見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2015/07/18

東本願寺のコメント

◇安全保障関連法案の衆議院平和安全法制特別委員会における採決を受けて宗務総長コメントを発表

7月15日、衆議院平和安全法制特別委員会において、安保関連法案が採決されたことを受けて、同日付で宗務総長コメントを発表しました。

安全保障関連法案の衆議院平和安全法制特別委員会における採決を受けて

このたびの安全保障関連法案の採決は、未来を踏みにじり、人のいのちを奪い取っていくことに直結する行為です。

このことは同時に、戦時下に生きた人々の声、無数の死者を背景に制定された日本国憲法の平和の誓いを空文化させるものです。

過去の歴史に学び、未来を開くことに逆行する安全保障関連法案の即時撤回を、「悲しみ」をもって強く求めます。

    2015年7月15日
                            真宗大谷派宗務総長 里雄康意
東本願寺ホームページより
http://www.higashihonganji.or.jp/news/important-info/12064/ 

写真:今年も境内南側外周のお堀に蓮が咲きました。
お堀の東側に白い蓮が咲く一角があります。
参拝の際にぜひ、ご覧ください。
http://www.higashihonganji.or.jp/photo/12071/



2015/07/17

安保法制について CWニコル

◇<安保法制・私はこう考える>
海外の戦争、参加不要 
作家、C・W・ニコルさん(74)

国際情勢に合わせて安全保障のあり方を変えることはやむを得ない。自衛隊が海賊行為を取り締まり、テロ対策に協力することは必要だが、他国が攻撃された場合に集団的自衛権を行使することは反対だ。海外の戦争に出かける必要はない。

安倍政権は米国と約束したからと安保法制を推し進めており、法案を巡る説明は信頼できない。国民的議論をし、憲法改正など適正な手続きを踏むべきだ。自衛のための戦争は否定しない。平和維持のために永世中立国スイスのような自衛力を持つ選択肢もある。

実父は第二次世界大戦で戦死した。育ての父もインド洋で旧日本軍と戦った。英国人捕虜への残忍な行為を知った母が日本に憎しみを抱く気持ちはよくわかった。それでも私が日本に来たのは、森に恵まれ、北に流氷、南にサンゴ礁が見られる他にはない島国で、思うがままに旅ができ、言論の自由もあるからだ。「戦争の放棄」を掲げ、平和を守ってきたことは海外からも尊敬され、日本国籍の取得にためらいはなかった。だが、特定秘密保護法の制定で言論の自由は脅かされ、今度は憲法9条も危うい。

英国では米国との同盟を重視したブレア政権(当時)が国民の反対を押し切り、イラクやアフガニスタンとの戦争に参加した。英国はテロの標的となり、イスラム過激派に加わる若者がいる。

海外での武力行使を認めれば、国際的な日本の信頼は崩れ、テロの標的になりかねない。中韓やイスラム諸国との関係悪化も招く。

(毎日新聞 2015年7月3日)
http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20150703org00m010007000c.html

2015/07/14

宮崎 駿の希少な記者会見

◇日本は戦争の悔いに関してはっきりしなければなりません:アニメ映画監督 宮崎 駿

最新作「風立ちぬ」が戦争を美化するとして一部の韓国人から非難されるオスカー獲得アニメ映画監督 宮崎 駿は、月曜、過去の帝国主義に関して日本は自責の念をはっきり述べる必要があると言った。

安倍晋三首相は彼の非難の根拠で20世紀の戦争の遂行についてはっきりする必要があると、有名な自由主義者の宮崎は言った。

「侵略戦争は完全に誤りだった、そして中国人に桁外れの損害をもたらしたと、日本ははっきり言わなければならないと思います」と、東京のスタジオでの異例にすぐれた記者会見で彼は記者らに話した。

「政治情勢におかまいなく、日本は中国での長い期間の軍国主義者の活動に関して、痛切な自責の念を持たなければいけません」と彼は言った。

国家主義者(日本の右翼)の安倍は、第二次世界大戦の終焉が70周年であるとする声明(談話)を用意している。

降伏以来日本が演じてきた、また演じ続ける積極的な役割に集中する「前向きの(将来に備える)姿勢」と彼が呼ぶものの必要について、彼は何度も繰り返し話した。

だが、それが、前首相によってなされた明確な謝罪をトーンダウンしようとするどのような試みも思いとどまらせるべきと言う、ソウルや北京で響きわたる目覚まし時計をセットした。

「それについて忘れたい多くの人がいることは承知しています、でもそれは絶対に忘れられてはいけません」と宮崎は言った。

コメントは彼の最後の長編映画封切りから2年後に出てくる。映画は芸術的手腕を称賛されたが、戦闘をロマンチックに描いたと少数派の人が言ったことのために批判された。

「風立ちぬ」(英語で"The Wind Rises")は、第二次世界大戦の戦闘機で日本で最も有名なゼロ戦の原因である男、航空機関士の堀越二郎がモデルになる戦闘機デザイナーの顛末を語った。

うわさでは、宮崎は「堀越は軍部からの要請に抵抗した人物でした。彼はただあの時代に生活したから責められたのではないかと思う」と言って批判に応えていた。

(AFP 2015年7月14日)

米アカデミー賞受賞監督の宮崎駿氏が13日、東京都内で記者会見を開き、日本は帝国主義的な過去についての反省を明言する必要があると話した。また議論の的となっている沖縄県名護市辺野古への米軍普天間飛行場の移設計画を非難した。
(AFPBB News 2015年7月14日)

△宮崎駿さん、新基地反対にメッセージ(2014年11月14日)

オスプレイ配備撤去と辺野古新基地建設に反対する県民の運動に賛同する県外著名人の声を集めている仲里利信元県議会議長らが13日、賛同者に名を連ねている映画監督の宮崎駿さんのメッセージを公表した。宮崎さんは「沖縄の非武装地域化こそ、東アジアの平和のために必要です」との直筆文を寄せた。

宮崎さんは8日、卓越した業績を残した世界の映画人に贈られるアカデミー名誉賞を受賞するなど、アニメ映画の監督として世界的な知名度がある。

著名人のメッセージを集めているのは仲里氏のほか桜井国俊元沖縄大学長、ジャーナリストの由井晶子氏、屋富祖建樹元琉大教授、日本科学者会議会員の屋富祖昌子氏。宮崎さんのメッセージは4日に届いた。

仲里氏らは10月29日から県外の著名人ら約460人にはがきを送り、新基地建設反対への支援を求めた。県庁で実施した記者会見では返送された賛同のはがきが89人になったことも報告した。

http://english.ryukyushimpo.jp/2014/12/03/16057/

2015/07/13

文明発祥の地 メソポタミア湿原

文明発祥の地、一部には「エデンの園」があったところとも言われるメソポタミア湿原は、2013年7月にイラク初の国立公園に指定された。

◇メソポタミア湿原の地獄

彼らに先立つサダム・フセインのように、ISISは、イラクの唖然とさせる生態学の部分に目を注いでいる、おまけに、なんと生活様式を5千年戻される状態に放置する。

写真:”mashoofm”ボートに乗るマーシュアラブ人(低湿地に居住するアラブ人)

匹敵することは見てわかる。テロリストグループISIS(イスラム国)による現代イラクのメソポタミア・マーシュランド(低湿地)の枯渇と破壊は、サダム・フセインのバース党政権がまさしくその土地を枯渇させた1991年3月の暗黒の時代へのうす気味悪い回帰だ。サダムの専制支配から脱しようと苦闘していたイラクのシーア派反乱軍を壊滅すると同時に彼はやった。長いあいだその湿地に居住した種族の年長者は、「歴史は再びそっくり繰り返されている」と断言した。

今から60年前、50万人までのマーシュアラブ人がチグリスとユーフラテス川のそばの湿地に住んでいたと推定される。1991年の枯渇前、彼らは多くの点で彼らの祖先の生活とも言えるものを思い出させる現代の生きる人だった。カヌー(mashoofmとして知られる)で出入りできる水上の葦の家(最も著しく印象的で独創的な美しいあり方で設計される)で生活し、コメ栽培と魚を捕ること、水牛を飼うことを伴う生活を送る。サダムは低湿地の生活様式の大部分を破壊した。

1991年の危機の後、湿地の人口は2万人にまで減った。一部の部外者が愚かにイラクをみなすもの(よって砂漠の国も同然と指名する欠陥のある認識は、1990年代の間ずっとイラク政権への色々なアメリカの軍事作戦名によってよくならない)と正反対であるような、みずみずしく茂った湿地は実質上不毛の乾燥した砂漠も同然に等しくなる危険にさらされるほど破壊された。それどころか排出された水はイラク領土の7500平方マイルが砂漠化に負ける原因になった。
写真:伝統的なマーシュアラブ人の家のなか。

英米軍事侵略による専制的サダム・フセイン政権排除の結果として、たとえ彼らが2003年に(難民となったマーシュアラブ人の多くがなんとか戻ろうとして改めて古い生活を始める気にさせる成り行き)再度殺到したとしても彼らは当初の規模の30%に決して及ばなかった。昔は繁茂する湿地の広い帯状の土地が「もはや生態系として存在しない」ことにどうしても排出された水が責任を持つことをロンドン大学「湿地生態系研究グループ」の調査が見つけ出した。そしてこれが、いわば世界最大の湿地生態系であったのを忘れないでください。イラク人にとってそして全く人類にとって甚大な被害をもたらす環境上の損害。それらは絶対にまるで同じ状態ではありません。自然の美しさに関してのみならず、イラクの環境に対するその恐ろしい攻撃の前にはよく生育していた野生生物がもはや見えないことに関しても。または、環境擁護基金のShannon Cunniffが簡潔に言葉で表すように、生態学的で犯罪的な人災の結果として、「メソポタミア文明が栄えたところからそう遠くないかつて生気にあふれる川の湿地はその植物相と動物相を失った。」 
写真はマーシュ・アラブ人の村(abualsoof.comより)

今は夏であり、目下ISISがアンバル県のラマディ・ダムを支配する。水の供給を止めるまたは減らすでも干ばつの可能性のあるせいで、この沼地をさらにめちゃめちゃにしかねない。あるいは、救済や回復はもう少ししか残っていない線を越える局面に彼らをせきたてるかもしれない。

ISISは、十分正体をばらし、イラクの古代の遺産や文化に対するその冷淡な侮辱の態度を明らかに誇りとしている。彼らは文明の産物を打ち砕き、闇市場で外国人に売るために古代遺物を略奪した、そして世界遺産の遺跡をブルドーザーで片づけた、最も不名誉にもNineveh県の2000年経つハトラをこわすことだ。イラクの文化遺産に対する彼らの犯罪は、サダム・フセインによってイラクを苦しめたことよりずっと大きい。古代バビロンでのサダムの”刷新のための奮闘”は、1988年当時のユネスコにしかない世界遺産遺跡リストから実際にユネスコがそれを除去したのをみてきた。

現在、フセインよりも多くのイラク古代遺産を破壊してイラク戦争によって生じたカオスを結合させているISISは、フセインが湿地にしていたことの最後の仕上げをすることを公けにしている。それらを破壊して、彼らが最後の命取りとなる原因として求めるもの、より古風でシンプルな生き方の多くの世代を終わらせる。とことん古代シュメール文明にさかのぼる生き方だ。

ISISがいまイラクからさらに盗む方法として環境にその照準を合わせていることや生息動物(居住者)の生存をめちゃめちゃにしていることは道理に適うのかもしれない。イラクの豊かな古代文化の破壊に加えて、それは彼らが何を求めるかのさらにもうひとつの指標だ。イラクを文明や文化が欠けている、最も未開の野蛮人によって支配される荒涼とした荒野に変えること。

https://www.the-newshub.com/environment/the-murder-of-the-mesopotamia-marshes


△日本政府はイラク復興支援策の一環として、イラク南部に広がるメソポタミア湿原の復元に協力することを決めた。同湿原は70年代には四国より一回り広い面積があったが、旧フセイン政権時代の干拓などで乾燥が進み、4%ほどまで縮小している。政府は「環境分野での貢献は、自衛隊派遣だけではない日本の復興支援を国際社会にアピールできる」(外務省幹部)として、現地の治安の回復を待ち、国際機関と協力して事業を進める意向だ。

メソポタミア湿原は、四大文明で有名なチグリス・ユーフラテス川の下流域で70年代には約2万平方キロの広さだった。だがその後、乾燥化が進んだうえ、湾岸戦争後に反フセイン暴動を起こしたシーア派部族の根拠地ともなったため、政権側は環境を変えて強制移住させようと川をせきとめた。

その結果、湿原は破壊され、湿地部分は02年には759平方キロにまで縮小。塩害や生態系への悪影響が出ている。国連環境計画(UNEP)によると、このままだと5年以内に消滅する可能性もあるという。

また、環境が変化したため、農業で生計を立てていた住民らが次々と移住し、30万人いた人口が一時、10万人まで減少したとも言われている。UNEPや国連食糧農業機関(FAO)が詳細な調査や復元事業を検討していたが、治安の悪化で中断したままだ。

昨年12月に来日したイラク南部の主要部族長の子息で民主化運動の指導者アブドルアミール・アル・リカービ氏が小泉首相と会談した際、「イラク南部の民衆が最も望む復興支援策だ」としてメソポタミア湿原の再生を要請し、政府の支援策の一つに急浮上した。

政府は資金援助だけでなく、専門家による調査のうえ、植林、塩害除去、かんがいや水路作りのプロジェクトなどの対策を検討しているが、詳細な調査には現地の治安の回復が必要となる。干拓された土地に入植した住民も多く、環境再生とどう調和を図っていくかも課題となる。
(2004年1月21日)
http://www.asahi.com/special/jieitai/TKY200401210234.html

△イラクの自然保護活動家が‘エデンの園’の再建によりゴールドマン環境賞を受賞(2013年4月17日)

ゴールドマン環境財団が2013年度のゴールドマン環境賞の受賞者6名を発表しました。これは環境とコミュニティを守るためにあらゆる困難をものともせずに活動する恐れを知らぬリーダーに与えられるものです。今年の受賞者にはネーチャー・イラク(イラクのパートナー)のCEO、Azzam Alwashが含まれています。

イラク南部のメソポタミア湿地は多くの人に文明発祥の地として知られており、一部の人からは’エデンの園’があった場所と考えられています。チグリス川とユーフラテス川の間に位置するこの地方は、かつてはオアシスであり、世界で最も重要な渡り鳥のフライウェイの一つでした。

1990年代の中期にサダム・フセインはこの地域を焼き払い、干拓し、有害物質を流して、かつてはエデンの園として知られていた湿地を黄塵地帯に変えてしまいました。

フセインが権力の座に就くとAlwashは迫害から逃れるために米国に移住しました。フセイン体制が崩壊した時、彼は子供の頃お気に入りだった湿原を再生する時が来たことを知りました。2003年に彼はカリフォルニアでの快適な生活を諦めるという難しい選択を行い、いつか娘たちも彼が幼少期に愛した場所を見ることが出来るようにするという希望を抱いて戦乱で荒廃したイラクに戻ったのです。

2004年にAlwashはネーチャー・イラクを設立し、水力工学の経験を生かして調査を行い、湿原を再生するためのマスター・プランを立てました。彼はまた環境省や水資源省に接触をし、政府の役人に対して湿原の再生による環境、社会、経済的な利益についての教育を行いました。

色々な障害がある中で、Alwashのアドボカシーの結果、メソポタミア湿原は再び元気を取り戻し、再生した湿原は今年の春イラクで最初の国立公園になる予定となっています。

再生活動を続ける中で、Alwashは今イラクの環境への新たな脅威と戦っています。トルコとシリア国境に沿った上流域に23のダムが建設される計画があり、もしこれが完成するとイラクに流れる水量はわずかになってしまいます。彼は水資源の争いによる脅威に世界の注目を集めるため、船によるツアーを組織してこれらのダムを国境地域における水資源を守るために必要な保護活動の復活の機会に変えようとしています。

http://www.birdlife-asia.org/archives/news-and-world/world/1490.html