見つけた 犬としあわせ

ニュースのファンジン、世界のニュースのサンプリング。 一枚のCDを聴くように一枚のコラージュを眺めるようにこれを体験して欲しい。

2014/11/14

パレスチナの壁


◇ベルリンの壁25周年を記念してパレスチナ人がヨルダン川西岸の防壁を突破する
RT 10 November 2014 
ベルリンの壁崩壊から25年目の記念日にパレスチナ人活動家グループがヨルダン川西岸のイスラエル分離壁に穴をあけた。

ベルリンの壁崩壊を祝い、彼らの窮状に注意を引くための表象的意思表示として、日曜エルサレム北西周辺の村の抵抗運動と関連する小さな活動家グループがパレスチナ人には”アパルトヘイト(人種隔離)壁”として知られる防壁をたたき砕いた。 
「壁がたとえどんなに高く建設されても、壁は崩壊する。ベルリンの壁が崩壊したように、占領といっしょにパレスチナの壁は崩壊する」と土曜日、活動家は声明で述べた。 
2002年にイスラエルはエルサレムとラマッラーのあいだに位置しているヨルダン川西岸のBir Nabala村を分離する拡大主義の防壁の建設を開始した。壁は非常に重要な防衛の目的にかなうとイスラエルは主張して、その有効度の証として壁建設以降の攻撃の低下を指摘する。 
占領地域における人権のためのイスラエル情報センター(B’Teselem)は、パレスチナ人民にとって壁は受難の源と激しく非難する。「壁は社会的つながりを切断して、村を農地から市民を生計から切り離す」と組織は述べた。 
彼らの狙いは、1967年のイスラエルの東エルサレム併合が違法だったこと、そしてイスラム教の三番目の聖地でユダヤ教の二番目の寺院のアルアクサモスクに達しようとするのを何物も止めないことを強調することだと、パレスチナのTVによって撮影された一続きの場面で抗議者たちは言った。 
ちょうど今週金曜日、イスラエルが35歳以下の男性が聖なる囲い地に入るのを禁ずる新たな規制を履行した、それはイスラエル軍が囲い地を襲撃したとの申し立てから由来する最近の衝突の結果として起こる。 
緊張がエスカレートするまっ最中に、”パレスチナを解放する決定的な運命をはらんだインティファーダ”だと言って活動家らは仲間のパレスチナ人に”エルサレムのインティファーダ”に参加する用意をするよう求めた。 
「分離壁は現代のアパルトヘイトのよい例となる。入植地拡大と防壁の建設に抗してそれが取り除かれるまで私たちの活動を続ける」と顔を隠した活動家はAndalou通信社に話した。 
http://rt.com/news/203711-palestine-activists-break-barrier/ 

2014/11/10

ネタニヤフの風刺マンガ

◇イスラエル:”911のマンガ”によってハーアレツ紙が自己の立場を守る
03 November 2014 BBC NEWS
新聞の編集主任によれば、マンガはアメリカ・イスラエルの関係についてのコメント

イスラエルの新聞はアメリカ・イスラエルの関係を説明するために911のテロ攻撃を使ったと批評家が言う議論の的となるマンガを擁護している。

先週ハーアレツ紙が発表したイメージは、ワールドトレードセンター(旧世界貿易センタービル)に似た1つのタワーに向かって飛行機を操縦するイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を示す。イスラエル外務省官僚のPaul Hirschsonが「低俗新聞」と評すると共に、発表がきっかけでソーシャルメディアのユーザーから激しい抗議を促した。

だが、人びとは「マンガを誤解している」とハーアレツ紙の編集主任Aluf Bennは言う、マンガは「ネタニヤフ首相とオバマ政権間の現在の不信状態に対する反応」と彼は説明する。マンガ家のAmos Bidermanはネタニヤフ氏の東エルサレムとヨルダン川西岸での新たな入植地の発表や、「アメリカはイスラエルに逆らって行動しているとのネタニヤフ氏のあてこすり」を批判していると新聞の社説でBenn主任は書く。ハーアレツ紙は911の攻撃で亡くなった方々の「残っている記憶のすべてを深く礼遇し、尊敬する」と彼は言う。「非業の死を遂げた方々、またはこのおぞましい犯罪の生存者に対しての軽視としてBidermanのイメージのどんな誤解も、残念に思います。」
http://www.bbc.com/news/blogs-news-from-elsewhere-29881552
◇イスラエル首相が「911のハイジャック犯」に 風刺漫画に批判殺到

イスラエル人のマンガ家が、ニューヨークの世界貿易センタービルが攻撃された911テロを思い起こさせる風刺マンガをメディアに公表して批判を受けた。

マンガを描いたのは、イスラエルの新聞「ハアレツ」紙のアモス・バイダーマン氏。マンガでは、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が飛行機を操縦し、屋上にアメリカ国旗を掲げたビルに向かって飛んでいる様子が描かれている。機体の側面には「イスラエル」の文字が見える。

「ネタニヤフ氏が傲慢かつ気まぐれにイスラエルとアメリカの関係を壊し、われわれを災難に追い込んだというメッセージを表現したのです」。ハアレツ紙によると、バイダーマン氏はヘブライ語でのツイートでこう説明した。

マンガは、アメリカの匿名のある高官がネタニヤフ氏を「小心者」呼ばわりしたとして騒ぎになっている最中に掲載された。

今回の件では多くの人がマンガへの怒りをあらわにし、イスラエルの名誉毀損防止組合 (ADL) は謝罪を要求した。

「問題のマンガはあらゆる意味で不快だ。」ADLのナショナル・ディレクターのアブラハム・H・フォックスマン氏は声明でこう述べた。「アメリカ政府とネタニヤフ首相の間にあるといわれる現在の緊張関係を表現するにしても、これは完全に間違っています。それだけでなく、 911テロで悲劇的に命を失った数千人もの罪なきアメリカ人たちの記憶、さらには恐るべきテロで生じた深い痛みやトラウマをも冒涜したのです。」

フォックスマン氏はさらに、マンガはアルカイダのテロリストが主張していた、911のテロ攻撃にまつわる陰謀論を擁護するようなものだという。彼は次のように書いた。

イスラム世界では、イスラエルやユダヤ人があのテロの背後にいたという反ユダヤ主義の陰謀論が広範囲に信じられている。そんな中で、イスラエルの新聞、しかもその報道基準が広く尊敬を集めているような新聞が、あのようなひどく無礼な紋切り型の記事を政治風刺の名の下に掲載するに及んだのは、実に不愉快で、信じられないほどに無責任である。

ツィッター上ではユーザーたちが「下劣だ」「唖然とする」「ものすごく不愉快」とツイートし、マンガを厳しく非難した。

しかし、バイダーマン氏自身は、侮辱するつもりはなかったと弁明した。

「アメリカ人が911に対して抱く非常に繊細な感情について私は十分に意識していました」と、同氏はハアレツ紙の木曜日の取材に答え、次のように付け加えた。

私はイスラエルが戦ったどの戦争もマンガで表現してきました。私が従軍したヨム・キプル戦争(1973年の第4次中東戦争)もそうです。あの戦争で私たちは数千人の犠牲者を出しました。私は作品の背景としてイスラエルの重大な悲劇を扱ってきました。最近ではいわゆるミルキー・プロテスト(ドイツでも販売されているチョコレートプリンがイスラエルでは高価であることに抗議するSNS上のキャンペーン)をからかった作品も発表していますが、それではゲシュタポ(ドイツの秘密国家警察)になぞらえているのです。911テロを想起させる絵を描くことがこんなにも大きな嵐を巻き起こすとは想像すらしませんでした。

「私はネタニヤフ首相をからかっただけです」とバイダーマン氏は述べた。「彼はアメリカに対してはた迷惑な乱暴者のようにふるまってきました。アメリカはイスラエルにとって戦略的に最も重要な国なのです。」

(ハフィントンポスト紙 2014年11月2日)

http://www.huffingtonpost.jp/2014/11/01/israeli-cartoonist-911_n_6088332.html

2014/11/09

すばらしい会社 すばらしいCEO

◇はっきりしゃべる ティム・クック
ビジネスウイーク誌 30 October 2014 by Tim Cook
知的職業に従事する人生を通じて、私は最低レベルのプライバシーを維持しようと努めてきました。私はつまらない先祖の子孫で自分に人目を引こうとしません。アップルはすでに世界で最も一心に注視される会社です、そして私は、われわれの製品とわれわれの顧客がその製品で成し遂げるすばらしい成り行きにずっと焦点をあわせておきたい。

同時に私は「人生の最も不屈で差し迫った問題は他者のために何をしているかだ」と言ったマーチン・ルーサー・キング牧師(博士)の言葉を強く大切だと思っています。私は常にこの問題で自分を喚起しました、そして自分のプライバシー欲がもっと重要なことをするのを自制させていたことに合点がいくことになります。それが私を今日に導きました。
長いこと私は自分の性的指向について多くの人に隠し立てしないできました。アップルのたくさんの同僚は私がゲイだと知っています、そして彼らが私を扱う点でそれが重要であるようには思えません。もちろん私には、独創性と革新を大事にし、人の相違に喜んで応じるときもっぱら隆盛をきわめることができると知っている会社で働く幸運がありました。誰もが皆このようにラッキーではありません。
私の性的志向を否定したことは一度もないとはいえ、今までこれをおおっぴらに事実と認めたこともありません。だから、はっきりさせましょう。私はゲイであるのを満足に思います。そしてゲイであることは神が私に与えてくれた最高のギフトのひとつと考えます。
ゲイであることは、マイノリティでいるのはどういうことかについてより深い理解力を私に与えてくれ、他のマイノリティグループにいる人々が毎日対処する難局を知る手段を提供してくれます。それは私を豊かな人生へと導くより感情移入に基づく状態にします。同時につらく気まずい事態でしたが、自分自身でいることや自分の方針に従うこと、逆境や偏見を克服するにあたり私に度胸を与えてくれました。それはまた、アップルのCEO(最高経営責任者)ならば重宝する批判されてもびくともしない面の皮を私に与えました。
私が子どもだった頃から世界は大きく変わりました。アメリカは同等の結婚(同性婚)に近づいています、そして勇敢にカムアウトしている著名人が手伝って概念を変えさせ、文化をもっと寛容にさせています。それでも大多数の州の規範には、単に性的指向をもとに雇い主が人を解雇するのを可能ならしめる法律があります。ゲイを理由に大家が居住者(借用者)を追い出すことができる、または病気のパートナーを見舞ったり二人の遺産の分配を受けるのを禁じることができる多くの街があります。数え切れない人々、特に子どもが、性的指向のせいで、毎日、危険や虐待に向き合います。
私は自分自身を活動家とみなしません、ですが他者の犠牲からどれだけ利益を得てきたか実感します。もしアップルのCEOがゲイと聞かされることでゲイに慣れようとしている人の苦闘を助けることができるならば、または誰でも孤独を感じる人に励ましをもたらしたり、人に影響を与えてゲイの平等性を主張することを助けられるならば、その時は私自身のプライバシーと交換する価値があります。
私はこれが容易な選択ではなかったのを認めます。私にとってプライバシーは重要なままですし、少しは手放さないでいたい。私はアップルを生涯の仕事と思っています、そして起きてる時間のすべても同然の時間を最善のCEOでいることに集中させて使い果たし続けます。アップルの従業員には受けて当然のこと、アップルの顧客、開発者、株主、パートナーの供給業者もまたそれを受けて当然です。人がもっぱら性的指向や人種または男女の性によって定義を下されないことを社会の進歩の一部は理解しています。私はエンジニアであり、叔父であり、自然愛好者、フィットネスおたく、南部の住人、スポーツ気違い、その他たくさんの人間です。私が最もふさわしいこと、私に喜びをもたらしてくれる仕事への私の集中欲に、人が一目置いてくれるのが望ましいです。
幸せにも私が率いる会社はすべての人間の人権と平等をずっと擁護してきました。本拠地カリフォルニア州の同性婚に味方したように、私たちは職場平等法案を支持して議会に先んじて断固とした態度を取りました。そしてアリゾナ州議会がゲイ社会を標的にする差別的な法案を可決したとき、私たちはアリゾナで意見を遠慮なく話しました。私たちはアップルの価値観のために戦い続けます。そして人種や男女の性または性的指向にかかわらず、このすばらしい会社のどのCEOも同じことをすると信じます。そして死ぬまで私は個人的にすべての人の平等を擁護し続けます。
毎朝、オフィスに着くと私はフレームに入ったキング博士とロバート・F・ケネディの写真に迎えられます。これを書いたことで彼らの格に及ぶとは言いません。あの写真を見るのを見越して、いかにわずかであろうとも他者を助けるために役目を果たしていると私にわからせるだけです。私たちは正義に向かう太陽に照らされた道をいっしょにレンガで舗装します。これは私のレンガ(brick)なのです。
Tim Cook is the CEO of Apple.

http://www.businessweek.com/articles/2014-10-30/tim-cook-im-proud-to-be-gay