見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2022/10/18

アサンジ、そしてパレスチナ

常に考えているわけではないけれど、“脳指紋”のように頭にこびりついていることってありませんか

世界から見放されているパレスチナ人のこと…

戦争の実態についてわたしたちに教えてくれたジュリアン・アサンジへの不当な扱い…


エドワード・スノーデンがツイートしています:

「このクリップの後、アサンジは亡命を余儀なくされた。現在、彼は地下牢に閉じ込められ、外部との連絡を絶たれている。

これ↓を聞いて、なぜ彼を沈黙させることがひどく重要だったか、自問してください。」


↓2011年のジュリアン・アサンジの談話:

「目的は、アフガニスタンを通じてアメリカとヨーロッパの税基盤から得たカネを洗浄し、一国の利害を超えた安全保障のエリートの手に戻すために、アフガニスタンを利用することです。目的は成功裡の戦争ではなく、終わりのない戦争です。」#Afghanistan 2021年8月18日WikiLeaks


Mick Wallaceのツイート:

ジュリアン・アサンジはアメリカ、NATOの戦争について真実を語ったために刑務所にいる。なぜこれほど多くのヨーロッパの政治家が彼の釈放を求めることを拒否するのか…?なぜヨーロッパ中の主流メディアは戦争犯罪について恐れずに真実を語った本物のジャーナリストを擁護することを拒否するのか…?



◇アイルランドの下院議員 Clare Dalyが議会で述べた:

「ウクライナを支援したように、武器でもってパレスチナを支援しないのはなぜなのですか?」



◇イスラエルの議員ベン・グビル(Ben-Gvir)がパレスチナ人の住民に銃を向ける

政治家は以前、警察は東エルサレムのイスラエル人入植者に石を投げつけた男を“撃つか逮捕すべき”とツイートしていた


MIDDLE EAST EYE 14 October 2022 


極右のイスラエル議員ベン・グビル(Itamar Ben-Gvir)は木曜夜、占領下の東エルサレムにあるシェイク・ジャラのパレスチナ人居住区で住民に銃を向けた。


木曜もっと早くにベン・グビルは警官の前でシェイク・ジャラのイスラエル人入植者に石を投げる男性のビデオをツイートし、次のように書いた:「警官は、彼を撃つか逮捕するどころか、押し戻すだけに甘んじている。」

「ユダヤ人住民を守るために、わたしはその場所に向かっている。乱交はもうたくさんだ。」


ツイート後まもなく、イスラエル議会のメンバーであるベン・グビルは近所でクルマのタイヤを切り裂くことに加えてパレスチナ人の家を襲撃しようとした入植者のグループと共にシェイク・ジャラに現れた。


パレスチナ人がベン・グビルと入植者に石を投げ始め、警官らが彼を遠くへ護送し始めたとき、政治家は銃を抜いて、警官らに「やつらが石を投げているなら、撃て」と言った。


入植者グループは長い間、シェイク・ジャラのパレスチナ人居住者を脅し、いろいろな合法的策略を通じて彼らを家から追い出すと断言していた。


入植者の行動は人権を守るグループから非難されており、入植者の襲撃はたびたびこの地域での対立につながってきている。


パレスチナ赤新月(イスラム国の赤十字社に当たる組織)は木曜夜の入植者とイスラエル軍との衝突でシェイク・ジャラで20人のパレスチナ人が負傷したと述べた。


事件のあとで、宗教的なシオニズム政党のメンバー、ベン・グビルは、「エルサレムの中心で命の脅威にぶつかってユダヤ人が銃を抜いた」と激怒してツイートした。


イスラエルの何人かの政治家は銃を振り回すとしてベン・グビルを非難した。木曜もっと早くにベン・グビルはYnetニュースサイトで、イスラエルの来月の選挙のあとでなんであれ連立に参加するための彼の要求のひとつは警察と軍隊の発砲規則の変更になると語った。


過去一週間を通して別々の事件で2人の兵士を射殺した襲撃者のイスラエル軍の現行の捜索で、東エルサレムの緊張は高まっている。


兵士の1人は火曜にジェニンの南にあるナブルス近くで殺害され、土曜にはイスラエルに併合された東エルサレムのShuafat難民キャンプの入り口付近で別の兵士が射殺された。


イスラエル軍が射撃犯の捜索の一環として厳しい封鎖を強いているため、危険な病気の治療を受けに離れることもできず、多くの基本的な物資が不足するなど、難民キャンプの住民は一週間近くこの地域に閉じ込められている。


Shuafatの住民と連帯してパレスチナ人たちは今週初めに市内で終日ゼネストを行った。


東エルサレム全域でイスラエル軍とパレスチナ人が関与する対立があった。


木曜夜、イスラエル軍はシェイク・ジャラと東エルサレムの別の地区ラス・アルアムド(Ras al-Amud)で5人のパレスチナ人を逮捕した。


イスラエル軍がゴム弾とガス・キャニスターを彼らに向けて発砲すると同時に、パレスチナ人たちは燃えるタイヤとゴミ箱で一部の道路を封鎖した。


パレスチナ赤新月社によると、家と家のあいだにガス・キャニスターが落ちた後、ラス・アルアムドで生後7日の赤ちゃんを含む、3人の子どもが呼吸困難の治療を受けている。


イスラエルのKanニュースチャンネルは、シェイク・ジャラの住民との衝突中、投石された後に2人の入植者が負傷したと言っている。


衝突はアルアクサ・モスクの南、シルワン(Silwan)でも突然起こった。


エルサレム旧市街での金曜礼拝の結果として起こる、さらに多くの事件に遭遇することを予測してイスラエルは市内に臨時憲兵300人を配置した。


https://www.middleeasteye.net/news/palestine-israel-ben-gvir-gun-sheikh-jarrah-residents?utm_source=Twitter&utm_medium=Social&utm_campaign=Social_Traffic&utm_content=ap_26er2l14vn

2022/10/13

イランで自由を求めて女性が死んでいる

 

行方不明になったあと不審死したイランの十代の女性、Nika Shakarami(写真)



◇イランで抗議活動中に死亡した少女の親族らが虚偽の主張を強要されたと家族に近しい情報筋がBBCペルシャに語った。


9月20日、警官に追われていると友人に話したあと、16歳のニカ(Nika Shakarami)はテヘランで行方不明になった。


21日の夜、国営テレビの報道はニカの叔母Atashが「ニカは建物から落ちて死んだ」と語るのを見せた。


ニカの叔父もまたテレビに現れて暴動に反対の意志を伝えた、どうやら誰かが彼に「言えよ、いやったらしいやつめ!」とささやいたようだ。


どちらも、「強烈な尋問と他の家族が殺されることになると脅されたあと」に生じる「強要された供述」であるとBBCペルシャに情報筋は語った。


ニカの叔母が姪の死についてオンラインでメッセージを投稿し、メディアに話をしたあと、叔母と叔父のMohsenは当局によって拘束された。情報筋によると、テレビで放映された主張は二人が釈放される前に収録された。


日曜に逮捕されるより先に叔母のAtashは、ニカは5日間拘留され、そのあと刑務所当局に引き渡されたと革命防衛隊が彼女に告げたとBBCペルシャに語った。


失踪した夜、ニカは8人の建設労働者がいた建物に入った、そして翌朝、外の中庭で死体で発見されたと司法当局は述べていた。


テヘラン司法当局のMohammad Shahriariは、検死解剖はニカが「人が高所から投げられたことを指す、骨盤、頭部、上肢と下肢、腕と脚に複数の骨折」を被ったことを示すと水曜に述べる国営メディアを引用した。これは彼女の死が抗議行動とは何の関係もなかったことを証明するものだと彼は言い放った。


しかしながら、BBCペルシャが入手した首都の墓地が発行する死亡診断書は彼女が「硬いものでなぐられることで生じる複数の怪我」を被った後に死亡したとはっきり申し立てる。


叔母のAtashによると、ニカのInstagramとTelegramのアカウントも彼女が行方不明になった後に削除された。イランの治安部隊はアカウントや特定の投稿を削除できるようにソーシャルメディアのアカウントにアクセスしろと拘留者に迫ることで知られている。


水曜夜の国営テレビの報道では、司法当局が言及した建物の外で姪の死体が発見されたことを叔母が確認する映像も取り上げられた、叔母や他の家族による以前の発言と矛盾していたにもかかわらず。


ニカが行方不明になって10日後に家族らはニカの遺体が拘置所の遺体安置所にあるのを突きとめる、そして彼女の身元を特定するために家族らは当局によってわずか数秒間だけ彼女の顔を見ることを許されたと言っている。叔母のAtashは拘留される前、遺体安置所には行ってないと述べていた。


ニカの家族は、17歳の彼女の誕生日になるはずだった日曜日に遺体を西部の父親の故郷、ホラマバードに移した。


家族は当局から強要されて公の葬儀を行わないことに同意したと家族と親しい情報筋がBBCペルシャに語った。だが、その情報筋によると、治安部隊がそのあとニカの遺体をホラマバードから「こっそり盗み」、約40キロ離れたベイシアンの村に密かに埋葬する。


その後、ホラマバードの墓地に大勢の抗議者が集まり、最高指導者アヤトラ・ホメイニを指した「独裁者に死を」を含め、政府に反対するスローガンを繰り返し唱えた。


伝えられるところではイスラム共和国の厳格なヒジャブ法に違反したために道徳警官によって拘束された22歳の女性、マフサ・アミニの死の結果として起こる先月勃発した暴動の間に殺害された若い女性の抗議者は、ニカだけではない。


22歳のHadis Najafiの家族は彼女が9月21日にテヘランの西、カラジの街で抗議するうち、治安部隊によって射殺されたと述べている。伝えられるところでは当局が父親に、娘は心臓発作で亡くなったと言うように要求している。


もうひとりの16歳の少女、Sarina Esmailzadehは、9月23日にカラジで抗議行動中に治安部隊によって警棒で激しく殴打されたあと、死亡したと、アムネスティ・インターナショナルが情報源の話しを引用して述べた。その情報源はまた、治安部隊と諜報機関が無理に黙らせるために少女の家族に嫌がらせをしたと人権団体に語っている。


Sarinaが死ぬ前に作った幾つかのビデオが現在ソーシャルメディアに投稿されている。

Several videos made by Sarina before her death have now been posted on social media. 


学校の試験を終えた後に録画された1本のビデオで彼女は言っている、「自由ほど気分がいいものはない」と。


https://www.bbc.com/news/world-middle-east-63154994

2022/10/11

Women! Life! Freedom!

 


10月9日はジョン・レノンの誕生日でした 

生きていれば82歳…

ヨーコがジョンとの愛について連続してツイートしています:

わたしは女性なので、わたしがジョンの支えとなるのは普通のことでした。ほとんどの女性が夫またはパートナーのためにそうします。でも、ジョンがわたしにしてくれたように、男性が彼女の真剣な活動のために女性を支えることは当時は非常に珍しいことでした。

Yoko Ono 




さて、イランが揺れ動いています


イスラム教徒の女性の髪を隠すスカーフ「ヒジャブ」の着用を巡るイランの抗議デモについて、最高指導者ハメネイ師は3日、「アメリカとイスラエルによって仕組まれた」と述べ、非難した。

デモ収束のきざしはみられず、人権団体によると治安部隊との衝突でデモ参加者ら130人以上が死亡しているとAFP通信などが伝えた。

ハメネイ師はテヘラン市内で演説し、「暴動(デモ)は海外にいる裏切り者のイラン人を使い、アメリカとシオニスト(イスラエル)政権が仕組んだことは明らかだ」と断言。ヒジャブ着用を巡り、道徳警察の拘束後に不審死したクルド人女性に対し哀悼の意を示したが、「市民がコーランを焼き、ヒジャブを脱ぎ、クルマに火を付けるなど異常だ」とデモを非難した。

先月中旬から始まったデモは各地の大学にも広がり、学生らが構内で「女性、命、自由」などと抗議の声を上げている。治安部隊は催涙ガスなどを使って取り締まり、テヘラン市内では数百人の学生が拘束されたという。(東京新聞2022年10月4日)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/206445


イランでは2019年にガソリン値上げを発端に今回のような大規模デモが発生。中心はインフレやアメリカによる制裁で苦しむ労働者だった。今回は女性や若者が主体で、俳優やスポーツ選手、有識者らも支持するなど広がりを見せている。市内の男子大学生は「前回は経済的理由だが、今回は民主化を求める動きだ。なぜ個人の自由が尊重されないのか、市民は答えを求めている」と話した。(東京新聞2022年9月27日)



◇“Women! Life! Freedom!” 

マフサ・アミニの死後、イランの女性たちが全国的な抗議行動の先頭に立つ

デモクラシーナウ!SEPTEMBER 27, 2022


イランでは、道徳警官とやらに逮捕され拘留中に死亡した22歳のクルド人女性マフサ・アミニの正義を要求する女性が先頭に立つ一連のエスカレートする抗議行動で多数の人々が殺害されています。申し立てによるとイランのヒジャブ(髪の毛を覆うヘッドスカーフ)法に違反して頭髪の一部を見せていたためアミニは9月13日に拘留されました。イラン系アメリカ人の作家Hoda Katebiは、その抗議行動を「エキサイティングで美しい」とみなし、経済や民族的な背景を超えて女性たちを集め、女性の身体を取り締まることについて会話を開始します。政府はこの抗議行動を利用してナショナリストの考えを推進し、クルド人コミュニティに断固たる措置を取り、イスラム教に対する蜂起という虚偽の物語を進ませていると彼女は言います。ロサンゼルス・タイムズに掲載されたKatebiの最近の論説は、「イランの女性たちが自由を要求するために立ち上がっている。わたしたちは聞いているのか?」


エイミー・グッドマン(番組の司会者):今日の番組はイランの道徳警官とやらの管理下で死亡したマフサ・アミニというクルド系イラン人女性の正義を要求する女性が先頭に立つ一連の拡大する抗議行動で多数の人々が殺害されているイランで始まります。アミニは9月13日に拘留されました。目撃者はアミニが警察のワゴン車の中で激しく殴打されたと言っています。彼女はコーマ状態に陥ったあと、亡くなりしました。

彼女の死は、少なくとも2019年以降に遭遇した最大の抗議行動を誘発しています。ノルウェーに本拠を置くグループ、イラン・ヒューマンライツは過去2週間で76人が殺害されたと推定します。少なくとも1200人が逮捕されました。ジャーナリスト保護委員会によると、少なくとも20人のジャーナリストが抗議行動を取材して逮捕されています。

インターネットとソーシャルメディアの閉鎖により、通信はイランの一部に限定されたままです。その間に、イラン革命防衛隊が月曜イランのクルド人分離主義者がいるイラク北部の地域を攻撃しました。

抗議についてもっと話を進めるためにシカゴにいるHoda Katebiに加わってもらいます。彼女はイラン系アメリカ人作家、コミュニティの主催者です。シカゴとベイエリアに住んでいます。


➡(エイミー・グッドマン)ようこそ、Democracy Now!へ

この女性たちが主導する抗議行動の拡がりについて説明してもらえますか?


HODA KATEBI:わたしたちがたったいまイランで目にしているものは本当にエキサイティングで活気に満ちて美しいものです。びっくりしてたまげますが、それはまさに世界中で見られる人々の動きの本質だと思います。

わたしが言いたいのは、今のこれらの運動は完全に女性によって主導されているということ、でもイランでこれまであったすべての運動がそうだということです。革命前も後も、イランでは行動の場の範囲内で女性が常に中心的役割を果たしてきました。そしてわたしたちが今見ているのはイランのシステムの変化の中で女性が引き続いてリーダーシップを発揮しているのみならず、何十年にもおよぶ女性に対する国家の抑圧、そして特に公共の場での女性の身体に焦点をあててきたことへの実は当然の頂点だということです。

でも、いまこの瞬間について、特にユニークなのは若い女性ばかりではありません、そしてわたしたちはこれを初めて目にしています、彼女たちの勇気は本当に本当にエネルギーを与えエキサイティングで奮起させます、まったく最前線にいてインターネットの検閲から実弾やプラスチック弾まで、あらゆるタイプの異なる政府の弾圧に直面しているのです、またこの一連の抗議行動にはもっと交差する地域間のアプローチがあります。

女性たちが繰り返し唱えている主要な要求は「Women! Life! Freedom!」です、これはもともとクルド語のスローガンでした、今はペルシャ語に翻訳されてイラン全土で大衆化されています。そして労働者が、学生、クルド人女性、非クルド人女性と一緒に立場を明らかにしているのを街頭で見かけます。そして、マフサ・アミニの正義とGasht-e-Ershadまたは道徳警官とやらの廃止、そしてそれを支えるあらゆる制度の廃止、この両方を要求するために社会的階級の全域からものすごい数のイラン人が集まっていることがわかります。


ホアン・ゴンザレス(番組の共同司会者):Hoda、イラン政府が長期にわたってどのようにクルド人コミュニティに圧力と鎮圧を行使してきたか、話していただけますか?


HODA KATEBI:イラン政府は以前の抗議行動でもそうであるように、この抗議行動に非常に抑圧的です。たとえば、現在、実弾が使用されるのをわたしたちは知っています。多数のイラン人が殺害されました。ほんの数日前、テヘラン郊外のKarajで10歳の少女が殺害されました。そしてアミニのそもそもの出身地のクルド人地域に特に重点が置かれています。この地域はこの全国的な抗議行動のいわば中心であり最初の火付け役となっています。そして今、政府がクルド人コミュニティに与えている、いわば巨大な圧力にわたしたちは気づいています。イランのプロジェクトのナショナリストの理想とやらをクルド人コミュニティに進めるための機会としてこれを利用しています。


ホアン・ゴンザレス:イランの革命防衛隊にはBasij(バシジ:民兵部隊)による特定の役割がありました。彼らの役割と彼らが誰であるか、話してもらえますか? 


HODA KATEBI:バシジは抗議行動を封じ込めるためのイラン政府のいわば機構の一部です。また重要なのは、この準軍事組織の防衛隊とやらは救急車のような所やその他の場所にも配置されていることです。たとえば救急車に火がついているとか、他の市民社会に非常に関連しているように見えるその他の類いの事態の画像をわたしたちはたくさん見ていますが、流通しているビデオの救急車に火がついている画像など、物語を形づくる目的でこれらのアイテムを使うという非常に特殊な戦術もわかっています、実際にはそのニュースの顛末にはもっとたくさんのことがあります。

また、抗議者に向かって暴力で進撃するのを国家に許す、特定の物語を推し進めようとしているたくさんの私服のバシジが抗議者の中にいます。


➡実際に女性たちがしていること、ヘッドスカーフをはぎ取り、燃やし、男性たちが応援していることについて話していただけないでしょうか?この種の耳障りな反抗と、これが道徳警察にとって何を意味するのか、そしてこの抗議運動がたとえばQomのような宗教都市にまで拡大している事実について話してもらえますか?


HODA KATEBI: ヘッドスカーフ、ヒジャブを燃やすことは、実のところ美しくてパワフルなシンボルだと思います。なぜならイラン政府はこのヘッドスカーフをイランの女性の身体に強いる国家のシンボルとして採用することを選択してきたからです。つまり、わたしたちが見ているのは実際に立ち上がって歴史的に自分の身体に強いられた国家のシンボルを燃やす女性たちです。もちろん、これらは非常に情況にあてはめられています。何度も強調したいと思います。国家によってヒジャブの着用を強制されているイランのイラン人がヘッドスカーフを燃やすことは、Twitterでアメリカのポンペオが自宅でヒジャブを燃やすこととはまったく異なるからです。また、これに関する前後関係、情況がとてもとても重要だと考えます。


➡彼女たちが髪を切っているのを見るのもおどろくべきです。世界的に有名なオスカーを受賞したイラン人脚本家、映画監督、アスガー・ファルハーディー(Asghar Farhadi:別離2011、英雄の証明2021、誰もがそれを知っている2018、セールスマン2016)はイランの抗議者との連帯を宣言するよう世界中のアーティストに呼びかけるビデオを公開しました。


アスガー・ファルハーディー:この社会、特にこれらの女性たちはこの局面で過酷で苦しい道をたどってきました。そしていま、彼女たちは明らかに目標に到達しました。…服従させられるあらゆる残虐行為にもかかわらず、みずからの運命を選択する自由と権利を求める彼女たちの苦闘に、わたしは深く敬意を払います。…このビデオを通じて、 世界中、すべての国のすべてのアーティスト、映画制作者、知識人、公民権活動家、人間の尊厳と自由を信じるすべての人に、ビデオ録画または書き込み、その他の方法で、イランのパワフルで勇敢な女性と男性に連帯して立ち上がるよう求めます。


ホアン・ゴンザレス:Hoda、道徳警察による監視レベルの問題に答えてくださいますか?「今月初めに、女性に対する服装規定を強化するため公共の場で顔認識テクノロジーを用いることに着手すると政府は発表した」とあなたはLAタイムズに書いています。


HODA KATEBI:特に監視のような行為に関しては服装規定を強化するためにイランでは特に女性の身体に対する国家監視のレベルがますます高まっているとわたしたちはみています。特にここ数年のライシ師(保守強硬派の大統領)政権下で増加しているのを実際に知っています、異なる服装規定違反で女性に違反切符を切る新たな罰金システムを課してもきています。


➡これは抗議行動に答えるイランの大統領イブラヒム・ライシです。


イブラヒム・ライシ大統領:彼らは得意の絶頂にいて、暴動や騒動を引き起こしたいのだ。そのような手段でこの国を止められると考えている。だれか公平な批評があれば、それに耳を傾けるとわたしたちは何度も発表してきている。だが、無政府状態、気がかりな国家安全保障、人々の安全、誰もこれに負けはしない。


➡イランに対する制裁強化の呼びかけについて、あなたのお考えは?


HODA KATEBI:それは最も皮肉なことです、制裁は人々を殺すからです。制裁はイランの女性を殺しています。隣国のイラクの歴史を見れば、制裁がいかに甚大な被害をもたらすか理解できます。イランの女性たちの“女性、命、自由”の要求は経済部門にまで広がっています、そしてアメリカの制裁はイラン経済を麻痺させる上で大きな役割を果たしてきました。現在、イランは革命以降、最悪の経済状況の時期にあります、なお、これもまたアメリカの制裁に直接関係しています。

従って、どちらかといえば、イランの女性たち、そしてイラン人全般は、アメリカがこれに干渉しないことを望んでいます、そしてこれには歴史上ここにあるイランに対するすべての制裁が含まれます。イラン政府がイラン人の意見の検閲を独り占めできるようにした電気通信に関する制裁の一部をバイデンが解除したとき、これについてほんの少しわかりました。従って、わたしたちはバイデンにイランの制裁を解除し続けるよう強く促します。アメリカが介入しない、まったく口出ししないことは、現場のイラン人が彼ら自身の言うとおりの条件で思い通りに自分たちの未来のエージェントになることです。


次は、ボルチモアに進みます。クシュナーの会社が見かけ倒しのアパートメントと家賃不正使用のクレームを解決するため、少なくとも300万ドル支払うことに同意します。

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➡ビデオでイラン人女性がペルシャ語で歌っている歴史的に名高いイタリアのプロテストソング“Bella Ciao”が全国的な抗議行動の一環としてオンラインではやっています。


https://www.democracynow.org/2022/9/27/iran_crackdown_hijab_mahsa_amini_protests



2022/10/02

存在の核のない内閣

 



安倍元首相の国葬に合わせたスウェーデン、ストックホルムの公共テレビ局SVTのライブ放送

招かれているゲストにはジャーナリストの他に、安倍元首相のスピーチライター、統一教会の元信者らが含まれる


番組は、「メディアではみんなが安倍氏の死を悲しんでいるかのように報道されているが、日本の国民は国葬に反対している(産経新聞とFNNの9月17~18日の合同世論調査によると賛成31.5%、反対62.3%)。その背景には多くの日本人家庭をメチャクチャにした宗教活動があった…」と始まる


「まるで戦前のようです。“民主的”とされる日本で、“日本は戦争犯罪などやっていない”と主張する男が国葬される。これはドラキュラを国民的英雄として祭り上げているようなものです。それも国民のお金で、半数以上が反対なのに。これは危機的状況です。」


https://www.svtplay.se/video/36829459/utrikesbyran/utrikesbyran-sasong-6-avsnitt-2



◇国葬どう見たか 保坂正康さん「戦後の歩みを否定」

北海道新聞 2022年9月28日


札幌市出身の昭和史研究家保阪正康さん(82)は27日、北海道新聞東京支社で、安倍晋三元首相の国葬の様子をテレビで見つめた。岸田文雄首相の弔辞内容や国葬としたことの是非について、一緒に中継を見ながら聞いた。


「先人がつくってきた戦後の日本の歩みを否定すること」―。保阪さんは、ため息をつきながら指摘した。岸田首相が追悼の辞で、戦後レジーム(体制)からの脱却を掲げ、教育基本法改正で新しい日本のアイデンティティーの種をまいた―と、安倍元首相の「功績」を並べていた時だった。


保阪さんは「岸田首相も安倍元首相と同じ、戦後の歩みを否定する政治家であることがはっきりした」。


なぜか。保阪さんは今回、最も重要なのは「国葬にすることの歴史的な意味」だと考えていた。保阪さんは戦争体験者の聞き取りなどを通じ、日本の近現代史の中で国威発揚のため、海軍軍人だった東郷平八郎山本五十六らの国葬が果たした役割を痛感している。


戦後、首相経験者の国葬は1967年の吉田茂元首相だけだった。吉田元首相は敗戦と占領のさなか、経済重視、米国や英国の民主主義を取り入れ、平和憲法を盾にした。賛否はあっても「戦後の日本の方向性を決めた」と、保阪さんは一定の評価をしている。


一方、安倍元首相は日本国憲法を、連合国軍総司令部(GHQ)などに「押しつけられた」とみなし、戦後体制からの脱却を訴えた。保阪さんは「吉田元首相ら、先人の国づくりを否定した」とみてきた。


戦後の体制を方向づけた吉田元首相と、それを否定する安倍元首相を共に国葬とする矛盾。保阪さんは、明治から始まった日本の近代国家体制が77年後の昭和20年(1945年)、敗戦で崩壊したと説明する。


「偶然にも同じ戦後77年という今年、戦後に築いてきた戦後民主主義の歴史を否定することは、歴史の流れを無視する反歴史的な動きだ」


https://news.yahoo.co.jp/articles/86918d5f244eab62e6bfaa1bc8bb041a03824479



△業績評価なしの国葬は「私物化」

AERAdot. 2022年9月16日 


国民に違和感が残ったまま安倍晋三元首相の国葬が行われる。ノンフィクション作家の保阪正康さんの目に今回の国葬はどう映るのか。


今回の国葬は内閣による私物化だと思っています。国葬の決定には行政府のみならず、立法府での議論などを通じた国家的な意思確認が最低限必要です。そうした手続きを経なかったことは、私は安倍晋三元首相の支持者ではありませんが、安倍さんに対しても失礼だなと感じます。安倍さんが国葬に値するかどうかは次の問題です。岸田文雄首相は国葬を私物化したという一点で議会政治に汚点を残しました。ほかにも、いくつもの矛盾や歴史への説明不足が目に付きます。国民の間にも、「何かおかしいぞ」という感覚が広がり、支持率低下につながっているのだと思います。


近代史のスタートは1868年の明治維新から終戦の1945(昭和20)年、現代史は1945年以降の現在(2022年)と捉えたとき、昭和は近代史の終わりと現代史のスタートという、2つの時代を兼ねています。近代史から現代史、そして現在までの間隔はいずれも77年。今年はそういう節目の年に当たります。


1943年の太平洋戦争中に海軍元帥の山本五十六の国葬が行われています。近代史は太平洋戦争が「ジ・エンド」のステージだったわけです。そのステージで軍人として太平洋戦争の端緒を開く真珠湾攻撃を指揮した山本の国葬は象徴的でした。


戦後は国葬の法的根拠がなく、実施例も1967年の吉田茂元首相だけです。吉田は現代史のスタート地点である、アメリカの占領政策の中で日本の国益をいかに守るかに尽力しました。良し悪しの評価は別として、これは歴史的業績に位置付けられます。山本五十六も吉田茂も日本の近現代史上、この2人だったら、という納得感があります。


国葬は本来、確たる業績評価を行った上で検討されるべき国策です。例えば、吉田茂の門弟たちは彼の業績を後世に残そうと、吉田の政界引退後、池田勇人や佐藤栄作らを相手に語った『回想十年』という本を出版しています。これは立派な歴史的文献です。首相として吉田の国葬を決定した佐藤の判断は、こうした取り組みや意識の帰結と捉えることが可能です。


一方、岸田さんは安倍さんの業績としっかり向き合っているようには思えません。それでいきなり国葬をやるのは「業績評価なしの国葬」です。だからこそ、私は「私物化」という言葉を使うわけです。私物化は非歴史化、反歴史化とも言えます。


■説得力ある業績なし


山本、吉田に継いで安倍さんを国葬にするというのであれば、戦後77年をシンボライズするような安倍さんの業績が不可欠です。首相在任期間が長く、大衆の人気があったというのは「その時代の雰囲気」を表しているにすぎません。安倍さんには50年後の人たちに説得力のある形で提示できるような業績が浮かびません。


安倍さんが首相在任中に行ったことは、憲法改正を声高に訴えたり、集団的自衛権の行使容認に踏み切ったり、内閣法制局長官を自分に都合の良い人物に入れ替えて法解釈を変える、といったことです。つまり、安倍さんがやろうとしたことは、日本が現代史の中で培ってきた政治の枠組みを壊すことです。


岸田政権の政策の骨格が依然として見えないなか、国葬実施の判断は岸田首相の政治に対する向き合い方を映し出した面もありました。宏池会は自民党の中でも政治的なバランスの取れた派閥集団だと思い、私は個人的にかなり期待していました。実際、それだけの人材もかつてはいました。宏池会が自民党の中に存在することで、与党が一方向に傾かない役割を果たしてきたと思います。その宏池会を引き継ぐ岸田さんには宏池会のカラーや政策の幅は全く出てこない。というより、対極にいると受け止められるのが今回の国葬の発想だと感じています。


私は以前、執筆のため宏池会の創成期のメンバーからじっくり話を聞く機会がありました。二度と戦争を起こしてはいけないという視点に立脚し、軍備は軽武装にとどめ憲法の枠の中に抑え込んでいく一方、経済で日本を復興しようという意識が根底で共有されていました。そんな日本の保守リベラルを代表する宏池会の思想を岸田さんは全く継いでいない。今回国葬を決めたことは、現代史の良質な部分を削ろうとする安倍さんの思想や政策を肯定しているのと同義です。安倍さんのような政治家を国葬で、と言うのであれば、「岸田さん、あなたはその思想に立っているんですね」「あなたはその思想が現代史の大事な思想だと思っているんですね」ということになります。そうすると、あなたは宏池会じゃありませんよ、と私は言いたい。つまり、保守リベラルなんかじゃない、ということです。


岸田さんは状況の中でしか生きられない政治家です。自分なりの思想を掲げて集団を引っ張っていく、ということができない人です。そういう人物がリーダーを務める危険性は、状況を自分で作っていない分、無責任になることです。岸田さんは状況に対して常に受け身です。思想の裏打ちもなければ、立ち位置も明確ではない。だから状況に流される。この人は一体、何を考えているんだ、となる。国葬を決定した原点にあるのは、そういう岸田さん個人の特質だと思います。


もう一つ、言っておきたいのは靖国神社の思想との関連です。靖国神社というのは、全てをはしょって言えば、国家主義的な思想のもとで行う慰霊の社です。靖国神社が1年で最も注目を集める終戦記念日を前に、9月に行う国葬を岸田さんが事件後早々、7月に発表した背景には、この「靖国」の存在を意識した面があったからだ、と考えています。


安倍さん自身、戦後社会における靖国の思想を継いでいる人だと思います。そういう人物を国葬にするということは、岸田さんが間接的に8月15日に靖国神社に参拝するのと同様の効果を持ちます。つまり、岸田さんは安倍さんが持っていた保守の支持層に媚びへつらうことにより、自身の政治的基盤の強化につなげようとした。少なくともそうした潜在心理が岸田さんの中にあった、と私は見ています。銃撃事件が春先に起きていれば、果たして岸田さんはこんなに早く国葬の決定を急いだでしょうか。


自らの思想を持たない状況主義者が怖いのはそこなんです。戦後77年、日本はとうとう存在の核のない内閣を抱えるに至ったんだな、という感を強くしました。


さらにもう一つ、留意しないといけないのは、国葬と天皇の関係です。今回の国葬は「憲法上の象徴天皇の国事行為はどうあるべきか」という問題の本質に迫る局面でもあります。


天皇は内閣から国葬への出席を求められるでしょう。そのとき、天皇家が「こうした国葬の類には、どんな人の国葬であれ、距離を置きたい」という自由な意思を貫けるかといえば、そんなことはできない、と宮内庁は考えるでしょう。となると、どうなるか。天皇が出席するかどうかは、軽々に口をはさめませんが、天皇家の誰かが出席することになります。私はいま、宮中で相当なエネルギーを費やして議論と調整が行われているんじゃないか、と推察しています。こうした複雑な課題も含め、岸田さんはあまり深く考えずに国葬の実施を決めてしまったのではないでしょうか。


今回の国葬で、「今」という時代を生きる私たちの見識が問われています。日本の戦後民主主義はアメリカに与えられた「アメリカン・デモクラシー」です。これは本来、民主主義の1つの形態にすぎず、本当はここから「アメリカン」を取らなきゃいけなかった。私たちが民主主義を本質的にどう理解し、この国を作っていくのかという議論へ進んでいかなければいけない。日本には明治初期に自由民権運動を率いた後藤象二郎や板垣退助、福沢諭吉をはじめ、かなり高度な民主主義の方向性を模索した時期もありました。そういう土壌があるのに、私たち国民は自分の頭で考えて進むことを拒否したまま、いまだにアメリカン・デモクラシーの枠にとどまっています。結局、日本の戦後民主主義は私たちの手で作り育てたものではなく、与えられたものをただ守る、という姿勢に終始してきたように思います。


いまの憲法は平和憲法ではありません。非軍事憲法だと私は考えています。これを本当の意味で平和憲法にするには絶え間ない平和への努力が必要です。そういう努力もしないで表面だけ「平和憲法」という美辞麗句で飾っても、若い世代には思考停止の上に据え置かれた「保守化したもの」としか映りません。安倍さんはそのような日本社会が欠落させてきたものを否定することで、内実を伴わない見せかけの斬新さをアピールするブームに乗っかっただけの政治家です。


私たちには今の時代に生きることと、歴史の中に生きる2つの役割があります。歴史の中に生きるというのは、先行世代の教訓を次世代に伝えていく役割です。私たちはこの努力を怠っていないか。次世代の人が私たちを見て、受け継ぐに値するものがどれくらいあると考えるでしょうか。今回の国葬は歴史の審判に耐えられないと考えています。


AERA 2022年9月26日号
https://news.yahoo.co.jp/articles/3fd03fa273041f89d5b53561b6edd9b0641ead7e?page=4