見つけた 犬としあわせ

こころがどきどきするもの見つけたとき、それを作品にしたり、思わずなにかの形にして人に伝えたくなります。 見つけたとき感じたしあわせ感覚がひとしずくでも誰かに伝わったら、ダブルでハッピーです。

2020/02/16

日本は「高リスク国」


上の画像のオレンジ色のものがコロナウイルス


今もダイヤモンドプリンセス号が全員検査することなしに横浜港で隔離されていることについて「まるでウイルスの射撃場」だとの指摘を海外メディアは伝えている。
ワシントンポスト紙は10日、船内で感染者が増える中で隔離状態を続ける対応を疑問視し、「合理的でなく、残酷に近い」という伝染病対策の専門家の批判を紹介。別の専門家においても「効果的でないだけでなく、倫理的でもない」と道徳的な問題を挙げた。
日本政府は現時点での流行を否定し、功を奏してこなかった“水際対策で封じ込める”姿勢を強調する。
太平洋の島国ツバルはすでに日本を「高リスク国」とし、入国制限措置を実施する。感染拡大を認めれば渡航禁止や渡航延期が世界的に広がるのは避けられない。だがこれが認められるなら国民はもちろんのこと世界に伝えることでどれほどのリスクが減らされることか。サイエンス的に先手を打つとはそういうことではないのか。 

◇クルーズ船からアメリカ人退避へ

アメリカ政府は横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」号に乗船しているアメリカ国民とその家族を退避させる準備を進めているとダウ・ジョーンズ(DJ)通信が米疾病対策センター(CDC)当局者を引用して報じた。

約380人に対しアメリカ国務省が航空機2機を手配する。早ければ16日にもアメリカに到着の予定でカリフォルニア州にあるトラビス空軍基地に着いた後、一部の人々はテキサス州のラックランド空軍基地に移される可能性があるという。

一方、医師への新型コロナウイルス感染が確認された和歌山県湯浅町にある済生会有田病院で新たに同僚の50代の男性医師の感染が確認されたとNHKが15日に報じた。さらにこの医師の50代の妻とこの病院に入院している60代の男性も感染が確認されたという。この病院では一時入院していた70代の男性の感染も確認されていた。

和歌山県で感染が確認されたのは合計5人となり、県ではきょうから現時点で症状が出ていない医師についても検査を始めたという。報道によると、今後、看護師や14日時点で158人いる入院患者についても順次検査する。

感染の中心地である中国では新型ウイルスによる死者が14日時点で1523人に達した。中国国家衛生健康委員会は15日、感染症例が14日に2641件増え、累計で6万6492件になったと発表した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-15/Q5Q3DRT1UM1801


◇ウイルス拡散の危惧のなか日本は高齢者に対してクルーズ船隔離を緩和
ワシントンポスト紙 Feb. 13, 2020 

13日木曜日、ウイルスが今なおクルーズ船上を循環しているかもしれない脅威が高まるとき、日本は80歳以上の高齢者の一部を隔離期間が終わる前に下船させる新たな方針を発表した。
(これまで一日300人程度だったウイルス検査の態勢を政府がやっと重い腰を上げて民間企業や大学の協力を得る方向に転換した。それでも増強できるのは一日1000人分くらいだと言っている。)

木曜日、加藤勝信厚生労働大臣は隔離するクルーズ船でさらに44名が新たなコロナウイルスに陽性と判定され、21名の乗員を含むウイルス感染者は合計218人になったと述べた。
(加藤勝信厚生労働相は16日朝のNHKの日曜討論で横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」号で実施中の検査で感染者の数が355人に増えたことを明らかにした。また厚生労働省はこれまでの“国内での流行は認められない”との見方を“前の状況とは異なっている”と述べて、事実上、流行していることを初めて認めた。)

日本は陸地でコロナウイルスによる初の死者、神奈川県の80歳女性とさらに3人のウイルス感染患者、東京のタクシー運転手と千葉の20代の男性、和歌山の医師を発表した。

これまでのところ、ウイルス検査を受けた713人の30%以上が感染していることが判明している。これにより、乗客2666人と乗員1045人のうち、さらに多くの人がウイルスに感染していることが統計的にほぼ確実になる。

CDCと世界保健機構はなんという前例のない健康危機への日本政府の対応を支持しているが、なぜ東京は乗船する人々を検査して船から降ろすためにもっと急いで動かなかったのか問われる問題は継続する。

「この隔離は根本的な人権の侵害であって非常にリスキーな状況に従事しているとわたしは個人的に考えます」と重大事発生への備えと対応に関するジョーンズホプキンス執務室の事業管理者ローレン・ザウアーは述べた。
「現在、船内で潜在的に危険にさらされており、船内で絶えずリスクが続くあまりにも多くの人がいます。」

https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/japan-relaxes-cruise-ship-quarantine-for-elderly-amid-fears-of-virus-spread/2020/02/13/4e0e2470-4e43-11ea-967b-e074d302c7d4_story.html

2020/02/14

やってはいけない対応の見本

2020年2月13日のニュースから

◇米当局、クルーズ船内感染を懸念 新型コロナ、日本の対応に批判も

ワシントン、ニューヨーク共同:米疾病対策センター(CDC)幹部は12日、電話会見し、新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について「感染者数が多くて懸念している。船内にいる米国民の安全が確保されるよう日本の保健当局と緊密に協力する」と述べた。

CDC幹部は「米国民の感染者がいる。症状のない人も含め、最善の対応を受けられることが最優先だ。(米国が)次にどう行動するのが正しいか、国務省や在日米大使館と検討している」と説明した。

米メディアでは、船内に乗客乗員をとどめる日本政府の対応を疑問視する報道も増えている。

ABCテレビは、新型肺炎が発生した中国・武漢に次ぎ「第二の感染中心地が日本の港につくられつつあり、憂慮すべき事態だ」との専門家の意見を取り上げた。

ニューヨーク・タイムズ紙も「日本政府の対応は、公衆衛生危機の際に行ってはいけない対応の見本」と批判する専門家の意見を紹介。政府は一貫した情報を発信できておらず、検疫への信頼感を損なっているとした。
 
CNNテレビは、乗客乗員を船内で待機させ続ける日本の検疫手法を疑問視。閉鎖空間である船内にとどまることで感染リスクを高めているとの専門家の意見を伝えた。

https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020021301000596.html

◇「いつ自分が」乗員も悪夢 感染対策不十分 訴え

ニューデリー、ワシントン共同:「夢の職業が悪夢に」「次は誰が感染するのか」。新型コロナウイルス感染者が増え続けるクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員らが、約千人いる乗員の感染対策が不十分だと強い不安を訴えた。乗員のインド人男性は12日、共同通信の取材に「誰もが船を離れたがっている」と心情を吐露した。

男性は船内から不安を語る動画をフェイスブック(FB)に投稿しており、FBを通じてメッセージのやりとりに応じた。複数投稿された動画では、自分がいつ感染するか分からない不安を語り「家族が私たちの帰りを待っている。助けてください」と訴えた。

在日本インド大使館によると、インド人乗員は132人おり、うち2人の感染が確認された。

また米紙ワシントン・ポストによると、船でコックとして働くインド人男性は「なぜ乗客のように乗員を離さないのか」と述べた。乗員の多くは2~4人の相部屋で、食器や食事のスペース、トイレを共用。コックが調理した食事が客室の乗客に運ばれる。

体調不良の乗員がいるが検査をしたかどうか分からないという。乗員全員の検査を求める声も上がっており、別のインド人乗員は「船内に閉じ込められ、生きて帰れるのか分からない」と恐怖を訴え、下船を求めた。

https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020021201002153.html

◇WHO、クルーズ船拒否をけん制 香港発クルーズ船 感染確認できず

ジュネーブ共同:世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は12日の記者会見で、新型コロナウイルスの集団感染が発生した「ダイヤモンド・プリンセス」などクルーズ船3隻で、乗客が下船できなかったり入港を拒否されたりしているとして、各国に行き過ぎた対応を取らないようけん制した。国際海事機関(IMO)と連携して、船の受け入れや乗客への対応を適切に行うことなどを求めると述べた。
テドロス氏は、入港拒否の判断が「事実に即した危機評価に基づかずに行われている例がある」と指摘した。

日本に入港できなかった香港発のクルーズ船「ウエステルダム」について、感染者も疑い例も確認できていないとして、寄港を受け入れたカンボジアに謝意を示した。

https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020021301000774.html


2020/02/13

なぜできない!?全員の検査

◇クルーズ船のコロナウィルス大発生はどこにも乗員をかくまう余地はない

2月10日月曜日、停船を命じられ隔離されたダイアモンドプリンセス号での新型ウィルス患者はアメリカ人20名を含む135人に達した。船中の健康状態はさらに広がる危険性がある。

NYTimes Feb. 10, 2020

停船を命じられたクルーズ船ダイアモンドプリンセス号には2500人以上の旅行客が慎重に隔離される。食事は客室に届けられる。彼らは一日に数分のあいだ6フィート離れたデッキの上を歩いてもよい。

ずっと下(船倉)では1000人以上の乗員が生きながらえて働くことに忙殺されており、乗客の料理を準備し、4人もの人がバスルームを共有しながら簡単なビュッフェスタイルの食事を一緒に食べる。それどころか、コロナウィルスに感染しかねないリスクを共有している。

日本の厚生労働大臣は追加の65人がウィルスに陽性でトータルでほぼ二倍ちかい135人になったと述べた。船を運営するプリンセスクルーズによると、少なくとも20人はアメリカ人である。この船にはすでに、4万人以上が感染している中国の中心地以外で最大数のコロナウィルス患者がいる。

ダイアモンドプリンセス号に課せられた検疫期間はウィルスを封じ込めることを意図していたが、乗員が直面している周囲の事情は反対のことをしているとわかり、病気の拡大を手伝いかねないと疾病の専門家は言う。

2月9日に発表された5人の患者と10日に発表された追加5人で少なくとも10人の乗員が感染した。そして従業員によると、9日に特定された感染した乗員は同僚と一緒に食堂で食事をしていた。

目下のところ、全員を検査する算段が不足していると主張して日本の当局が乗船する全員のほんの一部を検査しただけなので船上の何人がコロナウィルスの保菌者かさえはっきりしない。

2月4日以降、橫浜港で2週間の停船を命じられ隔離下にあるダイアモンドプリンセス号は現在、大流行の震源地で何週間も厳重な監禁を服従させてきている1100万人の都市、中国の武漢の海に浮かぶミニバージョンだ。

ダイアモンドプリンセス号は“小都市”みたいなもの、調理室で食事の準備をし、皿を洗うインド市民のBinay Kumar Sarkarは9日フェイスブックのチャットで、それはウィルスを拡散するのを“非常に簡単”にしたと言った。

フェイスブックに投稿されたヴィデオで彼はウィルスがこれ以上広がる前に彼と同僚を船から降ろしてくれるようインド政府に頼んだ。132人のインド人を含め、乗員はアジアの開発途上国の出身者が圧倒的に多数だ。

彼らが用を承るほとんどが裕福な国から来た乗客とは異なり、船の従業員はソーシャルメディアの投稿が広く読まれるアメリカ、オーストラリア、イギリスのような国の乗客と同じ世界的な注目を集めてきてはいない。

ある専門家たちは、乗客と乗員の全員を乗船したままにしておくと感染率を激化させかねないと述べた。武漢市とその周辺の湖北省では当局が5000万人近くの人々が出ていくのを禁じており、家族が互いに感染しあうことで依然として患者は増えている。

「武漢の状況に似ているが、小規模、船を隔離することで乗員は一緒にいることを余儀なくさせられている、それが伝染の可能性を強める」とワシントン大学感染症准教授John B. Lynchは言った。「検疫は内部の人たちではなく検疫の部外者を防ぐことなのをわたしたちは覚えておく必要がある。」

船舶の監督者は頻繁な手洗いを含む厳格な衛生上の予防措置を実施する必要があると他の専門家は述べた。乗客と乗員の両方が、また「他人から距離を置いて集まることを避ける」べきであると世界的流行病への備えとグローバルヘルスセキュリティのためのワシントン大学メタセンターの共同監督Peter Rabinowitz博士は述べた。

職を失うことを恐れて匿名を条件に話した乗員たちは、マスク、手袋、手指消毒剤は提供されていたが、この規模の状況で感染の可能性を減らす方法についてほとんど訓練を受けていないと述べた。

乗客と同様に彼らは体温計を与えられ、自分の体温を監視して発熱した場合は報告するように命じられる。ある従業員によると、彼らは一週間前に隔離が始まって以降、新たな指導を受けていなかった。

乗客は乗員に感謝しているが、彼らがキャビンに入るとき防護服を着用しているにもかかわらず、従業員が内部で隔離された人々に感染を広めているのではないかと心配している。

10日月曜日、乗客には空気で運ばれる粒子の95%を除去するように設計された新しいマスクが配られた。他の乗客とキャビンを共有する場合は顔マスクを着用して個人の家庭用品を共有しないように忠告する手紙をアトランタの疾病管理予防センターが乗客に送った。

日本の厚生労働省は月曜にこれまでに乗船する439人にコロナウィルスの検査をしたと述べた。3000人以上が検査されないまま取り残されており、最初の健康調査だけを受けるにすぎない。

日本の当局は乗船する全員に検査する能力がないと言っている。加藤勝信厚生労働大臣は日曜に何千人もの検査を実施するという課題にどのように対応するか検討する必要があると述べた。

別のクルーズ船ワールドドリーム号が停泊する香港では、当局が1月24日に中国広州で感染した乗客が下船したと伝えたあと、乗船する約1800人の乗員がコロナウィルスの検査を受けた。
その後の旅程で船が先週水曜日に香港に到着したとき、保健当局は最初に発熱したかまたはウィルスの症状を示した人を検査した。これらの初期検査はすべて陰性に戻ったが、十分な注意を払って香港保険当局はすべての乗員を検査することにした。

当局はまた橫浜のダイアモンドプリンセス号に乗船する全員も検査するべきだと専門家は述べた。

「船で感染が伝染した可能性は非常に高い」と栃木県白鴎大学の公衆衛生教授、岡田晴恵は述べた。陸地の団体旅行中に他の人と接触した人たちを含め誰が感染した人にさらされていたか特定することは難しいと付け加えた。

「さらに無症状ではあるが感染した人がいると想定されるため、ウィルス検査は必要です」と岡田教授は言った。

ダイアモンドプリンセス号が埠頭に着くクルーズ船ターミナルは出入りが閉鎖されている。月曜日、作戦室(戦略会議室)のようなものが設置されていて12人ほどがコンピュータや電話で座っていた。

そのうちの幾人かは精神面の支援チームのメンバーとして識別されるジャケットを着ていた。

港では乗客の娘がなんとか高齢の母親に食べ物と水を届けようとした。母親は発熱しており、医療スタッフから配慮を得るのに苦労していると言っていた。

「母は気分が悪いんです。すぐに降りることができるといいのですが」と女性は84歳の母親について泣きながら語った。「少なくとも、船の医務室で点滴を受けられるといいのですが。母の現状はスタッフに知られているとは思いません。」

https://www.nytimes.com/2020/02/10/business/coronavirus-japan-cruise-ship.html