系の下院幹部が増えていることと相まって、同党に転機もたらす人口統計学上の変化となる。
来年の民主党下院幹部会議では初めて白人男性が少数派になる。
一方、共和党のほうはと言えば、共和党上院議員スーザン・コリンズ(メーン州選出)が示唆するように、「人口が減りつつある田舎の白人男性に頼り過ぎている。ヒスパニック系や若者、女性たちに手を差し伸べ、彼らとの関わりを持つようさらに努力しなければならない」となる。
ラトガース大学の女性と政治に関する超党派の研究所の責任者、デビー・ウォルシュ氏は、民主・共和両党間の不均衡について懸念を示す。
共和党の女性党員は民主党ほど人材を確保するための強固な政治ネットワークや候補者を支える資金力を持っていない。「彼らは有権者としての(女性を)失っており、それが候補者の間にもあらわれている」と同氏は述べた。
http://jp.wsj.com/US/Politics/node_545399/?tid=election2012