見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2007/04/23

どこにも所属しない市民の手による選挙でした


今回の市議選で応援した、2期目をめざす31歳の女性議員がトップ当選しました!
最終日の21日に彼女がにぎやかな駅頭で市民に訴えかけていたのは、追いつめられて自殺する人がこれほどたくさんいる実態と、こころのケア対策をすすめる必要性についてでした。
彼女が次の4年間で実行する!ことのなかに、住民の声を生かしたまちづくりをすすめることがあり、無秩序な開発をさせないためのまちづくり条例、景観条例の制定と高度地区の指定に力を注ぐことがあります。
これについてはわたしたち市民が主体となってより多くの市民にアピールすることでいっしょにすすめることができます。
現職の女性市長も当選しました!河野太郎の力も及びませんでした。
ということで今日はすっきり晴れやかな一日の始まりでした。

写真は、訓練2ヶ月目に入ったヴァーモスに会いに警察犬訓練所に行ったときのもので、いっしょに連れて行ったサンバと遊んだ後のしばし休憩状態の2匹の様子です。ヴァーモスのハイパーぶりは変わっていません。顔もひとまわり大きくなって1ヶ月年上のサンバよりずっと強くなっていた。

2007/04/21

しだれ桜のアティチュード


新幹線に乗るときに、「長崎市長が遊説先から戻ったところで撃たれた、心拍停止状態」だというニュースを知った。こういう暴力には無抵抗に押しつぶされるので、旅に出る矢先に知ったことが悔やまれた。特に今回のことが思想的背景の事件でなしに単なる逆恨みだと伝えられたときには、心なき暴力に対する怒りをとっくに通り越し、なんでもいいから人間(世界)はもう終わってほしいという絶望的な思いに駆られた。
そんな出だしで行った京都で、中年の修学旅行みたいなまちめぐりをしていたところ、思いのほか美しかった金閣寺の門前にこういうものを見つけて、少しだけ心が和らいだ。
五用心(五戒):その一、「生命(いのち)あるものを、ことさらに殺さざるべし」 
個人でも、国の政策としても、人間はいのちあるものをことさらに殺すことをし続けてきている。
アメリカという国でまたひとつ銃乱射事件が発生した。これが銃規制につながるかと言うと、そうでもなさそうなのがなんとも不思議。逆にこういうご時世だからこそ、銃を持つ権利を守らねば!みたいな風潮にあるようなのだ。
今回の事件の現場ヴァージニア工科大において、もし銃の携行が許されていたなら、ここまで殺される前に犯人を阻止する(ぶち殺す)ことができただろうに、といった論調が現に堂々としてある。
アメリカ合衆国ではその数2億もの銃が市民の手に握られており、イラクで戦死した米国人の約10倍の数の、3万人を超える人々が毎年銃で殺されてきている。
昔(1966年)90分で15人を射殺したチャールズ・ホイットマンなる人物がいた。この犯行はもちろんアメリカ社会に大きなショックを与えたものだったが、その後のカウンターカルチャー全般に結びつく「現代生活者の得体の知れない怒り」を表す最大の事件ともなり、いろいろなアーティストに霊感を吹き込んだと言われてきている。当時、銃で殺される人の数は年間1万7000人程度だった。タイムズ紙は、チャールズ・ホイットマンのような凶暴な銃撃事件を評して次のように書いている。
「動機がどうであれ、いかなる品行も精神状態も問われることなくあらゆる種類の銃が入手できるという現実が、事件を起きやすくしているのは明白であろう。」
40年後、フォックスTV ではトークショーのゲス野郎が、銃を持つ権利が認められてない日本にあっても長崎市長が銃撃されるということが起きるのだから、たとえ規制をしても撃つやつは撃つ、というようなことを言っている。

写真は、毎年この時期に必ず行っていた沖縄のデイゴです。大好きな樹と花ですが、今年は京都に行くことにしたので見ることができません。代わりに、しだれ桜をたくさん見ました。その姿がなんとも低姿勢でやさしいんです。写真はクリックすると拡大版で見ることができます。

2007/04/15

今度の地方選はわがまちには分岐点


今日は晴れてよかった!
15日は地方選公示日で、今朝は抽選があって候補者のポスターを貼る番号が決まるんです。
さきほど、地元エリアの7カ所にポスターを掲示する作業に行ってきました。
ここ平塚市では30人の枠に40人が立候補して激戦となっていますし、市長選に至っては、現職の女性市長の対抗馬に衆議院議員河野太郎が押す元読売新聞社の記者が立っています。
河野太郎は地元をわがものとしようと、言うことを聞かない現職を落とすことに金と力を行使しています。先日の地元の市民ジャーナルに、うんと昔、平塚を後退させた市長選があり、先見の明のあった3期目をめざす現職市長が河野洋平(太郎の父)の父一郎氏と叔父謙三氏がかつぐ大衆作家に710票の差で破れたんだとありました。それが境目だったと。
確かにその名物市長の柿沢元市長は、戦後の復興にいま見ても広いなーと思う道路と舗道の必要性を問いてわたしたち市民の資産としてくれています。
今度も市民は、現職市長を落とすことで、まちづくり条例や高さ規定の制定は以前にも増して難しくなるんでしょう。若手対抗馬は「これをやります!」と公約に謳い、わが地区にばらまいていますが、反対勢力に後押しされているわけだから、どう考えてもできないですよね。こういうことに、果たしてどれだけの市民が気づいていることか。

写真はうちの庭のハーブたちです。
左に見えるのがラベンダーにローズマリー。ローズマリーはこのへんが砂地であるせいか、すごい勢いで増殖しています。いいにおいなんですよ。中央に見えるのはガーネットです。これもまたいい香りです。右手はレモンマリーゴールド、これもすばらしくよく香っています!香りの庭にしたかったんです。

2007/04/13

カート・ヴォネガット死す




カウンターカルチャーの小説家カート・ヴォネガット死す
ニューヨークタイムズ紙 12 April 2007
60年代と70年代、ブルージーンズの尻ポケットには彼の小説のペーパーバックが突っ込まれていたものだ。小説がアメリカのカウンターカルチャーの名著になると文字通り、彼は学生たちのアイドルになった。

ワシントンポスト紙 12 April 2007
戦争の不条理と科学の進歩に疑問を唱える風刺小説家として「スローターハウス5」や「猫のゆりかご」といった悲観的なユーモア作品で知られるカート・ヴォネガットが、水曜日に亡くなった。84歳だった。
生前のヴォネガットは、死ぬとしたら、飛行機に乗ってキリマンジャロの山頂にぶつかって死にたいと語っていた。また、老いることの難しさをジョークにすることもあった。
「ヘミングウェイが死を選んだ時、彼は人生の最期にピリオドを選択した。老いるには、むしろセミコロンがふさわしい。」
2005年、AP通信にヴォネガットはそう語っている。

2006年3月1日オハイオ州立大学での特別講演から抜粋:
「(司会者に)何を話せばいいのかな・・・ちょっと言いたいんだが、ジョージ・W・ブッシュは梅毒大統領です。」
「ブッシュとヒットラーの唯一の違いは、ヒットラーは選挙で選ばれたのだということです。もうみなさんもよく知っての通り、選挙は盗まれたんです。この土地(オハイオ州)でね。」
「この国には、世界の国々より富裕な人たちがいて、全てを支配しています。」
「民主党なんて存在しません。あれも共和党と同じように億万長者によって賄われているんです。」
「そんなわけで、ワシントンに国民の代表者はいません。労働者の影響力なんてまったくない。」
「私は今、世界の終わりに関する小説を書いていますが、世界は本当に終わろうとしてるんですよ!石油中毒のおかげでますます住みづらくなっている。ブッシュも同じことを最近言いました。盗作で訴えないといけません。」
「世界は終わりに向かっていますが、ちょっとした喜びはいつも嬉しいものです。最高なのは音楽です。毎晩一度は練習しないと。」
「一部の人々にとって戦争はとても儲かることです。かつてキリストはとても慈悲深く、貧しき者の味方でした。だが今では、彼も共和党員です。」
「私が小説を書き始めたのは、自分がとり憑かれていることに気づいたからです。自分が書いたものを見て言ったものです。“どうやってこんなこと、書いたんだ?”」

2004年10月29日 In These Times 誌掲載のコラムより抜粋:
化石燃料はあまりにも簡単に燃えてしまう!全ての灯りは消えようとしている。電気もやがてなくなる。あらゆる形態の移動手段は停止し、地球はやがて骸骨と骨、動かなくなった機械で覆われることになる。
もはや誰も抗うことはできない。ゲームに加わるには遅すぎる。宴をだいなしにしてはいけないが、真実に目を向けようではないか。私たちは、空気や水も含めて、まるで明日などないかのように地球の資源をムダづかいしてきたので、今では本当に明日というものを失いつつある。
さて、ダンスパーティーはもうお終い。でも、お楽しみはこれからなのだ。

写真は、彼のオフィシャルサイトにいまあるバードケージのイラスト。次は海辺を愛犬とともに走るヴォネガット。続いて1991年の湾岸戦争でのアメリカの連座に反対するコロンビア大学でのピースラリーで学生に向けて話をするヴォネガット。すべてニューヨークタイムズのウエブサイトでスライドショーとしてご覧になれる作品です。
http://www.nytimes.com/2007/04/12/books/12vonne
写真をクリックすると拡大版で見ることができます。

2007/04/10

平和には責任がともないます


昨日お知らせしたピースアワードの平和への貢献で讃えられた人々のなかにミュージシャンのウィリー・ネルソンがいることに驚かれた方もいるはずです。なぜ彼がキャンプケーシーとつながるのかと。
テキサス州ダラス発カントリーミュージックの大御所であるウィリー・ネルソンにとって過去に大ヒットした曲名の「オン・ザ・ロード・アゲイン」には新しい意味が加わることになりました。トラックの燃料タンクにクリーンなバイオディーゼル燃料を入れて走りだそうというのです。
ウィリー・ネルソンは最近、3人のビジネスパートナーと一緒にトラックサービスエリアに燃料を売り込むウィリー・ネルソンズ・バイオディーゼル社という会社を設立しました。この燃料は大豆を主原料とする植物油から作られており、そのままディーゼルエンジンとして使うことができます。
「石油を巡って戦争を繰り返す必要などまったくない。それはこの国にある。米国には必要な産物があり、これを農家が栽培できる」とネルソンは語っています。彼は20年前から米国の農業の苦境に注目を集めるため、「ファーム・エイド」コンサートを行なってきているのです。
給油所でバイオディーゼル燃料を貯蔵する際に固まらないよう保温タンクを使う必要があることが、業界にとって苦渋をともなう課題となるようなんですが、それでもネルソンらはオクラホマシティーを拠点にするラブズ・トラベル・ストップス・アンド・カントリー・ストアーズ社と、全米169の同社店舗でバイオディーゼル燃料を取り扱ってくれるよう現在交渉中なんだそうです。

次に写真の女性ですが、彼女も平和への貢献で讃えられたひとりです。ジョディ・エヴァンスという女性。
ジョディ・エヴァンスはここ30年、地域社会と社会奉仕と政治のオーガナイザーをしています。彼女は、地球を守るため、人権や公民権の領域で地域社会や弁明の機会を与えられてない人びと目に見えない人びとを口に出すため、女性の権利を守るため、農業労働者の最低賃金を上げるため、イルカを守るため、彼女のスキルを活用してきています。80年代初頭にはエルサルバドルで、1994年以降はザパティスタと一緒に、そのスキルを活用しています。
エヴァンスはコードピンクの共同設立者です。女性が始めるグラスルーツの「平和のための女性たち」が、すなわちコードピンク。イラク戦争を終わりにし、新たな戦争を止めるために働く平和と社会的公正さのムーヴメント、そして米国の財源をヘルスケアに向け直すこと、他の人生を肯定する活動の養成。
喜びとユーモアを強調してコードピンクの女性と男性たちは活動的にしようと努めます。暴力なしに、キャンペーンを生み出すことで、地域社会のピースメーカーを元気づけて激励しています。
ジョディ・エヴァンスの著書:「Twilight of Empire: Responses to Occupation and Stop the Next War Now: Effective Responses to Violence and terrorism」

2007/04/09

キャンプケーシでイースター祭


コードピンクがイースター祭をキャンプケーシーで続けています。当地はいままさに8日の夜ということで盛り上がっていることでしょう。
写真は「Camp Casey Easter 2007」のバナーです。イラクでムダに命を落としたケーシー君の母親シンディ・シーハンさんが写っていますし、キャンプケーシーの様子が伝わってきます。以下はコードピンクからのメッセージの一部です。
Camp Casey Easter 2007
April5-8
まるで神が私たちに微笑んでいるように思えるし、天気は大好きなお日様が出てきています。ほぼ計画通りに私たちはキャンプケーシーを続行しています。スケジュールを絶えず調整し、ぎりぎりまでチューンしてますが、ここにいて、これをすばらしいイヴェントにするつもりです。
キャンプケーシーでの慣例だったために私たちは大きなテントを張ることができません。私たちは星の下で自分のしたい通りにしています。
キッチンはあります。持ち込めるだけ食料を持ち込んでください....これが本当のコミュニティ・イヴェントというものですよね。
シャワーとポータブルおまる(便器)は用意してあります。キャンプ用チェアーと雨傘を万が一のために持ってきてください。

次に、「camp cassey peace awards」なるものの発表から抜粋です。
次の方々の平和への責任と平和への専念のために名誉が与えられます。
■ウイリー・ネルソン&アニー・ネルソン:ウイリー&アニーはバイオディーゼル燃料の活用を促進させ開発するための最前線に立ち、それを引っ張ってきています。キャンプケーシまで走らせ続けるためバイオディーゼル発電機と燃料を寄付することで、二人は環境への懸念をキャンプケーシと夏の平和の動きに併合させました。
■ジョディ・エヴァンスとコードピンク:ジョディとコードピンクはシンディ・シーハンがヴィジルを始めたとき最初に援助する人たちのなかにいました。シンディは何度もこう言っています。もしジョディとコードピンクが到着してなかったら、そもそもクロフォードの駅で電車から下りていなかっただろうと。彼女たちはクロフォードに到着していました。
■アン・ライトと平和のための退役軍人たち
■クロフォードピースハウス:ジョニー・ウルフ、ハイディ・ジャワド、ケイ・ルーカスは、最初の日からキャンプケーシーのサポーターだった人たちです。キャンプケーシーの成功の大部分は彼らによるものです。
■アヴァ・ローリー:アラバマ出身の16歳の平和活動家です。彼女のウエブサイトが驚くべきヒット数で注目を浴びています。彼女のアニメーションはイラク戦争の多次元での悲劇を見せます。アメリカ人家族にとっての勇敢な若き兵士の死亡、イラクの罪なき一般市民の死亡などです。

2007/04/08

小麦粉にアミノプテリン



北米でペットフードの大規模リコールによる混乱が広がっています。大手メニューフーズ(本社・カナダ)が3月に6千万食の缶詰のリコールを発表したのに始まり、リコールされたペットフードは100種類を超えています。米メディアは獣医師団体の推計として数百匹の犬とネコが死んだ可能性があると報じました。
米食品医薬品局(FDA)は、原料として使われた中国産の小麦グルテンとペットフードを食べたペットの尿などから、樹脂などとして使われるメラミンが検出されたと発表しています。これを生産していた中国の工場は事実上ストップ状態ですがTVでは社員が「汚名を晴らす!」と言っていました。
4月5日のUS FrontLine によると、原因は、ネズミ駆除用毒物アミノプテリンの可能性が高く、FDAは中国から輸入した小麦粉にアミノプテリンが残留していた可能性を示唆しました。
この殺鼠剤に含まれるアミノプテリンとは、胎児の先天異常を引き起こす副作用が判明しているほど生物に危険な物質なんだそうです。
2001年の911以後、食品の安全確保のために設立された検査機関が調査にあたってきました。
米国、カナダのドッグフードだけを敬遠しても意味ないですよね。当然、日本のペットフードにも中国からのこのグルテンが使われているはずです。中国人はあまり気にも留めずに、こういうものを使ってしまうんでしょうね。
この影響から米国ではオーガニックペットフードの需要が高まっているそうです。うちもそうしたいんですけど、なかなか高価な食事になります。人間よりも高くなりそうです。ヴァーモスを連れて行った朝の公園で会った方に、その日の朝に猟師から買ったばかりの鹿肉入り自家製フードを薦められたことがあります。
そのときは真剣に話を聞いていませんでしたが、贅沢だけど、安全なことに間違いありません。鹿肉は100%ほどにも吸収がよいんです。彼らはなんといっても小動物ですから、人間が食べるものより神経質にならないといけません。
以下はCNNのニュースから:
米食品医薬品局(FDA)は5日、アラバマ州のペットフード製造サンシャイン・ミルズのドッグフードに汚染が見つかったとして、リコール品リストに同社製品を追加した。米国では3月中旬、カナダ製のペットフードに化学物質の混入が判明したとして、6千万個がリコール対象となっている。
FDAによると、サンシャイン・ミルズ社のドッグフードにも、高濃度を摂取すると有毒なメラミンに汚染された小麦グルテンが含まれていたという。同社のリコール対象品名リストは http: //www.sunshinemills.com/press_release.html に掲載中。

写真は、ある日の公園でのスナップです。クリックすると拡大版で見ることができます。ヴァーモスの他にはジェナ(イエローラブ)と雫(黒ラブ)、そして噛みグセのあるレオン君。

2007/04/07

テリー・ジョーンズはパイソン



イギリスの俳優で監督、モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが、当然ですけど、ブラックユーモアの利いたコラム集を出しています。イギリスのガーディアン紙にもコラムを掲載中。これがなかなかなんです。
(本のタイトルは「TERRY JONES'S WAR on the WAR ON TERROR」です)
たとえば、今回のイランによるイギリス海軍兵士など15人の兵士拘束についてのコラムはこんな具合.....

屈辱とみなすわけ?
頭にかぶせる麻袋なし(アルカイダの容疑者にはかぶせてた)。電気ショックなし(イラク内刑務所やグアンタナモでは拷問があった)。むち打ちなど無情な扱いなし。そうとも、イラン人は非常に文明から隔絶した連中なのだよ(米英とはやることが違う)。
Terry Jones
Saturday March 31, 2007
The Guardian
不法に彼らの領海に入ったとイランによって非難されるわが英国海軍の人員の処遇に関して、英国の新聞雑誌に表される憤激をオレは共有する。つらよごしだ。たとえば、喫煙は人を死なせると立証されているのに、兵士にタバコを吸わせるなど、われわれは捕虜をこのように扱おうなどとは夢にも思わない。それに頭に黒いスカーフを巻くのを無理強いされてかわいそうな女性軍人フェイ・ターニー、そうして撮られた写真が世界中にばらまかれ公表されることが見込まれる。イラン人には礼儀正しいふるまいという考えがないのかね?ひどい、なんてことだ、彼女の頭に袋をかぶせることのどこが悪い?われわれが捕まえたイスラム教徒にはそうした。彼らの頭に袋をかぶせた、だから息が苦しい。そうしておいて彼らの写真を撮り、新聞雑誌にそれを配布するのは完全に容認できる、捕虜が誰かわからないし、この不運な英国軍人らがされたようには恥をかかされることもないからだ。

この英国人捕虜たちがTV で話をさせられ、後で悔やむことになるかもしれないことを言わせられるのも受け入れがたい。もしイラン人たちが捕虜たちの口をダクトテープでふさいだら、われわれが捕虜にするようにだね、彼らは一言もしゃべることができなかったのに。もちろん、息をするのが苦しいことに気づくだろうが、特に頭から袋をかぶせられたんじゃね、でも少なくとも恥をかかされることはなかった。

そして、われわれは大丈夫という手紙を捕虜に書かせたことについては全くなんなんだ?イラン人たちは残りの礼儀正しい世界と行動を共にする時期だ。彼らは捕虜たちに独房でひとり監禁というプライヴァシーを許すべきなんだよ。それは米国がグアンタナモベイの捕虜たちに許可する多くの特別扱いのひとつだ。

さらに、イラン人たちが英国人捕虜たちにまともな運動をさせてきていないのは明白だ。米軍はイラク人捕虜たちがPT(フィジカルトレーニング:体育)を楽しむ手段を講じる。これはエキサイティングな「緊張の姿勢」という方式をとる、捕虜たちは胃とふくらはぎの筋肉が増進するまで何時間もそのままでいることを求められる。よくある運動は、脚部のふくらんだ部分に立たされてから腿が地面に平行になるまでしゃがまされる。これは激しい痛みをもたらし、最後には筋肉がダメになる。全くけっこうな健康的娯楽で、捕虜たちがそれから逃れるためにウソでもなんでも自白することになるボーナス付きだ。

そしてこれがオレを最終的問題点へと導く。女性軍人のターニーが緊張しているのはTVでの彼女を見れば明白だ。新聞は行動心理学者を説いて映像を分析させている。そして彼らはみな、ターニーが「惨めで緊張状態にある」と結論づける。

ひどくまずいのは、イラン人たちが彼女を「惨めで緊張状態」にさせている陰険な手法だ。彼女には電気ショックの徴候ややけどの痕は見えないし、顔を殴打された形跡もない。これは受け入れがたい。恥辱的な性的姿勢を強要されることや性器に電気拷問を受けることによるといった、もしも捕虜たちが脅迫されているのなら、捕虜たちはアブグレイブでそうだったように写真に撮られるべきだ。何が起きているのか誰もがきちっと正確にわかるように、写真は礼儀正しい世界中に配信されるべきなんだ。

デイリーメール紙でスティーブン・グローヴァーが指摘したように、ことによると、わが軍人らの屈辱への報復を理由にイランを爆撃するのは正しくないかもしれない。だがメール紙が示すように、経済制裁を追加することでか、単にブッシュをせかして侵略させることでか、イランの人々を苦しませなくてはならない。とにかくブッシュはそうするつもりだ。そしてブッシュがイラクでしたように、イランに民主主義と西洋の価値観をもたらす。
www.terry-jones.net

写真は、解放された英海軍の兵士たち(笑顔)とアブグレイブで辱めを受けるイラク人の姿、どちらも捕虜なわけです。

2007/04/05

ジョンのピアノが平和のミッションに



元ビートルズの楽器が平和を伝える任務を帯びる
平和を推進するためジョン・レノンのピアノが過去の暴力の現場を巡るツアーへ向かう。
ジョンは名曲「イマジン」をこのアップライトピアノで書いた。このピアノ、いまはジョージ・マイケルが所有します。
先の報道にあるように、平和抗議で昨年11月、ピアノはジョンF ケネディ大統領が暗殺されたダラスのグラシーノールに姿を現しました。
公民権リーダーが撃たれて39年目に注目しそれを記念する4月4日、テネシー州メンフィスのマーティン・ルーサー・キング1968年暗殺の現場で撮影するためにピアノは向かいます。
ジョージ・マイケルは語る:「選ばれた場所は誰もが痛切な激しい感情を呼び覚ます。平和の歌が作られたこの特別のピアノのイメージを永続性のある形で表現することが、いわばこのプロジェクトのハートビート(思い)だ。」(ローリングストーン誌の記事より 03 April 2007)

この桜の季節にヨーコ・オノもまたポートマックで平和を呼びかけるイベントを行っています。アフガニスタン、イラクと、戦争が行われているのはとても残念だと彼女は言っています。
戦争を推進している勢力に組する方々、写真のジョンとまともに向き合えますか?
あなたはどうですか?

2007/04/04

エタノール戦争ですか?





今度はエタノール戦争ですか。
地球温暖化で世界は早急な温室ガス削減の圧力に直面しています。そして自動車燃料として二酸化炭素の排出量を減らすことのできるエタノールが代替エネルギーとして注目を集めています。
各国がこれの確保にしのぎを削るなか、エタノール戦争の一番乗りは、やはりブッシュ・アメリカでした。年頭の演説でブッシュは10年以内に石油消費を20%減らし、エタノールの消費を7倍に増やすと宣言しました。すると世界最大のトウモロコシ生産国である米国でエタノールの原料となるトウモロコシの価格が急騰しはじめたのです。
昨日、南米の首脳として初めてブラジルのルラ大統領が大統領の別荘であるキャンプ・デイビッドに招かれました。エタノール協力の拡大など全12項目で合意して緊密な関係を誇示しました。両国の急速な蜜月に病気療養中のキューバのカストロが即座に牽制しました。「米国がエタノールを自動車燃料として確保するために乗り出すと、発展途上国では食料がなくなってしまうだろう」
「そのあおりで、全世界の30億人が食糧不足で死にかねない」と主張したのです。実際にバイオ燃料としてのエタノールの効用価値についてはまだまだ検証が必要な段階だそうですし、エネルギー確保について、米国流のやり方には「もううんざり!」というのが世界の本音なのではないでしょうか。

写真は、警察犬訓練所に行ったうちのボクサー犬ヴァーモスの入学3週間後の姿です。3週間は面会もダメなのですが、やっと今日、解禁となり、ドキドキしながら会いに行ってきました。元気、元気でーす。すっかりボクサー犬らしくなって骨太にもなっていて、なんだか圧倒されました。ハイパーぶりは以前と変わりなく、お願いだからママの顔を見て!と興奮のまっただ中にいるヴァーモスを押さえつけると、やっとやっとわかってべろべろナメてくれました。やっぱりヴァーモスだ!変わってないじゃん!うれしい。喜びのあまり4枚も写真をUPしちゃいました。
写真はクリックすると拡大版で見ることができます。

2007/04/03

FreeHugとArabRap


衰退していたミュージックビデオを救ったのがYouTubeなどの新世代サイト。
BECKが昨年秋のニューアルバムのリリースにあわせて15曲のすべてにビデオクリップを制作したのも、MTVが流さなくても個人がYouTubeで見つけて楽しめる上に、プロモーションツールにもなりうるという刺激的事情がありました。
YouTubeのツール性には計り知れない能力があるような気がします。
この前、ここでアワードをやっていて、その作品におもしろいものを見つけました。
「Free Hugs Campaign」というもので、オーストラリアで始めたものが世界のあちこちに広がっていきます。アムステルダム、ブカレスト、テルアビブ、ヴェネズエラ、ボストンカレッジ、イスラエル、ミラノ、ロンドンなどなど...です。
とにかくまだ見つけてなかったら、ぜひ見てください。ここにあります。
http://www.youtube.com/watch?v=vL7Jo_1Z3Y8
またパレスチナ生まれのラップ「DAM」というのもYouTubeで火がついたんだそうです。アラブラップ、アラブガールズラップなど、音楽ばかりか、彼らの置かれた現実が具体的に見えるのもいいです。そのひとつはここにあります。
http://www.youtube.com/watch?v=z1nJpUEPn80&NR=1

写真はアラブラップの一場面です。イスラエルが大きくパレスチナ人の土地に食い込むようにして作った例の壁ですね。