見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2008/10/25

3万人のインディオがハイウェイを行く



◇コロンビア先住民1万人以上がウリべ政権への抗議デモ行進を開始
1万人以上のコロンビア先住民が、アルバロ・ウリべ大統領への抗議のデモ行進を始めました。参加者たちは先住民居住域の軍事化、アメリカ・コロンビア間の自由貿易協定、そしてウリべ政権が先住民社会と結んだ様々な協定の履行を怠っていることに抗議しています。
(デモクラシーナウ!2008年10月24日)

◇コロンビアのアルバロ・ウリベ大統領と大規模なインディオの抗議運動のリーダーたちが日曜、カリ市で会うつもりである。今週、抗議者らはコロンビア、ヴィラリカのパンアメリカンハイウェイを行進する。

木曜の晩、大統領は抗議のリーダーのひとり、ダニエル・ピナクエと電話で話をして、「包括的で建設的」な会話を期待すると述べたとコロンビア政府は伝えた。

数万人規模のインディオたちが、もっと土地を、もっとましな教育と医療ケアを、彼らの先祖の土地を企業が侵略することから保護してと要求して、コロンビア南西の山脈から200万人の都市カリまでデモ行進している。

コロンビアの130万人のインディオは4000万の国民のなかでも最も力を失い最も貧乏になった人たちと同列に考える。

デモが10月10日に始まって以降、抗議者と警官隊が衝突してきている。少なくとも4人のデモ参加者が殺されて130人が負傷してきているとインディオのリーダーたちは言った。彼らは政府の治安部隊がデモ隊をねらって銃撃すると非難してきている。

当局者らはこの申し立てを否定してきており、治安部隊めがけて石を投げつけ、火炎ビンや手製爆薬を投げるインディオがいると言った。主に暴動鎮圧隊(機動隊)の70人の治安部隊の隊員がケガをしたと政府は言った。

当局者らはまた、群衆の怒りをかきたてるために仲間のデモ参加者を撃っているインディオがいると言った。

最初のうちそのような言いがかりを否定した後、治安部隊は発射していないとの政府の誓約にもかかわらず、水曜日ウリベは先週警察がインディオに発射していたのを認めた。

10月16日、コロンビア南西部のラマリア・インディオ(政府指定)保留地にいる警察の姿を示すヴィデオテープをCNNが入手して放送した後、記者会見でウリベは「警察は発射した」と言った。

発射したパトロール隊員は爆薬で攻撃されたとウリベは言った。監督官は彼が発射したのを知らなかったと大統領は述べた。

殺されたインディオらは、警察の銃弾ではなく彼らの爆薬の結果として死んだのだとウリベは言った。

「これはレジスタンス運動です」と抗議者のロドリゴ・キーラは言った。「私たちはウリベ大統領の政策に同意しません、他のグループもまた同じ感情を抱いています。それで私たちの仲間に加わっているわけです。」

デモ行進者たちは南米の主要な交易ルート、パンアメリカンハイウェイをくねりつつ進んできている。彼らは時折、海を渡って持ち込まれた病気、奴隷制や戦争の結果として南米と中米の全域で多くのインディオが死んだとき、スペイン征服の時(10月12日はコロンブスのアメリカ大陸発見の日というか、搾取の始まり)にさかのぼる伝統的なインディオの歌を奏でる。

「私たちの権利を要求する闘争で、私たちは強固な同盟を創り出さなければならないと考える」とインディオのリーダー、アイダ・キルクエは言った。

コロンビアの暴動鎮圧部隊の隊員は、「火炎ビン、火薬(手製爆薬)、ナタで闘っているのでインディオは最悪だ」と言った。

コロンビア政府によると、ウリベとピナクエとの5分の電話で、今週末に双方が「兄弟の間柄のつもりで」話すべきだと大統領は述べた。
(CNN.com 24 October 2008)

◇「混乱ばかりを伝えるのではなく、なぜ私たちが立ち上がっているかを伝えていく必要があります。まず、コロンビアでは、虐殺、民族虐殺が進行しています。内戦や麻薬対策という名目の農薬空中散布、医薬品と食料品の遮断、先住民追放などにより、現在18の民族ですでにその数500人を下回り、消滅の危機にあります。コロンビア政府が憲法を守らず、これらの民族虐殺を止めるのに適切な対応をとらないなかで、国内的にも国際的にも憂慮される情況にあります。
また命に関して言えば、先住民ばかりか、内戦で脅かされているすべての国民のために運動しています。
そして先住民の権利が、石油開発や鉱山開発など、多国籍企業の活動によって脅かされていることがあります。先住民の協議の権利を侵害し、生存を脅かしています。また先住民の権利を侵害するような関連法が制定されようとしています。農村開発法や森林法が自由貿易を推し進めるため、制定されようとしています。
また、40万人以上の土地を持たない先住民の問題に対して、政府の真摯な対応を求めています。
危機にある18の民族の存続を確実にする計画の策定とそのための予算措置、そして心安らかな平和が必要です。政府と、すべての准軍事組織に対し、政治的な解決の道をとることを要求します。武力紛争が民族の消滅、コミュニティの消滅をひきおこしています。
また、先住民運動を犯罪とみなすのを拒否します。私たちが運動を展開するたびに、政府はゲリラが浸透しているといい、犯罪者とみなそうとします。ですが私たち先住民組織は、当初から武装グループを拒絶し、武力紛争に対し、独立した立場を要求してきています。私たちはいかなる形の戦争にも同意していません。
人々が平和を求めている時、政府は力で蹴散らそうとします。人々を追い払うことはできても、問題は解決できません。ウリベ政権下の6年に1240人の先住民が暗殺されています。99人という政府の報告は大きな誤りです。2003年のカンコアモ族の虐殺だけでも、153人の命が失われています。
今年だけで57人の先住民が暗殺され、カウカではこの一カ月に20人、1週間に7人の先住民が暗殺されています。けれど、私たちがこうした弾圧に反対する運動を展開すると、さらなる弾圧で応えてきます。
これ以上の犠牲者が出ないことを願うとともに、政府が私たちの要求に応じることを求めます。
(Razones de Minga de la Movilizacion Indigenas Nacional)

◇コロンビア国内に広がる先住民のデモに対する支持
エルリベラル紙の報道によると、国内の数千人の女性がカリに向かう先住民デモ隊に合流するとのことである。
デモへの参加は、先住民女性への連帯と擁護、過酷な状況に置かれている農民やアフリカ系住民の女性たちへの連帯、そして人権擁護のために活動しているリーダーの命を守るためだと伝えている。
さらに、先住民の運動について、それにすべての抗議について、政府がテロリスト呼ばわりすることへの抗議であり、その証拠を公にするためだと語っている。
他に、公務員組合などが木曜日から全国でストライキに入るとのことだ。
(23 October 2008)

◇CNNが警察が抗議行動に対して銃撃を加えている様子を撮影したビデオを公開
http://edition.cnn.com/2008/WORLD/americas/10/22/colombia.shooting.video/
index.html#cnnSTCText

◇コロンビア政府の対応に反発が広がる
欧州議会の議員がコロンビアの先住民運動への抑圧について声明を発表
10月12日から着手する先住民のデモや組合運動にに対する政府の抑圧に抗議した。102の先住民のうち消滅の危機にある18の民族の存続と、先住民の自治区の権利、自治権の尊重を求める運動を正統なものであると評価し、コロンビア政府に対して軍隊による抑圧の早急な中止を要求すると共に、3名の欧州市民の理由なき追放を受け入れがたいとする声明を発表した。さらにコロンビアにおいて社会運動を抑圧するため、常にテロリズムに対するの戦いとの口実が使われることにも強く非難している。
  
◇不当な強制退去処分への抗議
コロンビアでは、今回の事件とそれ以前から海外の人権擁護団体のメンバーなどに対し圧力が高まっており、今月2日にドイツ人1人、14日にはフランス人2人が強制退去させられた。彼らは人権組織のメンバーもしくは現地情況を記録するためコロンビアを訪れていた。

◇10月18日、コロンビアのウリベ大統領はこの件に関して、「外国人が入国規定を破り、テロリストに混じり、先住民の抗議を利用している」、「こうした外国人は退去でなく監獄に入れるべきだ、暴力をそそのかしている張本人」、「真実をねじ曲げている」などと非難した。 
(以上、開発と権利のための行動センターのサイトのニュースより抜粋)

写真は今週パンアメリカンハイウェイをくねくねと行進していく抗議者のデモ。このハイウェイは中南米をチープに旅するバックパッカーにはおなじみのルートです。

2008/10/24

平和を好む有権者


◇4年前、私たちを大変な苦痛をもたらす戦争に底知れず導くのをブッシュに許した盗まれた選挙によってアメリカ人はだまし取られました。海外で暮らす600万人のおよそ半数が投票用紙を断じて受け取ってません。登録がシュレッダーで処分されたのです。欠陥のある投票機が約100万人の票をダメにしました、おおまかに言って100人にひとりの運だめしです。

イラク戦争を終わらせて将来の戦争を防ぐための絶好の機会、そして人々の意志ではなく詐欺行為によってそれが決まった場合、いつでも行動する準備ができていなければならない、この歴史的な選挙まで残すところ2週間弱です。平和を求める有権者にとって世論調査はたぶん肯定的に見えるかもしれません、でも私たちを自己満足させるわけにはいきません、そして確実に歴史を繰り返させるわけにはいきません!

コードピンクは「No More Stolen Elections」という全米の取り組みの一部です。このグループは、これまでに問題が生じてきている重要な選挙区で周囲の事情をモニタリングしていて、さらに多くの投票マシーンと選挙スタッフに肉薄して迫ってきています。選挙の夜、コードピンクには選挙の公平さについて彼らの見解を表明する専門家グループがいます。もし重大な詐欺行為があれば、私たちは全米に動員をかけるつもりです、そして11月5日から着手します。

もし盗まれた選挙があれば11月5日から始まる行動を起こすとの誓約にサインをしてください。詐欺行為が生じた重要な州とワシントンDCはもちろん、私たちは全米の地域社会に動員をかけるつもりです。

・連合についてさらなる情報はこちら:
◇NoMoreStolenElections.org
http://salsa.democracyinaction.org/dia/track.jsp?v=2&c=gFcn9NtB6RBFLduI%2FejTQiPO8Wz5GBhj
・有権者保護についてもっと知るにはこちら:
◇866ourvote.org
http://salsa.democracyinaction.org/dia/track.jsp?v=2&c=XIrI0e3o5kLBg90QxlH9FyPO8Wz5GBhj
・グレッグ・パラストの共同著作、調査報道コミック本の有権者ガイドの無料コピーはここからゲットできます。
http://salsa.democracyinaction.org/dia/track.jsp?v=2&c=9pY4BZX%2By1MzXvMqQayytSPO8Wz5GBhj

今度は、準備万端なのを確実にしましょう。今度は、私たちがすみやかに、そして決定的行動に出ると確実にしましょう。今回は、賭がすごすぎて捨てておけません。いっしょに誓約しましょう、「No More Stolen Elections!」

(CODEPINK 23 October 2008)

2008/10/23

投票させてなるものか


◇NATO軍の攻撃で殺されたアフガン人が35人に達する
アメリカ主導のNATO占領軍が別のアフガニスタンでの一般市民の大量殺人で非難されてきています。16日木曜のNATO軍の空爆で25人から30人が殺されたとLashkar Gahという町の地元当局者は言います。民間人の犠牲者を避けるため、空爆を限定する新たな方針を実践するとNATO司令官らが伝えた翌日に攻撃は起こりました。少なくとも18の遺体が瓦礫から引き出されたと居住者たちは言いました、他にまだ12人が瓦礫の下に埋まったままだと言います。18の遺体の年齢が6カ月から15歳までなのを確認とBBCの特派員は伝えました。NATOは爆撃が行われたのを確認してきていますが、犠牲者が生じたのを事実と認めていません。ペンタゴンが8月の空爆でアフガンの一般市民を大量殺戮したのを事実と認めるのにほぼ2カ月近くかかりました。そしてその時でさえ、居住者がおよそ90人だったと主張するとはいえ、米国は30人の一般市民を殺したのを事実と認めてきています。

◇元検察官:ACORN(エイコーン)徹底的調査は「人心の攪乱を狙った戦術」
FBIはコミュニティをまとめる団体ACORNへのインチキ有権者の調査に着手しています。マケイン陣営は、米国史上最もうまくいく有権者登録の成果のひとつ、ACORNを、攻撃の最前線をつとめる詐欺行為で非難してきています。この1年半を通してACORNは、主として若者、主として貧乏人の100万人以上が投票に必要な申し込み登録を行うのを助けてきています。国内の数エリアでACORNの運動員によって提出された登録用紙に不正または詐欺的な名前があることが見つけられてきています。ACORNの職員たちは事例をとがめ、それは登録した有権者のごくわずかなパーセンテージのみと強く主張してきています。Talking Points Memoというウェブサイトのインタヴューで、ニューメキシコの元連邦検察官デイヴィッド・イグレシアスは、「人心の攪乱を狙った戦術」と呼んで、その徹底的調査を非難しました。イグレシアスはブッシュ政権の検事解雇スキャンダルで解雇された検察官のひとりでした。彼は共和党員によって求められる有権者詐欺事件を追求するのを拒否したせいでいわば放免されたようなものでした。

◇「配管工のジョー」は免許を受けた配管工ではない
マケインが彼の名前を引き合いに出して加護を祈って以降、「配管工のジョー」に関して幾つかの意外な新事実がおおやけになってきています。ウルゼルバシャーは、実は免許を受けた配管工ではないのを、Toledo Bladeが暴露してきています。ウルゼルバシャーの会社には州の配管工事免許がありません、そして彼自身に責任を持たせる免許を受けません。つまり、オハイオでは配管工として仕事をすることができないということです。ウルゼルバシャーが登録を済ませた有権者であるかどうかの疑問もまた持ち上がってきています。

◇ブッシュはアンデス山系の貿易を拡大するが、ボリビアに停止を押しつける
ボリビア、エクアドル、ペルーに加えて、ブッシュ大統領がコロンビアとの一年の貿易拡大に調印しているところに、不安が起こります。ブッシュは、コロンビアとの自由貿易とやらについて広く議会の承認を求めています。だが協定はコロンビアの労働組合の指導者たちの多数の殺しを含める人権の懸念から延ばされてきています。ボリビアの貿易を拡大するにもかかわらず、ブッシュはなおもボリビアの特別貿易待遇をはずすことで議会の承認を求めています。
ブッシュ大統領:「アンデス山系貿易特恵条例は約束をちゃんと果たさない国々との貿易特恵をわれわれが停止するのを許す。そして残念ながらボリビアは麻薬取引と戦うための重要な奮闘で米国との協力を怠ってきている。そういうことで、不幸ながら、義務を果たすまでボリビアの貿易特恵を停止することを私は提案しようと考えてきている。」
批判者たちは、ブッシュ政権の申し立てはボリビアのエボ・モラレス大統領の政府を不安定にするためのキャンペーンの一環だとして、公然と非難してきています。

◇ヨルダン川西岸の抗議行動で3人のパレスチナ人が殺された
占領された自治区では、西岸のイスラエル軍による別々の攻撃で殺された2人の一般市民のパレスチナ人の葬儀が執り行われました。犠牲者は20歳と21歳でした。前日の18歳のパレスチナ人殺害に対する別々の抗議で2人はデモをしていました。同時に、例年のオリーブの収穫に加わるパレスチナ人農夫たちが西岸のイスラエル人入植者からの続行中の攻撃に苦しんでいます。パレスチナ人農夫のハムダラ・アファナはイスラエル軍が彼の訴えを無視してきていると言いました。
ハムダラ・アファナ:「毎年、私たちはオリーブを摘みに来ます、私たちには許可証があります。私たちめがけて走ってくるユダヤ人入植者に気づいたので私たちは逃げました。彼らが石を投げ始めたので、50メートル先にある軍の基地に向かってまっしぐらに走りました。入植者たちが石を投げてクルマを壊したと彼らに教えましたが兵士らは私をそのエリアからたたき出しました。」
(BBCのニュースにはオリーブの実を収穫する農夫に対する入植者の暴力を撮影するパレスチナ人カメラマンを数人が取り囲んで足蹴りにする写真が掲載されています)

◇パキスタンで米軍の攻撃で6人が殺される
伝えられるところでは、パキスタンでは米国の無人機からの最新のミサイル攻撃で少なくとも6人が死んでいます。アフガンとの国境の近く南部ワジリスタンで襲撃が行われました。

◇企業救済に反対するウォール街抗議行動をラルフ・ネイダーが主導する
ここニューヨークでは、16日木曜、ウォール街企業救済に反対してニューヨーク証券取引所の向かいで数百人が集会をしました。「企業犯罪で刑務所に入る時が来た」とあるプラカードに混じり、独立系の大統領候補者で長年の消費者支持者のラルフ・ネイダーがニューヨーク証券取引所のCEO、Duncan Niederauerを選抜しました。
ラルフ・ネイダー:「つまり、ウォール街はアメリカ国民を彼らの政府から締め出す壁なのだよ。所有者たることを認めても支配はしない国民の富からアメリカ国民を締め出す壁なのだよ。ミスターNiederauer、あなたのボスたちがあれほどはずかしめ、名声を汚してきている、あの旗を降ろしなさい。」
抗議者のリチャード・タブニックもまた企業救済を批判しました。
リチャード・タブニック:「企業救済は、貧乏人から金を奪い、それを金持ちに与えようとしている。基本的にレーガノミックス(レーガン大統領の経済政策)がそれである。貧乏人から盗み金持ちにくれてやる。私に言わせれば、水は葉にではなく、根にやるものだ。金は人々に与えよ、そして教育やマイホームへの機会を与えよ、そして現実にすべてを盗んできているこの連中、彼らには自分の行為の結果を黙って辛抱させろ。」

◇マケインの寄付者が戦争で不当に暴利をむさぼるとして告発される:DynCorp詐欺で告訴
イラクとアフガニスタンでの新たな詐欺行為の申し立てにふたつのアメリカの会社が直面しています。インターナショナルオイルトレーディングカンパニーという名の石油請負業者がイラクのアメリカ基地への燃料配達に関し不当に請求したことにより、この4年間で数千万ドルかせいできていると下院監視委員会は言います。会社のオーナー、ハリー・サージェントはフロリダ共和党の議長でジョン・マケイン上院議員の主要な基金調達者です。そして民間軍事会社DynCorpが、アフガンの下請け業者から労働者をおどして備品を盗むとして告発する、連邦訴追で打撃を与えられてきています。DynCorpは、予告なしに解雇してあとで労働者を放逐するのに武装した警備員を送り込み200ドル以上の用具を押収したと下請け業者は言います。
(以上、デモクラシーナウ!2008年10月17日ヘッドライン)

◇数万人のイラク人がアメリカ・イラク間の地位協定に抗議
もうあと3年米軍にイラク駐留を許す最終協定案に反対して土曜日数万人のイラク人がデモをしました。デモ行進者らはイラク国旗を振って「Yes, yes Iraq! No, no to the occupation!」とシュプレヒコールを唱えました。デモ参加者たちはジョージ・ブッシュ大統領とコンドリーザ・ライス国務長官の人形(ひとがた)に火を付けました。イスラム教シーア派ムクタダ・サドル師の支持者らは、イラクに米軍を駐留させる案はどんな案も多くのイラク人が反対なのを抗議が明らかにしたと述べました。
サドル師の副官ハジム・アラジ師:スンニ派とシーア派、アラブ人とクルド人を含める、すべてのイラク人が占領と安全保障協定への拒絶を表明するため今日街頭におもむいており、われわれはまた協定を公然と非難する人々すべてから同様のデモを組織するよう要求する。」
この協定を交渉してまとめた各党からも異論が噴出、協定への抵抗がイラク内でどんどん強まっているとニューヨークタイムズ紙は報じます。日曜、政府びいきの統一イラク連合は、2011年までに米軍がイラクを離れることが欠かせない、これがない限り協定は支持できないと言いました。
(デモクラシーナウ!2008年10月20日ヘッドライン)

◇マリキ首相を支えるイスラム教シーア派の与党会派は19日、協定案について「修正を要する」との声明を発表。スンニ派各党も慎重論を表明し、協定を支持したのはクルド人会派にとどまった。
同案で米側は、米軍の撤退期限を2011年末と明示することに初めて同意。また公務外で重大な罪を犯した米兵をイラク当局が訴追できるとした。だが各党は「訴追手続きがあいまい」と不満を示し、イラク当局の米軍管理をより強固にするよう主張したという。
一方、クルド人のジバリ外相は修正には応じない構えを示している。政府は今後、協定案を議会に示し、承認を求める考えだが、与野党ともに反発があり、難航は必至だ。
米軍など外国部隊のイラク駐留根拠である国連安全保障理事会決議が年内で失効する。このため両国による協定交渉は本格化した。
米軍抜きの治安維持がなお困難なため、イラク政府は締結を急ぎたい構え。だが、各党は米軍への警戒感が根強く、駐留米軍を軍事上の脅威と見なすイランの影響もある。国営イラン放送によるとモッタキ外相は19日、「協定は無益」と反対をあらためて表明。イラクのシーア派与党議員の多くは、スンニ派の旧フセイン政権時代にイランに亡命するなど関係は深く、その意向を無視しにくい。
イラク側からは外国軍駐留を可能にする新たな国連安保理決議を求める声も浮上。ただ、各国部隊のイラク撤退が加速する中、国際社会の慎重論も強く実現へのハードルは高い。
(北海道新聞 2008年10月21日)

◇ブッシュ政権は山頂の採鉱規制緩和に向けて進む
山頂の採鉱廃棄物を河川や小川の近くに投げ捨てることで、ブッシュ政権は規制を緩和しようと企てている。廃棄物処理が水質や水量に影響を及ぼすとして、どんな流れであれ100フィート以内に大量廃棄物の山を投げ捨てるのを石炭鉱業会社に禁じる1983年の規則の書き換えに内務省は近づいている。アースジャスティスのジョアン・マルハーンは、「新しい規則は大量の廃棄物の山を流れに直接どさりと投げ捨てるのを石炭鉱業会社に許すものとなり、永遠に小川を失うことになる。」と言いました。
(デモクラシーナウ!2008年10月20日ヘッドライン)

写真のイラストは投票を阻止しようとの企みが今年もまたハデに行われているというニュースから。今月号のローリングストーン誌に掲載されているグレッグ・パラストがロバート・F・ケネディJrと共同で書いた新しいコミックブック「Steal Back Your Vote」については後日メールマガジンにて紹介するつもりです。

2008/10/21

絶滅危惧種 サラクーダ


◇11月4日の米大統領選を前に、米紙ワシントンポストやロサンゼルスタイムズなどが17日、民主党のオバマ候補を支持するとの社説を相次いで掲載した。ロサンゼルスタイムズが大統領選で立場を明確にしたのは、ニクソン大統領を支持した1972年以来。

オバマ氏の地元、イリノイ州のシカゴトリビューンも同日の社説で「我々は彼の確かで思慮深い決断力に大きな信頼を寄せている」とオバマ支持を表明。同紙が民主党の大統領候補を支持するのは1847年の創刊以来、初めてという。

各紙は共和党のマケイン候補を支持しない主な理由の一つとして、そろって副大統領候補にペイリン・アラスカ州知事を選んだ判断を挙げた。ロサンゼルスタイムズは「ペイリンは記憶にある中で最も不適格な主要政党の副大統領候補で、無責任な選択だった」と厳しく批判している。
(日経新聞 2008年10月18日)

◇米海洋大気局(NOAA)は17日、アラスカのクック湾に生息するシロイルカを絶滅危惧(きぐ)種に指定した。

指定は、共和党の副大統領候補に指名されているサラ・ペイリン・アラスカ州知事の反対で半年間、延期されていた。同知事は、内務省が決めたホッキョクグマの絶滅危惧種指定にも反対しており、環境保護に対する消極姿勢が改めて際立つ格好となった。

シロイルカは北極圏に広く分布するが、同湾に生息する孤立した集団は乱獲で約10年前に半減、禁漁後も300頭前後のまま、回復していない。AP通信によると、指定により、沖合の石油掘削、港湾拡張などの開発計画への影響が想定され、同知事は「指定は時期尚早」と反発している。

ペイリン知事は、ホッキョクグマの絶滅危惧種指定について、「地球温暖化自体も、そのクマへの影響も確かでない」と主張し、内務省を提訴中。一方、環境団体「生物多様性センター」は「提訴したりせず、保護に取り組んでほしい」と求めている。
(読売新聞 2008年10月18日)

写真はアラスカ州近くの海で群れをなすシロイルカ(ロイター通信)
選挙関連のコレクターアイテムに「サラクーダ」とある魚のブローチみたいなのがあります。
先日サタデーナイトライブに出演して視聴率をかせいだサラ・ペイリンのハイスクール時代のニックネーム、サラ<バラクーダ>ペイリンからきています。これって、コレクターアイテム?

2008/10/19

ジョスリンに天使が降りてきた


◇抵当流れ処分にされるマイホーム最前線:ある母の苦闘
by Steven Greenstreet ANP(American News Project)17 October 2008

今日、ブロガーや活動家たちが介入できなければ、ジョスリン・ヴォルテールは家を失うことになります。水曜、ANPは、バラク・オバマとジョン・マケインの最後の大統領候補討論会の場所、ニューヨーク、ヘムステッドの住民の経済的苦境について伝えました。ジョスリンのニュースはとりわけ、ウェブ上での支援のほとばしりに影響を与えました。ジョスリンは、ANPがゴールドマンサックスにまでさかのぼるのをつきとめている、略奪を目的とするローンの犠牲になりました。ゴールドマンサックスはロイド・ブランクフェインがCEOのウォール街の企業で、昨年7000万ドル以上かせぎました。私たちはこのニュースを追い続けます。

▲ここまでの顛末はこちらのヴィデオでご覧ください。
http://newsproject.org/node/154

◇金曜日は歴史に残る日でした。午前11時、ジョスリン・ヴォルテールはこれまで20年間住んだ家、4人の子どもたちを育てた家、クイーンズヴィレッジの彼女の家を失う予定でした。急騰する抵当付き融資の支払いを続けることがどうしてもできないジョスリンには、彼女の家が競売にかけられるという事実、ぞっとする戦慄が待ちかまえます。

午前9時5分、私たちはコードピンクのメンバーリストに緊急の基金呼びかけを送信しました。それに対する反応を見たとき、私たちのアゴはあんぐり(びーっくり)。寄付金5ドル、25ドル、500ドル、1000ドルもありましたよ!私たちは1時間以内に1万ドル以上集めました。そして支援の美しいメッセージといっしょに寄付金はどんどん増え続けます。

ジョスリンは感動して涙をこぼしました。そして午前11時、私たちの即時保証の1万5000ドルによって、抵当付き融資銀行員らが競売を止める気になったのです。

私たちはやりました!!!政府が富裕層を救済するため何十億と私たちの税金を奪っているのに、私たちは絶望した母親を救済するため結集しました。あなた方のおかげです、私たちは一日で650人の寄付者から3万ドル以上を集めて、ジョスリンに愛と同情をどっさり与えました。金融家ではなく、政府には個々の災難に直面する私たちの家族を救済して欲しいという、まさしく行動規範を私たちは形に表しました。

ジョスリンはまだ財政面と感情の両面でケタはずれのハードルに直面します。彼女は湾岸で兵役についていた海兵隊員の長男を亡くした深い意気消沈から立ち直らなければなりません。再び働き出せるように健康を取りもどさなければなりません。収入を増やすため人に貸すには家を修理しなければなりません。そしてまだローンを再交渉して抵当付き融資の月額支払いをしなければならないのです。

でも、あなた方のおかげで、ジョスリンにはいま別のチャンスがあります。略奪を目的とする貸し手との闘いを助け、彼女のローンを再構築する、すばらしい公共の利益のための弁護士を私たちは見つけました。そして抵当付き融資会社に1万5000ドル電送した後、月額の支払いと経済的に独立し彼女が立ち直るのを助けるため、私たちは機能し続けるこの基金を活用するつもりでいます。

拒否するのでなく、彼女を精神的に高揚させたがる人々に囲まれているといま彼女は感じています。そして彼女は自分の体験を他者を助けるのに役立てたがっています。裁判所の階段で開いた記者会見で、十数台のカメラに包囲されたジョスリンはこう言いました。「同様の災難に直面する全員が黙っていてはいけません、恥ずかしがってはいけません。前に進んで助けを求めなさい。私はそれをして、奇跡が起こりました。この天使たちが私を助けにやって来ました。私たちはみな力を合わせて助け合わなければなりません。」

あなた方がその天使です、そしてコードピンクの私たちは、あなた方の寛大さ、あなた方の同情、メインストリートのアメリカ人のために立ち上がろうとするあなた方の自発的意志におそれ敬っています。この先、ジョスリンが求めてきたとき、私たちは力を合わせましょう、そして我らが政府を動かしてウォールストリートではなくメインストリートに同じ救済をさせるのに、私たちは力を合わせましょう。

奇跡を起こしてくれてありがとう。

(CODEPINK Women 18 October 2008)

写真のグラフィティはニューオリンズのバンクシーの作品。カトリーナで廃墟化したニューオリンズのストリートにはバンクシーの痕跡が多数見られます。以下で見ることができます。
写真はクリックすると拡大版で見ることができます。
http://www.banksy.co.uk/outdoors/horizontal_1.htm