見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2007/12/20

キースとデップ BloodBrothers


◇ジョニー・デップとキース・リチャーズ
「パイレーツオブカリビアン」の血を分けた兄弟
ローリングストーン誌 16 May 2007 by David Wild

「入れよ、向こうにいやなやつが」、そう言ってジョニー・デップが威勢よくエアコンがきいたこぎれいなトレーラーのドアを開け、容赦のないカリフォルニアの熱波からありがたい解放を申し出る。進行中の映画「パイレーツオブカリビアン・ワールドエンド」(シリーズ第3弾完結編)のプロダクション、バーバンクのディズニーの敷地にある、現在レゲエとアフリカミュージックがガンガンに鳴り響いているデップのトレイラーは、ボックスオフィスの宝庫(現在までのところ17億ドル)における完結編と言われる映画の3年連続の海賊王ジャック・スパロウ役でアカデミー賞にノミネートされる彼の転機の難儀から逃れるデップのオアシスだ。ここ数日間、デップは申し分のないもうひとりのクールの源と一時的住まいを優雅に共有している。そいつは映画でジャックの実の父という小さな役どころだが軸となるキャプテン・ティーグ・スパロウを演じるキース・リチャーズだろう。デップがドレッドロックにマスカラをつけたジャックのモデルとしてキースを使ったと認めて以来、すんでのところで固定的イメージができてしまうところだ。「アイライナーと、浜に気取って小股に歩くのと、無頓着に早口で不明瞭にしゃべるので、デップはどうも酔っぱらいのホモの道を開いているようだ」とロジャー・エバートは書いた。

興奮はあっても不明瞭なしゃべりは今日はない。監督ゴア・ ヴァービンスキーがキースのシーンを映画化すると同時にキースのむこうずねをしっかり押さえていなければならなかったセットでキースがそれは酔っぱらってよろよろしていたのを、後にパイレーツ出演者仲間ビル・ナイ(深海の悪霊と呼ばれ恐れられているフライングダッチマン号の船長)によって流布された話なんかどうでもいい。この瞬間、デップもキースもすっかりこの日の撮影用の海賊のきらびやかな服装を着ていつでも準備オーケーだ。実際にずっと起きていて翌朝も働いているバンダナと細かい三つ編みブレイドと、傷、パッチ、だぶだぶシャツのキースはひどくずたずたでぼろぼろに見えた。彼がローリングストーンズのリードギタリストとしてステージにいるのと大して違わなく見えるというのはジョークだ。

デップのトレイラーは映画スターの余裕があってカウチと壁のタペストリーと共によくモップがかけられいる、さらにその場所にはヴードゥーラウンジのおっかないヴァイブもある。結局、保証されたワイルドカードのキースは、最近イギリスの雑誌に前のオヤジ、バートと親しかったのでオヤジの灰をちょっとひと吹き鼻で吸ったと話した。もちろん彼はからかったと言ったが、キースを相手にあんたらはわかったためしがない。前に別のリポーターがキースの有名なドクロのリングをイギー・ポップのコピーと間違えたためキースの激怒を買った。バカな間違いがロックのイコンにバナナによるソドミー(同性間の性行為)でジャーナリストを脅させた。

キース・リチャーズ63歳とジョニー・デップ43歳は偶然10年間親しくしてきている。デップはまぎれもなく映画の父のことを心配する。今日その父は彼のことを「オレの息子ジョニー」と呼ぶようになっている。デップはタバコを取ってこようかと申し出たりもして、自分をハリウッドで一番の高給取りの使い走りにする。「ああ、タバコが得られたらいいな」とキースは言う。「兄弟、ありがとよ。」

長いことミュージシャンでギターおたくのデップが、ディズニーの敷地にキースが単独で泊まる間中ずっと、一生の思い出になるようなおもしろい経験をしているのは明らかだ。どこだろうとキースがもたらすロックのエッジすべてのせいでデップに対する影響は彼がデップを「アスホール」と呼ぶときでさえ明らかだ。

最初の質問はキースあなたにです。海賊を演じる準備となるメソッドがロックスターとしてのあなたのキャリアにあったのですか?

長文になるので肝心のインタヴュー記事の内容はメールマガジン「NewsFanzine」よりお読みください。

2007/12/19

ストップ ザ マッドネス



12月17日のデモクラシーナウのヘッドラインからーー。
◇米下院司法委員会の委員3人 チェイニー副大統領の弾劾公聴会を要求
ワシントンからのニュースでは、副大統領ディック・チェイニーの弾劾を求める声が高まっている。アメリカ下院司法委員会の3人の民主党委員が弾劾公聴会を始めるよう委員会のジョン・コンヤーズ議長に要求している。そのひとりフロリダ選出のロバート・ウェクスラー下院議員は、副大統領に対する告発は無視するにはあまりにも重大すぎると述べた。先週以降、弾劾公聴会を支持するロバート・ウェクスラーのウエブサイト上の嘆願に7万人が署名している。
◇原子力産業への250億ドルの債務保証を含む予算案を採決
米下院は12月18日、5000億ドルにおよぶ2008年度包括的予算案を採決する予定だ。同予算案には原子力産業への政府の資金供給を引き上げるエネルギー法案も含まれる。これは新たな原子炉に最大250億ドルまでの債務保証を提供するものである。

「(核爆弾の発明から)70年:核の危険の新たな実現」を出版したベテラン・ジャーナリストのジョナサン・シェルは、世界のあちこちに核兵器拡散を奨励しているのはアメリカだと言う。イランに核爆弾がないことが公式に認められた。ではそれを持っているのは?米国、イスラエル、パキスタン、インド、そして他に5カ国。核廃絶の第一人者であるジョナサン・シェルはブッシュ政権が新たな核の時代を招いたと訴える。シェルが心配する米国内の核兵器増強について、予算がこれを裏付ける。
1982年、ニューヨーカー誌の記者だったジョナサン・シェルは核兵器の脅威を描いた連載をまとめた著書「地球の運命」を出版した。1981年〜82年にかけて全米で反核運動が高まった。シェルの著書はこのうねりを起こすのに貢献したと評価されている。

2007/12/17

地球は鬱の時代



かなり前から地球は「鬱(うつ)の時代」に突入しています。
だからいま鬱なのは当たり前というか、むしろ健全!です。
これ、わたしが言ってることではありません。五木寛之という作家が言ってることです。鬱は悪いことではない。ネガティブにとらえるな。むしろエネルギーをため込んでいるんだから、すばらしい。
わたしもずーっと前から鬱に入っています。どよーんと全身「うつ」って感じ。地球の引力には逆らえないし、悪あがきするエネルギーがあるんだったら蓄えたい。
いまは「うつ」「うつ」とエネルギーをため込むんでいいじゃないか。むしろ健全でいよう。すべては考え方次第です。
それはさておき、すっごく元気が出るものお見せします。
うちのボクサー犬の写真、うちに来る前の生まれて1カ月ほどの兄弟いっしょの写真です。でも、いまの彼(ヴァーモス)がよーくわかるんです。
一枚目の写真、どれがうちのヴァーモスか?左の2匹は「チャンプの子ども」だい!って感じで生まれながらにして目立つことを知っています。一番右のフォーン(茶色はフォーンといい、黒っぽいのがブリンドル)君は最初うちに来るはずだった子、そしてそいつに乗っかられているのがうちのヴァーモス!
そして次の写真を見てください。右から2番目がうちのヴァーモス、一番右でなんとしても割り込もうと頭突きをしてるのがうちに来る予定だったフォーン君。この子もそうとうおかしそう、でもちょっとした時間差で他の人のところに行きました。とっても貴重な写真です。
どう?元気出た?

写真はクリックすると拡大版で見ることができます。

Smart ForTwo


リドリー・スコットの映画「プロヴァンスの贈りもの」でラッセル・クロウが悪態をつきながらプロヴァンスの空港から相続したシャトーまで乗っていたのがこれだった。
イギリスが舞台の映画「タロットカード殺人事件」で右ハンドルを呪っていたマジシャンのウッディ・アレンがこれに乗って天国に旅だった。
アメリカ人が死んでも絶対に乗りたがらないクルマがこのちっこいクルマ「スマート」だと思ったのだが。以下、WiredNews Auto Weekからーー。

◇アメリカ人の60年におよぶ小型車嫌いがついに終わりを迎えるかもしれない。
メルセデスの「Smart ForTwo」の米国発売まであとひと月あるが、すでに3万人を超えるアメリカ人が、価格1万1590ドルからというこのちっこいクルマに喜んで手付金を支払っているというのだ。そのため、まだ誰もクルマのキーを受け取っていないにもかかわらず「Smart ForTwo」はすでに完売状態同然になっている。
米国の交通問題を解決する手段としてみれば、サンフランシスコ、ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、ワシントン、ポートランドといった過密都市にはうってつけだろう。
だが、フェニックス、ヒューストン、アトランタなど、無秩序に広がった市街地が州間ハイウェイとおびただしい数のパーキングで結ばれているような地域では現実的に役立つものかどうか? その答えは時間が経ってみなければわからない。
確実に言えるのは、1リッターエンジンを搭載し、燃費が最大でリッターあたり約19キロというこのクルマは、ガソリン価格が1ガロン(約3.8リットル)あたり3ドルと高騰しているなかで幅広い支持を集めているということだ。
それにまた、住宅市場の低迷と経済の悪化が進むなか、4万ドルもするフル装備のピックアップトラックは不必要でバカげているとさえ考えるアメリカ人が増えている。
ドイツMercedes-Benz社の親会社ダイムラー社は現在ロンドン市と共同で電気走行モデルの「Smart ForTwo」の実地テストを行なう予定で、フランスや米国の都市でも同様のテストを計画している。
はたしてこの人気が米国でいつまで続くかだが、記者のサイフに尋ねれば答えは「イエス」だった。