見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2011/09/30

いまスライはホームレス


ウッドストックでの"ハイヤー"は忘れられない
68歳のいまもフリンジ!しびれる

◇決まった家には戻りたくない、動き続ける必要がある
ファンクの伝説的人物スライ・ストーンは現在ホームレスでLAのワゴン車の中で生きのびる

全盛期には彼は、一度はママス&パパスのジョン・フィリップスのものだった783ベルエア通りにある4ベッドルーム、5432平方フィートのビバリー・ヒルズ大邸宅で暮らした。

チューダー様式の屋敷は彼のサイン、ファンキーな黒と白と赤の色彩の配合設計で面白がらせた。毛羽だったカーペット。各室にはティファニーのランプ。主寝室には円形のウォーターベッド。

スティーヴィ・ワンダー、ジミヘン、ジャニス・ジョプリン、マイルス・デイヴィスが立ち寄るパーティーがあった。

ほんの4年前には、裏のブドウ園と私有車道の複数のクルマと共に、おそらく囲いを巡らした敷地内(居住地)と記述されるほど大きなナパバレーの屋敷に彼は住んだ。

だが、時代は過ぎ去った。

ソウルミュージック史この上ない人物のひとり、スライ・ストーンはいま宿なしだ、やりすぎと物質濫用と財政の失態の致命的なコンビネーションによって彼の財産はかすめとられた。彼は皮肉にも、側面に"楽しいにきまってる"と刻印される白いキャンピングカーの内部で眠る。ワゴン車は映画「ボーイズインザフード」が舞台を置くロスのやばい居住区、クレンショーの住宅通りに駐車されている。退職した夫婦が一日一度彼に食事を用意してやる、そして彼は夫婦の家でシャワーを浴びる。夫婦の息子が彼のアシスタントと運転手をつとめる。

現在68歳のスライ&ザ・ファミリーストーンの往年の傑出した立案者はワゴン車の中でノートパソコンの力を使って音楽作品を録音し続ける。(ストックは数百曲に上る)

「小さいオレのキャンピングカーが好きだ」と彼は言う、年齢と積年のきつい生活によって彼の声はがらがら声だ。「とにかく決まった家に戻りたくない。一箇所に立ち止まっていられない。オレには移動し続けることが絶対に必要だ。」

ストーンは幾年も見分けるのが困難だった。この20年、彼は音楽の最も不可解な人物のひとりに成り変わっていて、隠遁に近かった。彼は当然死んでいると思っても、大目に見られた。彼はめったに人前に現れない。

スライには逃避するのが難しかった時機があった。ストーン、本名シルベスター・スチュアートは、1960年代後期と1970年代初期の最も人の目にさらされているハデな人物のひとりだった。

ストーンがファンクとソウルとサイケデリックロックの融合を組み立てた多民族・マルチジェンダー・バンドは、これまでに最も影響を及ぼす演奏のひとつになった。グループは、"Everyday People"、"Family Affair"、"Thank You"、"Stand!"に続いて1968年のアルバム「 Dance to the Music」から始まる連続ヒットを発売した。

グループの衣装とショーマンシップはとにかく忘れられないものだった。メンバーは巨大なアフロヘア、けばいマント、ビートルブーツ、ネオンベスト、ヒョウ柄のジャンプスーツを偏愛した。

スライ・ストーン:「オレの音楽はみんなが忘れない曲というのの基本になった。だからたくさん稼げたし、たくさんの人に囲まれた、そのせいで裁判沙汰だ。でも、いまはみんなに伝えてくれ。オレに仕事をくれ、オレの音楽をかけてくれってな。オレはそういうことに疲れ切った。」

(引用元:ニューヨークポスト紙 25 September 2011) 
http://www.nypost.com/p/news/national/the_rise_and_fall_of_sly_stone_qijyKoYzmAqer1PA0YogSJ?utm_campaign=Post10&utm_source=Post10Alpha

△財産がかすめとられたいきさつ

「ロックの殿堂」入りしたバンド、スライ&ザ・ファミリーストーンのフロントマンにして伝説的なミュージシャン、スライ・ストーンは、詐欺と横領を働いたとして元マネージャーに対し5000万ドル(およそ45億円)の返還を求める訴訟を起こしている。

元マネージャーのジェリー・ゴールドスタインは、信託会社や海外の企業を通じて高級品の購入や贅沢な生活に8000万ドル以上を乱費したという。

ゴールドスタインを信用して自分の資産管理を任せていたスライは、これまで彼から受け取っていた著作権料が2007年になって急に支払われなくなった。

スライの弁護士は、「われわれは音楽ビジネスのダークサイドを見た。グラミー賞を受賞するようなアーティストの中には、知的財産や才能がもたらした財産を不届き者たちに奪われている者がいる。そういう不届き者たちは、人を信じやすい性質や、ビジネスや法律の知識に欠けているのをいいことに、彼らを食い物にしている」とコメントしている。

(引用元:bmr.jp 2010年2月3日)
http://bmr.jp/news/detail/0000008061.html

△現在68歳のストーンだが、8月にはセルフカバーを中心とした「I'm Back! Family & Friends」を発表する。なお、6月にはコカイン所持の容疑で逮捕されるが、心臓の問題で入院中として、本人は出廷しなかった。

(引用元:bmr.jp 2011年9月27日)
http://bmr.jp/news/detail/0000011784.html
写真はニューヨークポスト紙のためポーズするスライ
画像をクリックすると拡大版で見られる

2011/09/26

どこでも線量計withスマホ


日本はスマホといっしょに線量計を持ち歩く国になった

米SCOSCHE社の iPodと iPhone 対応の線量計は329ドル99セント
日本の販売元はSYNNEX社
朝日新聞によると、ドコモもスマホ用の線量計を開発している 専用ケースで測定するらしい
http://www.asahi.com/business/update/0925/TKY201109250228.html

◇シネックスは、米SCOSCHE(スコーシェ)のiPod touch、iPhoneと接続して使用する放射線測定器「RDTX-PRO」を発売する。9月上旬からネットストアや家電量販店などで取り扱う。店頭想定価格は3万4800円。

RDTX-PROはiPod touch、iPhoneと接続して放射線量を測定できるというもの。iPod touch、iPhoneにアプリをダウンロードし、ドックコネクタに本機を接続することで使用できる。

アプリはApp Storeからダウンロードでき、利用は無料。9月上旬の公開を予定しており、その際は日本語のローカライズにも対応するとしている。

本機は検出器にシリコン半導体を採用し、安定して精度の高いガンマ放射線を探知できることが特長。毎時0.01~1万マイクロシーベルトの測定ができ、誤差は±5%程度としている。測定された数値はiPod touch、iPhoneの画面上に表示。表示画面は瞬間値や累積数値などがわかる専門家向けと、安全圏や注意圏などがわかりやすくグラフィック化された簡易ディスプレイの2つを備える。

測定された数値はTwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)にボタン一つで送信され、友人知人との共有が可能。地図上にポストできるため、各地の測定値を見たり、比較したりすることができる。

また、放射線量が0.08マイクロシーベルトを超えると自動的に知らせてくれる。

すでにRDTX-PROの兄弟機となる「RDTX」、自宅の玄関などに設置できるWi-Fi対応の「HRDTX」などのラインアップも発表しており、準備が整いしだい日本市場に投入する予定とのこと。RDTX-PROは全世界での発売を予定しているが生産数が限られているため放射線量測定器が必要とされている国の一つである日本市場から投入するとしている。

シネックスでは販売数量をひと月で数千台程度とみており、通常の販売ルートのほか、官公庁や市町村、学校、電力会社などに向けても販売するとのことだ。

(引用元:CNET Japan 2011年8月31日)
http://japan.cnet.com/news/service/35006704/

2011/09/24

パレスチナの春


和平交渉の席に戻っても、また同じこと 
一方的な動きはダメなんだとオバマもクリントンも言うけれど
じりじりと国境線を動かして入植を増やし、圧倒的戦力で袋だたきにするのは
一方的にイスラエルだ 
また、それに対する国連の非難決議の採択を一方的にじゃまするのは
いつだってアメリカだ

◇インタファクス通信:ロシアはパレスチナの国連加盟国の地位に賛成票を投じる

もしもその承認の問題が安全保障理事会に提出されるならば、ロシアは国連の完全なる一員たる地位を所有することでパレスチナのため投票するだろうと金曜に記者に話すとして、ロシア代表団内部の情報源をインタファクス通信が引き合いに出した。

「その問題が安全保障理事会の中で採決を求めて提出されるなら、私たちは賛成するだろう」とニューヨークで話すとして、ロシアの通信社がロシア代表団の情報源を引用した。

彼が関係している限りでは、国連に訴えることと現在の和平交渉との間にロシアはどんな目立った相違も見受けないとその情報源は付け加えた。

(引用元:ロイター 23 September 2011)
http://www.reuters.com/article/2011/09/23/us-russia-israel-palestine-idUSTRE78M5DZ20110923

◇パレスチナ国家の国連での承認はヨーロッパで国民の賛成を受ける

フランス、イギリス、ドイツの世論調査は、国民の大多数が国連によるパレスチナ国家の承認を支持するのを示す

世論調査によれば、イギリス、フランス、ドイツの大多数の国民は、もしも23日の国連総会で決議が持ち出されるようなら、自国政府にパレスチナ国家を認めるために投票してもらいたい。

国連でのパレスチナの国家としての地位宣言をめぐる攻防戦でヨーロッパの3国は重大な票とみなされる。3国はすべて、国家としての地位駆け引きを遂行する選択肢として和平交渉復帰を急き立てているが、仮に国連採決になるようなら彼らは本意を明確にしてきていない。

イギリスでは、世論調査された人の59%がイスラエルと並んでパレスチナ国家を承認する国連決議のために政府は投票すべきと言っている。フランスとドイツでは、数字はそれぞれ69%と71%だった。国連決議に関係なく、自分の国を持つパレスチナ人の権利を支持することでは、イギリス71%、フランス82%、ドイツ86%となおさら高い。

世論調査は、パレスチナ国家に賛成してオンライン請願を行なっている世界的キャンペーン組職 Avaazに代わり、YouGovが行った。組織は、"この新たな自由のための好機"と説明されるものを後押しする91万3000人余りの署名を欧州議会に送り届けるつもりである。

デイヴィッド・キャメロンは国民の意見に耳を貸すべきと、AvaazのRicken Pateは言っている。「パレスチナ国家と平和のための新たな軌道を支持するためにイギリスの国民とほかの120カ国と一致するか、または失敗した現状をしきりに要求し続ける米国政府の肩を持つか、首相には明白な選択の自由がある。」

もしも決議が来週ニューヨークで年次会議が始まる国連総会の前にかけられるなら、パレスチナは過半数は確実に思われる。しかしながら、国連の全加盟国は安全保障理事会の承認を要求する、そこでどうしても拒否権を行使するつもりなのを先週、米国が認めた。

パレスチナはそれなら総会で"オブザーバ国"の地位を要求するかもしれない、完全な加盟国の地位とは言いかねるが、現在の"オブザーバ・エンティティ"に対して前進する。

 
拒否権を行使してアラブ諸国の怒りを招くかもしれないのをしきりに避けたがる米国は、交渉・話し合いへの復帰をしきりに要求する、それはまた27カ国の間に損害を与える分裂を避けることを熱望しているEUによって支持されもする。

パレスチナの国家としての地位に関して共通の立場を話し合うため、月曜にヨーロッパの外相がブリュッセルで合流している。

イギリスとフランスはむしろ、一致した土地交換でもって1967年以前の国境を基礎として有意義な交渉を見届けるほうを好むものであると言う、けれどもそんな見込みなしでは、パレスチナ人のため強化された地位に投票してもよいとそれとなく言ってきている。

ドイツはパレスチナの計画に反対すると思われる、けれども金曜にメルケル首相は、「彼らが何をしようとも、いますぐに私たちの投票の意向を明らかにするつもりはない」と言った。一方的な動きに関してドイツは用心深いと彼女は付け加えた。「私たちはもしかすると数ミリの動きを達成するため、なお残っている日々を活用しようとしている」と彼女は言う。

先週、パン・キムン国連事務総長はパレスチナ国家の概念を支持した、「パレスチナ国家の地位、主体的、主権のあるパレスチナ国家を私は支える。機がすでに熟してきている」と彼はキャンベラで言った。

国連総会の採決に対して戦いをほとんど確実に取り逃がしたのをイスラエルは認める。先週、イスラエルの国連大使Ron Prosorは、「これはあらゆる勝算に向かっての外交的努力である。我々が採決に勝てないのを私は確信する。」代わりにイスラエルは、強国という"良心的な少数派"をつなぎ止めることに集中してきている、EU圏が含まれるものと期待する。

△イギリス、ドイツのYouGovとフランスのIfopによって行われるAvaaz世論調査は、UKの回答者2552人、ドイツの回答者1017人、フランスの回答者1011人と共に、オンラインで進められた。
写真:ヨルダン川西岸地区の防壁に貼りつける若者の写真は、パレスチナ人の国家としての地位宣言を支援する国々の旗を知らせている(ロイター)

(引用元:ガーディアン紙 12 September 2011)
http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/12/recognising-palestinian-state-public-approval?CMP=twt_fd

2011/09/20

ハート泥棒のルビーちゃん



74歳にして、5分おきに5人の女性を相手にするわ、17歳のハート泥棒のルビーちゃんとやるわ、国会で女性下院議員にアゴをなでられニヤつくなど、公職ながら好色なイタリア男をひけらかすメディア王でもあるベルルスコーニ首相、最近は「クソ!イタリアなんか出て行きたい」とほざいているらしい

◇ベルルスコーニ伊首相が電話で本音?

伊ANSA通信が捜査資料の通話記録に基づく情報として伝えたところによると、ベルルスコーニ首相は、タランティーニ容疑者への金銭支払いを仲介したとされるニュースサイト編集者のバルテル・ラビトーラ(Valter Lavitola)容疑者との7月13日付の電話で、度重なる捜査に対する不満をぶちまけ、次のように述べた。

「私は、透けて見えるほど全てにおいて清廉潔白だ。とがめ立てされるいわれなど、あるわけがない。犯罪とみなされるようなことは何もしていない。人々は私が女と寝たと言うが、それだけだろ?」

「もう知ったことか。数カ月もすれば、私はどこか遠くで私だけのクソビジネスに専念するんだ。吐き気をもよおさせるクソ!イタリアなんか出ていってやるのさ。」

◇中国で首相と合流するためにぽん引きを疑われる男が外交ビザを所有していたのをベルルスコーニの盗聴器が明らかにする

大きくなる低俗なスキャンダルにもかかわらず、まだイタリアの首相には"1つの辞任要求もない"と主席補佐官は言っている。

性生活について元気のいいスキャンダルによってイタリアの首相は仕事を辞めたりしないとベルルスコーニの首席補佐官は言ってきている。しかし現状でもすでに、ベルルスコーニに売春婦を与えたと非難される男が、中国公式訪問で首相と落ち合うために外交ビザを発給されたのが日曜に報道された。

(引用元:ガーディアン紙 2011年9月18日)
http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/18/berlusconi-pimp-china-visa-wiretaps

写真:シルヴィオ・ベルルスコーニは、自分は"パートタイムの首相"だと、ある女性に自慢した。
イタリアでは、盗聴会話は公開される
今年1月、エスコート(モデルのように美しい売春婦のこと)の盗聴会話がTV番組で公開された
74歳の男性が5人の女性を相手に次々ことを行う(5分おきに「次!」と呼ぶとある)
こんなパーティに出るだけでエスコートは最低でも2000ユーロはもらえた
そしてこのニュース

◇ベルルスコーニ首相に売春あっせんの8人を起訴、イタリアの検察当局

イタリアの検察当局は9月15日、同国のシルビオ・ベルルスコーニ首相に売春婦をあっせんした見返りに、仕事や契約、その他の利益を得ようとしたとして8人を起訴したと発表した。

イタリア南部バーリの検察当局が、実業家のジャンパオロ・タランティーニ容疑者やドイツ人俳優Sabina Beganらベルルスコーニの友人や仲間のグループに対する調査を終える中、8人の起訴は行われた。

「女王蜂」のあだ名を持つBeganは、首相の命令に従い、売春婦や売り出し中の若手女優、天気予報キャスター候補ら、多数をエロチックな夜食パーティーに集めたと広く信じられている。

イタリアでは売春サービスの利用は合法であるため、17歳の少女との買春、不正、職権乱用などの罪に問われ裁判中の首相は、この件では起訴されない。

調査は2008~09年にかけてローマやサルデーニャ島の首相の私邸で行われたとされる乱れたパーティーに対するもの。このパーティーの詳細は、取り調べを受けた売春婦の1人、パトリツィア・ダダリオが首相と過ごした夜を録音し、その文字起こしを出版したことで明らかになった。

検察によると、タランティーニ被告は、少なくとも30人の若い女性をベルルスコーニ氏の邸宅へ連れて行った。その女性の多くが74歳の首相と売春をしたという。また検察は、被告8人が女性たちにサービスの対価を支払い、交通費を立て替え、着用する衣服や臨むべき態度、その夜の目的などを助言したとしている。

女性たちの一部は、ベルルスコーニ氏をめぐる別のスキャンダルでも名前が挙がっている。女性たちは2010年にミラノそばの首相の別荘で開かれたパーティーに出席した。ベルルスコーニ首相は同パーティーで当時17歳のモロッコ出身「ハート泥棒のルビー」ことカリマ・エル・マフルーグを買春した罪で起訴されている。

タランティーニ被告は、バーリでの取り調べの際に虚偽の供述をした見返りに、共犯者とともに首相から80万ユーロ(約8500万円)を脅し取ろうとした容疑で、9月1日、ナポリ捜査当局に逮捕されていた。

(引用元:AFP 2011年9月18日)
http://www.afpbb.com/article/politics/2828469/7774276?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

2011/09/18

除染は幻想

日本の放射能除染について

野田内閣は本年度予算予備費2200億円を活用して放射能汚染地域の除染作業実施を決めた。2年後までに「線量半減」をめざすと言っている。
福島県内では、8月から学校や公共施設を中心に除染作業が始まっている。だが、「市民除染プロジェクト」代表の京都精華大・山田国広教授は、「誰が行うのか?どうやるのか?も決まっておらず、何の具体性もない、ただのプロパガンダだ」と批判する。
また、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」世話人・深田和秀氏は、政府が宣伝する除染は「幻想」だと言い切る。
「除染に、ほとんど効果はないし、『安全神話』に利用される可能性の方が高い。」

◇住み続けられるレベル超えた福島 政府が宣伝する除染は幻想

深田和秀:「私が除染活動に参加するのは、復興のためではありません。政府や県が宣伝する除染は、これで福島に住み続けられるのではないか?戻れるんじゃないか?という誤解と幻想を与えるのが狙いです。」

「これだけ汚染されてしまえば、福島に住み続けるのは無理で、原則として住民は避難すべきだと思っています。福島市内でも渡利地区などは、空間線量が2μSV/hもあって、除染がうまくいって半分に下がったとしても、子どもが住み続けられるレベルではないのです。」

「それでも私が効率的な除染の方法を見つけだす活動に参加するのは、現状を放置すればさらに悪くなることがはっきりしているからです。」

「政府が住宅地から除染を始めてるのは、移住を押し留めるためです。本当は、上流から地域全体を面として除染を行わなければ、効果はないのです。」

「秋になれば、落葉樹から葉が落ちて溜まります。雨が降れば、ここの放射能が農地に流れ込むでしょう。これをどうするのか?そんなことも含めて、政府は本気で考えているのでしょうか?」

「放射能に汚染された福島は、これから危機的状況を迎えるのです。政府も県も、そうした実態をいまだに隠し続けています。それでも踏みとどまる人は、必ずいます。チェルノブイリでも飯舘村でも同じです。」

「食料からの内部被曝を抑えるためには、田畑の表土を剥いで、その土を地中深く埋め戻せば、土の線量はかなり下がります。さらに、土にカリウムを混ぜれば、セシウムの摂取は避けられます。後は、水をゼオライト等で浄化し、移行係数の高い芋類を避け、放射能を吸い上げにくい野菜を栽培すればいいのです。」

「私は福島に残るでしょうが、地域に思い入れがあるからではありません。福島の現実は、"ふるさとを守れ"という、地域ナショナリズムで何とかなるような状態ではないのです。人々は、地域ナショナリズムというより、経済的にがんじがらめにされて逃げられないだけです。」

(引用元:ピープルズニュース)
http://www.jimmin.com/htmldoc/142402.htm

◇原発事故、首都圏も避難対象 菅氏、最悪予測で3千万人

菅直人前首相は18日までに共同通信のインタビューに応じ、3月11日の東京電力福島第1原発事故発生を受け、事故がどう進行するか予測するよう複数の機関に求め、最悪のケースでは東京を含む首都圏の3千万人も避難対象になるとの結果を得ていたことを明らかにした。
発生直後には、現場の第1原発の担当者と意思疎通できないなど対応が困難を極めたことを強調。原因究明を進める第三者機関「事故調査・検証委員会」(畑村洋太郎委員長)は菅氏から事情を聴く方針で、事故対応をめぐる発言は、再発防止の鍵になりそうだ。

(引用元:共同通信 2011年9月18日)
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011091801000331.html

バフェット・ルール


億万長者がミドルクラスより税率が低いなんて

◇米政府は19日、財政赤字削減策の一環として、富裕層への増税案を発表する。事情に詳しい関係筋が明らかにした。

この構想は、富裕層増税を求めてきた米著名投資家ウォーレン・バフェット氏にちなんで、ホワイトハウス内で「バフェット・ルール」と呼ばれている。バフェット氏は、高額所得者への増税を持論とし、先月も米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿でその必要性を主張している。

富裕層向けの所得区分を新設するか否かなど、増税案の詳細は明らかではないが、大まかなルールとして、年収100万ドル以上の層の税率が年収25万ドル未満の層を下回るケースを是正することが目標となる見通し。現状では、投資所得に対する税率が一般の所得税率を下回っているため、そうしたケースが発生することが多い。

ただ、富裕層増税は民主党がこれまでにも主張してきた考えだが、共和党は財政赤字削減策としての増税に反対しており、実現までは紆余曲折が予想される。

(引用元:ウォールストリートジャーナル 2011年9月17日)
http://jp.wsj.com/US/Politics/node_308101

△ただ、新たな課税は下院で多数を占める共和党の反対に直面する見通し。共和党は富裕層への増税は中小企業に打撃を与え、投資を圧迫すると主張している。ベイナー下院議長のスポークスマンにこの件についてコメントを求めたが、回答していない。

(引用元:ブルームバーグ 2011年9月17日)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aiWmhCSfY4RI
写真はニューヨークタイムズの記事より
http://www.nytimes.com/2011/09/18/us/politics/obama-tax-plan-would-ask-more-of-millionaires.html?_r=1&partner=rss&emc=rss

次期大統領選にオバマが「出ない」ってのはどうか?
民主党はヒラリー待望論になるのだろうか?

2011/09/16

太陽が2つある惑星


◇NASAのケプラー望遠鏡が2つの太陽の周囲を軌道を描いて回る惑星を発見

ケプラー望遠鏡によって2つの太陽の周囲を軌道を描いて回る惑星が発見されたと米航空宇宙局が発表した。

映画「スターウォーズ」の惑星タトゥイーン(Tatooine:ルーク・スカイウォーカーやアナキン・スカイウォーカーの故郷)にたとえ似ているにしても、ルーク・スカイウォーカー、いや、そもそもだれもそこに存在していそうもないと科学者は話す。

ケプラー16bと命名される惑星は、土星のように住むのに適さない冷たいガス状惑星と思われる。

新しい発見物体は地球からおよそ200光年にある。

二重星を旋回する惑星が存在するかもしれないという点でこれまでもヒントはあったけれど、これはそのことを初めて確証するものだと科学者らは言う。 

 "気絶するほどきれい"

惑星ケプラー16bでは1日が終わるとき、ダブルの日の入りがあるという結果になると彼らは言っている。

ケプラー16bの二つの太陽は、我々の太陽大部分の69%と20%で我々のものより小さい、表面温度は概算で華氏100度から150度(摂氏73度から101度)になる。

惑星は65ミリオンマイル(104ミリオンキロメートル)遠くで、毎日229日、その2つの太陽の軌道、金星とどっこいどっこいの太陽の軌道を描いて回る。

2009年に打ち上げられたケプラー望遠鏡は、地球のような惑星を求めて我々の銀河系セクションをくまなく捜すため設計される。

「これはケプラーによる実に気絶させる測定だ」と調査の共同立案者であるカーネギー科学協会のアラン・ボスは言う。

 「全くわくわくさせる事態は、ほら、じっとこの2つの星の周りを軌道を描いて回ったままの惑星があることだよ。」

ケプラーは決まって明るさがぼんやりした星々を見つけ出す、それは星と望遠鏡の間に軌道を描いて回る惑星があることを意味する。

NASAの科学者は、どちらの星ともに交互なれど規則正しい輝きの中に追加の一時的減少を見いだした。

調査結果は9月16日(金曜)号のサイエンス誌で報告される。

写真は、ケプラー望遠鏡が見つけた惑星Kepler-16b(NASA提供)

(引用元:BBC NEWS 16 September 2011)

2011/09/14

記者クラブの言葉狩り


フリージャーナリストの取材と情報ブログ「田中龍作ジャーナル」より

◇鉢呂経済産業省辞任 「藪の中」とはこのことだ 2011年9月11日

鉢呂吉雄経産相を辞任に追い込んだ「放射能すりつけてやる発言」。10日夕の緊急記者会見で鉢呂氏は「そんなことを発言したという確信を持っていない」と否定した。

件の発言はオフレコ懇談会の中で出たものだ。

オフレコ懇は日本の記者クラブ特有のものだ。出席できるのは、クラブ詰の記者だけである。極端な話、記者全員が一致団結して大臣のコメントを捏造すること さえ可能だ。本来オフレコのはずの、それも真偽の定かでない発言が、表に出てきたのが不思議である。今回、経産省記者クラブが全社一致したのか。それを知ることはできないが、発言をめぐって鉢呂氏は「定かに記憶していない」としている。

大臣を辞任に追い込んだ記者クラブの面々は鼻高々だ。記者会見室には哄笑が響く。得意絶頂のあまりヤクザ言葉で鉢呂氏に答を迫る記者もいた。社名も名乗らずに無礼千万な態度で質問するのである。同業者として恥ずかしい。

筆者はその記者をドヤシ付けてやった。後で名刺交換し社名を聞こうと思っていたが、当人は記者会見が終わるとソソクサと記者室に逃げ帰った。大手メディアの記者であることだけは確かなようだ。

社会人としてもお粗末な連中だが、「藪の中のオフレコ懇」と「言葉狩り」で大臣の進退をも左右することが可能なのである。記者クラブが国を滅ぼすことを確信した会見だった。

小沢一郎氏の例が物語るように記者クラブと官僚の目障りになる政治家は陥れられる。鉢呂氏の場合「脱原発と反TPP」が、記者クラブメディアと官僚の機嫌を損ねていたことは確かだ。

http://tanakaryusaku.jp/2011/09/0002887
鉢呂大臣の辞任はいまも謎の部分が多い。報道も東京新聞の「放射能うつしてやる」から朝日の「放射能つけちゃうぞ」、FNNの「放射能わけてやるよ」まで、まちまちだ。ただし、「防災服をこすりつけるようなことはなかった、そんなことがあれば憶えている」と本人は言う。以下、現代ビジネス「ニュースの深層」の長谷川幸洋が、13日午後、鉢呂氏本人に衆院議員会館の自室でインタビューした中から引用する。

−−8日夜の記者懇談はどういう状況だったのか。

「あの夜、視察から赤坂の議員宿舎に戻ってくると、記者さんが5、6人待っていた。みんな経済部の記者さんだと思うが、私はそれまで経済部と付き合いがなかったので、顔見知りはだれもいなかった。後ろのほうに政治部の記者さんが2人いたと思う。こちらは知っている。」

「原発周辺では線量計を持っていた。私は一日で85マイクロシーベルトだった。その数字を記者たちに喋ったのは、はっきり覚えている。朝日の検証記 事(13日付け)で『私が線量計をのぞいて数字を読み上げた』というのは間違いだ。線量計はJビレッジ(原発作業員の基地)に返却してきた。」

−−朝日の検証記事によれば「放射能をうつしてやる」発言の第一報はフジテレビだったとされている。フジの記者は懇談の場にいたか。

「フジテレビはいなかった。フジの記者は○○さん(実名)という女性なので、それは、あの場にいれば分かります。」

−−ずばり聞くが「大臣は経済産業省にはめられたのではないか」という説がある。これをどう思うか。

「それは憶測でしょう。私は推測でモノは言いたくない」

−−脱原発依存やエネルギー政策はどう考えていたのか。

「政府はエネルギー政策を大臣レベルの『エネルギー・環境会議』と経産省の『総合資源エネルギー調査会』の二段構えで検討する段取りになっていた。 前者は法律に基づかないが、後者は法律(注・経産省設置法)に基づく会議だ。調査会は今年中に中間報告を出して、来年、正式に報告を出す方針だった。」

「このうち総合資源エネルギー調査会は私が着任する前の6月段階で、すでに委員の顔ぶれが内定していた。全部で15人のうち3人が原発反対派で残りの12人が賛成派だ。私は事故を受けて、せめて賛成派と批判派が半数ずつでないと国民の理解は得られないと思った。それであと9人から10人は反対派を加えて、反対派を合計12、3人にするつもりだった。委員に定数はないので、そうすれば賛成と反対が12人くらいずつで半々になる。」

−−それには役所が抵抗したでしょう。

「役所は『分かりました』という返事だった。私が出した委員候補リストを基に人選を終えて、後は記者発表するばかりのところだった。」

フジテレビはなぜ報じたのか

以上の点を踏まえたうえで、フジの第一報に戻ろう。

もし鉢呂の話が真実だとしたら、フジはなぜ自分が直接取材していないのに、伝聞情報として「放射能を分けてやる」などという話を報じられたのか。

経産省は鉢呂が原発エネルギー政策を中立的な立場から見直す考えでいることを承知していた。具体的に調査会の人選もやり直して、発表寸前だった。そういう大臣が失言で失脚するなら当然、歓迎しただろう。

そして「死の町」に続く決定的な"失言"をテレビが報じたのを機に、新聞と通信各社が後追いし既成事実が積み上がっていった。いまとなっては真実は闇の中である。

全文はこちらからお読み下さい↓
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/19475
写真は8月17日、衆院第1議員会館で友達40人のメッセージを官僚に渡す福島の子供たち
大人の不誠実な対応は目に余るものがある

「みんなと疎開させて下さい」「将来ガンになると困っちゃう」「死にたくない」
被曝した福島の子供たちが17日、国会内で政府の役人と交渉し現状の改善を求めた。(主催:子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)

中学2年生橋本さん:「私たちが学校の友達と安全に避難できるように考えて下さい。」
内閣府:「除染して早く帰れるよう努めてまいりたい。」
原子力安全保安院:「安全の確保に努めている所です。」
文科省:「関係各省庁と連携を取ってやってゆきたいと思います。」
官僚答弁に場内から失笑が漏れた。

司会者:「集団疎開をどうやって実現して頂けるのか、子供たちは質問しているのですが?」
官僚らはマイクを回し合って、答えるのを避けようとした。一巡したところで
文科省の石田さん:「友達と一緒に学校に行きたいと受け止めました。原子力発電所が安定し、学校がきれいになれば、みんな安心して学校に行けます。」
中学2年生の橋本伽耶さん:「学校がきれいになっても町がきれいになっても安心できないから、こうやって手紙を書いてきたんです。よく考えてお話しして頂きたいです。」
内閣府のキンジョーさん:「地元と話しあって避難区域の解除に努めてまいりたい。」
これでは子供たちの要望とは逆の答えである。
小学5年生の小林茉莉子さん:「集団疎開のことを聞いているんですけど、まだ答えて頂けていません。」
官僚:沈黙

子どもたちの感想:
「将来ガンにならないために疎開しないといけないんだけど、あのオジサンたちは真剣に聞いてない感じがした」(小林茉莉子さん・小5)
「大人なのになんで子供の質問を聞いていないのか?」(宗像留椰君・小5)
「集団疎開が決まっていないなら『決まっていない』と答えてくれればいいのに。質問をはぐらかされてガックリ」(橋本伽耶さん・中2)

被曝し、クラスメートとも離れ離れになり心身ともに傷ついている子供たちを、政府の役人がさらに傷つけた。

http://tanakaryusaku.jp/2011/08/0002800

2011/09/13

日本人の決断次第



枝野さん、発送電分離について言及してました
ポリティカルコレクトで失格でも、産業界には鉢呂さんのほうがマシだったかも
拝啓、枝野経済産業大臣殿 原発ゼロのゴールまで走り続けてください 

◇テレ朝ニュースによると、枝野経済産業大臣は、「新エネルギー開発を進める。そのことで、原発がなくとも日本の国民生活や産業が十分に成り立つ。その状況を一刻も早く作る」と言っています。
点検停止中の原発については、周辺住民に理解を求めたうえで、「再稼働できる原発は再稼働する」
東電の電気料金値上げについては、徹底的なコストの見直しやリストラが行われない限り「応じない」考えを明らかにしました。
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210913002.html
再生エネルギーの普及に不可欠な「全量固定価格買い取り制度」が来年7月に導入される
だが、地域電力を牛耳る電力会社がこれを買い取るかどうかは非常に怪しい
実際、北電は、もうこれ以上は買い取らないと発表していて、買い取らなくてもよいことになっていると、抜け道のあることを示唆する

◇再生可能エネルギーで発電した電力を電力会社に割高な価格で一定期間買い取らせる全量固定価格買い取り制度(フィード・イン・タリフ)が対象とするのは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス(生物資源)の5つある。それぞれの買い取り価格・期間がどうなるのかが今後の焦点になる。

固定価格買い取り制度が来年7月に始まる見通しとなり、早くも市場は活気を帯びている。筆頭はメガソーラー(大規模太陽光発電所)で、ソフトバンク、国際航業グループ、大和ハウス工業などが名乗りを上げる。

制度の枠組みを定めた再生可能エネルギー特別措置法案の国会提出当時は、太陽光とそれ以外で分けて太陽光以外は一律で設定する想定だったが、発電設備の設置形態や規模を勘案してよりきめ細かく決めることになりそうだ。発電コストに応じて最適な買い取り価格を割り出す。

買い取り価格を決めるさじ加減によって発電事業者の採算性が左右される。赤字になるところが多いと普及拡大は望みにくくなる。電力会社の負担は結果的に電気代の値上げという形で企業や消費者に跳ね返るからだ。ドイツは、発電容量が1000キロワットを超えるメガソーラーについても区分を設けて買い取り価格を変えているという。

早ければ年内にも国会の同意を得た第三者機関を立ち上げ、議論を始める見込み。電気代に上乗せする賦課金(サーチャージ)は、電炉やソーダ工業のような電力を多く消費する企業などは減免するとみられる。

買い取り制度を導入しても課題は残る。出力が不安定な再生可能エネルギーによる電力を電力会社が実際にどれだけ受け入れるかは不透明だ。エネルギー需給の安定策を検討する政府は規制・制度改革をリストアップしているが、どこまで実現するかは予断を許さない。

導入量をどこまで拡大できるかは今後の制度設計にかかっている。

(引用元:日経エコロジー 2011年10月号)
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20110906/108286/
写真は国際航業グループが宮崎県で運営するメガソーラー施設

◇シュレーダー独前首相:脱原発へ政治主導の重要性強調

福島第1原発事故から半年を迎えたのを機に、ドイツで2002年に「脱原発」を法制化したゲアハルト・シュレーダー前首相(67)がベルリンで毎日新聞の単独会見に応じ、「日本は技術的に(原発と)違うエネルギー政策ができる状況だ」と述べ、日本でも脱原発は可能だとの認識を示した。その上で、ドイツで脱原発を決めた際、「原発こそがビジネスモデルと信じていた電力業界の反発はすごかったが、業界幹部と納得するまで何度も議論した」と振り返り、政治主導の重要性を強調した。

シュレーダー前首相が属する社会民主党は98年、環境政党・緑の党と連立政権を樹立。2002年に「2020年ごろまでの原発全廃」を盛り込んだ脱原発法を成立させた。メルケル現政権は昨年、この路線を「保留」にしたが、福島事故を受けて早期の脱原発に回帰。全原発17基の22年までの停止を決め、議会も承認した。

http://mainichi.jp/select/world/news/20110913k0000m030175000c.html

◇シュレーダー独前首相:「脱原発は日本国民の決断次第だ」

ドイツのシュレーダー前首相は毎日新聞との会見で、何度も「決断」を口にし、脱原発に抵抗する電力業界を説得した経緯を説いた。官僚や側近任せではない、自らが政治決断した自負がある。

脱原発を選択した理由について、国内では「使用済み核燃料の最終処分場が決まらない状況」があり、国外では「86年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故」のような放射能汚染への懸念があったと指摘し、「このような状況を長期にわたり社会に強制できなかった」と振り返った。

戦後、国土が東西に分断されたドイツは米ソの中距離核ミサイルがにらみ合う冷戦の最前線で、市民も「核の脅威」は身近にあった。反核を訴える学生・市民運動は、環境政党などの政治勢力とも結び付き、世論形成に一定の役割を果たした。

だが、60年代にドイツで原発が運転を開始してからシュレーダー政権が登場するまで40年近く、脱原発は「絵に描いた餅」だった。

前首相が会見で「日本は技術的に(原発とは)違うエネルギー政策が可能」と述べた理由は、日本特有の環境だ。世界トップ級の太陽光発電技術を持ち、ドイツよりも日照時間が長く、風力も「極めて大きな潜在力」(日本の環境省)がある。

前首相は「安全への哲学は日本国民の決断次第だ」と語った。

(引用元:毎日新聞 2011年9月13日)

2011/09/11

トロイを救え


昨日の朝 こんなメールが届いていた

親愛なるヴァーモス、

トロイ・デイヴィスがジョージア州によって処刑されるまであと10日。けれども、7人の目撃者がトロイは潔白だと証言しています。しかも、彼を殺そうとして別の男性が犯罪に及びました。(事件当日、彼は撃たれて負傷していた)

トロイの命を救うため残されたほんの数日を使って、彼の妹キム・デイヴィスがジョージア州執行猶予委員会に彼の死刑執行を止めるよう求める請願書をChange.orgでスタートしました。キムの請願書にすぐにあなたの名前を加えてください、そうして彼女の兄の命を救ってください。

トロイの裁判で申し立てられた証拠は当時、危なっかしい(あてにならない)とみなされました。あれから7人の目撃証人が彼らの証言を撤回してきており、多くが警察によって偽証を強要されたと言っています。

トロイが犯罪に手を下した物的証拠はなにひとつありません。また国際アムネスティによれば、別の男の関与を立証する宣誓供述書に9人の方が署名してきています。

ジョージア州の恩赦執行猶予委員会は、彼が処刑されるより先に人物の有罪について”疑いない”となるはずだと言ってきています。来週彼を殺すにはとてもじゃないがトロイの有罪について疑念が多すぎると委員会に言ってくれますか。

どうか下記のURLをクリックしてあなたの名前をキムの請願書に加えてください、それからこのことをあなたのお知り合い一人残らずに転送してください。

http://www.change.org/petitions/chairman-state-of-georgia-board-of-pardons-and-paroles-grant-clemency-to-my-brother-troy-davis?utm_source=action_alert&utm_medium=email&alert_id=aRLkUzozOD_vDPAzQotMM
わたしがサインしたのがDAY2でした
2日目にして1000人の署名が集まったにしても わたしで1500人 まだまだとても足りません
疑わしきは罰せずの国で、状況から言ってそれは疑わしい証言のせいで彼はずっと刑務所の中でした もともとジャーナリストの彼は、いろいろ檻の中から発信してきているとはいえ、ある勢力の意図のせいで人の能力を封じ込めるのは、それもまた重い犯罪
まして10日後には州の権限により自動的に命を絶たれる! なんとかしなくては

写真はトロイ・デイヴィスです(change.org)

以下、参考までにアムネスティのペティションより
米国では1976年以降、130人以上の死刑囚の無実が判明し、釈放されています。

トロイ・デイビスの処刑は、9月21日に予定されています。そしてその前の9月19日に、ジョージア州の恩赦・仮釈放委員会が彼の執行に関する最後の審理を行う予定です。それが、彼の処刑をくい止める最後のチャンスです。

今、私たちがトロイ・デイビスの処刑に反対していることをジョージア州当局に示すことが非常に重要です。彼の死刑執行をくい止めるための、アムネスティ米国支部の署名アクションにぜひ参加して下さい。

http://ameblo.jp/amnesty/entry-11012611053.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

2011/09/09

飲んだくれのヘラジカ


スウェーデンではヘラジカも飲んだくれ

妻殺しの容疑で逮捕された夫が晴れて無罪放免となった
代わりに警察は犯人をヘラジカにした
このヘラジカもまた "へべれけ"だったのだろうか?
飲んだくれて動けなくなったヘラジカの写真があんまりキュートなので記事を引用する

さて、わが家のボクサー犬、ヴァーモスもアルコール好きだ
昨晩はシャルドネだった こっちが飲んでるうちは決して離れようとしない

◇へべれけのスウェーデンのヘラジカがイェテボリの辺りのリンゴの木で発見される
はまりこんで動けなくなったときヘラジカは明らかに熟れたリンゴを捜し求めていた

スウェーデン南部の自宅所有者は隣人のリンゴの木に引っかかったべろべろのヘラジカを見つけたとき衝撃を受けた。
 
イェテボリに近いSaroに住むPer Johanssonは、隣の庭先で騒がしい物音をたてるヘラジカを発見した。

彼は緊急救援活動を呼ぶ、緊急救援活動は枝をのこぎりで切り離して酔っ払った動物を逃れさせる助けになった。ヘラジカは庭先に泊まって回復する。

明くる日、ヘラジカは二日酔いでありながら森林に立ち去った。

べろべろのヘラジカは秋を通じてスウェーデンでは珍しい光景ではない、秋にはあたりにたっぷりリンゴがある。
 
ヘラジカは、病気またはアル中か、「いくぶんとろい」かだとJohansson氏が言うのをAP通信社が報じた。

(引用元:BBC NEWS 8 September 2011)
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-14842999

最近のヘラジカニュースより:
おそらくヘラジカに殺されたと警察が判定を下したあとに、妻殺しの容疑で逮捕されたスウェーデン人男性が無罪放免になっている。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/8384143.stm
ところで、やはりアメリカはパレスチナの国家としての国連加盟に拒否権行使で応じると公言した
これで何度目だろう?1972年以降、ネットでわかる範囲だけでも、アメリカが拒否権行使で国連の反イスラエル決議案を阻止したのは40回以上(さらに増える)

◇米、拒否権行使を明言 パレスチナ国連加盟申請に

米国務省のヌランド報道官は9月8日の定例記者会見で、パレスチナが国連に国家としての加盟を申請すれば、米国は安全保障理事会での採決で「拒否権を行使する」と述べた。この問題で米政府高官が拒否権行使を明言したのは初めて。
(明言は初めてでも、事あるごとにパレスチナ代表を脅していた)

ヌランド氏は「国をつくることは交渉によってのみ達成可能で、米国はパレスチナによるニューヨーク(国連)での行動に反対する」と強調した。

パレスチナ側は今月20日にアッバス自治政府議長が国連の潘基文事務総長に加盟申請書を提出し、国連総会で演説するとしている。

(引用元;共同通信 2011年9月9日)

◇不十分で遅すぎる

アッバス議長は9月7日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラで2人の米オバマ政権代表と会った。

この2人はホワイトハウスのアドバイザー、デニス・ロス氏とデービッド・ヘール中東担当特使で、加盟申請を強行した場合、米議会はパレスチナに対する金融支援を止める恐れがあることを同議長に指摘したという。また、申請を行えば、イスラエルのネタニヤフ首相は和平交渉から手を引き、パレスチナ自治政府への態度を硬化させる公算が大であることから、同自治区の治安が悪化し、和平プロセスへの希望が打ち砕かれる可能性があるとも述べた。2人は「国連のルートは選択肢ではない」と指摘した。

アッバス議長は8日、国連戦略から撤退するよう米国が圧力を強めてきていると語った。しかし議長は、パレスチナを主権国家として認めるよう国連安全保障理事会に求める決議案を9月中に提出する方針に変わりはないとしている。

外交筋によると、米側は同議長に対していくつかの譲歩案を示したが、パレスチナの当局者は、内容は不十分だし、遅すぎると指摘した。

提案の一つは、中東和平を仲介している国連、EU欧州連合、米国、ロシアの4者が、イスラエル・パレスチナ交渉の条件をより正式に明確にする声明を数日中に出すというものだった。これは、新たな交渉では1967年の第3次中東戦争前の境界線を新パレスチナ国家を作る際の基本とするというオバマ大統領の姿勢を織り込むことを狙ったものだ。ただ、ネタニヤフ首相はこれまでのところ、こうした考え方に反対している。

(引用元:ウォールストリートジャーナル)
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_303598

◇国際連合安全保障理事会における拒否権(ウィキペディアより引用)

冷戦期には米ソがたびたび拒否権を行使し、国際政治の停滞と冷戦長期化の一因となったとの批判も根強い。冷戦終結後は、アメリカ合衆国によるイスラエル非難関連の決議での行使が目立った。特に、2011年2月18日に行なわれた「イスラエルの入植活動を非難する決議」案の採決ではアメリカが拒否権を行使し否決されたものの、他の全ての理事国14カ国が賛成し、アメリカの孤立が際立つ結果となった。これゆえ、大国の利己主義(同盟国擁護のためを含む)を通すためだけの規定との批判もある。
アメリカの拒否権行使=83回 (そのうちイスラエル非難決議に対して38回)
*ここで拒否権行使とは、その拒否権がなければ議決が採択された場合のことを言う

拒否権行使の例として:
2011年2月18日 イスラエルによるパレスチナ占領地での入植活動を非難する決議案
安保理理事国のうち14カ国が賛成、アメリカだけが拒否権を発動、決議案は廃案となる(オバマ政権初の拒否権)
2008年12月30日 反イスラエル決議案を阻止
2006年11月11日 国連安全保障理事会は11日、イスラエル軍が8日にパレスチナ自治区ガザの住宅地を砲撃、少なくとも住民18人が死亡した事件を非難し、同軍に自治区からの即時撤退を求めるカタール(非常任理事国)提案の決議案を採決したが、常任理事国の米国が拒否権を行使、同案は否決された。ボルトン米国連大使は「決議案は事件を公正に性格付けていない。イスラエルに対する偏見に満ち、政治的動機で提案された」と述べた。
2006年7月13日 イスラエルのガザ侵攻非難決議
アラブ諸国がイスラエルによるガザ侵攻阻止と拉致されたイスラエル兵の解放を求めて国連安全保障理事会に提出した決議案に対し、米国は拒否権を行使した。決議案は安保理非常任理事国のカタールが提出したもので、安保理理事国15カ国のうち10カ国が支持。英国とデンマーク、ペルー、スロバキアは投票を棄権した。
1980年ー2002年 イスラエルに対する非難決議など23件でアメリカは拒否権を行使

2011/09/06

オサマのアメリカ"経済戦争"


どうやらカダフィはリビアを逃れてブルキナファソに向かっているらしい

◇ナイジェリア軍に護衛されたリビアの大装甲車両縦隊が月曜遅くニジェール北部の砂漠の町Agadezに到着したとフランス軍筋とニジェール軍筋がロイター通信社に語った。

リビア南部の陸軍大隊の将校らを含める軍用車隊は、200台から250台のリビア軍用車両に相当する、また、ニジェールに入る前におそらくリビアからアルジェリアに渡ったと筋は言う。

カダフィと息子のサイフ・イスラムが、ブルキナファソへ行く途中で軍用車隊に合流することを斟酌しているかもしれないと教えられたとフランス軍筋は言う。ブルキナファソはカダフィと彼の家族に隠れ場所を申し出ている陸で囲まれた西アフリカの国でニジェールに隣接している。

(引用元:ロイター通信社 6 September 2011)
http://www.reuters.com/article/2011/09/06/us-libya-niger-convoy-idUSTRE78503K20110906

9.11に戦争しかないんでしょうか
"マネーで負ける"アメリカが見えてきた

◇9.11はどれだけアメリカに払わせたか?
5兆ドル、さらに多く

世界の経済超大国を破綻させることにねらいをつける低次元の戦争、アメリカ合衆国に対する"経済戦争"という戦略のことを、オサマ・ビンラディンはたびたび言った。

9.11攻撃から10年、 ビンラディンの戦略が効果がなかったとは論じにくい。

9月11日委員会によれば、実行するのに攻撃自体がアルカイダに払わせたのは40万ドルから50万ドル。

私たちの概算によると、9.11攻撃はアメリカに5兆ドル余りを払わせてきている、1ドルにつき1000万ドル払う投資回収率だ。

(引用元:アルジャジーラ)

http://english.aljazeera.net/indepth/spotlight/the911decade/2011/08/201183083713316460.html

◇米、同時テロ対応に300兆円 米大研究所が試算

アフガニスタンとイラクでの戦争や米国内での安全対策、退役軍人への補償など米中枢同時テロに伴う米政府の支出総額が、最大約4兆ドル(約307兆円)に達するとの試算を米ブラウン大ワトソン研究所のグループがまとめた。

(引用元:共同通信 2011年9月4日)

2011/09/04

夢潰えたアフリカ合衆国


わたしたちはリビアについて知らなすぎる

昔々、台北からクルマで1時間ぐらい走ったところにある寂れた観光地(ガタガタ走って小池にポチャンとつかるジェットコースターに乗った)のみやげ物屋でカダフィ人形を買った
そのとき一緒にフセイン人形も買った
だがもうフセインはいいように使われてポイ捨てされている
カダフィもまもなく命運尽きるのが見えてきた 
でも、人形はまだ持っている
カダフィに関しては、アフリカ人を解放する真の革命、"アフリカ合衆国を作ろう"、そしてそこの初代大統領になろう!とのアメリカを突き放す壮大な夢と、砂漠をぶち抜く大灌漑プロジェクトを実現させたこと、これは絶対に評価する!
彼が着ている服も、ユニークでいつもおしゃれ!と思っている

○カダフィが作った偉大なる河(GMMR)

NATO空爆で直撃を食らえば大災害が起こるとカダフィは警告していた
まさかここを爆撃するほどイギリスもアメリカもバカじゃないとは思ったが、"人間の手による偉大な河川"プロジェクトはカダフィの偉業だから わかったもんじゃなかった

▽ウェブサイト「アフリカ大辞典」より引用

リビアは極度に乾燥し真水の水源が少なく、年間を通じて水を湛えている河川や水流もない。国の最大の試みは、水不足に対処するため大規模な灌漑計画や大人工河川(GMMR)計画が進められていることだ。
実際、リビア南部の砂漠地帯の幹線を走ると、オアシス地帯の緑のベルト地帯が切れ目なく続き、砂漠でありながら、水の豊富さを感じる。 巨大なスプリンクラーシステムを使った大規模な砂漠式農業も必見だろう。
石油やガス資源だけでなく、サハラ砂漠の地下に眠る豊富な滞留水を最も有効に活用している別のリビアが見えてくる。

◇リビアの富を奪うために欧米諸国が仕掛けたカダフィ打倒

そもそもイギリスとフランスがリビアに乗り込んで行ったのは、自国経済が破たん寸前だったからではないのか。リビアの富と石油を支配することによって自国の経済を復興させようとしたのであろう。

こうなると新生リビア政府は、カダフィ大佐が大金を投入して築き上げたインフラの多くを修復できないままで放置せざるを得なくなる。

その中で一番問題になるのは、カダフィ大佐が造り上げたGMR(人間が作った偉大な川)だ。GMRとは、リビア南部の地下水を汲み上げ、地中海沿岸地域に運び、農業用そして飲料として使うというものだ。このGMRの補修・手入れができなくなれば、人口が集中しているトリポリ市やベンガジ市は、一気に水がない死の世界に変貌する危険性がある。

(引用元:ダイヤモンドオンライン 佐々木良昭 2011年8月26日)
http://diamond.jp/articles/-/13752

◇民主化を求めてカイロのタハリール広場を埋め尽くした民衆とは違う
リビアはまったく別の問題

アフリカを自分たちの支配下に留めておきたいという欧米の強烈な意図の端的な表れです。アフリカ大陸は、自分とその一族の権力と富を維持増大させることだけしか考えていない腐敗し切った独裁的政治家がたくさんいます。その中でリビアのカダフィが飛びぬけて惨たらしく残酷な独裁者だとは、私が調べる限り、どうしても思われません。我々はカダフィについてもリビアについてもあまりに無知に過ぎます。

例えば、彼のGMR(Great Manmade River、リビア大人工河川)事業、カダフィ大佐はこの計画について「世界の8番目の不思議」と述べたとウィキペディアにあります。

この河川土木事業にカダフィのリビアは巨大な国費をつぎ込んできました。この計画によってリビアの砂漠が緑化され、国として食糧の安価な自給が可能になることについては多大の支持者が存在します。石油産出からの収入をこのような形で有効に使っている国家は珍しいと言わねばなりません。中近東やアフリカの石油産出国では多数の大金持ちが生まれるのが通例ですが、フォーブスの世界長者番付に一人のリビア人の名もないようです。寿命・教育・生活水準などに基づいて国ごとの発展の度合いを示すHDI(人間開発指数)というのがありますが、2011年度試算ではリビアはアフリカ大陸で第一位を占めています。また、幼児死亡率は最低、平均寿命は最高、食品の値段はおそらく最低です。教育費や医療費は、ほぼキューバ並みの低さに保たれているようです。

いわゆるグローバリゼーションを推し進めて利潤の最大化を目指す国際企業群の常套手段は、まず給水機構を私有化し、安価な食糧を運び込んでローカルな食糧生産を破壊し、土地を買収し、現地で奴隷的低賃金労働者を調達し、そこで輸出向きの食糧生産を始めることです。アフリカ大陸の随所に見られるトレンドです。ところが、リビアでは石油で儲けた金を治水事業に注ぎ、砂漠を緑化し、自国内で安価な食糧を生産しつつあります。これは国際企業群のもくろみに真っ向から逆らう動きであり、放っておくわけには行かないのです。

引用元:ブログ「私の闇の奥」2011年3月30日)
http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/2011/03/post_7724.html

化石水を利用した人口河川によるリビア大規模灌漑事業は2010年9月末の時点で完成間近とある

◇中東・北アフリカでは砂漠を耕作地に変える努力が続けられているが、飲料水問題の影に隠れてしまっている。そのなかでリビアは、化石水の利用で砂漠を耕作地に変える大灌漑プロジェクトを進めてきた。現在、地勢を変える程の勢いで緑化が実現している。河川、湖もない年間平均降雨量さえ254ミリしかない国の砂漠大地の真只中に、緑豊かな果樹園が延々と広がっている。そこではぶどう、アーモンド、洋梨が開花し果実をつけている。カダフィ大佐が野心的に進めてきた大灌漑事業の成果である。

カダフィ大佐は、リビアからエジプト、チャド、スーダンに連なる巨大な地下化石水脈を飲料水と灌漑用に汲み揚げ、配水する巨大人口河川を建設する野心的なプロジェクトを進めてきた。その大事業がようやく完成間近に迫っている。プロジェクトには26年を費やした。総事業費は195億8000万ドルと言われる。政府はこの灌漑プロジェクトによって砂漠で16万ヘクタールの農地開発を計画している。

化石水とは、氷河期時代の氷解水がヌビアン砂漠の多孔質層に残存して地下水として滞留したものである。石油探査掘削と同時に発見できる。政府の資料によると、リビア国内には地下600メートルの地点に淡水貯水層が5カ所あり、水量は約1万~1万2000立方キロに達する。現在の需要で計算すると、化石水の埋蔵量は4625年分に達するという。リビア以外でも地下水の汲み上げを行っているが大々的に行っているのはリビアのみである。

リビア政府は、水を無駄にしないために新しい細流灌漑技術を採用している。配水量の70%以上が補助金の交付される農業分野で利用され、残りが飲料水に向けられる。工業用水としては利用されないという。政府は農業向け配水に多額の補助を行っている。農民の負担は1立方メートルにつき62セントに過ぎず、 一般市民が支払う金額のほぼ半分となっている。

(引用元:中東エネルギーフォーラム 中東問題研究家 江添 久義)
http://www.energyjl.com/2010_folder/September/10new0928_4.html

もうひとつ、リビアには再生可能エネルギーを利用したベンチャー事業もあった!

◇リビアのヨーロッパ向け送電プロジェクトに投資するアブダビのアル・マスカリ・ホールディング

2010年12月27日付アブダビ発行の英字紙ナショナル(The National)は、リビアがヨーロッパ向け電力輸出プロジェクトを進めようとしていることを明らかにした。モロッコではすでにドイツ企業と太陽光、太陽熱利用などによる発電事業で同様のプロジェクトを始めている。リビアも地理的条件、気象条件から考えれば立地条件で遜色ないと言える。

このプロジェクトは、太陽光・太陽熱発電施設、従来型の天然ガスを燃料とする発電所をリビアに建設の上、国内需要を超える余剰電力部分を高電圧海底ケーブルでイタリア南部に送電する壮大なもの。つまり、リビアをヨーロッパ向けの電力エネルギー供給のハブ基地にしようという訳である。大変興味を惹かれるプロジェクトだが、残念なのは計画のスケジュールなど詳細が依然明らかにされていない点である。

ただし、注目されるのは、このプロジェクトにアブダビのアル・マスカリ・ホールディングが投資をすることである。ナショナル紙の記事によれば、同社の投資額は30億ドルに上る。すでに同社とリビア民営化投資庁は2010年12月12日合意文書に調印したと報じられている。

アブダビのアル・マスカリ・ホールディングの会長は、リビアは世界でも最良の太陽光資源に恵まれていると語り、同社がリビアでの大規模太陽エネルギー発電等の再生可能エネルギーを利用したベンチャー事業に投資する意向を表明している。同グループは、この他にもスウェーデン、ノルウェー、カタール、スペインで再生可能エネルギー開発プロジェクトに投資をしている。なお、同社はすでにリビアの公営企業、民間企業との間で何件かの業務提携の実績を有しており、現地で20年前から工場を所有している。

(引用元:「最近の中東・エネルギー情勢から」2011年1月18日)

最後に、ロスチャイルド家の野望という話もある
気になる方は、右のリンクにある「NewsFanzine」の記事に目を通してはどうか

◇リビア侵略の陰にグローバル銀行

Truthoutに掲載された記事(All About Oil,or All About Banking)によると、リビアの反政府勢力が3月の暴動のあと、政府を作るより先に独自の中央銀行(100%アメリカの銀行)を作るために時間を要したとある。
また、ニューアメリカンの記事(by アレックス・ニューマン)によると、3月19日に行われた反乱軍の会合の結果、このごたまぜのリビア反乱軍が、国内の金融政策を統括する中央銀行をベンガジに設置することやリビア中央銀行の総裁の任命などを発表した。CNBCの編集長は、「強固な既存政権との戦いのまっ最中にある反乱グループが中央銀行を作るというのは初めてではないか?」と指摘する。

http://truthout.org/libya-all-about-oil-or-all-about-banking/1302678000


写真は人間が作った大河川、灌漑水に喜ぶリビアの人々

2011/09/03

みんなの放射線測定室


みなさん、きんじょすくいの会
「放射能から命を守る宮城県南部の会」にカンパをお願いします!

彼らが購入しようとしている機械は、
写真のLB2045 ガンマスペクトルメーター
(ドイツ製ベルトールド社 約300万円)
ヨウ素とセシウムを分けて検出 検出限界値1Bq/kg
ヨウ素、セシウムの他に放射線核種50種まで測定可能ーーとのこと

宮城県南部は福島県北部です。放射能汚染に県境はありません。
放射能と共に生きていかなくてはならない時代の子ども達と皆さんの健康にこのサイトが少しでも役に立ちますように。
http://tamaky.com/kibou/

以下、彼らの思いをちょこっと引用ーー。

宮城県南地区に「みんなの放射線測定室」を作ります!
ご支援(カンパ)のお願い
ーあなたの力を、想いを重ねてくださいー

目に見えず、臭わず、さわれず、味もしない。
ただ機械で測った数値でしか存在を確認できない放射能が、
私たちの食べ物に、水に、生活の場に降り注ぎ、入り込んでいます。


仙南(宮城県南部)で有機、自然農の野菜や平飼い卵、白炭などの産直を営む私たちは、
検査機関などでの土壌、作物の調査を重ねていく中で、
原発からの距離だけではなく、風向き、地形、土質などで、
ほんの少し離れただけでも放射線値が大きく違うことを見てきました。

行政や大きな組織から完全に独立した形で、
土や作物を「誠実」に測り、含まれている放射線値を知り、
どう捉えていくか…。
生産者だけではなく、消費者の方々もまた、
放射能と真摯に向き合っていくことが
求められる時代になってしまいました。


生産者の米、麦、大豆、野菜、くだもの、卵、食品、加工品だけではなく、
たとえば、家庭菜園の土や野菜、庭先の梅、柿、栗、ブルーベリー、野草、山菜、きのこ、井戸水、沢水、水道水…、
もちろんお店で買った牛乳、野菜、くだもの、
赤ちゃんにあげる粉ミルクや離乳食…、お庭の土や米ぬか…、
本当のことを知りたいものがたくさんあると思います。


この豊かで美しい宮城県南で、自然の恵みを安心していただきたい。

なぜなら、

人は、自然界からいただくことなしには生きていけないのだから。
そして、ここで元気に、幸せに生きていこう。
そんな想いを込めて、私たち生産者のためだけではない、
「みんなの放射線測定室」を作ることにしました。

運営委員8軒で測定器の前金を支払い、発注しましたが、高額の機械を購入することもあり、測定室の準備にはまだまだお金がかかります。私たちの想いに賛同していただける方は、私たちの力になって下さい。どうぞよろしくお願いいたします。

「みんなの放射線測定室」は今年12月頃オープン予定

2011/09/02

NATOのダーティプラン


写真はUKの新聞「ガーディアン」のトップページ
高いガンの危険にさらされる世界貿易センターの救助者
救助の奔走に関係した消防士らが心と身体の病気に苦しんでいるのを医学誌ランセットが明らかにする
http://www.guardian.co.uk/

ジュリアン・アサンジに今回の未編集データ大量流出の問題はうちの過失じゃない、大手新聞が招いたものと非難されたガーディアン紙、両者はタッグを組んでいたはずが、ガーディアンの記者2人がアサンジの本を出版して以来、信頼関係がもつれていた...

◇パスワード流出 未編集のアメリカ外交公電閲覧可能

最近数日間、ドイツのメディアが未編集の公電ファイルがそっくりウィキリークスの管理の手を離れてオンライン上に登場していると報道した。これを受けて、ウィキリークスがこれまで公開していなかった外交公電10万点以上をあわてて公開するとともに、パスワードを暴露したガーディアンにセキュリティー上の違反があったと非難した。

同紙は昨年、ウィキリークスの保有する外交公電の一部公開でウィキリークスと提携関係にあった。

独シュピーゲル誌によると、暗号化ファイルは今年初め以降、オンライン上で入手可能になった。

ウィキリークスがこれまで公開していたのは、保有している25万点の外交公電のうちごく一部だけだった。

(引用元:ウォールストリートジャーナル日本語版 2011年9月2日) 
http://jp.wsj.com/World/node_299365

◇内部告発サイト「ウィキリークス」は1日、大量保有する未編集の米外交公電の閲覧ができるサーバーへのアクセスが可能なパスワードを英紙ガーディアンが公表したと批判する声明を発表した。ガーディアン紙はウィキリークス情報を積極的に報道しており、内輪もめのような形になっている。


声明によると、同紙は暗号化された極秘扱いのパスワードを開示。これはウィキリークスと同紙が結んだ合意に反しており、訴訟に向けた準備を始めたという。


これに対してガーディアン紙側は「われわれが発行したウィキリークス関連本にパスワードが書かれているが、これは仮のパスワードと伝えられたもので期限切れとなっている」と反論。さらに、「(米外交公電の)データベースを作った人間以外には意味がないものだ」と切り捨てている。

(引用元:時事通信 2011年9月1日)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011090100802

◇禁酒の誓いをする

「占拠が11年目に入る2011年10月6日木曜にもしアフガニスタンに米軍でも請負人でも金目当ての傭兵でもが少しでもとどまるならば、うまくやってのけるカイロのタハリール広場、ウイスコンシン州マディソンの意図に賛成して、私はその日または時を移さず続く何日か他の人々と一緒に出来る限り長い間、ワシントンDCのフリーダムプラザの一員になることに身をゆだねるつもりだ。マディソンで私たちは非暴力主義的に、私たちの財源が戦争と搾取(開発)にかわって人のニーズと環境保護につぎ込まれるまではフリーダムプラザを占拠することでコーポレートマシーンに抵抗した。 私たちはこれを一緒にやれる。私たちが発端になってはどうか。」

 http://october2011.org/welcome

◇トリポリ陥落の映像が捏造だったのをNTCが認める

TVの映像より

他の国々からもっと大きい支持を得るねらいで、国際メディアのCNNやアルジャジーラ、アルアラビア等々の加担をもって、NTC(リビア反カダフィ勢力連合体「国民評議会」)がうそをついたことを、ムスタファ・ムハンマド・アブドゥルジャリル議長(カダフィ政権下の法相)が受け入れる

NATO(北大西洋条約機構)とNTC(リビア国民評議会)がトリポリ陥落について世論を操るためでっち上げのビデオを使った?

Posted August 29, 2011
以下、コメントより引用
http://globalciviliansforpeace.com/

△これは、NATO介入に導くリビアでの出来事ついて一様に最新情報を提供するニュースや情報の出所を与えようと奮闘する、進行中の情勢の政治的解析と最近のTV映像とこの争いに巻き込まれたリビア国民の反応を説明する論説。

△このインタビューについてアラビア語を話す友人に尋ねた。トリポリの場面にしろ、あとで偽りと判明するセイフ・イスラム・カダフィ身柄確保を故意に流すプロパガンダにしろ、アブドゥル・ジャリル議長が引合いに出していたかどうかは不確かだと彼らは言った。もしもどなたかこのインタビューについてこれ以上解明できるなら、感謝ものだ。

◇リビアの反乱軍側指揮官、過去20年の大半をバージニア州ラングレーで暮らす

McClatchy 30 March 2011 by クリス・アダムス



リビアの抵抗軍の新しい指揮官は過去20年間バージニア州郊外で暮らしたが、彼をご存じの方によれば、60代後半にして、しかたなく故国の争いの場に復帰する感じがした。

以前、ハリーファ・ハフテ(Khalifa Hifter)はリビアの指導者カダフィ大佐の軍司令官だったが、1980年代末のチャドでの悲惨な軍事的やまのあと、ハフテはカダフィに反対する勢力に変わった。1990年代初期に彼はバージニア州郊外に移動して、そこで身を固めるが、反カダフィ・グループへのきずなを保ちつづける。先週後半、ハフテは何週間も混乱状態だった反乱軍指揮官に任命された。彼は1カ月以内に3人目となる大変な指揮官、リビアでインタビューされる反乱軍兵士らは、ほんのひと月前までカダフィ側だった直近の指揮官アブデル・ファタ・ユニース(Abdel Fatah Younes)に対し、公然と不信感を言葉に表した。

木曜の記者会見で反乱軍スポークスマンは、ユニースはハフテの参謀長としてとどまるだろうと言った、そして軍隊には、つまらないものだが、何週間か訓練の必要があると付け加えた。

リビア当時の彼も含め、ハフテのことをよく知っていると言うバージニア州リッチモンドのアブデル・サラム・バドル(Abdel Salam Badr)によれば、ハフテはカダフィに敵対する激しい思いによって意欲をかき立てられたと言った。

 「ありとあらゆるリビア人が、彼らが得たものが何であろうとそれだけカダフィをひどく嫌う」と土曜のインタビューでバドルは言った。「ハリーファにはカダフィに対し私恨がある... それが彼の生きがいだった。」

別の友人サレーム・アルハジ(Salem alHasi)という米ジョージア州に拠点を置くリビア人活動家とバドルによれば、ハフテは2週間前にリビアに向かって出発した。

反対派の軍の側面部隊で以前ハフテが彼の上役だったと言ったアルハジは、カダフィが抗議者に対して軍を使用する可能性について、2月半ばに彼とハフテは話し合ったと言う。

「リビアの中へ入らないといけないと彼は決断した」と土曜、アルハジは言った。「彼の軍人感覚と、いくつもの階級の将校との強固なつながりで、カダフィに向かう軍事的取り組みへの関与の見込みを、行って見極めようと彼は決心した。」

ハフテはリビア軍人の中でも非常に人望があると彼は付け加えた。「また彼はリビア軍全体で最も経験を積んだ人物だ。彼は"国民全体の責務"という感じを実際に演じた」とアルハジは言った。

「彼を除いて誰もこの責務を引き受けられない」とアルハジは言う。「特にリビア東部の軍が死に物狂いで彼の存在を必要とするのが私にはとてもよくわかる。」

オランダを本拠地にする国外追放されたリビア人ジャーナリストOmar Elkeddiは、反対勢力は反乱が起きて間もない頃よりぐっと落ち着いてうまくやっているとインタビューで言った。ハフテは「非常にプロフェショナル、非常に優れる」、加えて大きな尊敬を集めると彼は言った。

1990年代初頭にアメリカ合衆国に立ち至って以来、ハフテはワシントンDCの外側、バージニア州郊外に住んだ。

◇ヴィジャイ・プラシャッド教授による注目のリビア情勢分析
2011年4月8日

アメリカではかなりの人が聴いている公共ラジオ放送、「ナショナルパブリックラジオ」の番組「オールシングズコンシダード」で4月4日に紹介されたコネチカット州トリニティカレッジのインド系教授、ヴィジャイ・プラシャッドのリビア情勢分析の骨子は以下のようなものだったーー。

リビアの状況は内戦。
リビア東部と西部の対立には、オスマン帝国支配の時代にまでさかのぶる、歴史的背景がある。イタリアの侵略に激しく抵抗したのがベンガジを中心とするリビア東部であり、カダフィがクーデターで倒したイドリス王朝はベンガジを基盤としていた。また、カダフィ支配下で恩恵を受けるのはもっぱら西部だった。
現在のリビア情勢には、東部による西部に対する反乱という側面がある。

反カダフィ勢力の軍事面での表向き指導者は元内相のアブデルファタ・ユーニス将軍。注目すべきは、反カダフィ側に参加したハリーファ・ハフテ大佐だ。彼は以前、リビア軍からチャドに派遣された経験がある。1980年代にチャドで反カダフィ運動に身を投じ、情勢が悪化するとバージニア州のヴィエナに亡命した。外国の軍人のアメリカ亡命には通常さまざまな困難が伴うものなので、この亡命の背後にCIAの配慮が推測される。ヴィエナはCIA本部のあるラングレーからわずか10キロ、目と鼻の先きにある。
この人物が1990年に立ち上げた組織リビア国民軍がリビア東部で活動してきている。

ウィキリークスが暴露した外電によると、反カダフィ派の現在の中心人物のひとりであるマフムード・ジブリルは、トリポリのアメリカ大使館と密接な関係がある。

チュニジアやエジプトのような、独裁者に対する民衆の勝利というきれい事ではリビア情勢は収束しないだろう。

http://www.energyjl.com/2011_folder/April/11new0408_1.html

写真は、喜ぶリビアの女性たち
BBCニュースの記事より