見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2010/08/31

うわべを剥いで内面を見よ



BENDA BILILI

今年のカンヌ監督週間のオープニング作品、「BENDA BILILI!」が、9月11日から東京イメージフォーラムで上映される。
ベンダビリリは、コンゴ、キンシャサの動物園をねぐらとする路上生活者のすごいミュージシャンたち 
ポリオで麻痺した脚のため、自転車の部品で作り出したオリジナルな車イスを操るおっさんたちと、彼らに見いだされたストリートチルドレンからなるバンドだ。
リンガラ語で「外側をはぎ取れ(内面を見よ)」という意味がある。

昨日、映画のフライヤーをアニエスβのショップで見つけた!

9月末から10月にかけて全国ツアーをやる
東京日比谷野音、大阪、福岡、ヨコスカなど 要チェック!

2010/08/27

データ革命



◇内部告発サイト「WikiLeaks」は25日(米国時間)、CIAの内部報告書を公開した。2010年2月に機密扱いで作成された、「米国が"テロリズムの輸出国"として他国から見られた場合(What if Foreigners See the United States as an 'Exporter of Terrorism'?)」というタイトルの思考実験のメモで、作成したのはインテリジェンス・コミュニティにおける「新しい視点」を得るためにブレーンストーミングを行なうCIAの「Red Cell」チームだ。

WikiLeaks創設者のジュリアン・アサンジ氏は8月12日、ロンドンで開かれたある会合にスカイプを使って電話参加し、米国防総省からの全データ返還要請にもかかわらず、アフガニスタン戦争に関するログのうち、残り1万5000件の記録文書を公開する計画を進めていると述べた。WikiLeaksは、米国に情報を提供していたアフガニスタン人の密告者に報復が行なわれないよう、データファイル中の個人名を削除しており、その作業中だという。ニューヨークタイムズ等の新聞は、編集前のデータをすでに得ている。

WikiLeaksの情報公開を米軍が防げばよいという意見もあるが、2008年の事例はそれが非常に難しいことを示している。2008年、サンフランシスコの連邦裁判官はスイスの銀行「Julius Baer Bank and Trust」からの要請を認めてWikiLeaksのドメイン名を凍結しようとした。この裁判所命令は(言論の自由条項に違反する疑いがあるとして)2週間後に取り下げられたが、この命令が続行したとしても、WikiLeaksは生き続けていただろう。

当時、WikiLeaksの支持者と「言論の自由」擁護者は、直接アクセスできるように同サイトのIPアドレスを配信した。同サイトには複数のミラーサイトが作成され、これらは裁判所命令の影響を受けなかった。流出文書のWikiLeaksアーカイブ全体のコピーは、ファイル共有ネットワーク「BitTorrent」を検索できる「The Pirate Bay」を自由に行き交った。

WikiLeaksは今年8月はじめに、「insurance.aes256」というファイル名で1.4GBのファイルを掲載した。ファイルのコンテンツは暗号化されているのでその中身を知ることはできない。だが、そのファイルサイズは7月に公開されたアフガン関連ログの19倍以上で、アフガン関係のデータベース全体と、WikiLeaksが保有していると言われるもっと容量の大きい他の機密データベースを格納するのに十分な大きさだ。(WikiLeaksは、アフガニスタン戦争に関するログだけでなく、米国務省の外交情報等のデータも所有しているとされている。現在拘束されているブラッドリー・マニング特技兵が秘かに米軍のデータウェアハウスから取得したと見られる情報だ。)

WikiLeaksは支持者に対して、この「保険ファイル」をThe Pirate Bayでダウンロードするよう促している。アサンジ氏は8月12日に開催されたロンドンの会合で保険ファイルを復号するためのキーをネット上に流すことで、WikiLeaksはいつでも情報を公開できると述べた。

私たちは、WikiLeaksのこうした取り組みへの支援状況を把握するため、13日にBitTorrentにアクセスした。数分間のダウンロードで、世界中の61の支援拠点からinsurance.aes256ファイルを部分的に入手することができた。支援者は、米国、アイスランド、オーストラリア、カナダ、ヨーロッパなど世界中いたるところにいる。

なお、アサンジ氏に対して21日、スウェーデンにおいて2人の女性に関する性的暴行容疑で指名手配が行なわれたが、その日のうちに、告発に根拠がなかったとして逮捕状が取り下げられている。アサンジ氏はこれらの告発について、米国からの妨害だと述べている。

(Wikileaksに対しては、昨年12月以来64万ユーロ(80万ドル)の寄付金が寄せられているが、報道によると、そのうち3万ユーロしか使われていない。資金はサーバー運営などに使われており、アサンジ氏や他のスタッフは現在のところ無給とのことだ。)

(記事と写真共に WIRED VISION 26 August 2010)

全文はこちらからお読みください↓
http://wiredvision.jp/news/201008/2010082623.html
・WikiLeaksのグローバルな61の支援拠点を示すグーグルマップは必見

△2010年2月2日CIAレッドセルメモ↓
http://wikileaks.org/wiki/CIA_Red_Cell_Memorandum_on_United_States_%22exporting_terrorism%22,_2_Feb_2010

△データ革命:ウィキリークスがジャーナリズムを変えている↓
http://www.viddler.com/explore/frontlineclub/videos/459/
・アサンジがスカイプで参加したロンドンのミーティング、FRONTLINECLUB

アサンジの写真はクリックすると拡大版で見ることができる

2010/08/26

罪状は傲慢な態度



◇Wikileaks創立者の言い立てられた性的被害者に対処する

Wikileaks指導者ジュリアン・アサンジは、スウェーデンで彼にかけられたレイプと痴漢行為の罪状はグローバルな陰謀の一部だったとほのめかした。だが、スウェーデンのメディアで身元を確認した反主流・左派の告訴人は全然CIAのデッチ上げ(スパイ)らしくない。

反ユダヤ主義の演説者を国に招待するとして論議の的となる社会民主党のキリスト教徒グループ、スウェーデン"Brotherhood Movement(兄弟愛運動)"の政治秘書で報道担当官のアンナ・アーディン(Anna Ardin)と交わる。今月別々の2人の女性から性的罪状で痛手を加えられる直前、ストックホルムでグループのために講演したアサンジが彼らのもう一人の招待講演者だ。アーディンは、ストックホルムのイベントの手はずを整えることとは別に、この国を巡り歩くアサンジの調整を手伝ってきているらしい。報道によれば、彼女は、自分のTwitterのアカウント(彼女はその後明らかにTwitterでのさえずりを削除しており、彼女のブログWordPressをロックしてきている)を通してアサンジに滞在する場所を打ち合わせようと試みた。

スウェーデンのビジネスニュースサイト"Newzglobe"は今日、アーディンの身元を特定し、彼女は当会から病気休職したとの"Brotherhood"の公式言説を引用した。アーディンの名前はまたスウェーデンの敵意が増大するブロゴスフィアのあちこちでやりとりされてきている。ある書き手は、「急進的なフェミニスト」が「只今、世界の最も憎まれる女性」ではないかしらと思う。以前の大学研究助手に対する反発は、アサンジに対する罪状からあとへ引く警察によるのみならず、1月アーディンが出版した「正当なあだ討ち」へのセブンステップガイドによってもあおり立てられる、それには一例で、被害者の性関連のサボタージュ(破壊工作)が含まれる。

次に、タブロイド紙Aftonbladetには、アサンジがだれかに強制するのをはっきりさせる無名の告訴人から引用があった。「私たちが彼を気づかっていたのは完全に間違いです。彼は乱暴ではないし、私は彼におどされたと思っていません... 女性を相手に傲慢な態度の問題のある男性と性交する私と別の若い女性にふりかかったことの責任対象です。」UKガーディアン紙によれば、問題は進んでコンドームを使用するアサンジの意欲(またはそれの欠如)と関係があるかも知れない。

今述べたことでだれもアーディンのアサンジに対する罪状を無稽とは言わない。1つはレイプ、他に何やら痴漢行為。強いて言えば、彼の告訴人のひとり、彼女の個人ブログで自由奔放に軽々しく彼女の罪状まではアサンジの滞在の熱心なプロモーター、スウェーデンの反主流・左派の主たる人物というアーディンの秘密の暴露が、アサンジの陰謀説に不利に影響しがちだ。もちろん、見事に不安なアサンジにとって、まるでありそうもないCIAのデッチ上げ(スパイ)のように見えるのが、なおさらアーディンを先ずもってパーフェクトな人物とみなすのももっともだ。

(VALLEYWAG 25 August 2010)
http://gawker.com/5619931/meet-wikileaks-founders-alleged-sex-victim

写真はアンナ・アーディン

◇ウィキリークス「幻の逮捕状」の本当の怖さ

機密情報の暴露で米当局から目をつけられるオーストラリア人のアサンジに、なぜスウェーデンが逮捕状を? どうやら彼が直前の8月中旬、講演でスウェーデンのストックホルムなどに滞在していたのと関係があるらしい。同国の新聞2紙は、告発した女性2人はスウェーデンで働くウィキリークスのスタッフだとも報じている。

アサンジにとってさらにショックが大きいのは、逮捕状を出したのが他ならぬスウェーデン当局だったこと。彼は同国をウィキリークスと自らの生活の拠点にすることも考えていたという。その理由は、報道の自由が法律によって強く守られている国だからだ。確かに世界の国々の報道の自由度を調査しているフリーダムハウスの09年の発表によると、スウェーデンの順位は11位(オーストラリアは22位、アメリカは18位、ちなみに日本は21位)。報道の自由に関する「法律的」な環境は世界第2位と高レベルだ。スウェーデンの新聞Adtonbladetは彼をコラムニストとして採用することで合意していた。そうすれば同国の法律の下、彼の報道の自由は守られるわけだ。

米国防総省の報道官は8月22日、今回のスウェーデンでの告発に米当局が絡んでいるとの憶測を「馬鹿げている」と一蹴した。

(ニューズウィーク日本語版 2010年8月23日)
http://www.newsweekjapan.jp/newsroom/2010/08/post-140.php

2010/08/24

既成事実になる景色



◇エルサレムで防壁が解体される

エルサレム:日曜日イスラエル軍は、以前騒然としたエルサレムのふちの街の住民をパレスチナの狙撃兵の発砲から保護したコンクリートの防壁の解体に取りかかった。

2000年に勃発する激怒したパレスチナ人の反乱、第二次インティファーダの絶頂で、防壁の法外なコンクリートブロックは、峡谷の反対側、ヨルダン川西岸地区の村の家や屋上を接収したガンマンから、大部分がユダヤ人のGiloの住民を守ってきていた。

一時しのぎの防壁はすぐにイスラエル・パレスチナ闘争の地理的な親密関係のシンボルになった、そして紛争のきずあとによる人生の不確かな実態のシンボルになった。それの解体が今度は空間にはびこる静けさに生々しい表情をもたらしている。

平素は峡谷だけが圧倒的にキリスト教徒のヨルダン川西岸地区の村Beit Jalaとベツレヘムに近い反対側の山の一面にむやみに広がる他の場所からGiloを隔離した、Giloは1967年戦争でヨルダンからぶんどった土地にイスラエルによって築かれる。エルサレム全市内の境界は戦争後イスラエルの指導者らによって輪郭をはっきり示され、Giloは、大部分のイスラエル人によって市の南の居住区のひとつに見なされる。けれども、大部分のパレスチナ人はそれを占領地に建てる入植と見なす。

第二次インティファーダ初年を通じて、以前の聖書の含みのある呼び物の光景のHa’anafaやHashayishのような最前線の中心地区が戦場になった。パレスチナ人闘士は渓谷越しに銃弾や幾つか迫撃砲を発射して、数名が重症を負う。山の背に配置されるイスラエルの戦車が撃ち返した。

2001年、イスラエル軍は少しの間、1990年代半ばパレスチナ当局の出現以来初めて、Beit Jalaの一部を掌握した。2002年、コンクリートブロックが数区画でいくつかの通りづたいに立ちあがり、合計で約600ヤードに及んだ。

美学生がグレーのパネル盤の壁に絵を描いた、壁が覆い隠した丘やオリーブの木や家屋を描写した。それは、スーサイドボンバー(自殺爆弾犯)を中に入れないとの公然たる意図でイスラエルがその後まもなく組み立て始めたヨルダン川西岸地区の防護壁の規模を小さくした局地的バージョンのようだった。フェンスと壁から成り立つそんな防壁の広い区間もまたGiloの地からはっきりと肉眼で見える。

数年間の静止あとに、ある人々は反スナイパー・バリケードを取り払うよい機会だと判断した。居住者がエルサレム市当局を相手に論争を起こして、治安当局者が保護区画を除去してもよいはずだというのに承諾を与えたと、市役所のスポークスマンは言っていた。

「私たちは2002年の私たちではない」と軍の工学技術兵団の将校、Yoram Bitonは言った。彼はクレーンがブロックをトラックに吊り上げるのを見守った。「パレスチナ当局はしっかりしてきたし、きちんとした警官隊を持っている。」

居住者のRicki Peretzは、「恐怖を取り除く」よい時期だったと言ってバリケードの撤去を称賛した。

多くの居住者が確信できないらしい。

「必ずまた狙い撃ちが始まる」と、Hashayish通りに住む4人の子の母、30歳のRacheli Aroetiは言った。「当局者は失策をしている。」

Hilda Aharoniはパレスチナ人を信頼していなかったと言った。「私たちの安全が肝心です」と彼女は言った。「光景には関心がなかった。」

コンクリートブロックはほど近い陸軍基地に向かっている。必要なら、いつでも戻すことができるだろうと軍当局者は言った。各ブロックは番号を付けられていて、ある日Giloのバリケードが再び組み立てなければならないとして、ひとつひとつ正確に順を追って置くことができる。

(BBC 15 August 2010 by ISABEL KERSHNER)

2010/08/23

最低のセックストラップ



◇Wikileaks創立者に対するレイプ罪状をスウェーデンが擁護

Wikileaks創立者ジュリアン・アサンジに対してレイプの罪状で逮捕状を出して次に取り下げた彼らの決定をスウェーデンの検察は擁護してきている。

首席検察官は後に罪状を取り下げる気にさせる追加情報をもらったと彼らは言っている。

事件はそれでもWikileaksに損害を与えてもよいはずだとアサンジ氏は言っている。

レイプの罪状は取り下げていても、別件の性的いたずら(乱暴)の申し立てを彼らは今まで通りに取り調べていると、日曜、スウェーデンの検察は言った。

・セックス トラップ

スウェーデンの新聞Aftonbladetのインタビューでアサンジ氏は、合意によらない何びととも1度として性的関係を持たなかったと言った。

決定を擁護するスウェーデンの国の検察官庁は声明の中で、土曜日令状を取り下げる首席検察官Eva Finneには金曜午後勤務の検察官より決定に有効なさらなる情報があったと言っている。

「このような限定的措置に関して決定は、常に予備的取調べで再評価されなければならない」と声明は言っている。

検察官庁のスポークスウーマンは他の詳細をなにも示さなかったが、事件を扱うどちらの検察官も間違いをしてきていないのに確信があると彼女は言った。

彼らのタイミングは「ひどく不穏」だったとして、アサンジ氏はそれが持ち上がったあとただちに速やかに罪状を退けた。

Aftonbladet紙へのコメントの中で彼は言っている。「この背後にだれがいるかわからないが、私たちにとって事態を台なしにするため、例えるならペンタゴン(米国国防総省)がダーティトリック(汚いやり方)を用いるつもりであると、私たちは警告されてきている。」

「またセックストラップ(性的なわな)についても私は注意されてきている。」

米兵とアフガン一般人の生命を脅やかすこともあったとして、アメリカ当局は7万5000件以上の交戦ログをオンラインでカキコする(貼り出す)Wikileaksの決意を激しく非難してきている。

彼らはスウェーデンの罪状に対してコメントしてきていない。

Wikileaksはスウェーデンを含めて、いろいろな異なる国々のサーバーを頼りにする。

(BBC 22 August 2010)

写真は今回の件でコメントするアサンジ(BBC)
目立つ髪の色を変えているとの報道があったが、確かに...
この事件を最初に報じた新聞はスウェーデンの右翼紙だとのこと

2010/08/22

ダーティトリック



◇ウィキリークスの創設者に逮捕状 スウェーデン、強姦容疑で

ロンドン:英BBC放送は21日、スウェーデン当局が強姦などの容疑で民間ウェブサイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ氏(39)の逮捕状を出したことを明らかにしたと報じた。スウェーデンの警察が接触を試みているという。

ウィキリークスは先月、アフガニスタンでの戦闘に関する駐留米軍などの機密文書を公表、米政府から強い反発を受けていた。

アサンジ氏は先週、スウェーデンの首都ストックホルムで記者会見し、さらに約1万5千点のアフガン駐留米軍の機密文書を近く公開する考えを明らかにしていた。

(共同通信 2010年8月21日)

◇Wikileaksの創立者ジュリアン・アサンジ レイプで告発

スウェーデン当局は、レイプと痴漢行為の罪状でWikileaksの創立者ジュリアン・アサンジに逮捕状を発行してきている。

令状は金曜遅くに出されたとスウェーデンの検察庁報道局長Karin Rosanderは言っている。

スウェーデンの警察はアサンジ氏に接触しようと試みてきているが、今のところまだできないでいると彼女はBBCに伝えた。

アフガン戦争の文書リークで非難されるWikileaksは、告発は「根拠のない」ものだったとする彼の言葉を引用した。

Twitterに載った、じかにアサンジ氏のものであるとされるメッセージは、「この瞬間に」申し立てが出現するのは「ひどく不穏」だとしている。

WikileaksのTwitterフィードに掲示されるひと続きの他のメッセージの中で、告発ウェブサイトは、「ここまで誰もスウェーデンの警察を介して接触されてきていない」、しかも、「ダーティトリック(汚いやり方)」が待ち受けていると警告されてきていたと言っている。

・原因を帰せられるべき もっと多くの文書

先月、Wikileaksは、アフガニスタン戦争に関して米軍の機密文書9万点以上を掲載した(実際には危険に配慮して7万5千を公表)。

アメリカ当局は、連合軍の兵士やアフガン人、とりわけ情報提供者の生命を危険にさらす可能性もあると言って、リークを非難した。

Wikileaksは次の週にさらに1万5000点の文書を公表するつもりであるとアサンジ氏は言ってきている。

アサンジ氏に対して2つの別々の申し立てがあって、ひとつはレイプ、もうひとつは痴漢行為だったと、Rosanderは言った。

彼女は告発について詳細をなにひとつ呈示しなかった。彼女が知る限りでは、彼らはスウェーデンで起きた言い立てられた事件に関係があったと彼女は言った。

アサンジ氏は、彼の仕事のことを話すため、そしてアフガン交戦ログ(日誌)を掲載することでWikileaksによる決定を擁護するため、先週スウェーデンにいたとメディアは報じる。

申し立てはスウェーデンの新聞「Expressen」で真っ先に報道された。

(BBC 21 August 2010)

◇ウィキリークス代表の逮捕状撤回 スウェーデン検察当局

ロンドン:スウェーデンからの報道によると、同国検察当局は20日、強姦などの容疑で民間ウェブサイト 「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ氏の逮捕状を出した。しかし、同当局は21日になって「彼(アサンジ氏)が強姦を行ったと疑う根拠はない」との声明を出し、逮捕状を取り下げたことを明らかにした。取り下げの経緯は不明。

アサンジ氏はツイッターを通じて「容疑には根拠がない」と全面否定していた。同氏は新たな機密文書を公開する直前だった。

アサンジ氏は今月、ウィキリークスの主要サーバーがあるスウェーデンに滞在。地元メディアによると、逮捕状は17日に首都ストックホルム近郊で強姦事件を起こした容疑だった。

オーストラリア人のアサンジ氏は元ハッカーで、物理学の博士号を持つ。普段は“放浪生活”を送り、知人宅などを転々としているという。

(共同通信 2010年8月22日)

写真はジュリアン・アサンジ、7万点以上の機密文書を公表したあとロンドンで記者会見を開いた際の彼(BBC)

△スウェーデンにお住まいの方、新聞「Expressen」のこととか、この件に関してなにか知っていたら教えてください。ぜひ!

2010/08/20

オバマにもっと時間をやれよ



◇バラク・オバマ大統領はイスラム教徒だと、不適切に真に受けるアメリカ人の数が次第に大きくなるのを調査が提示する。

3003人のアメリカ人を対象にしたPew Research(教会の座席・リサーチ)によれば、2009年3月の11%から上昇の、約18%が大統領はイスラム教徒だと言っている。

そのうち共和党員の数は34%だった。彼らの三分一がオバマ氏をキリスト教徒と正しく識別するのに冷笑的だった。

世論調査は、オバマ氏がグラウンドゼロのそばにイスラム教徒のセンターを建てるイスラム教徒の権利を擁護した8月13日の前に行われた。

質問された人の43%がオバマ氏の信仰がどれなのかわからないと言っている。

・蔓延するウソ誤り

ホワイトハウスは、オバマ氏の宗教について誤解される信仰を、彼の政敵によって付きまとわれる「誤報キャンペーン(一連の作戦行動)」のせいにする。

「大統領が自分のキリスト教徒らしい信仰に忠実で自ら献身的であるのに対して、 大統領と彼の価値観や信念について捏造をまき散らすことに専念する人びとが確かにいる」とホワイトハウス信仰補佐ヨシュア・デュボアはAFP通信社に語った。

およそ大統領の信仰の信念が彼の従事する政治的な判断に密接にリンクするのを世論調査は見いだした。

(BBC 19 August 2010)

◇フランス政府が、不法移民取り締まりで拘束したロマ人約700人を19日からルーマニアとブルガリアに強制送還すると発表し、EU(欧州連合)や関係政府から「外国人嫌悪からくる排斥だ」などと強い批判が起こっている。

ロマ(ジプシー)の強制排除をすでに開始しているパリ南東のヴァル・ド・マルヌ県は、代わりの住宅を与えるなどの支援は一切行わないと断言している。また、ボルドー地方南部では、ロマの家族約140人がトレーラー住宅で居住を続ける承認を裁判所に求めていたが、却下された。

ロマ人口の多いルーマニアのテオドル・バコンスキ外相は18日、仏ラジオRFIのルーマニア局に対し、「経済危機を背景に、ポピュリズムや外国人嫌悪が強まる危険性を心配している」と深い懸念を表明した。

ロマに関するルーマニア担当相によると、18日から週末にかけて、フランスから追放されたロマ人を乗せた飛行機が同国に到着する。

仏政府はこれまでも「自主的帰還」と称する措置で、ルーマニアおよびブルガリアへのロマ人の帰国を促しており、前年は両国へ計約1万人が帰国したが、ニコラ・サルコジ大統領が賛否両論の中、コミュニティーごとの放浪生活を基盤とするロマなどの移動生活者集団の強制排除に乗り出して以来、仏政府がロマ人を強制送還するのは今回が初めてだ。

EUの行政執行機関である欧州委員会は18日、仏政府に対し、EUが保障している域内の「移動の自由」を順守するよう警告した。 

しかし仏外務省は、「不法移民のキャンプ撤去に関する今回の一連の措置は、EUの規定に完全に準拠したもので、各協定で保障されているEU市民の移動の自由を妨げるものではまったくない」と反論している。

フランス国内にいる東欧出身のロマ人は約1万5000人とされている。

(AFP 2010年8月19日)

◇フランス政府は19日、国内各地にキャンプを設置していた少数民族ロマの国外退去を開始した。同日、93人が母国のルーマニアに向けて仏政府の特別チャーター機で出国。26日までの一週間で計700人を同国とブルガリアに帰国させる。

国外退去は、域内の人の自由な往来というEUの基本方針に反する可能性もあり、ルーマニアのバコンスキ外相が18日に少数民族排斥の懸念を表明した。サルコジ政権は7月末、犯罪を犯した外国出身者の国籍剥奪などの強硬方針を表明。今月に入り、パリ近郊のロマ族のキャンプ51カ所を強制的に取り壊した。今回送還されるのは、これらのキャンプの住民。仏政府の指示に従ってチャーター便に乗れば大人300ユーロ(約3万3千円)、子ども100ユーロの手当が支給され、拒否すれば1カ月以内に自力でフランスを出国することが命じられる。

(東京新聞 2010年8月20日)

◇ロマ民族への差別を批判した米歌手マドンナに対する感謝のしるしとして、自称「ロマ民族の王」が金のプレートを贈る手配を整えていると、ルーマニアの通信社メディアファクス(Mediafax)が5日伝えた。

マドンナは昨年8月、ルーマニアの首都ブカレストで「スティッキー&スウィート・ツアー」の公演を行った際、「東欧で一般的に行われているロマ民族への差別を大変悲しく思っている」と発言した。  

「ロマ民族の王」を名乗るFlorin Cioaba氏は5日、ルーマニア・シビウで会見し、「マドンナはロマ民族に対する差別について世界中の関心を喚起した。その功績は極めて大きい。よってロマ民族は感謝の意を示したい」と語った。

ルーマニアは欧州で最大のロマ民族人口を抱える国の1つで、「ジプシー」とも呼ばれるロマ民族への差別も根強い。前年9月の世論調査では、国民の10人中7人が「ロマ人を家族に迎えたくない」と答え、マドンナが公演で差別について発言した際には観客からは激しいやじが飛んだ。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは前年、ロマ民族の差別撤廃に向けた努力に欠けるとして、ルーマニア政府を非難する声明を出している。

(AFP 2010年1月6日)

ロマの人びとジプシーのこと、わたしはエミール・クストリッツアの映画で知るようになったが、
ジプシーの音楽と生き方に共感を表現してきたジョニー・デップはなにか発言しているかしら...
写真はキャンプ地で生活するジプシーの子(BBC)

セックスピストルズのジョニー・ロットン(PILのジョン・ライドン)が最近言っていた
「オバマにもっと時間をやれよ、なんてったってあのブッシュの8年!の後なんだぜ... 」 その通り!

2010/08/17

教えて なぜ戦争したの?



昨日の夕刊 ちょっとよかった!
シンディ・シーハンと、海兵隊員からアルジャジーラの記者になったジョシュ・ラッシングのこと書いてあった...

◇イラク深き淵より(12)教えて なぜ戦争したの?

2005年8月、米テキサス州クロフォード。
シンディ・シーハン(53)は、ブッシュ大統領(64)が夏休みをとっている牧場のそばの道ばたで、面会を求めて座り込みを続けていた。
最愛の息子、ケーシー・シーハン陸軍軍曹は前年の4月、イラクのバグダッドで武装勢力に殺された。24歳だった。
シーハンは、ブッシュに会って、直接聞きたかった。
「なぜ、私の息子は死ななければならなかつたの?」
「あなたは一体、何のためにこの戦争をしたの?」
シーハンは思った。
「大統領の地位は、人々の意思を超えるものではない。だから人々が声を上げたら、それを聞くのは、大統領の責任だ」
座り込みをするのは、「それこそがアメリカに対する私の責務」と考えたからだ。
シーハンの行動がきっかけとなって、全米で「イラク戦争反対」の世論が起こり、人はいつしか、シーハンを「反戦の母」と呼ぶようになった。
一方、集会などの場では、保守派から「息子の死を政治的に利用した」「テロリストの味方」「嫌な女だ」などの中傷も相次いだ。
シーハンは2007年、平和活動からの引退を表明したが、その後、活動を再開した。
「多くの心ない批判を受けてきて、気持ちが萎えたことはなかったですか?」
米フィラデルフィアで会ったシーハンにたずねた。
彼女の答えはこうだった。
「子どもを埋葬する悲しみに比べたら、そんなこと、何でもありませんでした」

アメリカを愛するがゆえに、米国を批判し、大義のない戦争に反対する。その責務を別の形で果たす米国人もいる。
イラク戦争の時、米海兵隊に所属していたジョシュ・ラッシング(38)は、中東カタールにある米中央軍司令部で、世界から集まってきた記者に、報道官として対応した。
当時は「イラク戦争は正しい戦争だ」と心底信じていた。
だが、多くの米国の記者と接しているうちに、心の中に疑問が芽生えてきた。
「米国の記者は、国民から『愛国的ではない』とみられることを恐れていた。だから、『軍がいいたいこと』を事前に私から聞いて、その通りの質問をした。つまりは、ブッシュ政権のメッセージをたれ流していただけだった」
一方、ラッシングは「反米メディア」と批判された中東の衛星テレビ局、アルジャジーラの記者ともつきあった。
ラッシング自身、最初はアルジャジーラに偏見をもっていた。だが、爆弾が落ちた地点に駆けつけて人々の悲しみを伝えようとする彼らの報道姿勢をみて、次第に考えが変わった。

1本の映画が、ラッシングの人生に影響を与えた。
アルジャジーラの内幕を描いたドキュメンタリー映画に、報道官としてアルジャジーラ側と議論をする自分の映像が使われていたのだ。ラッシングはそのことを知らなかった。
映画は米国などで上映され、ラッシングのもとには「アルジャジーラの話をしてほしい」という講演の依頼が殺到した。
だが、米国防総省は「余計なことはいうな」と口封じをしようとした。
ラッシングは、反発した。
「自分は、米軍やアルジャジーラの実態などを体験的に知った。その体験を米国民に知らせる責任があるはずだ」
悩んだ末に海兵隊をやめた。
やめた理由は、入隊した理由と同じ。「市民としての義務」を果たすため、だった。
その後、英BBCを辞めてアルジャジーラに転職する人から声をかけられ、アルジャジーラ英語放送の記者に転身した。
「売国奴」「裏切り者」
全米から猛烈な批判を浴びた。だが、ラッシングは「後悔は少しもしていない」と胸を張る。彼は、「使命 アルジャジーラ」という題の本を書いて、自らの思いをつづった。
そのサブタイトルはこうだ。
「橋を架け、真実を探し、世界を変える」 

(朝日新聞 2010年8月16日 by 松本一弥 人脈記)

2006年3月14日、ワシントンDC在住フリーランスTVディレクター(ブログ名Teddy)は高いハードルをクリアーしてジョシュ・ラッシングとの日本のTV向け単独インタビューにこぎ着ける。以下は彼女のブログにアップされたジョシュとのやりとり。

質問:米中央軍司令部の広報官をしていたときに、疑問を感じたことがあったか?

ジョシュ:中東で影響力の大きいアルジャジーラにどこまで取材許可を与えるかについて、上官からいつもネガティブな答えをもらっていた。自分の中では、アルジャジーラには最大限アメリカ軍を取材させるべきと思っていたのに。

質問:その中央軍司令部時代に広報官としてアルジャジーラに接し、彼らの報道姿勢をどのように感じた?

ジョシュ:アメリカ人の大半は、その放送内容を見たこともないのにアルジャジーラにネガティブなイメージを持っていた。私も全く同じ偏見を持っていた。記者たちに実際に会ったとき、だが、もっと彼らの放送内容について知りたいと思った。

質問:アメリカのメディアがプロパガンダだと感じたことはあるか?


ジョシュ:もちろん。正しい質問をしていないといつも思っていた。軍の取材をするアメリカメディアの中には、生中継の前に「きょうは何か伝えたいメッセージはありますか」と聞く記者がいる。それで、私が「こういうことを伝えたい」というと、そういうメディアの記者は「わかりました。じゃあこういう質問をしますから、言いたいように答えてください」などと言う。つまりインタビューのやらせだね。そして中継が終わったら、そういう記者は私の肩をポンと叩いて、「サンキュー・フォー・ユア・サービス(国のために尽くしてくれてありがとう)」などと言うんだ。というのも、軍の制服を着た若者をTVで見たときに視聴者が批判的になるはずがないと思っているからね。

質問:アルジャジーラに転身しようと決めた直接のきっかけは?


ジョシュ:2003年7月にカタールから帰ってきた。2004年2月、海兵隊のロスの事務所でハリウッド向けの撮影窓口の広報をしてたときに、ある日留守電にこんなメッセージが入っていた。
「 I just want to say thanks for the movie, I saw it at Sundance, the film festival. 」(映画のことでお礼が言いたい、サンダンスの映画祭でそれを見ました。)
一体何のことだか、全くわからなかった。けれども、カタールに駐留していた時に私とアルジャジーラを題材にしたドキュメンタリー映画がいつの間にか作られていたことがわかった。アメリカン大学の大学院の学生が、課題を撮りに来たと言っていたが、それがいつの間にかドキュメンタリー映画になっていたんだ。
これが、海兵隊を辞めるきっかけになった。映画に出たことで、「アルジャジーラについて講演をしてくれ」という依頼がたくさん舞い込むようになったのに、軍側が「軍に在籍しながら、アルジャジーラについて講演をしてはならない」と伝えてきたからだ。

質問:メディアへの転職、でもなぜ、アルジャジーラでなければならなかったの?

ジョシュ:チャンスが転がってきたから。アルジャジーラから連絡があって「英語チャンネルを開局するからやってみないか」と言われて、パーフェクト・フィットだと思った。 なぜなら、自分がこれまで説いてきた、「もっとアルジャジーラにアメリカ人が出演しなければならない」 というのを、実践できるんだからね。

質問:イラク戦争でアメリカの政府高官は、アルジャジーラは偏向しており、暴力をあおっていると批判した。そうした政府高官の批判をどう受け止める?


ジョシュ:アメリカでは、たくさんの人がアルジャジーラについて強い意見を持っているけれど、実際の放送を見たことのある人は、ほんの一握りしかいない。こういうのを「教科書しか読んでいない無知」というんだね。
アメリカメディアは戦争を間違って伝えている。従軍記者の伝える、アメリカ軍の目線をそのまま垂れ流すんだ。それ以外の目線での報道をすると、アメリカ人たちをびっくりさせてしまうんだよ。
こんなたとえがある。「CNNはミサイル発射を報道し、アルジャジーラはミサイル投下を報道する。」全く正反対の、ものの見方だよね。
でも、多くのアルジャジーラ批判報道は根も葉もないウソ。たとえばラムズフェルド国防長官(当時)は、「アルジャジーラは米兵の斬首を報道している」と批判したけれど、本当のところは、アルジャジーラは一度も斬首を放映したことはないんだ。これからもする予定はないよ。

質問:アルジャジーラ英語放送で、どんな番組を作りたいか?


ジョシュ:アメリカ人に、アメリカ以外の国の文化を理解させるような番組を作りたい。それに多分、アメリカ人の価値観を世界に広めることもできる。アメリカとアメリカ以外の国の文化の架け橋になりたいんだ。アルジャジーラの編成部長は、「the America isn’t good understanding the rest of the world, the rest of the world isn’t good at understanding America.」(アメリカはその他の世界をよくわかっていない、その他の世界はアメリカを理解するのがうまくない)と言っている。

質問:アメリカの軍人、海兵隊員が今度はアルジャジーラの一員となった。これからのあなたの使命は?


ジョシュ:アメリカ市民の私と海兵隊員だった過去と現在の仕事には何ら対立するものはないよ。私がこうしてアルジャジーラに就職したことも誇りに思っている。英語の国際放送で最も信頼されるニュースソースになること、これが私たちの使命だと思っている。

質問:記者としてインタビューしてみたい人を3人挙げると、誰?


ジョシュ:キューバのフィデル・カストロ、オサマ・ビン・ラディン、ドナルド・ラムズフェルド国防長官(当時)かな。

http://teddylog.way-nifty.com/teddy_1999/2006/03/post_28ef.html

写真は、2007年デモクラシーナウ!の番組に出演したときのジョシュ

2010/08/16

常軌を逸した気候



◇気象学者:ロシアの猛暑記録は何万と死ぬ可能性もある

ロシア全土の野火。パキスタンの壊滅的洪水。インドと中国の生命を奪う土砂崩れと鉄砲水。アメリカ合衆国全域の猛暑。ニジェールの深刻な干ばつ。全部相まって、科学者たちはこの事象が、地球温暖化によってもたらされる極端な気候結果に匹敵すると警告します。今年(2010年)は予定通り、1世紀以上前に始まった信頼できる気温記録以来、最も高温になるはずです。主として化石燃料がもとで排出される温室効果ガスの増大に因って。

(デモクラシーナウ!10 August 2010)

◇ロシア森林火災とパキスタン洪水の関係

ロシアの森林火災とパキスタンの洪水という2つの破壊的な自然災害が、ユーラシア大陸の別々の場所で猛威を振るっている。しかし、どちらも地球上で最も強力な大気の動きの1つである「アジアモンスーン」と関係があるという。

アメリカ、コロラド州ボルダーに本拠を置く国立大気研究センター(NCAR)の上級科学者ケビン・トレンバース氏は、「モンスーンは季節風とも言い、夏になるとパキスタンをはじめアジアの広い地域に大雨や洪水をもたらす。温められた大陸上の空気が上昇し、それを補うために海から大陸へ湿った風が吹くためだ。この大気循環の影響はヨーロッパにまで及ぶ」と話す。

モンスーンによって上昇した大気はどこかで下降する必要がある。また、広範囲に広がったモンスーンの影響で、上昇した熱い大気の大部分が高気圧となってロシア上空に滞留している。これが熱波をもたらしている原因だ。さらに、高気圧付近では大気が下降するため、雲も形成されにくい。「これは正常な循環パターンだが、地球温暖化がもたらす海面温度上昇によって作用が強まっている」とトレンバース氏は付け加える。

例えば、インド洋北部の海面温度は1970年代以降で1.1度上昇した。海水温が高くなると大気中に放出される水蒸気が多くなり、モンスーンによる降雨量も増加する。「自然変動と地球温暖化の両方から影響を受けている点に注目してほしい。例えば、最近数カ月間のエルニーニョ現象(太平洋中央部から東部の熱帯域で周期的に発生する海水温の上昇)も、インド洋での海水温上昇の一因と考えられる」とトレンバース氏は言う。

ニューヨークタイムズ紙によると、パキスタンでは今年のモンスーン豪雨により過去80年間で最悪の洪水が発生、約1400万人が影響を受けた。

史上最悪の猛暑が続くロシアでは森林火災が広がっている。通信社ブルームバーグによると、火災によるスモッグで覆われたモスクワ周辺では、38度前後の気温が数週間続いており、下がる見込みも当面ないという。モンスーンによる大気層が地表から数キロ上空に居座って高気圧が発生し、火災の煙が滞留している。

民間気象予報サービス会社「ウエザー・アンダーグラウンド」の気象学ディレクター、ジェフ・マスターズ氏は、「今年、ロシアとパキスタンはどちらも記録的な猛暑に見舞われている。1880年代後半の観測開始以来、最高レベルの暑さだ」と7月に米ナショナルジオグラフィックニュースの取材に対して語っている。

2010年は9カ国で最高気温が更新され、パキスタンでは5月26日にアジアで過去最高の53.5度に達した。

米国海洋大気庁(NOAA)の国立気候データセンター気候監視部で責任者を務めるディーケ・アーント(Deke Arndt)氏も、森林火災とモンスーンとの関係性に肯定的だ。「大気の停滞も災害が長引いている原因かもしれない。夏にはよく起きる現象だが、今年は例 年になく“頑固”で長く続いている。」

この閉塞状態が発生すると、大気風がもたらす大規模な嵐や熱波などの気象現象が1カ所で長期間続く。「例えばアメリカでは、夏の嵐が同じ場所に1週間も居座り続ける」と同氏は説明する。

「こうした気象現象は強力で粘り強い特徴がある。インドやパキスタンに連日雨が降り、ロシア西部で猛暑が続くのもこのせいだ。このような自然現象と気候との関係を定量化するのが気象学者の役割と言えるだろう」とアーント氏は語る。

「ロシアとパキスタンの災害は、個別に起きているわけではない。大気中のさまざまな現象がリンクしている格好の例だ。」

(ナショナルジオグラフィック・ニュース 12 August 2010 by Christine Dell'Amore)

◇常軌を逸した気候は停滞するジェット気流のせい

ロシアのすごい酷暑と現在のパキスタンの壊滅的洪水は、もしかしたら異常なジェット気流の動き具合に関連づけられる可能性があると科学者は信じる。

ジェット気流は西から東に地球をぐるぐるまわり、普通はイギリスを渡って大西洋の低地に連続した雨、ただほんの穏やかな雨を降らせる。

しかし、現象を研究する気象学者は、それが気象体系を一カ所にとじこめて常軌を逸した事情を引き起こす異常な待機状態をもたらしていると言う。

ジェット気流は普通はその特徴を示すウェーブのようなパターンを作り出すRossbyウェーブによって保たれている。

現在のこの急速な回転の強力な風は地球の形態と回転によってもたらされて、高所でジェット気流を東から西に突き動かす。

『ニューサイエンティスト』誌の記事によれば、目下のところ科学者たちはRossbyウェーブがジェット気流のいつものパターンに逆らって作用しており、同じ場所に滞らせる。

7月半ば以来、普通はいつも東へ移動するジェット気流が、Rossbyウェーブがそれを押しとどめるほどに強いので一カ所に滞っている。

ジェット気流が一カ所にとどまるとき、うねりの流れの間に正確に表される気象体系を妨げる。寒気が気圧の谷を移動する間に暖かい大気が北の最高峰まで追いやられる。

レディング大学のマイク・ブラックバーン教授は、停滞したジェット気流はおそらく60人が死亡する日本の酷暑やイギリスの突然の暖気の終わりの原因となっていると信じる。

パキスタンでは、どうしようもない悲惨な結末をもって、停滞事象が夏のモンスーン(季節風)と同時に起った。

パキスタンのほとんどを襲う強烈な季節風によって誘発される洪水は、ほぼ2週間前に起こり、およそ1600人を死なせ、200万人以上を家から追いやった。

水浸しになる村々から生き残った多くの人が、農作物や家畜はもちろん、食料の蓄えを失ってきており、救援の施しものを受けて切り抜けている。

ロシアでは、動かないジェット気流が息苦しい条件とモスクワの恐ろしいスモッグを作り出すアフリカからの熱気を引き込んだ。

多数の野火が3つの時間帯を横断して燃えてきている。プーチン首相は昨日、モスクワまでもう少しのところの火災に水を投げ落とすため、消火活動の飛行機に乗り込んだ。モスクワでは煙が濃厚なスモッグの原因になっている。

比較的近年の太陽活動にそれらを関連づけるいくつかの調査が存在してきているとは言え、「停滞事象」の原因に対して科学者はまだ不確かだ。

(Daily Mail 15 August 2010)

▽もっと読みたい方はこちらからどうぞ↓
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1302225/Blocked-jetstream-blame-freak-weather-Russia-Pakistan.html##ixzz0wecYpXZS

写真は洪水に見舞われたパキスタンの8月15日

2010/08/14

民主主義は告発者を必要とする



今朝届いていたメール...

Dear vamos ,

先週、Wikileaks告発者ブラッドリー・マニングを支持する私たちの集会でジャーナリストで活動家のPhyllis Bennisは、「戦争は隠し事(秘密)を必要とします。不当の戦争は不当の秘密を必要とします... 民主主義には告発者が必要です」と言っていました。民主主義はまた、不当の占領を終わらせるため、私たちの発言力を高め続ける必要があります。

8.31イラク米軍5万人まで減少に注意を払います。これは疑いなく疲れを知らない平和運動のがんばりによって動かされた正しい方向への一歩ですが、同時に、イラク人は彼らの国にいる5万の米軍と7万5千の民間請負人の存在からどうしても引き続き損害を被ることになります。私たちの軍隊の多くがアフガニスタンに配置換えされるかもしれません。

全米いたるところのCODEPINKのメンバーは、イラクもアフガニスタンも共に完全な撤退を要求することと、私たちの戦費をアメリカ再建!のため国内に持ってくることにとりかかっています。オバマと米国議会に対して私たちの"イラク大失敗"請願に署名することで私たちに合流してください!

ある人びとは映画上映やハウスパーティで主人を務めています、また平和集会やビジル(徹夜の祈り)のため街頭に繰り出している人びともいます。さらにすばらしい思いつきとして私たちの行動着想ページを活用してください!

イラク戦争の正確な損失がきっと知らされると確実にするため、CODEPINKは、Iraq Veterans Against the War(戦争に反対するイラク退役軍人)、Military Families Speak Out(ものを言う軍人家族)、Veterans for Peace(平和を求める退役軍人)、そして多数の平和団体と組んでいます。私たちの軍隊と私たちの戦費を国に持ってくるために、そして私たちを戦争に至らせた彼らに責任を守らせるために、あなたの地域社会は何をするつもりですか?

決定の創造主が聞き届けるのに必要なだけけたたましく口笛を吹く(密告する)ために、平和と公正な言動の口笛を膨らませましょう、
Bonnie , Dana , Farida , Gael , Gayle , Joan , Jodie , Medea , Nancy , Rae , Victoria and Valerie

(CODEPINK 13 August 2010)

◇ワシントン共同:オバマ米大統領は13日、米中枢同時テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地近くでのイスラム教のモスク(礼拝 所)建設計画に、反発が強まっていることに対し「ここは米国だ。信教の自由を揺るがせてはならない」と述べ、建設を支持する考えを示し、イスラム教徒を感情的に排斥しないよう呼び掛けた。

イスラム教の断食月(ラマダン)入りを祝い、ホワイトハウスにイスラム諸国の大使らを招いた夕食会で語った。

オバマ氏は同時テロが米国の「トラウマ(心的外傷)」で、爆心地近くでのモスク建設に対する感情的反発も「理解できる」と言明。その上で、米国の敵はイスラム教ではなく「イスラム教を醜くゆがめた」国際テロ組織アルカイダだと強調した。

モスク建設をめぐっては「イスラム過激派のテロで死亡した犠牲者への侮辱」との反発が上がっていたが、市当局が3日、建設を認可。反対派が訴訟を起こす動きもある。

(西日本新聞 2010年8月14日)

△画像はコードピンクのページ「イラク大失敗」行動の思いつきから

2010/08/13

出店は国家テロを認めること




無印良品のイスラエル出店計画が進行中 
http://palestine-heiwa.org/muji/

写真はクリックすると拡大版でご覧になれます

2010/08/12

墓地を破壊して寛容博物館



◇イスラエルがパレスチナ人共同墓地をブルドーザーで片づける

報道によればイスラエル軍は、エルサレムの何世紀もたったイスラム教徒のセメタリー(共同墓地)の墓石を何百と破壊してきています。イスラエルの法廷が取り壊しを停止する請願を却下した火曜日にブルドーザーが墓を破壊する手段に使われたとパレスチナ人たちは言っています。米国に本拠を置くSimon Wiesenthal Centerによって資金提供される事業、計画された"Museum of Tolerance(寛容の博物館)"の用地近くで破壊は起こりました。共同墓地に接近するからとパレスチナ人たちは博物館に反対してきています。そうした中で、オバマ政権は、直接会談の前提条件としてイスラエルの入植凍結についてパレスチナ当局の交渉人に彼らの固持をやめるよう悟らせる努力を続けています。中東特使ジョージ・ミッチェルとの会合のあとに、パレスチナの交渉人Saeb Erekatは、入植凍結要求は変わらないままであると言いました。
Saeb Erekat :「もう一度、私たちは必ずしも直接交渉に反対ではありません。もう一度、私たちは直接交渉が再開されるのを望みます。加えて、直接交渉のキーポイントはイスラエル政府の掌中にあると私たちは信じます。彼らが入植活動停止の彼らの義務と、領土返還に賛成して1967年の国境に基づく2国家による諮問事項を受け入れるやいなや、私たちはただちに直接交渉を始められると私は考えます。」

◇ニューヨーク市が公共のバスにモスク反対の広告を認める

ニューヨーク市の輸送当局は、9.11攻撃の跡地近くのモスクとイスラム教徒のコミュニティーセンター(公民館)建設に反対して議員に働きかける、地元のバスに扇動的な広告を貼り出す許可を認められてきています。広告は、「なぜそこに?」のキャプション付の、炎を出して燃える世界貿易センターに激突する飛行機を見せつけます。広告の原因となる右翼グループ"American Freedom Defense Initiative(アメリカ自由防衛先手)"は、最初に広告が拒否されたのち、先週、輸送当局を訴えました。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 11 August 2010)

◇イスラム教徒の墓地をイスラエルがブルドーザーで押し進む

イスラエルの建設要員どもがイスラム教徒の墓地の端から端まで彼らの行く手をブルドーザーで強引に押し進める、報道によれば、何百と墓石が取り払われて、抗議するアラブ人らにけがをさせる。

一隊は月曜、古代のアルクッズ(エルサレム)Maaman Allahセメタリー(共同墓地)の墓の端から端まで荒らし回った、そして火曜日まで続けられるとパレスチナのMa'an通信社は報じた。

「破壊はリノベーション(刷新)の問題に関連する。イスラエル支配層は私たちに墓を刷新してもらいたくない、なので、墓を滅ぼしている」とイスラム教の宗教的遺跡の見落としに寄与する、アルアクサ寄付遺産財団(Al-Aqsa Foundation for Endowment and Heritage)のMahmud Abu Attaは言っていると、AFP通信が報道した。

ブルドーザーは、冒涜行為に勇敢に立ち向かっていた地元の首長Ali Abu Sheikhaを襲って軽傷を負わせたと、Ma'an通信社が伝えた。

事件は、問題の多いMuseum of Tolerance(寛容の博物館)建設のため、1500遺体が発掘された、いわば2009年以来、最大の有害(破壊的)を記録した。計画された建物はアメリカに本拠を置くユダヤ人の人権団体Simon Wiesenthal Centerによって建てられる。

ほかのおびただしいアラブ領地の拡大と並んで、イスラエルは、1948年の完全に巣立ちした軍事作戦の間にアルクッズを占領した。

1967年、イスラエルの体制は、どのような仮想パレスチナ国家でも首都として歓迎して迎えられる都市の東部を続けて併合した、そしてもっと後で、その行為からの国際社会の糾弾を公然と無視した。

(SOUTH LEBANON 10 August 2010)
http://www.jnoubiyeh.com/2010/08/israel-bulldozes-muslim-graveyard.html

2010/08/10

死んでいるのは貧乏人ばかり



◇ロシア火災 核施設延焼の恐れも モスクワでは死者倍増

モスクワ:ロシア西部を中心に拡大する森林・泥炭火災は9日も猛威を振るい、新たな核施設への延焼の恐れや、1986年のチェルノブイリ原発事故で汚染された森林の“再汚染”も懸念され始めた。首都モスクワでは火災のスモッグによる健康不安が高まり、脱出の動きが加速している。

ロシア非常事態省の9日の発表によると、ロシア最大の軍用核研究所とされるウラル地方チェリャビンスク州の連邦原子力センターに火の手が迫り、500人態勢で鎮火に全力を挙げている。核関連施設ではニジェゴロド州などでも危険が指摘されたが、すでに延焼を阻止したという。

このほかブリャンスク州などのチェルノブイリ事故の汚染地域でも火災が発生し、放射性物質が大気中に拡散する恐れが出ている。

一方、モスクワ市の大気中の有害物質は依然、許容限度量の3〜6倍に達している。市保険局長は9日の会見で、猛暑や火災のスモッグにより市内の一日あたりの死者数が、通常の360〜380人から700人に倍増していると述べた。

ロシアメディアによると、米国とイタリアのほか、ドイツ、オーストリア、イスラエルなども自国民にロシアへの渡航自粛を勧告。欧州を中心に一部外交官や家族を引き揚げさせる国も増え続けている。

(東京新聞 2010年8月10日)

△写真はモスクワ: 全国的な酷暑の健康への影響全部は報道されてきていない
モスクワ保健局長は酷暑と野火のスモッグがロシアの首都にこびり続けるとき、死亡率が二倍にのぼっているのを認めてきている。
(BBC 9 August 2010)

中国北西部甘粛省、甘南チベット族自治州では大規模な土石流で337人が亡くなり、1300人以上がいまだ行方不明... 
インド北部ヒマラヤの街、レーでは洪水や土砂崩れで165人が死亡、少なくとも400人が行方不明...
その間にパキスタンの洪水は死者2000人超に達する!建国史上最悪の水害の背景には世界の貧困ラインを下回る大貧困がある

2010/08/09

バイバイ、血まみれのウリベ



コロンビア、マカレナの大量の墓穴は、実は今年1月末に見つかっていた。(下部にある記事)
今になってメインストリームでニュースに取り上げられたのは、この大量の死体に責任のあるウリベ大統領の任期が8月7日に終わったからだろう。ウリベは任期切れぎりぎりの6日、宿敵、隣国ベネズエラのチャベス大統領を国際刑事裁判所に告訴した。ベネズエラでの左翼ゲリラの活動をチャベスが容認し、人権侵害にあたると言うのだ。
(日経2010年8月9日参考)

◇巨大な穴から2000遺体 軍が市民殺害か コロンビア

サンパウロ:南米コロンビア南部で、巨大な穴に約2千体の遺体が埋められているのが7月下旬に見つかり、コロンビア軍が「ゲリラ」に仕立て殺害した一般市民の遺体である可能性があると波紋を呼んでいる。野党議員や人権団体は、7日に任期を終えるウリベ大統領の責任を追及する構えだ。

地元報道やAFP通信などによると、遺体が見つかったのは首都ボゴタの南方にある町マカレナ。穴の中には2004年から10年までの年を記した板が散らばっていたという。近くの住民は以前から黒い袋に入れられた遺体が軍のヘリコプターで運ばれてくるのを目撃していたという。

コロンビア人権擁護常任委員会の事務局長ハイロ・ラミレス氏は「軍の司令官は、遺体は戦闘で死んだゲリラのものだと説明したが、行方不明になっていた農民や社会的な活動家だった」としている。

2002年に就任したウリベ大統領は、左翼ゲリラの武力制圧を進め、治安を回復したと評価されている。しかし、ゲリラ殺害に対して報奨金を出す制度を設けたために、兵士が報奨金目当てに関係のない若者をゲリラに仕立てて殺害するという行き過ぎた行為が横行したと指摘されている。

野党のコルドバ上院議員は7月末、記者会見でウリベ政権を「我が国の歴史のなかで最も血にぬれた政権」と非難。弁護士でジャーナリストのフェリペ・スレタ氏は今月5日、国会の委員会でウリベ氏の責任について調査するよう告発すると発表した。検察当局は「すべての遺体の身元を確認中だ」としている。

7日に新大統領に就任するサントス氏はウリベ政権で国防相を務めた人物で、新大統領の責任も追及すべきだとの声も出ている。

(朝日新聞 2010年8月8日)

◇コロンビアのマカレナで大量の死体発見

コロンビアの首都ボゴタの南約320kmにあるマカレナで2千体の遺体が発見された。

スペインのプブリコ(Pubkico)紙は、以下のように伝えている。
2005年以来、陸軍はエリート部隊を周辺地域に展開し、地元の墓地裏に無記名で埋めるという命令の下、何百もの死体を遺棄している。
コロンビア人権擁護常任委員会事務局長で法学者のハリオ・ラミレス氏は、数週間前にマカレナ墓地の重大さに気づきはじめた時にイギリス国会議員の代表団を案内した。「私たちが見たのは身の毛が凍るものだった。」とラミレス氏はプブリコに語った。「無数の死体、そして地面の上にはNN (name unknown=身元不明)という碑文と2005年から現在までの日付が入った何百もの白い木製の額だ。」
ラミレス氏は、「陸軍司令官は、私たちにそれらは戦闘で死んだゲリラだと言ったが、地元の人びとは私たちに多数の失踪した社会的指導者、カンペシーノ(農民)、地域の人権擁護者だと語った。」
http://www.publico.es/internacional/288773/aparece/colombia/fosa/comun/cadaveres

また、マイアミのエル・ヌエボ・エラルド(El Nuevo Herald)紙は、以下のように伝えた。
ボゴタの検事局(Fiscalía) の報道担当者は、エル・ヌエボ・エラルドに対して局の技術捜査隊(CTI)からの派遣団がすでに墓地へ行っており、ほんの少しの掘り起こししか行なっていないが、墓地には「多数の」死体の存在が確認されていることを明かした。
身元を明かさないという約束の下、エル・ヌエボ・エラルドの電話インタビューに応じたマカレナの住民は、死体の中には、過去4年間に消息を断った親戚がいるという疑念を示した。彼らは、死体はゲリラのものであるというのを否定して、それを証明する機会を要求した。
コロンビアの検事総局は、3月中旬に第1回目の発掘を行なうという。
http://www.elnuevoherald.com/2010/01/29/640282/hallan-fosa-comun-con-cerca-de.html


墓地のあったマカレナは、2000年の中頃からアメリカの支援を受けた軍事作戦の非常に重要な場所である。この場所で米国政府は、コロンビア陸軍の2004年から06年の「パトリオッタ計画」軍事攻撃を支援し、助言を与えた。そして2007年より今や大部分の米国による支援を指導している新「統合活動」体制の一部である「マカレナ統合整理計画(PCIM)」を後押ししている。

(Plan Colombia and Beyond 28 January 2010 記事の一部要約)
http://www.cipcol.org/?p=1303


△写真はエル・ヌエボ・エラルド紙の報道記事にある大量の墓穴

2010/08/08

さもなければ何もかもぶっ壊す



◇暗殺リストをめぐって団体が訴訟を提出する

海外につながるテロリズムで責められる米国市民を暗殺するお墨付きに対し、米国政府は初めて法的挑戦を突き付けられています。火曜日、憲法の権利センター(Center for Constitutional Rights)とアメリカ市民的自由連合(American Civil Liberties Union)は、暗殺政策に異議を唱える訴追を承認するにあたり、政府の拒絶に訴えを提出しました。訴訟はイエメンに本拠を置くイスラム教聖職者Anwar al-Awlakiの父親に代わって提出されました。al-Awlakiは、捕獲および殺害としてCIAの攻撃目標リストに加わる米国市民の先駆けと言われます。al-Awlakiは、法廷で彼に申し立てる罪に間に合う、「特別指名の世界的テロリスト」に先月任じられました。Awlakiは、正当な"正す権利"があると、憲法の権利センターのBill Quigleyは言っています。
Bill Quigley: 「この場合の争点は、政府の行動に異議を唱えるため訴訟を起こすことができる住民の権利です。さて、政府は彼らがテロリストだと言っている米国市民を暗殺しようとしています。アメリカ市民的自由連合と憲法の権利センターはその暗殺の取り組みに異議を唱えるため、なんとか法廷に持ち込もうとやってみていますが、現在、私たちはこの憲法の問題を起こすことで、それを申し立てるのに法廷に持ち込むことでも政府から許可を得なければなりません。つまりそれは、違憲であると私たちがみなす、法の適正な過程なしに政府がある人を処刑してよいとする事態です。」

◇イラクの攻撃で17人が殺される

イラクでは火曜日、いくらかの攻撃で17人が殺害されました。 南のKutでは10人が殺されました、Kutの街は近年、暴力で最低レベルとみなされてきています。

◇活動家マリリン・バック 62歳で死す

活動家のマリリン・バックが62歳で亡くなりました。Assata Shakurを自由にした脱獄を含めて、いくつかの政治的動機をもった事件での彼女の役割のせいで、80年の判決のうち25年をつとめたのち、出所後やっと何週間かの火曜に、バックは死んでしまいました。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 4 August 2010)

◇イスラエルの砲撃がレバノン兵士3人とジャーナリストひとりを殺害

2国間の国境づたいにロケット弾と砲火が行き交う間に、イスラエル軍によって少なくとも3人のレバノン兵が殺されてきているとアルジャジーラは報じます。イスラエルの砲撃でジャーナリストひとりも殺されて、さらに5人のレバノン兵が負傷します。少なくとも、イスラエル兵2人が撃たれました。
暴力がどんなふうに始まったかに関して相反する報告があります。国境でレバノン軍が挑発的な発砲をしたあとに、Edayseh村めがけてイスラエル軍が少なくとも7発の大砲を発射したと、目撃者たちがロイター通信に教えました。レバノン軍はその時、大砲の砲火で応酬しました。事件は、2006年イスラエルの1カ月間のレバノン戦争以来、最も本格的な国境沿いの軍事対決であると思われます。

◇アフマディネジャドがオバマとの討議を要求する

イランのアフマディネジャド大統領は、9月テレビ放映される一対一の討論会で、彼にまっこうから立ち向かうことをオバマ大統領に求めてきています。核計画をめぐってイランに圧力をかけることをねらう、ワシントンによって強制された国際的な制裁のニューウェーブにイランが対処するとき、提案が生じます。
アフマディネジャド:「私たちは喜んでオバマ氏と腰をすえて協議を行う。私たちはもう準備ができている。9月末頃、国連に出向く段取りを用意してきている。私たちは喜んで世界の問題を検討するため、形式にこだわらないがメディアの面前で、向い合って、率直に、オバマ氏と一緒に取りかかる。」

◇ジェーン・ハーマン下院議員の夫がニューズウィーク誌を買収

メディアのニュースでは、億万長者の起業家シドニー・ハーマンがワシントンポスト・カンパニーからニューズウィーク誌を買収することで合意に達してきています。報道によれば、雑誌は1ドルと7000万ドルの負債を肩代わりする契約書と引き換えに売却されました。ハーマンは、民主党の女性下院議員ジェーン・ハーマン、下院国家安全保障委員会小委員会議長の夫です。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 3 August 2010)

◇アフガン戦争の記録を返すようペンタゴンがWikiLeaksに要求

ペンタゴンは通報者ウェブサイトWikiLeaksにアフガン戦争の機密軍事文書の全キャッシュを受け渡して、すでに公表した文書を削除するよう要求しています。WikiLeaksは、先月公表した7万6000に加えてまだ1万5000の文書を持っていると言ってきています。ペンタゴンのGeoff Morrell報道官はWikiLeaksに、「正しいことをしろ」そして文書を耳をそろえて返すよう求めました。
Geoff Morrell: 「我々の非常にたくさんの文書によるWikiLeaksの先週の人前のすっぱ抜きは早くも、我々の軍隊と我々の同盟国、あの地域の平和と安定をなし遂げるのに役立つ我々と共に働くアフガン住民の安全をおびやかしてきている。追加の国防省極秘情報の人前のすっぱ抜きは、単に損壊をいっそう悪くさせることができるだけだ。WikiLeaksの唯一受け入れられる身の処し方は、即座にアメリカ政府にこれら文書すべてのあらゆるバージョンを戻す措置をとることで、ウェブサイト、コンピュータ、履歴から永久に削除することだ。」
WikiLeaksのTwitterページのレスでWikiLeaksは、「不愉快なペンタゴン報道官はWikiLeaksに対して、"さもなければ、すべてを破壊する"との公式のおどしを発行すると論評しました。

◇告発された軍の通報者のため活動家が集会を行う

関連したニュースで、日曜にクワンチコ基地で反戦グループCode Pinkが集会を開催しています、バージニア軍事基地には告発された軍の通報者ブラッドリー・マニングが拘留されています。マニングは、バグダッドで米軍ヘリが群集を殺す機密ビデオに加えて、アフガン戦争の記録とほかの文書のリークから告発されます。右翼のグループがCode Pinkの集会で抗議への報復として計画を発表してきています。

◇メキシコの最高裁が同性間結婚法を支持する

首都メキシコシティーでメキシコの最高裁が同性間結婚を承認する法を支持してきています。昨年の可決のあとに3月、法が実施されました。メキシコのゲイの権利活動家Lol Kin Castañedaは、裁決を称賛しました。
Lol Kin Castañeda :「私たちの権利、性的嗜好および志向の理由で区別なくすべての住民の権利が、政府によって、条例によって、同じ権利と認められてきています。もちろん、そのとおりで、この最初の投票に従事して私たちは非常に幸運です。そこでは同性の人々の結婚する権利が完全に合憲として認められます。」
可決以来、法のもとに300以上のカップルが結婚してきています。

◇ワイクリフ・ジョンがハイチの大統領宣言を披露

グラミー賞受賞ハイチ系アメリカ人ミュージシャン、ワイクリフ・ジョンが、彼の故国ハイチの大統領候補を発表してきています。ハイチの人口の半数以上を占めるハイチの若者の代弁者として意見を述べるつもりだとジョンは言っています。ジョンは以前に、ハイチ大統領ジャン・ベルトランド・アリスティードを転覆させた2004年の米国に後押しされたクーデターでの彼の態度のせいで非難されてきています。その時、ジョンはクーデターを支援すると思われました、彼のおじは顕著なクーデター支持者として知られます。ハイチは、任期が2月に終わる大統領の後任となる選挙を11月28日に行うつもりです。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 6 August 2010)


△ハイチ大統領選への出馬を表明したWyclef Jeanが5日プライベートジェットでハイチ入りし、同国の選挙管理委員会に立候補を届け出た。
アメリカのメディアはワイクリフの出馬のニュースに沸いているが、アカデミー受賞俳優ショーン・ペンはCNNのインタヴューで、「今ハイチの人たちが求めているのはこの国のために本気で犠牲になろうとするリーダーだ。ボクはワイクリフをよく知らない。ボクはこの半年ハイチにいるが、この国で彼の姿を目にしていないし、声も聞いていない。」とワイクリフに懐疑的な発言をしている。
また元フージーズのメンバーのプラスも、かつての仲間ワイクリフではなくてすでに出馬表明している別の候補の支持をツイッターで表明している。
「ハイチ復興には世界中のハイチ人の手助けが必要だ!オレはMichel Martellyを支持する!彼をハイチの次期大統領にしようぜ!! ショーン・ペンはハイチの現実、そしてハイチが本当に望むものを知っている。」

△AP通信などによると、米国などで活動するハイチ出身の人気ヒップホップ歌手ワイクリフ・ジョン氏(40)が11月に行われるハイチ大統領選への立候補を表明し、5日に同国の首都ポルトープランスの選挙管理委員会に立候補を届け出た。

1月に大地震に見舞われたハイチでは、復興の遅れなどから、既存の政治勢力への不信感が国民の間で高まっている。ジョン氏の立候補が承認されれば、不満の受け皿として支持を伸ばす可能性がある。ジョン氏はハイチで生まれたが、9歳から米国に移住したため、ハイチ以外の国籍を持たないなどの立候補要件を満たしているかどうかは不明。候補者リストは8月17日に発表される。
ジョン氏は1990年代に米国で人気を集めたバンド「フージーズ」の元リーダー。2005年には財団を設立、ハイチの子どもたちへの奨学金支給など社会貢献活動を行っている。

(読売新聞 2010年8月7日)

△シンガーのワイクリフ・ジョンが設立した非営利団体「Yele Haiti」は、米国時間1月14日午後の時点でハイチ大地震の被害者のために100万ドル以上の義援金を集めた。
集まった義援金はすべて携帯電話による募金とのこと。ワイクリフは携帯メールを使って5ドルを募金するシステムを発表し、SNS「Twitter」や米CNNの番組出演、著名な友人たちの助けを通じて、母国への援助を求めていた。
運営会社によると、12日午後5時に地震が発生し、13日午前0時までに100万ドルが集まったとのこと。20万人以上が募金に参加したという。ワイクリフは1日100万ドルの義援金を集めることを目標にしている。

(MTV News 2010年1月15日)

◇活動家たちが "US Boat to Gaza(ガザへのアメリカの船)"キャンペーンに乗り出す

木曜の夜、ガザ地区への計画された援助ミッションを支えるため、ニューヨークの船に何百と人々が乗り込みました。"US Boat to Gaza"キャンペーンによって主催者たちは、今年もっと遅くに計画された最新の国際的な援助艇隊をつなぎ合わせるため、少なくとも37万ドル集めることを願っています。オバマ大統領のベストセラーの本にをまねて、船は"The Audacity of Hope(希望という無謀)"と命名されます。憲法の権利センターのマイケル・ラトナーは新しい取り組みを称賛します。
マイケル・ラトナー:「住民が生き延びることに参加している援助は足りない。状況は絶望的。また、幾年も世界中であらゆる国々がしてきているのはそれについて話し合うことで、だれも必要とされるものについては何にもしてきていない。これまで行っているために、艇隊を使って、私たちは多少の変化を経験しだしている。そして、変化、社会の変化、前進する変化、封鎖状態の変化は、思うに全く違法である、封鎖を破る活動に実際に参加する人々を私たちが迎え入れるときにやって来るというのが私の見解だ。」
やはりキャンペーンを支えるのは、最初のフリーガザ艇隊へのイスラエルの生命を奪う襲撃に対する抗議行動でイスラエルの催涙ガス散弾によって顔面を撃たれたあとに5月、左目を失った21歳のアメリカ人の画学生、Emily Henochowiczでした。
「主な問題は、人がその場にいないとき、パレスチナの自由化や自主独立を話し合うことがなおさら恐ろしいような気がすることがあることです。ねっ、あなたがガザの封鎖について話すとき、パレスチナ人をまさに普通の人々のように理解しようとするとき、その場にいる時はいつでも、とにかくそれだけ、なるほどと思えます。」

◇ブッシュ政権は精査を避けるためグアンタナモ拘留者を秘密の刑務所に送り返す

ブッシュ大統領の任期の下に外国のテロ容疑者の投獄と引渡しで新しい経緯が判明してきています。CIAは、前の判断より早くグアンタナモベイに4人の重要な捕虜を連れて来てから、正当な擁護論を受けるのと米国の拘留で彼らの厳しい試練を詳しく列挙する見込みを避けるために捕虜を海外の刑務所に戻したとAP通信社は報じます。4人は海外の秘密刑務所から集められたのちに2003年9月にグアンタナモベイに到着しました。けれども、グアンタナモ拘留に異議を唱える申し立ての口頭論証の聴問会に取りかかるつもりであると最高裁が申し渡してほんの何週間の2004年3月に、容疑者は海外の秘密刑務所に送り返されました。

◇クシニッチ下院議員の法案は目標の米国市民の殺害を禁じるもの

目標の米国市民の殺害を禁じようとする法案をオハイオの民主党国会議員デニス・クシニッチが提出してきています。声明でクシニッチは言いました、「とりわけ多くがもっと後で容疑を晴らされて以来、裁判や行政の活動における法の適正手続きなしでグアンタナモで拘留者が引き留められるとき、それは容認できない。米国が当時、拘留を全くの殺人によって置き換えようとしたことは想像を絶する。」

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 6 August 2010)

写真は、ハイチの次期大統領選に立候補を表明したアメリカ人、ワイクリフ・ジョン
だれが後押ししているやら...

2010/08/06

感謝に値するwhistleblower



今朝、届いたメール...

Dear vamos ,

私は、イラクでの2つの恐ろしくて長たらしい任務期間を耐え抜いたイラク退役軍人の母です。私は今まさに、Wikileaksにビデオと文書を手渡した容疑をかけられる22歳の情報分析官、ブラッドリー・マニング兵卒を擁護する手紙を書いてきています。マニングは現在、ヴァージニア州クワンチコ基地で審議前の監禁状態にあり、数十年の投獄、もしもマイク ・ロジャーズ下院議員が思い通りにするならば、死刑に直面します。私はこの勇気ある青年に手紙を書くようにあなたがたを励ますと同時に、日曜日、ワシントンDCに近いクワンチコ基地での集会の間にCODEPINKがどうしても彼に手紙を届けるつもりです。手紙の配達をゆだねるには、どうか私たちにEメールしてください、お願いします!

ひどい悲嘆の真っ最中に私の家族は耐え抜いてきていると同時に、私は亡くなってきているアフガン人とイラク人に悲哀を感じます、戦地の何者かが、この戦争について説得力のある恐ろしい真相を明るみに出させるのに必要なだけ勇敢だったことに私は感謝しています。

リークに寄与する連中は人の死に対し責任があるとマレン総司令官は言っていました。けれども、誰もとても、ブッシュ/チェイニー体制と今のオバマ政権より人の死に対しーー私たちの兵の生命、彼らの家族の涙、この不道徳な戦争で殺され不具にされる罪のない人々の受け継いだものに対しーー責任があるはずがありません。

これらWikileaksで明らかにされる非常な恐怖、この戦争は正しいだの、私たちの国を破綻させるに値するだの、さらに殺すことで平和を成し遂げることができるだのと、私たちに確信させるのは政治家にはとても楽ではないでしょう。ビデオと文書から持ち上がっている全米的な論議が、私たちの軍隊が帰還する日を早めることを私は願います。その点では、通報者は私たちの最も深遠なる感謝を受けるに足ります。

シンシア・ベンジャミン "CODEPINK"、"ものを言う軍人の家族(Military Families Speak Out)"のメンバー
5 August 2010

http://www.codepinkalert.org/

2010/08/03

必要なら 米軍はイランを攻撃



◇パキスタンの大規模な洪水が1200人以上を殺す

パキスタン北西部では、ここ数十年の領域最悪の洪水で1200人以上が死んでいます。2万7000人がなお増水によって追い込まれていて、約100万人が帰るところがなくなっています。民間の救援組織Edhi Foundationは、死者の数が最高3千人になる日が来ると言っています。スワートでは、氾濫が1万4000戸以上の住宅と22の学校を破壊してきています。幾らか洪水が何十もの橋を破壊した理由で、救出の奔走が妨げられてきています。パキスタンのアジフ・アリー・ザルダリ大統領は、危機に対する政府ののろい対応とヨーロッパへの計画された外遊を中止しないとの決定によって、激しい批判を受けています。

◇マレン統合参謀本部議長:必要なら、米軍にはイランを攻撃する予定がある

統合参謀本部議長マイク・マレン提督は、そんな急襲は望ましくない選択と言うけれども、日曜日、米軍がイランとその核施設を攻撃する計画を発達させているのを認めました。
マイク・マレン:「軍の選択肢は検討中であり相変らず検討中のままである、そしてもちろん、大統領にある選択肢のひとつであると見なす。改めて、そうならないことを私は願うが、それは有力であり、十分に了解済みのオプションである。」

◇7月は2008年5月以降、イラクで最も人が死んだ月だった

先月、イラクで535人が殺されたとイラク政府は報じています、そして2008年5月以降、イラクで最も生命を奪う月になります。死者には396人の一般市民と89人の警察官、50人の軍人を含めると、イラク政府は言います。米軍は死者の数に疑いをはさんで、とにかくまあ、先月、200人以上が殺されたと主張します。

◇アフガン戦争ログをめぐってWikiLeaksの有志が身柄を拘束され尋問される

内部告発ウェブサイトWikiLeaksとアフガニスタンに関する軍の機密記録9万件以上の新しいリークに打ち込むアメリカ政府の調査で若干の展開がありました。木曜日、ニューアークリバティ国際空港で当局はジャコブ・アペルバウムという27歳のWikiLeaksのボランティアを引き止めて尋問しました。彼は3時間尋問され、彼のノートパソコンと3つの携帯電話が没収されました。アペルバウムは国際線飛行のあとにニューアークに到着したアメリカ市民です。
その間に、軍の犯罪部門の捜査官らは、報道によれば、WikiLeaksとのつながりについてボストンの2人の学生とリークの有力な容疑者、ブラッドリー・マニング上等兵を尋問してきています。マニングを密告したハッカーのエードリアン・ラモは、MIT(マサチューセッツ工科大学)の2人の学生がリーク文書のダウンロードとばらまきでマニングを手伝ったのをラモに認めてきていると言います。

◇包括的クラスター爆弾禁止条約が発効する

8月1日、包括的なクラスター爆弾禁止条例が発行されました。クラスター軍需(兵器弾薬)協定は、兵器の使用、製造、備蓄、移動を禁止します。クラスター兵器は幾万もの一般市民を不具にして殺すことに責任があります。たとえ8億の爆発体の在庫を有する世界最大のクラスター兵器弾薬生産者としても、米国は条約を疎んじてきています。ヒューマンライツウォッチのスティーヴ・グーズは、協定を支持することが、まだ署名してきていない国々にしても兵器使用を非難するのに役立ってくれると言います。
スティーヴ・グーズ:「さしあたって参加してきていない国にも、この協定には大きなインパクトがあると私たちは確信しています。協定にまだ合流してきてないあちらの国々、過去に広く兵器を使用してきている国、米国、ロシア、イスラエルにはかなり大きな能力があります。彼らはこの新しい協定の力を思い知ることになると私たちは考えます。協定は世界いたる所の兵器を非難していると私たちがみなすこと、列国がいつかもう1度それを使用するのを渋るだろうと私たちは判断します。」

◇生命保険会社が死んだ兵士の家族に詐欺行為をするのを突きとめる

プルーデンシャル(Prudential)やメットライフ(MetLife)を含める生命保険会社が、死んだアメリカ兵と海兵隊員の家族に満額の死亡保険金からだまし取っているかどうか調査する段取りを、ニューヨーク検事総長のアンドリュー・クオモが発表してきています。プルーデンシャルが退役軍人の生命保険証券に対して5.5%余りの利子をもらい、たった1%を受取人に支払うのを、ブルームバーグニュースによる最近の調査が明らかにしました。

◇アルゼンチンで初のゲイの結婚を執り行った

アルゼンチンを同性婚を認める南米で最初の国にした歴史的な採決のあとに、ブエノスアイレスで結婚するため、アルゼンチンの男優と彼のエージェントが一番目のゲイのカップルになってきています。俳優エルネスト・ラレーセ(Ernesto Larrese)とエージェントのアレハンドル・ヴァネリ(Alejandro Vannelli)は34年間ずっと一緒でしたが、2人の結婚を公式にするチャンスに喜んで飛び付きました。
エルネスト・ラレーセ:「病的なのは、同性愛を病的に嫌悪するホモフォーブで、ホモセクシャルではない。病人は閉所恐怖症の人々で、エレベーターではない。誰かさんの高所恐怖症の代わりに、なぜいつも航空機が途方に暮れてきたか?だって私たちホモセクシャルは、ホモフォビア(同性愛嫌悪)と名付けるこの病気に罹る人々の代わりに、いつも途方に暮れてきた。愛と呼ぶ解毒剤で、この嫌悪と恐怖を治療する、やさしくて素敵な方法がある。」

◇西パプアでジャーナリストが殺される

ジャーナリスト擁護委員会が西パプアでのジャーナリスト殺人を厳しく非難してきています。Ardiansyah Matraは、死のおどしを受ける4人のジャーナリストのひとりだったあとに、何日かして川で発見されます。数千のパプア人が西パプアのインドネシアからの独立と国際的にジャカルタとの対話を仲介する国民投票を要求する街頭デモをしたあと、何週間かで殺人が生じます。

◇ハワード・ジンに関するFBIファイル 1949年にさかのぼる

市民の権利と反戦運動で国民的な人物になるはるか前、1949年に、故歴史学者ハワード・ジンを追跡し始めたのを、FBIが明らかにしてきています。金曜、FBIは、ハワード・ジンに関する243ページのファイルを公表しました、彼は今年1月に87歳で亡くなりました。

◇プエルトリコの国家主義者ロリータ・レブロン90歳で死す

プエルトリコの国家主義者ロリータ・レブロンが90歳で死んでいます。1954年3月1日、レブロンと他のプエルトルコ人国家主義者は、自動小銃を持ってアメリカの国会議事堂に入り、階上の傍聴席から満員の議場に発砲しました。彼らはほぼ30発近く発砲しました。襲撃で一人も死にませんでしたが、5人の下院議員が負傷しました。攻撃を通じてレブロンは、「ビバ(万歳)プエルトリコ解放!」と大声で叫びました。逮捕後まもなく、レブロンはアメリカの国会議事堂で彼女の行動を弁護しました。
ジャーナリスト:「あなたは撃って殺すかまたは傷つけようとしたんですか?」
ロリータ・レブロン:「殺すためではありません。」
ジャーナリスト:「この銃撃の目的は何だったのか?」
レブロン:「銃撃の目的は... 私の国にとって自由の嘆願でした。」
ジャーナリスト:「あのう(ミス)、これがだれの思いつきか教えてくれますか?」
レブロン:「私の考え、私たちの考えです。私たち4人の考えです。」
ジャーナリスト:「この5人の下院議員を撃ったのをすまないと思ってますか?」
レブロン:「すまないと思ってません。」

ジャーナリスト:「なんですって、ミス?」

レブロン:「すまないと思ってません、というのは、私の国にとって自由の行動だったからです。」
刑務所から釈放後、ロリータ・レブロンはプエルトリコの米国支配に抗議し続けました。2001年、81歳で彼女はViequesの米軍の爆撃射程に抗議して逮捕されました。

(以上、デモクラシーナウ!ヘッドライン 3 August 2010)

写真は、250万人が影響をこうむるパキスタンの洪水(BBC)