見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2010/02/27

就寝中のチリ マッシブアタック



◇南米チリでM8.8の地震、犠牲者 津波発生 ビル倒壊の情報

米地質調査所(USGS)は27日、南米チリで現地時間の同日午前3時34分ごろ、マグニチュード(M)8.3の地震があったと報告した。その後、M8.8と上方修正した。チリのバチェレ大統領は少なくとも6人が死亡したと発表した。

震源は、太平洋岸にある同国中部コンセプシオン市から北北東へ約115キロで、震源の深さは約35キロ。コンセプシオンは首都サンティアゴから南西へ約341キロ離れている。同市はチリ第2の都市で人口は約20万人。地震の揺れはアルゼンチンの一部でも観測された。

詳しい物的被害の詳細は不明だが、サンティアゴでビルが倒壊したとの情報がある。就寝時間帯での地震発生だけに、死傷者の増加が懸念される。サンティアゴのホテル滞在客は、揺れを受け、窓ガラスが割れたと報告している。ビル本体に被害はなかったという。サンティアゴ、コンセプシオンなどで停電が発生した。 首都では水道、電話網にも支障が出ている。

ハワイにある太平洋津波警戒センターがチリとペルーを対象に津波警報を発令した。注意報もエクアドル、コロンビア、パナマやコスタリカなどを対象に出された。同センターは最大で約2.7メートルの津波を観測したとも報告した。

USGSによると、チリでは1960年5月、M9.5の地震が発生、1655人が死亡している。カリブ海ハイチでは今年の1月12日、M7.0の地震が発生、20万人前後の犠牲者が出たとされる。

(CNN 2010年2月27日)

写真は首都サンティアゴで記録された建物のダメージ(BBC)
CNNでもBBCでも、チリにいるなら情報と映像を送ってくれるよう呼びかけている

NYC ブリザード

◇米北東部は26日、大雪に見舞われ、数十万世帯が停電となったほか、ニューヨークのすべての学校が休校になるなどの影響が出た。

ニューヨークでは27日までに最大50センチの積雪があるとみられ、幹線道路の除雪が夜通し行われている。

地元テレビ局NY1は、マンハッタンのセントラルパークで早朝までにすでに43センチの雪が積もったと伝えた。

マイケル・ブルームバーグ市長はすべての学校を休校にする異例の措置を命じ、110万人の児童・生徒が予想外の長い週末の休暇を過ごすことになった。コロンビア大学などの市内の大学も休校となった。

ジョン・F・ケネディ国際空港やニュージャージー州のニューアーク国際空港では大幅な遅れが出たほか、数100便が欠航となった。

電力会社コン・エジソンによると、ニューヨーク市内で約700世帯、その近郊で3万6500世帯が停電となるなど、広範囲で影響が出た。

ニューハンプシャー州では嵐により33万世帯以上で停電となり、同州知事が非常事態を宣言した。バーモント州でも数千世帯が停電となった。

米国立測候所(NWS)は今回の荒天について、「非常に強い低気圧」が1日以上停滞しているが、27日には弱まる見通しとしている。

(AFP 2010年2月27日)

2010/02/26

26人の拷問暗殺部隊



◇ドバイの殺しでオーストラリアがイスラエルに警告

イスラエルがハマス幹部の殺害でオーストラリアの偽造パスポートの使用を容赦したのなら、ありうる外交上の仲違いについて、木曜、オーストラリアがイスラエルに警告した。

最近のドバイホテルの部屋のハマス幹部殺害につながる暗殺クルーとやらのメンバーによってオーストラリアの3枚のパスポートが使われたことがわかった後、イスラエルの大使が訓告されたと、木曜、オーストラリアのスティーブン・スミス外相は言った。

「もしその調査結果が、オーストラリアのパスポートが少しでもイスラエル当局によって保証されるか大目に見られたという結論に私たちを達しさせるものなら、オーストラリアはそれを友人の行為とはみなさないというのを、私は大使に非常に明瞭にさせた」と木曜スミス外相は言った。

スミス外相からの厳格な声明は、1月20日のハマス軍事部門創設者メンバー、マフムード・アル・マブーフの殺害に由来する増大する国際的な外交上のいさかいの一部だ。

1月20日、アル・マブーフは彼のホテルの部屋で死んでいるのが発見された。警察は彼が前夜殺されたと考えて、秘密主義のイスラエル国外諜報部隊、モサドが殺害の裏にいたのではないかと疑う。

ドバイ警察によって合計26人の容疑者が特定された。容疑者らは殺しのためにドバイに到着するのに偽造パスポートを取得してきており、そのあと他の広範囲にわたるロケーションに逃げたと考えられると警察は言った。

特定される26人の容疑者には先にヨルダンで逮捕されてUAEに戻った2人のパレスチナ人は含まれない。

容疑者のうち12人が英国のパスポートを使ったと警察は言った。6人がアイルランドのパスポートを使い、4人がフランスのパスポートを使った。オーストラリアのパスポートを使った3人の容疑者に加えて、残り1人がドイツのパスポートを使った。

EU(欧州連合)は今週、アル・マブーフ殺害に関連して、ニセのEUパスポートの使用を非難した。

どのように彼が死んだかを当局は話してきていない、アル・マブーフの家族は、彼の両脚と耳の後ろ、性器と心臓に、電気ショックの痕跡があったと教えられた。枕の血痕により彼が窒息させられたと警察は信じるに至ったのを家族は教えられた。彼の死があやしくないことを示す見かけの工作で、殺害者らはベッドの隣にアル・マブーフのクスリを残したと警察は言った。

イスラエルのリーバーマン外相は、「メディアの報道」だけがイスラエルをアル・マブーフの死に結びつけると言っている。

(CNN 25 February 2010)

◇ハマス幹部暗殺、新たに容疑者15人特定 偽造旅券に豪州も

警察は容疑者らがドバイに集結した後、複数のチームに分かれて各国に逃走したと指摘し、足取りの図解を公開。一例を挙げると、オーストラリアのパスポートを所持していた一団は、ドバイから船でイランに向かった。パリや香港、ローマに逃走した容疑者らもいる。

警察はさらに、容疑者14人が使用していたクレジットカードを特定したと発表した。カードの大半は米メタ・バンクの発行で、航空運賃や宿泊代の支払いに使用されていたという。

(CNN 2010年2月25日)

写真は26人に増えた暗殺団の容疑者(CNN)

2010/02/25

リオ グループ サミット



◇南米アルゼンチン南東沖の英領フォークランド諸島(アルゼンチン名:マルビナス諸島)の沖合いにある油田の開発をめぐり、アルゼンチンと英国との緊張が高まっている。ベネズエラのウゴ・チャベス大統領まで口を挟む中、英BBCテレビは22日、同日GMT午前6時(日本時間午後3時)に油田で掘削が始まると報じた。

・油田開発めぐり領有権争い激化

問題となっている油田は、フォークランド諸島の北100キロにあり、開発を進める石油会社Desire Petroleumによると推定埋蔵量は600億バレル。
 
英国が1833年から領有するフォークランド諸島では、英国とアルゼンチンが領有権を争っており、1982年には武力衝突(フォークランド紛争)が発生した。その後、両国は関係を正常化しているが、領有権争いは続いている。

英国は1月、アルゼンチンの領有権の主張を改めて否定。一方のアルゼンチンは、英国の油田開発を中止させるため、ここ数週間にわたって圧力を強めている。前週には、アルゼンチン海域を通過してフォークランド諸島に向かう全ての船舶に対し、事前にアルゼンチン政府の許可を得ることを義務付けた。

アルゼンチンは、再び戦争を起こす考えはないとしつつ、英国が油田開発を続けるならば、何らかの手段に訴えると警告している。

英国のゴードン・ブラウン首相は19日、フォークランド問題は外交で解決できると信じていると語っている。

・チャベス大統領も「一言」

アルゼンチン政府はさらに21日、メキシコ東部カンクンで開催された中南米およびカリブ海諸国が加盟するリオ・グループの会合で、ホルヘ・タイアナ外相が英国に対する非難声明の採択を求めた。

これに即座に反応したのが、ベネズエラのチャベス大統領だ。毎週日曜に放送されるテレビ・ラジオ番組「アロー・プレジデンテ(こんにちは大統領)」で、アルゼンチン支持を表明。「英国よ、いつまでマルビナス諸島に居座るつもりなのか。英国女王よ、大英帝国の時代はとっくに終わったことに、まだお気づきでないのか。マルビナスをアルゼンチン国民に返したまえ」と呼びかけた。

(AFP 2010年2月22日)

◇英に領有権協議入り要求 フォークランド問題

アルゼンチンが領有権を主張する英領フォークランド諸島をめぐり、中南米カリブ海地域の32カ国首脳は23日、メキシコ東部での首脳会議で同諸島に関する宣言文書を採択、アルゼンチンの主権主張を支持し、英国に対し早急に領有権確定のための2国間協議に入るよう求めた。
英石油会社が今週、諸島周辺で石油の試掘を始めたことで両国の対立が再燃する中、中南米が一体となって英国に外交的攻勢をかける形となった。ロイター通信によると、ミリバンド英外相は23日、ロンドンでの演説で「国際法上、英国に主権があるのは明白で、疑いを挟む余地はない」と反論した。
アルゼンチンのタイアナ外相は同日「外交的に重要な支持を得た。われわれの主権主張への支持は増え浸透しつつある」との声明を発表した。

(共同通信 2010年2月24日)

◇フォークランド諸島の石油掘削に関してラテンアメリカの指導者たちがアルゼンチンを支持する

一致団結の票決結果はクリスティーナ・カークナーにとって外交のボーナスだが、ベネズエラとブラジルの支援がUKの掘削を止めることはありそうもない。

フォークランド諸島の領海での石油試掘に関して英国と論争中のアルゼンチンを支持して結束したことをラテンアメリカとカリブ諸国が昨日明らかにした。メキシコでの32カ国のサミット(首脳会議)は今週始める掘削を許可することで国際法を侮辱すると英国を非難するアルゼンチンの文書を支持したと、アルゼンチンの大統領クリスティーナ・カークナーは言った。

「代表者となる国家元首はイギリスと主権論争中のアルゼンチンの共和国の正当な権利の支持を再び断言する」と、メキシコのカルデロン大統領はアルゼンチン声明を引用した。

カンクンで開かれるリオ・グループ・サミットは即時の公式声明をしなかったが、左派の同盟国からのアルゼンチン支援に疑いはなかった。ベネズエラのウゴ・チャベスとニカラグアのダニエル・オルテガは、アルゼンチン人がラス・マルビナスと呼ぶフォークランド諸島をブエノスアイレスに返すようUKに要求した。

アルゼンチンの主張を強調するため、タイアナ外相がバン・キムン国連事務総長に会う今日、アルゼンチン政府はニューヨークで外交攻勢を拡大させようとしている。国連は英国とアルゼンチン間の会談を求めてきているが、UKが現実の解決を拒否できる安全保障理事会の後援なしには介入する力をほとんど持たない。群島を石油に富む地域に変えることができた石油とガスの埋蔵量のゆえに沖を採掘するためオーシャンガーディアンの油田掘削装置が到着した今月初め、長年の主権の膠着状態がパッと燃え上がった。

月曜、英国の小さな会社デザイアー石油が諸島の約60マイル北で採掘を始めた。懐疑論者らはその商業上の現実味を疑うが、地質学者らは600億バレルにおよぶかもしれないと言う。

騒ぎがアングロ・アルゼンチン関係を1982年の紛争以来最低記録をもたらしてきているが、カークナーは諸島を妨害するいかなる試みも禁止した。ブエノスアイレスは地域の結束を奮い起こすことで外交勝利を成し遂げたが、実行上の成果は取るに足らなかったとアナリストらは言った。

「カークナーを成功させて他の何人かのラテンアメリカの指導者が気分よくておそらく自国でちょっとした政治的はずみを得る以外は、結集した地域姿勢は現場でほとんど重要性を持たない」とアメリカ大陸間意見交換シンクタンクのマイケル・シフターは言った。

2日間のサミットの主要目的は、米国とカナダを除いて実効性を欠くワシントン・ベースのOAS米州機構をしのぐ、新たな全地域統一体で合意することだった。

しかしながら、伝えられるところではランチの席で侮辱を投げつけ合ったチャベスとコロンビアのウリベ大統領との間の騒動によって結束の誓約は影を落とされた。伝えられるところでは、「地獄へ行け」とも「くたばりやがれ」とも訳される「vete al carajo」とチャベスが言った、そしてウリベがベネズエラ人は「一人前の男」になって遠くから侮辱を浴びせるよりむしろ彼の問題を最後まで立証するべきだと応戦する間に、抗議のため退席すると脅した。キューバのラウル・カストロ議長が騒ぎを鎮めるため介入した。

(ガーディアン紙 24 February 2010)

◇米国抜きの地域機構設立を承認 中南米カリブ首脳会議

中南米とカリブ海諸国の首脳は23日、メキシコのリゾート地カンクン近郊で開いた「統一首脳会議(サミット)」で、米国とカナダを除いた新たな地域機構「中南米カリブ海諸国共同体」の設立を承認した。

統一サミットはメキシコのカルデロン大統領の主催で2日間にわたって開かれ、中南米とカリブ海諸国30カ国以上の首脳が出席。同地域の33カ国が加盟する中南米カリブ共同体の創設は、最優先課題となっていた。

これで米国とカナダが加盟する米州機構(OAS)とは別の地域機構ができることになり、ベネズエラのチャベス大統領はCNNスペイン語放送のインタビュー で「(中南米カリブ共同体は)OASに加えて設立されるが、いずれOASは消滅するだろう」と述べ、同共同体によって中南米とカリブ諸国は米国の「威圧的な影響」を受けることなく結束できるとの見方を示した。

サミット初日の22日にはチャベス大統領とコロンビアのウリベ大統領が激高してののしり合う一幕もあったが、23日には両国とも、新合意の新しい枠組みの中で関係改善に努めると表明した。

(CNN 2010年2月24日)

2010/02/21

戦争に頼るアメリカ史



◇チョスドフスキー:アメリカはイランを攻撃することでWW3(第三次世界大戦)に着手する

独立したカナダの政策リサーチグループ(GlobalResearch)に所属するミッシェル・チョスドフスキーは、イランが言うことはほとんど重要ではないと考える、なぜなら、米国が戦争を考慮して準備しているからだ。

(RussiaToday 19 February 2010)
http://www.informationclearinghouse.info/article24806.htm

▲ミッシェル・チョスドフスキーはカナダ・オタワ大学経済学教授。世界で尊敬される数少ない反体制、左翼知識人のひとりでユダヤ人。
9.11内部犯行説を確信する彼は、「対テロ世界戦争」の幻覚構造を打破し、グローバリゼーションによる世界の経済寡頭支配を防ぐため反戦・平和行動を築こうと苦闘する。
著書には、2003年の「貧困のグローバリゼーションとニューワールドオーダー」、2005年の「アメリカのテロリズム戦争」がある。翻訳本:「アメリカの謀略戦争ー9.11の真相とイラク戦争」

▽オバマは「一期しかもたない」とチェイニー前副大統領がにやりとして言った(最近あった保守派の大会で)。
この人また副大統領になりたいらしい...