見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2009/09/25

シドニーが火星に



◇クレイジーな砂嵐がシドニーを赤く変質させる

23日水曜朝、砂嵐が吹き荒れて街の空を真っ赤に変質させた。ある住民はブループラネット(地球)を後にしてきたかと思った。

「火星で目ざめたみたいだった」と、シドニー住民のマーカス・シャピはWired.comにEメールしてきた。

オーストラリア東部の住民はこの奇妙な周囲の状況と戦わねばならなかった、というのも干ばつ続きの奥地からの強風が砂を掃きのけてそれを突風で街に運んでくるからだ。

「強烈な北の低気圧領域になって、昨日の間中ずっと西寄りの強い突風を引き起こした、そしてそれらの風が大陸の非常に干上がった奥地から大量の砂を掃きのけた」と気象庁ニューサウスウェールズ地方支部長のバリー・ハンストラムはブルームバーグに語った。

たとえ何が起こったか承知していても、事象の奇妙さは当然シドニー市民の油断につけこんだ。発生を追跡するTwitterのクールなタグ、「#sydneyduststorm」がすぐに現れた。ある人はTwitterに「a leeetle apocalyptic」と断言し、誰もが一生にこれと比較できる激しい砂嵐を体験したことがないと断言した。おそらく、最近のオーストラリア史で同様の事象は、1983年メルボルンでの大規模砂嵐だけだった。

西部ニューサウスウェールズのかなり奥地、ブロークンヒルのようなオーストラリア南部の他のエリアでは、嵐の強烈さはこんなものではなかった。上の驚くべきヴィデオで見ることができるように、砂嵐は時折、空を黒く塗りつぶした。

(Wired News サイエンス 23 September 2009)
http://www.wired.com/wiredscience/2009/09/reader-photo-gallery-crazy-dust-storm-turns-sydney-red/#more-11319

◇オーストラリア気象台によると、砂漠地帯から秒速30メートル近い強風が吹いたのが原因。これほど大量の砂が広範囲に降るのは1940年ごろ以来という。中央部では干ばつが続いており、地球温暖化との関係を指摘する声もある。
(共同通信 2009年9月23日)

◇このところ山火事、地震、強風、巨大なひょうなどに見舞われているオーストラリアのシドニーの街を23日、不気味な赤い砂じんが襲った。

内陸部から強風で運ばれた砂ぼこりで車や建物はオレンジ色に変わり、交通機関は混乱し、子どもや高齢者は屋外に出ないように呼びかけられた。人びとは フェイスマスクを着けたり、スカーフで口を覆ったりして職場に向かっていた。シドニーの空港では着陸地を変更する国際線の航空機も出たため、空の便も大幅 に乱れるとみられる。

シドニーがあるニューサウスウェールズ州の警察は、22日に一部の地域で濃い砂じんが発生して空が赤黒くなり、視界が2~3メートルにまで悪化するなどの異常な状態があったと報告していた。

・地震やひょう、野火も

ニューサウスウェールズ州に隣接するビクトリア 州では、22日午後、雷雨とともに「クリケットのボールくらいの大きさの」ひょうが降り、自動車のガラスが割れる被害が出たほか、22日遅くにはマグニ チュード2.6と3.0の小さな地震が起きた後に激しい雨が降り、鉄砲水への警戒が呼びかけられた。当局によると地震による被害は出ていない。
 
さらに北のクイーンズランド州では、気温が高く乾燥した天気が続いたことから10数か所で野火が発生していた。

(AFP 2009年9月23日)

月面に水がある




◇これまで月の土壌は乾燥しているものと考えられていたが、月面に水分子が存在している証拠が、インドの無人月探査機「チャンドラヤーン1号」など3つの探査機ミッションで観測され、米科学誌サイエンス最新版に3つの論文が発表された。

論文の1つを発表した、テネシー大学のラリー・テイラー氏の研究チームは、NASA米航空宇宙局が月の鉱物組成をマッピングするために開発し「チャンドラヤーン1号」に搭載された装置「月鉱物学マッピング(Moon Mineralogy Mapping):M3)」を用いて新たなデータが得られたと述べた。

M3は月面から反射される太陽の反射光からの反射をもとに月の土壌に含まれる成分を解析する装置。テーラー氏の研究チームは、M3を使用して反射光の波長を分析し、酸素と水素の化学結合を観測した。同チームは、これが月面に水が存在する証拠になると述べた。

月に存在する石と土は、約45%の酸素を含有している。しかし、観測された水素の出どころは特定されていない。

テーラー氏の研究チームによると、水素が「太陽風」と呼ばれる現象で飛来してきた可能性があるという。太陽風は、太陽で核融合が起きる際に太陽から放出 される水素イオン(H+)原子を主な成分としている。同チームは、月の土壌1トンあたり25%の水が含まれていると推計した。

M3と同様の機器を使用したほかの2つの調査でも、水の存在を示す化学的な特徴が発見された。

そのうちの1つは、約10年前に土星へ向かう途中、月の付近を通過した土星探査機カッシーニから得られたデータで、もう1つは、2005年に彗星(すいせい)「Temple-1」に向けて発射された彗星探査機ディープインパクトからのデータ。ディープインパクトはM3同様の装置を用いて、月の付近を通過する際にデータを収集していた。

また、1960年代にアポロが持ち帰った月の石や土にも水の痕跡が含まれていた。しかし、石や土を輸送するための容器が密閉されていなかったために、これまでは地球上の水が混入したとみられていた。

(AFP 2009年9月24日)

◇大統領保護のブラジルが安保理の会合要請、ホンジュラス情勢

今年6月の軍主導のクーデターで国外追放されたセラヤ大統領が21日に強行帰国した中米のホンジュラス情勢で、同大統領を大使館で保護しているブラジル政府は23日、国連安保理に対し緊急会合の開催を要請した。

大統領の保護を始めてから、大使館への飲料水や電力配給や電話サービスは断絶されており、ブラジル政府は国際法違反と反発している。米国務省のケリー報道官もこれらのサービス停止を確認した。ブラジル政府は、大統領の国外追放を非難、セラヤ氏の復権を求めている。

一方、ミチェレッティ暫定大統領はCNNスペイン語放送との会見に応じ、セラヤ氏の身柄確保などで治安部隊が大使館に突入することはないと述べた。ただ、 セラヤ氏が館外に出た場合、憲法違反の罪で逮捕されると述べた。また、電力供給の中止については大使館前に集まっていたセラヤ氏支持者が切断したと主張、 23日にはサービスが再開されたと述べた。

また、セラヤ氏が今年11月29日に予定する大統領選に同意するなら、直接対話に応じるが、最高裁が出したセラヤ氏の逮捕状は依然有効であるとも述べた。

セラヤ氏の強行帰国後、支持者と警察の衝突は散発しているとされ、死亡者が出たとの情報もある。

(CNN 2009年9月24日)

◇軍事クーデターで国外追放されたホセ・マヌエル・セラヤ大統領が強行帰国したホンジュラスでは23日、セラヤ氏が首都テグシガルパのブラジル大使館内にとどまる中、支持者らの抗議行動が拡大しており、警察によると警官隊との衝突で2人が死亡した。

セラヤ氏は、大勢の支持者やジャーナリスト、大使館スタッフとともに、ブラジル大使館内にとどまっている。同大使館では、食料が底を突きかけているほか、電気や水道、電話などが一時的に遮断される事態となっている。
 
テグシガルパでは23日、シンボルカラーの赤い服を着たセラヤ氏の支持者数千人が街頭にくり出し、6月28日のセラヤ氏追放以来最大規模の抗議活動を行った。

こうしたなか、米州機構のホセ・ミゲル・インスルサ事務局長は23日、今週末に新たな調停団をホンジュラスに派遣するとともに、クーデター後に召還していた各国大使を再びホンジュラスに戻すと発表した。

一方、国連の潘基文(パン・キムン)事務総長は、ホンジュラスで11月に予定されている総選挙に向けた状況は好ましくないとして選挙支援の一時停止を発表した。

(AFP 2009年9月24日)

写真は、ピッツバーグのG20サミットを前にトラブル発生:抗議者と暴動鎮圧機動隊が衝突、ゴム弾とペッパースプレーの報告あり(BBC 25 September 2009)
NASA:「月には水がある」(CNN 24 September 2009)

2009/09/23

悪夢のシナリオ



◇ホンジュラスはセラヤが戻るとたんに夜間外出禁止令

追い出されたマヌエル・セラヤ大統領のドラマティックな本国帰還後、ホンジュラス当局は夜間外出禁止令を負わせてきている。

セラヤ氏は首都テグシガルパのブラジル大使館内に逃げ込んでおり、彼の支持者が何百人と外に集まってきている。

対話を得ようとしていたと彼が言った首都に戻るため、彼は山脈を越え、川を渡ってきたと言った。

TV放映された演説で、暫定的なリーダーのロベルト・ミチェレッティは、ブラジルがセラヤ氏を手渡して裁判を受けさせることを要求した。

いかなる暴力も責任はブラジルにあるとミチェレッティ氏は言った。

「ブラジル政府へ要求:セラヤ氏に対する司法の命令を尊重して彼をホンジュラス当局に追いやれ」と彼は言った。

<世界の目はブラジルとホンジュラスに注がれる。>

退陣させられたリーダーが国にいるのを初めは否定するミチェレッティ氏のせいで、セラヤ氏の帰国は当局の不意を襲った。

ホンジュラス内部の緊張が増したとき、ヒラリー・クリントン米国務長官はセラヤ氏の帰国が暴力につながってはならないと言った。

「いやおうなしに会話は始まらなければならない、セラヤ大統領とホンジュラスの事実上の政権との間に連絡ルートはある」と彼女は言った。

ミセス・クリントンはコスタリカのオスカー・アリアス大統領との会談後ニューヨークで話をした。アリアス大統領はホンジュラスの2党間の失敗した和平交渉を仲介してきた。

全国のTV番組で放送された映像で、トレードマークの白いカウボーイハットをふる笑顔のセラヤ氏がブラジル大使館のバルコニーに姿を現して支持者の群衆に手を振る。

すぐあとで当局は15時間の夜間外出禁止令を押しつけた。

左派寄りの大統領は6月28日銃口を突き付けられて追い出されて以来、ニカラグアで国外追放生活を送ってきている。

セラヤ氏が憲法改正への動きを支持するかどうか国民に尋ねるため拘束力のない公の審議会を開催しようとした後、危機は勃発した。

米国は追放中のセラヤ氏を支持してきており、事実上の指導者らを「民主的な憲法上のルール」を修復するのを怠るとして非難してきている。OAS米州機構はセラヤ氏の復職を要求してきている。

<支持を得る>

ブラジル大使館の内部からBBCと話をするセラヤ氏は、帰国するためにさまざまな方面から支持を得てきていると言った。

◇分析◇ by Charles Scanlon BBCアメリカのアナリスト

クーデター首謀者らにとって、それは悪夢のシナリオのように見える。彼らはマヌエル・セラヤの帰国を妨害するために、できることは何でもしてきている。クーデター後何日かしてセラヤの飛行機が着陸するのを防ぐため兵士を送り、その後ニカラグアから越境する彼を阻止するために国境に兵士を送る。セラヤ氏が戻ることの追認は、ロベルト・ミチェレッティには恥をかかされることとして出てくることになり、国内での彼の権威を傷つける。
暫定政府はクーデターのため世界中でとがめられてきているが、その支配を固めてきている。セラヤ氏の帰国が今また危機的事態に追いやる。
暫定政府は時間を稼いできている、11月の次の選挙まで権力にしがみつきたいものと望む。もはやそれは成り行きを制していないし、クーデター以降、最も脆弱に見える。

(BBC 22 September 2009)

2009/09/21

トニ・コレットがエミー賞を受賞



◇オーストラリアの女優、トニ・コレットがコメディシリーズ「United States of Tara」でエミー賞コメディ部門の主演女優賞を獲得した。
(BBC 21 September 2009)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/8266031.stm

ワオー、トニ・コレットは1994年の「ミュリエルの結婚」以来、大好きな女優のひとり。ハリウッド映画に出演するようになり、1999年の「シックスセンス」のママ役で彼女はよく知られるようになった。変なニット帽をかぶりヒッピー風の周囲から浮いたかっこうの自殺傾向のある「アバウト・ア・ボーイ」のママ役もかなり忘れがたい。
トニ・コレットは舞台でも2000年の「ワイルドパーティ」でトニー賞にノミネートされていて、2006年には初アルバムを出し、ツアーもやるミュージシャンでもある。

◇アル・ゴア前米副大統領が地球温暖化防止を訴え、開催を提案した世界規模のコンサート「ライヴ・アース」が7月7日、オーストラリアのシドニーにあるオージー・スタジアムで幕を開けた。
皮切りとなるシドニー公演では、オーストラリアの女優で歌手のトニ・コレット&ザ・フィニッシュのトニ・コレットがパフォーマンスを披露する。
(AFP 2007年7月7日)

◇多くが「Toni&Dave」で知っているふたりには2008年3月、美しい女の子が誕生
http://www.tonicolletteandthefinish.com/toni_lo.html
↑ここで「toni collette & the finish 」の音、彼女のヴォーカルが聴けます

YouTubeのパフォーマンスの曲は「Look Up」

2009/09/20

You lie!



◇リード上院議員がアダム・ハーマンソンの死の徹底的調査を求める

バグダッドの寮で感電した後死亡した25歳の民間警備契約人アダム・ハーマンソンの死を調査するよう、ハリー・リード上院院内総務が国防省とペンタゴンに求めてきています。ハーマンソンはトリプルキャノピー社に勤めていました。ハーマンソンの死が欠陥のある電気工事から生じたものかどうか知りたいとリードは言いました。

◇シューマー上院議員が電子投票界の整理統合・強化の調査を求める

国内最大手電子投票マシーン業者エレクションシステムズ&ソフトウェアへのディーボルト社の投票マシーン事業部の最近の売却を調査するよう司法省の反トラスト局に要求しました。取引には「わが国がどうやって投票するかに関して不都合な含み」があるかもしれないとシューマーは言いました。Verified Voting(裏付けされた投票)によると、1億2000万以上の有権者登録をした有権者がこの2社のシステムのひとつを使います。

◇上院は評決でACORNが連邦の財源を受けるのを妨害するのを認める

ワシントンからのもうひとつのニュースでは、貧困撲滅団体ACORNが連邦の住宅財源をこれ以上受け取るのを妨げるのを上院は賛成83対反対7で可決してきています。ACORNは貧しい人々が抵当受け戻し権喪失と戦って税金問題を片づけるのを助けます。この組織は長いこと共和党議員とフォックスニュースの標的となってきています。

◇マイケル・ムーア:「ボクらには民主的な経済が必要だ」

トロント映画祭でマイケル・ムーアがドキュメンタリー映画の新作「キャピタリズム:ラヴストーリー」をプレミア上演してきています。映画はウォールストリートの危機と、普通の人々の生活へのさんざんな影響を論じます。トロントの記者会見でムーアは、なぜアメリカ政府がリーマンブラザーズとベアスターンズではなくてAIGとゼネラルモーターズを救済することにしたのかに疑義を唱えました。
マイケル・ムーア:「ベアスターンズとリーマンブラザーズはしかるべき貢献をしてきていなかったんだとみるね。これではちょっとマフィアのようじゃないか?マフィアのドンにしかるべく支払うやつらは生きられるが他は生きられない。いたるところあらゆる点で同様の不公平なシステムだ。ボクらには民主的な経済が必要だ。ボクらにはそれがない、ボクはそれをずっと主張していくつもりだ。」

(以上、デモクラシーナウ!2009年9月15日ヘッドライン)

◇ガザ地区軍事作戦、「戦争犯罪」と国連報告書

昨年12月27日から今年1月18日までイスラエル軍がパレスチナ自治区ガザで実施した軍事作戦について、国連人権理事会の調査団は15日、イスラエルとパレスチナの双方の行為が「戦争犯罪」に匹敵するとした報告書を公表した。

調査団は南アフリカ人の判事、リチャード・ゴールドストーン氏が代表を務め、574ページの報告書をまとめた。内容の大半はイスラエル軍への批判で占められ、その行為が「戦争犯罪であり、人道に対する罪に相当する」と述べている。イスラエルは調査に協力していない。

報告書によるとイスラエル軍は、国際法によって義務付けられている民間人の死傷者や、民間施設への被害を回避もしくは最低限に抑えるための措置を取らな かった。白リン弾を民間人居住地区に発射し、医療施設を爆発力の高い砲弾で攻撃したうえ、攻撃前に民間人や国連要員への警告を行わなかった点も問題視され ている。さらに、パレスチナの民間人を「人間の盾」とし、ガザ地区の食糧供給に故意に打撃を与えたと指摘されている。

報告書は国連安全保障理事会がイスラエル政府に対し、第三者による3カ月以内の検証開始を促すよう勧告。国際刑事裁判所(ICC)の検察官による調査も提案している。

一方、パレスチナ側については、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが、イスラエル側へのロケット弾攻撃を続けた点が問題視された。

報告書を受けてイスラエル外務省は、「調査の偏向は明らかであり、南部の民間人に対するハマスのミサイル攻撃が続いたためガザ軍事作戦が必要だった点が無視されている」との声明を発表。またハマスのスポークスマンはCNNに対し、ハマスが国際法で認められている自己防衛を行っていたと述べ、戦争犯罪の指摘に反論した。

(CNN 2009年9月16日)

◇国連の徹底的調査がガザの戦争犯罪でイスラエルを非難

今年初めのガザ攻撃の間にイスラエルが戦争犯罪とひょっとして故意にパレスチナ人一般市民を標的にすることで人道に反する犯罪を犯したのを国連実情調査団が認めてきています。その半数以上が民間人の、1400人以上のパレスチナ人が米国に支持されたイスラエルの襲撃で殺されました。調査の代表、リチャード・ゴールドストーン判事は、彼の調査はイスラエルの司令官によって命じられた意図的な攻撃に集中させたと言いました。
リチャード・ゴールドストーン判事:「どの点からも、そして最大限可能な程度まで、私たちが調査した36件の事件は、戦闘の中心にいた司令官や兵士を、言うならば「結果論で批判する」ことに結びつきません。まさに、採用された計画的な政策や取られた武力行使のほとんどあからさまな様相は緊迫していない、差し迫った状況にない、ということなのです。」
イスラエルの攻撃には、白旗を掲げたパレスチナ人一般市民への狙撃、国連避難所への故意の爆撃、300人以上の子どもの殺害が含まれました。報告書は、イスラエルの町に対するロケット弾攻撃でこれもまたジュネーブ条約に違反するとしてパレスチナ人戦闘員を非難します。ガザ攻撃で13人のイスラエル人が死にました、4人は「友軍の誤射」によるものです。報告書は国連安全保障理事会に、申し立てを立証するかまたは国際刑事裁判所による調査に向かうか両方の側に要求するよう勧告します。

◇カーター:人種差別がオバマ攻撃をあおる

ジミー・カーター元大統領がウィルソン下院議員の論争と最近のオバマ大統領への右翼の抗議にハンディを課してきています。NBCニュースと話をするカーターは、オバマに対する最近の攻撃は人種差別に根を持つと言いました。
ジミー・カーター:「激しくはっきりと表明されたバラク・オバマ大統領への反目の圧倒的部分は、彼が黒人である、彼がアフリカ系アメリカ人である事実に基づくものだと私は考えます。私は南部に住み、南部がずっとよくなっているのを見てきています。そして当時、国のその他がマイノリティグループ、特にアフリカ系アメリカ人に向かっての南部の態度を共有したのを見てきています。あの人種差別へ向かう傾向はまだ存在します。そしてアフリカ系アメリカ人にこの偉大な国を指導する資格はないという、南部だけではなく国中の多くの白人のなかにある信念のために、それが表面にまで沸騰してきていると私は考えます。」

(以上、デモクラシーナウ!2009年9月16日ヘッドライン)

◇バラク・オバマ米大統領が9日に議会で行った医療保険改革に関する演説中、共和党議員の1人が「うそつき」とやじを飛ばし、後に謝罪する騒ぎがあった。

この議員は、サウスカロライナ州選出のジョー・ウィルソン下院議員。オバマ大統領が改革後も不法移民には保険は適用されないと述べた後、やじを飛ばした。

米議会の大統領の演説で野次が飛ぶのは異例。民主党のナンシー・ペロシ下院議長は直ちにウィルソン議員を鋭くにらみつけ、他の民主党議員らも抗議の声を上げた。オバマ大統領は一瞬動きを止めたが、すぐに演説を再開した。

ウィルソン議員は声明で、「感情的になってしまった。演説内容には反対だが、わたしの発言は不適切で遺憾なものだった。礼節を欠いたことに対し、大統領に謝罪する」と述べた。

(AFP 2009年9月10日)

◇靴投げイラク人ジャーナリストが拷問を申し立てる

昨年12月に記者会見中のブッシュ前米大統領に靴を投げ付け、服役を経て15日に釈放されたテレビ局アルバグダディヤのムンタゼル・ザイディ記者(30)は、記者会見が依然進行している間に別室で暴行を受けたことを明らかにした。

ザイディ記者は釈放後直ちにアルバグダディアのスタジオを訪れ、他の記者らに自身の経験を語った。それによると、同記者は靴投げ後、記者会見会場から別室に連行された。警備員らからケーブルやパイプで殴打され、電気ショックを加えられたが、同記者は反省や謝罪を拒否した。収監中も反骨姿勢を貫いたとしている。

ただしザイディ記者は、自身の行動をプロ意識に欠けると批判した記者仲間に対し、謝罪を表明した。

アルバグダディヤによると、ザイディ記者は同日夜、シリアの首都ダマスカスに入った。家族はCNNに対し、同記者が治療のため今後ギリシャに向かう予定であることを明らかにした。

(CNN 2009年9月16日)

◇ACORNの代表が団体への批判を「現代のマッカーシズム」と警告



貧困撲滅団体ACORNは、同団体職員による売春斡旋業者や売春婦へのアドヴァイス提供がカメラに収められて以来、批判の矢面に立たされています。大統領選のときの有権者登録で不正があったとして、数年にわたって同団体を非難してきた保守派にとり、今回のヴォデオは格好の材料となりました。共和党は、物件差し押さえ、税金トラブルの解決、有権者登録といった面で貧しい人々を援助しているACORNへの連邦政府補助金をすべて停止するよう要求しています。

(デモクラシーナウ!2009年9月17日)

写真は、水曜夜、オバマ大統領の演説中に「You lie!(うそをついている)」と叫ぶジョー・ウィルソン下院議員